JP2637604B2 - 縦置型浮消波堤 - Google Patents
縦置型浮消波堤Info
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- JP2637604B2 JP2637604B2 JP11235890A JP11235890A JP2637604B2 JP 2637604 B2 JP2637604 B2 JP 2637604B2 JP 11235890 A JP11235890 A JP 11235890A JP 11235890 A JP11235890 A JP 11235890A JP 2637604 B2 JP2637604 B2 JP 2637604B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は縦置型浮消波堤に関する。
浮消波堤としては、従来、例えば、第９図平面図及び
第10図横断面図に示すように、入射波01の進行方向に長
手方向に一致させた複数の堤体02を、互いに適宜間隔Ｓ
を設けて並列的に配置する構造が知らている。ここで03
は堤体02を水底のシンカー04に係止する係留索である。
第10図横断面図に示すように、入射波01の進行方向に長
手方向に一致させた複数の堤体02を、互いに適宜間隔Ｓ
を設けて並列的に配置する構造が知らている。ここで03
は堤体02を水底のシンカー04に係止する係留索である。
このような縦置型浮消波堤において、第11図側面図に
示すように、波面05の変動に伴い各堤体02が縦揺れ06を
行うと、各堤体02の側面からそれぞれ横手方向に横波07
（第９図参照）が惹起され、それ等が互いに衝突して干
渉作用を生じ、従って入射波01のエネルギを消費する。
示すように、波面05の変動に伴い各堤体02が縦揺れ06を
行うと、各堤体02の側面からそれぞれ横手方向に横波07
（第９図参照）が惹起され、それ等が互いに衝突して干
渉作用を生じ、従って入射波01のエネルギを消費する。
しかしながら、このような構造では、堤体02の縦揺れ
06が最大となる波長域以外については殆ど消波効果がな
いので、消波水域の交通を妨げないという長所を有して
いるにもかかわらず、実用化されていない。
06が最大となる波長域以外については殆ど消波効果がな
いので、消波水域の交通を妨げないという長所を有して
いるにもかかわらず、実用化されていない。
本発明は、このような事情に鑑みて提案されたもの
で、消波水域の交通を妨げず、かつ消波波長域が広い、
実用性に優れた縦置型浮消波堤を提供することを目的と
する。
で、消波水域の交通を妨げず、かつ消波波長域が広い、
実用性に優れた縦置型浮消波堤を提供することを目的と
する。
そのために、本発明は入射波の進行方向に長手方向を
一致させた複数の堤体を互いに適宜間隔を設けて並列的
に配置した縦置型浮消波堤において、上記各堤体をそれ
ぞれ倒立Ｔ字状断面を有する堤体となし、その中央鉛直
部と両側水平部との間にそれぞれ両側に向かって下降す
る階段状消波部材又は適宜間隔で並設され先端縁が階段
状段差を形成する複数の水平又は垂直平行消波板を設け
たことを特徴とする。
一致させた複数の堤体を互いに適宜間隔を設けて並列的
に配置した縦置型浮消波堤において、上記各堤体をそれ
ぞれ倒立Ｔ字状断面を有する堤体となし、その中央鉛直
部と両側水平部との間にそれぞれ両側に向かって下降す
る階段状消波部材又は適宜間隔で並設され先端縁が階段
状段差を形成する複数の水平又は垂直平行消波板を設け
たことを特徴とする。
このような構成によれば、消波段階により、各堤体間
で発生した横波の波面が乱され波のエネルギが消耗する
ので、入射波が大きく減衰する。また、複数の縦通壁板
又は縦通棚板により、実質的に消波階段が形成され、各
堤体間で発生した横波の波面が乱され波のエネルギが消
耗するので、入射波の減衰が大きくなる。
で発生した横波の波面が乱され波のエネルギが消耗する
ので、入射波が大きく減衰する。また、複数の縦通壁板
又は縦通棚板により、実質的に消波階段が形成され、各
堤体間で発生した横波の波面が乱され波のエネルギが消
耗するので、入射波の減衰が大きくなる。
本発明の実施例を図面について説明すると、まず、第
１図横断面図は第１実施例を示し、１は横断面形状が倒
立Ｔ字状の堤体本体２の両側水平部上に央部からそれぞ
れ両側に向かって下降階段状の消泡階段３が形成された
堤体で、各階段４は鉛直板５と水平板６で形成されてい
る。
１図横断面図は第１実施例を示し、１は横断面形状が倒
立Ｔ字状の堤体本体２の両側水平部上に央部からそれぞ
れ両側に向かって下降階段状の消泡階段３が形成された
堤体で、各階段４は鉛直板５と水平板６で形成されてい
る。
このような構造において、消波堤体の縦揺れに伴って
発生する横波07は第２図横断面図に示すように消波階段
３により波面が乱され、波のエネルギが消耗する。
発生する横波07は第２図横断面図に示すように消波階段
３により波面が乱され、波のエネルギが消耗する。
