JP2635685B2 - 水力機械の制御装置 - Google Patents

水力機械の制御装置

Info

Publication number
JP2635685B2
JP2635685B2 JP63135960A JP13596088A JP2635685B2 JP 2635685 B2 JP2635685 B2 JP 2635685B2 JP 63135960 A JP63135960 A JP 63135960A JP 13596088 A JP13596088 A JP 13596088A JP 2635685 B2 JP2635685 B2 JP 2635685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closing
guide vane
valve
slowly
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63135960A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01305166A (ja
Inventor
証 小熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP63135960A priority Critical patent/JP2635685B2/ja
Publication of JPH01305166A publication Critical patent/JPH01305166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2635685B2 publication Critical patent/JP2635685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Landscapes

  • Control Of Water Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は水力機械の制御装置、特に緩閉鎖装置を備
え、サーボモータの位置を検出するためのワイヤロープ
の切断等の非常事態に該緩閉鎖装置を作動させつつ水力
機械を急速、且つ確実に停止させるようにした水力機械
の制御装置に関する。
(従来の技術) 従来の水力機械、特に水車においては、第11図に示す
ように、水車の流量を制御しぃて水車の回転速度を一定
に保ったり、或いは出力を調整するために、調速機から
の制御信号に応じて油圧シリンダであるサーボモータ1
を開閉制御することにより、このサーボモータ1とリン
ク機構を介して機械的に接続されたガイドベーンを開閉
制御することが一般に行われている。
即ち、現状の運転状態を示す水車の回転速度がSSG
(図示せず)等により検知され、かつガイドベーン開度
が差動トランス29等により検知されると、その信号が調
速機レギュレータ16に入力されて適正なガイドベーン開
度が演算され、これに対応する信号がこのレギュレータ
16から調速機アクチェータ17へ出力される。そして、こ
の信号に応じてコンバータ2が動作してコントロールピ
ストン26及びパイロットバルブ27が作動し、圧油タンク
4からの圧油の流れを配圧弁3を介してサーボモータの
開側ポート21、或いは閉側ポート22へとコントロールす
る。
このような配圧弁3の動きに応じてサーボモータ1
は、開操作或いは閉操作され、リンク機構を介して、こ
れに連動してガイドベーンも開操作或いは閉操作される
が、このサーボモータ1の動作量を調速機アクチェータ
17、ひいては調速機レギュレータ16へフィードバックす
る手段としては、例えばサーボモータ1の可動部である
ロットエンド6により取り付けられたレターンポスト18
と、調速機アクチェータ17のレターンシャフト7に取り
付けられた扇形アーム8との間を、1個又は複数個の滑
車13間に掛け渡したワイヤロープ5で接続することによ
って行うことが一般に知られている。
また、上記レターンシャフト7には、別の扇形アーム
10が取り付けられ、この扇形アーム10は、ウェイト15に
より常にガイドベーンの開方向に相当するモーメントが
