JP2641622B2 - プロスタグランジンe▲下1▼類縁体 - Google Patents

プロスタグランジンe▲下1▼類縁体

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JP2641622B2
JP2641622B2 JP4507785A JP50778592A JP2641622B2 JP 2641622 B2 JP2641622 B2 JP 2641622B2 JP 4507785 A JP4507785 A JP 4507785A JP 50778592 A JP50778592 A JP 50778592A JP 2641622 B2 JP2641622 B2 JP 2641622B2
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史衛 佐藤
武宏 天野
一弥 亀尾
亨 田名見
賢 武藤
直哉 小野
准 五藤
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は新規なプロスタグランジン(以下PGと略称す
る)E1類縁体に関する。
背景技術 PGは微量で種々の重要な生理作用を発揮することか
ら、医薬への応用を意図して天然PG及び夥しい数のその
誘導体の合成と生物活性の検討が行なわれてきた。
その中でもPGE1は、血小板凝集抑制作用、血圧低下作
用などの特徴ある作用を有し末梢循環障害を改善する医
薬として実用化されており、このため多数のPGE1類縁体
も検討されてきた。しかしながら、従来のPGE1類縁体は
生体内での代謝が速く、従って効果が持続しないという
欠点があった。また、従来のPGE1類縁体は経口で投与し
た場合、副作用として下剤を誘発するため、高い用量で
投与できず、十分な効果を挙げることができなかった。
一方、PGE1の13,14位の二重結合を三重結合に変えた1
3,14−ジデヒドロPGE1類縁体として、13,14−ジデヒド
ロPGE1メチルエステル、6−ヒドロキシ−13,14−ジデ
ヒドロPGE1が知られている。
本発明は従来のPGE1類縁体よりも薬効が優れ、持続性
がよく、かつ副作用が軽減された新規なPGE1類縁体を提
供することを目的とする。
発明の開示 本発明者らは鋭意研究を進めた結果、PGE1類縁体にお
いて、13,14位に3重結合を有し、かつ16位または17位
に分岐を有し、さらに2,3位を2重結合または3重結合
にした化合物が前記課題を解決できることを見いだし、
本発明を完成した。
すなわち、本発明は、式 (式中、Aはビニレン基またはエチニレン基を示し、R1
は水素原子、炭素原子数1〜6個のアルキル基またはア
リル基を示し、R2は炭素原子数5〜10個の分岐脂肪族炭
化水素基を示し、nは3〜6の整数を示す。)で表され
るPGE18類縁体及びその塩である。
本発明において、炭素原子数1〜6個のアルキル基と
は、直鎖状または分枝鎖状のものをいい、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基などである。
炭素原子数5〜10個の分岐脂肪族炭化水素基とは、そ
のα位またはβ位に分岐を有する脂肪族炭化水素基であ
り、具体的には分岐鎖状アルキル基(例えば1−メチル
ペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルヘキシ
ル基、2−メチルヘキシル基、2,4−ジメチルペンチル
基、2−エチルペンチル基、2−メチルヘプチル基、2
−エチルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、2,6−
ジメチルヘプチル基など)、シクロアルキル基(例えば
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル
基など)、シクロアルキル基で置換された炭素原子数1
または2個のアルキル基(例えばシクロペンチルメチル
基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチル
基、シクロペンチルエチル基、シクロヘキシルエチル
基、シクロヘプチルエチル基など)、分枝鎖状アルケニ
ル基(例えば上記分枝鎖状アルキル基においてその任意
の位置の単結合の一つを二重結合に変えた基で、2,6−
ジメチルヘプタ−5−ニル基など)、分枝鎖状アルケニ
ル基(例えば上記分枝鎖状アルキル基においてその任意
の位置の単結合の一つを三重結合に変えた基で、1−メ
チルペント−3−イニル基、1−メチルヘキサ−3−イ
ニル基、2−メチルヘキサ−3−イニル基など)であ
る。
式(I)の化合物の塩とは、式(I)においてR1が水
素原子の化合物の場合の、ナトリウム、カリウム、アル
ミニウムなどの金属との塩あるいはトリアルキルアミン
などの有機アミンとの塩である。
式(I)の化合物は、例えば以下に挙げる方法により
容易に製造できる。
(反応式中、R3およびR4は同一または異なって水酸基の
保護基を示し、R5およびR6は同一または異なって炭素原
子数1〜10個のアルキル基を示し、R7は水素原子を除く
R1であり、R2、Aおよびnは前記と同意義である。ここ
で、水酸基の保護基とはプロスタグランジンの分野で通
常用いられるものであり、例えばt−ブチルジメチルシ
リル基、トリエチルシリル基、フェニルジメチルシリル
基、テトラヒドロピロリル基、テトラヒドロフラニル
基、メトキシメチル基、エトキシエチル基、ベンジル基
などである。) すなわち、まず、佐藤らの方法[ジャーナル・オブ・
オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.),第53
巻,第5590ページ(1988年)]により公知である式(I
I)の化合物に、式(III)で表される有機アルミニウム
化合物0.8〜2.0当量を−10〜30℃、好ましくは0〜10℃
で不活性溶媒(例えばベンゼン、トルエン、テトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテル、塩化メチレン、n−ヘキ
サンなど)中で反応させることにより立体特異的に式
(IV)の化合物が得られる。
ここで、式(III)の有機アルミニウム化合物は、例
えば佐藤らの方法[テトラヘドロン レターズ(Tetrah
edron Lett.),第30巻,第7083ページ(1989年)]に
より製造される式 (式中、R2およびR4は前記と同意義である。)で表され
るアセチレン化合物にアルキルリチウル(例えばn−ブ
チルリチウム、t−ブチルリチウムなど)0.8〜1.5当量
を−20〜30℃、好ましくは−10〜0℃にて加え、さらに
好ましくは10〜30℃にて完全に反応を完了させた後、−
20〜30℃にて式 R5R6−Al−X (式中、R5およびR6は前記と同意義であり、Xはハロゲ
ン原子を示す。)で表されるハロゲン化アルキルアルミ
ニウム(例えば塩化ジエチルアルミニウム、塩化ジメチ
ルアルミニウムなど)を0.8〜1.5当量加えて調製する。
この反応においては不活性有機溶媒(例えばベンゼン、
トルエン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、塩
化メチレン、n−ヘキサンなど)を用いることが好まし
い。
次に、式(IV)の化合物を、式(V)で表される有機
銅化合物0.5〜4当量およびクロロトリメチルシラン0.5
〜4当量と不活性溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、塩化メチレン、トルエン、n−ヘキサ
ンなど)中、−78〜40℃で反応させ、式(VI)の化合物
とする。
ここで、式(V)の有機銅化合物は、式 I−(CH2n-1−A−COOR7 (VIII) (式中、R7、Aおよびnは前記と同意義である。)で表
されるヨウ素化合物から、公知の方法[P.Knochelら,
ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー,第53
巻,第2390ページ(1988年)]により調製できる。すな
わち、式(VIII)のヨウ素化合物を、例えば1,2−ジブ
ロモメタン、クロロトリメチル、ヨウ素などで活性化さ
れた亜鉛0.8〜5当量と、不活性溶媒(例えばテトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、n−ヘキサン、n−ペ
ンタン、ジオキサンなど)中で反応させることにより式 IZn−(CH2n-1−A−COOR7 (式中、R7、Aおよびnは前記と同意義である。)で表
される有機亜鉛化合物へと誘導する。この際、必要に応
じて加熱してもよい。加熱温度は溶媒の沸点にもよる
が、通常30〜150℃、好ましくは40〜80℃である。得ら
れた有機亜鉛化合物を、−50〜10℃にて、シアン化銅
(1〜2.5当量)、塩化リチウム(2〜5当量)を含む
前記不活性溶媒中で反応させることにより、式(V)の
有機銅化合物を得ることができる。
次いで、式(VI)の化合物を、無機酸(例えば塩酸の
水溶液)または有機酸もしくはそのアミン塩(例えばp
−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ピリジ
ン塩など)を用い、有機溶媒(例えばアセトン、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、ジエチルエーテ
ルあるいはこれらの混合溶媒など)中、0〜40℃にて加
水分解することにより、立体選択的に式(VII)の化合
物が得られる。
最後に、式(VII)の化合物の水酸基の保護基をプロ
スタグランジンの分野における通常の方法を用いて脱保
護し、式(I)においてR1が水素原子以外の基である本
発明の化合物[式(I a)の化合物)を得る。
式(I)においてR1が水素原子である本発明の化合物
[式(I b)の化合物]は、式(I a)の化合物のうち、
R7が炭素原子数1〜6個のアルキル基である化合物[こ
れを式(I c)の化合物とする。]のエステル部分を加
水分解することにより得ることができる。
加水分解は、式(I c)の化合物を、リン酸緩衝液、
トリス−塩酸緩衝液などの緩衝液中、必要に応じて有機
溶媒(アセトン、メタノール、エタノールなどの水と混
和するもの)を用いて酵素と反応させることにより行
う。
使用する酵素としては、微生物が生産する酵素(例え
ばキャンディダ属、シュードモナス属に属する微生物が
生産する酵素)、動物の臓器から調製される酵素(例え
ばブタ肝臓やブタ膵臓より調製される酵素)などであ
り、市販の酵素で具体例を挙げると、リパーゼVII(シ
グマ社製,キャンディダ属の微生物由来)、リパーゼAY
(天野製薬社製,キャンディダ属の微生物由来)、リパ
ーゼMF(天野製薬社製,シュードモナス属の微生物由
来)、PLE−A(天野製薬社製,ブタ肝臓より調製)、
