JP2641061B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2641061B2 JP29958988A JP29958988A JP2641061B2 JP 2641061 B2 JP2641061 B2 JP 2641061B2 JP 29958988 A JP29958988 A JP 29958988A JP 29958988 A JP29958988 A JP 29958988A JP 2641061 B2 JP2641061 B2 JP 2641061B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真感光体に関し、詳しくは特定の分子
構造を有するジスアゾ顔料を感光層中に含有する電子写
真感光体に関する。
[従来の技術] 電子写真法は米国特許第2297691号明細書に開示され
るように画像露光の間に受けた照射量に応じてその電気
抵抗が変化する暗所で絶縁性の物質をコーテイングした
支持体よりなる光導電性材料を用いる。
この光導電性材料を用いた電子写真感光体に要求され
る基本的な特性としては(1)暗所で適当な電位に帯電
できること、(2)暗所において電荷の逸散が少ないこ
と、(3)光照射によって速やかに電荷を逸散せしめ得
ることなどが挙げられる。
従来より電子写真感光体としてはセレン、酸化亜鉛、
硫化カドミウムなどの無機光導電性化合物を主成分とす
る感光層を有する無機感光体が広く用いられてきた。し
かし、これらは前記(1)〜(3)の条件は満足する
が、熱安定性、耐湿性、耐久性などにおいて必ずしも満
足し得るものではない。例えば、セレンは結晶化すると
感光体としての特性が劣化してしまうため、製造上も難
しく、また熱や指紋などが原因となり結晶化し、感光体
としての性能が劣化してしまう。また硫化カドミウムで
は耐湿性や耐久性、酸化亜鉛では平滑性、硬度、耐摩擦
性に問題がある。
さらに無機感光体の多くは感光波長域が限定されてい
る。例えば、セレンでは感光波長域は青色域であり、赤
色域にほとんど感度を有さない。
そのため感光性を長波長域に広げるために種々の方法
が提案されているが感光波長域の選択には制約が多い。
酸化亜鉛あるいは硫化カドミウムを感光体として用いる
場合も、それ自体の感光波長域は狭く、種々の増感剤の
添加が必要である。
これら無機感光体の有する欠点を克服する目的で様々
な有機光導電性化合物を主成分とする電子写真感光体の
開発が近年盛んに行なわれている。
例えば特公昭50−10496号公報、米国特許第3484237号
明細書にはポリ−N−ビニルカルバゾールと2,4,7−ト
リニトロフルオレノン−9−オンを含有する感光層を有
する感光体、ポリ−N−ビニルカルバゾールをピリリウ
ム塩系色素で増感したもの(特公昭48−25658号公報)
などがある。
これらの有機電子写真感光体は前記無機電子写真感光
体の欠点をある程度改善したものの概して光感度が低く
なり、また繰り返し使用に適するものではなかった。こ
れらの欠点を克服するために近年有機電子写真感光体と
して様々な感光体が提案されているが中でも光を照射し
たとき電荷担体を発生する物質(以下、電荷発生物質と
いう)を含む層(以下、電荷発生層という)と、電荷発
生層が発生した電荷担体を受けいれこれを搬送する物質
(以下、電荷輸送物質という)を主体とする層(以下、
電荷輸送層という)とからなる積層型の感光体が従来の
有機電子写真感光体に比べ、一般に感度が高く、繰り返
し使用にも耐えるなどの点から一部実用に供されている
ものがある。
このような有機光導電性化合物は、無機光導電性化合
物に比べて合成が容易で、しかも分子設計により可視光
感度に関しては感光波長域を比較的容易に変えることが
できるため感色性のコントロールができ、かつ、無公害
性で生産性、経済性も無機半導体に比べ格段に優れてい
るところから、近年各社競って開発を急いでおり、感
度、耐久性など実用化のレベルに達したものも少なくな
い。
しかし、現在のところ、耐久性、特に繰り返し使用し
た際の電位の安定性、環境変動における電位変化の湯有
無などにおいてアモルファスシリコンに代表される無機
光導電性化合物に比べると、未だ劣るところが少なくな
い。
さらに加えれば、電子写真感光体をある一定光量が当
る場所に放置しておくとその光が当った部分の電位が減
衰してしまうような現象、所謂フォトメモリー特性につ
いても充分な特性を示すものではなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、新規な電子写真感光体を提供するこ
と、可視光域における実用的な高感度特性を繰り返し使
