JP2634016B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2634016B2
JP2634016B2 JP5094656A JP9465693A JP2634016B2 JP 2634016 B2 JP2634016 B2 JP 2634016B2 JP 5094656 A JP5094656 A JP 5094656A JP 9465693 A JP9465693 A JP 9465693A JP 2634016 B2 JP2634016 B2 JP 2634016B2
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battery
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謙二 洞谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスコンロ等の燃焼装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガスコンロにおいては、被加熱
物である調理物の加熱温度を検出する温度検出回路やバ
ーナの燃焼・失火を検知する燃焼検知回路等を含む制御
回路を備え、温度検出回路により検出された加熱温度が
異常に高温となった場合や、燃焼検知回路によりバーナ
の失火や着火ミスが検知された場合に、バーナへのガス
供給路に設けた電磁弁をトランジスタ等により構成され
る電磁弁駆動回路を介して閉駆動してバーナへのガス供
給を遮断し、これによりバーナを消火せしめるようにし
たものが知られている。
【0003】そして、この種のガスコンロにおいては、
前記制御回路の電源として電池を使用するようにしたも
のも一般に知られており、このように電池を電源とする
ガスコンロにおいては、消費電力の小さい低電流タイプ
の電磁弁を使用しており、わずかな電流でも開弁保持す
ることができるものの、電池電圧がある程度低下する
と、前記制御回路の作動が不安定なものとなって前記電
磁弁の閉駆動等を的確に行うことができなくなる虞れが
あることから、電池電圧を前記電池に接続された電池電
圧監視回路により検知・監視し、該電池電圧があらかじ
め定めた所定値まで低下した時に、前記電磁弁を電磁弁
駆動回路を介して閉駆動し、これによりバーナへのガス
供給を遮断して該バーナを消火せしめるようにしたもの
が知られている。この場合、前記電池電圧監視回路は、
通常、前記制御回路と同様に電池を電源として起動され
る。
【0004】しかしながら、このようなガスコンロにお
いては、単一の電池電圧監視回路により電池電圧を監視
するようにしているため、該電池電圧監視回路が故障す
ると、電池電圧の低下に応じて電磁弁を閉駆動すること
ができないという不都合があった。
【0005】また、この種のガスコンロにおいては、点
火用のスパーカを備え、そのスパーカの電源として、前
記制御回路や電池電圧監視回路と共通の電池を使用する
ものも知られており、特にこのようなガスコンロにおい
ては、上記のように前記電池を電源とする電池電圧監視
回路により電池電圧を検知・監視し、該電池電圧の低下
に応じて電磁弁を閉駆動する場合、次のような不都合が
あった。
【0006】すなわち、スパーカは点火操作時だけ駆動
されるものである一方、一般には消費電力が大きく、こ
のため、点火操作時に、該スパーカに電力を供給する電
池の電圧が一旦、大きく低下し、一時的にせよ電池電圧
が前記電池電圧監視回路の動作が不安定となるような電
圧に低下することがある。
【0007】このため、従来のものでは、一時的にせよ
前記電池電圧監視回路の動作が不安定となって、前記電
磁弁の閉駆動を行うことができなくなる虞れがあるとい
う不都合があった。
【0008】この場合、かかる不都合を解消するために
は、例えば電池電圧監視回路に専用の電池から電源を供
給することが考えられるが、このようにすると、多数の
電池が必要となってコスト的に不利なものとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、電池を電源とする点火用のスパーカと電池電
圧監視回路とを備えたガスコンロ等の燃焼装置におい
て、燃焼部への燃料供給路に設けた電磁弁を電池電圧の
低下に応じて確実に閉駆動することができる燃焼装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、燃焼部に燃料を供給する燃料供給路に設
けられた開閉電磁弁と、電池を電源として前記燃焼部の
作動を制御する制御回路と、前記電池を電源として前記
燃焼部を点火せしめるスパーカと、前記電池を電源とし
て該電池の電圧を検出し、その検出した電池電圧が第1
の所定値以下となった時に前記電磁弁の閉駆動用信号を
出力する電池電圧監視回路と、該電池電圧監視回路の閉
駆動用信号の出力に応じて前記電磁弁を閉駆動する電磁
弁駆動回路とを備えた燃焼装置において、前記電池を電
源として該電池の電圧を検出し、その検出した電池電圧
が前記第1の所定値以下の第2の所定値以下となった時
に前記電磁弁の閉駆動用信号を前記電磁弁駆動回路に出
力する第2の電池電圧監視回路を備え、該第2の電池電
圧監視回路の動作可能な電池電圧の限界値を前記第1の
電池電圧監視回路の限界値よりも低くしたことを特徴と
する。
【0011】
【0012】また、前記電磁弁は、ソレノイドへの通電
により開駆動されると共に該通電の遮断により閉駆動さ
れる電磁弁であって、前記電磁弁駆動回路は、前記ソレ
ノイドに接続されたスイッチングトランジスタを有し、
前記電池電圧が前記第2の所定値よりも低い第3の所定
値以下となった時に、前記スイッチングトランジスタの
ベースに該スイッチングトランジスタを遮断せしめる電
圧を印加するトランジスタ遮断回路を該スイッチングト
ランジスタのベースに接続したことを特徴とする。
【0013】さらに、前記トランジスタ遮断回路は、前
記電池電圧を前記スイッチングトランジスタのベースに
分割して印加する一対の分割抵抗により構成され、各分
割抵抗の抵抗値は、前記電池電圧が前記第3の所定値以
下となった時に前記スイッチングトランジスタのベース
に該スイッチングトランジスタを遮断せしめる電圧を印
