JP2641171B2 - カメラの閃光発光装置 - Google Patents

カメラの閃光発光装置

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JP2641171B2 JP63288804A JP28880488A JP2641171B2 JP 2641171 B2 JP2641171 B2 JP 2641171B2 JP 63288804 A JP63288804 A JP 63288804A JP 28880488 A JP28880488 A JP 28880488A JP 2641171 B2 JP2641171 B2 JP 2641171B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、例えばカメラに用いられ、カメラの撮影画
角変更に伴って配光を切換えることのできる閃光発光装
置の改良に関するものである。
(発明の背景) 従来より、例えばカメラの撮影画角に応じて照明範囲
を連続的に切換える事を可能にしたズーム式の照明装置
は多種のものがあった。これらは、いずれも単一の光源
と、この光源に対して移動可能な集光光学系を有し、光
源と集光光学系の位置を変化させることにより、上記照
明範囲の切換えを行っていた。
しかしながら、前記従来の照明装置には、次に上げる
ような欠点があった。
1)機械的移動を行うため、アクチュエータ及び駆動回
路、さらには検出装置のようなものが必要となり、機構
が複雑でコストの高いものであった。
2)従来の光源から発せられる光を効率良く集光させる
為には非常に大きなスペースが必要となり、小型化が難
しかった。
(発明の目的) 本発明の目的は、上述した問題点を解決し、安価であ
り、且つ小型で使い易く、配光効率の高いカメラの閃光
発光装置を提供することである。
(発明の特徴) 上記目的を達成するために、本発明は、第1の閃光発
光部と、該第1の閃光発光部より配光の狭い第2の閃光
発光部と、前記第1,第2の閃光発光部に発光エネルギを
供給する共通のコンデンサと、撮影条件に応じて前記第
1,第2の閃光発光部の発光開始タイミングをずらして同
時に発光させる制御手段とを有するカメラの閃光発光装
置とするものである。
(発明の実施例) 以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細するが、
その実施例説明に入る前に本発明の考え方について先に
述べる。
例えば本発明をカメラのストロボ装置に適用した場合
を例にとって説明すると、35mmロールフィルムを使用す
るSLRカメラと、f=35〜70mm,FNO=3.5〜4.5のズーム
レンズとの組み合わせに対してズームストロボ装置が装
着され使用される場合を考えると、第19図に示すように
発光管101より出力された光はズーム光学系102により、
f=35mm用の画面或はf=70mm用の画面に対応した配光
に切換えられて照明される。
一方、撮影光学系ではズームレンズ105の公知の手段
による画角切換により、それぞれf=35mmの場合はf=
35mmの被写体画面103が該レンズ105を通してフィルムユ
ニット106のアパーチャ106a部に投影され、f=70mmの
場合はf=70mmの被写体画面104が該レンズ105を通して
フィルムユニット106のアパーチャ106a部に投影され
る。
発光管101の全発光光量が効率良くそれぞれの被写体
画面内103,104に集光出来たとすると、画面の大きさの
比率はY:y=2:1であるから、画面103と画面104の面積比
率は4:1であり、該照明光による照度比率は1:4である。
一方、前記レンズ105の焦点切換えによって、f=35m
mの時は被写体画面103が、又f=70mmの時は被写体画面
104がそれぞれアパーチャ106aに投影されることにな
り、f=35mmとf=70mmの時の前記レンズ105の瞳径
(入射間口の大きさ)が同じであればアパーチャ106aに
到達する全光量は一定となることになる。
ところが、前述したようにf=35mmの時のFNO=3.5
及f=70mmの時のFNO=4.5というスペックから、f=3
