JP2645956B2 - 自動車用燃料タンク - Google Patents
自動車用燃料タンクInfo
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- JP2645956B2 JP2645956B2 JP4070191A JP7019192A JP2645956B2 JP 2645956 B2 JP2645956 B2 JP 2645956B2 JP 4070191 A JP4070191 A JP 4070191A JP 7019192 A JP7019192 A JP 7019192A JP 2645956 B2 JP2645956 B2 JP 2645956B2
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- tank
- bracket
- vapor
- vapor separator
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用燃料タンクに
係り、特にリターンチューブの吐出口に設けるベーパセ
パレータを備えた燃料タンクに関する。
係り、特にリターンチューブの吐出口に設けるベーパセ
パレータを備えた燃料タンクに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、自動車の燃料供給系は、燃料
ポンプによって燃料タンク内の燃料がエンジンに供給さ
れ、余剰燃料がリターンチューブを介して燃料タンクに
戻されるように構成されている。このリターンチューブ
から燃料タンク内に戻される燃料には、エンジン部分で
過熱されることによって発生するベーパが含まれている
ことがあり、特にエンジン停止後再始動する際に著し
い。
ポンプによって燃料タンク内の燃料がエンジンに供給さ
れ、余剰燃料がリターンチューブを介して燃料タンクに
戻されるように構成されている。このリターンチューブ
から燃料タンク内に戻される燃料には、エンジン部分で
過熱されることによって発生するベーパが含まれている
ことがあり、特にエンジン停止後再始動する際に著し
い。
【０００３】これに関し、実開昭６０−１１４０２３号
公報には、所謂インタンク式の燃料ポンプの吸入口に連
接されたメインチューブの吸入口近傍に、リターンチュ
ーブの吐出口が配置された場合において、ベーパを含む
燃料がメインチューブに吸入されないようにベーパ分離
器を設け、このベーパ分離器によって分離されたベーパ
をタンク外に排出するベーパチューブを設けることが提
案されている。
公報には、所謂インタンク式の燃料ポンプの吸入口に連
接されたメインチューブの吸入口近傍に、リターンチュ
ーブの吐出口が配置された場合において、ベーパを含む
燃料がメインチューブに吸入されないようにベーパ分離
器を設け、このベーパ分離器によって分離されたベーパ
をタンク外に排出するベーパチューブを設けることが提
案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の燃料
タンクにおいては、燃料ポンプ及びベーパ分離器、即ち
ベーパセパレータのタンク本体への取付構造が開示され
ていないが、明細書及び図面の記載からすると、燃料ポ
ンプはメインチューブを介し、ベーパセパレータはリタ
ーンチューブを介して夫々別個にタンク本体に取付けら
れることになる。しかも、両者を夫々所定位置に配置し
なければならないので、夫々にブラケット等の取付用の
部品を必要とし、組付作業も困難である。
タンクにおいては、燃料ポンプ及びベーパ分離器、即ち
ベーパセパレータのタンク本体への取付構造が開示され
ていないが、明細書及び図面の記載からすると、燃料ポ
ンプはメインチューブを介し、ベーパセパレータはリタ
ーンチューブを介して夫々別個にタンク本体に取付けら
れることになる。しかも、両者を夫々所定位置に配置し
なければならないので、夫々にブラケット等の取付用の
部品を必要とし、組付作業も困難である。
【０００５】そこで、本発明はリターンチューブの吐出
口に設けるベーパセパレータを備えた自動車用燃料タン
クにおいて、燃料ポンプをタンク本体内で支持すると共
に、ベーパセパレータを適切且つ容易に支持し得るよう
にすることを目的とする。
口に設けるベーパセパレータを備えた自動車用燃料タン
クにおいて、燃料ポンプをタンク本体内で支持すると共
に、ベーパセパレータを適切且つ容易に支持し得るよう
にすることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、タンク本体と、該タンク本体の燃料をエ
