JP2637900B2 - 外ケーブル構造体の製造方法および外ケーブル構造体 - Google Patents

外ケーブル構造体の製造方法および外ケーブル構造体

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JP2637900B2 JP5139975A JP13997593A JP2637900B2 JP 2637900 B2 JP2637900 B2 JP 2637900B2 JP 5139975 A JP5139975 A JP 5139975A JP 13997593 A JP13997593 A JP 13997593A JP 2637900 B2 JP2637900 B2 JP 2637900B2
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暉 秋山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路橋等に用いられる
外ケーブル構造体の製造方法および外ケーブル構造体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、道路橋等においては外ケーブル構
造体が用いられることがある。図18に示すように、外
ケーブル構造体は上床版101、下床版103、側版1
05、107からなるコンクリート枠体の側版105、
107間に緊張材109を設け、この緊張材109の中
央部をデビエータ111で下床版109に固定し、緊張
材109を側版105の外部からジャッキ113で引張
ることにより得られる。なお、110は定着具である。
【0003】あるいは、図19に示すように、最終的に
は一体となる2つのコンクリート構造物115、117
に緊張材119を配置し、ジャッキ121で2つの構造
物115、117を押し広げ、ジャッキスペース123
にコンクリートを打設して、外ケーブル構造体を得る。
なお121は定着具である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法によって外ケーブル構造体を製造しようとすると、
側版105の外側からジャッキ113で強い引張り力を
与えなければならず、ジャッキ113等の作業スペース
を広く確保する必要があり、連続桁等を構築する場合に
は不向きである。また後者の場合、大掛かりな装置が必
要であり、後から打設するコンクリートと、元のコンク
リート構造物との一体性が保証されない。 本発明は、
このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とす
るところは、構造物の外側に広い作業スペースが必要で
なく、連続桁等を構築する場合にも用いることができ、
コンクリートの一体性が保証された外ケーブル構造体お
よびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、上床版と下床版と側版からなるコンク
リート枠体の両側版に緊張材の両端を固定する工程と、
(b)前記緊張材の中央部付近を下床版側に引張って、
下床版に固定する工程と、を具備する外ケーブル構造体
の製造方法および、それによって得られる外ケーブル構
造体である。
【0006】
【作用】本発明では、作業の大部分を構造物のスペース
内で行え、外ケーブル構造体の外側に広い作業スペース
を必要としないので、連続桁等を構築する場合にも用い
ることができる。また、構造物の一体性も保証できる。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る外ケ
ーブル構造体のコンクリート枠体を示すものである。こ
のコンクリート枠体は上床版1、下床版3、側版5、7
からなる。側版5の上方に箱ぬき部9を設ける。側版7
の上方には箱ぬき部10を設け、その外側にプレート1
1、ラムチェア13、ジャッキ15を設ける。なお、8
は補強用の繊維補強プラスチック(FRP、Fiber Rein
forced Plastic)である。
【0008】図2は、箱ぬき部9の近傍の拡大図であ
り、円筒状の箱ぬき部9に図3に示すようなプラスチッ
ク性のガイド17をはめ込む。図3に示すようにガイド
17には多数の溝20が形成され、この溝20にFRP
19が挿入される。
【0009】図2に示すように複数本のFRP19を箱
ぬき部9に配置する。そして図4に示すように、複数の
孔25が設けられたコンクリートブロック(デビエー
タ)23の孔25にそれぞれのFRP19を通す。なお
24は、このコンクリートブロック23を下床版3に固
定するためのボルト孔である。
【0010】次に、図5に示すようにFRP19をコン
クリートブロック23に通した後、図2に示すように箱
ぬき部9にモルタルやエポキシ樹脂等を打設して、FR
P19を定着する。
【0011】図5に示すように、コンクリートブロック
23を定着側に移動させた後、1本のFRPをジャッキ
15に連結する。
【0012】図6は、ジャッキ15付近の拡大図であ
る。側版7にプレート11が固設され、このプレート1
1にラムチェア13が設けられ、ラムチェア13にジャ
ッキ15が設けられる。
【0013】図7は、プレート11の断面図である。プ
レート11は後にA−A面で切断できるように2層構造
とされる。図6に示すように1本のFRP19をジャッ
キ15に連結し、ジャッキ15でFRP19を引張り、
FRP19に所定の初期緊張力を与え、クサビ27でF
RP19を固定する。1本のFRP19をクサビ27で
固定し終わると、次のFRP19をジャッキ15に連結
して同様に初期緊張力を与え、クサビ27で固定する。
このようにして、すべてのFRP19に初期緊張力を与
え終わると、箱ぬき部10にモルタルやエポキシ樹脂等
を打設して定着を行う。モルタル等が硬化すると図6、
図7のA−A面でプレート11と共にFRP19を切断
する。
【0014】次に、図8に示すように上床版1の下面に
ジャッキ31を配設し、このジャッキ31でコンクリー
トブロック23を押圧する。図9に示すようにジャッキ
31でコンクリートブロック23を押圧し、コンクリー
トブロック23が下床版3に接すると、コンクリートブ
ロック23の孔24にボルトを通して、このボルトによ
りコンクリートブロック23を下床版3に固定する。そ
してジャッキ31を取り除く。
【0015】図10はFRP19の最終的な張力Pを計
算するための説明図であり、C1は初期状態のFRP1
9を示し、C2は下床版3に固定された状態(最終状
態)のFRP19を示す。
【0016】2L:スパン θi :初期状態のたわみ角 θμ:最終状態のたわみ角 E:FRP19の弾性係数 A:FRP19の断面積 とすれば、最終的な張力Pは P=(1/cosθμ−1/cos θi )/(1/cos θ
