JP2648183B2 - 無機質軽量板材の押出成形方法 - Google Patents

無機質軽量板材の押出成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は無機質軽量板材の押出成形方法に関し、詳
しくは無石綿配合とされた無機質軽量板材の押出成形方
法に関する。
〔従来の技術〕
従来、セメント等の水硬性物質を原料とする成形品の
補強繊維として石綿が非常に有効であることが周知であ
り、押出成形においては、上記に加え押出成形材料に滑
性並びに未硬化成形品に対する保形性、保水性をも付与
すると言った利点を有する。
しかしながら、石綿は粉塵公害の原因物質であること
より使用の全廃が強く要請され、これに代わる繊維が種
々模索されている現状である。
一方、押出成形法により無機質製品を製造する場合、
どうしても組織が緻密となり比重が大きくなり易く、軽
量化を目的として各種軽量骨材を添加することが有る。
この場合も石綿はマトリックス強度向上に大きく寄与
しており、石綿全廃の要請下においてこれに代わる繊維
を見出すのは容易でない。
〔従来技術の問題点〕
上記現状において製品の軽量化を図るため、粒径の大
きな発泡骨材を使用する場合はそれだけセメントマトリ
ックスの占める容積割合が減るため、長大な補強繊維を
用いる必要が有るが、石綿以外のガラス繊維、金属繊維
などで、長大な繊維を用いると押出成形性が低下すると
同様に成形品表面に繊維端が飛び出し、成形品外観が非
常に悪くなり、表面平滑性も損なわれる欠点が有る。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は上記欠点に鑑み、表面平滑性に富み、しか
も破壊強度も強くさらには破壊後の破片の飛散等も有効
に防止できる無機質軽量板材の押出成形方法を提供する
ことを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するに至った技術〕
即ち、この発明の無機質軽量板材の押出成形方法はセ
メント等の水硬性原料、シリカ質骨材、パルプ繊維、無
機質系滑材及び押出成形助剤からなる常法に従った無機
質押出成形配合物に対し、5〜30重量%の軽量骨材と、
0.3〜10重量%の径0.3mm又は幅が1mm以上で長さが15mm
以上の石綿以外の補強繊維を添加し、水と混練して押出
原料とし、該原料より板状体を押出成形し、該押出成形
板上に前記押出原料のうち、軽量骨材と補強繊維とを含
まない押出原料を板状に押出成形して積層し、該積層体
をプレスし、一体化した後、常法により養生硬化させる
ことを特徴とするものである。
〔作用〕
この発明におけるセメント等の水硬性原料、珪砂等の
骨材、無機質系滑材、パルプ繊維及び軽量骨材はいずれ
も、無機質押出成形における従来の配合と同一であり、
例えば30〜60重量%のセメント等の水硬性原料と、30〜
60重量%の珪砂等の骨材と、3〜30重量%の無機質系滑
材と、1〜8重量%のパルプ繊維と0.3〜1重量%の押
出成形助剤とからなる配合とされ特に説明するような特
徴は無い。
上記配合原料に添加される5〜30重量%の軽量骨材
は、押出成形物の軽量化をはかるためで、粒径は3mm以
下であればパーライト、人工軽量骨材等任意のものが使
用できる。
この軽量骨材の添加量を5〜30重量%とするのは、5
重量%より少ないと軽量化の目的が達成されず、30重量
%より多くなると後述の繊維補強効果をもってしても成
形品の強度低下を招来し不都合だからである。
また、上記配合原料に添加される石綿以外の補強繊維
としては、ポリプロピレン繊維、フィブリル化されたポ
リプロピレン繊維、合成繊維又はこれらを集束剤で集束
したもの、ステンレス繊維、スチール繊維、炭素繊維を
集束剤で集束したもの、あるいは木毛、竹繊維等が使用
される。
上記繊維はいずれも径0.3mm以上又は幅1mm以上で長さ
15mm以上のものが使用される。
この理由は軽量骨材を配合した原料において、セメン
トマトリックスの補強として長大な繊維が必要であるか
らであり、径又は幅及び長さが上述の範囲より短いと曲
げ破壊強度が充分に上げられないからである。
なお、上述の範囲より大きい場合は均一混合並びに押
出成形できる範囲において可能な限り長くすることが出
来る。
上述の長大な繊維を添加した押出原料により押出成形