作用するよう構成され、これにより、ワイヤロープ5の
撓みに起因するレーシングが発生しないように、ワイヤ
ロープ5に一定の張力が印加されている。
なお、このフィードバック機構に上記ワイヤロープ5
ではなく、レターンロッド(図示せず)とリンク機構
(図示せず)を使用することもあり、この場合には、ス
プリングを使用してレターンロッドに一定の張力を与え
ることにより、上記と同様な作用を行わせている。
更に、上記レターンシャフト7には、カム9が取り付
けられており、ガイドベーンの閉操作ときにサーボモー
タ1の動きに連動して扇形アーム8が回動することによ
りカム9が動き、サーボモータの開度が緩閉鎖弁11の動
作開度になるとカム9により緩閉鎖配圧器12がスプリン
グ20の力に抗して切換えられる。すると、圧油が緩閉鎖
配圧器12を介して緩閉鎖弁11へ送り込まれ、この圧力油
によりスプリング19の弾性力に抗して緩閉鎖弁11も切換
えられるので、サーボモータ1の開側ポート21からの排
油は緩閉鎖弁11により絞られ、流量が小さくなるために
サーボモータ1の閉鎖速度が遅くなる。この結果、第2
図の実線で示すようなガイドベーンの閉鎖特性が得られ
るよう構成されている。
更に、上記レターンシャフト7の一端には、平歯車14
が取り付けられ、この平歯車14に噛合う平歯車23の軸56
には、複数個のカム24が取り付けられ、このカム24によ
り複数個のリミットスイッチ25が作動して、この信号が
上記調速機レギュレータ16に入力されるよう構成されて
いる。
ここで、一般にガイドベーン閉鎖時間をTc、ガイドベ
ーン開閉操作時に生じる圧力波が水圧鉄管(図示せず)
を往復する時間をTr、水圧鉄管の長さをL、ガイドベー
ンの閉鎖前の管路流速をV、重力加速度をgとすると、
Kを係数として、Tc>Trの場合のガイドベーン閉鎖時の
水圧変動ΔHは、 ΔH=(L・V/g・Tc)K と表現されるので、Tcが小さい程、即ちガイドベーンを
急閉鎖する程、水圧鉄管の水圧上昇ΔHは大きくなる
が、第2図の実線で示すように、ガイドベーンを緩閉鎖
させればTcを大きくとれ、水圧上昇ΔHを小さめに抑え
込めるため、緩閉鎖配圧器12及び緩閉鎖弁11等を備えた
緩閉鎖装置は非常に有用である。
ここで、可逆ポンプ水車のように発電及び揚水の両方
向運転を行うため部分負荷運転時等に振動が発生する可
能性のある水力機械、或いは落差変動の大きな水力機械
において、原動機である水車に振動が起こると、振動は
上カバー(図示せず)、ガイドベーン開閉機構部品(図
示せず)等を介してサーボモータ1へと伝達される。上
記の水車の振動とは、ランナ(図示せず)の回転に伴う
水圧変動に起因する振動であり、水車の回転速度をn、
ランナの羽枚数をZrとすると、振動の周波数fは、 f=N・n・Zr (N=1,2,3,…) で表され、この加振周波数と上カバー等の静止部品の固
有振動周波数が一致若しくは極く近い値であると、いわ
ゆる共振状態となり、機器破損等の重大な影響が懸念さ
れることになる。
上記静止部材が共振状態にならなかったとしても、静
止部品は、ほぼ加振周波数に等しい振動数で強制振動し
ているため、サーボモータ1の振動は、レターンポスト
18を介してワイヤロープ5へと伝達され、隣接する滑車
13,13間の距離をl′、ワイヤロープ5の張力をT、ワ
イヤロープ5の単位長さ当たりの重量をγとすると、ワ
イヤロープ5の固有振動の周波数f′は、 と概略的に表現される。
このワイヤロープ5の固有振動数f′と上記加振振動
数fとが一致、若しくは近い値をとると、第9図に示す
ように、ワイヤロープ5は共振することになる。この共
振状態では、ワイヤロープ5は滑車13との衝突のみなら
ず、レターンポスト18の振動に合わせて張力方向の前後
微動を繰り返すため、滑車13との間で摺動摩耗も重ね合
わせられるため、ワイヤロープ5の素線が徐々に摩耗・
破損し、ついにはワイヤロープ5への切断へと至ること
がある。
ワイヤロープ5が切断してしまうと、第10図に示すよ
うに、この拘束力がなくなるためレターンシャフト7
は、ウェイト15の自重によるモーメントで回動して、カ
ム9はガイドベーン全開に相当する位置(レターンシャ
フト全開位置)となり、緩閉鎖配電器12もスプリング20
で押し上げられた緩閉鎖配圧器圧油阻止位置となる。従