5mmの時の瞳径はD=f/FNO=10mm、f=70mmの瞳系はD
=f/FNO=15.6mmと通常テレ側の方が大きくとってあ
る。これは、理想的なストロボ装置の配光切換えが行わ
れればテレ側(f=70mm)の方がより遠方の被写体まで
撮影可能であるということで、逆に各焦点距離におい
て、ストロボ装置による照明できる範囲が同じ距離必要
であるとすれば、ストロボ装置の発光量はワイド側の方
が多く必要であるということである。
以上のことから、従来のように集光光学系を移動する
ズームストロ装置ではなく、本発明の前提である、短焦
点用の発光ユニットと長焦点用の発光ユニットを有し、
機械的移動を行わないで、前記2つの発光ユニットの光
量比率を変えることにより、連続的に配光を切換え可能
なストロボ装置においては、長焦点用の発光管を小型の
もの(短焦点側に比べると発光効率が落ち少量の光量し
か発光しないもの)として、機器のコンパクトさを損わ
ないまま集光効率を向上させ、短焦点側の発光管は集光
性よりも発光量の多いものを使用することにより、コン
パクトでより広範囲の配光切換えが可能となる装置にす
ることができる。
第1図は本発明の一実施例を示すもので、TELE用とWI
DE用の発光ユニットを持ち、撮影画角に応じてそれぞれ
の光量比率を変え、配光を可変なストロボ装置に適用し
た場合を例に取っている。
第1図の51はストロボユニット本体、52はTELE用の集
光レンズで、第2図にTELE用集光ユニットの断面を示し
ている。
集光レンズ52は透明の樹脂で出来ているレンズ及び反
射ユニットで、凸レンズ52a,球面52b、アルミ等の反射
膜を蒸着された反射面52c,52gと、第3図に詳細される
シリンドリカルな凹凸レンズ面52f,52eを円周上に交互
に設けた入射部52dを有する。
53は公知の反射笠、54はWIDE用の直管タイプのキセノ
ン管で、55は第4図に詳細に示してある豆球タイプのキ
セノン管である。55aはセラミック等で出来ているベー
ス部で、ガラス管55eとの内部にキセノンガスが封入さ
れている。55dはアノード電極、55cはカソード電極で、
両極に電圧が印加されている状態で公知のトリガ回路よ
り透明電極処理がなされたガラス管55eにトリガ信号が
印加されると、第4図点線で示したような方向に電子が
流れ、発光する。55bは、前記ガラス管55eとベース部55
aとで封止された内部の空間を4つの部屋に区別けする
セラミック等でできた壁部で、4つの部屋が見かけ上直
列につながるように(図中破線で示すように電子が流れ
る様に)壁55bとガラス管55e,ベース55aとの間に一部だ
け隙間が設けられている。
第2図の56は豆球タイプのキセノン管55を保持する押
え環で、プラスチック等の絶縁体で出来ており、自然状
態で楕円形状をした円筒状のものであり、第2図の状態
でキセノン管55のベース部55a及び本体51の入射部51b
(両方共に真円の円筒型状)に圧接され保持されてい
る。
この仮止め状態からさらにビス60を本体51のビス穴51
aにネジ込んで押え環56を押し込んでさらに強い力で変
形させ、本体とキセノン管55を固定する(尚ビスの部分
は接着でも良い)。
集光レンズ52と本体51は、接着剤により固着されてい
る。
第5図は他のタイプの小型のキセノン管の例を示すも
ので、小型の直管をU字型に曲げたものであり、57aは
ベース部、57cはアノード電極、57bはカソード電極で、
透明電極処理を施されたガラス管57dとベース部57aとの
内部にキセノンガスが封入されている。
以上のような構成で、まず小型のキセノン管55(或は
57)を用いた集光の効果について説明すると、第6図に
示すように、キセノン管55から発せられた光は、図中O1
〜O4の4つの光路を通って被写体を照射する。
光路O1を通過する光束は直接凸レンズ52aを通過して
被写体を照射する光で、凸レンズ52aは発光部の大きさ
Xに対し、発光面〜レンズまでの距離Lだけ離れた位置
に構成されており、この配置は本ストロボ装置が利用さ
れるカメラのTELE側の画面内に発光部から出た光が集光
されるようになっている。
本実施例では、大きさXの像が3m先の被写体に撮影レ
ンズの焦点距離f=105mm相当の大きさで略結像するよ
うに、距離Lとレンズ52aのパワー配置がなされてい
る。
光路O2を通過する光束は入射部52dからレンズ内に入
射し、レンズの球面52bにより全反射を起こし(屈折率
1.49のプラスチックレンズを用いた場合、略42゜以上の
角度で光が入射した場合、全反射を起こす)、反射面52
cにより反射して球面52bから再び射出される。
この時、球面52bは入射部52dと共に凸レンズを構成し
て光束を集光する役目と、全反射時に角度の異なるOA,O
Bの光束を同一方向に向ける役目をもっている。
光路O3を通過する光束は入射部52dから入射して反射
面52cで反射して球面52bで再び全反射して、52d〜52bと
いうように出力される。この光束も前述の光路O2を通過
する光束と同じように、凸レンズ効果と全反射時の方向
矯正効果で幅の狭い角度で被写体に射出される。
光路O4を通過する光束は、入射部52dの間口付近より
レンズに入射して、反射面52gで反射した後、球面52bよ
り出力される。この時も、入射部52dと球面52bが凸レン
ズの役目をし、反射面52gも集光の役割を果たしてい
る。
第7図に、被写体距離3m上の平面に向けて、上記2つ
の発光ユニットにより照明した時の光の集光度を示す。
図中、破線等で示す大きさがf=38mm,70mm,105mmの
時の撮影される範囲を示したもので、円柱で示している
のが集光レンズ52、キセノン管55から成るTELE側の発光
ユニットから出力された光、角柱で示しているのが反射
笠53,キセノン管54WIDE側の発光ユニットから出力され
た光で、高さは光の強さを表している。
上記図で理解できるように、直管タイプのWIDE側の発
光ユニットから出力された光のうち、f=38mmの画面内
に入射しているのは、全体の約38%程度であるが、ルー
ム効果、或は中間焦点距離のむらのない配光に効果を出
している。
第7図に示す円柱と角柱の体積は、0.65:1と円柱の体
積(総発光量)の方が小さいが、中央の照度(高さ)は
逆に8:1とTELE側(円柱側)の発光ユニットの方が大き
くなっている(ガイドナンバ比は このように、小型で小出力の発光管でも十分な集光作
用を持たせる事によってTELE側の画面に対しては、十分
な光量(ガイドナンバ)を与えることが可能となる。
具体的には、f=38mm(F3.5)〜f=105mm(F6)の
ズームカメラに上記実施例のようなストロボ装置を付け
た場合、WIDE側のガイドナンバを「10」とすると、TELE
側は「28」となり、WIDE側では約3mまで、TELE側では約
5mまで、撮影が可能となる。
次に、上記キセノン管55によって生じる照明むらを改
善するための構造について第4図を用いて説明する。
4つの隔壁を持つ豆球タイプのキセノン管55の場合、
照明むらが出る為、輝度の高い発光部分の光が入射する
入射部52dの入射面には凹レンズ52eを形成し(集光力を
若干弱める為)、輝度の低い発光部分の光が入射する入
射面52dには凸レンズ52fを形成し(集光力を若干強める
為)、これらをなめらかな面でつなぐことにより、上記
照明むらを改善することができる。
また、上記形状にすることにより、発光輝度の高い部
分、すなわち高温となる部分から、プラスチックにて成
る集光レンズ52を遠ざけることにもなり(第3図l/
m)、コンパクト化を達成しつつ熱により該集光レンズ5
2が侵されるのを防ぐ効果も得られる。
第8図は前述と同様に照明むらを無くすことのできる
他の構造例を示す図であり、発光体155に均一化レンズ1
52をかぶせ、前述と同じ効果を得ようとするものであ
り、これにより輝度むらのある発光体155が、照明むら
を生じないレンズ発光体となる。
第9図は、第5図に示したU字型のキセノン管57に、
同様の効果のある入射面70a,70bを持つ均一化レンズ70
をかぶせ、照明むらを解消できる構成にした例を示すも
のである。
次に、WIDE側配光を有する発光ユニット(キセノン管
54,反射笠53)とTELE側配光を有する発光ユニット(キ
セノン管55,集光レンズ52)の配光例について、第9図