すると、表面に繊維が露出し、かつ、表面状態も非常に
悪い。
そこで、上記配合原料中補強繊維と軽量骨材を除いた
原料にて、板状体を別途押出成形し、前述の押出成形品
表面に積層して表面を平滑に仕上げるのである。
上記積層体はプレスされるが、この場合下地となる板
材表面には補強繊維の一部が露出していること及び表面
がささくれたように平滑状態となっていないことにより
接触面積の増加が図れ、積層体は層間剥離を起こすこと
なく一体化される。
上記プレスは平板プレスの他、ロールプレスでも良
い。
また、このプレス時に同時に表面凹凸模様を付するこ
とが出来る。
そして、以後常法により養生硬化させれば、きわめて
強靭な板材が成形出来るのである。
〔実施例〕
次にこの発明の実施例を説明する。
(実施例1) 表1の(イ),(ロ)に示す材料を用意し、ニーダー
で均一混合し、材料(イ)を幅20cm、厚さ2cmに押出成
形すると同時に同一幅で厚さ5mmに材料(ロ)を前記材
料(イ)の押出成形板上に押出成形し、パレット上に受
け、次いでロールプレスにより圧縮した。
表1中MC(メチルセルロース)及び水の添加量は外割
重量%を示す。
上記において、材料(イ)の押出成形にあっては表面
に均一分散状にポリプロピレン繊維の端部が露出し、か
つ、表面がささくれた状態であっが、材料(ロ)の成形
板積層によって完全に覆いかくされ、きわめて平滑な表
面の板材となった。
次に得た板材を24時間自然養生後、160℃×12時間オ
ートクレーブ養生を行ない、その直後に破壊強度試験を
行なったところ、120kg/cm2の強度を示し、かつ、破壊
後は試験片が分割されたもののこれらは補強繊維により
破片がたれ下った状態となり***して落下することはな
かった。
(実施例2) 実施例1に示した配合中補強繊維としてのポリプロピ
レン繊維に代え炭素繊維を集束したものを用いた他は実
施例1と同様の配合として表2に示す材料(イ)、
(ロ)を用い、実施例1と同様板材を成形し、積層、プ
レス後養生硬化を行い、破壊強度試験を行なったとこ
ろ、122kg/cm2の強度を示し、破片も実施例1と同じ状
態にたれ下り完全に***落下することは無かった。
(実施例3) 実施例1に示した配合中補強繊維としてのポリプロピ
レン繊維に代えステンレス繊維を用いた他は実施例1と
同様の配合として表3に示す材料(イ),(ロ)を用
い、実施例1と同様板材を成形し、積層、プレス後養生
硬化を行い、破壊強度試験を行なったところ230kg/cm2
の強度を示し、かつ、破片も実施例1と同様な状態とな
った。
〔効果〕 この発明は以上説明したように強度向上は図れるが、
成形性に悪影響を及ぼす補強繊維を含む配合原料で板材
を成形した場合、その表面を別途成形性の良い材料で押
出成形した板材を積層し一体化しているので、表面平滑
性に富む板材が成形でき、しかも積層面は凹凸に富む面
とされているので硬化時に強固に一体化し、層間密着も
強く、軽量骨材の大量使用と相俟って軽量かつ高強度な
板材が押出成形できるのである。
さらに、補強繊維は太く長いため、板材が何らかの理
由で破損されても破片が脱落することが無く、高所の壁
面構築用壁板として使用した場合安全であるなどの効果
を付与出来るのである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント等の水硬性原料、シリカ質骨材、
    パルプ繊維、無機質系滑材及び押出成形助剤からなる常
    法に従った無機質押出成形配合物に対し、5〜30重量%
    の軽量骨材と、0.3〜10重量%の径0.3mm又は幅が1mm以
    上で長さが15mm以上の石綿以外の補強繊維を添加し、水
    と混練して押出原料とし、該原料より板状体を押出成形
    し、該押出成形板上に前記押出原料のうち、軽量骨材と
    補強繊維とを含まない押出原料を板状に押出成形して積
    層し、該積層体をプレスし、一体化した後、常法により
    養生硬化させることを特徴とする無機質軽量板材の押出
    成形方法。
JP23793388A 1988-09-22 1988-09-22 無機質軽量板材の押出成形方法 Expired - Lifetime JP2648183B2 (ja)

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