って、圧油が緩閉鎖弁11へ送られず、スプリング20で押
し下げられた状態、即ち緩閉鎖弁全開位置に保持されて
いるので、サーボモータ1から配圧弁3への油の流れ
は、この緩閉鎖弁11では絞られない状態となる。
一方、このレターンシャフト7の動きは、調速機レギ
ュレータ16へも差動トランス29等で同時にフィードバッ
クされ、ガイドベーンは全開状態にあるとの信号が入力
されるため、ワイヤロープ5の切断前の適性ガイドベー
ン開度に戻すべく該レギュレータ16からガイドベーン閉
指令が出されて、コンバータ2が下げられるが、ワイヤ
ロープ5が切断しているため、サーボモータ1の動作量
のフィードバックは、調速機アクチェータ17へ、ひいて
は調速機レギュレータ16へはなされず、更に閉指令が出
され続けるため、第2図の破線で示す勾配の急な閉鎖速
度でガイドベーンは閉鎖される。
即ち、第2図に示すストロークaの時点でワイヤロー
プ5が切断すると、本来であれば実線で示すように、閉
鎖時間Tc′で閉鎖するところ、破線で示すように、閉鎖
時間Tc″で閉鎖するため、鉄管水圧は、破線で示すよう
に異状上昇を起こし、水圧鉄管あるいはケーシング(図
示せず)の破壊という危険な状態に繋がるおそれがあ
る。
このような、ワイヤロープ5の切断等に対処するた
め、第10図に示すような非常停止保護装置が備えられて
いる。
即ち、非常または急停止用保護装置動作、或いは警報
表示に基づいて、入口弁サーボモータ用ソレノイドを動
作させて入口弁を閉鎖させ、同時に並列用遮断器を開い
て、界磁遮断器を開く。そして、水車の回転速度が規定
数以下になった時にブレーキ用ソレノイドを作動させて
ブレーキ動作を行わせて主機を停止させ、この主機の停
止を確認した後、ブレーキ用ソレノイドを解除させてブ
レーキの解除を行うようにしたものである。
また、例えば特開昭59−37278号として、オーバゲー
ト位置までレターンシャフトが回動すした時に切換弁を
切換え、これにより切換弁を介して圧油を閉速度制限装
置へ送りこの装置を作動させ、その後この動作を受けて
この装置と機械的に接続された配圧弁のプランジャを作
動させ、サーボモータへ供給或いはサーボモータから排
油される油量を調節すべくポート面積を小さくするとい
う3ステップを経た後、油量の絞り調整を行うようにし
たものが提案させている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記特開昭59−37278号の場合、ワイヤロー
プの切断という事故時には、少しでも速く緩閉鎖可能な
状態へと移行しなくてはならないが、上記の如く配圧弁
のプランジャは、ガイドベーンを閉鎖すべく動作した
後、油量を絞り調整すべく再び動作することになり、最
初のガイドベーン閉動作時は、油量は絞られていないた
め、ガイドベーンは急閉鎖し、その後緩閉鎖へと移行す
ることになり、急閉鎖時に鉄管水圧が多少なりとも上昇
してしまうのを避けることができないという問題点ああ
ると考えられる。
更に、上記従来例においては、例えばワイヤロープ5
の切断が可逆ポンプ水車の発電運転中に生じると、上記
のようにガイドベーンは急閉鎖するが、第10図に示す非
常停止保護装置が働かない限り、シーケンス上はブレー
キが作動しないため、その後はポンプ水車に負荷がかか
らないモータリング運動状態となってランナは水中で撹
拌されるため、撹拌トルクの増大及びランナの水の撹拌
により水温が上昇し、ランナシール(図示せず)が熱膨
張し、ランナーシール部間隔は一般に1mm程度弱と微少
であるため、ついには接触してランナシール部の損傷に
より運転を継続することができないという大きな不具合
につながる恐れもある。
一般に、このような不具合は、ランナーシール部のキ
ャップセンサ(図示せず)による検知とか、例えば停止
指令を出してもガイドベーン全閉信号が入力されずに、
いわゆる見掛け上のシーケンスが進行しないために生じ
るシーケンス不具合が検知されるまで、上記のような不
具合な運転が続行されてしまうといった問題点があっ
た。
本発明は上記に鑑み、ワイヤロープの切断時において
も確実にガイドベーンを緩閉鎖するとともに、早急に水
車を停止に至らしめることができるものを提供すること