エステラーゼ(シグマ社製,ブタ肝臓より調製)、リパ
ーゼII(シグマ社製,ブタ膵臓より調製)、リポプロテ
インリパーゼ(東京化成工業社製,ブタ膵臓より調製)
などである。
酵素の使用量は、酵素の力価及び基質[式(I c)の
化合物)]の量に応じて適宜選択すればよいが、通常は
基質の0.1〜20倍重量部である。
反応温度は、25〜50℃、好ましくは30〜35℃である。
(2)式(I)においてR1が水素原子である本発明の化
合物は、前記(I)の式(VII)においてR7がアリル基
である化合物から以下の方法によっても製造することが
できる。
(反応式中、R2、R3、R4、Aおよびnは前記と同意義で
ある。) すなわち、まず、前記(I)の式(VII)においてR7
がアリル基である化合物[式(VII′)の化合物]を、
パラジウム触媒の存在下1〜10当量の有機アミンまたは
アンモニアと反応させ、式(IX)の化合物とする。
ここで、パラジウム触媒としては、トリス(ジベンジ
リデンアセトン)二パラジウム(0)クロロホルム、ビ
ス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、
ビス(アセチルアセトナート)パラジウム(II)、ジク
ロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)などが挙
げられる。パラジウム触媒の使用量は、0.01〜0.5当量
である。
また、有機アミンとは第1級または第2級の有機アミ
ンであり、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、モル
ホリン、ピペリジンなどが挙げられる。
本反応においては必要に応じて不活性有機溶媒(例え
ばジエチルエーテル、テトラヒドロフランなど)を加え
ることができる。また、パラジウム触媒にすでにホスフ
ィン類が配位している場合を除き、ホスフィン類(例え
ばトリエチルホスフィン、トリブチルノスフィン、トリ
フェニルホスフィンなど)を加えることが好ましい。
次に、式(IX)の化合物の水酸基の保護基をプロスタ
グランジンの分野における通常の方法を用いて脱保護す
ることにより、式(I)においてR1が水素原子である本
発明の化合物[式(I d)の化合物]を得ることができ
る。
(3)式(I)においてAがシスのビニレン基であり、
R1が水素原子または炭素原子数1〜6個のアルキル基で
ある化合物は、前記(I)の式(VII)においてAがエ
チニレン基である化合物から以下の方法によっても製造
することができる。
(反応式中、R2、R3、R4、R7およびnは前記と同意義で
あり、R10は、R7が炭素原子数1〜6個のアルキル基を
示すときは同じものを示し、R7がアリル基を示すときは
水素原子を示す。) すなわち、まず、前記(I)の式(VII)においてA
がエチニレン基である化合物[式(VII″)の化合物]
を、パラジウム触媒の存在下、1〜10当量のギ酸と反応
させ、式(X)の化合物とする。
ここで、パラジウム触媒の種類および使用量は前記
(2)と同じである。
本反応においては必要に応じて不活性有機溶媒(例え
ばジエチルエーテル、テトラヒドロフランなど)や第1
級または第2級の有機アミン(例えばエチルアミン、ジ
エチルアミン、モルホリン、ピペリジンなど)を加える
ことができる。また、パラジウム触媒にすでにホスフィ
ン類が配位している場合を除き、ホスフィン類(例えば
トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリフ
ェニルホスフィンなど)を加えることが好ましい。
次に、式(X)の化合物の水酸基の保護基をプロスタ
グランジンの分野における通常の方法を用いて脱保護す
ることにより、式(I)においてAがシスのビニレン基
であり、R1が水素原子数1〜6個のアルキル基である本
発明の化合物[式(I e)の化合物]を得ることができ
る。
本発明の化合物は、経口的にまたは非経口的に(例え
ば静脈内、直腸内、膣内)、投与することができる。経
口投与の剤型としては、例えば錠剤、顆粒剤、カプセル
剤などの固形製剤、溶液剤、脂肪乳剤、リポソーム懸濁
剤などの液体製剤を用いることができる。この経口投与
製剤として用いる場合には、α,β,もしくはγ−シク
ロデキストリンまたはメチル化シクロデキストリン等と
包接化合物を形成させて製剤化することもできる。静脈
内投与の製剤としては、水性または非水性溶液剤、乳化
剤、懸濁剤、使用直前に注射用溶媒に溶解して使用する
固形製剤等を用いることができる。また、直腸内投与の
製剤としては坐剤、膣内投与の製剤としてはペッサリ等
の剤型を用いることができる。投与量は0.1〜100μgで
あり、これを1日1〜3回に分けて投与する。
産業上の利用可能性 本発明の化合物は、後記試験例からも明らかなよう
に、強い血小板凝集抑制作用を有し、しかもその持続製
がよい。また、本発明化合物は、確実な薬理作用を示す
用量でPGで最も問題となっている下痢を殆ど誘発しない
ことから、末梢循環障害をはじめとする種々の疾患を治
療する医薬として有用である。
以下、本発明の効果を試験例により具体的に説明す
る。
試験例1 [モルモット血小板凝集抑制試験] 一晩絶食した雄性ハートレー系モルモット(体重300
〜500g)を1群5匹または6匹として使用した。被検薬
物はエタノールに溶解後、0.5%カルボジメチルセルロ
ース溶液に懸濁した。エタノールの最終濃度は1%以下
とした。被検物を1kgあたり50μg(溶液としては1kgあ
たり5cc)経口投与し、2または8時間後にペントバル
ビタール20mg/kgを腹腔内投与することによって麻酔し
た後に開腹し、腹部大動脈よりプラスチックシリンジを
用いて3.2%クエン酸ナトリウム1容に対して9容の血
液を採取した。血液を120×gで10分間遠心分離し、上
清をPRPとした。残りの血液を更に1100×gで10分間遠
心分離し、乏血小板血漿(PPP)を得た。PRPの血小板数
をPPPを用いて4〜6×105血小板/mm3に調製した。血小
板凝集の測定はBornの方法(Nature,第194巻,第92ペー
ジ,1962年)に準じて行なった。すなわちアグリゴメー
ターを用いて275μlのPRPを37℃、1000rpm撹拌下、3
分間インキュベート後にADP(終濃度3μM)またはコ
ラーゲン(終濃度3μg/ml)をそれぞれ25μl添加する
ことにより血小板凝集を惹起し、その5分以内の光透過
度の最大凝集率とした。0.5%カルボキシメチルセルロ
ース溶液投与群をコトロール群としてその最大凝集率に
対する被検物投与群の凝集抑制率を下記の式により算出
した。
結果を表1に示した。なお、比較化合物として、実施
例23で製造した化合物9の13,14位の三重結合の部分を
二重結合に変えた化合物(limaprost)[坪井ら,Arch.I
ntern.Pharmacodyn.Ther.,第247巻,第89ページ(1980
年)]のデーターをのせた。
また、この試験では投与2時間後まで糞の状態を観察
した。limaprost投与群では著しい下痢が認められた
が、本発明化合物投与群では軽度の軟便のみであった。
試験例2 [ウサギ血小板凝集抑制試験] 体重2.5〜4.0kgのニュージーランド・ホワイト系ウサ
ギを1群4匹として試験に供した。エーテル麻酔下、こ
のウサギの総頚動脈により、3.2%クエン酸ナトリウム
溶液1容に対して9容の血液を採取した。採取した血液
は、1100rpmで15分間遠心分離し、その上層を多血小板
血漿(PRP)とした。
血小板凝集の測定はBornの方法(Nature,第194巻,第
927ページ,1962年)に準じて行なった。PRP275μlにエ
タノールに溶解した各種濃度の被験薬1μlを加え、37
℃、1000rpm撹拌下、3分後に凝集惹起剤[アデノシン
ジホスフェート(ADP)最終濃度5μM]25μlを添加
し、血小板凝集計(アグリゴメーター)により最大凝集
率(血小板の凝集を惹起してから5分以内の光透過度の
最大変化)を測定した。
凝集抑制活性は、凝集抑制率を被験薬溶液の代わりに
エタノールを用いた場合の凝集に対して算出し、その用
量反応曲線からIC50値を求めた。
その結果を表2に示した。表中の化合物番号は後記強
実施例に示す化合物番号である。なお、IC50値は平均値
で示してある。
試験例3 [ヒト血小板凝集抑制試験] ヒトより採血し、直ちに1/10容の3.8%クエン酸ナト
リウム水溶液と混合した。室温下に、180×gで15分間
遠心分離し、上層よりPRPを得た。
血小板凝集の測定はBornの方法(Nature,第194巻,第
927ページ,1962年)に準じて行なった。アグリゴメータ
ーを用い、PRP100μlおよび各種濃度の被検薬溶液5μ
lを加え、37℃、1000rpm撹拌下、1分間インキュベー
ト後に5μlのADPを添加することにより血小板凝集を
惹起し、最大凝集率を求めた。
凝集抑制活性は、抑制率を被検薬物溶液のかわりに生
理食塩水を用いた場合の凝集に対して算出し、その用量
反応曲線からIC50を求め、同時に測定して得たPGE1のIC
50に対する相対活性として評価した。
結果を表3に示した。なお、化合物番号は後記実施例
に示す化合物番号である。
試験例4 [麻酔犬での血圧低下試験] 体重13kgの雄性雑犬をペントバルビタールナトリウム
30mg/kg静脈内投与により麻酔後、左大腿動脈に挿入し
たカニューレを血圧トランスジューサーに接続し血圧を
測定した。被検物はエタノールに溶解後、必要に応じて
エタノールで希釈し各10μlを左前肢静脈に挿入したカ
ニューレを介して静脈内に投与した。各被試物による血
圧低下率を下記の式により算出した。
後記実施例で製造した化合物1,化合物3及び化合物9
のそれぞれ0.03μg/kg投与による血圧低下率はそれぞれ
10.1%,11.5%,及び23.7%であった。これに対し、PGE
1及び3μg/kg投与による血圧低下率はそれぞれ13.9%
及び23.7%、またlimaprostの0.5及び1μg/kg投与によ
る血圧低下率はそれぞれ13.9%及び23.8%であった。
発明を実施するための最良の形態 以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明す
る。
注)化合物の命名中、例えば「17,18,19,20−テトラノ
ル」のように「ノル」とは、その位置の炭素鎖がないこ
とを意味し(例の場合だと17〜20位の酸素鎖がないこと
を意味する。)、例えば「2a,2b−ジホモ」のように
「ホモ」とは、その位置に炭素鎖が多くなることを意味
する(例の場合だと2位と3位の間に2a,2bの2つの炭
素鎖があることを意味する。)。
なお、実施例で製造した化合物の一覧を表4に示し
た。
実施例1 (2E,17S)−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テトラデヒ