加するよう設定されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、基本的には、前記電池電圧が
前記第1の所定値以下に低下すると、前記第1の電池電
圧監視回路から前記電磁弁の閉駆動用信号が出力され、
これに応じて前記電磁弁駆動回路により前記電磁弁が閉
駆動される。そして、万が一前記第1の電池電圧監視回
路が故障しても、前記電池電圧が前記第2の所定値以下
に低下すると、前記第2の電池電圧監視回路から電磁弁
の閉駆動用信号が出力され、これにより電磁弁駆動回路
により前記電磁弁が閉駆動される。
【0015】このとき、前記スパーカは比較的消費電力
が大きいため、該スパーカの作動時(燃焼部の点火時)
に、電池電圧が、例えば前記第1の電池電圧監視回路の
動作が不安定となるような電圧に低下することがある。
しかるに、この場合、前記第2の電池電圧監視回路の動
作可能な電池電圧の限界値は、前記第1の電池電圧監視
回路の限界値よりも低いため、スパーカの作動時に、電
池電圧が、第1の電池電圧監視回路の動作が不安定とな
るような電圧に低下しても、該電池電圧が前記第2の電
池電圧監視回路の動作可能な電圧である限り、該電池電
圧が前記第2の所定値以下に低下すると、該第2の電池
電圧監視回路から電磁弁の閉駆動用信号が出力され、こ
れにより該電磁弁が電磁弁駆動回路により閉駆動され
る。
【0016】また、前記電磁弁は、ソレノイドへの通電
により開駆動されると共に該通電の遮断により閉駆動さ
れる電磁弁であって、前記電磁弁駆動回路が、前記ソレ
ノイドに接続されたスイッチングトランジスタを有する
ものであるときには、万一、前記第1及び第2電池電圧
監視回路が故障し、あるいは、電池電圧の極端な低下に
より動作不能となっても、該電池電圧が前記第3の所定
値以下となると、前記トランジスタ遮断回路により、前
記スイッチングトランジスタのベースにこれを遮断させ
るような電圧が印加されて該トランジスタが遮断し、こ
れにより、前記ソレノイドへの通電が遮断されて前記電
磁弁が閉駆動される。
【0017】この場合、トランジタ遮断回路を前記一対
の分割抵抗により構成したときには、この構成を極めて
簡略なものとすることができる。
【0018】
【実施例】本発明の一例を図1及び図2を参照して説明
する。図1は本実施例の燃焼装置の説明的システム構成
図、図2は図1の燃焼装置の要部の回路構成図である。
【0019】図1及び図2において、本実施例の燃焼装
置は、例えばガスコンロであり、燃焼部であるバーナ1
にガス(燃料)を供給するガス供給路2(燃料供給路)
に開閉電磁弁3と、ガス供給量を調整するためのガス量
調整弁4とが設けられている。この場合、電磁弁3は、
バーナ1の点火・消火操作を行うための点火・消火ボタ
ン12の点火操作に連動してバネ(図示しない)に抗し
て機械的に開弁されると共に、ソレノイド5への通電に
よりその開状態が維持され、また、その通電の遮断によ
り閉駆動されるようになっている。また、ガス量調整弁
4は、例えばこれに連結された操作子6の操作によりそ
の開度が調整される。
【0020】また、本実施例のガスコンロは、後述の各
種電子回路により構成される制御ユニット7を備え、こ
の制御ユニット7には、前記電磁弁3のソレノイド5
と、被加熱物である調理物の加熱温度を検出すべくバー
ナ1の中心部に設けた温度検出器8と、バーナ1の燃焼
・失火を検知すべくバーナ1の近傍に設けた燃焼検知器
9と、バーナ1の近傍に設けた点火電極10に火花放電
を生ぜしめるスパーカ11と、前記点火・消火ボタン1
2の操作により開閉するマイクロスイッチ18と、点火
・消火ボタン12のON操作(点火操作)により閉じら
れるスパーカスイッチ11aとが接続されている。
【0021】この場合、制御ユニット7は電池13(図
2に示す)を電源として前記マイクロスイッチ18を介
して起動するものであり、該制御ユニット7には、さら
に、電池13の消耗度(電池13の電圧状態)を使用者
に報知するためのLEDランプ14が接続されている。
【0022】また、スパーカ11は点火・消火ボタン1
2のON操作により閉じられる前記スパーカスイッチ1
1aを介して電池13により駆動されるようになってい
る。そして、バーナ1の着火後の点火・消火ボタン12
のON操作を解除することにより、スパーカスイッチ1
1aが開かれてスパーカ11が不作動となり、バーナ1
の着火中のスパーカ11の無駄な作動が停止される。こ
のようなスパーカスイッチ11aの開閉は、例えば本願
出願人が特公平1−59498号公報に開示したように
ハートカム機構を用いて制御される。尚、スパーカ11
の停止は、例えば点火・消火ボタン12のON操作によ
りスタートするタイマを用いて行うようにしてもよい。
【0023】温度検出器8は、温度センサであるサーミ
スタ15(図2に示す)を内蔵するものであり、バーナ
1上に調理物を収納した調理用鍋等が載架された時に該
調理用鍋等に接触し、この時、該調理用鍋等の加熱温度
に応じた信号をサーミスタ15から制御ユニット7に出
力する。
【0024】また、燃焼検知器9は、燃焼検知用センサ
である熱電対16(図2に示す)を内蔵するものであ
り、バーナ1の発熱量に応じた信号を熱電対16から制
御ユニット7に出力する。
【0025】そして、制御ユニット7は点火・消火ボタ
ン12のON操作に連動して閉じる前記マイクロスイッ
チ18を介して電池13により起動されるようになって
おり、その起動により、前記ソレノイド5に通電して電
磁弁3を開駆動し、バーナ1へのガス供給を行わしめる
ようにしている。そして、この時、前述したように点火
・消火ボタン12のON操作(押操作)により閉じられ
るスパーカスイッチ11aを介してスパーカ11が電池
13により駆動されて点火電極10に火花放電を生ぜし
め、これによりバーナ1を着火するようにしている。
【0026】また、詳細は後述するが、該制御ユニット
7は、バーナ1の燃焼・失火を前記熱電対16の出力信
号により検知すると共に、バーナ1による調理物の加熱
温度や前記サーミスタ15の断線故障を該サーミスタ1
5の出力信号により検出し、バーナ1の失火が熱電対1
6を介して検知された場合や、サーミスタ15を介して
検出された調理物の加熱温度が所定の基準温度以上に高
温となった場合、あるいは該サーミスタ15の断線が検
出された場合に、前記電磁弁3をソレノイド5を介して