を目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明における水力機械の
制御装置は、ランナへ流入する圧力水の流量を制御する
ガイドベーン閉操作時に、ガイドベーンを開閉制御する
油圧シリンダであるサーボモータの開側ポートから調速
機アクチェータの配圧弁へ排油される油量を上記サーボ
モータと配圧弁との途中に設けて絞り制御する緩閉鎖弁
と、該緩閉鎖弁を開閉制御する緩閉鎖配圧器と、上記サ
ーボモータの位置に応じて該緩閉鎖配圧器を切換操作す
るカム機構とからなる緩閉鎖装置を有し、上記サーボモ
ータの動作量を調速機アクチェータを介して調速機レギ
ュレータへフィードバックするようにした水力機械の制
御装置において、上記カム機構のカムを、ガイドベーン
開度が全開位置より大きいオーバーゲート位置でも上記
緩閉鎖弁が緩閉鎖可能な状態になるように上記緩閉鎖配
圧器を操作させる形状に構成するとともに、上記オーバ
ゲート位置を検出するリミットスイッチを上記調速機ア
クチュエータ機構部に設け、このスイッチの作動によ
り、上記ガイドベーンの緩閉鎖と平行して入口弁の閉操
作を行うとともに、タイマを備えた非常停止回路を動作
させて水力機械を停止させるようにしたものである。
(作 用) 上記のように構成した本発明によれば、ワイヤロープ
が水力機械の運転中に切断して、ウェイトの自重により
レターンシャフトが回動してオーバゲートに相当する位
置に達すると、レターンシャフトと連動して緩閉鎖配圧
器作動用カム、差動トランス及びリミットスイッチ用カ
ムも回動する。しかして緩閉鎖配圧器は切換り、緩閉鎖
弁も切換って緩閉鎖可能状態とになり、差動トランスか
らガイドベーンが現状開度より開いているとの信号が調
速機レギュレータに入力され、更にリミットスイッチが
動作してこの信号がレギュレータへ入力される。そし
て、差動トランスの信号を受けてレギュレータからアク
チェータへガイドベーン閉操作指令が出され、サーボモ
ータがガイドベーンを閉操作するが、緩閉鎖弁による絞
り効果でガイドベーンは急閉鎖することなく緩閉鎖する
ために水圧鉄管の水圧上昇を充分に小さく抑えることが
可能となる。またリミットスイッチからの信号を受け
て、レギュレータは非常停止動作を取ることになり、ガ
イドベーンは閉指令と並行して入口弁の閉指令が出され
るとともに、ガイドベーン緩閉鎖後に主機は電力系統か
ら解列され、主機の回転数が定格回転速度の、例えば30
%程度に減速されるちブレーキが作動して主機を完全に
停止させる。これにより、ワイヤロープの切断事故時で
も、ガイドベーン閉鎖に伴う異状水圧上昇も起こすこと
なく、早期に電力系統から解列した後、主機を完全に停
止させることができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第8図を参照し
て説明する。
ガイドベーンを開閉操作するサーボモータ1には、配
圧弁3からの圧油の供給口となるか、又は配圧弁3への
圧油の給油口となる閉側ポート22及び開側ポート21とが
備えられている。水車の回転速度がSSGで検知されて調
速機レギュレータ16へ入力され、同時にガイドベーン開
度も調速機アクチェータ17を介して調速機レギュレータ
16へ入力されると、適性ガイドベーン開度が演算されて
対応する信号が調速機アクチェータ17へ出力される。こ
の電気信号を受けてコンバータ2が機械的に変移するこ
とにより、パイロットバルブ27が中性位置から動いて、
圧油を配圧弁3のコントロールピストン26の開方向或い
は閉方向に送り、コントロールピストン26の開閉を制御
することにより、配圧弁3を介して圧油サーボモータ1
の開側ポート21或いは閉側ポータ22へ送られる。
この配圧弁3へは、圧油タンク4より圧油が供給され
る。上記サーボモータ1の動作量を調速機アクチュエー
タ17へフィードバックするワイヤロープ5は、サーボモ
ータ1のレターンポスト18と調速機アクチュエータ17の
扇形アーム8との間に、滑車13を介して張設されてい
る。
この扇形アーム8は、レターンシャフト7に取り付け
られ、このレターンシャフト7に取り付けられた他方の
扇形アーム10には、レターンポスト18と扇形アーム8と
の間に張られたワイヤロープ5の撓みをなくすためのウ
ェイト15が取り付けられ、このウェイト15による回転ト
ルクをレターンシャフト7に与えることにより、ワイヤ
ロープ5に張力を印加するよう構成されている。
また、一方では、このレターンシャフト7にはカム9
が取り付けられており、サーボモータ1の動きと連動し
てこのカム9が回動することにより、ガイドベーンの閉
側開度の設計点及びオーバゲート位置で、緩閉鎖配圧器
12が切換えられ、圧油がこの配圧器12を経て緩閉鎖弁11
へと供給されて、この緩閉鎖弁11も切換えられるような
されている。
即ち、第6図乃至第8図に示せすように、カム9は、
2枚のカム板57,58をボルト締結等で一体に結合して構
成され、このカム9の外周曲面上を緩閉鎖配圧器12にピ
ン接続されたロータ28が滑動するようになされている。
そして、ガイドベーン全閉時の設定開度では、第8図に
示すように、またオーバゲート位置では、第7図に示す
ように、夫々ローラ28が緩閉鎖配圧器12のプランジャ59
をスプリング20の力に抗して押し上げて、圧油タンク4
からの圧油が緩閉鎖配圧器12を経て緩閉鎖弁11へと送
り、緩閉鎖の可能な状態にする。また、主機の安定運停
時には、第6図に示すようにカム56,58で緩閉鎖配圧器1
2を切換えることはなく、スプリング20の力でプランジ
ャ59を押し上げ、圧油タンク4からの圧油が、この緩閉
鎖配圧器12で阻止されるので、圧油は緩閉鎖弁11へは送
られず、緩閉鎖弁11はスプリング19の力により押し上げ
られた全開状態にあるよう構成されている。
上記レターンシャフト7の一端には、平歯車14が取り
付けられ、この平歯車14に噛合ってこれにより駆動する
他の歯車23の軸56には、複数個のカム24が取り付けられ
ているとともに、このカム24により動作する複数個のリ
ミッチスイッチ25がガイドベーン開度検知用として備え
られ、このリミットスイッチ25の中の一つは、ガイドベ
ーンのオーバゲート位置で作動するようにカム24の位置
に設定されている。
以上のように構成された本実施例において、ワイヤロ
ープ5がサーボモータ1のストロークaの位置(第2
図)で切断すると、ウェイタ15の自重によりレターンシ
ャフト7は回動してオーバゲート位置に達する(レター
ンシャフト全開)。このオーバゲート位置での調速機ア
クチェータの差動トランス29から全閉信号を受けた調速
機レギュレータ16よりガイドベーンの閉信号が発せら
れ、コンバータ2は下げ動作をする。すると、コンバー
タ2と連動するパイロットバルブ27も下がり、パイロッ
トバルブ27を経て圧油がコントロールピストン26の閉側
に供給され、コントロールピストン26も下がることによ
り、配圧弁3を経て圧油がサーボモータ1の閉側ポート
22に送られ、サーボモータ1は閉動作をする。レターン
シャフト7は回動してオーバゲート位置にまで達してい
るため、カム9により緩閉鎖配圧器12がスプリング20に
抗して切換えられて、圧油が緩閉鎖弁11へと送られ、ス
プリング19に抗して緩閉鎖弁11も緩閉鎖状態に切換えら
れる。
従って、サーボモータ1の閉動作に対し、時間遅れな
く緩閉鎖弁11は切換り、サーボモータ1の開側ポート21
からの排油は、緩閉鎖弁11で絞られるため、閉鎖時間T
c″という第一段閉鎖速度で急閉鎖することはなく、閉
鎖時間Tcという第二段閉鎖速度でガイドベーンは緩閉
鎖することになる。
この場合、閉鎖時間が負荷遮断等の正常時の閉鎖時間
Tc′より、ましてや従来機の同様時の閉鎖時間Tc″より
も長くなるために、鉄管の上記水圧上昇ΔHを十分に小
さく抑えられて、主機にとって好条件となる。これに反
し、閉鎖時間が長くなるため、主機の回転上昇は正常時
よりも多少大きくなると懸念されるが、ランナウェイ状
態でも主機を数分間運転できるように設計しているため
問題とならず、このΔHを十分に小さく抑え、ケーシン
グ、水圧鉄管或いは他の静止部の破損等の異状発生を防
止することが主機の保守及び運転上肝要である。
また、上記のようにレターンシャフト7が回動し、オ
ーバゲートの位置に達すると、平歯車14により駆動され
た他の平歯車23の軸56に取り付けられた複数個のカム24
の1つが、リミットスイッチ25を動作せしめることによ
り、リミットスイッチ25からの信号が調速機レギュレー
タ16へ入力されると、直ちに非常停止動作が取られて水
車は停止する。
即ち、第1図に示すように、ガイドベーンの緩閉鎖と
並行して入口弁サーボモータ用ソレノイド21Sを作動さ
せて入口弁(図示せず)を全閉するとともに、ガイドベ
ーンが全閉状態から緩閉鎖して無負荷開度或るいは全閉
に達するまでの時間に余裕分を加えた時間がタイマの設
定時間として設定され、このタイマによる一定時間経過
後の閉例用遮断器の動作及びこれに引き続いて界磁遮断
器の動作により主機が系統から解列された後、主機の回
転速度が、例えば定格回転数の30%程度に規定回転速度
に達すると、ブレーキ用ソレノイド75Sを動作させて、
水車又は発電機の回転部にブレーキによる制動力を作用
させることにより主機を完全に停止させ、この停止を確
認した後にブレーキ用ソレノイドを解除してブレーキを
解除るようなされている。
而して、負荷遮断時のガイドベーン閉鎖時のみなら
ず、ワイヤロープ切断という事故時にも、確実にガイド
ベーンも緩閉鎖しうるため、ガイドベーン閉鎖時の水圧
上昇による鉄管やケーシング等の破損を防止するだけで
なく、ガイドベーン閉鎖後早急に主機を停止せしめるこ
とにより、モータリング運転時等による水温上昇で導出
されるランナシール部接触事故の防止も可能となる。
〔発明の効果〕
本発明は上記のように、ガイドベーンの全開を越える
オーバゲート位置でも緩閉鎖ならしめるようなカム形状
を採用するとともに、このオーバゲート位置を検知する
リミットスイッチを具備したので、ワイヤロープ切断と
いう重大事故でも確実にガイドベーンを緩閉鎖させ、ガ
イドベーンの閉鎖時に生じる水圧上昇を十分に小さく抑
え、水圧鉄管やケーシング等の節水部分の破損を防止す
ることができるばかりでなく、オーバゲートを検知した
リミットスイッチの信号により非常停止回路を動作さ
せ、即ち上記のガイドベーンの閉指令と並行して入口弁
を閉操作するとともに、主機を電力系統から解列した
後、主機が減速したらブレーキを動作して完全に主機を
停止せしめることにより、モータリング運転時のランナ
の水中撹拌に伴う水温上昇によりランナシール部が熱膨
張して接触することにより重大事故を防止することがで
き、安全性及び信頼性を確実に向上させ得るといった効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本発明の一実施例を示し、第1図は
ワイヤロープ切断事故の時の水力機械の制御を示すブロ
ック図、第2図はガイドベーン閉鎖状態及びその時の鉄
管水圧及び回転速度の状態を示す特性図、第3図はワイ
ヤロープ切断後のガイドベーン閉動作中の状態を示す調
速機周りの系統図、第4図は水車の安定運転状態を示す
調速機周りの系統図、第5図はワイヤロープ正常時のガ
イドベーンのガイドベーン閉動作時を示す調速機周りの
系統図、第6図は水車の安定運転状態におけるカム及び
緩閉鎖配圧器を示す正面図、第7図はガイドベーンのオ
ーバゲート位置における第6図相当図、第8図はガイド
ベーン閉動作時における第6図相当図、第9図はワイヤ
ロープの共振状態を示す状態図、第10図は従来例を示す
ブロック図、第11図は同じく安定運転状態を示す水車調
速機周りの系統図である。 1……サーボモータ、2……コンバータ、3……配圧
弁、5……ワイヤロープ、7……レターンシャフト、9,
24……カム、11……緩閉鎖弁、12……緩閉鎖配圧器、13
……滑車、15……ウェイト、16……調速機レギュレー
タ、17……調速機アクチェータ、18……レターンポス
ト、25……リミットスイッチ、29……差動トランス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランナへ流入する圧力水の流量を制御する
    ガイドベーン閉操作時に、ガイドベーンを開閉制御する
    油圧シリンダであるサーボモータの開側ポートから調速
    機アクチェータの配圧弁へ排油される油量を上記サーボ
    モータと配圧弁との途中に設けて絞り制御する緩閉鎖弁
    と、該緩閉鎖弁を開閉制御する緩閉鎖配圧器と、上記サ
    ーボモータの位置に応じて該緩閉鎖配圧器を切換操作す
    るカム機構とからなる緩閉鎖装置を有し、上記サーボモ
    ータの動作量を調速機アクチェータを介して調速機レギ
    ュレータへフィードバックするようにした水力機械の制
    御装置において、上記カム機構のカムを、ガイドベーン
    開度が全開位置より大きいオーバーゲート位置でも上記
    緩閉鎖弁が緩閉鎖可能な状態になるように上記緩閉鎖配
    圧器を操作させる形状に構成するとともに、上記オーバ
    ゲート位置を検出するリミットスイッチを上記調速機ア
    クチェータ機構部に設け、このスイッチの作動により、
    上記ガイドベーンの緩閉鎖と平行して入口弁の閉操作を
    行うとともに、タイマを備えた非常停止回路を動作させ
    て水力機械を停止させるようにしたことを特徴とする水
    力機械の制御装置。
JP63135960A 1988-06-02 1988-06-02 水力機械の制御装置 Expired - Lifetime JP2635685B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63135960A JP2635685B2 (ja) 1988-06-02 1988-06-02 水力機械の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63135960A JP2635685B2 (ja) 1988-06-02 1988-06-02 水力機械の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01305166A JPH01305166A (ja) 1989-12-08
JP2635685B2 true JP2635685B2 (ja) 1997-07-30

Family

ID=15163869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63135960A Expired - Lifetime JP2635685B2 (ja) 1988-06-02 1988-06-02 水力機械の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2635685B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01305166A (ja) 1989-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007303387A (ja) 水力機械の調速機
JPS6228283B2 (ja)
JPS6411828B2 (ja)
JP2635685B2 (ja) 水力機械の制御装置
JP3374696B2 (ja) ポンプ水車
JP4177579B2 (ja) 調速制御装置の制御方法及び異常検出方法
JPH0811924B2 (ja) ターボ機械および蒸気タービン
US2874711A (en) Control of high-power turbines
CN212155294U (zh) 一种破碎机的液压驱动装置
JP4172748B2 (ja) 水力機械のガイドベーン操作装置およびガイドベーン操作方法
JP2534738B2 (ja) 水車調速機
US6250887B1 (en) Reversible pump-turbine system
JP2856416B2 (ja) 制圧弁の制御方法
KR920000340B1 (ko) 펌프수차의 제어장치
JPS6337271B2 (ja)
JP2735328B2 (ja) 水車の制御方法
EA042901B1 (ru) Гидроэлектростанция
JPS6146223Y2 (ja)
US2561719A (en) Regulating device with speed adjusting mechanism for power engines
JPH07259718A (ja) 水車制圧機の制御機構
JP3386149B2 (ja) 水車の制圧弁制御装置
JPS63113104A (ja) 蒸気タ−ビンの制御装置
JP3247129B2 (ja) 水車の制圧弁制御装置
JPH1030545A (ja) ガイドベーン閉鎖装置
JPH01130068A (ja) 水力機械の起動方法