JP2632602B2 - 防音床材 - Google Patents
防音床材Info
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- JP2632602B2 JP2632602B2 JP5080791A JP5080791A JP2632602B2 JP 2632602 B2 JP2632602 B2 JP 2632602B2 JP 5080791 A JP5080791 A JP 5080791A JP 5080791 A JP5080791 A JP 5080791A JP 2632602 B2 JP2632602 B2 JP 2632602B2
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- JP
- Japan
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- weight
- parts
- component
- plywood
- floor
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は集合住宅、ホテル等の床
材として使用する防音床材に関するものである。
材として使用する防音床材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】今日、集合住宅等における階上からの衝
撃振動音、具体的には直接床面を刺激する人の足音は、
床材に振動や衝撃を与え、それによる弾性波が固体中を
伝播して、階下の部屋で放出すると言われている。
撃振動音、具体的には直接床面を刺激する人の足音は、
床材に振動や衝撃を与え、それによる弾性波が固体中を
伝播して、階下の部屋で放出すると言われている。
【０００３】このような衝撃振動音を改良するために、
柔らかな仕上げ材で床に加わる衝撃力を緩和する方法、
あるいは床の曲げ剛性と質量を大きくして床構造を振動
しにくくする方法がある。
柔らかな仕上げ材で床に加わる衝撃力を緩和する方法、
あるいは床の曲げ剛性と質量を大きくして床構造を振動
しにくくする方法がある。
【０００４】前記の方法は軽量衝撃音に対して有効であ
り、例えばコンクリート基材の上にカーペットあるいは
クッシヨンシートなどを敷設する方法で、また後者の方
法はは重量衝撃音に対して有効で、コンクリートスラブ
の厚み等が検討されている。
り、例えばコンクリート基材の上にカーペットあるいは
クッシヨンシートなどを敷設する方法で、また後者の方
法はは重量衝撃音に対して有効で、コンクリートスラブ
の厚み等が検討されている。
【０００５】しかしながら、今日、重量衝撃音は床材の
種類に関係なく、コンクリートスラブの厚みなどの建築
構造に影響されるので、むしろ軽量衝撃音を改善した床
材が数多く開発されている。例えば、特公昭５６−２３
５０９号公報に開示されているように弾性成形板、床下
地材そして床仕上げ材の３層構造とし、床下地材として
分割した単体を相互に接触させずに敷設して各単片を音
響的に独立させている。
種類に関係なく、コンクリートスラブの厚みなどの建築
構造に影響されるので、むしろ軽量衝撃音を改善した床
材が数多く開発されている。例えば、特公昭５６−２３
５０９号公報に開示されているように弾性成形板、床下
地材そして床仕上げ材の３層構造とし、床下地材として
分割した単体を相互に接触させずに敷設して各単片を音
響的に独立させている。
【０００６】また、４層構造の床材としては、例えば緩
衝材の上に貫通あるいは半貫通のスリットを設けた仕上
げ材、可とう性薄板そして木質床化粧板を順次積層した
構成のものが特開昭６２−１５６４７１公報に開示され
ている。
衝材の上に貫通あるいは半貫通のスリットを設けた仕上
げ材、可とう性薄板そして木質床化粧板を順次積層した
構成のものが特開昭６２−１５６４７１公報に開示され
ている。
【０００７】一方、今日では床材の層構造とともにこれ
を構成する材料を改良することも試みられている。その
うち、緩衝シートとしてはガラスウール、ロックウール
等の無機質繊維板、またポリエチレン、エチレン−ビニ
ルアセテ−ト共重合体、ポリウレタン、ポリスチレン等
の有機質発泡体が使用されている。
を構成する材料を改良することも試みられている。その
うち、緩衝シートとしてはガラスウール、ロックウール
等の無機質繊維板、またポリエチレン、エチレン−ビニ
ルアセテ−ト共重合体、ポリウレタン、ポリスチレン等
の有機質発泡体が使用されている。
【０００８】 更に、緩衝シートとして防制振ゴム組成
物が用いられている。このゴム組成物は防音性に優れる
天然ゴム、ポリブタジエンゴムと防制振性に優れるスチ
レン−ブタジエン共重合体とのブレンド物が使用されて
きた。とりわけ、シス１．４結合量が８０％以上で１．
４結合の平均連鎖長が１１０〜４５０であり、重量平均
分子量との比が８以上であるポリブタジエンを天然ゴム
あるいは合成イソプレンを主成分とするジエン系ゴムに