ドロ−PGE1メチルエステル(化合物1) (1)(3S,5S)−3−(t−ブチルジメチルシロキサ
ン)−5−メチルノナ−1−イン(3.85g)をベンゼン2
8.8mlに溶解し,0℃でn−ブチルリチウム(1.95M,ヘキ
サン溶液,6.4ml)を加え,同温で30分間撹拌した。この
溶液に0℃でジエチルアルミニウムクロリド(0.97M,ヘ
キサン溶液,14.8ml)を加え,室温まで昇温後30分間撹
拌した。
この溶液に室温で(4R)−2−(N,N−ジエチルアミ
ノ)メチル−4−(t−ブチルジメチルシロキサン)シ
クロペント−2−エン−1−オン(0.25M,ベンゼン溶
液,38.4ml)を加え,15分間撹拌した。
反応液をヘキサン(100ml)−飽和塩化アンモニウム
水溶液(100ml)−塩酸水溶液(3M,30ml)の混合液に撹
拌しながら注いだ後,有機層を分離し,飽和重曹水溶液
(50ml)で洗浄した。得られた有機層の乾燥,濃縮を経
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:エーテル=10:1)で精製して
(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3′S,5′S)−
3′−(t−ブチルジメチルシロキシ)−5′−メチル
ノナー1′−イニル]−4−(t−ブチルジメチルシロ
キシ)シクロペンタン−1−オン3.72gを得た。1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm: 0.09,0.10and0.12(3s,12H),0.89(s,18H),0.80〜0.9
9(m,6H),1.00〜1.72(m,9H),2.32(dd,J=7.4Hz,18.
0Hz,1H),2.71(dd,J=6.6Hz,18.0Hz,1H),3.47〜3.56
(m,1H),4.15〜4.33(m,1H),4.44(dt,J=1.6Hz,7.0H
z,1H),5.54(d,J=2.6Hz,1H),6.13(d,J=3.0Hz,1H) IR(neat): 2930,2850,1740,1640,1460,1360,1250,1120,1080,835,7
70cm-1 (2)−70℃において(4E)−5−カルボメトキシペン
ト−4−エニル亜鉛(II)ヨージド(0.64Mテトラヒド
ロフラン溶液,2.81ml)にシアン化銅(I)・2塩化リ
チウム(392mg)のテトラヒドロフラン溶液2.25mlを加
え同温度で15分間撹拌した。この溶液に−70℃で上記
(1)で得た化合物(434mg)とクロロトリメチルシラ
ン0.21mlのジエチルエーテル溶液3mlを加え、撹拌しな
がら約2時間かけて室温まで昇温した。
反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液15mlを加え、ヘ
キサンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾
燥、濃縮を経て得られた残渣エーテル−イソプロピルア
ルコール(1:4)3.5mlに溶解し、p−トルエンスルホン
酸ピリジン塩(8.8mg,0.035mmol)を加えた後、室温で1
2時間撹拌した。
反応液にヘキサン20mlおよび飽和重炭酸ナトリウム水
溶液10mlを加え抽出後、有機層を乾燥、濃縮を経て得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;ヘキサン:エーテル=4:1)にかけ(2E,17S)−1
7,20−ジメチル−2,3,13,14−テトラデヒドロ−PGE1
チルエステル11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリル
エーテル)532mgを得た。1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm: 0.10(s,6H),0.11(s,3H),0.13(s,3H),0.83〜0.98
(m,6H),0.89(s,9H),0.90(s,9H),1.06〜1.82(m,1
5H),2.11〜2.29(m,3H),2.17(dd,J=7.0Hz,18.0Hz,1
H),2.59〜2.77(m,2H),3.73(s,3H),4.23〜4.35(m,
1H),4.43(dt,J=1.5Hz,7.0Hz,1H),5.82(dt,J=1.5H
z,15.7Hz,1H),6.96(dt,J=6.9Hz,15.7Hz,1H) IR(neat): 2954,2930,2858,2234,1748,1728,1660,1463,1436,1362,
1326,1259,1198,1124,1092,1006,838,779,670cm-1 (3)上記(2)で得た化合物(532mg,0.857mmol)を
アセトニトリル(29ml)に溶解し、0℃で50%フッ化水
素酸水溶液(6.9ml)を加えた。0℃で90分間撹拌した
後、反応液を酢酸エチル(40ml)と飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液(230ml)中に注いだ。酢酸エチルで抽出し、
飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
後、乾燥、濃縮を経て得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノー
ル=40:1)で精製して標記化合物350mgを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.83〜0.97(m,6H),1.08〜1.90(m,15H),2.12〜2.30
(m,4H),2.62(dd,J=9.0Hz,10.5Hz,1H),2.75(dd,J
=7.3Hz,18.5Hz,1H),2.92(dr.s,2H),3.72(s,3H),
4.27〜4.36(m,1H),4.47(dt,J=1.0Hz,6.7Hz,1H),5.
68(d,J=15.7Hz,1H),6.96(dt,J=7.4Hz,15.7Hz,1H) IR(neat): 3380,2910,2230,1720,1700,1650,1435,1270,1040cm-1 実施例2 (2E,16RS)−16,20−ジメチル−2,3,13,14,18,18,19,1
9−オクタデヒドロ−PEG1メチルエステル(化合物2) (1)実施例1(1)において、(3S,5S)−3−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イ
ンの代わりに(3S,4RS)−3−(t−ブチルジメチルシ
ロキシ)−4−メチルノナ−1,6−ジインを用い、実質
的に実施例1(1)と同様にして(3R,4R)−2−メチ
レン−3−[(3′S,4′RS)−3′−(t−ブチルジ
メチルシロキシ)−4′−メチルノナ−1′,6′−ジイ
ニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペ
ンタン−1−オンを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.09,0.10and0.12(3s,12H),0.88(s,18H),1.02and1.
03(2d,J=6.8Hz and6.8Hz,3H),1.10(t,J=7.3Hz,3
H),1.73〜1.91(m,1H),2.00〜2.39(m,4H),2.32(d
d,J=7.4Hz,17.9Hz,1H),2.70(dd,J=6.4Hz,17.9Hz,1
H),3.53(d,J=6.5Hz,1H),4.21〜4.30(m,1H),4.37a
nd4.47(2d,J=4.1Hz,6.3Hz,1H),5.54(d,J=2.7Hz,1
H),6.13(d,J=3.0Hz,1H) IR(neat): 2960,2934,2862,2364,1738,1649,1473,1363,1255,1123,
1079,837,777cm-1 (2)上記(1)で得た化合物を用い、実施例(2)お
よび(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.90〜1.16(m,6H),1.30〜1.99(m,7H),2.40〜2.37
(m,8H),2.63(t,J=10.0Hz,1H),2.75(dd,J=7.2Hz,
18.5Hz,1H),3.72(s,3H),4.27〜4.38(m,1H),4.42an
d4.46(2d,J=6.6Hz and J=4.4Hz,1H),5.82(d,J=1
5.7Hz,1H),6.95(dt,J=7.4Hz,15.7Hz,1H) IR(neat): 3390,2910,2230,1730,1690,1650,1430,1270,1010cm-1 実施例3 (2E)−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキ
シル−2,3,13,14−テトラデヒドロ−PEG1メチルエステ
ル(化合物3) (1)実施例1(1)において、(3S,5S)−3−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イ
ンの代わりに(3S)−3−(t−ブチルジメチルシロキ
シ)−3−シクロヘキシルプロパ−1−インを用い、実
質的に実施例1(1)と同様にして(3R,4R)−2−メ
チレン−3−[(3′S)−3′−(t−ブチルジメチ
ルシロキシ)−3′−シクロヘキシルプロパ−1′−イ
ニル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペ
ンタン−1−オンを得た。1 H−NMR(CDCl3,200MHz)δppm: 0.07,0.08and0.12(3s,12H),0.88(s,18H),0.92〜1.9
2(m,11H),2.32(dd,J=7.4Hz,17.8Hz,1H),2.71(dd,
J=6.5Hz,17.8Hz,1H),3.48〜3.58(m,1H),4.11(dd,J
=1.4Hz,6.2Hz,1H),4.20〜4.32(m,1H),5.55(d,J=
2.6Hz,1H),6.13(d,J=3.0Hz,1H) IR(neat): 2930,2850,1735,1640,1470,1380,1255,1105,830,770cm
-1 (2)上記(1)で得た化合物を用い、実施例1(2)
および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.96〜1.95(m,17H),2.12〜2.40(m,4H),2.63(ddd,J
=1.6Hz,8.4Hz,11.8Hz,1H),2.76(dd,J=7.4Hz,18.5H
z,1H),2.83(br.s,2H),3.73(s,3H),4.18(dd,J=1.
6Hz,6.2Hz,1H),4.27〜4.38(m,1H),5.83(d,J=15.7H
z,1H),6.96(dt,J=15.7,7.0Hz,1H) IR(neat): 3400,2920,2230,1720,1700,1650,1440,1270,1160cm-1 実施例4 (17S)−17,20−ジメチル−2,2,3,3,13,14−ヘキサデ
ヒドロ−PGE1メチルエステル(化合物4) 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに5
−カルボメトキシペント−4−イニル亜鉛(II)ヨージ
ドを用い、実質的に実施例1と同様にして、標記化合物
を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.90(t,J=6.8Hz,3H),0.92(d,J=6.4Hz,3H),1.10〜
1.89(m,15H),2.18〜2.31(m,1H),2.23(d,J=5.7Hz,
1H),2.24(dd,J=8.9Hz,18.6Hz,1H),2.36(t,J=6.5H
z,2H),2.66(ddd,J=1.8Hz,8.1Hz,11.2Hz,1H),2.71
(d,J=3.4Hz,1H),2.76(ddd,J=1.3Hz,7.2Hz,18.6Hz,
1H),3.76(s,3H),4.28〜4.38(m,1H),4.43〜4.51
(m,1H) IR(neat): 3402,2930,2861,2237,1746,1718,1436,1259,1152,1078,
754cm-1 実施例5 (16RS)−16,20−ジメチル−2,2,3,3,13,14,18,18,19,
19−デカデヒドロ−PGE1メチルエステル 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに5
−カルボメトキシペント−4−イニル亜鉛(II)ヨージ
ドを用い、実施例1(1)で得た化合物の代わりに実施
例2(1)で得た化合物を用い、実質的に実施例1
(2)および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 1.05(d,J=6.7Hz,3H),1.11(t,J=7.5Hz,3H),1.79〜
1.90(m,1H),2.01〜2.88(m,15H),2.92(br.s,2H),
3.10(q,J=7.6Hz,1H),3.71(s,3H),4.24〜4.33(m,1
H),4.32and4.38(2d,J=4.1Hz and J=2.9Hz,1H) 実施例6 (2E,17S)−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テトラデヒ
ドロ−PGE1n−ブチルエステル 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに
(4E)−5−カルボブトキシペント−4−エニル亜鉛
(II)ヨージドを用い、実質的に実施例1と同様にし
て、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.78〜0.97(m,9H),1.09〜1.86(m,19H),2.12〜2.30
(m,4H),2.55〜2.68(m,1H),2.74(dd,J=7.2Hz,18.6
Hz,1H),4.12(t,J=6.6Hz,2H),4.26〜4.36(m,1H),
4.46(t,J=6.9Hz,1H),5.82(d,J=15.7Hz,1H),6.94
(dt,J=7.3Hz,15.7Hz,1H) IR(neat): 3370,2920,2310,1720,1690,1640,1450,1260,1170,1060c
m-1 実施例7 (2E,17S)−17−メチル−20−エチル−2,3,13,14−テ
トラデヒドロ−PGE1メチルエステル (1)実施例1(1)において、(3S,5S)−3−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イ
ンの代わりに(3S,5RS)−3−(t−ブチルジメチルシ
ロキシ)−5−メチルデカ−1−インを用い、実質的に
実施例1(1)と同様にして(3R,4R)−2−メチレン
−3−[3′S,5′RS)−3′−(t−ブチルジメチル
シロキシ)−5′−メチルデカ−1′−イニル]−4−
(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−
オンを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.10and0.13(2s,12H),0.80〜1.05(m,24H),1.06〜1.
80(m,11H),2.33(dd,J=7.4Hz,18.1Hz,1H),2.71(d
d,J=6.3Hz,18.1Hz,1H),3.43〜3.66(m,1H),4.20〜4.
35(m,1H),4.45(t,J=6.5Hz,1H),5.55(br.s,1H),
6.14(br.s,1H) IR(neat): 2920,2850,2330,1730,1630,1460,1360,1240,1110,1080,
830,770cm-1 (2)上記(1)で得た化合物を用い、実施例1(2)
および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.70〜0.92(m,6H),0.92〜1.85(m,17H),1.85〜2.33
(m,4H),2.33〜2.79(m,1H),2.73(dd,J=7.1Hz,18.4
Hz,1H),3.71(s,3H),4.15〜4.49(m,2H),5.81(d,J
=15.6Hz,1H),6.92(dt,J=7.5Hz,15.6Hz,1H) IR(neat): 3390,2930,2860,2220,1720,1710,1650,1440,1280,1040c
m-1 実施例8 (2E,17R)−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テトラデヒ
ドロ−PGE1メチルエステル(化合物5) (1)実施例(1)において、(3S,5S)−3−(t−
ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イン
の代わりに(3S,5R)−3−(t−ブチルジメチルシロ
キシ)−5−メチルノナ−1−インを用い、実質的に実
施例1(1)と同様にして(3R,4R)−2−メチレン−
3−[(3′S,5′R)−3′−(t−ブチルジメチル
シロキシ)−5′−メチルノナ−1′−イニル]−4−
(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン−1−
オンを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.03〜0.15(m,12H),0.80〜0.93(m,24H),1.06〜1.80
(m,9H),2.33(dd,J=7.4Hz,17.9Hz,1H),2.71(dd,J
=6.4Hz,17.9Hz,1H),3.41〜3.56(m,1H),4.20〜4.32
(m,1H),4.44(t,J=6.6Hz,1H),5.55(br.s,1H),6.1
4(br.s,1H) IR(neat): 2920,2850,2210,1730,1630,1450,1360,1240,1100,1080,
820,760cm-1 (2)上記(1)式で得た化合物を用い、実施例1
(2)および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.70〜0.98(m,6H),1.05〜1.90(m,15H),2.02〜2.36
(m,4H),2.55(br.s,2H),2.43〜2.84(m,1H),2.77
(dd,J=7.3Hz,18.6Hz,1H),3.74(s,3H),4.28〜4.56
(m,2H),5.84(d,J=15.7Hz,1H),6.99(dt,J=7.5Hz,
15.7Hz,1H) IR(neat): 3390,2930,2860,2220,1730,1660,1460,1440,1280,1040c
m-1 実施例9 (2E)−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシ
ル−2,2,13,14−テトラデヒドロ−PGE1メチルエステル (1)実施例1(1)において、(3S,5S)−3−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イ
ンの代わりに(3S)−3−(t−ブチルジメチルシロキ
シ)−4−シクロヘキシルブト−1−インを用い、実質
的に実施例1(1)と同様にして(3R,4R)−2−メチ
レン−3−[(3′S)−3′−(t−ブチルジメチル
シロキシ)−4′−シクロヘキシルブト−1′−イニ
ル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペン
タン−1−オンを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.07〜0.14(m,12H),0.89(s,18H),1.03〜1.80(m,13
H),2.33(dd,J=7.4Hz,17.9Hz,1H),2.71(dd,J=6.4H
z,17.9Hz,1H),3.41〜3.54(m,1H),4.22〜4.32(m,1
H),4.47(t,J=6.8Hz,1H),5.55(d,J=2.5Hz,1H),6.
14(d,J=2.7Hz,1H) IR(neat): 2930,2850,1735,1640,1460,1360,1250,1220,1100,1000,
940,830,770cm-1 (2)上記(1)で得た化合物を用い、実施例1(2)
および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.81〜1.85(m,19H),2.10〜2.42(m,4H),2.55〜2.66
(m,1H),2.73(dd,J=7.2Hz,18.4Hz,1H),3.73(s,3
H),4.29(q,J=8.5Hz,1H),4.45(t,J=6.3Hz,1H),5.
80(d,J=15.7Hz,1H),6.96(dt,J=7.0Hz,15.7Hz,1H) IR(neat): 3400,2920,2850,2320,1720,1700,1650,1440,1270,1200,
1160,1035,980cm-1 実施例10 (2E)−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチ
ル−2,3,13,14−テトラデヒドロ−PGE1メチルエステル (1)実施例1(1)において、(3S,5S)−3−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イ
ンの代わりに(3S)−3−(t−ブチルジメチルシロキ
シ)−4−シクロペンチルブト−1−インを用い、実質
的に実施例1(1)と同様にして(3R,4R)−2−メチ
レン−3−[(3′S)−3′−(t−ブチルジメチル
シロキシ)4′−シクロペンチルブト−1′−イニル]
−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン
−1−オンを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.07〜0.17(m,12H),0.89(s,18H),1.03〜2.02(m,11
H),2.33(dd,J=7.6Hz,17.9Hz,1H),2.71(dd,J=6.4H
z,17.9Hz,1H),3.41〜3.58(m,1H),4.22〜4.31(m,1
H),4.39(t,J=6.7Hz,1H),5.55(d,J=2.4Hz,1H),6.
14(d,J=3.0Hz,1H) IR(neat): 2930,2850,1735,1638,1460,1360,1245,1220,1100,1000,
935,825,770cm-1 (2)上記(1)で得た化合物を用い、実施例1(2)
および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 1.02〜2.05(m,17H),2.13〜2.31(m,4H),2.52〜2.66
(m,1H),2.74(dd,J=7.2Hz,18.7Hz,1H),3.72(s,3
H),4.25〜4.43(m,1H),4.39(t,J=7.1Hz,1H),5.81
(d,J=15.7Hz,1H),6.94(dt,J=6.9Hz,15.7Hz,1H) IR(neat): 3380,2920,2855,2240,1715,1650,1440,1270,1160,1035,
725cm-1 実施例11 (2E,17RS)−20−ノニル−17−メチル−19−(2′−
メチルプロパ−1′−エニル)−2,3,13,14−テトラデ
ヒドロ−PGE1メチルエステル (1)実施例1(1)において、(3S,5S)−3−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イ
ンの代わりに(3S,5RS)−3−(t−ブチルジメチルシ
ロキシ)−5,9−ジメチルデカ−8−エン−1−インを
用い、実質的に実施例1(1)と同様にして(3R,4R)
−2−メチレン−3−[(3′S,5′RS)−3′−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5′,9′−ジメチルデカ
−8′−エン−1′−イニル]−4−(t−ブチルジメ
チルシロキシ)シクロペンタン−1−オンを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.10and0.13(2s,12H),0.80〜1.02(m,21H),1.05〜1.
82(m,5H),1.60(s,3H),1.67(s,3H),1.90〜2.06
(m,2H),2.33(dd,J=7.4Hz,17.8Hz,1H),2.71(dd,J
=6.4Hz,17.8Hz,1H),3.49〜3.57(m,1H),4.22〜4.37
(m,1H),4.45(t,J=5.9Hz,1H),5.08(t,J=6.1Hz,1
H),5.55(d,J=1.8Hz,1H),6.14(d,J=2.5Hz,1H) (2)上記(1)式で得た化合物を用い、実施例1
(2)および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.82〜1.01(m,3H),1.10〜2.35(m,16H),1.59(s,3
H),1.67(s,3H),2.56〜2.65(m,2H),2.74(dd,J=7.
3Hz,18.5Hz,1H),3.72(s,3H),4.25〜4.36(m,1H),4.
46(t,J=6.6Hz,1H),5.08(t,J=5.7Hz,1H),5.82(d,
J=15.6Hz,1H),6.95(dt,J=6.8Hz,15.6Hz,1H) IR(neat): 3400,2920,2860,2270,1725,1705,1650,1440,1280,1020c
m-1 実施例12 (17S)−17,20−ジメチル−2,2,3,3,13,14−ヘキサデ
ヒドロPGE1 n−ブチルエステル(化合物6) 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに5
−カルボブトキシペント−4−イニル亜鉛(II)ヨージ
ドを用い、実質的に実施例1と同様にして、標記化合物
を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.78〜0.98(m,9H),1.05〜1.88(m,19H),2.16〜2.42
(m,4H),2.57〜2.66(m,1H),2.74(dd,J=7.1Hz,18.5
Hz,1H),4.14(t,J=6.6Hz,2H),4,25〜4,37(m,1H),
4,45(t,J=6.9Hz,1H) IR(neat): 3400,2940,2240,1740,1700,1460,1250,1070cm-1 実施例13 17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシル−2,2,
3,3,13,14−ヘキソデヒドロ−PGE1メチルエステル 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに5
−カルボブトキシペント−4−イニル亜鉛(II)ヨージ
ドを用い、実施例1(1)で得た化合物を代わりに実施
例9(1)で得た化合物を用い、実質的に実施例1
(2)および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.86〜1.86(m,19H),2.19〜2.30(m,1H),2.4(dd,J=
8.9Hz,18.5Hz,1H),2.33〜2.41(m,2H),2.66(ddd,J=
1.8Hz,8.2Hz,11.2Hz,1H),2.76(ddd,J=1.3Hz,7.3Hz,1
8.5Hz,1H),3.76(s,3H),4.29〜4.38(m,1H),4.49(d
t,J=1.8Hz,6.4Hz,1H) IR(neat): 3408,2926,2853,2237,1746,1714,1436,1260,1152,1078,
1046,754cm-1 実施例14 (17RS)−20−ノル−17−メチル−19−(2′−メチル
プロパ−1′−エニル)−2,2,3,3,13,14−ヘキサデヒ
ドロ−PGE1メチルエステル(化合物7) 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに5
−カルボメトキシペント−4−イニル亜鉛(II)ヨージ
ドを用い、実施例1(1)で得た化合物を代わりに実施
例11(1)で得た化合物を用い、実質的に実施例1
(2)および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.95(d,J=6.6Hz,3H),1.14〜2.10(m,13H),1.61(s,
3H),1.68(s,3H),2.19〜2.30(m,1H),2.24(dd,J=
8.9Hz,18.5Hz,1H),2.32〜2.40(m,2H),2.66(ddd,J=
1.6Hz,8.2Hz,11.2Hz,1H),2.76(ddd,J=1.1Hz,7.3Hz,1
8.5Hz,1H),3.76(s,3H),4.28〜4.36(m,1H),4.43〜
4.53(m,1H),5.04〜5.13(m,1H) IR(neat): 3401,2929,2864,2237,1746,1718,1436,1376,1259,1153,
1078,822,754cm-1 実施例15 (2E,16RS)−16−メチル−2,3,13,14−テトラヒドロ−
PGE1メチルエステル (1)実施例1(1)において、(3S,5S)−3−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イ
ンの代わりに(3S,4RS)−3−(t−ブチルジメチルシ
ロキシ)−4−メチルオクト−1−インを用い、実質的
に実施例1(1)と同様にして(3R,4R)−2−メチレ
ン−3−[(3′S,4′RS)−3′−(t−ブチルジメ
チルシロキシ)−4′−メチルオクト−1′−イニル]
−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペンタン
−1−オンを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.03〜0.17(m,12H),0.60〜1.75(m,31H),2.33(dd,J
=7.3Hz,17.9Hz,1H),2.72(dd,J=6.4Hz,17,9Hz,1H),
3.48〜3.58(m,1H),4.15〜4.56(m,1H),5.56(d,J=
3.0Hz,1H),6.14(d,J=3.5Hz,1H) IR(neat): 2957,2931,2858,2231,1738,1644,1464,1362,1255,1083,
1006,940,838,778,671cm-1 (2)上記(1)で得た化合物を用い、実施例1(2)
および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.85〜0.96(m,3H),0.99(d,J=6.7Hz,3H),1.10〜1.8
7(m,13H),2.17〜2.30(m,3H),2.24(dd,J=9.1Hz,1
8.5Hz,1H),2.64(ddd,J=1.7Hz,8.2Hz,9.9Hz,1H),2.7
6(dd,J=7.3Hz,18.5Hz,1H),3.73(s,3H),4.25〜4.38
(m,2H),5.38(d,J=15.7Hz,1H),6.96(dt,J=7.0Hz,
15.7Hz,1H) IR(neat): 3420,2931,2860,2236,1746,1728,1657,1438,1275,1203,
1158,1079,1036cm-1 実施例16 (2E,15RS)−16,16−ジメチル−2,3,13,14−テトラデ
ヒドロ−PGE1メチルエステル (1)実施例1(1)において、(3S,5S)−3−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イ
ンの代わりに(3RS)−3−(t−ブチルジメチルシロ
キシ)−4,4−ジメチルオクト−1−インを用い、実質
的に実施例1(1)と同様にして(3R,4R)−2−メチ
レン−3−[(3′RS)−3′−(t−ブチルジメチル
シロキシ)−4′,4′−ジメチルオクト−1′−イニ
ル]−4−(t−ブチルジメチルシロキシ)シクロペン
タン−1−オンを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.02〜0.17(m,12H),0.73〜1.64(m,33H),2.33(dd,J
=7.0Hz,17.8Hz,1H),2.72(dd,J=6.4Hz,17.8Hz,1H),
3.49〜3.59(m,1H),4.02〜4.07(m,1H),4.22〜4.34
(m,1H),5.53〜5.58(m,1H),6.15(d,J=3.0Hz,1H) IR(neat): 2957,2931,2212,1738,1714,1621,1472,1387,1363,1256,
1083,1007,940,838,778,671cm-1 (2)上記(1)で得た化合物を用い、実施例1(2)
および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.91(t,J=7.0Hz,3H),0.94(s,3H),0.96(s,3H),1.