ンジンに供給する燃料ポンプと、前記エンジンに供給し
た余剰燃料を前記タンク本体に戻すリターンチューブと
を備え、該リターンチューブの吐出口にベーパセパレー
タを設けた自動車用燃料タンクにおいて、前記燃料ポン
プを前記タンク本体内で支持し前記タンク本体に取付け
るブラケットを備え、前記ベーパセパレータが、所定容
量の中空部を郭成し両端部に開口を形成すると共に一端
部にベーパ吐出口を形成した筐体から成り、該筐体の一
方の開口を介して前記リターンチューブの吐出口を前記
筐体内に収容すると共に、前記筐体の他方の開口が前記
タンク本体の底面近傍に位置するように、前記筐体を前
記ブラケットに支持したものである。
め、本発明は、タンク本体と、該タンク本体の燃料をエ
ンジンに供給する燃料ポンプと、前記エンジンに供給し
た余剰燃料を前記タンク本体に戻すリターンチューブと
を備え、該リターンチューブの吐出口にベーパセパレー
タを設けた自動車用燃料タンクにおいて、前記燃料ポン
プを前記タンク本体内で支持し前記タンク本体に取付け
るブラケットを備え、前記ベーパセパレータが、所定容
量の中空部を郭成し両端部に開口を形成すると共に一端
部にベーパ吐出口を形成した筐体から成り、該筐体の一
方の開口を介して前記リターンチューブの吐出口を前記
筐体内に収容すると共に、前記筐体の他方の開口が前記
タンク本体の底面近傍に位置するように、前記筐体を前
記ブラケットに支持したものである。
【０００７】前記自動車用燃料タンクにおいて、前記ブ
ラケットは、前記タンク本体から前記タンク本体内に延
出する板体であって、該板体に係合部を設けると共に、
前記筐体の外壁に係合突起を設け、該係合突起を前記係
合部に係合させて前記ベーパセパレータを前記ブラケッ
トに支持するように構成するとよい。
ラケットは、前記タンク本体から前記タンク本体内に延
出する板体であって、該板体に係合部を設けると共に、
前記筐体の外壁に係合突起を設け、該係合突起を前記係
合部に係合させて前記ベーパセパレータを前記ブラケッ
トに支持するように構成するとよい。
【０００８】また、前記自動車用燃料タンクにおいて、
前記係合部が、前記ブラケットを構成する板体に穿設し
た孔を有し、前記筐体の係合突起が、前記係合部の孔よ
り大径の頭部と小径の頸部を有し、該頸部が前記孔内に
位置するように前記係合突起を前記係合部に係合させる
とよい。
前記係合部が、前記ブラケットを構成する板体に穿設し
た孔を有し、前記筐体の係合突起が、前記係合部の孔よ
り大径の頭部と小径の頸部を有し、該頸部が前記孔内に
位置するように前記係合突起を前記係合部に係合させる
とよい。
【０００９】
【作用】上記の構成になる自動車用燃料タンクにおい
て、燃料ポンプはブラケットによってタンク本体に取付
けられ、タンク本体内で支持される。このブラケットに
は、リターンチューブの吐出口に設けられたベーパセパ
レータも支持されている。而して、タンク本体内の燃料
は燃料ポンプによってエンジンに供給され、余剰燃料は
リターンチューブを介してタンク本体に戻される。尚、
燃料はリターンチューブからベーパセパレータ内に吐出
されるため、燃料にベーパが含まれていてもベーパセパ
レータにて適切に気液分離が行なわれ、このときに発生
し得る異音はベーパセパレータによって確実に遮音され
る。
て、燃料ポンプはブラケットによってタンク本体に取付
けられ、タンク本体内で支持される。このブラケットに
は、リターンチューブの吐出口に設けられたベーパセパ
レータも支持されている。而して、タンク本体内の燃料
は燃料ポンプによってエンジンに供給され、余剰燃料は
リターンチューブを介してタンク本体に戻される。尚、
燃料はリターンチューブからベーパセパレータ内に吐出
されるため、燃料にベーパが含まれていてもベーパセパ
レータにて適切に気液分離が行なわれ、このときに発生
し得る異音はベーパセパレータによって確実に遮音され
る。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図２は本発明の一実施例に係る自動車用燃料タン
クを含む燃料供給系の全体構成を示すもので、タンク本
体２内に収容されたインタンク式の燃料ポンプ３からメ
インチューブ４を介してエンジンＥに液体燃料（以下、
単に燃料という）が供給される。メインチューブ４は燃
料を分配供給するディリバリチューブＤを介して燃料噴
射装置Ｆに接続されると共に、供給燃料圧力を調整する
プレッシャレギュレータＲに接続され、プレッシャレギ
ュレータＲはリターンチューブ６を介してタンク本体２
に接続されている。尚、メインチューブ４にはフューエ
ルフィルタ５が介装され、ディリバリチューブＤの入口
