JP2641192B2 - 微細パターンを表面に有するガラス光学素子の製造方法 - Google Patents

微細パターンを表面に有するガラス光学素子の製造方法

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JP2641192B2 JP61045282A JP4528286A JP2641192B2 JP 2641192 B2 JP2641192 B2 JP 2641192B2 JP 61045282 A JP61045282 A JP 61045282A JP 4528286 A JP4528286 A JP 4528286A JP 2641192 B2 JP2641192 B2 JP 2641192B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面に微細な凹凸より成るパターンを有す
る光学素子、例えば、光学用格子や光学拡散板などの製
造方法に関する。
〔従来の技術〕
第5図にこの種の光学素子の断面図を示す。第5図
(a)は光学用格子の断面図であり、ガラスなどの光学
素子素材の表面に例えば深さ0.3μ程度の溝が適当な間
隔で形成されたものである。第5図(b)は光学拡散板
の断面図であり、光学素子素材の表面に0.3μ程度の段
差が階段状に形成されたものである。
従来この種の光学素子は、表面が平面状をした光学素
子基板の、その表面に、パターン状の耐エッチング保護
膜を形成しこの保護膜で覆われてない部分をエッチング
して、凹部1を形成することにより製作されていた。第
5図(b)に示す光学素子も、同様な手段で凹部となる
部分のエッチングを順次繰り返して段差を形成すること
により製造していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この方法では凹部の深さや段差の寸法を決めるのはエ
ッチング速度の調整、即ち、エッチング時のエッチング
液の温度やエッチング液の管理などの制御により行う
が、それらを精密に制御することが困難なため、精度よ
い光学素子を量産することが困難であった。
本発明の目的は上記従来例の欠点を除去し、微細パタ
ーンを表面に有するガラス光学素子の、量産性の高い製
造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、繰り返えし実施しても、常に一
定で高い精度に、上記光学素子が製造できる方法を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的達成可能な本発明は、表面がTiN、TiC、TiCN
からなり、パターニングによって選択的エッチング加工
または選択的コーティング加工することで所望の微細パ
ターンを形成した型によって、加熱により軟化したガラ
ス成形用素材を、押圧して、該ガラス成形用素材を成形
すると同時に、その表面に微細パターンを転写する工程
を有することを特徴とする、微細パターンを表面に有す
るガラス光学素子の製造方法である。
〔実施例〕
以下、本発明を、実施例により詳細に説明する。
第1図は本発明の実施例を示す図である。2,3は、本
実施例実施中、ガラス成形用素材4と反応しない材料で
製作された型である。
ここにいうガラス成形用素材4とは、微細パターンを
表面に有するガラス光学素子の公知製造法において、そ
の材料となる物質と何らかわるところはない。即ち、各
種のガラスである。該素材4の好ましい例としてガラス
では高屈折率で軟化点の比較的低いSF6、SF14、LaF7、L
aSF010等が挙げられる。ここで高屈折率の素材が望まれ
る理由は一般に屈折率(n)と段差(凹凸)は段差×
(n−1)=一定であることが必要であり、nが高くな
れば段差量は小さくなり、製造しやすくなるからであ
る。
上記型2,3の表面はTiN、TiC又はTiCNからなり、この
表面に所望の微細パターンが形成されている。型2の表
面には2aで示される凹凸が形成され、型3の表面は平面
になっている。
本実施例ではまず型2,3によりガラス成形用素材4を
はさみ、これらを成形装置(不図示)にセットする。成
形装置はヒーターとプレスロッドを有する簡単なもので
あり、成形装置の周囲は、型の酸化防止のために真空又
は不活性ガス雰囲気に維持することができるようにして
ある。
次いで、ヒーターによりガラス成形用素材4を加熱
し、加圧しようとするプレス圧にて該素材4が変形可能
な温度になった時、プレスロッド(不図示)で型3をプ
レスする。この操作により、ガラス成形用素材4は加圧
・成形され第1図(b)に示す状態になる。即ち、型2
の表面の凹凸パターン2aが転写され凹凸状の微細パター
ンが形成される。本発明は、以上のようにして表面に凹
凸状の微細パターンのある光学素子を得る方法である。