19〜1.87(m,12H),2.15〜2.35(m,3H),2.24(dd,J=
9.2Hz,18.5Hz,1H),2.65(ddd,J=1.8Hz,8.3Hz,11.4Hz,
1H),2.76(ddd,J=1.3Hz,7.3Hz,18.5Hz,1H),3.73(s,
3H),4.07〜4.17(m,1H),4.27〜4.40(m,1H),5.82(d
t,J=1.5Hz,15.6Hz,1H),6.95(dt,J=7.0Hz,15.6Hz,1
H) IR(neat): 3435,2932,2861,2233,1746,1728,1657,1438,1385,1275,
1202,1159,1079,1034cm-1 実施例17 (2E,17S)−2a−ホモ−17,20−ジメチル−2,2a,13,14
−テトラデヒドロ−PGE1メチルエステル 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに
(5E)−6−カルボメトキシヘキシ−5−エニル亜鉛
(II)ヨージドを用い、実質的に実施例1と同様にし
て、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.86〜0.95(m,6H),1.10〜1.83(m,17H),2.16〜2.29
(m,3H),2.23(dd,J=9.0Hz,18.5Hz,1H),2.64(ddd,J
=1.7Hz,8.2Hz,11.3Hz,1H),2.76(ddd,J=1.3Hz,7.2H
z,18.5Hz,1H),3.73(s,3H),4.28〜4.38(m,1H),4.48
(dt,J=1.7Hz,7.1Hz,1H),5.82(dt,J=1.5Hz,15.7Hz,
1H),6.96(dt,J=7.0Hz,15.7Hz,1H) IR(neat): 3419,2930,2858,2237,1747,1729,1658,1462,1438,1319,
1276,1201,1162,1078,1044,853,727cm-1 実施例18 (2E,17S)−2a,2b−ジホモ−17,20−ジメチル−2,2a,1
3,14−テトラデヒドロ−PGE1メチルエステル 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに
(6E)−7−カルボメトキシヘキシ−6−イニル亜鉛
(II)ヨージドを用い、実質的に実施例1と同様にし
て、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.85〜0.96(m,6H),1.06〜1.86(m,19H),2.15〜2.27
(m,3H),2.23(dd,J=9.2Hz,18.5Hz,1H),2.65(ddd,J
=1.7Hz,8.3Hz,11.5Hz,1H),2.75(ddd,J=1.2Hz,7.2H
z,18.5Hz,1H),3.73(s,3H),4.28〜4.38(m,1H),4.47
(dt,J=1.7Hz,7.1Hz,1H),5.82(dt,J=1.5Hz,15.6Hz,
1H),6.96(dt,J=7.0Hz,15.6Hz,1H) IR(neat): 3413,2929,2858,2236,1746,1728,1657,1438,1273,1201,
1172,1044,984cm-1 実施例19 (17S)−2−ノル−17,20−ジメチル−3,3,4,4,13,14
−ヘキサデヒドロ−PGE1メチルエステル 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに4
−カルボメトキシブト−3−イニル亜鉛(II)ヨードジ
を用い、実質的に実施例1と同様にして、標記化合物を
得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.86〜0.95(m,6H),1.10〜1.95(m,13H),2.05(d,J=
5.8Hz,1H),2.22〜2.31(m,1H),2.25(dd,J=8.8Hz,1
8.6Hz,1H),2.38(t,J=6.9Hz,2H),2.45(d,J=3.4Hz,
1H),2.66(ddd,J=1.7Hz,8.1Hz,11.2Hz,1H),2.77(dd
d,J=1.3Hz,7.3Hz,18.6Hz,1H),3.76(s,3H),4.30〜4.
40(m,1H),4.43〜4.52(m,1H) IR(neat): 3402,2955,2929,2872,2238,1747,1717,1436,1379,1260,
1153,1077,754cm-1 実施例20 (17S)−2a−ホモ−17,20−ジメチル−2,2,2a,2a,13,1
4−ヘキサデヒドロ−PGE1メチルエステル 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに6
−カルボメトキシヘキシ−5−イニル亜鉛(II)ヨージ
ドを用い、実質的に実施例1と同様にして、標記化合物
を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.85〜0.96(m,6H),1.12〜1.86(m,17H),2.24(dd,J
=9.7Hz,18.5Hz,1H),2.20〜2.30(m,1H),2.34(t,J=
6.9Hz,2H),2.65(ddd,J=1.7Hz,8.3Hz,11.2Hz,1H),2.
76(ddd,J=1.3Hz,7.1Hz,18.5Hz,1H),3.76(s,3H),4.
27〜4.38(m,1H),4.48(dt,J=1.7Hz,7.1Hz,1H) IR(neat): 3408,2931,2860,2238,1747,1717,1461,1436,1328,1259,
1157,1078,754cm-1 実施例21 (2E,17R)−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テトラデヒ
ドロ−PGE1アリルエステル 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに
(4E)−5−カルボ[(プロパ−2′−エニル)オキ
シ]ペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドを用い、実
施例1(1)で得た化合物の代わりに実施例8(1)で
得た化合物を用い、実質的に実施例1(2)および
(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.89(t,J=6.3Hz,3H),0.93(d,J=6.6Hz,3H),1.12〜
1.86(m,15H),2.15〜2.31(m,3H),2.23(dd,J=9.2H
z,18.4Hz,1H),2.63(ddd,J=1.8Hz,8.3Hz,11.3Hz,1
H),2.76(ddd,J=1.3Hz,7.3Hz,18.4Hz,1H),4.27〜4.3
8(m,1H),4.43〜4.51(m,1H),4.64(ddd,J=1.4Hz,1.
4Hz,5.7Hz,1H),5.24(ddt,J=1.4Hz,1.4Hz,10.4Hz,1
H),5.33(ddt,J=1.4Hz,1.4Hz,17.2Hz,1H),5.86(dt,
J=1.5Hz,15.6Hz,1H),5.95(ddt,J=5.7Hz,10.4Hz,17.
2Hz,1H),6.99(dt,J=7.0Hz,15.6Hz,1H) IR(neat): 3412,2930,2859,2236,1747,1324,1652,1461,1383,1274,
1176,1030,991,935,729cm-1 実施例22 (17R)−17,20−ジメチル−2,2,3,3,13,14−ヘキサデ
ヒドロ−PGE1メチルエステル(化合物8) 実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキ
シペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに5
−カルボメトキシペント−4−イニル亜鉛(II)ヨージ
ドを用い、実施例1(1)で得た化合物の代わりに実施
例8(1)で得た化合物を用い、実質的に実施例1
(2)および(3)と同様にして、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.90(t,J=6.4Hz,3H),0.93(d,J=6.6Hz,3H),1.12〜
1.86(m,15H),2.08(d,J=5.9Hz,1H),2.18〜2.29(m,
1H),2.24(dd,J=8.9Hz,18.6Hz,1H),2.32〜2.41(m,2
H),2.51(d,J=3.4Hz,1H),2.66(ddd,J=1.8Hz,8.1H
z,11.2Hz,1H),2.77(ddd,J=1.3Hz,7.2Hz,18.6Hz,1
H),3.77(s,3H),4.28〜4.39(m,1H),4.43〜4.52(m,
1H) IR(neat): 3412,2930,2861,2237,1747,1715,1436,1384,1260,1153,
1078,821,754cm-1 実施例23 (2E,17S)−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テトラデヒ
ドロ−PGE1(化合物9) リパーゼVII500mgを22.5mlのリン酸緩衝液(10mM,pH
7.0)に溶解し、2.5mlの50%(v/v)アセトン一水に溶
解した(2E,17S)−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テト
ラデヒドロ−PGE1メチルエステル(実施例1で得た化合
物)50mg(0.127mmol)を加え、30℃で5時間撹拌し
た。反応液を酢酸エチル30mlで3回抽出し、有機層を飽
和食塩水30mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、
濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=4
0:1)で精製し、標記化合物41mgを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.86〜0.94(m,3H),0.91(d,J=6.3Hz,3H),1.10〜1.8
8(m,15H),2.18〜2.35(m,3H),2.24(dd,J=8.8Hz,1
8.6Hz,1H),2.64(ddd,J=1.7Hz,8.1Hz,11.2Hz,1H),2.
76(ddd,J=1.2Hz,7.3Hz,18.6Hz,1H),4.28〜4.38(m,1
H),4.47(dt,J=1.7Hz,7.1Hz,1H),5.84(dt,J=1.5H
z,15.6Hz,1H),7.06(dt,J=7.1Hz,15.6Hz,1H) IR(neat): 3391,2930,2859,2239,1741,1698,1654,1461,1381,1285,
1164,1076,984,757cm-1 実施例24〜39 以下の実施例24〜39で製造した化合物は、実施例1〜
22で得た化合物のうち、対応する原料を用いて、実施例
23と同様に加水分解して製造したものである。
実施例24 (2E,16RS)−16,20−ジメチル−2,3,13,14,18,1,8,19,
19−オクタデヒドロ−PGE1(化合物10)1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.90〜1.32(m,6H),1.35〜2.01(m,7H),2.04〜2.50
(m,8H),2.63(t,J=10.0Hz,1H),2.75(dd,J=7.2Hz,
18.5Hz,1H),4.27〜4.37(m,1H),4.41and4.45(2d,J=
6.5Hz and J=4.5Hz,1H),5.82(d,J=15.7Hz,1H),7.0
4(dt,J=15.7Hz,7.3Hz,1H) 実施例25 (2E)−16,17,18,19,20−ペンタノル−15−シクロヘキ
シル−2.3,13,14−テトラデヒドロ−PGE1(化合物11)1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.83〜1.98(m,17H),2.12〜2.42(m,4H),2.63(t,J=
9.3Hz,1H),2.75(dd,J=7,7Hz,18,7Hz,1H),4.17(d,J
=6.1Hz,1H),4.27〜4.37(m,1H),5.82(d,J=15.6Hz,
1H),7.04(dt,J=15.6Hz,6.5Hz,1H) 実施例26 (16RS)−16,20−ジメチル−2,2,3,3,13,14,18,18,19,
19−デカデヒドロ−PGE1 1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 1.05(d,J=6.7Hz,3H),1.11(t,J=7.5Hz,3H),1.79〜
1.90(m,1H),2.01〜2.88(m,15H),3.10(q,J=7.6Hz,
1H),3.71(s,3H),4.24〜4.33(m,1H),4.32and4.38
(2d,J=4.1Hz and J=2.9Hz,1H),6.51(br,s,3H) 実施例27 (17S)−17,20−ジメチル−2,2,3,3,13,14−ヘキサデ
ヒドロ−PGE1(化合物12)1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.80〜0.92(m,6H),1.02〜1.88(m,15H),2.20〜2.46
(m,2H),2.37(t,J=6.0Hz,2H),2.59〜2.66(m,1H),
2.75(dd,J=7.4Hz,18.5Hz,1H),4.28〜4.42(m,1H),
4.46(t,J=6.4Hz,1H) IR(neat): 3370,2930,2240,1700,1370,1240,1040,730cm-1 実施例28 (2E,17RS)−17−メチル−20−エチル−2,3,13,14−テ
トラデヒドロ−PGE1(化合物13)1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.73〜1.01(m,6H),1.01〜1.89(m,17H),2.11〜2.38
(m,4H),2.52〜2.82(m,1H),2.75(dd,J=7.1Hz,18.4
Hz,1H),4.22〜4.49(m,2H),5.83(d,J=15.5Hz,1H),
7.04(dt,J=7.4Hz,15.5Hz,1H) IR(neat): 3350,2920,2860,2320,1700,1650,1380,1280,1160,980cm
-1 実施例29 (2E,17R)−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テトラデヒ
ドロ−PGE1(化合物14)1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.86〜0.95(m,3H),0.93(d,J=6.6Hz,3H),1.09〜1.8
6(m,15H),2.18〜2.31(m,3H),2.24(dd,J=9.1Hz,1
8.5Hz,1H),2.64(ddd,J=1.7Hz,8.3Hz,11.4Hz,1H),2.
76(ddd,J=1.3Hz,7.3Hz,18.5Hz,1H),4.27〜4.37(m,1
H),4.43〜4.51(m,1H),5.84(dt,J=1.4Hz,15.6Hz,1
H),7.60(dt,J=7.0Hz,15.6Hz,1H) IR(neat): 3368,2930,2860,2238,1745,1697,1653,1462,1383,1285,
1158,1071,984,758,668cm-1 実施例30 (2E)−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロヘキシ
ル−2,2,13,14−テトラデヒドロ−PGE1 1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.82〜1.82(m,19H),2.12〜2.37(m,4H),2.54〜2.69
(m,1H),2.77(dd,J=7.4Hz,18.6Hz,1H),4.25〜4.52
(m,2H),5.84(d,J=15.4Hz,1H),7.05(dt,J=7.0Hz,
15.4Hz,1H) IR(neat): 3380,2900,2850,2315,1690,1400,1270,1160,1020,975cm
-1 実施例31 (2E)−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチ
ル−2,2,13,14−テトラデヒドロ−PGE1 1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 1.01〜2.08(m,17H),2.13〜2.31(m,4H),2.52〜2.67
(m,1H),2.76(dd,J=7.2Hz,18.5Hz,1H),4.27〜4.47
(m,1H),4.41(t,J=7.0Hz,1H),5.84(d,J=15.7Hz,1
H),7.05(dt,J=7.1Hz,15.7Hz,1H) IR(neat): 3380,2920,2850,2320,1690,1645,1400,1280,1150,1075,
1035,980cm-1 実施例32 (2E,17RS)−20−ノル−17−メチル−19−(2′−メ
チルプロパ−1′−エニル)−2,3,13,14−テトラデヒ
ドロ−PGE1 1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.82〜1.00(m,3H),1.06〜2.35(m,16H),1.59(s,3
H),1.67(s,3H),2.58〜2.67(m,2H),2.75(dd,J=7.
2Hz,18.6Hz,1H),4.26〜4.49(m,2H),5.00〜5.12(m,1
H),5.83(d,J=15.5Hz,1H),7.04(dt,J=7.1Hz,15.5H
z,1H) 実施例33 (2E,16RS)−16−メチル−2,3,13,14−テトラデヒドロ
−PGE1 1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.84〜0.96(m,3H),0.99(d,J=6.7Hz,3H),1.10〜1.9
0(m,13H),2.16〜2.36(m,3H),2.24(dd,J=9.0Hz,1
8.6Hz,1H),2.65(ddd,J=1.8Hz,8.3Hz,11.4Hz,1H),2.
76(ddd,J=1.3Hz,7.3Hz,18.6Hz,1H),4.27〜4.39(m,2
H),5.84(dt,J=1.5Hz,15.6Hz,1H),7.05(dt,J=7.0H
z,15.6Hz,1H) IR(neat): 3391,2931,2860,2237,1744,1698,1653,1462,1481,1378,
1284,1158,1078,1032,758cm-1 実施例34 (2E,15RS)−16,16−ジメチル−2,3,13,14−テトラデ
ヒドロ−PGE1 1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.91(t,J=6.9Hz,3H),0.94(s,3H),0.96(s,3H),1.
15〜1.87(m,12H),2.20〜2.32(m,3H),2.23(dd,J=
9.1Hz,18.5Hz,1H),2.66(dd,J=1.7Hz,8.2Hz,11.4Hz,1
H),2.77(ddd,J=1.2Hz,7.3HZ,18.5Hz,1HH),4.08〜4.
17(m,1H),4.29〜4.39(m,1H),5.84(dt,J=1.5Hz,1
5.6Hz,1H),7.05(dt,J=7.0Hz,15.6Hz,1H) IR(neat): 3392,2932,2861,2235,1743,1697,1653,1385,1284,1159,
1077,1024cm-1 実施例35 (2E,17S)−2a−ホモ−17,20−ジメチル−2,2a,13,14
−テトラデヒドロ−PGE1 1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.85〜0.97(m,6H),1.10〜1.87(m,17H),2.17〜2.30
(m,3H),2.24(dd,J=9.2Hz,18.5Hz,1H),2.64(ddd,J
=1.7Hz,8.3Hz,11.2Hz,1H),2.76(ddd,J=1.2Hz,7.2H
z,18.5Hz,1H),4.28〜4.38(m,1H),4.48(dt,J=1.7H
z,7.4Hz,1H),5.83(dt,J=1.4Hz,15.6Hz,1H),7.06(d
t,J=7.0Hz,15.6Hz,1H) IR(neat): 3369,2929,2858,2237,1744,1697,1654,1384,1284,1160,
1075,983cm-1 実施例36 (2E,17S)−2a,2b−ジホモ−17,20−ジメチル−2,2a,1
3,14−テトラデヒドロ−PGE1(化合物15)1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.84〜0.95(m,6H),1.12〜1.84(m,19H),2.17〜2.30
(m,3H),2.23(dd,J=9.2Hz,18.4Hz,1H),2.65(ddd,J
=1.7Hz,8.3Hz,11.5Hz,1H),2.76(ddd,J=1.2Hz,7.2H
z,18.4Hz,1H),4.28〜4.38(m,1H),4.47(dt,J=1.7H
z,7.1Hz,1H),5.83(dt,J=1.4Hz,15.6Hz,1H),7.06(d
t,J=7.0Hz,15.6Hz,1H) IR(neat): 3382,2928,2858,2237,1746,1697,1653,1465,1418,1379,
1284,1162,1076,1046,984cm-1 実施例37 (17S)−2−ノル−17,20−ジメチル−3,3,4,4,13,14
−ヘキサデヒドロ−PGE1 1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.86〜0.95(m,6H),1.10〜1.96(m,13H),2.21〜2.34
(m,1H),2.26(dd,J=8.8Hz,18.7Hz,1H),2.40(t,J=
6.4Hz,2H),2.68(ddd,J=1.5Hz,8.3Hz,11.3Hz,1H),2.
78(ddd,J=1.1Hz,7.3Hz,18.7Hz,1H),4.30〜4.41(m,1
H),4.42〜4.54(m,1H) IR(neat): 3392,2956,2929,2872,2237,1739,1698,1458,1383,1266,
1154,1070,757cm-1 実施例38 (17S)−2a−ホモ−17,20−ジメチル−2,2,2a,2a,13,1
4−ヘキサデヒドロ−PGE1 1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.85〜0.96(m,6H),1.12〜1.88(m,17H),2.19〜2.33
(m,1H),2.25(dd,J=8.9Hz,18.5Hz,1H),2.37(t,J=
6.9Hz,2H),2.67(ddd,J=1.7Hz,8.3Hz,11.2Hz,1H),2.
77(ddd,J=1.3Hz,7.1Hz,18.5Hz,1H),4.29〜4.39(m,1
H),4.50(dt,J=1.7Hz,7.6Hz,1H) IR(neat): 3392,2930,2860,2236,1707,1462,1384,1241,1073,757cm
-1 実施例39 (17R)−17,20−ジメチル−2,2,3,3,13,14−ヘキサデ
ヒドロ−PGE1(化合物16)1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.82〜0.96(m,3H),0.93(d,J=6.6Hz,3H),1.10〜1.8
8(m,15H),2.22〜2.32(m,1H),2.26(dd,J=9.0Hz,1
8.6Hz,1H),2.37〜2.44(m,2H),2.68(ddd,J=1.7Hz,
8.2Hz,11.3Hz,1H),2.78(ddd,J=1.2Hz,7.4Hz,18.6Hz,
1H),4.29〜4.39(m,1H),4.45〜4.52(m,1H) IR(neat): 3391,2930,2861,2237,1740,1697,1462,1384,1259,1154,
1071,757cm-1 実施例40 (2E,17R)−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テトラデヒ
ドロ−PGE1(化合物14) (1)−70℃において(4E)−5−カルボ[(プロパ−
2′−エニル)オキシ]ペント−4−エニル亜鉛(II)
ヨージド(0.81Mテトラヒドロフラン溶液,13.5ml,10.9m
mol)にシアン化銅(I)・2塩化リチウム(2.37g,13.