ブレンドしたものが知られている。
物が用いられている。このゴム組成物は防音性に優れる
天然ゴム、ポリブタジエンゴムと防制振性に優れるスチ
レン−ブタジエン共重合体とのブレンド物が使用されて
きた。とりわけ、シス１．４結合量が８０％以上で１．
４結合の平均連鎖長が１１０〜４５０であり、重量平均
分子量との比が８以上であるポリブタジエンを天然ゴム
あるいは合成イソプレンを主成分とするジエン系ゴムに
ブレンドしたものが知られている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした化粧
合板を用いた防音床材はある程度の遮音効果を発揮する
が、衝撃音が全周波数領域にわたるとともに、特に低周
波数領域で遮音効果を有していない。これを満足する床
材は今だないのが現状である。また、緩衝シートとなる
防制振ゴム組成物もやはり防振および防音性のバランス
に欠けたところもある。
合板を用いた防音床材はある程度の遮音効果を発揮する
が、衝撃音が全周波数領域にわたるとともに、特に低周
波数領域で遮音効果を有していない。これを満足する床
材は今だないのが現状である。また、緩衝シートとなる
防制振ゴム組成物もやはり防振および防音性のバランス
に欠けたところもある。
【００１０】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、とりわけ緩衝シートとなるゴム組成物を改善す
ることにより全周波数領域にわたって床衝撃音レベルを
減少させ、日常発生しやすい周波数領域の床衝撃音レベ
ルを大きく減少さた防音床材を提供することを目的とす
る。
であり、とりわけ緩衝シートとなるゴム組成物を改善す
ることにより全周波数領域にわたって床衝撃音レベルを
減少させ、日常発生しやすい周波数領域の床衝撃音レベ
ルを大きく減少さた防音床材を提供することを目的とす
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明においては、化粧合板とスリット付き基材合板と
の間に緩衝シートを介在させ、この基材合板のスリット
を有する面に少なくともクッシヨン層を積層した防音床
材において、前記緩衝シートとして天然ゴム１００重量
部に、海綿状の鉄粉を１５０〜２５０重量部とＳｉＯ2
にＡｌ2 Ｏ3 成分もしくはＭｇＯ成分とが混和された２
成分系の充填剤を２００〜３００重量部混入した防制振
ゴム組成物を用いる。更に、緩衝シートとして天然ゴム
１００重量部に、海綿状の鉄粉を１５０〜２５０重量部
とＳｉＯ2 にＡｌ2 Ｏ3成分とＭｇＯ成分とが混和され
た３成分系の充填剤を２００〜３００重量部混入した防
制振ゴム組成物を用いることもできる。
本発明においては、化粧合板とスリット付き基材合板と
の間に緩衝シートを介在させ、この基材合板のスリット
を有する面に少なくともクッシヨン層を積層した防音床
材において、前記緩衝シートとして天然ゴム１００重量
部に、海綿状の鉄粉を１５０〜２５０重量部とＳｉＯ2
にＡｌ2 Ｏ3 成分もしくはＭｇＯ成分とが混和された２
成分系の充填剤を２００〜３００重量部混入した防制振
ゴム組成物を用いる。更に、緩衝シートとして天然ゴム
１００重量部に、海綿状の鉄粉を１５０〜２５０重量部
とＳｉＯ2 にＡｌ2 Ｏ3成分とＭｇＯ成分とが混和され
た３成分系の充填剤を２００〜３００重量部混入した防
制振ゴム組成物を用いることもできる。
【００１２】以下、更に本発明の実施例を添付図面に従
って説明する。図１は本発明の防音床材の要部縦断面図
であり、防音床材１は化粧合板３とスリット６を有する
基材合板５との間に緩衝シート４を介在させた合板層２
と、基材合板５のスリット６を設けた面にクッシヨン層
７とを順次積層した構成よりなっている。
って説明する。図１は本発明の防音床材の要部縦断面図
であり、防音床材１は化粧合板３とスリット６を有する
基材合板５との間に緩衝シート４を介在させた合板層２
と、基材合板５のスリット６を設けた面にクッシヨン層
７とを順次積層した構成よりなっている。
【００１３】化粧合板３、緩衝シート４そしてスリット
６を有する基材合板５からなる合板層２は、化粧合板３
から伝播した５００Ｈｚ以上の衝撃音を基材合板５のス
リット６から放出、拡散させて床面へ直接伝播しにくく
している。また、クッシヨン層７はこの衝撃音を一部吸
収して減衰させる効果がある。
６を有する基材合板５からなる合板層２は、化粧合板３
から伝播した５００Ｈｚ以上の衝撃音を基材合板５のス
リット６から放出、拡散させて床面へ直接伝播しにくく
している。また、クッシヨン層７はこの衝撃音を一部吸
収して減衰させる効果がある。
【００１４】ここで使用するクッシヨン層７は、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアセテ−ト
共重合体（ＥＶＡ）、エチレン−エチルアクリレ−ト共
重合体（ＥＥＡ）、エチレン−メチルメタクリレ−ト共
重合体（ＥＭＭＡ）などのポリオレフィン系重合体、ポ