閉駆動するようにしている。
【0027】さらに、制御ユニット7は、電池13の電
圧を監視し、その電圧が所定の基準電圧まで低下した場
合に、前記LEDランプ14を駆動し、あるいは前記電
磁弁3をソレノイド5を介して閉駆動するようにしてい
る。
【0028】次に、前記制御ユニット7の主要な回路構
成を図2を参照して詳説する。
【0029】図2を参照して、前記制御ユニット7は、
前述したような電磁弁3の開閉制御等を行う制御回路1
7(詳細は後述する)を備えており、この制御回路17
は、前記電池13を電源として動作するものである一
方、その正常動作が可能な電源電圧が定まっており、該
電源電圧が動作可能な限界電圧以下に低下すると、正常
な動作が期待できない。従って、電池13が消耗してそ
の出力電圧がある程度低下すると、制御回路17が正常
に動作せずに、電磁弁3の開閉制御等を正常に行うこと
ができなくなる虞れが生じる。
【0030】そこで、本実施例においては、制御ユニッ
ト7はガスコンロの作動時に電池13の電圧を逐次監視
し、該電圧がある程度低下した場合には、その旨を前記
LEDランプ14により使用者に知らしめ、あるいは、
電磁弁3を閉駆動するようにしている。
【0031】このような電池13の電圧の監視・制御に
係わる構成を以下に説明する。
【0032】電池13には、前記点火・消火ボタン12
に連動してON/OFFするマイクロスイッチ18が接
続され、このマイクロスッチ18の後段のP点に生じる
電池電圧VD が制御回路17にその電源電圧として供給
されるようになっている。尚、電池電圧VD は前記スパ
ーカスイッチ11aを介してスパーカ11にも供給され
る。
【0033】また、マイクロスイッチ18の後段には、
電池電圧VD を入力として定電圧を発生するレギュレー
タ19が接続され、このレギュレータ19の出力電圧V
R (以下、レギュレータ電圧VR という)が、制御回路
17に含まれるコンパレータ(詳細は後述する)におけ
る基準電圧生成用の電圧として供給されるようになって
いる。
【0034】一方、本実施例の制御ユニット7は、前記
電池電圧VD をそれぞれ所定の判定電圧と比較するコン
パレータ20,21と、コンパレータ20の出力に応じ
て前記LEDランプ14を点滅駆動する点滅駆動回路2
2と、コンパレータ21の出力に応じてLEDランプ1
4を点灯駆動する点灯駆動回路23と、前記P点に抵抗
24を介して接続されたコンデンサ25の電圧により電
池電圧VD を検知し、該電池電圧VD が所定値以下とな
った時に後述の電磁弁3の閉駆動信号(低レベル信号)
を出力する電池電圧監視回路26とを備えている。
【0035】ここで、本発明の構成に対応して、本実施
例では、コンパレータ21は、後述の第1タイマ回路と
併せて第1の電池電圧監視回路27を構成するものであ
り、また、電池電圧監視回路26は第2の電池電圧監視
回路を構成するものである。
【0036】前記各コンパレータ20,21には、電池
電圧VD が前記P点に接続された分割抵抗28,29を
介して入力されると共に、前記レギュレータ19の出力
側に接続された3個の分割抵抗30,31,32を介し
て互いに異なるレベルの判定電圧が入力される。本実施
例では、電池13の新品状態での電池電圧VD の定格値
を例えば3Vとし、コンパレータ20における判定電圧
は例えば2.65Vに設定され、コンパレータ21にお
ける判定電圧は例えば1.9Vに設定される。尚、前記
制御回路17は、コンパレータ21の判定電圧である
1.9V程度に電池電圧VD が低下するまでは、正常に
動作し得るものとされている。
【0037】そして、各コンパレータ20,21は、そ
のそれぞれの判定電圧と電池電圧V D とを比較し、該電
池電圧VD の判定電圧に対する大小に応じた高低2値レ
ベルの信号をそれぞれ前記点滅駆動回路22及び点灯駆
動回路23に出力するようにしている。この場合、点滅
駆動回路22は電池電圧VD がコンパレータ20の判定
電圧(2.65V)まで低下したことを示す信号が該コ
ンパレータ20から出力された時に前記LEDランプ1
4を点滅駆動するようにしている。また、点灯駆動回路
23は電池電圧VD がコンパレータ21の判定電圧
(1.9V)まで低下したことを示す信号が該コンパレ
ータ21から出力された時に前記LEDランプ14を点
灯駆動するようにしている。
【0038】この場合、コンパレータ21には、電池電
圧VD がコンパレータ21の判定電圧(1.9V)まで
低下したことを示す信号が該コンパレータ21から出力
された時にその出力を保持するラッチ回路35が接続さ
れている。
【0039】また、コンパレータ21の出力は、電磁弁
3の閉駆動信号を出力する制御回路17の第1タイマ回
路(詳細は後述する)に入力されるようになっている。
【0040】また、コンパレータ20,21や点滅駆動
回路22、点灯駆動回路23は、制御回路17と同様に
電池電圧VD を電源電圧とするものであり、コンパレー
タ21の判定電圧である1.9V程度に電池電圧VD
低下するまでは、正常に動作し得るものとされている。
【0041】前記電池電圧監視回路26は、電池電圧V
D を電源電圧とするものであり、この場合には、該回路
26は、コンパレータ21の判定電圧である1.9Vよ
りさらに低い電圧(本実施例では1V程度)に電池電圧
D が低下するまでは正常に動作し得るものとされてい
る。そして、該電池電圧監視回路26は、例えば電池電
圧VD が例えば1.7Vまで低下した時に、電磁弁3の
閉駆動信号を後述する電磁弁駆動回路に出力するように
している。
【0042】次に、前記制御回路17の構成を詳説す
る。
【0043】図2において、前記制御回路17は、前記
熱電対16によりバーナ1の発熱量に応じた電圧信号を
生成する熱電対回路36と、該熱電対回路36の出力信
号によりバーナ1の燃焼・失火を検知する第1及び第2
燃焼検知回路37,38と、前記サーミスタ15により
調理物の加熱温度に応じた電圧信号を生成するサーミス
タ回路39と、該サーミスタ回路39の出力信号により
調理物の加熱温度を検出する第1及び第2温度検出回路
40,41と、サーミスタ回路39の出力信号によりサ
ーミスタ15の断線を検知する断線検知回路42と、第
1燃焼検知回路37及び第1温度検出回路40からの信
