JP2633172B2 - トレー型エレベータ式立体駐車装置 - Google Patents

トレー型エレベータ式立体駐車装置

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JP2633172B2
JP2633172B2 JP12159293A JP12159293A JP2633172B2 JP 2633172 B2 JP2633172 B2 JP 2633172B2 JP 12159293 A JP12159293 A JP 12159293A JP 12159293 A JP12159293 A JP 12159293A JP 2633172 B2 JP2633172 B2 JP 2633172B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレー型エレベータ式
立体駐車装置、特に上下方向の駐車スペースを有効に使
用できるようにしたトレー型エレベータ式立体駐車装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両台数の増加と土地の有効利用
の高度化に伴い、狭小な敷地を利用して多数台の車両を
駐車することができるエレベータ式の立体駐車装置は広
く知られている。このようなエレベータ式立体駐車装置
の従来例としてはたとえば図10および図11に示すよ
うなものがある。このエレベータ式駐車装置は、高層に
建造した駐車構造物1の内部中央部分に昇降路2、昇降
路2の両側に複数階層にわたって駐車スペース3を画成
し、昇降路2内に設けられた1基の車両昇降搬送用のエ
レベータ4と、エレベータ4との間で車両5を載置する
トレー6の受け渡しを行なう横行台車7とを設け、エレ
ベータ4および横行台車7によって、入庫車両を立体駐
車装置下部の出入口から駐車スペース3へと配車し、ま
た、出庫車両を各階の駐車スペース3から出入口へと搬
送し、車両の入出庫を行なうものである。駐車構造物1
内において、駐車スペース3の部分とエレベータ4部分
との間には横行台車7が移動するための横行レール8が
敷設されている。トレー6は中央部が逆U字形に折り曲
げ成形されて凸部9が形成され全体的に強度が高められ
た鋼板から成り、前記逆U字形の凸部9の両側に形成さ
れた通路部分10に車両5の車輪11が進入するように
なっている。横行台車7は矩形状に組み付けられた平面
構造のトレー支持枠12と、横行レール8の上を走行す
るためトレー支持枠12の進行方向両側に取り付けられ
たローラ13とを有している。ローラ13は、その本体
部分の片側につき前方寄りおよび後方寄りの位置に2個
づつ隣接せしめられて、合計4個設けられている。そし
て、横行台車7は、図11に示すようにトレー6の通路
部分10の下面をトレー支持枠12によって支持しトレ
ー6および車両5を搬送し、且つ駐車スペース3に格納
される。
【0003】横行レール8は昇降路2と駐車スペース3
との間で分割して敷設されており、継ぎ目の部分には不
連続部14が形成されることによりエレベータ4の爪1
5が横行レール外側から内側へと延びている。これによ
りエレベータ4は、各階層に横行レール8が敷設されて
いても、トレー6を支持した状態で昇降路2に沿って昇
降することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトレー型エレベータ式立体駐車装置にあって
は、横行台車7は矩形状に組み付けられた平面構造のト
レー支持枠12を有し、またトレー6の下面をトレー支
持枠12によって支持し、且つ駐車スペース3に階層状
に格納されるようになっているから、車両5、トレー
6、横行台車7を階層状に積み上げると、駐車スペース
3の駐車室高さは横行台車7のトレー支持部材であるト
レー支持枠12の厚さ(Tとする)分だけ大きくする必
要がある。したがって階層が多くなるほど駐車構造物1
の全体の高さが増加する。またエレベータ4と横行レー
ル8との間の関係についてみても、図12に示すように
分割された横行レール8の継ぎ目に形成された不連続部
14の幅寸法(Wとする)が比較的広いため、横行レー
ル8の上を走行する横行台車7にローラ13を片側4個