(a)(b)及び第10図を用いて説明する。
第10図(a)と第11図の配光を所定の比率で重ね合わ
せた総合の配光を第12図に示す。第12図のはWIDE側配
光の比率が大きい状態(それぞれの光量比率を可変の結
果)、は逆にTELE側配光の比率が大きい状態、はそ
の中間の状態を示している。
第12図の〜に示すように、配光比率を可変するこ
とで、総合の配光が可変するが、WIDE側とTELE側の両方
の光によって総合の配光を形成している部分と、WIDE側
の光のみの部分との境界付近で急激に光量の増減が出来
る。例えば、カラーネガフィルムの様にフィルムのラチ
チュードが比較的広い場合、これでも実用上問題はない
が、ポジフィルムや電子カメラに使用されるCCD撮像素
子の様に、ラチチュードが狭いものに使用した場合、照
明むらの原因となる。
そこで、第10図(b)と第11図の配光を重ね合わせた
ものが、第13図の〜の配光である。第10図(b)で
はWIDE側配光においてTELEの光が重ね合わされる部分の
光量を減じ、重ね合わせた時の配光がスムーズに変化す
る様に設定され、照射むらを解消するようにしている。
第14図は本発明の他の実施例装置を備えたカメラを示
すものである。
第14図(a)(b)(c)において、1はカメラ本
体、2はズームレンズ鏡筒で、撮影レンズ2a,2bを所定
の位置に制御する。3はストロボ装置で、ガイド部3aに
より、常時はカメラ本体1に収納され、撮影時は図のよ
うに撮影レンズ2a,2bから遠く離れる方向に突出する構
造となっている。
ストロボ装置3は図中A,Bで示す2つの発光ユニット
から成り、発光ユニットA(前記実施例におけるキセノ
ン管54,反射笠53に相当する)の画角は撮影レンズのWID
E端に略合せてあり、発光ユニットB(前記実施例にお
けるキセノン管55,集光レンズ52に相当する)の画角は
撮影レンズのTELE端に略を合せてある。発光ユニットA
には、WIDE用反射笠3d,WIDE用レンズ3c,キセノン管3fが
配置されており、発光ユニットBには、TELE用レンズ3
b,TELE用反射笠3e,キセノン管3gが配置されており、こ
れら発光ユニットA,Bは撮影レンズの焦点距離(さらに
は外界の明るさ、被写体距離)を基に制御され(詳細は
後述)、それぞれ適正な比率で発光する。
TELE用レンズ3bは鏡面3hがアルミ蒸着された反射面と
なっており、直管タイプのキセノン管3gよりのTELE用レ
ンズ3bの画角に入射しない角度からの光を前面の透明面
3kの臨界角をつかって全反射させ、反射面3hで再反射さ
せて、TELE用レンズ3bの画角に入るように構成してあ
る。又、発光ユニットA,Bはそれぞれ規定の角度θだけ
傾けてレイアウトしてあり、発光方向が後述の配光特性
の図に示すように、撮影レンズ光軸と発光ユニットAの
光軸とは、例えば1mの被写体距離上で一致するように、
また発光ユニットBの光軸と撮影レンズ光軸とは、例え
ば3mの被写体距離上で一致するように設定してある。
このように配置すると、配光の配分だけでなく、距離
による要素によっても配分を決定することは前記測光、
測距データ)に基づいて、後述のように発光ユニットA,
Bの光量比率(配光比率)が決定され、同時に発光タイ
ミングがメモリされる。その後、公知の表示手段により
各種の撮影モードの表示等がなされ、レリーズボタン5
がさらに押し込まれるのを期待する状態となる。
撮影者がレリーズボタン5をさらに押込むと、前述の
測距信号に基づいて撮影レンズの距離調節が行われ、そ
の後公知のシャッタ手段によりシャッタ羽根が開口され
る。
前記決定されたストロボの配光比による総合のガイド
ナンバ(GNo)を被写体距離で割った開口径までシャッ
タが開口した時点で、発光ユニットA,Bがそれぞれ決め
られたタイミングで発光し、その後、適正露光完信号又
は打切り時間を示す信号が入力されると、シャッタは閉
じ、公知の巻上げ機構によりフィルム1駒分の巻上げが
行われ、再び第15図のスタートの状態に戻る。
第16図(a)(b)(c)は、前述のズームデータ
(焦点距離)、測光データ(被写界輝度),測距とがで
きる。また、より集光度の強いTELE側の発光ユニットB