用に際し、安定な電位特性を有し、かつ、フォトメモリ
ー特性の改善された電子写真感光体を提供すること、新
規な光導電性化合物を提供することである。
[問題点を解決する手段、作用] 本発明は、下記の一般式(1)で示すジスアゾ顔料を
感光層に含有することを特徴とする電子写真感光体から
構成される。
一般式 式中、R1は水素原子、置換基を有してもよいアルキル
基、アリール基、アラルキル基、複素環基またはハロゲ
ン基を示し、R2およびR3は水素原子、置換基を有しても
よいアルキル基、アリール基、アラルキル基、複素環基
またはハロゲン基を示し、Aはフェノール性水酸基を有
するカプラー残基を示す。
さらに具体的には、R1、R2およびR3で示す水素原子以
外の基は、無置換アルキル基としてメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチルなどの基、ハロゲン基、
シアノ基などで置換された置換アルキル基として −CH2−CCl3、−CH2−CN、−CHF−CH2Fなどの基、アラ
ルキル基としてベンジル、フェネチル、ナフチルメチル
などの基、アリール基としてフェニル、ナフチル、アン
スリルなどの基、さらに、アリール基のベンゼン環部分
にハロゲン基、メチル、エチルなどのアルキル基、クロ
ロメチルなどの置換アルキル基が置換された基、複素環
基としてピリジン、チエニル、フリル、カルバゾリルな
どの基、さらに、複素環基の1または2以上の水素原子
がハロゲン基、置換または無置換のアルキル基で置換さ
れた基、ハロゲン基としてフッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子などの基が挙げられる。
Aの示すフェノール性水酸基を有するカプラー残基の
より好ましい具体例としては、下記一般式(2)〜
(8)で示す残基が挙げられる。
一般式 式中、Xはベンゼン環と縮合してナフタレン環、アン
トラセン環、カルバゾール環、ベンズカルバゾール環、
ジベンズカルバゾール環、ジベンゾフラン環、ジベンゾ
ナフトフラン環、ジフェニレンサルファイト環、フルオ
レノン環などの多環芳香環あるいは複素環を形成するに
必要な残基を示し、置換基を有していてもよい。
R4およびR5は水素原子、置換基を有してもよいアルキ
ル基、アリール、アラルキル基、複素環基ないしはR4
R5の結合する窒素原子を環内に含む環状アミノ基を示
す。
アルキル基の具体例としてはメチル、エチル、プロピ
ル、ブチルなど、アラルキル基の具体例としてはベンジ
ル、フェネチル、ナフチルメチルなど、アリール基の具
体例としてはフェニル、ジフェニル、ナフチル、アンス
リルなど、複素環基の具体例としてはカルバゾール、ジ
ベンゾフラン、ベンズイミダゾロン、ベンズチアゾー
ル、チアゾール、ピリジンなどが挙げられる。
R6は水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、ア
リール基あるいはアラルキル基を示し、R6の具体例は前
記のR4、R5と同じ例によって示される。
一般式(2)〜(4)中の置換基R4〜R6の示すアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基および
複素環基における置換基としては、例えばフッ素原子、
塩素原子、ヨウ素原子、臭素原子などのハロゲン原子、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなど
のアルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フェ
ノキシなどのアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、ジメ
チルアミノ、ジベンジルアミノ、ジフェニルアミノ、モ
ルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノなど置換アミノ基な
どが挙げられる。
Yは芳香族炭化水素の2価の基または窒素原子を環内
に含む複素環の2価の基を示し、芳香族炭化水素の2価
の基としてはo−フェニレンなどの単環芳香族炭化水素
の2価の基、o−ナフチレン、ペリナフチレン、1,2−
アンスリレン、9,10−フェナンスリレンなどの縮合多環
芳香族炭化水素の2価の基が挙げられ、窒素原子を環内
に含む複素環の2価の基としては、3,4−ピラゾールジ
イル基、2,3−ピリジンジイル基、4,5−ピリミジンジイ
ル基、6,7−インダゾールジイル基、6,7−キノリンジイ
ル基などの2価の基が挙げられる。
式中、R7は置換基を有してもよいアリール基または複
素環基を示し、具体的にはアリール基としてはフェニ