部には、供給燃料圧力の脈動を減衰させるパルセーショ
ンダンパＰが設けられている。
する。図２は本発明の一実施例に係る自動車用燃料タン
クを含む燃料供給系の全体構成を示すもので、タンク本
体２内に収容されたインタンク式の燃料ポンプ３からメ
インチューブ４を介してエンジンＥに液体燃料（以下、
単に燃料という）が供給される。メインチューブ４は燃
料を分配供給するディリバリチューブＤを介して燃料噴
射装置Ｆに接続されると共に、供給燃料圧力を調整する
プレッシャレギュレータＲに接続され、プレッシャレギ
ュレータＲはリターンチューブ６を介してタンク本体２
に接続されている。尚、メインチューブ４にはフューエ
ルフィルタ５が介装され、ディリバリチューブＤの入口
部には、供給燃料圧力の脈動を減衰させるパルセーショ
ンダンパＰが設けられている。
【００１１】プレッシャレギュレータＲは、その制御ポ
ート（図示せず）がエンジンＥの吸気管に接続されてお
り、吸気管負圧に応じて燃料通路を開閉し、エンジンＥ
に噴射される燃料の圧力が吸気管負圧に対し一定の圧力
差を有するように制御するもので、このプレッシャレギ
ュレータＲを通過する余剰燃料は、リターンチューブ６
を介してタンク本体２に戻される。
ート（図示せず）がエンジンＥの吸気管に接続されてお
り、吸気管負圧に応じて燃料通路を開閉し、エンジンＥ
に噴射される燃料の圧力が吸気管負圧に対し一定の圧力
差を有するように制御するもので、このプレッシャレギ
ュレータＲを通過する余剰燃料は、リターンチューブ６
を介してタンク本体２に戻される。
【００１２】図１に示すように、タンク本体２の底面に
はサブタンク７が固着されている。このサブタンク７は
周知のようにその底部にて連通路（図示せず）を介して
タンク本体２内と連通し、サブタンク７内に燃料が流入
するように構成されている。そして、サブタンク７内の
底部に燃料ポンプ３の吸入口３ｂが位置するように、燃
料ポンプ３がブラケット８を介してタンク本体２に支持
されている。即ち、タンク本体２の上部に形成された取
付開口２ａを塞ぐように取付板９がガスケット９ａを介
して螺子等によって固定され、この取付板９にブラケッ
ト８の一端部が固着され、ブラケット８の他端部に燃料
ポンプ３がクッションゴム等を介して支持されている。
はサブタンク７が固着されている。このサブタンク７は
周知のようにその底部にて連通路（図示せず）を介して
タンク本体２内と連通し、サブタンク７内に燃料が流入
するように構成されている。そして、サブタンク７内の
底部に燃料ポンプ３の吸入口３ｂが位置するように、燃
料ポンプ３がブラケット８を介してタンク本体２に支持
されている。即ち、タンク本体２の上部に形成された取
付開口２ａを塞ぐように取付板９がガスケット９ａを介
して螺子等によって固定され、この取付板９にブラケッ
ト８の一端部が固着され、ブラケット８の他端部に燃料
ポンプ３がクッションゴム等を介して支持されている。
【００１３】また、取付板９にはメインチューブ４及び
リターンチューブ６が貫通して設けられ、ろう付け等に
よって接合されている。そして、メインチューブ４の開
口端が燃料ポンプ３の吐出口３ａに接続されている。燃
料ポンプ３は、例えばインペラ型のポンプ及びこれを駆
動する直流モータを内蔵しており、その構造は周知であ
るので説明は省略する。尚、燃料ポンプ３の吸入口３ｂ
にはフィルタ３ｃが装着されている。
リターンチューブ６が貫通して設けられ、ろう付け等に
よって接合されている。そして、メインチューブ４の開
口端が燃料ポンプ３の吐出口３ａに接続されている。燃
料ポンプ３は、例えばインペラ型のポンプ及びこれを駆
動する直流モータを内蔵しており、その構造は周知であ
るので説明は省略する。尚、燃料ポンプ３の吸入口３ｂ
にはフィルタ３ｃが装着されている。
【００１４】ブラケット８は、図３に示すように例えば
めっき処理された断面ハット状の鋼板が略く字状に屈曲
されて成り、一端部が更に屈曲されてフランジ部８ａが
形成されている。このフランジ部８ａが取付板９に溶接
等によって接合されている。また、ブラケット８の他方
の端部に燃料ポンプ３がクッションゴム等を介して支持
されている。更に、ブラケット８には、燃料ポンプ３の
側方に係合部８ｂが形成されている。本実施例の係合部
８ｂは、ブラケット８から側方に延出する係止片に円形
の孔８ｃ及びこれに連続し孔８ｃの径より小さい幅の切
欠８ｄが形成されて成る。そして、ブラケット８の係合
部８ｂとリターンチューブ６の先端部との間にベーパセ
パレータ１０が支持されている。
めっき処理された断面ハット状の鋼板が略く字状に屈曲
されて成り、一端部が更に屈曲されてフランジ部８ａが
形成されている。このフランジ部８ａが取付板９に溶接
等によって接合されている。また、ブラケット８の他方
の端部に燃料ポンプ３がクッションゴム等を介して支持
されている。更に、ブラケット８には、燃料ポンプ３の
側方に係合部８ｂが形成されている。本実施例の係合部
８ｂは、ブラケット８から側方に延出する係止片に円形
の孔８ｃ及びこれに連続し孔８ｃの径より小さい幅の切
欠８ｄが形成されて成る。そして、ブラケット８の係合
部８ｂとリターンチューブ６の先端部との間にベーパセ
パレータ１０が支持されている。
【００１５】本実施例のベーパセパレータ１０は、合成
樹脂例えばポリエチレンのブロー成形によって図４乃至
図６に示すように形成された筐体である。ベーパセパレ
ータ１０は、正面視略く字状に屈曲され、屈曲部を中心
に一方側に気液分離部１０ａが形成され、他方側に燃料
排出部１０ｂが形成されている。気液分離部１０ａは、
所定容量の中空部が郭成され、一端部に開口１１及びベ
ーパ吐出口１３が形成されている。図９に示すように、
このベーパセパレータ１０の開口１１をリターンチュー
ブ６が貫挿し、その吐出口６ａが中空部内に位置するよ
うに配設されている。また、ベーパ吐出口１３にはゴム
等の可撓性材料で形成されたベーパチューブ２０が取付
けられている。
樹脂例えばポリエチレンのブロー成形によって図４乃至
図６に示すように形成された筐体である。ベーパセパレ
ータ１０は、正面視略く字状に屈曲され、屈曲部を中心
に一方側に気液分離部１０ａが形成され、他方側に燃料
排出部１０ｂが形成されている。気液分離部１０ａは、
所定容量の中空部が郭成され、一端部に開口１１及びベ
ーパ吐出口１３が形成されている。図９に示すように、
このベーパセパレータ１０の開口１１をリターンチュー
ブ６が貫挿し、その吐出口６ａが中空部内に位置するよ
うに配設されている。また、ベーパ吐出口１３にはゴム
等の可撓性材料で形成されたベーパチューブ２０が取付
けられている。
【００１６】一方、燃料排出部１０ｂは図７に示す略長
円形（Ｌ＞Ｗ）の偏平断面形状に形成されており、端部
に燃料排出用の開口１２が形成されている。また図５及
び図８に示すように、ベーパセパレータ１０の燃料排出
部１０ｂの側壁に、係合部８ｂの孔８ｃより大径の頭部
１４ａと小径の頸部１４ｂから成る係合突起１４が膨出
形成されている。而して、ベーパセパレータ１０をブラ
ケット８に支持する場合には、先ず開口１１にリターン
チューブ６を挿通し、ベーパセパレータ１０を摺動させ
乍ら係合突起１４の頸部１４ｂを係合部８ｂの切欠８ｄ
に嵌合し、頸部１４ｂが孔８ｃ内に位置するまで押圧す
る。これにより、ベーパセパレータ１０の両端がリター
ンチューブ６と係合部８ｂによって支持されることにな
る。尚、係合突起１４の頭部１４ａは係合部８ｂの孔８
ｃより大径であるので脱落することはない。
円形（Ｌ＞Ｗ）の偏平断面形状に形成されており、端部
に燃料排出用の開口１２が形成されている。また図５及
び図８に示すように、ベーパセパレータ１０の燃料排出
部１０ｂの側壁に、係合部８ｂの孔８ｃより大径の頭部
１４ａと小径の頸部１４ｂから成る係合突起１４が膨出
形成されている。而して、ベーパセパレータ１０をブラ
ケット８に支持する場合には、先ず開口１１にリターン
チューブ６を挿通し、ベーパセパレータ１０を摺動させ
乍ら係合突起１４の頸部１４ｂを係合部８ｂの切欠８ｄ
に嵌合し、頸部１４ｂが孔８ｃ内に位置するまで押圧す
る。これにより、ベーパセパレータ１０の両端がリター
ンチューブ６と係合部８ｂによって支持されることにな
る。尚、係合突起１４の頭部１４ａは係合部８ｂの孔８
ｃより大径であるので脱落することはない。
【００１７】而して、ベーパセパレータ１０は燃料ポン
プ３と共にブラケット８に支持されて一体構造となり、
タンク本体２を塗装した後で組付けることができるの
で、塗装時の乾燥温度に影響されることがない。このた
め、ベーパセパレータ１０を上述のように安価なポリエ
チレンのブロー成形等で製造することができる。
プ３と共にブラケット８に支持されて一体構造となり、
タンク本体２を塗装した後で組付けることができるの
で、塗装時の乾燥温度に影響されることがない。このた
め、ベーパセパレータ１０を上述のように安価なポリエ
チレンのブロー成形等で製造することができる。
【００１８】上述のように取付けられたベーパセパレー
タ１０は、タンク本体２のサブタンク７内で図１に示す
ように配置され、タンク本体２に燃料が限度一杯（通
称、満タン）に供給されたとき、図１０に示すようにベ
ーパチューブ２０の先端が最高燃料液面ＦＬｍより上方
に高さＨだけ突出するように配置される。このとき、燃