i )・(EA) となる。なお、撓み、摩擦等は別途考慮する必要があ
る。
【0017】本実施例では、FRP19に所定の緊張力
を与える場合、上床版1に配設されたジャッキ31を用
いて行うので、作業の大部分をコンクリート枠体内のス
ペースで行え、外部に広い作業スペースを必要としない
ので、連続桁等を構築する場合にも用いることができ
る。また、コンクリートの一体性も保証される。また、
複数のFRP19をコンクリートブロック23の複数の
孔25にそれぞれ通すようにしているので、FRP1の
損傷を避けることができ、さらに、FRP19を側版
5、7に定着する場合、モルタル等を用いるようにして
いるので腐食を避けることができる。
【0018】図11、図12は側版5の上方の箱ぬき部
の他の形状を示したものである。図10に示すように箱
ぬき部9aを円錐形状にしたり、図11に示すように箱
ぬき部9bを径の異なる多段階の円筒形状にしてもよ
い。なお21は、補強用のFRPである。
【0019】図13は、FRP19に所定の緊張力を与
えるのに下床版3側に設けられたジャッキ37を用いて
行う例を示している。すなわち、下床版3に固定部3
3、35を設け、この固定部33に連結線36の一端を
固定し、この連結線36をコンクリートブロック23に
設けられた係合部38に係合させ、連結線36の他端を
ジャッキ37に連結し、ジャッキ37を図中C方向に引
張ることによりコンクリートブロック23を下床版3に
移動させ、最終的にコンクリートブロック23をボルト
で下床版3に固定する。
【0020】前述した各例は、FRPを用いた例につい
て説明したが、PC鋼線、PC鋼材等を用いて、外ケー
ブル構造体を構築することもできる。図14はPC鋼線
41を用いる場合のコンクリートブロック23aの近辺
の斜視図である。このコンクリートブロック23aには
1つの孔40を開けておき、この孔40にPC鋼線41
を通し、ジャッキ31で押圧するものである。
【0021】また図15に示すように、コンクリートブ
ロック23bに溝42を設け、この溝42にPC鋼線4
1が嵌合するように配置し、ジャッキ31で押圧しても
よい。 また図16に示すように、鋼性フレーム23c
内にシース43を設け、このシース43内にPC鋼線4
1を通し、鋼性フレーム23cをジャッキ31で押圧し
て下床版3側に押圧するようにしてもよい。この場合、
鋼性フレーム23cが下床版3に接すると、鋼性フレー
ム23cをボルトで下床版3で固定した後、図17に示
すように鋼性フレーム23c内にコンクリート45を打
設し固化させる
【0022】。
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、作業を構造物のスペース内で行え、連続桁等を構
築する場合にも用いることができ、コンクリートの一体
性が保証された外ケーブル構造体およびその製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンクリート枠体の側面図
【図2】 側版2の上部の拡大図
【図3】 ガイド17を示す図
【図4】 コンクリートブロック23の斜視図
【図5】 FRP19に初期緊張力を与えている状態の
説明図
【図6】 ジャッキ15近辺の拡大図
【図7】 プレート11の断面図
【図8】 ジャッキ31を設置した状態の説明図
【図9】 コンクリートブロック23が下床版3に接し
た状態の説明図
【図10】 FRP19の最終的な張力Pを計算するた
めの説明図
【図11】 箱ぬき部の他の形状を示す図
【図12】 箱ぬき部の他の形状を示す図
【図13】 下床版3側にジャッキ37を設けて、コン
クリートブロック23を下床版3側に移動させる場合の
説明図
【図14】 PC鋼線41を用いた場合のコンクリート
ブロック23a付近の斜視図
【図15】 PC鋼線41を用いた場合のコンクリート
ブロック23b付近の斜視図
【図16】 鋼性フレーム23cの斜視図
【図17】 コンクリートが打設された鋼性フレーム2
3cを示す図
【図18】 従来の外ケーブル構造体を示す図
【図19】 従来の外ケーブル構造体を示す図
【符号の説明】
1……上床版 3……下床版 5、7……側版 15……ジャッキ 19……FRP 23、23a、23b……コンクリートブロック 23c……鋼性フレーム 31、37……ジャッキ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)上床版と下床版と側版からなるコ
    ンクリート枠体の両側版に緊張材の両端を固定する工程
    と、 (b)前記緊張材の中央部付近を下床版側に引張って、
    下床版に固定する工程と、 を具備する外ケーブル構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記緊張材は繊維補強プラスチックであ
    る請求項1記載の外ケーブル構造体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記緊張材はPC鋼材またはPC鋼線で
    ある請求項1記載の外ケーブル構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 工程(b)は前記上床版にジャッキを設
    け、前記ジャッキで前記緊張材の中央部付近を下床版側
    に押し下げることを特徴をする請求項1記載の外ケーブ
    ル構造体の製造方法。
  5. 【請求項5】 工程(b)は前記下床版にジャッキを設
    け、前記ジャッキで前記緊張材の中央部付近を下床版側
    に引き下げることを特徴とする請求項1記載の外ケーブ
    ル構造体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    された外ケーブル構造体の製造方法によって得られる外
    ケーブル構造体。
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JP2004270178A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Oriental Construction Co Ltd Pc橋の桁構造
JP6132142B2 (ja) * 2013-05-14 2017-05-24 清水建設株式会社 Pc外ケーブルの緊張力解放方法
JP6811678B2 (ja) * 2017-05-15 2021-01-13 東京製綱株式会社 連続繊維補強材を適用したコンクリート構造物およびコンクリート部材の接合方法

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