設け、図10中下側の階層の横行台車7について示され
ているように、横行レール8の不連続部14に一つのロ
ーラ13が位置したとき、これに隣接した他方のローラ
13が横行台車7にかかる荷重を支持するようにしなけ
れば円滑な横行移動ができない。このため、従来では駐
車スペース3の有効利用、および部品点数が多くそれに
よる構造が複雑になるという問題があった。
【0005】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、駐車スペースの有効利用を図ることが
でき、しかも構造の簡単なトレー型エレベータ式立体駐
車装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、トレーを載置する爪部材を有し、昇降枠
で構成されるエレベータと、トレー支持枠を備えた横行
台車とを有するトレー型エレベータ式立体駐車装置にお
いて、横行台車のトレー支持枠を、長手接続杆と当該長
手接続杆に交差するローラ支持枠とから構成し、前記長
手接続杆をローラ支持枠の上方位置に配置して両部材を
組み付け、長手接続杆を、横行台車上に載置され且つ長
手方向に延びる両側部に逆U字形の溝空間が設けられた
トレーの前記溝空間に嵌入させてトレーを支持するよう
にしたことを要旨とする。
【0007】また本発明は、昇降路と駐車スペースとの
間に分割して設けられた横行レールの継ぎ目の部分に、
当該横行レールを斜めに切断して一定の間隔を開けるこ
とにより横行レールの延伸方向に対して斜め方向に延び
る不連続部を形成するとともに、それぞれの横行レール
の斜め切断部先端は、少なくとも反対側から対向して延
伸してくる他方の横行レールの斜め切断部先端よりも先
方の位置まで延びているように敷設したことを要旨とす
る。
【0008】
【作用】本発明は、上記した構成により、エレベータと
横行台車との間でトレーの受け渡しを行なうとき、トレ
ーがエレベータから横行台車へ渡されると、横行台車の
トレー支持枠は長手接続杆がトレーに形成された溝空間
に嵌入する一方、ローラ支持枠はトレーの下面に当接し
てトレーを支持する。このため、横行台車および車両を
積層状に積み上げて格納した場合、車両1台分の駐車ス
ペースの高さ寸法内に横行台車のトレー支持枠が占める
ことはなくなり、駐車スペースの有効な利用を図ること
が可能となる。
【0009】また、この横行台車の自走に際して、横行
台車にはその片側につき合計2個のローラを設けるだけ
で従来よりも半減させてあっても、横行レールを敷設し
たとき、一方の横行レールの斜め切断部先端は、少なく
とも、反対側から延伸してくる他方の横行レールの斜め
切断部先端よりも先方の位置まで延ばすことにより、横
行レールを実質的に連続した構造としてあるから、横行
台車の走行中片側2個のローラは横行レールの継ぎ目で
不連続部に落ち込まず円滑に走行する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の一実施例における
トレー型エレベータ式立体駐車装置が車両を格納してい
る状態を表す部分断面側面図、図2はこの実施例に係る
立体駐車装置に用いられる横行台車およびこれに積載さ
れるトレーの構造を示す斜視図、図3は前記実施例に係
る立体駐車装置の全体構造を示す縦断面側面図、図4は
同立体駐車装置の全体構造を示す縦断面正面である。こ
れらの図において、符号21は車両22を積み込むトレ
ーで、横行台車23に載置されこの横行台車23ととも
に駐車スペース24に格納される。4は横行台車走行経
路3を挟んで両側に設けられた駐車スペースで、横行台
車走行経路3の長手方向に複数個が整列して配置されて
おり、車両Cをトレーごと入庫格納する駐車スペースで
ある。
【0011】このエレベータ式駐車装置もまた、前記従
来例の説明に用いたのと同様な基本構成を持ち、高層に
建造した駐車構造物21の内部中央部分に昇降路22を
設け、昇降路22の両側に複数階層にわたって駐車スペ
ース23を画成し、昇降路22内に設けられ車両25を
載置したトレー26を昇降させる1基のエレベータ24
と、トレー26を昇降路22で受け渡して格納する横行
