JP2639685B2 - 化粧料用組成物 - Google Patents

化粧料用組成物

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JP2639685B2 JP9274788A JP9274788A JP2639685B2 JP 2639685 B2 JP2639685 B2 JP 2639685B2 JP 9274788 A JP9274788 A JP 9274788A JP 9274788 A JP9274788 A JP 9274788A JP 2639685 B2 JP2639685 B2 JP 2639685B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、界面活性剤を使用せずに、油相を小球状に
水相に安定に分散せしめた化粧料用組成物、更に詳細に
は、それ自体撥水性のある化粧料として使用できると共
に、その油相又は/及び水相に化粧料成分を含有させ
て、外観が美麗で、べたつきがなく、さつぱりした感触
を有し、使用感の良好な化粧料を製造することのできる
化粧料用組成物に感する。
〔従来の技術〕 一般に、油相と水相とからなる液状化粧料としては、
乳化型、可溶化型及び多層型のものが知られている。そ
して、乳化型及び可溶化型化粧料は、通常界面活性剤を
使用して、水相中に油相を微粒子滴として分散させる方
法によつて調製されており、また多層型化粧料は、分離
した相を使用時振盪混合して使用している。
更にまた、油相を水相に小球状で分散させた小球分散
型化粧料としは、例えば粉末を利用したもの(特公昭48
−11951号)、エチルセルロースアルコール溶液、液状
炭化水素及び水を混合したもの(特公昭60−51446
号)、2種の油分からなる油相を水相に分散させて三層
としたもの(特開昭60−150827号)等が報告されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、乳化型及び可溶可型化粧料は、界面
活性剤を使用するために皮膚刺激の問題があると共に、
安定な製品を得るために界面活性剤を選択しなければな
らないという欠点があり、多層型化粧料は、振盪時の
均一混和性がよく、静置時美麗な分離状態を呈するもの
を得るためには、油相成分及び水相成分の選択等が必要
であると共に少量の界面活性剤の添加が避けられず、し
かも振盪によつても一定した混合状態が得られないの
で、ムラ付きを生じたり、感触がよくないという欠点が
あり、また小球分散型化粧料は、長期間安定に均一に
分散しているものを得ることが困難であるという欠点が
あつた。
従つて、皮膚刺激を与える界面活性剤を使用すること
なく、油相が水相中に長期間安定に均一分散していて使
用感に選れ、かつ外観美麗な化粧料を安易に製造する方
法の開発が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実状において、本発明者は鋭意研究を行つた結
果、架橋型ポリアクリル系増粘剤を含有する水相に特定
のシリコーン組成物を分散させれば上記目的が達成され
ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、架橋型ポリアクリル系増粘剤を
含有する水相に、高粘性シリコーンもしくはオルガノポ
リシロキサン樹脂及び低粘度シリコーン油からなるシリ
コーン組成物を小球状に分散せしめた化粧料用組成物を
提供するものである。
本発明において、架橋型ポリアクリル系増粘剤として
はアルカリ剤で中和することによつてゲルを形成する、
所謂水溶性アルカリ増粘型ポリマーと称せられるものが
利用でき、例えばアクリル酸もしくはメタクリル酸の重
合体又は共重合体、カルボキシビニルポリマー又はこれ
らの塩等が挙げられる。中和アルカリ剤としては、例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニ
ウム、トリエタノールアミン、L−アルギニン等の無機
塩基及び有機塩基が挙げられる。
架橋型ポリアクリル系増粘剤の水相への添加量は、水
相の粘度が6000〜200万csの範囲になるような量が好ま
しい。斯かる目的のためには、架橋型ポリアクリル系増
粘剤は、その種類によつても異なるが、最終製品に対し
0.1〜2.0重量%になるように添加するのが好ましい。当
該増粘剤の量がこれより少ないと油相の分散安定性が不
充分であり、またこれを超えると油相の分散安定性が低