を撮影レンズ光軸から遠い方向にレイアウトしたことに
より、人間の網膜に当った光がフィルムに写る、所謂赤
目現象が起きにくくなる。
尚第14図中、3jは後述するストロボ用回路、4はファ
インダ、5はレリーズボタンである。
第15図は前記発光ユニットA,Bを有したカメラの動作
を示すフローチャートである。
撮影者がカメラを構えて、レリーズボタン5を半押し
状態にすると、まず公知の測光回路により被写界の輝度
レベルの判定が行われ、次いでこの結果(測光データ)
がラッチされ、その後被写界の明暗あるいは逆光シーン
の有無が判別され、撮影にストロボ装置が必要であれ
ば、ストロボ装置の充電が開始される。この後測距が行
われ、その結果(測距データ)がラッチされる。
次に、レンズ鏡筒から出力されている現状の撮影レン
ズの焦点距離であるズームデータ(さらにデータ(被写
体距離)によって発光ユニットA,Bの光量比率(配光
比)を決定する例を示すもので、第16図(a)は被写界
が比較的暗い場合、第16図(b)は被写界がストロボ発
光レベルぎりぎりで比較的明るい場合、第16図(c)は
被写界が明るいが逆光シーンである場合のそれぞれの発
光ユニットA,Bの発光量の割合を示している。
因に、発光ユニットAのフル発光時のガイドナンバは
「10」位に、発光ユニットBのフル発光時のガイドナン
バは「28」位に設定してあり、撮像レンズはWIDE端でF
3.5、TELE端でF6.5程度、NOMALはその中間位、又遠距離
とは5m以上、遠中距離とは3.5m位、中距離は2m位、近距
離は1m位、至近は0.88m以下である。
以上のような条件で本実施例には、次のような考え方
が盛り込まれている。
(I)撮影レンズの焦点距離がどの位置であっても、近
距離撮影時にはWIDE側の発光ユニットAがメインに発光
する。(発光ユニットBがメインだとパララックスが生
じて、照射むら(配光むら)となる為、又発光ユニット
Aはガイドナンバが低いが被写体距離が近ければ、TELE
側(F6.5)でも十分な露光が得られる) (II)被写界輝度がある程度ある場合は、ストロボガイ
ドナンバを少し落して(発光ユニットAの発光比率を上
げて)カメラの絞りをできるだけ開けた状態で撮影す
る。(これは、主被写体と従被写体の輝度比を低くする
ことになり、ストロボ撮影で背景が暗くなってしまうの
を防ぐ) (III)基本的にはWIDE側では発光ユニットA、TELE側
では発光ユニットBを発光させ、中間域ではその画角に
合せた発光比をとる。
第17図は本実施例における主要部分の回路構成例を示
すものである。
図中、10はカメラ全体の電源として使用される電源電
池、11は公知のDC/DCコンバータ回路、19は主キャパシ
タであり、DC/DCコンバータ回路11により電源電池10の
電圧が昇圧され、主キャパシタ19への充電が行われる。
18,22はキセノン管で、キセノン管18は、WIDEの画角に
設定された発光ユニットA内のキセノン管3fに対応し、
キセノン管22は、TELEの画角に設定された発光ユニット
B内のキセノン管3gに対応する。又キセノン管18,22
は、主キャパシタ19に並列に接続され、主キャパシタ19
に蓄積されたエネルギを放電して、発光動作を行う。キ
セノン管22には副キャパシタ21が並列に接続され、該キ
セノン管22と副キャパシタ21の並列接続体は、ダイオー
ド20を介して前記主キャパシタ19に並列に接続されてい
る。ダイオード20は、DC/DCコンバータ回路11若しくは
主キャパシタ19から、副キャパシタ21とキセノン管22の
並列接続体へ電流が流れる向きに接続されている。
32,33はそれぞれ公知の第1,第2のトリガ回路で、ト
リガ用キャパシタ、トリガトランス、スイッチング用サ
イリスタ等で構成されている。29は機械的或は電気的な
シンクロスイッチ、30は前記シンクロスイッチ29のオン
によりトリガ信号を発生するトリガ信号発生回路であ
る。31は遅延回路、34は演算回路である。
前記トリガ信号発生回路30にトリガ信号が発生するこ
とにより、第1のトリガ回路32が起動すると共に、遅延
回路31の遅延タイマがスタートする。一方、演算回路34
は前述したズーム情報等に基づき発光ユニットBの発光