台車27とを設け、エレベータ24および横行台車27
によって、入庫車両を図5に示す立体駐車装置下部の出
入口28から入庫し、図6に示す2階以上の階層の駐車
スペース23へと配車し、また、出庫車両を各階の駐車
スペース23から出入口28へと搬送し、車両25の入
出庫を行なうものである。駐車構造物21内において、
駐車スペース23の部分とエレベータ24部分との間に
は横行台車27が移動するための横行レール29が敷設
されている。トレー26は、中央部がプレス加工等の方
法で逆U字形に折り曲げ成形されて凸部30が形成され
全体的に強度が高められた鋼板から成り、前記逆U字形
の凸部30をはさんでその両側には通路部分31が形成
されて車両25の車輪39が進入するようになってい
る。またこのトレー26は、長手方向に延びる両側部に
おいてそれぞれの側部をプレス加工等の方法で折曲して
逆U字形の溝空間32が形成される。
【0012】横行台車27はトレー26が載置されるト
レー支持枠33と、横行レール29の上を走行するため
トレー支持枠33の進行方向両側に取り付けられたロー
ラ34とを有している。トレー支持枠33は、車両25
の長手方向に延びてトレー26およびこれに積載された
車両25を支持する一対の長手接続杆35と、これらの
長手接続杆35の両端部に配置され当該長手接続杆に交
差する一対のローラ支持枠36とを平面構造が矩形状に
なるように結合して構成されている。そして、このトレ
ー支持枠33を側方から見ると、図2に示されているよ
うに、前記長手接続杆35がローラ支持枠36よりも上
方位置に配置された形で両フレーム35、36を組み付
けて成る。すなわちトレー支持枠33は、長手接続杆3
5とローラ支持枠36とが、長手接続杆35の方がロー
ラ支持枠36よりも上段に位置する段違い構造となって
いる。なお、トレー支持枠33の長手接続杆35はトレ
ー26の長辺側部溝空間に位置対応し、ローラ支持枠3
6はトレー26の短辺側部に位置対応する。
【0013】横行台車27を昇降路22と駐車スペース
23との間で移動させる横行レール29は、図2および
図7に示すように、当該昇降路22と駐車スペース23
との間で分割して敷設されている。分割された横行レー
ル29の継ぎ目の部分には、横行レール29を長手方向
に対して斜めに切断して一定の間隔を開けて敷設するこ
とにより、横行レール29の延伸方向に対して斜め方向
に延びる不連続部37が形成されている。不連続部37
は、図7に拡大して示してあるように、従来における不
連続部14に比べて狭い幅寸法に設定されており、横行
レール29を敷設したとき、それぞれの横行レール29
の斜め切断部先端は、少なくとも反対側から対向して延
伸してくる他方の横行レール29の斜め切断部先端より
も先方の位置まで延びているように配置する。このた
め、横行レール29は、分割され不連続部37が形成さ
れているにも拘らず実質的に連続したレール構造となっ
ている。
【0014】一方この実施例において、エレベータ24
は、4隅に内方に向かって延伸する4個の爪38を有す
る昇降可能な昇降枠で構成される。昇降枠は、前記爪3
8を有し昇降路22内を昇降運動する昇降部材42と、
昇降路22内において上下方向に延びて設けられ前記昇
降部材42を所定の軌道に沿って昇降させるガイドレー
ル43とを備えて成る。そして、前述の横行レール29
の継ぎ目に設けられた狭い幅寸法の不連続部37に合わ
せて、エレベータ24の爪38の幅寸法も細く成形さ
れ、この爪38が昇降路22内で横行レール29の外側
から内側へと延びている。これによりエレベータ24
は、各階層に横行レール29が敷設されていても、これ
らの横行レール29を通過して昇降路22に沿って昇降
することができ、図8に示すように横行台車27に積載
されたトレー26を下方からすくい上げ、またトレー2
6を支持した状態で昇降路22に沿って昇降することが
できる。かかるエレベータ24および横行レール29の
構成により、横行台車27のローラ34は、図2に示し
てあるように、当該横行台車27の本体部分の片側につ
き、前方寄りおよび後方寄りの位置にそれぞれ1個づ
つ、合計2個設けられている。
【0015】エレベータ24はまた、駐車構造物21の
上方位置に配置されたエレベータ駆動機構40と、この
エレベータ駆動機構40から導出されて爪38が設けら
れた昇降部材42に接続された4本の懸吊および駆動チ
ェーン41とを備えており、各チェーン41の一端には
バランスウェイト(図示してない)を設ける一方、他端
は前記昇降部材42に取り付けられ、この昇降部材42
をスプロケット44を介して4本の懸吊および駆動チェ
ーン41によって吊り下げるようになっている。またエ
レベータ24は、図5に示すように昇降部材42に設け
られた爪38によってトレー26の4隅を引っ掛けて昇
降するようになっている。
【0016】駐車構造物21の下部には、図9に示すよ
うに、車両25が駐車方向に対して90度方向より乗り
入れるため、この車両25を載置するトレー26を90
度方向転換させるトレー昇降回転装置50が設けられ
る。トレー昇降回転装置50は、エレベータ24によっ
て運ばれてきたトレー26を支持するターンテーブル5
1と、このターンテーブル51を回転駆動するモータ5
2と、ターンテーブル51とモータ52との間に設けら
れモータ52からの回転速度を調節する減速機53とを
備えている。また、このトレー昇降回転装置50はター
ンテーブル51を車両25およびトレー26を載せた状
態でジャッキアップするパワーシリンダ(図示してな
い)を有する。このようなトレー昇降回転装置50を駐
車構造物21の下部に設置するために、当該駐車構造物
21の下部中央部、すなわち出入口28の奧方位置の地
面には、トレー昇降回転装置50を収容し得るように掘
り下げられた竪穴54と、この竪穴54の周囲に板状構
造のトレー26が入り込める程度に地面から僅かの程度
の深さだけ掘り下げられたピット55とが設けられてい
る。
【0017】かかる構成を有するトレー型エレベータ式
立体駐車装置の動作について以下説明する。車両25を
入庫するには、出入口28の定位置に設置されたトレー
26に車両25を乗り入れる。この両25の乗り入れ
に先立って、トレー昇降回転装置50はターンテーブル
51を下降位置に設定しておき、このターンテーブル5
1の上に1基のトレー26を載置するとともに、エレベ
ータ24は昇降部材42を下降位置に下ろし、爪38が
いつでもトレー26を引っ掛け支持できるように地面と
ほぼ同じ高さに位置せしめている。車両がトレー26に
乗り入れると、トレー昇降回転装置50はパワーシリン
ダの作動によりトレー26を上昇させるとともにモータ
52の駆動によって回転させ、90度向きを変える。す
ると、エレベータ24が上昇し始め、爪38が車両を積
載したトレー26を引っ掛けて持ち上げ、行き先の階層
へと上昇する。目的の階層に達すると、エレベータ24
はその階層よりもやや高い位置に停止する。
【0018】次に横行台車27が横行レール29上を自
走して駐車スペース23から昇降路22まで移行する。
この横行台車27の自走に関して、横行台車27のロー
ラ34は当該横行台車27の本体部分の片側につき合計
2個設けられており、従来よりも半減させてある。この
ように横行台車27のローラ34を従来よりも半減させ
ても、前記のように横行レール29の敷設に際して、不
連続部37を従来におけるスペース14に比べて狭い幅
寸法に設定し、横行レール29を敷設したとき、一方の
横行レール29の斜め切断部先端は、少なくとも、反対
側から延伸してくる他方の横行レール29の斜め切断部
先端よりも先方の位置まで延ばすことにより、横行レー
ル29を実質的に連続した構造としてあるから、横行台
車27の走行中ローラ34は横行レール29の不連続部
37に落ち込むことはなく、円滑な走行が実現される。
【0019】横行台車27が昇降路22へ移行すると、
エレベータ24が下降し、トレー26を横行台車27に
載せさらに下降する。これにより、トレー27はエレベ
ータ24から横行台車27へ引き渡される。引き渡され
たトレー26は横行台車27のトレー支持枠33によっ
て支持されるが、このトレー支持枠33は、長手接続杆
35をローラ支持枠36の上方位置に配置して両フレー
ムを組み付けた、いわゆる段違い構造を有しており、ト
レー26の方は、当該トレー26の長手方向に延びる両
側部に逆U字形の溝空間32が設けてあるため、長手接
続杆35は横行台車27上に載置されたトレー26の前
記溝空間32に嵌入する一方、ローラ支持枠36はトレ
ー26の短辺側部の下面に当接してトレー26を支持す
る。そして、横行台車27が先とは逆の方向へ走行する
と、この横行台車27および車両25を積んだトレー2
6は所定の位置の駐車スペース23に戻る。
【0020】このように、各階層の駐車スペース23に
車両25が格納されると、或る階層の駐車スペース23
とその上側(または下側)の階層の駐車スペース23と
の間では、図1に示すように、駐車スペース23の高さ
寸法(法律により規定されている)を決定する横行台車
27の長手接続杆35が、折り曲げ成形されたトレー2
6の厚さ寸法内にほぼ吸収(或いは収容)されてしまう
ため、駐車スペース23の高さ寸法を長手接続杆35の
厚さ寸法分だけ短くしても規定の高さを確保することが
できる。すなわち図1に示してあるように、駐車スペー
ス23の高さは、トレー26の通路31の上面から上側
のトレー26の下面までとすることができ、有効高さよ
りもトレー26を構成する板材の厚さ分(t)だけ小さ
くなるにすぎないようにすることができる。なお、ロー
ラ支持枠36についてみると、このローラ支持枠36は
車両25の前端部と後端部(すなわち、屋根よりもはる
かに低い部分)に対応する位置でトレー26を支持する
から、このローラ支持枠36がトレー26の下面からさ
らに下方へ突き出していても駐車スペース23の高さ寸
法に影響を与えることはない。したがって、同じ階層数
を持った駐車装置でみると、従来に比べて高さの低い駐
車構造物21とすることができる。
【0021】次に車両25を出庫する場合について述べ
る。この場合には、トレー26が横行台車27に載って
昇降路22まで移動するとエレベータ24が上昇してき
て、爪38がトレー26を引っ掛け車両出庫階層よりも
やや高い位置停止する。これにより、トレー27は横行
台車27からエレベータ24へ引き渡され、次に、横行
台車27のみが駐車スペース23へ戻る。すると、エレ
ベータ24が下降しトレー26は定位置より約150ミ
リメートル高いところでトレー昇降回転装置50に渡さ
れる。トレー昇降回転装置50はモータ52の作動でト
レー26を90度回転させ、さらにパワーシリンダによ
ってトレー26を定位置まで下降させ、車両25は出庫
する。
【0022】このように、車両25を出入口28から乗
り入れ、90度回転させて昇降格納する立体駐車装置
は、昇降ガイドレール43を入出庫に邪魔にならない左
右側壁近くに設けるため入出庫作業が容易であり、車両
25がトレー26上の左右、前後位置に正しく載置され
ているかどうかを検知する光電装置やその他駆動に必要
な各種装置の設置も容易となる。さらに、運転者にとっ
ては、出入口28で車両25を前進させて入庫し、また
車両25を前進させて出庫することができるため、運転
操作を容易に行なうことができ、事故などの発生を未然
に防止することができる。
【0023】なお、この実施例ではエレベータ24の構
成例として、4隅に内方に向かって延伸する4個の爪3
8を有する昇降可能な昇降枠で構成されるタイプのエレ
ベータを挙げたが、この他のタイプのエレベータを立体
駐車装置に組み込むこともできる。エレベータの他の例
としては、例えば昇降路22の片側2隅に立設された一
対のガイドレールと、昇降路22の片側2隅から内方
へ、対向する隅部近くまで延びるアームを有し前記一対
のガイドレールに昇降可能に配置されてトレーを支持す
る一対の昇降部材とを備え、この昇降部材を、アームに
よってトレーを支持した状態で昇降するようにしてもよ
い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータと、トレーを支持するトレー支持枠を備えた
横行台車とを有するトレー型エレベータ式立体駐車装置
において、横行台車のトレー支持枠を、長手接続杆と当
該長手接続杆端部で交差するローラ支持枠とから構成
し、前記長手接続杆をローラ支持枠の上方位置に配置し
て両部材を組み付け、長手接続杆を横行台車上に載置さ
れ且つ長辺側部に逆U字形の溝空間が設けられたトレー