一方、第2図は本発明による光学拡散板の製造方法の
一実施例を示す。5は表面形状が階段状をした型、6は
表面が平面状をした型、7はガラス成形用素材である。
この実施例でも前実施例と同様な加熱・プレスを実施し
て、階段状の微細パターンを有する拡散板を得る。
上記の両実施例では、微細パターンを有する面の反対
面は平面としたが、もちろんこの面にも同様な微細パタ
ーンを描いてもよいし、平面以外の面たとえば球面など
でも構わない。更に、側面には、突起や凹みを設けて組
込み用の固定部や位置決め部を作ることもできる。
第3図に上記実施例で用いた型の製作方法の一例を示
す。9は型の母材であり、その材質はセラミックス又は
サーメットである。セラミックスとしては、窒化けい
素、炭化けい素、サファイヤ、アルミナ、Al2O3−TiC
が、サーメットとしては、超硬合金、TiC−Ni−Mo、TiN
−TaN−TiCなどが使用できる。
まず、母材9の上に感光性樹脂製のフォトレジスト10
を塗布する([A])。次に予めパターンの形成された
原板マスク11を介して光を照射することにより、フォト
レジストを感光する([B]及び[C])。次に現像液
に浸し、原板マスク11のパターンにより感光されなかっ
たフォトレジストを溶解除去すると、フォトレジストの
パターン12が母材9上に描かれる([D])。その上に
クロム蒸着膜13を施す([E])。その後フォトレジス
トを溶解液により除去するとクロム蒸着膜13のパターン
が母材9上に形成される([F])。その上にTiN薄膜1
4をPVD又はCVD法で形成する([G])。その後クロム
エッチングによりクロム蒸着膜13を除去すると、母材9
の上にTiN薄膜14のパターン15が描かれ、型が作製でき
る([H])。
第4図には他の型の製作方法を示す。この方法では、
まず母材9の上にマスク16を載置する([A])。その
状態でTiN薄膜をコートし、母材9の上にTiN薄膜から成
る段差17を形成する([B])。この操作を繰り返し、
母材9上にTiNの層で階段状パターン18を形成する
([C]及び[D])。
型の製作法に関して、上記の例では第3図により格子
状パターンを有する型、第4図により階段状パターンを
有する型の製作法を説明したが、もちろんそれらの例に
制約されることなく相互の方法を利用して、型を作製し
てもよい。
また、上述の例においては、母材表面にTiN薄膜によ
り凹凸形状を形成したが、TiNの他にTiC又はTiCNを、PV
D、CVD法などにより形成してもよい。これら薄膜は、高
温となってもガラス成形用素材と反応せず、安定な薄膜
である。
〔発明の効果〕
以上、詳細に説明したように、本発明では、特定の型
による成形を主体として、微細なパターンを表面に有す
るガラス光学素子を製造するので、該光学素子がいかに
複雑な形状をしていても、精度の高い光学素子を容易に
製造できる。また、同様な理由により、常に精度の一定
な該光学素子の量産が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は光学用格子の本発明による製作
法の一実施例の図、第2図(a),(b)は光学用拡散
板の本発明による製作法の一実施例の図、第3図は光学
用格子用の型の製作例の図、第4図は光学用拡散板用の
型の製作例の図、第5図(a)は光学用格子、第5図
(b)は光学用拡散板の断面図である。 2,3,5,6:型 4,7:ガラス成形用素材 9:母材、12:レジスト 13:クロム蒸着膜、14:TiN薄膜 15:TiN薄膜より成るパターン 16:マスク、17:段差 18:階段状パターン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面がTiN、TiC又はTiCNからなり、パター
    ニングによって選択的エッチング加工または選択的コー
    ティング加工することで所望の微細パターンを形成した
    型によって、加熱により軟化したガラス成形用素材を、
    押圧して、該ガラス成形用素材を成形すると同時に、そ
    の表面に微細パターンを転写する工程を有することを特
    徴とする、微細パターンを表面に有するガラス光学素子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】型の母材が、窒化けい素、炭化けい素、サ
    ファイヤ、アルミナ、Al2O3−TiC、超硬合金、TiC−Ni
    −Mo、TiN−TaN−TiCのうちのいずれかであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のガラス光学素子の
    製造方法。
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