号を受けて前記電磁弁3の開閉駆動用信号を出力する第
1タイマ回路43と、断線検知回路42からの信号を受
けて前記電磁弁3の開閉駆動用信号を出力する第2タイ
マ回路44と、2個のスイッチングトランジスタ45,
46を有する電磁弁駆動回路47とを備えている。
【0044】前記第1及び第2燃焼検知回路37,38
は同一構成のものであり、これらの検知回路37,38
は、前記バーナ1の発熱量に応じた熱電対回路36の出
力電圧を燃焼・失火判定用の基準電圧と比較するコンパ
レータ49を備えている。そして、これらの検知回路3
7,38は、コンパレータ49により熱電対回路36の
出力電圧を燃焼・失火判定用の基準電圧と比較すること
により、バーナ1が燃焼状態であるか失火状態であるか
を検知し、その燃焼・失火の検知に応じてコンパレータ
49から高低2値レベルの電圧信号を出力するようにし
ている。以下、説明に際して、バーナ1の燃焼状態に対
応するレベルの電圧信号を燃焼検知信号、バーナ1の失
火状態に対応するレベルの電圧信号を失火検知信号とい
う。
【0045】尚、第1燃焼検知回路37の出力は前記第
1タイマ回路43に入力され、第2燃焼検知回路38の
出力は前記断線検知回路42に入力される。
【0046】前記第1及び第2温度検出回路40,41
は、その基本構成は同一のものであり、前記バーナ1に
よる調理物の加熱温度に応じたサーミスタ回路39の出
力電圧を過加熱判定用の基準温度に相当する基準電圧と
比較するコンパレータ50を備えている。そして、これ
らの検出回路40,41は、コンパレータ50によりサ
ーミスタ回路39の出力電圧を過加熱判定用の基準電圧
と比較することにより、調理物の加熱温度の基準温度に
対する高低を検知し、該加熱温度の高低に応じてコンパ
レータ50から高低2値レベルの電圧信号を出力するよ
うにしている。以下、説明に際して、調理物の加熱温度
が基準温度よりも高温である場合に対応するレベルの電
圧信号を過加熱検知信号、基準温度よりも低温である場
合に対応するレベルの電圧信号を正常加熱検知信号とい
う。
【0047】この場合、本実施例では、第1温度検出回
路40の過加熱判定用の基準温度と、第2温度検出回路
41の過加熱判定用の基準温度とは異なる値に設定され
ており、第1温度検出回路40においては、例えば26
0°Cを基準温度とし、第2温度検出回路41において
は、例えば290°Cを基準温度としている。
【0048】尚、第1温度検出回路40の出力は第1タ
イマ回路43に入力され、第2温度検出回路41の出力
は前記電磁弁駆動回路47のトランジスタ46のベース
に入力される。また、第2温度検出回路41の出力であ
る過加熱検知信号及び正常加熱検知信号は、それぞれ低
レベル及び高レベルの信号であり、これらの信号はそれ
ぞれ後述するように前記電磁弁3の閉駆動信号及び開駆
動信号として使用されるものである。また、第1温度検
出回路40の過加熱検知信号及び正常加熱検知信号は、
第1タイマ回路43に入力される。
【0049】前記断線検知回路42は、サーミスタ15
の端子間電圧に応じたサーミスタ回路39の出力電圧を
断線判定用の基準電圧と比較するコンパレータ51を備
えており、コンパレータ51によりサーミスタ回路39
の出力電圧を断線判定用の基準電圧と比較することによ
り、前記サーミスタ15が断線したか否かを検知し、そ
の断線・非断線の検知に応じてコンパレータ51から高
低2値レベルの電圧信号を出力するようにしている。こ
の場合、コンパレータ51には、前記第2燃焼検知回路
38の出力も入力されるようになっており、該コンパレ
ータ51は、サーミスタ15の断線が検知された場合
と、前記第2燃焼検知回路38により失火が検知された
場合とで同一レベルの電圧信号を出力し、これ以外の場
合には、他のレベルの電圧信号を出力するようにしてい
る。以下、サーミスタ15の断線あるいはバーナ1の失
火に対応するレベルの電圧信号を断線・失火検知信号と
いう。
【0050】尚、かかる断線検知回路42の出力は前記
第2タイマ回路44に入力される。
【0051】前記第1タイマ回路43は、前記第1燃焼
検知回路37から失火検知信号が出力され、または、前
記第1温度検出回路40から過加熱検知信号が出力さ
れ、または、前記電池電圧監視用のコンパレータ21か
ら電池電圧VD が判定電圧(1.9V)まで低下したし
たことを示す信号が出力された時に所定の時定数でもっ
て充放電するコンデンサ52を有する時定数回路53
と、該コンデンサ52の電圧を出力タイミング判定用の
基準電圧と比較するコンパレータ54とを備えている。
時定数回路53の時定数は、第1燃焼検知回路37から
の失火検知信号または、前記第1温度検出回路40から
の過加熱検知信号、あるいは、コンパレータ21からの
電池電圧VD が1.9Vまで低下したしたことを示す信
号が所定時間(本実施例では7秒、以下タイマ時間とい
う)継続して出力された時にコンデンサ52の電圧が所
定値となるように設定されている。
【0052】そして、第1タイマ回路43の出力を生成
するコンパレータ54は、前記失火検知信号、または過
加熱検知信号、あるいは電池電圧VD が1.9Vまで低
下したしたことを示す信号が前記タイマ時間、継続して
出力された時に、このことをコンデンサ52の電圧によ
り検知し、これに応じて前記電磁弁3の閉駆動信号を出
力し、この以外の時には、前記電磁弁3の開駆動信号を
出力するようにしている。この場合、コンパレータ54
の出力は高低2値レベルの信号であり、電磁弁3の閉駆
動信号は高レベル、開駆動信号は低レベルとされてい
る。
【0053】前記第2タイマ回路44は、その基本構成
は第1タイマ回路43と同一であり、コンデンサ55を
有する時定数回路56とコンパレータ57とを備えてい
る。そして、第2タイマ回路44は、第1タイマ回路4
3と同様に、前記断線検知回路42から断線・失火検知
信号が時定数回路56の時定数により定まる所定時間
(本実施例では例えば10秒、以下タイマ時間という)
継続して出力された時に、コンパレータ57から前記電
磁弁3の閉駆動信号を出力し、この以外の時には、前記
電磁弁3の開駆動信号を出力するようにしている。この
場合、コンパレータ57は、前記第1タイマ回路43の
コンパレータ54と逆に、電磁弁3の閉駆動信号が低レ
ベル、開駆動信号が高レベルとなるような極性で設けら
れている。
【0054】前記電磁弁駆動回路47は、電磁弁3のソ
レノイド5に前記スイッチングトランジスタ45,46
を直列に接続したものであり、トランジスタ45,46
の両者が導通状態(ON状態)である時にソレノイド5
に前記電池13から通電して、機械的に開弁された電磁
弁3を開状態に維持し、また、トランジスタ45,46
のいずれか一方が遮断状態(OFF状態)となった時に
ソレノイド5への通電を遮断して電磁弁3を閉駆動する
ようにしている。
【0055】この場合、トランジスタ45は、PNP型
のものであり、前記第1タイマ回路43の出力をベース
入力として該タイマ回路43に接続されている。これに
より、該トランジスタ45は、第1タイマ回路43から
電磁弁3の開駆動信号である低レベルの信号が出力され
た時に導通状態となり、電磁弁3の閉駆動信号である高
レベルの信号が出力された時に遮断状態となるようにし
ている。
【0056】一方、トランジスタ46は、NPN型のも
のであり、前記第2タイマ回路44の出力と、前記第2
温度検出回路41の出力と、前記電池電圧監視回路26
の出力とをベース入力としてこれらの回路44,41,
26に接続されている。これにより、該トランジスタ4
6は、第2タイマ回路44、第2温度検出回路41、及
び電池電圧監視回路26のいずれかから電磁弁3の開駆
動信号である高レベルの信号が出力された時に導通状態
となり、電磁弁3の閉駆動信号である低レベルの信号が
出力された時に遮断状態となるようにしている。
【0057】また、本実施例においては、第2タイマ回
路44、第2温度検出回路41及び電池電圧監視回路2
6の出力点とトランジスタ46のベースの間には、これ
らの回路44,41,26の出力をトランジスタ46の
ベースに若干の時間遅れをもって印加せしめるための遅
延回路58が介装されている。この遅延回路58は、抵
抗59及びコンデンサ60により構成したものであり、
第2タイマ回路44、第2温度検出回路41及び電池電
圧監視回路26の出力により抵抗59を介してコンデン
サ60を充放電せしめ、該コンデンサ60の電圧をトラ
ンジスタ46のベースに印加するようにしている。これ
により、第2タイマ回路44、第2温度検出回路41及
び電池電圧監視回路26の出力は、抵抗59の抵抗値と
コンデンサ60の容量により定まる時定数分の遅れをも
ってトランジスタ46のベースに印加される。従って、
例えばトランジスタ46の導通状態(ベース入力が高レ
ベルの状態)において、第2タイマ回路44、第2温度
検出回路41及び電池電圧監視回路26のいずれかの出
力がノイズ等により一瞬、高レベルから低レベルになっ
たような場合には、その瞬間的な低レベルの信号がトラ
ンジスタ46のベースに印加されるようなことはなく、
該トランジスタ46の導通状態が維持される。
【0058】尚、本実施例では、遅延回路58による第
2タイマ回路44、第2温度検出回路41及び電池電圧
監視回路26の出力の遅延時間は数m秒程度の充分短い
値に設定されている。
【0059】また、本実施例においては、前記電池電圧
監視回路26の判定電圧である1.7Vよりさらに低い
電圧(本実施例では1.5V程度)まで電池電圧VD
低下した時に、トランジスタ46を遮断せしめるための
トランジスタ遮断回路61が該トランジスタ46のベー
スへの入力部に設けられている。このトランジスタ遮断
回路61は、トランジスタ46のベースに前記遅延回路
58を介して接続された一対の分割抵抗62,63によ
り電池電圧VD を分割してなる電圧をトランジスタ46
のベースに遅延回路58を介して印加するようにしたも
のであり、電池電圧VD が1.5V程度まで低下した時
に、該トランジスタ46が遮断状態となるような電圧が
該トランジスタ46のベースに印加されるように分割抵
抗62,63の抵抗値が設定されている。
【0060】次に、本実施例のガスコンロの作動を説明
する。
【0061】本実施例のガスコンロにおいて、前記点火
・消火ボタン12をON操作すると、これに連動して前
記マイクロスイッチ18が投入され、これにより、制御
ユニット7の各回路に電池13から電池電圧VD が供給
されて各回路が起動される。
【0062】この時、点火・消火ボタン12のON操作
に連動して電磁弁3がバネ(図示しない)に抗して機械
的に開弁されると同時に、前記タイマ回路43,44か
らは、まず、電磁弁3の開駆動信号が出力され、これに
より、電磁弁駆動回路47の各トランジスタ45,46
が導通状態とされて電磁弁3のソレノイド5に電池13
から通電され、該電磁弁3が開状態に維持される。そし
て、該電磁弁3の開駆動によりバーナ1へのガス供給が
開始される。また、これと並行して、前述したように前
記点火・消火ボタン12の操作により前記スパーカスイ
ッチ11aが閉じることにより、前記スパーカ11が電
池電圧VD により駆動され、これにより、前記点火電極
10に点火火花が生じる。
【0063】この時、各燃焼検知回路37,38は、バ
ーナ1が着火するまでの間とバーナ1が着火した初期の
段階では、熱電対16の起電力が小さいために、失火検
知信号を出力し、第1燃焼検知回路37の失火検知信号
は第1タイマ回路43に入力され、第2燃焼検知回路3
8の失火検知信号は断線検知回路42を介して第2タイ
マ回路44に入力される。
【0064】そして、第1タイマ回路43は、第1燃焼
検知回路37の失火検知信号が該タイマ回路43のタイ
マ時間(7秒)、継続して出力されている場合、すなわ
ち、該タイマ時間内に熱電対16の起電力が所定値以上
にならなかった場合には、電磁弁3の閉駆動信号(高レ
ベルの信号)を電磁弁駆動回路47のトランジスタ45
のベースに出力し、該トランジスタ45を遮断状態とす
る。これにより、電磁弁3のソレノイド5への通電が遮
断されて該電磁弁3が閉駆動され、バーナ1へのガス供
給が遮断される。
【0065】これと同様に、第2タイマ回路44は、該
タイマ回路44のタイマ時間(10秒)内に熱電対16
の起電力が所定値以上にならなかった場合には、電磁弁
3の閉駆動信号(低レベルの信号)を電磁弁駆動回路4
7のトランジスタ46のベースに出力して該トランジス
タ46を遮断状態とし、電磁弁3を閉駆動させる。尚、
この時、タイマ回路44の出力は遅延回路58を介して
トランジスタ46のベースに印加されるので、若干の時
間遅れは生じるのの、その遅延時間はタイマ回路44の
タイマ時間(10秒)よりも充分に短い数m秒程度であ
るので、ほぼ該タイマ時間の経過時にトランジスタ46
のベースに閉駆動信号が印加される。
【0066】この場合、第1タイマ回路43のタイマ時
間(7秒)は、第2タイマ回路44のタイマ時間(10
秒)よりも短いので、通常は、第1タイマ回路43のタ
イマ時間に従って電磁弁3が閉駆動され、例えば第1タ
イマ回路43等が故障し、第1タイマ回路43の出力が
電磁弁3の開駆動信号のレベルに維持された場合に、第
2タイマ回路44のタイマ時間に従って電磁弁3が閉駆
動される。
【0067】尚、かかる着火時の作動において、第1タ
イマ回路43のタイマ時間あるいは第2タイマ回路44
のタイマ時間内に、バーナ1が着火し、熱電対16の起
電力所定値以上になった場合には、これが第1燃焼検知
回路37あるいは第2燃焼検知回路38により検知され
て、これらの回路37,38から燃焼検知信号が出力さ
れる。そして、この場合には、第1タイマ回路43及び
第2タイマ回路44は、基本的には継続して電磁弁3の
開駆動信号を出力する。
【0068】以上説明した作動は、バーナ1の燃焼開始
後、なんらかの原因で該バーナ1が失火した場合にも同
様に行われる。
【0069】一方、バーナ1の燃焼による調理物の加熱
時において、その加熱温度は、前記第1及び第2温度検
出回路40,41によりサーミスタ回路39を介して検
出される。そして、第1温度検出回路40は、検出され
た加熱温度が該回路40の過加熱判定用の基準温度であ
る260°C以上となった場合に、過加熱検知信号を第
1タイマ回路43に出力する。この時、第1タイマ回路
43は、前記タイマ時間(7秒)、継続して第1温度検
出回路40から過加熱検知信号が出力された場合に、電
磁弁3の閉駆動信号をトランジスタ45に出力する。こ
れにより、トランジスタ45が遮断されて電磁弁3が閉
駆動されると共に、バーナ1の燃焼が停止され、過加熱
が防止される。尚、この時、加熱温度がバーナ1の燃焼
炎のゆらぎ等により一時的に上記基準温度を越えて、第
1温度検出回路40から過加熱検知信号が短時間(<7
秒)出力されることがあるが、このような場合には、該
過加熱検知信号の継続した出力時間が第1タイマ回路4
3のタイマ時間よりも短いので、該タイマ回路43は閉
駆動信号を出力せず、従って、電磁弁3は開状態に維持
される。
【0070】また、第2温度検出回路41は、検出され
た加熱温度が前記第1温度検出回路40の過加熱判定用
の基準温度よりも高い290°C以上となった場合に、
低レベルの過加熱検知信号をタイマ回路を介さずに、ト
ランジスタ46のベース側に出力する。そして、この低
レベルの過加熱検知信号は、前記遅延回路58を介して
トランジスタ46のベースに印加される。この場合、該
過加熱検知信号は、前記遅延回路58を介してトランジ
スタ46のベースに印加されるので、該過加熱検知信号
の出力時点から若干の遅れをもってトランジスタ46の
ベースに印加されるものの、その遅れは数m秒程度であ
る。従って、例えば前記第1タイマ回路43のタイマ時
間(7秒)内に、加熱温度が第1温度検出回路40の基
準温度である260°Cから急激に290°Cを越えた
ような場合には、即座にトランジスタ46のベースに低
レベルの信号が印加され、これにより該トランジスタ4
6が遮断状態となって、電磁弁3が閉駆動される。尚、
この時、ノイズ等により第2温度検出回路41から単発
的に過加熱検知信号が出力されることがあるが、このよ
うな単発的な過加熱検知信号は遅延回路58により除去
されてトランジスタ46のベースに印加されることはな
く、従って、電磁弁3が閉駆動されることはない。
【0071】また、以上説明したようなガスコンロの作
動時において、前記サーミスタ15が断線した場合に
は、その断線が断線検知回路42により検知され、この
時、該断線検知回路42は、断線検知信号を第2タイマ
回路44に出力する。そして、該第2タイマ回路44
は、そのタイマ時間(10秒)、継続して断線検知信号
が出力された時に、電磁弁3の閉駆動信号をトランジス
タ46のベースに出力する。これにより、トランジスタ
46が遮断状態となって、電磁弁3が閉駆動される。
【0072】次に、電池電圧VD の監視に係わる作動に
ついて説明する。
【0073】前述したようなガスコンロの作動時におい
て、電池13が消耗し、その電池電圧VD が前記コンパ
レータ20の判定電圧である2.65Vまで低下した場
合には、これが前記コンパレータ20により検知され、
該コンパレータ20はそのことを示す信号を点滅駆動回
路22に出力する。この時、該点滅駆動回路22は、L
EDランプ14を点滅駆動し、これにより、使用者に近
々電池13を交換する必要が生じることを認識させる。
尚、本実施例では、電池13を電源とするスパーカ11
によりバーナ1の着火を行うようにしているので、該着
火のための点火操作時に電池電圧VD が、スパーカ11
への電力供給によりコンパレータ20の判定電圧以下
で、前述の各種回路の動作が不安定となる虞れがあるよ
うな電圧に低下し、点火操作後にスパーカ11が不作動
となって再び電池電圧VD が該判定電圧以上に上昇する
場合がある。そして、このような場合には、スパーカ1
1の作動時だけLEDランプ14が点滅する一方、点火
操作後にはLEDランプ14が再び消灯し、使用者がL
EDランプ14の点滅を見落とすことが多い。そこで本
実施例においては、前記コンパレータ20の判定電圧を
比較的高め(2.65V)に設定し、早めにLEDラン
プ14を点滅させるようにしている。
【0074】尚、このようにLEDランプ14が点滅し
た段階では、電池電圧VD は未だ前記制御回路17等が
正常に動作し得る電圧であるので、使用者はある程度は
継続してガスコンロを使用することができる。
【0075】また、電池電圧VD が前記コンパレータ2
1の判定電圧である1.9Vまで低下した場合には、こ
れが前記コンパレータ21により検知され、該コンパレ
ータ21はそのことを示す信号を点灯駆動回路23に出
力する。この時、該点灯駆動回路23は、LEDランプ
14を点灯駆動し、これにより、使用者に電池13の交
換の必要性があることを認識させる。この場合、本実施
例では、コンパレータ21は、電池電圧VD が一旦1.