の前記溝空間に嵌入させてトレーを支持するようにした
ため、駐車スペースの高さ寸法を長手接続杆の厚さ寸法
分だけ短くしても規定の高さを確保することができ駐車
スペースの有効な利用を図ることができる上、横行台車
および車両を積層状に積み上げて格納する場合、駐車構
造物の高さを低くすることが可能となる。
【0025】さらに、横行レールが分割され不連続部が
形成されているにも拘らず実質的に連続したレール構造
としたため、横行台車には片側2個のローラを設けるだ
けで済み装置の部品点数を減らして簡単な構成にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるトレー型エレベータ
式立体駐車装置が車両を格納している状態を表す部分正
面断面図である。
【図2】前記実施例に係る立体駐車装置に用いられる横
行台車およびこれに積載されるトレーの構造を示す斜視
図である。
【図3】前記実施例に係る立体駐車装置の全体構造を示
す縦断面側面図である。
【図4】前記実施例に係る立体駐車装置の全体構造を示
す縦断面正面である。
【図5】図3および図4に示す立体駐車装置の1階部分
を示す平面断面図である。
【図6】図3および図4に示す立体駐車装置の2階以上
の階層部分を示す平面断面図である。
【図7】図6におけるA部拡大断面図である。
【図8】横行台車とエレベータを示す側面断面図であ
る。
【図9】車両入庫時におけるトレー昇降回転装置による
上昇回転動作を示す側面断面図である。
【図10】従来の立体駐車装置における横行台車とその
上を自走する横行台車を示す部分断面側面図である。
【図11】従来の立体駐車装置における車両の格納状態
を表す部分正面断面図である。
【図12】従来の立体駐車装置におけるエレベータと横
行レールとの関係を示す断面図である。
【符号の説明】
21 駐車構造物 22 昇降路 23 駐車スペース 24 エレベータ 25 車両 26 トレー 27 横行台車 28 出入口 29 横行レール 30 凸部 31 通路 32 溝空間 33 トレー支持枠 34 ローラ 35 長手接続杆 36 ローラ支持枠 37 不連続部 38 爪 39 車輪 40 エレベータ駆動機構 50 トレー昇降回転装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路、およびこの昇降路に沿って階層
    状に形成された複数の駐車スペースを有し、昇降可能な
    昇降枠で構成され前記昇降路を昇降するエレベータと、
    トレー支持枠を有し前記エレベータとの間で車両を載置
    するトレーの受け渡しを行なう横行台車とを備えたトレ
    ー型エレベータ式立体駐車装置において、横行台車のト
    レー支持枠を、長手接続杆と当該長手接続杆端部で交
    差するローラ支持枠とから構成し、前記長手接続杆をロ
    ーラ支持枠の上方位置に配置して両部材を段違い構造に
    組み付け、長手接続杆を、横行台車上に載置され且つ長
    手方向に延びる両側部に逆U字形の溝空間が設けられた
    トレーの前記溝空間に嵌入させて、トレーを支持するよ
    うにしたことを特徴とするトレー型エレベータ式駐車装
    置。
  2. 【請求項2】 昇降路と駐車スペースとの間には、横行
    台車が自走する横行レールが敷設され、この横行レール
    は昇降路と駐車スペースとの境界部分で分割されるとと
    もに、分割された横行レールの継ぎ目の部分には、当該
    横行レールを長手方向に対して斜めに切断して一定の間
    隔を開けることにより横行レールの延伸方向に対して斜
    め方向に延びる不連続部を形成するとともに、この不連
    続部において、それぞれの横行レールの斜め切断部先端
    は、少なくとも反対側から対向して延伸してくる他方の
    横行レールの斜め切断部先端よりも先方の位置まで延び
    ているように敷設して横行レールを実質的に連続した構
    造としていることを特徴とする請求項1記載のトレー型
    エレベータ式立体駐車装置。
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