料排出用の開口１２はタンク本体２から連通路を介して
サブタンク７内に流入する燃料の流れ方向と同方向の流
れを形成する方向に開口している。
タ１０は、タンク本体２のサブタンク７内で図１に示す
ように配置され、タンク本体２に燃料が限度一杯（通
称、満タン）に供給されたとき、図１０に示すようにベ
ーパチューブ２０の先端が最高燃料液面ＦＬｍより上方
に高さＨだけ突出するように配置される。このとき、燃
料排出用の開口１２はタンク本体２から連通路を介して
サブタンク７内に流入する燃料の流れ方向と同方向の流
れを形成する方向に開口している。
【００１９】以上の構成になる自動車用燃料タンクにお
いて、燃料ポンプ３が作動すると、フィルタ３ｃを介し
て吸入口３ｂから燃料が吸入され、吐出口３ａからメイ
ンチューブ４に供給される。この燃料は、フューエルフ
ィルタ５及びパルセーションダンパＰを介してエンジン
Ｅに供給され、プレッシャレギュレータＲを介してリタ
ーンチューブ６によりタンク本体２に戻される。これに
より、エンジンＥに噴射される燃料は吸気管負圧に対し
て一定の圧力差を有する圧力に制御される。
いて、燃料ポンプ３が作動すると、フィルタ３ｃを介し
て吸入口３ｂから燃料が吸入され、吐出口３ａからメイ
ンチューブ４に供給される。この燃料は、フューエルフ
ィルタ５及びパルセーションダンパＰを介してエンジン
Ｅに供給され、プレッシャレギュレータＲを介してリタ
ーンチューブ６によりタンク本体２に戻される。これに
より、エンジンＥに噴射される燃料は吸気管負圧に対し
て一定の圧力差を有する圧力に制御される。
【００２０】タンク本体２に戻される燃料は、リターン
チューブ６の吐出口６ａからベーパセレータ１０内に吐
出される。このとき、タンク本体２の燃料が十分になけ
れば、サブタンク７内の燃料液面ＦＬは例えば図９に示
すようになる。而して、ベーパセパレータ１０内におい
ては、吐出口６ａから吐出される燃料は気液分離部１０
ａ内を内壁に沿って流下し、燃料排出部１０ｂの開口１
２からサブタンク７内に排出される。
チューブ６の吐出口６ａからベーパセレータ１０内に吐
出される。このとき、タンク本体２の燃料が十分になけ
れば、サブタンク７内の燃料液面ＦＬは例えば図９に示
すようになる。而して、ベーパセパレータ１０内におい
ては、吐出口６ａから吐出される燃料は気液分離部１０
ａ内を内壁に沿って流下し、燃料排出部１０ｂの開口１
２からサブタンク７内に排出される。
【００２１】前述のようにリターンチューブ６内の燃料
にはエンジンＥを通過したときに発生するベーパが含ま
れるが、このベーパは燃料が吐出口６ａから吐出される
際に分離され、ベーパ吐出口１３からベーパチューブ２
０を介してタンク本体２内の空間に放出される。従っ
て、サブタンク７内には液体燃料のみが排出され、タン
ク本体２中の燃料中にベーパが含まれることはない。
にはエンジンＥを通過したときに発生するベーパが含ま
れるが、このベーパは燃料が吐出口６ａから吐出される
際に分離され、ベーパ吐出口１３からベーパチューブ２
０を介してタンク本体２内の空間に放出される。従っ
て、サブタンク７内には液体燃料のみが排出され、タン
ク本体２中の燃料中にベーパが含まれることはない。
【００２２】而して、リターンチューブ６内の燃料中に
含まれるベーパはベーパセパレータ１０内で確実に分離
される。この場合において、ベーパが分離される際に異
音が生ずるが、ベーパセパレータ１０によって遮音され
るので、タンク本体２外に異音が漏洩することはない。
また、燃料が満タンとなるまで供給された場合にも、図
１０に示すようにベーパチューブ２０は最高燃料液面Ｆ
Ｌｍより上方に開口しているので、ベーパはベーパセパ
レータ１０内で確実に分離され、タンク本体２内の燃料
中に放出されることはない。
含まれるベーパはベーパセパレータ１０内で確実に分離
される。この場合において、ベーパが分離される際に異
音が生ずるが、ベーパセパレータ１０によって遮音され
るので、タンク本体２外に異音が漏洩することはない。
また、燃料が満タンとなるまで供給された場合にも、図
１０に示すようにベーパチューブ２０は最高燃料液面Ｆ
Ｌｍより上方に開口しているので、ベーパはベーパセパ
レータ１０内で確実に分離され、タンク本体２内の燃料
中に放出されることはない。
【００２３】尚、タンク本体２内の空間は、タンク本体
２に接合されたエバポレータチューブ（図示せず）を介
してキャニスタ（図示せず）に連通されている。而し
て、ベーパセパレータ１０内で分離されたベーパはキャ
ニスタ内のチャコール等の吸着剤に吸着される。
２に接合されたエバポレータチューブ（図示せず）を介
してキャニスタ（図示せず）に連通されている。而し
て、ベーパセパレータ１０内で分離されたベーパはキャ
ニスタ内のチャコール等の吸着剤に吸着される。
【００２４】図１１及び図１２は本発明の他の実施例に
係るベーパセパレータ１００を示すもので、ブラケット
８０には長孔８０ｂ及び長孔８０ｃが穿設されており、
Ｌ字状に屈曲されたリターンチューブ６０の先端部６０
ａが一方の長孔８０ｂを貫通してブラケット８０の上方
に突出するように配置されている。また、ベーパセパレ
ータ１００には、図１２に示すように開口１１０及び係
合突起１４０が同一の側面（図１１中、下方側の側面）
に形成されており、開口１２０は取付板９側に対し反対
方向に開口すると共に、燃料がサブタンク（図示せず）
の内壁面に向けて排出されるように形成されている。
尚、本実施例においては、タンク本体２から連通路を介
してサブタンク内に流入する燃料の流れが前述の実施例
と逆方向となるように構成されており、図１１に示すよ
うに開口１２０からの燃料排出方向がこの燃料の流れと
同方向となるように形成されているので、前述の実施例
の開口１２に対し逆方向に開口している。
係るベーパセパレータ１００を示すもので、ブラケット
８０には長孔８０ｂ及び長孔８０ｃが穿設されており、
Ｌ字状に屈曲されたリターンチューブ６０の先端部６０
ａが一方の長孔８０ｂを貫通してブラケット８０の上方
に突出するように配置されている。また、ベーパセパレ
ータ１００には、図１２に示すように開口１１０及び係
合突起１４０が同一の側面（図１１中、下方側の側面）
に形成されており、開口１２０は取付板９側に対し反対
方向に開口すると共に、燃料がサブタンク（図示せず）
の内壁面に向けて排出されるように形成されている。
尚、本実施例においては、タンク本体２から連通路を介
してサブタンク内に流入する燃料の流れが前述の実施例
と逆方向となるように構成されており、図１１に示すよ
うに開口１２０からの燃料排出方向がこの燃料の流れと
同方向となるように形成されているので、前述の実施例
の開口１２に対し逆方向に開口している。
【００２５】ベーパセパレータ１００の開口１１０回り
には所定厚さの筒状部１１１が形成されると共に、これ
とベーパセパレータ１００の本体部とを接続するリブ１
１２，１１３が一体的に形成されており、ベーパセパレ
ータ１００をリターンチューブ６０に支持するための剛
性が確保されている。また、ベーパ吐出口１３０は図１
２に示すようにベーパセパレータ１００の側面に沿った
方向に開口しており、これに略く字状に屈曲された可撓
性材料のベーパチューブ２００が図１１に示すように装
着されている。
には所定厚さの筒状部１１１が形成されると共に、これ
とベーパセパレータ１００の本体部とを接続するリブ１
１２，１１３が一体的に形成されており、ベーパセパレ
ータ１００をリターンチューブ６０に支持するための剛
性が確保されている。また、ベーパ吐出口１３０は図１
２に示すようにベーパセパレータ１００の側面に沿った
方向に開口しており、これに略く字状に屈曲された可撓
性材料のベーパチューブ２００が図１１に示すように装
着されている。
【００２６】而して、上記図１１及び図１２のように構
成されたベーパセパレータ１００を有する燃料タンクに
おいては、ブラケット８０に対し、図１１の上方からベ
ーパセパレータ１００を装着して下方に押圧すれば、リ
ターンチューブ６０の先端の吐出口６０ａが開口１１０
を貫挿すると共に、係合突起１４０がブラケット８０の
長孔８０ｃに挿入されて係止される。従って、長孔８０
ｃが本発明にいう係合部を構成している。以上のよう
に、ベーパセパレータは種々の形状に形成することがで
き、またブラケットに対し側方に配置しても、上方もし
くは下方に配置することとしてもよい。
成されたベーパセパレータ１００を有する燃料タンクに
おいては、ブラケット８０に対し、図１１の上方からベ
ーパセパレータ１００を装着して下方に押圧すれば、リ
ターンチューブ６０の先端の吐出口６０ａが開口１１０
を貫挿すると共に、係合突起１４０がブラケット８０の
長孔８０ｃに挿入されて係止される。従って、長孔８０
ｃが本発明にいう係合部を構成している。以上のよう
に、ベーパセパレータは種々の形状に形成することがで
き、またブラケットに対し側方に配置しても、上方もし
くは下方に配置することとしてもよい。
【００２７】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の自動車用
燃料タンクにおいては、ベーパセパレータを、所定容量
の中空部を郭成し両端部に開口を形成すると共に一端部
にベーパ吐出口を形成した筐体とし、この筐体の一方の
開口を介してリターンチューブの吐出口を筐体内に収容
すると共に、筐体の他方の開口がタンク本体の底面近傍
に位置するように、燃料ポンプを支持するブラケットに
筐体を支持する構成とされているので、ベーパセパレー
タを適切に所定位置に配置することができ、組付作業が
容易である。しかも、リターンチューブを介してタンク
本体に還流される燃料中に含まれるベーパは、ベーパセ
パレータ内で確実に分離され、このときに生じ得る異音
はベーパセパレータによって遮音されるので、タンク本
体外に異音が漏洩することはない。
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の自動車用
燃料タンクにおいては、ベーパセパレータを、所定容量
の中空部を郭成し両端部に開口を形成すると共に一端部
にベーパ吐出口を形成した筐体とし、この筐体の一方の
開口を介してリターンチューブの吐出口を筐体内に収容
すると共に、筐体の他方の開口がタンク本体の底面近傍
に位置するように、燃料ポンプを支持するブラケットに
筐体を支持する構成とされているので、ベーパセパレー
タを適切に所定位置に配置することができ、組付作業が
容易である。しかも、リターンチューブを介してタンク
本体に還流される燃料中に含まれるベーパは、ベーパセ
パレータ内で確実に分離され、このときに生じ得る異音
はベーパセパレータによって遮音されるので、タンク本
体外に異音が漏洩することはない。
【００２８】また、燃料ポンプのブラケットにベーパセ
パレータを支持する一体構造にして、タンク本体を塗装
した後で組付けることができるので、塗装時の乾燥温度
に影響されることがない。このため、ベーパセパレータ
の材質を安価なポリエチレンのブロー成形等で製造する
ことができる。
パレータを支持する一体構造にして、タンク本体を塗装
した後で組付けることができるので、塗装時の乾燥温度
に影響されることがない。このため、ベーパセパレータ
の材質を安価なポリエチレンのブロー成形等で製造する
ことができる。
【００２９】特に、ブラケットを板体で形成し、これに
係合部を設けるとともに、筐体の外壁に係合突起を設け
たものにあっては、係合突起を係合部に係合させるだけ
で容易にベーパセパレータをブラケットに支持すること
ができる。また燃料ポンプ及びベーパセパレータを着脱
自在とすることができるので、保守、点検が容易であ
る。
係合部を設けるとともに、筐体の外壁に係合突起を設け
たものにあっては、係合突起を係合部に係合させるだけ
で容易にベーパセパレータをブラケットに支持すること
ができる。また燃料ポンプ及びベーパセパレータを着脱
自在とすることができるので、保守、点検が容易であ
る。
【００３０】更に、係合部が孔を有し、ベーパセパレー
タの係合突起が、係合部の孔より大径の頭部と小径の頸
部を有するものにあっては、頸部が孔内に位置するよう
に係合突起を係合部に係合させるだけでベーパセパレー
タを適切に支持することができる。
タの係合突起が、係合部の孔より大径の頭部と小径の頸
部を有するものにあっては、頸部が孔内に位置するよう
に係合突起を係合部に係合させるだけでベーパセパレー
タを適切に支持することができる。
【図１】本発明の一実施例に係る自動車用燃料タンクの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図２】本発明の一実施例に係る自動車用燃料タンクを
含む燃料供給系を示す斜視図である。
含む燃料供給系を示す斜視図である。
【図３】本発明の一実施例におけるブラケットに装着さ
れる燃料ポンプ及びベーパセパレータの組付斜視図であ
る。
れる燃料ポンプ及びベーパセパレータの組付斜視図であ
る。
【図４】本発明の一実施例におけるベーパセパレータの
斜視図である。
斜視図である。
【図５】本発明の一実施例におけるベーパセパレータの
正面図である。
正面図である。
【図６】本発明の一実施例におけるベーパセパレータの
平面図である。
平面図である。
【図７】図６中のＡ−Ａ線断面図である。
【図８】図６中のＢ−Ｂ線断面図である。
【図９】本発明の一実施例におけるベーパセパレータの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図１０】本発明の一実施例におけるベーパセパレータ
のベーパチューブ取付部の断面図である。
のベーパチューブ取付部の断面図である。
【図１１】本発明の他の実施例におけるブラケットに装
着される燃料ポンプ及びベーパセパレータの組付斜視図
である。
着される燃料ポンプ及びベーパセパレータの組付斜視図
である。
【図１２】本発明の他の実施例におけるベーパセパレー