下すると共に感触も悪くなり好ましくない。架橋型ポリ
アクリル系増粘剤のポリマーは塩として添加しても、ま
たアルカリ剤と共に加えて系内で塩を形成させてもよ
い。当該増粘剤は水相中でゲルを形成して水相の粘度を
上昇し、油相を安定に分散させる機能を有する。
本発明のシリコーン組成物を構成する高粘性シリコー
ンとしては、粘度1000cs以上の市販のものが使用され
る。アルカノポリシロキサン樹脂としては、一般にシリ
コーンコンパウンドの名称で市販されているもの及び部
分架橋型オルガノポリシロキサン樹脂などが使用され
る。
部分架橋型オルガノポリシロキサン樹脂としては、例
えばベンゼンに不溶で、自重と同重量以上のベンゼンを
含みうる三次元架橋構造を有するオルガノポリシロキサ
ン重合物で、オルガノポリシロキサンを架橋結合させて
得られる重合物であり、一部に三次元架橋構造を有し、
R2SiO単位及びRSiO1.5単位よりなるものが挙げられ、R3
SiO0.5単位及び/又はSiO2単位を含んでいても良い。
前記した各構成単位のRは水素原子、メチル基、エチ
ル基、プロピル基等のアルキル基、フエニル基、トリル
基等のアリール基、およびビニル基等の脂肪族不飽和基
などが例示され、同種又は異なつた種類であつても良
い。
オルガノポリシロキサンが、ベンゼンに不溶である
が、自重と同重量以上のベンゼンを含みうる三次元架橋
構造を有するオルガノポリシロキサン重合構造を取るた
めには、RSiO1.5単位及び/又はSiO2単位と、R2SiO単位
及び/又はR3SiO0.5単位との比が適当な範囲にあること
が必要で、RSiO1.5単位及び/又はSiO2単位の小さすぎ
るとオルガノポリシロキサンは十分な三次元架橋構造と
ならず、ベンゼンに可溶となり、たとえ見掛上架橋構造
をとつても使用できない。また、R2SiO単位及び/又はR
3SiO0.5単位に比して、RSiO1.5単位及び/又はSiO2単位
が多すぎるとオルガノポリシロキサンは強固な架橋構造
をとり、ベンゼンに不溶ではあるが、重合物の自重量未
満しかベンゼンを含まず、これは、低粘度シリコーン油
と混和すると分離、排出を生じてしまつて使用できなく
なる。
ここに用いられるベンゼンに不溶な、自重と同重量以
上のベンゼンを含みうるオルガノポリシロキサン重合物
におけるR2SiO単位とRSiO1.5単位の比率は、オルガノポ
リシロキサン重合物全体の分子量による影響も大きく厳
密には規定し難いが、1:1から30:1の割合であるものが
望ましい結果を与えた。
RSiO1.5単位がこの比よりも多くなると硬いオルガノ
ポリシロキサン重合物となり、自重と同重量未満のベン
ゼンしか含み得ず、このものは後述する低粘度シリコー
ン油での混和の際オルガノポリシロキサン重合物が充分
に膨潤せず、シリコーン油の分離、排出がおこり、安定
維持ができなくなるようになる。逆にR2SiO単位が上記
範囲を超えると構造粘性が乏しくなつてしまう。このた
め、ソフトで安定性の良好なシリコーン組成物を得るに
は限定的ではないが、前記した構造単位の割合にあるこ
とが好ましい。
ベンゼンに不溶であるが、自重と同重量以上のベンゼ
ンを含みうる三次元架橋構造を有するオルガノポリシロ
キサン上記重合物は例えば次に示すような種々の方法で
合成することができる。
1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合した水
素原子を有するオルガノハイドロジエンポリシロキサン
に触媒量のアルカリ金属水酸化物のアルコール性水溶液
を加え加熱して脱水素反応及び縮合反応を行う。
一方の分子に少なくとも2個のケイ素原子に結合した
水素原子を有するオルガノハイドロジエンポリシロキサ
ンに他方の分子に少なくとも2個のケイ素原子に結合し
た水酸基を有するオルガノポリシロキサンを触媒量のア
ルカリ金属水酸化物や白金化合物等の存在下に加熱し、
脱水素縮合反応を行う。
1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結した水
酸基を有するオルガノポリシロキサンを触媒量のアルカ
リ金属水酸化物や有機錫化合物の存在下に加熱し脱水縮
合反応を行う。
1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結した水
酸基を有するオルガノポリシロキサンと、他方の分子に
少なくとも2個のケイ素原子に結合したアルコキシ基を
有するオルガノポリシロキサンを触媒量のアルカリ金属
水酸化物や有機金属錫化合物の存在下に加熱して脱アル
コール反応を行う。
これらのいずれの方法にてもベンゼンに不溶である
が、自重と同重量以上のベンゼンを含み得る三次元架橋
構造を有するオルガノポリシロキサン重合物を容易に得
ることができる。
また、他の部分架橋型オルガノポリシロキサン樹脂と
しては、シリコーン油に不溶ではあるが、十分に膨潤す
るオルガノポリシロキサン重合物で、(イ)オルガノハ
イドロジエンポリシロキサンと(ロ)脂肪族不飽和基含
有オルガノポリシロキサンを付加重合させて得られる重
合物であり、一部に三次元架橋構造を有するものが挙げ
られる。
ここに用いられる(イ)のオルガノハイドロジエンポ
リシロキサンは、HSiO1.5単位、RSiO1.5単位、RHSiO単
位、R2SiO単位、R2HSiO0.5単位、R3SiO0.5単位等からな
り、このものの分子構造は直鎖状でも、分岐状、環状の
いずれであつてもよく、1分子中にケイ素原子に結合し
た水素原子を少くとも2個含有するものである。また、
オルガノハイドロジエンポリシロキサンはオルガノポリ
シロキサン重合物合成反応をコントロールするためには
直鎖状であることがより好ましい。また、このオルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンに於けるケイ素原子に結
合した水素原子(≡SiH結合)は一般的には分子鎖中に
含まれたものとされるが、分子鎖末端とされてもよく、
この≡SiH結合の量はその分子構造が直鎖状、分岐状の
ものの場合、通常1〜20モル%、環状のものの場合1〜
50モル%であることが望ましく、またこの≡SiH結合以
外の有機基はその50モル%以上がメチル基とされたもの
が好ましい。
また、同時に用いられる(ロ)の脂肪族不飽和基含有
オルガノポリシロキサンは、1分子中にケイ素原子に結
合した脂肪族不飽和基を少なくとも2個含有するもので
ある。このオルガノポリシロキサンとしては、ビニル基
やアリール基が挙げられるが、ビニル基含有のオルガノ
ビニルポリシロキサンが一般的には例示され、オルガノ
ビニルポリシロキサンとしては、(CH2=CH)SiO1.5
位、RSiO1.5単位、R(CH=CH2)SiO単位、R2SiO単位、
R2(CH=CH2)SiO0.5単位、R3SiO0.5単位等からなり、
このものの分子構造は直鎖状でも、分岐状、環状のいず
れであつてもよく、1分子中にケル素原子に結合した脂
肪族不飽和基、例えばビニル基を少なくとも2個含有す
るものである。ここに用いられる脂肪族不飽和基含有オ
ルガノポリシロキサンはオルガノポリシロキサン重合物
合成反応をコントロールするためには直鎖状であること
がより好ましい。またこのオルガノビニルポリシロキサ
ンは通常は分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封
鎖された直鎖状のものとされるが、このビニル基は鎖中
に含まれていてもよく、このビニル基量はその分子構造
が直鎖状、分岐状のものの場合1〜20モル%、環状のも
のの場合1〜50モル%であることが望ましく、また、こ
のビニル基以外の有機基はその50モル%以上がメチル基
とされたものが好ましい。
そして、(イ)のオルガノハイドロジエンポリシロキ
サンおよび(ロ)の脂肪族不飽和基含有オルガノポリシ
ロキサン、例えばオルガノビニルポリシロキサンの各々
の分子中に反応性基であるケイ素原子に結合した水素原
子あるいはビニル基が、1分子中に少なくとも2個含有
することは、両者の付加重合物が一部に三次元構造を形
成する上で必須とされる。また、これら反応性基の各々
のオルガノポリシロキサン中に占める含有量がその分子
構造が直鎖状、分岐状のものの場合20モル%より、また
環状のものの場合50モル%より大きくなると硬い重合物
となつてしまうと共に後述する低粘度シリコーン油が三
次元架橋構造中に内包し難くなる傾向となり分離排出が
起こり安定保持できなくなることが認められるようにな
る。逆に、含有量が1モル%より小さくなると構造粘性
が乏しくなる傾向となつてしまう。このため、ソフトで
安定性の良好なシリコーン組成物を得るには限定的では
ないが、反応性基の含有量はその分子構造が直鎖状、分
岐状のものの場合1〜20モル%、また環状のものの場合
1〜50%とされる。
また、(イ)のオルガノハイドロジエンポリシロキサ
ンの前記有機基Rとしては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などのアルキル基、フエニル基、トリ
ル基などのアリール基、シクロヘキシル基またはこれら
の基の炭素原子に結合した水素原子の一部または全部を
ハロゲン原子、シアノ基などで置換した基などから選択
されるビニル基などの脂肪族不飽和基を除く非置換また
は置換一価炭化水素基とされるものが例示される。
こうした例の代表的なものとしては、 (CH33SiO−、(CH32SiOp、(CH3HSiO
q、−Si(CH3(但し、p=10〜500、q=2〜50)
の単位を含んでなるメチルハイドロジエンポリシロキサ
ンが挙げられ、好適な材料となる。
また、(ロ)の脂肪族不飽和基含有オルガノポリシロ
キサンであるオルガノビニルポリシロキサンの前記有機
基Rは、オルガノハイドロジエンポリシロキサンのRと
同意である。こうした例の代表的なものとしては、 (CH2=CH)(CH32SiO−、(CH32SiOr、−Si
(CH3(CH=CH2)、(但し、r=10〜100)の単
位、あるいは(CH33SiO−、(CH32SiOm、
(CH=CH2)CH3SiOn、−Si(CH3、(但し、m=
10〜500、n=2〜50)の単位を含んでなるメチルポリ
シロキサンが挙げられ、これらは混合物であつてもよ
く、好適な材料となる。
このような(イ)のオルガノハイドロジエンポリシロ
キサンと(ロ)の脂肪族不飽和基含有オルガノポリシロ
キサンの付加反応は、従来公知の一般的な方法で行えば
よい。例えば、然るべきオルガノハイドロジエンポリシ
ロキサンとオルガノビニルポリシロキサンを各々の反応
性基であるケイ素原子に結合した水素基と、ビニル基の
モル比を1/3〜3/1の範囲で配合したのち、白金あるいは
パラジウムなどの付加重合触媒を添加し、加温撹拌する
ことにより容易に目的とするシリコーン油に不溶なオル
ガノポリシロキサン重合物が得られる。特に本付加重合
触媒としては、特公昭33−9969に記載されている塩化白
金酸を用いることが好ましい。
また、低粘度シリコーン油は、特に限定されるもので
はないが、粘度50cs以下のものであれば好適に使用し得
る。これは高粘度になるにつれ、それを多量に用いた結
果として感熱的にあぶらつぽさが生じ、使用感上好まし
くない方向となるからである。そして低粘度シリコーン
油としては低重合度鎖状のジメチルポリシロキサン、メ
チルフエニルポリシロキサン、環状のオクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン等が例示され、必要に応じてこれらの1種または2種
以上を適宜選択して用いられる。
シリコーン組成物は、(A)高粘性シリコーンもしく
はオルガノポリシロキサン樹脂と(B)低粘度シリコー
ン油とを充分に混練する等によつて調製され、部分架橋
型オルガノポリシロキサン樹脂と低粘度シリコーン油の
併用の場合にはゲルが形成されるので、感触面、安定性
面でより好ましい。この場合、両者は粘度が20〜30万cs
になるように配合するのが好ましく、このためには、通
常A/Bが5/95〜40/60が好ましい。
本発明の化粧料用組成物は、水相及び油相のシリコー
ン組成物をそれぞれ調製し、これを機械的に混合して、
水相中にシリコーン組成物を小球状に分散させることに
より製造される。この場合、水相とシリコーン組成物の
混合割合は99.5対0.5〜70対30(重量比)が好ましい。
シリコーン組成物の油相球の大きさは機械力によつて自
由に調整できるが、一般には0.05〜4mm程度が好まし
い。
本発明の化粧料用組成物の水相及び油相には、製品の
目的に応じて水性成分及び油性成分を含有せしめること
ができる。これらの成分としては、例えば、化粧料粉
体、顔料、色素、多価アルコール、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、防腐剤、美肌成分、薬効成分、香料等が挙げら
れる。
本発明の化粧料用組成物は、それ自体で化粧料として
使用できると共に、顔用、頭髪用などの液体化粧料の基
材として有用であり、これに目的に応じた成分を含有せ
しめて、フエイスローシヨン、ヘアーローシヨン、ボデ
イーローシヨン、ハンドローシヨン、整髪料等の化粧料
を得ることができる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて説明する。
実施例1 上記成分を常法で混合、溶解し水相を得た。
(注1)信越化学社製 (注2) トリメチルシリル末端封鎖ジメチルメチルハ
イドロジエンポリシロキサン<分子量2300、CH3HSiO対
(CH32SiO=1対4(モル比)>に1%水酸化カリウ
ム溶液(エタノール対水=2対1)を適量加え、加熱、
還流して重合反応を行い、反応生成物を得た。
次いでこの反応生成物を水洗浄してアルカリ剤を除去
後、自然乾燥して得た部分架橋型オルガノポリシロキサ
ン樹脂。
上記成分を三本ロールで混練し、油相を得た。
(iii)化粧料用組成物 (i)の水相(A〜Dの水希釈物)97.5%(重量)に
ペロペラミキサーで撹拌しながら(ii)の油相(a〜
b)2.3%及び香料0.2%を添加し、油相小球の粒径が1
〜2mmの化粧料用組成物を調製した。
(iv) (iii)で得た化粧料用組成物の油相小球の分
散形成性並びにこれを7日間静置した後の分散安定性に
ついて評価した。その結果を、その時の水相及び油相の
粘度を測定(B型回転粘度計)した結果と共に第1表に
示す。
水相及び油相とも予じめ均一に混合して調製後、水相
中に油相を撹拌しながら添加して製造した。得られた化
粧料は、実施例2の場合、粒径約1mm程度の小球状油滴
が分散した状態を呈し、比較例1の場合、微白濁した状
態であつた。
実施例2と比較例1との官能評価の比較では、比較例
1の場合、べたつきが感じられたのに対し、実施例2の
場合、べたつきは感じられず、非常にさつぱりした使用
感を有していた。
また実施例1では透明外相ゲル中に白色球状油滴が多
数分散しており、外観上の面白さ、新しさを感じるもの
であつた。さらに経目安定性も良好であつた。
実施例3 化粧水 (処方) (%) (1)カルボキシビニルポリマー 0.15 (2)グリセリン 6.75 (3)水酸化ナトリウム 0.03 (4)防 腐 剤 適 量 (5)精 製 水 残 料 (6)部分架橋型オルガノポリシロキサン 樹脂(実施例1と同じ) 0.25 (7)ジメチルポリシロキサン(6cs) 2.25 水相〔成分(1)〜(5)〕と油相〔成分(6)〜
(7)〕とを均一混合して予じめ調製後、水相中に油相
を撹拌しながら添加し、粒径1.5〜2mm程度の小球状油分
散タイプの化粧水を得た。
実施例4 整髪料 (処方) (%) (1)カルボキシビニルポリマー 0.4 (2)ポリビニルピロリドン 2.0 (3)メチルセルロース 0.001 (4)1,3−ブチレングリコール 10.0 (5)水酸化ナトリウム 0.08 (6)エタノール 10.0 (7)精 製 水 残 料 (8)ジメチルポリシロキサン(5000cs) 3.0 (9)ジメチルポリシロキサン(10cs) 2.0 水相〔成分(1)〜(7)〕と油相〔成分(8)〜
(9)〕とを均一混合して予じめ調製後、水相中に油相
を撹拌しながら添加し、粒径0.5〜1mm程度の小球状油分
散タイプの整髪料を得た。
実施例5 ハンドローシヨン (処方) (%) (1)ポリアクリル酸ナトリウム 0.24 (2)カルボキシビニルポリマー 0.8 (3)防 腐 剤 適 量 (4)グリセリン 50.0 (5)精 製 水 残 量 (6)部分架橋型オルガノポリシロキサン 樹脂(実施例1と同じ) 3.0 (7)ジメチルポリシロキサン(6cs) 17.0 水相〔成分(1)〜(5)〕と油相〔成分(6)〜
(7)〕とを均一混合して予じめ調製後、水相中に油相
を撹拌しながら添加し、粒径0.2mm前後の小球状油分散
タイプのハンドローシヨンを得た。
〔発明の効果〕
本発明の化粧料用組成物は次の利点を有する。
界面活性剤を使用していないので、皮膚刺激等の問題
がない。
製造が簡単で、油相の粒径のコントロールが容易であ
る。
分散安定性性が極めて良好である。
べたつきがなく、さつぱりした感触を有し、使用感が
よい。
長期間にわたつて美麗な外観を呈する。
広い範囲の化粧料基材として使用でき、化粧目的に応
じた各種化粧料成分を配合することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋型ポリアクリル系増粘剤を含有する水
    相に、高粘性シリコーンもしくはオルガノポリシロキサ
    ン樹脂及び低粘度シリコーン油からなるシリコーン組成
    物を小球状に分散せしめた化粧料用組成物。
JP9274788A 1987-12-22 1988-04-15 化粧料用組成物 Expired - Lifetime JP2639685B2 (ja)

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