第３図横断面図は第１実施例の変形例を示し、堤体７
には突出する鉛直板５の上端に水平フランジ８が突設さ
れている。
には突出する鉛直板５の上端に水平フランジ８が突設さ
れている。
このような構造においても、その作用効果は第１図に
示す構造のそれと実質的に同一であるほか、更に波面を
乱し波のエネルギ消耗を促進する特長がある。
示す構造のそれと実質的に同一であるほか、更に波面を
乱し波のエネルギ消耗を促進する特長がある。
次に、第４図斜視図，第５図横断面図及び第６図部分
拡大図は第２実施例を示し、９は横断面が倒立Ｔ字状浮
体の堤体本体、10は堤体本体９の両側水平部上にそれぞ
れ横方向適宜間隔を設けて立設され、かつ高さを央部か
ら両側にゆくに従って低くし、更に上端に水平フランジ
11が突設された複数の縦通壁板12を有する堤体、13,14
は各縦通壁板12の前後端にそれぞれ付設された前端壁，
後端壁で、15はそれぞれの隅部に開口された通水口であ
る。
拡大図は第２実施例を示し、９は横断面が倒立Ｔ字状浮
体の堤体本体、10は堤体本体９の両側水平部上にそれぞ
れ横方向適宜間隔を設けて立設され、かつ高さを央部か
ら両側にゆくに従って低くし、更に上端に水平フランジ
11が突設された複数の縦通壁板12を有する堤体、13,14
は各縦通壁板12の前後端にそれぞれ付設された前端壁，
後端壁で、15はそれぞれの隅部に開口された通水口であ
る。
このような構造において、複数の縦通壁板12により実
質的に消波階段が形成されるので、その作用効果は第１
図に示す構造のそれと実質的に同一であるほか、更に波
面を乱し波のエネルギ消耗を促進するとともに、重量及
びコストを低減する特長がある。
質的に消波階段が形成されるので、その作用効果は第１
図に示す構造のそれと実質的に同一であるほか、更に波
面を乱し波のエネルギ消耗を促進するとともに、重量及
びコストを低減する特長がある。
また、第７図部分横断面図は第３実施例を示し、16は
堤体本体９の鉛直部両側にそれぞれ鉛直方向適宜間隔で
水平に張出され、かつ張出し巾が水面部から下方ほど大
きく、更に先端に下向きフランジ17が突設された複数の
縦通棚板18を有する堤体である。
堤体本体９の鉛直部両側にそれぞれ鉛直方向適宜間隔で
水平に張出され、かつ張出し巾が水面部から下方ほど大
きく、更に先端に下向きフランジ17が突設された複数の
縦通棚板18を有する堤体である。
このような構造において、複数の縦通棚板18により実
質的に消波階段が形成されるので、その作用効果は第１
図に示す構造のそれと実質的に同一であるほか、波面を
乱し波のエネルギ消耗を促進するとともに重量を軽減し
コストを低減する特長がある。
質的に消波階段が形成されるので、その作用効果は第１
図に示す構造のそれと実質的に同一であるほか、波面を
乱し波のエネルギ消耗を促進するとともに重量を軽減し
コストを低減する特長がある。
ここで、フランジは第８図部分横断面図に示すよう
に、先端に上向きフランジ20を突設してもよく、このよ
うな構造において、その作用効果は第７図に示した構造
と実質的に同一の作用効果を奏し、更に波面を乱し波の
エネルギ消耗を促進する特長がある。
に、先端に上向きフランジ20を突設してもよく、このよ
うな構造において、その作用効果は第７図に示した構造
と実質的に同一の作用効果を奏し、更に波面を乱し波の
エネルギ消耗を促進する特長がある。
これ等、構造によれば、下記効果が奏せられる。
（１） 第１実施例の消波階段では、これにより各堤体
間で発生した横波の波面が乱され波のエネルギが消耗す
るので、入射波が減衰し、従って消波効果が向上する。
間で発生した横波の波面が乱され波のエネルギが消耗す
るので、入射波が減衰し、従って消波効果が向上する。
（２） 第２実施例の複数の縦通壁板又は第３実施例の
複数の縦通棚板では、これ等により実質的に消波階段が
形成されるので、これにより各堤体間で発生した横波の
波面が乱され波のエネルギが消耗するので、入射波が減
衰し、従って消波効果が向上するとともに、構造が簡単
化されるので重量及びコストが低減する。
複数の縦通棚板では、これ等により実質的に消波階段が
形成されるので、これにより各堤体間で発生した横波の
波面が乱され波のエネルギが消耗するので、入射波が減
衰し、従って消波効果が向上するとともに、構造が簡単
化されるので重量及びコストが低減する。
要するに本発明によれば、入射波の進行方向に長手方
向を一致させた複数の堤体を互いに適宜間隔を設けて並
列的に配置した縦置型浮消波堤において、上記各堤体を
それぞれ倒立Ｔ字状断面を有する堤体となし、その中央
鉛直部と両側水平部との間にそれぞれ両側に向かって下
降する階段状消波部材又は適宜間隔で並設され先端縁が
階段状段差を形成する複数の水平又は垂直平行消波板を
設けたことにより、消波水域の交通を妨げず、かつ消波
波長域が広い、実用性に優れた縦置型浮消波堤を得るか
ら、産業上極めて有益なものである。
向を一致させた複数の堤体を互いに適宜間隔を設けて並
