JP2645314B2 - 磁気遮蔽器 - Google Patents

磁気遮蔽器

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JP2645314B2 JP63106728A JP10672888A JP2645314B2 JP 2645314 B2 JP2645314 B2 JP 2645314B2 JP 63106728 A JP63106728 A JP 63106728A JP 10672888 A JP10672888 A JP 10672888A JP 2645314 B2 JP2645314 B2 JP 2645314B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、室内に置かれた磁気発生体からの室外周辺
環境への磁気作用、あるいは室外周辺環境からの室内機
器装置等への磁気作用を遮断するための磁気遮蔽器に関
するものである。
「従来の技術」 磁気による影響を考慮したとき、磁気発生体が例えば
人体や電子機器等の周辺環境に与える影響(能動的影
響)と、例えば建築物を構成する鉄筋、鉄骨やエレベー
ター、自動車等の強磁性体が室内の磁場や磁気を嫌う機
器に与える影響(受動的影響)とがあり、これら磁気に
よる影響を断つため、従来よりいくつかの磁気遮蔽のた
めの手段が講じられている。
磁気遮蔽手段としては、 i)磁気発生体や磁気を嫌う機器を密閉された部屋に収
納して、この部屋全体を鉄板等の磁気遮蔽体で磁気シー
ルドするもの(ルームシールド式)、 ii)磁気発生体や磁気を嫌う機器に対してある程度大き
めの箱状の磁性体(純鉄、パーマロイ等)構造物で覆う
もの(ケージシールド式)、 iii)磁気を嫌う機器を磁気の影響を受けない場所へ移
すこと、 の3つの方式に大別できる。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記従来の磁気遮蔽手段にあっては、
下記の如き不都合が生じていた。
まず、上記i)の磁気遮蔽手段にあっては、部屋全体
に自重が重くしかも板厚の厚い(25mm程度)の鉄板等の
磁気遮蔽体を貼り付ける工事や、この重い磁気遮蔽体を
支持するための部屋周辺の構造的補強を行う工事等、大
掛かりなシールド設置工事、改修工事が必要となり、非
常に不経済である。
また、ii)の磁気遮蔽手段にあっては、シールドすべ
き機器が多数存在する場合、あるいは機器が大型なもの
である場合、コスト的に必ずしも有利とは言えない上、
それぞれの機器に磁性体構造物を設けることによりスペ
ースも余分に必要となり、機器及びこれが収納される部
屋の使い勝手が非常に悪くなる。
さらに、iii)の磁気遮蔽手段にあっては、機器を移
動すべきスペースを確保するためスペースに余裕がなけ
れば実現が難しく、かつ、外部磁気の発生に応じてその
都度機器を移動させていたのでは機器の使い勝手が非常
に悪くなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、完全なる
磁気遮蔽能を有することは勿論、運搬・組立が容易で、
必要に応じて簡便に磁気遮蔽空間を形成でき、かつ、大
掛かりな設置作業を必要としない磁気遮蔽器の提供を目
的とするものである。
「課題を解決するための手段」 そこでこの発明は、以下に示すような手段を採用する
ことにより上記課題を解決している。
すなわち、第1の請求項に係る磁気遮蔽器は、環状の
支持骨が、中心軸線を一致させかつ上下に間隔を空けて
複数配置され、これら支持骨間に可撓性を有するアモル
ファスシートが張られることで上下方向に折り畳み可能
に構成されていることを特徴としている。
また、第2の請求項に係る磁気遮蔽器は、円弧状の支
持骨が、球体の経線に沿うように間隔を空けて複数配置
されかつ球体の周方向に移動可能に支持され、これら支
持骨間に可撓性を有するアモルファスシートが張られる
ことで前記球体の周方向に折り畳み可能に構成されてい
ることを特徴としている。
「実施例」 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明
する。
第1図ないし第2図は、本発明の第1実施例である磁
気遮蔽器を示す図である。図中、符号1全体で表される
ものは磁気遮蔽器であり、この磁気遮蔽器1は、球体の
緯線を為す環状に形成された複数本の環状の支持骨2、
2、…と、これら支持骨2、2、…間に張設された可撓
性を有するシート状の磁気遮蔽体3、3、…とからな
り、これら磁気遮蔽体3、3、…が広げられた状態で全
体として球面状を形成する構成となっている。
上記支持骨2は、第5図に示すように、板状の部材の
両側面に断面矩形状の溝2a、2aがその全長に亙って刻設
された形状に成形され、これら溝2a、2a内に上記磁気遮
蔽体3、3の端面が嵌入されることで、これら磁気遮蔽
体3、3が支持骨2、2間に張設される構成となってい
る。この支持骨2を形成する材質としては、ある程度の
屈曲性及び強度を有する非磁性体物質であることが好ま
しく、アルミニウム、各種合成樹脂、木材等が好適に挙
げられる。
一方、上記磁気遮蔽体3は、第6図に示すような1枚
のアモルファスシート4、あるいは複数枚のアモルファ
スシート4が所定厚さに積層されて構成されている。
アモルファスシート4は、第6図に示すように、フレ
ーク状のアモルファス金属5をフィルム6で挾み込みシ
ート状に形成することにより構成したものである。アモ
ルファス金属は周知のとおり、原子が規則正しい格子構
造を持たずに不規則に並んだ非晶質の金属で、融液の急
冷、電着、蒸着、スパッタリング等の手段により作製さ
れる。アモルファス金属はその特異な原子構造のため、
これまでの材料に見られない種々の特徴を有するが、中
でも、コバルト基合金のものはパーマロイを凌ぐ高透磁
率と低保磁率とを示すため、磁気シールド材料として最
適である。例えば、本発明者の試作結果によれば、従来
の磁気遮蔽体である鉄板に比較してアモルファスシート
4はその透磁率μが5〜8倍にも達する。
上記アモルファスシート4は、上記フィルム6間にア
モルファス金属5を所要量均一に分散させてフィルム6
で固定すればよく、固定手段としては接着剤、ホットメ
ルト法等適宜の方法によって行うことができる。フィル
ム6としては、アクリル樹脂、塩化ビニール、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂等、合成樹脂製のものを用いれば
可撓性のあるものとなり極めて効果的である。ただしガ
ラスとすることも可能である。
本実施例におけるアモルファスシート4は、幅約60cm
で長尺に形成したもので、アモルファス金属5を0.25kg
/m2使用しており、シート1枚の厚さは約0.5mmのものと
なっている。このアモルファスシート4は、所定厚さと
なるようにそのままあるいは複数枚積層されて磁気遮蔽
体3とされた後、上述の如く支持骨2、2間に張設され
る。
ところで、上記アモルファスシート4は、上述の如く
その厚さが0.5mm程度と比較的薄いため、強磁場に対す
る磁気シールドを行うためには、必要に応じて複数枚積
層して所定厚さの磁気遮蔽体3とすることが好ましい。
また、シート4そのものは上述の如く所定幅に形成され
たものであるから、支持骨2、2間に距離が長い場合に
はこれらをつなぎ合わせることになる。従って、上記ア
モルファスシート4により所望の磁気シールド効果を得
ようとしたとき、継目において間隙が生じないようにす
る必要がある。
第7図および第8図は継目の処理方法の例を示したも
ので、第7図のものは、継目が交互に形成される如くア
モルファスシート4を2重に設けたもの、また第8図に
示すものは、継目を十分にカバーし得る程度の幅に裁断
したアモルファスシート4aを、継目部分に貼着したもの
である。いずれの手段によっても継目からの漏洩磁気を
遮断することができるが、第8図によるものでは、アモ
ルファスシート4が2重に形成されるから、全体的によ
り高い磁気シールド効果が期待できるものとなる。そし
て、本発明に係るアモルファスシート4は、このように
幾重にも積層させて用いることができ、それによって所
望の磁気シールド効果を得ることが簡便になされるわけ
である。
ただし、前記アモルファスシート4の幅及び厚さは一
例であり、これらは任意に変更することが可能であるか
ら、前述したシート4を積層、あるいはつなぎ合わせる
工程は必要不可欠なものではないことは勿論である。
また、本実施例では、第5図に示す如く磁気遮蔽体
3、3間に支持骨2が介在された構成とされているの
で、この支持骨2外面にも磁気遮蔽体3と略同一の厚さ
を有する磁気遮蔽体片3aを貼付しておくことが望まし
い。
なお、本実施例の磁気遮蔽器1では、その下端部には
磁気遮蔽体3が張設されておらずに開口部とされ、この
開口部から磁気シールドをすべき機器Mが磁気遮蔽器1
内部に収納される。また、符号7は磁気遮蔽器1上端に
付設された吊り具である。
以上のような構成を有する磁気遮蔽器1は、通常は第
2図に示すように折り畳まれた状態で倉庫等に格納、保
管されている。そして、磁気シールドを行う時点におい