ル、ナフチル、アンスリル、ピレニル、複素環基として
はピリジル、チエニル、フリル、カルバゾリル基を示
す。
さらにアリール基、複素環基の置換基としては、フッ
素原子、塩素原子、ヨウ素原子、臭素原子などのハロゲ
ン原子、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チルなどのアルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、フェノキシなどのアルコキシ基、ニトロ基、シアノ
基、ジメチルアミノ、ジベンジルアミノ、ジフェニルア
ミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノなど置換ア
ミノ基が挙げられる。
R8およびR9は置換基を有してもよいアルキル基、アラ
ルキル基、アリール基、または複素環基を示し、具体的
にはアルキル基としてはメチル、エチル、プロピル、ブ
チル、アラルキル基としてはベンジル、フェネチル、ナ
フチルメチル、アリール基としてはフェニル、ジフェニ
ル、ナフチル、アンスリル、複素環基としてはカルバゾ
リル、チエニル、ピリジル、フリルなどが挙げられ、さ
らに、アルキル基、アラルキル基、アリール基、複素環
基の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、ヨウ素原
子、臭素原子などのハロゲン原子、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチルなどのアルキル基、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、フェノキシなどのアルコ
キシ基、ニトロ基、シアノ基、ジメチルアミノ、ジベン
ジルアミノ、ジフェニルアミノ、モルホリノ、ピペリジ
ノ、ピロリジノなど置換アミノ基が挙げられる。
以下に一般式(1)で示すジスアゾ顔料の具体例を列
挙する。
記載方法としては、ジスアゾ顔料の中心骨格とフェノ
ール性水酸基を有するカプラー残基であるAを記載す
る。
例示顔料(1) 例示顔料(2) 中心骨格:同上 例示顔料(3) 中心骨格:同上 例示顔料(4) 中心骨格:同上 例示顔料(5) 中心骨格:同上 例示顔料(6) 中心骨格:同上 例示顔料(7) 中心骨格:同上 例示顔料(8) 中心骨格:同上 例示顔料(9) 中心骨格:同上 例示顔料(10) 中心骨格:同上 例示顔料(11) 中心骨格:同上 例示顔料(12) 中心骨格:同上 例示顔料(13) 中心骨格:同上 例示顔料(14) 中心骨格:同上 例示顔料(15) 中心骨格:同上 例示顔料(16) 中心骨格:同上 例示顔料(17) 中心骨格:同上 例示顔料(18) 中心骨格:同上 例示顔料(19) 中心骨格:同上 例示顔料(20) 中心骨格:同上 例示顔料(21) 中心骨格:同上 例示顔料(22) 中心骨格:同上 例示顔料(23) 中心骨格:同上 例示顔料(24) 中心骨格:同上 例示顔料(25) 中心骨格:同上 例示顔料(26) 中心骨格:同上 例示顔料(27) 中心骨格:同上 例示顔料(28) 中心骨格:同上 例示顔料(29) 中心骨格:同上 例示顔料(30) 中心骨格:同上 例示顔料(31) 中心骨格:同上 例示顔料(32) 中心骨格:同上 例示顔料(33) 中心骨格:同上 例示顔料(34) 中心骨格:同上 例示顔料(35) 中心骨格:同上 例示顔料(36) 中心骨格:同上 例示顔料(37) 中心骨格:同上 例示顔料(38) 中心骨格:同上 例示顔料(39) 中心骨格:同上 例示顔料(40) 中心骨格:同上 例示顔料(41) 例示顔料(42) 中心骨格:同上 例示顔料(43) 中心骨格:同上 例示顔料(44) 中心骨格:同上 例示顔料(45) 中心骨格:同上 例示顔料(46) 例示顔料(47) 中心骨格:同上 例示顔料(48) 例示顔料(49) 例示顔料(50) 例示顔料(51) 例示顔料(52) 中心骨格:同上 例示顔料(53) 中心骨格:同上 例示顔料(54) 中心骨格:同上 例示顔料(55) 中心骨格:同上 例示顔料(56) 例示顔料(57) 中心骨格:同上 例示顔料(58) 中心骨格:同上 例示顔料(59) 例示顔料(60) 中心骨格:同上 例示顔料(61) 例示顔料(62) 中心骨格:同上 例示顔料(63) 例示顔料(64) 中心骨格:同上 例示顔料(65) 例示顔料(66) 例示顔料(67) 中心骨格:同上 例示顔料(68) 例示顔料(69) 中心骨格:同上 例示顔料(70) 例示顔料(71) 例示顔料(72) 中心骨格:同上 例示顔料(73) 例示顔料(74) 中心骨格:同上 例示顔料(75) 中心骨格:同上 例示顔料(76) 例示顔料(77) 中心骨格:同上 例示顔料(78) 例示顔料(79) 中心骨格:同上 例示顔料(80) 中心骨格:同上 例示顔料(81) 例示顔料(82) 中心骨格:同上 例示顔料(83) 中心骨格:同上 例示顔料(84) 中心骨格:同上 例示顔料(85) 中心骨格:同上 例示顔料(86) 中心骨格:同上 例示顔料(87) 中心骨格:同上 例示顔料(88) 中心骨格:同上 例示顔料(89) 中心骨格:同上 例示顔料(90) 中心骨格:同上 例示顔料(91) 中心骨格:同上 例示顔料(92) 中心骨格:同上 例示顔料(93) 中心骨格:同上 例示顔料(94) 中心骨格:同上 例示顔料(95) 中心骨格:同上 例示顔料(96) 中心骨格:同上 例示顔料(97) 中心骨格:同上 例示顔料(98) 中心骨格:同上 例示顔料(99) 中心骨格:同上 例示顔料(100) 中心骨格:同上 例示顔料(101) 中心骨格:同上 例示顔料(102) 中心骨格:同上 例示顔料(103) 中心骨格:同上 例示顔料(104) 中心骨格:同上 例示顔料(105) 中心骨格:同上 例示顔料(106) 中心骨格:同上 例示顔料(107) 中心骨格:同上 例示顔料(108) 中心骨格:同上 例示顔料(109) 中心骨格:同上 例示顔料(110) 中心骨格:同上 例示顔料(111) 中心骨格:同上 例示顔料(112) 中心骨格:同上 例示顔料(113) 中心骨格:同上 例示顔料(114) 中心骨格:同上 例示顔料(115) 中心骨格:同上 例示顔料(116) 中心骨格:同上 例示顔料(117) 中心骨格:同上 例示顔料(118) 中心骨格:同上 例示顔料(119) 中心骨格:同上 例示顔料(120) 中心骨格:同上 本発明において用いられる一般式(1)で示すジスア
ゾ顔料は、例えば下記構造式で示すアミンを常法によ
り亜硝酸で処理してテトラゾ化し、 次いで、一般式(2)〜(8)で示すカプラー残基を
有するカプラーをアルカリの存在下に水系カップリング
するか、または前記アミンのテトラゾニウム塩をホウフ
ッ化塩あるいは塩化亜鉛複塩などの形で一旦単離した
後、適当な溶剤、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシドなどの溶剤中でアルカリの存在下
に前記カプラーとカップリングすることにより製造する
ことができる。
合成例(例示顔料(21)の合成) 500mlビーカーに水80ml、濃塩酸16.6ml(0.19モル)
を入れ、氷水浴で冷却しながら、前記の構造式で示す
アミン6.475g(0.029モル)を加え、撹拌しつつ液温を
−2℃とした。
次に亜硝酸ソーダ6.3g(0.0915モル)を水10mlに溶か
した液を液温を2℃以下にコントロールしながら20分間
で滴下し、滴下終了後、同温度でさらに15分間撹拌し
た。
反応液にカーボンを加え濾過してテトラゾ化液を得
た。
次に、2ビーカーにジメチルホルムアミド700mlを
入れ、トリエチルアミン19.9g(0.20モル)を加え、2
−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′−クロロアニリド
27.24g(0.0915モル)を添加して溶解した。
このカプラー溶液を10℃に冷却して液温を5〜10℃に
コントロールしながら前述のテトラゾ化液を30分かけて
撹拌下に滴下し、その後、室温で2時間撹拌し、反応液
を濾過後、水洗濾過し、固形分換算で粗製顔料39.5gの
水ペーストを得た。
次に400mlのN,N−ジメチルホルムアミドを用い室温で
撹拌濾過を4回繰り返した。
その後、400mlのメチルエチルケトンでそれぞれ2回
撹拌、濾過を繰り返した後、室温で減圧乾燥し、精製顔
料18.8gを得た。
収率80%、分解点250℃以上 元素分析 計算値(%) 実験値(%) C 74.4 74.1 H 3.8 3.6 N 9.0 8.2 以上、代表的な顔料の合成法について説明したが、他
のジスアゾ顔料も同様にして合成される。
本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に一般式
(1)で示すジスアゾ顔料を含有する感光層を有する。
感光層の形態は公知のいかなる形態を取っていてもかま
わないが、一般式(1)で示すジスアゾ顔料を含有する
感光層を電荷発生層とし、これに電荷輸送物質を含有す
る電荷輸送層を積層した機能分離型の感光層が特に好ま
しい。
電荷発生層は、前記のジスアゾ顔料を適当な溶剤中で
バインダー樹脂と共に分散した塗布液を、導電性支持体
上に公知の方法によって塗布することによって形成する
ことができ、その膜厚は例えば5μm以下、好ましくは
0.1〜1μmの薄膜層とすることが望ましい。
この際用いられるバインダー樹脂は、広範な絶縁性樹
脂あるいは有機光導電性ポリマーから選択されるが、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリアリ
レート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ
樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン
などが好ましく、その使用量は電荷発生層中の含有率で
80重量%以下、好ましくは40重量%以下である。
また使用する溶剤は前記の樹脂を溶解し、後述の電荷
輸送層や下引層を溶解しないものから選択することが好
ましい。
具体的には、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン
などのエーテル類、シクロヘキサノン、メチルエチルケ
トンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルムアミドなど
のアミド類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル
類、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族
類、メタノール、エタノール、2−プロパノールなどの
アルコール類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロル
エチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなどの脂肪
族ハロゲン化炭化水素類など挙げられる。
電荷輸送層は電荷発生層の上または下に積層され、電
界の存在下電荷発生層から電荷キャリアを受取り、これ
を輸送する機能を有している。
電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて適当なバイ
ンダー樹脂と共に溶剤中に溶解し塗布することによって
形成され、その膜厚は一般的には5〜40μmであるが15
〜30μmが好ましい。
電荷輸送物質は電子輸送性物質と正孔輸送性物質があ
り、電子輸送性物質としては、例えば2,4,7−トリニト
ロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ン、クロラニル、テトラシアノキノジメタンなどの電子
吸引性物質やこれら電子吸引性物質を高分子化したもの
などが挙げられる。
正孔輸送性物質としてはピレン、アントラセンなどの
多環芳香族化合物、カルバゾール系、インドール系、イ
ミダゾール系、オキサゾール系、チアゾール系、オキサ
ジアゾール系、ピラゾール系、ピラゾリン系、チアジア
ゾール系、トリアゾール系化合物などの複素環化合物、
p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニ
ルヒドラゾン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチ
リデン−9−エチルカルバゾールなどのヒドラゾン系化
合物、α−フェニル−4′−N,N−ジフェニルアミノス
チルベン、5−[4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジ
リデン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテンなどの
スチリル系化合物、ベンジジン系化合物、トリアリール
メタン系化合物、トリフェニルアミンあるいは、これら
の化合物から成る基を主鎖または側鎖に有するポリマー
(例えばポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルア
ントラセンなど)が挙げられる。
これらの有機電荷輸送物質の他にセレン、セレン−テ
ルル、アモルファスシリコン、硫化カドミウムなどの無
機材料も用いることができる。
また、これらの電荷輸送物質は1種または2種以上組
合せて用いることができる。
電荷輸送物質が成膜性を有していないときには適当な
バインダーを用いることができる。具体的には、アクリ
ル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレンコポ
リマー、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化ゴム
などの絶縁性樹脂あるいはポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマ
ーなどが挙げられる。
感光層が形成される導電性支持体としては、例えばア
ルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレ
ス、バナジウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケ
ル、インジウム、金や白金などが用いられる。またこう
した金属あるいは合金を、真空蒸着法によって被膜形成
したプラスチック(例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ア
クリル樹脂など)や、導電性粒子(例えばカーボンブラ
ック、銀粒子など)を適当なバインダー樹脂と共にプラ
スチックまたは金属基板上に被覆した支持体あるいは導
電性粒子をプラスチックや紙に含浸した支持体などを用
いることができる。
導電性支持体と感光層の中間に、バリヤー機能と接着
機能をもつ下引層を設けることもできる。
下引層はカゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセ
ルロース、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロ
ンなど)、ポリウレタン、酸化アルミニウムなどによっ
て形成できる。
下引層の膜厚は5μm以下、好ましくは0.1〜3μm
が適当である。
本発明の別の具体例として、前述のジスアゾ顔料と電
荷輸送物質を同一層に含有させた電子写真感光体を挙げ
ることができる。この際、電荷輸送物質としてポリ−N
−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノンからな
る電荷移動錯体を用いることもできる。
この例の電子写真感光体は、前述のジスアゾ顔料と電
荷移動錯体を適当な樹脂溶液中に分散させた液を塗布乾
燥して形成することができる。
いずれの電子写真感光体においても用いる顔料は一般
式(1)で示すジスアゾ顔料を2種類以上組み合せた
り、公知の電荷発生物質と組み合せて使用することも可
能である。
本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用する
のみならず、レーザービームプリンター、CRTプリンタ
ー、LEDプリンター、液晶プリンター、レーザー製版な
どの電子写真応用分野にも広く用いることができる。
[実施例] 実施例1〜27 アルミ板上にカゼインのアンモニア水溶液(カゼイン
11.2%、アンモニア水1g、水222ml)をマイヤーバーで
乾燥後の膜厚が1.0μmとなるように塗布し、乾燥し
た。
次に、前記例示顔料(21)の5gをシクロヘキサノン95
mlにブチラール樹脂(ブチラール化度63モル%)2gを溶
かした液に加え、サンドミルで2時間分散した。この分
散液を先に形成したカゼイン層の上に乾燥後の膜厚が0.
5μmとなるようにマイヤーバーで塗布し、乾燥して電
荷発生層を形成した。
次に、下記構造式のヒドラゾン化合物5gと のヒドラゾン化合物5gとポリカーボネート(数平均分子
量4万)5gをクロロベンゼン60mlに溶解し、この液を電
荷発生層の上に乾燥後の膜厚が29μmとなるようにマイ
ヤーバーで塗布し乾燥して電荷輸送層を形成し、実施例
1の電子写真感光体を作成した。
アゾ顔料を例示顔料(21)に代えて下記の例示顔料を
用い、他の条件は実施例1と同様にして、実施例2〜27
に対応する電子写真感光体を作成した。
このようにして作成した電子写真感光体を静電複写紙
試験装置(川口電機(株)製Model EPA−8100)を用い
てスタティック方式で−5KVでコロナ帯電し、暗所で1
秒間保持した後、照度2ルックスで露光し、帯電特性を
調べた。
帯電特性としては表面電位(V0)と1秒間暗減衰させ
た時の電位を1/2に減衰するに必要な露光量(E1/2)を
測定した。
さらに同様な測定を150回連続して行ない、150回目の
V0を測定し、初期のV0との差[V0(初期)−V0(150回
目)]の値を立ち下り△V0として測定した。
さらに、同じ種類の電子写真感光体について表面電位
(V0)を測定した後、その感光体をデイライト型の蛍光
灯の下に3分間放置した。
この時の光量は1,000ルックスとした。
次に、3分間暗所放置し、前と同様の測定方法によ
り、V0を測定し、光を当てた後のV0をV0 2として帯電能
の変化分であるV0−V0 2をフォトメモリーとした。
測定結果を後記する。
比較例1〜5 下記構造式のアゾ顔料を用いた他は、実施例1と同様
にして電子写真感光体を作成し、実施例1と同様の特性
の測定を行なった。
結果を示す。
