JP2646161B2 - 自走作業機の転舵ブレーキ装置 - Google Patents

自走作業機の転舵ブレーキ装置

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JP2646161B2
JP2646161B2 JP27170791A JP27170791A JP2646161B2 JP 2646161 B2 JP2646161 B2 JP 2646161B2 JP 27170791 A JP27170791 A JP 27170791A JP 27170791 A JP27170791 A JP 27170791A JP 2646161 B2 JP2646161 B2 JP 2646161B2
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brake
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伸二 佐藤
菊夫 望月
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として農用トラク
ターやコンバインなど、それに搭載したエンジンによっ
てゴムタイヤやクローラ車輪などを駆動し道路や圃場を
走行する自走作業機の転舵ブレーキ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、転舵ブレーキは左右の車輪、或
いは履帯のうちの一方を制動して、制動した側へ進路を
変える装置である。すなわち、エンジンど車輪或いは履
帯のスプロケットとを連結する伝動軸に耐久性のよい多
板クラッチ形の制動機を付設してある。
【0003】また、作業機の動力伝動系には悪路や泥道
で車輪が空転するのを避けるため自動車では常設される
差動装置を設けないことが一般的であり、それによって
生じる不具合、すなわち、転舵ブレーキの操作時にエン
ジンが停止するのを避けるためエンジンと転舵ブレーキ
との間に過負荷時に遮断されたり滑りを生じる摩擦伝動
手段を介装することが行われている。
【0004】更に、作業機を一時的に停止させておくた
めの駐車ブレーキも必要であり、これら転舵ブレーキや
摩擦伝動手段、或いは駐車ブレーキなどはいずれも作動
の円滑な多板形クラッチを用いるのが好ましい。
【0005】しかしながら、多板クラッチは外歯車形の
インナー部材と内歯車形のアウター部材との間に前者に
係合する摩擦板と後者に係合する摩擦板とを交互に配置
し、それらを挟圧したり解放したりする受圧板と押圧板
とを設けたものであるから、その構造は極めて複雑で組
立作業が難しいものであり、特に、摩擦板に設けた歯部
とインナー部材、或いはアウター部材に設けた歯部とを
係合させることであり、摩擦板が多くなる程、困難度が
増していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来は組立上
の困難を少しでも解消すべく、それら多板クラッチから
なるブレーキをなるべく単体で組み上げるようにし、そ
の後に主軸上へ組み付け、そして伝動ケースへ組み付け
ることができるよう配慮してきたが、全体が大型化する
不具合があった。また、これらを小型化するには装置の
一部として伝動ケース自体を利用する必要があるが、そ
のためには主軸やブレーキの一部の大物部品を伝動ケー
ス内へ取りつけてから小物部品を組み付ける必要を生
じ、伝動ケースの内部において摩擦板とインナー部材と
の係合作業を行う必要を生じ、更に、ブレーキ部分や摩
擦伝動部分と入出力歯車や駐車ブレーキとの結合も同時
に行わなければならず、作業性の低下を余儀なくされて
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記した課題
を解消し、組立性の優れた転舵ブレーキ装置を得ること
を目的とするもので、エンジンの出力を左右の車輪へ分
岐して伝動する主軸3を伝動ケース2に支持し、その主
軸3の中央部に入力歯車2cを固設し、入力歯車2cに
隣接して一側と他側とにそれぞれ摩擦継手手段4aと転
舵ブレーキ手段4bとからなる多板式継手装置4を配置
した自走作業機において、前記入力歯車2cと多板式継
手装置4とが一端で入力歯車2cに連結されたインナー
部材3aを介して連結し、そのインナー部材3aの外周
に出力歯車2dを回転自在に遊合すると共に、前記多板
式継手装置4と入力歯車2c並びに出力歯車2dとを内
外に配置した噛み合いクラッチを介して軸方向に分離可
能に連結した点に特徴がある。
【0008】
【作用】先ず、主軸3上に入力歯車2cをスプライン嵌
合させ、その両側にインナー部材3aを同様にスプライ
ン嵌合させる。なお、インナー部材3aの外周には予め
出力歯車2dを回転自在に遊合させてある。次に、予め
組立てられた多板式継手装置4を主軸3上に挿通し、継
手装置4をなす摩擦板4c、4dをインナー部材3aに
スプライン嵌合させると、その外周に支持した出力歯車
2dも爪クラッチ4kを介して軸方向に分離可能に連結
される。
【0009】
【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図1は自走作業機1の動力系統図である。図中
エンジン1aの出力は出力軸1bによって伝動ケース2
内に伝えられ、主クラッチ2aと減速歯車機構2b、入
力歯車2cを経て主軸3に至り、主軸3に回転自在に遊
合した左右の出力歯車2d、2dに分岐されて、それぞ
れ多板式継手装置4、4と第2歯車減速機構2e、2e
を経て車輪5、5、すなわち、タイヤ或いは履帯の車輪
に伝動される。6は駐車ブレーキである。
【0010】主軸3は図2で示すように、伝動ケース2
に支持されている。すなわち、伝動ケース2は左右に分
割された2個の半部を重さね合わせてボルトで締着され
ており、主軸3は伝動ケース2にボルト止めされた第1
支持部材2fと第2支持部材2hにより球軸受2j、2
jを介して回転自在に支持されている。主軸3の中央部
にはスプライン歯が刻設されており、そこには前記多板
式継手装置4の一部をなす外歯車状のインナー部材3a
が内径部に形成した内歯車状のスプライン歯を介してス
プライン結合されている。
【0011】多板式継手装置4、4は入力歯車2cの回
転を左右の出力歯車2dへ伝動するための摩擦継手手段
4aとその回転を制止する転舵ブレーキ手段4bとを備
えている。両手段4a、4bはフランジを介して主軸3
に回動可能に支持されたアウター部材3bの一端と他端
とに分けて配置されている。
【0012】前記摩擦継手手段4aはアウター部材3b
と外歯車状をなす前記インナー部材3a、およびそれら
に係合する摩擦板4c、4dで構成してある。そして、
摩擦板4c、4dを受圧板4hと押圧板4jとを介して
押圧手段たる皿ばね4eで挟圧して常時摩擦係合した状
態に保持している。前記皿ばね4eの弾力は継手に所定
の負荷が作用したときにのみ滑って出力歯車2dへ伝動
される回転速度を減じる。なお、摩擦継手手段4aの出
力側をなす前記受圧板4hは、爪クラッチ4kを介して
前記出力歯車2dへ軸方向に分離可能に係合している。
よって、入力歯車2c、主軸3がエンジンによって回転
せられると、その回転は左右に設けた摩 擦伝動手段4
a、一層詳しくはインナー部材3aから摩擦板4c、4
d、受圧板4hおよび爪クラッチ4kを経て出力歯車2
dへと摩擦伝動される。
【0013】転舵ブレーキ手段4b、4bは前記摩擦伝
動手段4aと同様にアウター部材3bと伝動ケース2に
支持した第2支持部材2hとを摩擦板4c、4dを介し
て摩擦係合可能に構成してある。よって、受圧板4hと
押圧板4jとを介して摩擦板4c、4dを押圧手段たる
油圧作動式のピストン4fで挟圧したときアウター部材
3bの回転が制され、ピストン4fが退去したとき解
放される。そこで、車両の走行中に、例えば、右側の転
舵ブレーキ手段4bが操作されると、右側の油路3cを
通して作動油が供給され、押圧手段たるピストン4fが
前進して転舵ブレーキ手段4bを係合させ、アウター部
材3bの回転が制動される。よって、前記摩擦継手手段
4aは出力歯車2dを駆動する他、転舵ブレーキ4bが
負荷として加わるため、負荷が増し滑りを生じ右側の
出力歯車2dの速度が低下するので車両を右方向へ転向
させる。
【0014】駐車ブレーキ6は伝動ケース2とその開口
を覆って設けられた第2支持部材2hと伝動ケース2の
外面との間に設けられている。すなわち、伝動ケース2
の外面に形成された受圧面6aと押圧板6bとの間に、
伝動ケース2側に回動のみ係止した一方の摩擦板6cと
制動筒6hに係止した他方の摩擦板6dとを配置し、そ
れら摩擦板6c、6dをカム軸6fにより押圧板6bと
共に受圧面6aへ向けて押圧したとき制動筒6hが伝動
ケース2に摩擦係合されるようになっている。制動筒6
hは前記したように、一端に摩擦板6dが係止され、他
端に形成した爪クラッチ4jを介して前記転舵ブレーキ
手段4bの受圧板4hへ軸方向分離可能に係合してい
る。カム軸6fは図2、図3で示されるように、上端部
に操作レバー6eが溶着されており、その操作レバー6
eによって回動操作される。また、カム軸6fの下端の
円筒部は切り欠かゝれて断面形状を半円形に形成されて
おり、操作レバー6eが回動操作されると押圧板6bと
伝動ケース2との間に摩擦板6c、6dを挟圧し制止す
る。摩擦板6c、6dが制止されると、これに連連結さ
れた制動筒6hが制止され、さらに爪クラッチ6jを介
して受圧板4hと、受 圧板4hを支持したアウター部材
3bが制止される結果、前記摩擦継手手段4aを介して
出力歯車2dが不動に制止される。
【0015】次に、この転舵ブレーキ装置の組立作業の