て、この磁気遮蔽器1は磁気シールドをすべき機器M付
近にまで搬入され、第1図に示すように全体として広げ
られた状態とされた後、その下端部に設けられた開口部
から機器Mが収納される。これにより、機器Mが磁気発
生器であればこの機器Mが発生する磁場は磁気遮蔽体3
により外方に漏洩せず、かつ、外部からの磁気ノイズは
磁気遮蔽体3によりシールドされて磁気遮蔽器1内部へ
至らず、機器M周辺の磁気シールドが行われる。
磁気遮蔽器1内に機器Mを収納する方法は任意である
が、一例として第3図に示すように、上記吊り具7を介
して磁気遮蔽器1をその上端から吊り下げた状態で、こ
の磁気遮蔽器1を機器M上に被せるようにすれば、磁気
遮蔽器1を広げる工程及び機器Mを収納する工程が非常
に簡略化されて好ましい。あるいは、機器Mが大型なも
のである場合、第4図に示すように磁気遮蔽器1を常時
部屋天井から吊り下げておき、不必要な時は折り畳んで
おいて磁気シールドを行う時だけこれを広げることで磁
気遮蔽器1内に機器Mを収納するようにすれば良い。
従って、本実施例の磁気遮蔽器1は、環状の支持骨2
が球体の緯線を為すように配置され、これら支持骨2間
に可撓性を有する磁気遮蔽体4が張設されることで上下
方向に折り畳み可能に構成されているので、磁気シール
ドを行わない際にはこれを折り畳んで倉庫等に収納で
き、必要な際にのみこれを広げることで球形の磁気遮蔽
器1を構成し、この内部に機器M等を収納することでこ
の機器M等に対して磁気シールドを行うことができる。
しかも、この磁気遮蔽体3はアモルファスシート4か
らなるものであるので、従来の鉄板等による磁気シール
ドに比較して磁気遮蔽器1全体の軽量化を大幅に図るこ
とができる。すなわち、上述の如くアモルファスシート
の透磁率μは鉄板の透磁率の5〜8倍であるので、同一
の磁気遮蔽性能を得るために必要な板厚は鉄板の1/5〜1
/8となり、これにより、磁気遮蔽体3の厚さを極めて薄
いものとすることができ、磁気遮蔽体3を含めて磁気遮
蔽器1全体の軽量化を図ることができる。
これらのことから、本実施例の磁気遮蔽器1によれ
ば、アモルファスシート4を主体とする磁気遮蔽体3に
より完全な磁気遮蔽能を有することは勿論、自身の軽量
化により運搬・組立が容易で、かつ、大掛かりな設置作
業も必要としない。また、不必要な時には折り畳んで保
管して、必要に応じてこれを広げるのみで簡便に磁気遮
蔽空間を形成することができる、等の優れた効果を奏す
る。
特に、本実施例の磁気遮蔽器1はその磁気遮蔽体3が
球面状を形成する構成であるので、磁気遮蔽体3の板厚
計算等において必要とされる磁場遮蔽器1内部及びその
周辺の磁場解析が容易となる。しかも、磁気シールドを
行うべき機器M等を球状に覆ってなるので、理想的な磁
気シールドが行える、といる優れた利点も兼備してい
る。
さらに言えば、上記アモルファスシート4はフレーク
状のアモルファス金属5をフィルム6で挾みこむことで
構成されているので、透光性に優れ、従来の鉄板等によ
る磁気シールドと全く異なり、磁気シールドした状態で
外部から磁気遮蔽器1内部を観察することが可能であ
る。
次に、第9図ないし第13図を参照して、本発明の第2
実施例である磁気遮蔽器について説明する。なお、以下
の説明において、上記第1実施例と同一の構成要素につ
いては同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施例の磁気遮蔽器1は、球体の経線(子午線)を
構成する半円弧状に形成された複数本の支持骨2、2、
…と、これら支持骨2、2、…間に張設された可撓性を
有するシート状の磁気遮蔽体3とから構成されている。
磁気遮蔽体3は、上記第1実施例と同様に、1枚のあ
るいは複数枚のアモルファスシート4が所定厚さに積層
されて構成されている。この磁気遮蔽体3は、第11図に
示すように、球体をその経線に沿って切断したような形
状に成形され、その両端部が外方に折曲されて折曲部3
a、3aが形成されている。
一方、上記支持骨2は、その下端が直下方に延出され
て支持部2aが形成されている。この支持骨2は、第12図
に示すように、半割りの支持フレーム20、20が合わさっ
て構成され、これら支持フレーム20、20間に上記磁気遮
蔽体3の折曲部3aが挾持されることで、支持骨2、2間
に磁気遮蔽体3が張設されている。支持フレーム20、20
上端は、第13図に示すように、平面視コ字状の挾持具11
により挾持されている。この挾持具11の後端にはねじ12
が突設され、このねじ12には非磁性体材料からなるボー
ル13が螺着されている。一方、支持骨2下端には下方に
突出する回動自在な車輪16が取り付けられている。
以上のように構成された支持骨2、2、…は、その上
端及び下端において、第10図に示すように頂部支持具14
及び基台15によってそれぞれ支持されている。
頂部支持具14は、球形を為す磁気遮蔽器1の頂部極位
置に配置され、垂直方向に延在する磁気遮蔽器1の軸線
上にある支持軸14aと、この支持軸14a下端に形成された
膨出部14bとから構成されている。この膨出部14b外周に
は、上記磁気遮蔽器1の軸線回りに延在する周溝14cが
形成されている。そして、上記支持骨2は、その上端に
あるボール13がこの周溝14c内に嵌入されることで、上
端において頂部支持具14に支持されている。
一方、基台15は、上記頂部支持具14の支持軸14aとそ
の軸線を一にする環状に形成され、その上面には周溝15
aが形成されている。この周溝15a内にも上述と同様の磁
気遮蔽体3が貼付されている。そして、上記支持骨2
は、その下端にある車輪16がこの周溝15a内に収納され
ることで、下端において基台15に支持されている。
以上のことから、支持骨2は、その上端及び下端にお
いて頂部支持具14及び基台15に移動自在に支持されると
共に、これら頂部支持具14及び基台15に形成された周溝
14c、15aが磁気遮蔽器1の同一軸線回りに沿って形成さ
れているので、結果として支持骨2はこの軸線回りに旋
回自在に支持されていることになる。
なお、符号17は上記頂部支持具14の膨出部14b上面を
覆うように被せられた円板状の遮蔽板であり、この遮蔽
板17内面にも上述と同様の磁気遮蔽体3が貼付されてい
る。
よって、本実施例においても、磁気シールドが不必要
な時は支持骨2、2、…を1個所に集中させておくこと
で、磁気遮蔽体3、3、…を折り畳んだ状態で収納して
おくことができ、磁気シールドを行う時点において、シ
ールドすべき機器等を内部に収納した状態で支持骨2を
開いてやれば、第9図に示すように略球形の磁気遮蔽器
1を形成してこの磁気遮蔽器1により機器等の磁気シー
ルドを行うことができる。従って、本実施例によって
も、上記第1実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
なお、本発明の磁気遮蔽器は、全体として略球形に形
成されるものに限定されず、例えば半球形、あるいは球
形の一部を為すように形成されるものであっても良いこ
とは勿論である。また、球形のみならず、円筒形、ある
いは円筒形の一部を為すように形成されるものであって
も良い。
第14図ないし第16図は、本発明の第3実施例である磁
気遮蔽器を示す図である。本実施例の磁気遮蔽器1と上
述した第1、第2実施例の磁気遮蔽器との相違点は、広
げられた状態での磁気遮蔽器1全体の形状であり、すな
わち、本実施例の磁気遮蔽器1は、第16図に示すよう
に、広げられた状態でその全体が半球形を為すように形
成されている。
磁気遮蔽器1の骨組みを構成する複数本の支持骨2、
2、…は、球体の経線(子午線)を構成する半円弧状に
形成されている。一方、磁気遮蔽体3は、上記第2実施
例と同様の形状に形成されると共に、その折曲部(図示
略)が支持骨2の支持フレーム(図示略)間に挾持され
ることで、支持骨2、2、…間に張設されている。そし
て、支持フレーム両端はそれぞれ上記第2実施例と同様
に挾持具11、11により挾持され、この挾持具11、11後端
には非磁性体材質からなるボール13、13が取り付けられ
ている。そして、これら支持骨2、2、…の両端は、1
対の半円環状の支持具18、18に支持されている。
支持具18は、その中心が磁気遮蔽器1の軸線上に位置
するように配置されている。そして、1対の支持具18、
18の相対向する面にはそれぞれ周溝18a、18aが形成さ
れ、これら周溝18a、18aに上記ボール13、13が嵌入され
ることで、支持骨2、2、…が上記軸線回りに旋回自在
となるように、その両端で支持具18、18に支持されてい
る。
なお、上記支持骨2先端部内面及び折り畳まれた状態
で最下端に位置する支持骨2と部屋等の床との間には、
これらの間隙を閉塞するように、磁気遮蔽体3が設けら
れている。
よって、本実施例においても、磁気シールドが不必要
な時は支持骨2、2、…を1個所に集中させておくこと
で、第15図に示すように、磁気遮蔽体3、3、…を折り
畳んだ状態で収納しておくことができ、磁気シールドを
行う時点において、シールドすべき機器等を内部に収納
した状態で支持骨2を開いてやれば、第16図に示すよう
に、略半球形の磁気遮蔽器1を形成してこの磁気遮蔽器
1により機器等の磁気シールドを行うことができる。従
って、本実施例によっても、上記第1ないし第2実施例
と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明の磁気遮蔽器はその細部が上記実施例に
限定されず、種々の変形例が可能であることは言うまで
もない。一例として、磁気遮蔽体3としてアモルファス
シート4と透明フィルムとを積層したような構成を採用
しても良い。また、本発明の磁気遮蔽器内に収納される
機器も、MRI装置等の磁気発生器、あるいは磁気記録器
等外部磁気の変動を嫌う機器等何等限定されないことは
言うまでもない。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、本発明の磁気遮蔽器は、
支持骨間に可撓性を有するアモルファスシートが張設さ
れて構成されているので、磁気シールドを行わない際に
はこれを折り畳んで倉庫等に収納でき、必要な際にのみ
これを広げることで磁気遮蔽器を構成し、この内部に機
器等を収納することでこの機器等に対して磁気シールド
を行うことができる。しかも、従来の鉄板等による磁気
シールドと同一の磁気遮蔽性能を得るために必要な板厚
は鉄板等に比較して極めて薄いものとすることができ、
これにより磁気遮蔽器全体の軽量化を図ることができ
る。
よって、本発明の磁気遮蔽器によれば、アモルファス
シートにより完全な磁気遮蔽能を有することは勿論、自
身の軽量化により運搬・組立が容易で、かつ、大掛かり
な設置作業も必要としない。また、不必要な時には折り
畳んで保管して、必要に応じてこれを広げるのみで簡便
に磁気遮蔽空間を形成することができる、等の優れた効
果を奏する。
特に、本発明の磁気遮蔽器はそのアモルファスシート
が球面状又は円筒面状を形成する構成であるので、磁場
遮蔽器内部及びその周辺の磁場解析が容易となり、か
つ、理想的な磁気シールドが行える、という優れた利点
も兼備している。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第2図は本発明の第1実施例である磁気遮
蔽器を示す図であって、第1図は広げられた状態を示す
正面図、第2図は同折り畳まれた状態を示す正面図、第
3図ないし第4図は本発明の第1実施例たる磁気遮蔽器
の設置状態を示す概略図、第5図は第3図のV円内を拡
大視して示した断面図、第6図はアモルファスシートの
構成を示す断面図、第7図ないし第8図はアモルファス
シートの継目部分の構成を示す斜視図、第9図ないし第
13図は本発明の第2実施例である磁気遮蔽器を示す図で
あって、第9図は広げられた状態を示す斜視図、第10図
は同断面図、第11図はアモルファスシートの形状を示す
斜視図、第12図は組立途中の状態を示す斜視図、第13図
は第10図のXIII円内を拡大視して示した斜視図、第14図
ないし第16図は本発明の第3実施例である磁気遮蔽器を
示す図であって、第14図は断面、第15図は折り畳まれた
状態におけるXV−XV′線に沿う矢視断面図、第16図は同
広げられた状態における断面図である。 1……磁気遮蔽器、2……支持骨。3……磁気遮蔽体、
4……アモルファスシート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 比企 健次 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 向山 澄夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 実開 昭56−85999(JP,U) 実開 昭61−199097(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状の支持骨が、中心軸線を一致させかつ
    上下に間隔を空けて複数配置され、これら支持骨間に可
    撓性を有するアモルファスシートが張られることで上下
    方向に折り畳み可能に構成されたことを特徴とする磁気
    遮蔽器。
  2. 【請求項2】円弧状の支持骨が、球体の経線に沿うよう
    に間隔を空けて複数配置されかつ球体の周方向に移動可
    能に支持され、これら支持骨間に可撓性を有するアモル
    ファスシートが張られることで前記球体の周方向に折り
    畳み可能に構成されたことを特徴とする磁気遮蔽器。
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