タイミングを決定するが、これに基づき遅延回路31の遅
延時間が設定される構成となっている。
次に、前記第15図及び第17図を用いてストロボ撮影時
の動作について説明する。
前記測光データの結果、ストロボ装置を使用する場
合、DC/DCコンバータ回路11に充電信号が発生し、主キ
ャパシタ19への充電が行われる。同時に、副キャパシタ
21にもダイオード20を介して充電が行われる。充電が完
了し、撮影者が前述の如きレリーズ操作を行うと、シャ
ッタが総合ガイドナンバに基づいて計算された開口値ま
で開口した時点でシンクロスイッチ29が閉成され、トリ
ガ信号発生回路30にトリガ信号が発生すると、第1のト
リガ回路32が起動し、キセノン管18は主キャパシタ19の
電荷を消費して発光を開始する。同時に、遅延回路31の
遅延タイマがスタートする。該タイマのカウントアップ
により遅延回路31からHレベルの信号が出力されると、
第2のトリガ回路33が起動し、キセノン管22はダイオー
ド20を介し主キャパシタ19の電荷を消費して発光する。
第18図にこの時の発光ユニットA,Bの発光波形の一例を
示している。
このようにして、キセノン管18が発光を開始しキセノ
ン管22が発光するまでの間に、主キャパシタ19の両端電
圧は徐々に低下して行く。一般にキセノン管はアノード
とカソード電極間に十分な電圧が印加されていないと発
効を開始しない。しかし本構成においては、副キャパシ
タ21にはダイオード20を介してキセノン管18が発光する
以前の充電電圧が蓄えられると共に、キセノン管18が発
光後もダイオード20の逆流防止作用により放電されるこ
となく初期の電圧が該副キャパシタ21には維持される
為、遅延時間経過後、主キャパシタ19の電圧が低下して
もキセノン管22には初期の電圧が印加されており、確実
に発光が可能である。
キセノン管18とキセノン管22は、同一の主キャパシタ
10の電荷がキセノン管18とキセノン管22のインピーダン
スで決まる比率で分割され、発光することになる。そこ
で、例えば遅延時間が長い場合、主キャパシタ19の電荷
はその大半がキセノン管18で消費される。一方、遅延時
間が短い場合は、キセノン管18の比率が小さくなる。
ここで、副キャパシタ21の容量が大きい場合、遅延時
間の可変による光量比率の変化が小さくなるが、副キャ
パシタ21はキセノン管22にトリガがかかり発光を開始す
るまでの間、電圧を維持できれば良いため、無視できる
程度の小さな容量で良い。
以上述べたように、演算回路34によって遅延時間を可
変することにより、発光ユニットAとBの光量比を可変
することができる。この時光量比は、キセノン管18のみ
発光させる状態から、キセノン管18とキセノン管22があ
る光量比で発光する状態を経て、キセノン管22のみが発
光する状態まで可変する。尚この時のズームデータがTE
LE端側或はWIDE端側であった場合には、それぞれに対応
した発光ユニットのみが選択され、発光することにな
る。
本実施例によれば、短焦点用の発光ユニットと長焦点
用の発光ユニットを有し、該2つの発光ユニットの光量
比率を変えることにより、連続的に配光を切換えること
のできるストロボ装置を提供しようとするものであり、
長焦点用の発光管を小型のものとして、該装置が配置さ
れる機器(実施例ではカメラ)のコンパクトさを損わな
いまま集光効率を向上させ、短焦点側の発光管は集光性
よりも発光量の多いものを使用することにより、コンパ
クトでより広範囲の配光切換えが可能となる。
また第2の利点として、前記2種類の発光管を使用す
ることにより、容易に発光管のインピーダンス差を設け
ることが可能となり、前記光量比率を変える為の時系列
発光時に比較的安定的に発光の切換えるができる。
すなわち、長焦点用の小型の発光管はインピーダンス
が低く、短焦点用の大きな発光管はインピーダンスが高
い為、両者を混合して発光させる中間焦点距離において
は、先に短焦点用のインピーダンスの高い発光管を発光
させ、配光状態より演算された規定時間後、インピーダ
ンスの低い長焦点用の発光管にトリガをかけることによ
り、以降はインピーダンスの低い長焦点側の発光管に主