9Vまで低下すると、前記ラッチ回路35によりその出
力が保持されるようになっており、このため、点火操作
時にスパーカ11への電力供給により、電池電圧V
Dが、コンパレータ21の判定電圧(1.9V)以下
で、前述の各種回路の動作が不安定となる虞れががある
ような電圧に低下し、点火操作後に再び電池電圧VD
該判定電圧以上に上昇する場合にも、電池電圧VD
1.9Vまで低下したことを示す信号がコンパレータ2
1から出力され続け、従って、LEDランプ14は継続
的に点灯する。これにより、電池電圧VD が短時間で
も、前述の各種回路の動作が不安定となる虞れが生じる
ような電圧に低下した場合には、使用者に電池13の交
換が必要である旨を確実に認識させることができる。
【0076】また、この時、電池電圧VD が1.9Vま
で低下したことを示すコンパレータ21の出力は第1タ
イマ回路43にも入力される。この時、コンパレータ2
1の出力はラッチ回路35により維持されるので、第1
タイマ回路43は、コンパレータ21の出力時点からタ
イマ時間(7秒)の経過時に電磁弁3の閉駆動信号を電
磁弁駆動回路47のトランジスタ45に出力する。これ
により、トランジスタ45が遮断状態となって、電磁弁
3が閉駆動され、バーナ1の燃焼作動が禁止される。
尚、このようにコンパレータ21の出力を第1タイマ回
路43を介して電磁弁駆動回路47に入力することによ
り、電気的ノイズ等により電磁弁3が閉駆動されるよう
な事態を回避できる。
【0077】ところで、前述したようなスパーカ11の
作動により、電池電圧VD が、一時的にせよ前記コンパ
レータ20,21等の動作が不安定となるレベル(例え
ば1.8V程度)まで低下すると、コンパレータ21や
第1タイマ回路43が上記のように作動せず、電磁弁3
が該コンパレータ21や第1タイマ回路43によっては
閉駆動されないという事態が生じる可能性もある。
【0078】しかるに、本実施例においては、1V程度
の電池電圧VD まで正常に動作し得る前記電池電圧監視
回路26が備えられており、この電池電圧監視回路26
は、電池電圧VD が1.7V以下に低下すると、閉駆動
信号(低レベルの信号)をトランジスタ46のベースに
遅延回路58を介して出力する。これにより、該トラン
ジスタ46は比較的迅速に遮断状態となって電磁弁3が
閉駆動される。
【0079】また、これと同様に、万一、コンパレータ
21や第1タイマ回路43が故障し、第1タイマ回路4
3の出力が低レベルの電圧に維持されたような場合にお
いても、電対電圧VD が1.7V以下に低下すると、電
池電圧監視回路26によりトランジスタ46を遮断状態
として電磁弁3を閉駆動することができる。
【0080】さらに、本実施例では、電池電圧監視回路
26が万が一故障したような場合でも、電池電圧VD
1.5V程度まで低下した場合には、前記トランジスタ
遮断回路61により電磁弁3を閉駆動することができ
る。すなわち、電池電圧VD が1.5V程度まで低下し
た場合には、トランジスタ遮断回路61の分割抵抗63
からトランジスタ46のベースに低レベルの電圧が印加
され、これにより該トランジスタ46が遮断状態となっ
て、電磁弁3が閉駆動される。そして、この時、前記L
EDランプ14が点灯しているので、使用者は電池電圧
D が低下したためにガスバーナの作動が停止したこと
を認識することができる。
【0081】このように本実施例のガスコンロにおいて
は、電池電圧VD の低下に応じて確実に電磁弁3を閉駆
動することができる。
【0082】以上説明した実施例においては、スパーカ
11を有するガスコンロについて説明したが、点火用圧
電素子等を備えたガスコンロにおいても本発明を適用す
ることができることはもちろんであり、また、給湯器や
暖房器等の燃焼装置についても本発明を適用することが
できることももちろんである。
【0083】また、本実施例では、コンパレータ21に
おける電磁弁3の閉駆動のための判定電圧を1.9V程
度とし、電池電圧監視回路26における判定電圧をコン
パレータ21のそれよりも低い1.7V程度としたが、
両者の判定電圧を同一にしてもよい。
【0084】さらに本実施例では、トランジスタ遮断回
路61を一対の分割抵抗により構成したが、例えば図3
(a)に示すように、トランジスタ46の導通状態にお
けるベース・エミッタ間電圧とほぼ等しい順方向電圧を
有するダイオード64を用いてトランジスタ遮断回路6
5を構成してもよく、あるいは、図3(b)に示すよう
に、トランジスタ46の導通状態におけるベース・エミ
ッタ間電圧よりも大きな定電圧を生じるツェナーダイオ
ード66を用いてトランジスタ遮断回路67を構成する
ようにしてもよい。
【0085】また、本実施例では電磁弁3の開弁を機械
的に行い、その開状態の維持をソレノイド5を介して電
気的に行うようにしたが、電磁弁3の開弁及びその開状
態の維持を電気的に行うようにしてもよい。
【0086】また、本実施例では、コンパレータ21
は、第1タイマ回路43を介して電磁弁駆動回路47に
接続するものを示したが、第1タイマ回路43を介さず
に、直接的に電磁弁駆動回路47に接続するようにして
もよい。
【0087】また、本実施例では、1つのバーナを備え
たガスコンロについて説明したが、2つまたはそれ以上
のバーナを備えたガスコンロであってもよく、この場
合、複数のバーナのうち、1つのバーナにのみ、温度検
出器8を設けるようにしてもよい。
【0088】そして、強火バーナと弱火バーナの2つの
バーナを備え、その一方のバーナに温度検出器8を設け
る場合、天麩羅調理等で使用されることが多い強火バー
ナの方に温度検出器8を設けることが好ましい。
【0089】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、電池を電源として該電池の電圧を検出し、そ
の検出した電池電圧が所定値以下となった時に燃料供給
路の電磁弁の閉駆動用信号をそれぞれ出力する第1及び
第2の電池電圧監視回路を設けたことによって、一方の
電池電圧監視回路が故障しても、他方の電池電圧監視回
路が正常であれば、電池電圧の低下に応じて電磁弁を閉
駆動することができ、電池電圧の低下に応じた電磁弁の
閉駆動を可能な限り確実なものとすることができる。
【0090】そして、特に第2の電池電圧監視回路の動
作可能な限界値を第1の電池電圧監視回路の限界値より
も低くしたことによって、電池電圧が消費電力の大きな
スパーカの作動時に第1の電池電圧監視回路の動作が不
安定となるような電圧に低下しても、第2の電池電圧監
視回路が動作可能な電圧である限り、該電池電圧が第2
の所定値以下に低下したとき電磁弁を閉駆動することが
でき、電池電圧の低下に応じた電磁弁の閉駆動を確実に
行うことができる。
【0091】また、電池電圧が前記第2の電池電圧監視
回路の所定値よりも低い第3の所定値以下となった時
に、電磁弁駆動回路のスイッチングトランジスタのベー
スに該スイッチングトランジスタを遮断せしめる電圧を
トランジスタ遮断回路により印加して、電磁弁のソレノ
イドへの通電を遮断し、該電磁弁を閉駆動するようにし
たことによって、前記第1及び第2監視回路が万一故障
し、あるいは動作不能となっても、電池電圧の低下に応
じて電磁弁を閉駆動することができ、電池電圧の低下に
応じた電磁弁の閉駆動をより確実に行うことができる。
【0092】さらにトランジスタ遮断回路を一対の分割
抵抗により構成したことによって、その構成を極めて簡
略なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼装置の一例の説明的システム構成
図。
【図2】図1の燃焼装置の要部の回路構成図である。
【図3】トランジスタ遮断回路の他の例を示す回路構成
図。
【符号の説明】
1…バーナ(燃焼部)、3…電磁弁、5…ソレノイド、
11…スパーカ、13…電池、17…制御回路、27…
第1の電池電圧監視回路、26…第2の電池電圧監視回
路、47…電磁弁駆動回路、46…スイッチングトラン
ジスタ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼部に燃料を供給する燃料供給路に設け
    られた開閉電磁弁と、電池を電源として前記燃焼部の作
    動を制御する制御回路と、前記電池を電源として前記燃
    焼部を点火せしめるスパーカと、前記電池を電源として
    該電池の電圧を検出しその検出した電池電圧が第1の
    所定値以下となった時に前記電磁弁の閉駆動用信号を出
    力する電池電圧監視回路と、該電池電圧監視回路の閉駆
    動用信号の出力に応じて前記電磁弁を閉駆動する電磁弁
    駆動回路とを備えた燃焼装置において、前記電池を電源
    として該電池の電圧を検出し、その検出した電池電圧が
    前記第1の所定値以下の第2の所定値以下となった時に
    前記電磁弁の閉駆動用信号を前記電磁弁駆動回路に出力
    する第2の電池電圧監視回路を備え、該第2の電池電圧
    監視回路の動作可能な電池電圧の限界値を前記第1の電
    池電圧監視回路の限界値よりも低くしたことを特徴とす
    る燃焼装置。
  2. 【請求項2】前記電磁弁は、ソレノイドへの通電により
    開駆動されると共に該通電の遮断により閉駆動される電
    磁弁であって、前記電磁弁駆動回路は、前記ソレノイド
    に接続されたスイッチングトランジスタを有し、前記電
    池電圧が前記第2の所定値よりも低い第3の所定値以下
    となった時に、前記スイッチングトランジスタのベース
    に該スイッチングトランジスタを遮断せしめる電圧を印
    可するトランジスタ遮断回路を該スイッチングトランジ
    スタのベースに接続したことを特徴とする請求項1記載
    燃焼装置。
  3. 【請求項3】前記トランジスタ遮断回路は、前記電池電
    圧を前記スイッチングトランジスタのベースに分割して
    印加する一対の分割抵抗により構成され、各分割抵抗の
    抵抗値は、前記電池電圧が前記第3の所定値以下となっ
    た時に前記スイッチングトランジスタのベースに該スイ
    ッチングトランジスタを遮断せしめる電圧を印加するよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項2記載の
    焼装置。
JP5094656A 1993-04-21 1993-04-21 燃焼装置 Expired - Lifetime JP2634016B2 (ja)

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