列的に配置した縦置型浮消波堤において、上記各堤体を
それぞれ倒立Ｔ字状断面を有する堤体となし、その中央
鉛直部と両側水平部との間にそれぞれ両側に向かって下
降する階段状消波部材又は適宜間隔で並設され先端縁が
階段状段差を形成する複数の水平又は垂直平行消波板を
設けたことにより、消波水域の交通を妨げず、かつ消波
波長域が広い、実用性に優れた縦置型浮消波堤を得るか
ら、産業上極めて有益なものである。
第１図は本発明の第１実施例を示す横断面図、第２図は
第１図の堤体の消波状態を示す同じく横断面図、第３図
は第１図の変形例を示す同じく横断面図、第４図は本発
明の第２実施例を示す斜視図、第５図は第４図のＶ−Ｖ
に沿った横断面図、第６図は第５図の部分拡大図、第７
図は本発明の第３実施例を示す部分横断面図、第８図は
第７図の変形例を示す同じく部分横断面図である。 第９図は公知の縦置型浮消波堤を示す平面図、第10図，
第11図はそれぞれ第９図の横断面図，側面図である。 １……堤体、２……堤体本体、３……消波階段、４……
階段、５……鉛直板、６……水平板、７……堤体、８…
…水平フランジ、９……堤体本体、10……堤体、11……
水平フランジ、12……縦通壁板、13……前端壁、14……
後端壁、15……通水口、16……堤体、17……下向きフラ
ンジ、18……縦通棚板、19……堤体、20……上向きフラ
ンジ、 07……横波、
第１図の堤体の消波状態を示す同じく横断面図、第３図
は第１図の変形例を示す同じく横断面図、第４図は本発
明の第２実施例を示す斜視図、第５図は第４図のＶ−Ｖ
に沿った横断面図、第６図は第５図の部分拡大図、第７
図は本発明の第３実施例を示す部分横断面図、第８図は
第７図の変形例を示す同じく部分横断面図である。 第９図は公知の縦置型浮消波堤を示す平面図、第10図，
第11図はそれぞれ第９図の横断面図，側面図である。 １……堤体、２……堤体本体、３……消波階段、４……
階段、５……鉛直板、６……水平板、７……堤体、８…
…水平フランジ、９……堤体本体、10……堤体、11……
水平フランジ、12……縦通壁板、13……前端壁、14……
後端壁、15……通水口、16……堤体、17……下向きフラ
ンジ、18……縦通棚板、19……堤体、20……上向きフラ
ンジ、 07……横波、
Claims (1)
- 【請求項１】入射波の進行方向に長手方向を一致させた
複数の堤体を互いに適宜間隔を設けて並列的に配置した
縦置型浮消波堤において、上記各堤体をそれぞれ倒立Ｔ
字状断面を有する堤体となし、その中央鉛直部と両側水
平部との間にそれぞれ両側に向かって下降する階段状消
波部材又は適宜間隔で並設され先端縁が階段状段差を形
成する複数の水平又は垂直平行消波板を設けたことを特
徴とする縦置型浮消波堤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11235890A JP2637604B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 縦置型浮消波堤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11235890A JP2637604B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 縦置型浮消波堤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0411107A JPH0411107A (ja) | 1992-01-16 |
| JP2637604B2 true JP2637604B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=14584696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11235890A Expired - Fee Related JP2637604B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 縦置型浮消波堤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2637604B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104499459A (zh) * | 2014-12-22 | 2015-04-08 | 中国水利水电第八工程局有限公司 | 一种土工管袋防波堤 |
-
1990
- 1990-04-27 JP JP11235890A patent/JP2637604B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0411107A (ja) | 1992-01-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |