JP2643851B2 - 感光体ドラムのアース回路形成方法 - Google Patents

感光体ドラムのアース回路形成方法

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JP2643851B2 JP6203395A JP20339594A JP2643851B2 JP 2643851 B2 JP2643851 B2 JP 2643851B2 JP 6203395 A JP6203395 A JP 6203395A JP 20339594 A JP20339594 A JP 20339594A JP 2643851 B2 JP2643851 B2 JP 2643851B2
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体ドラムのアース
回路形成方法に係り、とくに複写機,プリンタ或いはフ
ァクシミリ等の電子写真機器に用いられる筒状に形成さ
れた感光体ドラムのアース回路形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真用感光体は、そ
の円筒状基体とその両端部に装着されるフランジ部とを
備えている。そして、この円筒状基体とフランジ部と
は、何れも導電性部材により形成され、同時に円筒状基
体と感光層の密着性向上や電荷移動の防止を行う障壁の
役目として、予めそれぞれの周囲全体に絶縁皮膜が層状
に設けられている。この絶縁皮膜としては陽極酸化皮膜
が多用されているが、陽極酸化皮膜は電解液中に部材全
体を浸漬し陽極酸化して形成されるもので、必然的に部
材の表面全面にわたって絶縁皮膜が形成される。
【0003】このような絶縁皮膜が設けられたフランジ
部のアース方法としては金属板等のアース用電極を感
光層の存在しない支持体の端部や裏側の絶縁層に機械的
圧力によりくい込ませて絶縁層を破壊し、絶縁層下の導
電性支持体と接触させる方法や、絶縁層をやすり等で剥
離したり、あるいは絶縁層生成時に支持体上のアース取
り部分に予めマスクをかけておき、絶縁層を生成させな
いようにしておいてアース用電極を接触させる方法等が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属板
等の電極をくい込み接触させる方法はその電極にかなり
の機械的強度を要求され、形状や材質に制約を受ける。
更に、導電性支持体は軽量化やコストダウンのために肉
厚を薄くしており、その機械的強度によってはくい込み
接触した導電性支持体は変形し寸法精度を損なう。ま
た、絶縁層の剥離や絶縁層生成時のマスクの使用は製造
条件を複雑にしコストアップにつながるといった不都合
が生じていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに機械的強度が小さく筒状感光体或いは
寸法精度が厳密な筒状感光体であっても、これらの品質
を損なうことなく迅速に且つ確実に且つアース回路を形
成することができる感光体ドラムのアース回路形成方法
を提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、内外全面が絶縁処理されて絶縁皮膜が
付され外面に感光膜が付された導電性部材からなる筒状
感光体と、この筒状感光体の一端部の内径部に嵌着され
同じく全面に絶縁皮膜が付された導電性部材からなるフ
ランジ部とを備えた感光体ドラムにおいて、前述したフ
ランジ部の回転中心軸部分と筒状感光体の内面側の所定
位置との間に、所定の絶縁破壊電圧を印加して両者間を
導通状態に設定する 同時に、前述した絶縁破壊電圧
の印加に際しては予め、筒状感光体の内面側の電極を
当該筒状感光体固定用の台座に装備して置く、等の構成
を採っている。
【0007】
【作 用】高電圧を印加した感光体では、例えば厚さ0.
10〔mm〕の金属板でも導通状態となったが、高電圧を印
加しなかった感光体は0.15〔mm〕以下の厚さの金属板で
は導通不良を起こした。また、高電圧を印加したものの
内、厚さ0.30〔mm〕の金属板(円板状金属板)では素材
管の変形を引き起こすことが確認された。このため、上
記実施例の範囲では、円板状金属板については薄い方
(即ち、機械的強度の小さいもの)が都合がよいことが
判明した。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4に基
づいて説明する。
【0009】図1において、符号1は筒状感光体を示
し、符号2はフランジ部を示す。筒状感光体1は、内外
全面が絶縁処理されて絶縁皮膜が付され外面に感光膜が
付された導電性部材により構成されている。また、フラ
ンジ部2は、筒状感光体1の一端部の内径部に嵌着され
同じく全面に絶縁皮膜が付された導電性部材により構成
されている。
【0010】そして、フランジ部2の回転中心軸部分と
筒状感光体1の内面側の所定位置との間に、所定の絶縁
破壊電圧を印加して両者間に絶縁破壊を発生させ、これ
によって両者間を導通状態に設定するようにした。
【0011】また、実施例では、絶縁破壊電圧の印加
に際し、筒状感光体1の内面側の電極は、当該筒状感光
体固定用の台座11に予め装備して置くようにしてあ
る。
【0012】更に、フランジ部2は、筒状感光体1の内
面に当接する導通用の脚片2aを周囲4か所に等間隔に
有する円板状金属板2Aを備えている(この脚片2aの
数については、一箇所でも二箇所でもよく、その数につ
いてはとくに限定するものではない)。
【0013】以下、これを更に詳述する。
【0014】上述した筒状感光体1は、内外表面が陽極
酸化処理された直径30〔mm〕,肉厚0.75〔mm〕のアルミ
管で形成され、その外周囲には感光層が設けられてい
る。この筒状感光体1の端部には、図2に示すような厚
さ0.10〔mm〕の円板状の金属板2Aが固定されたフラン
ジ部2が圧入されている。この円板状金属板2Aは、そ
の材質がPBSP-Hからなり、その周囲には、前述したよう
に90度間隔で放射状に脚片2aが突出されている。ま
た、脚片2aの先端は尖っており、アルミ管の内面との
接触長さが0.20〔mm〕に設定されている。
【0015】筒状感光体1の他方の端部は、図1に示す
ように筒状感光体1の内側に当接する電極線12Aのつ
いた台座11に係合されている。符号12は電極線12
Aに導通され台座11に装備された電極を示す。そし
て、電極12と上記円板状金属板2Aに導通されフラン
ジ部2の中心軸部分に装備された電極21との間に、
電圧を印加する。このようにして得られた感光体ドラム
を、ここでは感光体Aとする。
【0016】次に、上記手法で得られた感光体Aにおけ
る筒状感光体1とフランジ部2との相互間の導通状態を
比較検討するため、金属板2Aの厚さの異なった部材
(図3に示すように、厚さ0.15〔mm〕,0.20〔m
m〕,0.30〔mm〕)の三点で同様の手法によるアース
回路の形成を試みた。この場合の感光体をB,C,Dと
する。また、比較例として、同様に作成し且つ高電圧を
印加しないものについての感光体E,F,G,Hも準備
してみた。図3の図表にこれらの試料一覧表を示す。そ
して、これらの試料について改めて導通試験および筒状
感光体1の変形状態の検査を試みた。その結果を図4に
示す。
【0017】これより、高電圧を印加した感光体A〜D
は、厚さ0.10〔mm〕の金属板でも導通状態となったが、
高電圧を印加しなかった感光体は0.15〔mm〕以下の厚さ
の金属板では導通不良を起こした。また、高電圧を印加
したものの内、厚さ0.30〔mm〕の金属板(感光体Dの円
板状金属板2A)ではアルミ管の変形を引き起こすこと
が確認された。
【0018】このため、上記実施例の範囲では、円板状
金属板2Aについては薄い方が都合がよいことが判明し
た。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、絶縁皮膜で覆われたフランジ部と
同じく絶縁皮膜で覆われたれた筒状感光体の相互間に高
電圧を印加することによって絶縁破壊を起こすという手
法を採用したので、特に機械的強度を要求されない電極
の使用が可能となり、電極の材料や形状の選択範囲が広
がり、且つ筒状感光体の素材への機械的変形を起こすこ
となく確実にアース回路を形成することができるという
従来にない優れた感光体ドラムのアース回路形成方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1内に組み込んだフランジ部の例を示す図
で、図2(A)はその正面図、図2(B)は図2(A)
の右側面図である。
【図3】本発明の実施に際して行った比較実験の比較試
料の例を示す図表である。
【図4】図3の各試料についての導通試験を行った結果
を示す図表である。
【符号の説明】
1 筒状感光体 2 フランジ部 2A 円板状金属板 2a 導通用脚片 11 筒状感光体固定用の台座 12A 電極線 12,21 電極