に電流を供給することができ、簡単な駆動回路構成で精
度良く、配光をコントロールすることが可能となる。
さらに第3の利点として、短焦点側の発光ユニットは
発光管が比較的大きい為、コンパクトな形態の照明装置
としては、効率の良い集光ができないのであるが、画角
の中央部に光が集まらない方が前記中間域の配光がむら
なくきれいになる点、また、短焦点側であると画角外に
飛んだ光もルーム効果(画角外の物体に当ってその反射
光で間接的に画角内を照明すること)をある程度発揮で
きることから、影の出にくい、むらの少ない照明が期待
できる。
更に第4の利点として、比較的大きな直管タイプの発
光管は製造コストが少なくて済み、全体のコストダウン
につながるという効果もある。
(発明と実施例の対応) 以上の実施例において、キセノン管55,3f、反射笠53,
3dが本発明の第1の閃光発光部に、キセノン管54,3g、
集光レンズ52、反射笠3eが第2の閃光発光部に、主キャ
パシタ19がコンデンサに、トリガ信号発生回路30、遅延
回路31、演算回路34が制御手段に、それぞれ相当する。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、共通のコンデ
ンサに蓄積されたエネルギにより発光開始タイミングの
ずらし方だけで第1,第2の閃光発光部の発光量を簡単に
配分できるようにしたから、安価であり、且つ小型で使
い易く、配光効率の高いカメラの閃光発光装置を提供可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2図は第1
図図示TELE用集光ユニットの断面図、第3図は第2図図
示装置の正面図、第4図は第2図図示キセノン管の斜視
図、第5図は第4図図示キセノン管とは異なる小型のキ
セノン管の斜視図、第6図は第2図図示TELE用集光ユニ
ットにおける投射光路を示す図、第7図は第3図図示の
各発光部よりの光の集光度を示す図、第8図は第4図図
示キセノン管の持つ輝度むらを防止する構成の他の例を
示す図、第9図は第5図図示キセノン管が採用された場
合の輝度むらを防止する為の構成を示す図、第10図
(a)は第2図図示のWIDE側発光ユニットの配光例を示
す図、第10図(b)は第10図(a)の配光の改良例を示
す図、第11図は第2図図示TELE側発光ユニットの配光例
を示す図、第12図は第10図(a)と第11図の配光を重ね
合わせた状態を示す図、第13図は第10図(b)と第11図
の配光を重ね合わせた状態を示す図、第14図(a)
(b)(c)は本発明の他の実施例装置を備えたカメラ
の上面及び正面並びに側面を示す図、第15図は第1図或
は第14図図示装置を用いたカメラの動作を示すフローチ
ャート、第16図(a)(b)(c)はズームデータ、測
光データ、測距データによって発光ユニットA,Bの光量
比率を決定する例を示す図、第17図は本実施例における
主要部の回路図、第18図は同じく各発光ユニットの発光
波形の一例を示す図、第19図は本発明の理解を助けるた
めの図である。 31……遅延回路、34……演算回路、3f,3g,54,55……キ
セノン管、3e、3d,53……反射笠、52……集光レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−68533(JP,A) 特開 昭63−182636(JP,A) 特開 昭58−114025(JP,A) 特開 昭57−81245(JP,A) 特開 昭60−100125(JP,A) 実開 昭59−144636(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の閃光発光部と、該第1の閃光発光部
    より配光の狭い第2の閃光発光部と、前記第1,第2の閃
    光発光部に発光エネルギを供給する共通のコンデンサ
    と、撮影条件に応じて前記第1,第2の閃光発光部の発光
    開始タイミングをずらして同時に発光させる制御手段と
    を有することを特徴とするカメラの閃光発光装置。
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