6mmol)のテトラヒドロフラン溶液(13.6ml)を加え、
同温度で15分間撹拌した。この溶液に−70℃で実施例8
(1)で得た(3R,4R)−2−メチレン−3−[(3′
S,5′SR)−3′−(t−ブチルジメチルシロキシ)−
5′−メチルノナ−1′−イニル]−4−(t−ブチル
ジメチルシロキシ)−シクロペンタン−1−オン(2.69
g,5.45mmol)およびトリメチルシリルクロリド(1.25m
l,9.81mmol)のジエチルエーテル溶液を加え、撹拌しな
がら約2時間かけて室温まで昇温した。反応液に飽和塩
化アンモニウム水溶液(80ml)を加え、n−ヘキサンで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮を
経て得られた残渣をエーテル−イソプロピルアルコール
(1:4,22ml)に溶解し、p−トルエンスルホン酸ピリジ
ン塩(68mg,0.27mmol)を加えた後、室温で12時間撹拌
した。反応液にエーテル(50ml)、飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液(20ml)を加え抽出後、有機層を乾燥、濃縮を
経て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:エーテル=4:1)にかけ(2E,17R)
−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テトラデヒドロ−PGE1
アリルエステル11,15−ビス(t−ブチルジメチルシリ
ルエーテル)2.52gを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm; 0.09,0.11and0.12(3s,12H),0.71〜1.00(m,6H),0.87
and0.98(2s,18H),1.00〜1.80(m,15H),2.08〜2.29
(m,4H),2.60〜2.73(m,2H),4.22〜4.32(m,1H),4.3
4〜4.48(m,1H),4.63(d,J=5.7Hz,2H),5.19〜5.37
(m,2H),5.84(d,J=15.5Hz,1H),5.83〜6.01(m,1
H),6.98(dt,J=15.5Hz,7.0Hz,1H) IR(neat): 2955,2930,2858,2235,1749,1726,1655,1463,1380,1362,
1256,1124,1089,991,838,778,669cm-1 (2)上記(1)製造した化合物(194mg,0.30mmol)の
テトラヒドロフラン(3.0ml)の溶液に、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(34.7m
g,0.030mmol)を加え、室温で10分間撹拌した。これに
モルホリン(0.130ml,1.50mmol)を加え、室温で20分間
撹拌した後、飽和食塩水(10ml)を加え、n−ヘキサン
(15ml)で抽出した。有機層を乾燥、濃縮して得られた
残渣をシリカゲルカラムクマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:エーテル=9:1)にかけ(2E,17R)−17,20−ジメチ
ル−2,3,13,14−テトラデヒドロ−PGE111,15−ビス(t
−ブチルジメチルシリルエーテル)135mgを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm: 0.10,0.11and0.13(3s,12H),0.76〜1.00(m,6H),0.87
and0.89(2s,18H),1.00〜1.92(m,15H),2.09〜2.31
(m,4H),2.59〜2.72(m,2H),4.21〜4.34(m,1H),4.3
6〜4.46(m,1H),5.82(d,J=15.7Hz,1H),7.06(dt,J
=6.9Hz,15.7Hz,1H) IR(neat): 2955,2930,2858,2236,1749,1698,1652,1464,1421,1382,
1362,1286,1253,1123,1089,985,940,838,778,670cm-1 (3)上記(2)の方法で製造した化合物(920mg,1.52
mmol)をアセトニトリル(51ml)に溶解し、0℃で50%
フッ化水素酸水溶液(12.2ml)を加えた。0℃で90分間
撹拌した後、反応液を酢酸エチル(100ml)と飽和重炭
酸ナトリウム水溶液(350ml)中に注いだ。酢酸エチル
で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(エーテ
ル:酢酸エチル=1:1)で精製して標記化合物568mgを得
た。(実施例29と同一物)。
実施例41 (2Z,17S)−17,20−ジメチル−2,3,13,14−テトリデヒ
ドロ−PGE1メチルエステル (1)実施例1(2)において、(4E)−5−カルボメ
トキシペント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わり
に5−カルボメトキシペント−4−イニル亜鉛(II)ヨ
ージドを用い、実質的に実施例1(1)および(2)と
同様にして、(17S)−17,20−ジメチル−2,2,3,3,13,1
4−ヘキサデヒドロ−PGE1メチルエステル11,15−ビス
(t−ブチルジメチルシリルエーテル)を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm; 0.10(s,6H),0.11(s,3H),0.13(s,3H),0.83〜1.00
(m,6H),0,89(s,9H),0.90(s,9H),1.05〜1.85(m,1
5H),2.13〜2.27(m,1H),2.17(dd,J=6.8Hz,18.3Hz,1
H),2.34(t,J=6.5Hz,2H),2.58〜2.76(m,2H),3.75
(s,3H),4.23〜4.36(m,1H),4.43(dt,J=1.4Hz,6.9H
z,1H) IR(neat): 2954,2930,2858,2239,1749,1719,1463,1435,1256,1079,
837,779cm-1 (2)ギ酸(0.29ml,6.65mmol)、トリエチルアミン
(0.79ml,5.69mmol),トリス(ジペンジリデンアセト
ン)二パラジウム(0)・クロロホルム複合体(51.8m
g,0.05mmol)およびトリブチルホスフィン(47ml,0.19m
mol)を混合し、室温で10分間撹拌した。これにテトラ
ヒドロフラン(9.7ml)を加え、室温で15分間撹拌した
後、(1)で製造した化合物(1.18g,1.90mmol)のテト
ラヒドロフラン溶液(9.7ml)を加え、50℃で30分間撹
拌した。室温に冷却した後、飽和食塩水(20ml)を加
え、n−ヘキサン(20ml)で抽出した。有機層を乾燥、
濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクマトグラフ
ィー(n−ヘキサン:エーテル=2:1)にかけ標記化合
物405mgを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm; 0.83〜0.98(m,6H),1.09〜1.90(m,15H),2.10〜2.36
(m,4H),2.56〜2.68(m,1H),2.75(dd,J=7.3Hz,18.4
Hz,1H),3.72(s,3H),4.20〜4.38(m,1H),4.47(t,J
=5.7Hz,1H),5.79(d,J=11.5Hz,1H),6.31(dt,J=7.
5Hz,11.5Hz,1H) IR(neat): 3413,2930,2859,2235,1749,1728,1649,1462,1438,1319,
1276,1162,1042cm-1 実施例42 (2Z)−17,18,19,20−テトラノル−16−シクロペンチ
ル−2,3,13,14−テトラデヒドロ−PGE1 (1)実施例1(1)において、(3S,5S)−3−(t
−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチルノナ−1−イ
ンの代わりに(3S)−3−(t−ブチルィメチルシロキ
シ)−3−シクロペンチルプロパ−1−インを用い、実
施例1(2)において、(4E)−5−カルボメトキシペ
ント−4−エニル亜鉛(II)ヨージドの代わりに(4E)
−5−カルボ[(プロパ−2′−エニル)オキシ]ペン
ト−4−エニル亜鉛(II)ヨージドを用い、実質的に実
施例1(1)および(2)と同様にして17,18,19,20−
テトラノル−16−シクロペンチル−2,3,13,14−ヘキサ
デヒドロ−PGE1アリルエステル11,15−ビス(t−ブチ
ルメチルシリルエーテル)を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm; 0.09,0.11and0.12(3s,12H),0.89(s,18H),1.01〜1.8
5(m,17H),1.86〜2.11(m,1H),2.17(dd,J=7.1Hz,1
8.3Hz,1H),2.34(t,J=6.6Hz,2H),2.61〜2.67(m,2
H),4.25〜4.41(m,2H),4.64(d,J=5.8Hz,2H),5.22
〜5.45(m,2H),5.93(ddt,J=5.8Hz,10.4Hz,17.0Hz,1
H) (2)(1)で得た化合物を用い、実施例41(2)と実
質的に同様にして標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δppm; 1.00〜2.03(m,17H),2.07〜2.30(m,2H),2.52〜2.74
(m,4H),4.22〜4.41(m,2H),5.78(dt,J=11.4Hz,1
H),6.30(dt,J=7.5Hz,11.4Hz,1H)
フロントページの続き (72)発明者 武藤 賢 埼玉県大宮市上小町1440−2 藤屋アパ ート107号 (72)発明者 小野 直哉 東京都豊島区高田3丁目6番6号 大正 セントラルマンションC棟327 (72)発明者 五藤 准 埼玉県大宮市奈良町30番16号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(補正後)式 (式中、Aはビニレン基またはエチニレン基を示し、R1
    は水素原子、炭素原子数1〜6個のアルキル基またはア
    リル基を示し、R2は炭素原子数5〜10個の分岐脂肪族炭
    化水素基を示し、nは3〜6の整数を示す。)で表され
    るプロスタグランジンPGE1類縁体及びその塩。
  2. 【請求項2】(追加)式 (式中、Aはビニレン基またはエチニレン基を示し、R7
    は炭素原子数1〜6個のアルキル基またはアリル基を示
    し、R2は炭素原子数5〜10個の分岐脂肪族炭化水素基を
    示し、R3およびR4は同一または異なって水酸基の保護基
    を示し、nは3〜6の整数を示す。)で表される化合
    物。
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