工程を説明する。まず、インナー部材3aの外面に軸受
3dを介して出力歯車2dを支持した上、内面のスプラ
インによって主軸3に入力歯車2cの一側でスプライン
嵌合させる。次に、ピストン4fを嵌合させたアウター
部材3bを、それに支持した摩擦継手手段4aの摩擦板
4c、4dを前記インナー部材3aの外面に係合させつ
ゝ主軸3上に嵌合させる。引き続き第1支持部材2fと
第2支持部材2hとを前記アウター部材3bに支持した
転舵ブレーキ手段4bの摩擦板4c、4dに係合させつ
ゝ挿入すれば、出力歯車2dと摩擦継手手段4aの受圧
板4hとの間、および駐車ブレーキ6の制動筒6hと転
舵ブレーキ手段4bの受圧板4hとの間は爪クラッチ4
k、および6jによって容易に結合される。このように
して得られた半組立品を二つ割り形の伝動ケース2、2
の間に鋏み込んで完成する。
【0016】
【発明の効果】この発明は以上のように、力歯車と出
力歯車とが隣接して設けられ、その外方に多板式継手装
置を略対称に配したから、全体構造に死空間が少なく装
置が小型化できる。また、前記多板式継手装置を軸方向
分解可能に係合させたから、その組立作業性著しく向
上させるなど実用上、著大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自走作業機の動力系統図である。
【図2】その要部の拡大断面図である。
【図3】その矢視III図である。
【符号の説明】1−−−−自走作業機 1a−−−−エ
ンジン 1b−−−−出力軸 2−−−−伝
動ケース 2a−−−−主クラッチ 2b−−−−
減速歯車機構 2c−−−−入力歯車 2d−−−−
出力歯車2e−−−−第2歯車減速機構 2f−−−−
第1支持部材 2h−−−−第2支持部材 2j−−−−
球軸受 3−−−−主軸 3a−−−−イ
ンナー部材 3b−−−−アウター部材 3c−−−−
油路 4−−−−多板式継手装置 4a−−−−摩
継手手段 4b−−−−転舵ブレーキ手段 4c、4d−
−−−摩擦板 4e−−−−皿ばね 4f−−−−
ピストン 4h−−−−受圧板 4j−−−−
押圧板 4k−−−−爪クラッチ 5−−−−車
6−−−−駐車ブレーキ 6a−−−−受
圧面 6b−−−−押圧板 6c−−−−
摩擦板 6d−−−−他方の摩擦板 6e−−−−
操作レバー 6f−−−−カム軸 6h−−−−
制動筒

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力を左右の車輪へ分岐して
    伝動する主軸3を伝動ケース2に支持し、その主軸3の
    中央部に入力歯車2cを固設し、入力歯車2cに隣接し
    て一側と他側とにそれぞれ摩擦継手手段4aと転舵ブレ
    ーキ手段4bとからなる多板式継手装置4を配置した自
    走作業機において、前記入力歯車2cと多板式継手装置
    4とが一端で入力歯車2cに連結されたインナー部材3
    aを介して連結し、そのインナー部材3aの外周に出力
    歯車2dを回転自在に遊合すると共に、前記多板式継手
    装置4と入力歯車2c並びに出力歯車2dとを内外に配
    置した噛み合いクラッチを介して軸方向に分離可能に連
    結してなる転舵ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの出力を左右の車輪へ分岐して
    伝動する主軸3を第1支持部材2fと第2支持部材2h
    とを介して伝動ケース2に回動自在に軸支し、その主軸
    3の中央部に入力歯車2cを固設し、入力歯車2cに隣
    接して一側と他側とにそれぞれ摩擦継手手段4aと転舵
    ブレーキ手段4bとからなる多板式継手装置4を配置し
    た自走作業機において、前記入力歯車2cと多板式継手
    装置4とが一端で入力歯車2cに連結されたインナー部
    材3aを介して連結し、そのインナー部材3aの外周に
    出力歯車2dを回転自在に遊合すると共に、前記多板式
    継手装置4と入力歯車2c並びに出力歯車2dとを内外
    に配置した噛み合いクラッチを介して軸方向に分離可能
    に連結し、更に、少なくとも一方の多板式継手装置4の
    外方に駐車ブレーキ6を設け、駐車ブレーキ6を多板式
    継手装置4へ連結する制動筒6hを前記第1支持部材2
    fと第2支持部材2hのいずれか一方の外周に回転自在
    に遊合し、多板式継手装置4と制動筒6hとを噛み合い
    クラッチを介して軸方向に分離可能に結合してなる転舵
    ブレーキ装置。
JP27170791A 1991-07-11 1991-07-11 自走作業機の転舵ブレーキ装置 Expired - Lifetime JP2646161B2 (ja)

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