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外全面が絶縁処理されて絶縁皮膜が付
    され外面に感光膜が付された導電性部材からなる筒状感
    光体と、この筒状感光体の一端部の内径部に嵌着され同
    じく全面に絶縁皮膜が付された導電性部材からなるフラ
    ンジ部とを備えた感光体ドラムにおいて、 前記フランジ部の回転中心軸部分と前記筒状感光体の内
    面側の所定位置との間に、所定の絶縁破壊電圧を印加し
    て両者間を導通状態に設定すると共に、 前記絶縁破壊電圧の印加に際し、前記筒状感光体の内面
    側の電極を、当該筒状感光体固定用の台座に予め装備し
    て置く ことを特徴とした感光体ドラムのアース回路形成
    方法。
  2. 【請求項2】 内外全面が絶縁処理されて絶縁皮膜が付
    され外面に感光膜が付された導電性部材からなる筒状感
    光体と、この筒状感光体の一端部の内径部に嵌着され同
    じく全面に絶縁皮膜が付された導電性部材からなるフラ
    ンジ部とを備えた感光体ドラムにおいて、 前記フランジ部の回転中心軸部分と前記筒状感光体の内
    面側の所定位置との間に、所定の絶縁破壊電圧を印加し
    て両者間を導通状態に設定すると共に、 前記フランジ部は、周囲に前記筒状感光体の内面に当接
    する導通用脚片を有し且つ当該円板状金属板の厚さが
    0.10〔mm〕,0.15〔mm〕 又は0.20〔mm〕に設定
    された円板状金属板を予め装備して置くことを特徴とし
    感光体ドラムのアース回路形成方法。
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