タの斜視図である。
タの斜視図である。
２ タンク本体 ２ａ 取付開口 ３ 燃料ポンプ ３ｃ フィルタ ４ メインチューブ ５ フューエルフィルタ ６ リターンチューブ ６ａ 吐出口 ７ サブタンク ８ ブラケット ８ｂ 係合部 ９ 取付板 １０ ベーパセパレータ １０ａ 気液分離部 １０ｂ 燃料排出部 １１，１２ 開口 １３ ベーパ吐出口 １４ 係合突起 ２０ ベーパチューブ ６０ リターンチューブ ８０ ブラケット １００ ベーパセパレータ ２００ ベーパチューブ
Claims (3)
- 【請求項１】 タンク本体と、該タンク本体の燃料をエ
ンジンに供給する燃料ポンプと、前記エンジンに供給し
た余剰燃料を前記タンク本体に戻すリターンチューブと
を備え、該リターンチューブの吐出口にベーパセパレー
タを設けた自動車用燃料タンクにおいて、前記燃料ポン
プを前記タンク本体内で支持し前記タンク本体に取付け
るブラケットを備え、前記ベーパセパレータが、所定容
量の中空部を郭成し両端部に開口を形成すると共に一端
部にベーパ吐出口を形成した筐体から成り、該筐体の一
方の開口を介して前記リターンチューブの吐出口を前記
筐体内に収容すると共に、前記筐体の他方の開口が前記
タンク本体の底面近傍に位置するように、前記筐体を前
記ブラケットに支持したことを特徴とする自動車用燃料
タンク。 - 【請求項２】 前記ブラケットは、前記タンク本体から
前記タンク本体内に延出する板体であって、該板体に係
合部を設けると共に、前記筐体の外壁に係合突起を設
け、該係合突起を前記係合部に係合させて前記ベーパセ
パレータを前記ブラケットに支持するようにしたことを
特徴とする請求項１記載の自動車用燃料タンク。 - 【請求項３】 前記係合部が、前記ブラケットを構成す
る板体に穿設した孔を有し、前記筐体の係合突起が、前
記係合部の孔より大径の頭部と小径の頸部を有し、該頸
部が前記孔内に位置するように前記係合突起を前記係合
部に係合させることを特徴とする請求項２記載の自動車
用燃料タンク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4070191A JP2645956B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 自動車用燃料タンク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4070191A JP2645956B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 自動車用燃料タンク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05229355A JPH05229355A (ja) | 1993-09-07 |
| JP2645956B2 true JP2645956B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=13424390
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4070191A Expired - Lifetime JP2645956B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 自動車用燃料タンク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2645956B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100488555B1 (ko) * | 2002-06-07 | 2005-05-11 | 현대자동차주식회사 | 연료펌프의 작동소음 감소를 위한 연료펌프 장착구조 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3099859U (ja) * | 2003-08-13 | 2004-04-22 | 熱門国際股▲ふん▼有限公司 | 箱型放熱器と柱形放熱器の結合構造 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4070191A patent/JP2645956B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05229355A (ja) | 1993-09-07 |
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