(比較例1) 比較顔料 (特開昭57−195767号公報記載) (比較例2) 比較顔料 (特開昭61−272754号公報記載) (比較例3) 比較顔料 (特開昭61−43662号公報記載) (比較例4) 比較顔料 (特開昭56−167759号公報記載) (比較例5) 比較顔料 (特開昭55−69148号公報記載) (比較例6) 比較顔料 (特開昭61−151547号公報記載) (比較例7) 比較顔料 (特開昭61−107250号公報記載) この結果から、本発明の電子写真感光体は、いずれも
十分な帯電能と十分な感度を有しており、さらに電位変
動(△V0)およびフォトメモリーも少ないことが分る。
例えば、カプラー成分を同一として中心骨格を変更し
た例である比較例2、4と実施例13、14、16、21の場
合、比較例1と実施例9、19を比較すれば明らかなよう
に比較例の電子写真感光体に対し、本発明の電子写真感
光体の方が感度的にも優れているものが多く、また感度
的に同じものでも電位変動が少なく、フォトメモリーが
少ない。
実施例28 実施例1で作成した電荷発生層の上に、2,4,7−トリ
ニトロ−9−フルオレノン5gとポリ−4,4′−ジオキシ
ジフェニル−2,2−プロパンカーボネート(分子量30
万)5gをテトラヒドロフラン70mlに溶解して調製した塗
布液を乾燥後の塗工量が10g/m2となるように塗布し乾燥
した。
こうして作成した電子写真感光体を実施例1と同様の
方法で帯電特性を測定した。
この時の帯電極性は+とした。結果を示す。
V0:+510V E1/2:4.1lux,sec △V0:−20V フォトメモリー:−15V 実施例29 アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムのア
ルミ面上に膜厚0.5μmのポリビニルアルコールの被膜
を形成した。
次に、実施例1で用いたジスアゾ顔料の分散液を先に
形成したポリビニルアルコール層の上に乾燥後の膜厚が
0.5μmとなるようにマイヤーバーで塗布し乾燥して電
荷発生層を形成した。
次いで構造式 のピラゾリン化合物5gとポリアリレート(ビスフェノー
ルAとテレフタル酸−イソフタル酸の縮重合体)5gをテ
トラヒドロフラン70mlに溶かした液を電荷発生層の上に
乾燥後の膜厚が15μmとなるように塗布、乾燥して電荷
輸送層を形成した。
こうして作成した電子写真感光体について実施例1と
同様の方法で評価した。結果を示す。
V0:−650V E1/2:2.1lux,sec △:+15V フォトメモリー:−10V 実施例30 厚さ100μmのアルミ板上にカゼインのアンモニア水
溶液(前出)を塗布し、乾燥して膜厚0.5μmの下引層
を形成した。
次に、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン5gとポ
リ−N−ビニルカルバゾール(数平均分子量30万)5gを
テトラヒドロフラン70mlに溶かして電荷移動錯体を調製
した。
この電荷移動錯体と例示顔料(9)1gを、ポリエステ
ル(商品名バイロン、東洋紡(株)製)5gをテトラヒド
ロフラン70mlに溶かした液に加え、分散した。この分散
液を下引層の上に乾燥後の膜厚が12μmとなるように塗
布し、乾燥して電子写真感光体を作成した。
帯電特性を実施例1と同様にして測定した。
この時の帯電極性は+とした。結果を示す。
V0:+680V E1/2:3.9lux,sec 実施例31 実施例1で用いたカゼイン層を施したアルミ板のカゼ
イン層上に実施例1と同じ電荷輸送層、電荷発生層を順
次積層し、層構成を殊にする以外は実施例1と全く同様
にして電子写真感光体を作成し、同様に帯電特性を測定
した。この時の帯電極性は+とした。結果を示す。
V0:+595V E1/2:1.98lux,sec [発明の効果] 本発明の電子写真感光体は、特定のジスアゾ顔料を感
光層に用いたことにより、当該ジスアゾ顔料を含む感光
層内部におけるキヤリア発生効率ないしはキヤリア輸送
効率のいずれか一方または双方が改善され、感度および
耐久使用時における電位安定性に優れた電子写真感光体
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式(1)で示すジスアゾ顔料を
    感光層に含有することを特徴とする電子写真感光体。 一般式 式中、R1は水素原子、置換基を有してもよいアルキル
    基、アリール基、アラルキル基、複素環基またはハロゲ
    ン基を示し、R2およびR3は水素原子、置換基を有しても
    よいアルキル基、アリール基、アラルキル基、複素環基
    またはハロゲン基を示し、Aはフェノール性水酸基を有
    するカプラー残基を示す。
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