リウレタン、ゴムの独立気泡を有する発泡体、もしくは
汎用の無機充填剤を添加したもので、特に好ましくは前
記重合体１００重量部に無機充填剤として水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウムまたはマイカ−を５〜２０
０重量部を添加した組成を有するもの、あるいは軟質ポ
リウレタン１００重量部にマイカ−を３〜３０重量部を
添加した組成を有し、気泡倍率５〜３０の架橋型の独立
気泡を有する発泡体である。このクッシヨン層７の厚さ
は、２〜１０ｍｍであり、その表面にはシボなどのパタ
−ンを設けてもよい。むろん、クッシヨン層７は不織
布、紙であってもよい。
チレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアセテ−ト
共重合体（ＥＶＡ）、エチレン−エチルアクリレ−ト共
重合体（ＥＥＡ）、エチレン−メチルメタクリレ−ト共
重合体（ＥＭＭＡ）などのポリオレフィン系重合体、ポ
リウレタン、ゴムの独立気泡を有する発泡体、もしくは
汎用の無機充填剤を添加したもので、特に好ましくは前
記重合体１００重量部に無機充填剤として水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウムまたはマイカ−を５〜２０
０重量部を添加した組成を有するもの、あるいは軟質ポ
リウレタン１００重量部にマイカ−を３〜３０重量部を
添加した組成を有し、気泡倍率５〜３０の架橋型の独立
気泡を有する発泡体である。このクッシヨン層７の厚さ
は、２〜１０ｍｍであり、その表面にはシボなどのパタ
−ンを設けてもよい。むろん、クッシヨン層７は不織
布、紙であってもよい。
【００１５】本発明の防音床材において、これを構成す
る緩衝シート４には、海綿状の鉄粉とＳｉＯ2 にＡｌ2
Ｏ3 成分もしくはＭｇＯ成分とが混和された２成分系の
充填剤あるいはＳｉＯ2 にＡｌ2 Ｏ3 成分とＭｇＯ成分
とが混和された３成分系の充填剤とがとりわけ天然ゴム
に充填されている。このゴム組成物は低周波数領域で大
きな損失係数（ｔａｎδ）を有するため周波数特性も小
さく、しかも高周波数領域では動的弾性率が小さくて静
動比の小さい特性をもち、優れた防制振効果がある。
る緩衝シート４には、海綿状の鉄粉とＳｉＯ2 にＡｌ2
Ｏ3 成分もしくはＭｇＯ成分とが混和された２成分系の
充填剤あるいはＳｉＯ2 にＡｌ2 Ｏ3 成分とＭｇＯ成分
とが混和された３成分系の充填剤とがとりわけ天然ゴム
に充填されている。このゴム組成物は低周波数領域で大
きな損失係数（ｔａｎδ）を有するため周波数特性も小
さく、しかも高周波数領域では動的弾性率が小さくて静
動比の小さい特性をもち、優れた防制振効果がある。
【００１６】天然ゴムに充填される海綿状の鉄粉は、２
００メッシュより小さくて粒度が全体の６０％以上を占
め、比表面積が１０００ｃｍ2 ／ｇ以上であり、このた
めに外部からの振動エネルギーを吸収しやすくて熱に変
えて放出させ、配合物の比重を大きくする。また、この
海綿状の鉄粉は、凹凸表面をもっているために天然ゴム
との界面で機械的にしっかりと接合し、外部からの振動
を受けても容易に剥離しない。従って、このゴム組成物
は引張強さ、伸びなどが優れている。
００メッシュより小さくて粒度が全体の６０％以上を占
め、比表面積が１０００ｃｍ2 ／ｇ以上であり、このた
めに外部からの振動エネルギーを吸収しやすくて熱に変
えて放出させ、配合物の比重を大きくする。また、この
海綿状の鉄粉は、凹凸表面をもっているために天然ゴム
との界面で機械的にしっかりと接合し、外部からの振動
を受けても容易に剥離しない。従って、このゴム組成物
は引張強さ、伸びなどが優れている。
【００１７】その添加量は天然ゴム１００重量部に対し
て１５０〜２００重量部である。もし、１５０重量部未
満であると防制振効果が少なく、一方２００重量部を越
えるとゴム組成物が硬くなって、高周波での動的弾性率
が大きくなり過ぎて防制振効果が劣る。
て１５０〜２００重量部である。もし、１５０重量部未
満であると防制振効果が少なく、一方２００重量部を越
えるとゴム組成物が硬くなって、高周波での動的弾性率
が大きくなり過ぎて防制振効果が劣る。
【００１８】海綿状の鉄粉は、鉄鉱石を約１１００℃以
下の温度で固体状態のまま還元剤を用いてスポンジ状の
鉄を作製する時に発生するものであり、例えば矢作製鉄
株式会社製の２００メッシュより小さい粒度が全体の６
０％以上を占め、比表面積が１０００ｃｍ2 ／ｇ以上で
ある還元鉄粉が選択される。
下の温度で固体状態のまま還元剤を用いてスポンジ状の
鉄を作製する時に発生するものであり、例えば矢作製鉄
株式会社製の２００メッシュより小さい粒度が全体の６
０％以上を占め、比表面積が１０００ｃｍ2 ／ｇ以上で
ある還元鉄粉が選択される。
【００１９】 更に、天然ゴムに混入されるＳｉＯ２成
分に少なくともＡｌ２Ｏ３あるいはＭｇＯ成分を混合し
た２成分または３成分系の充填剤のうち、２成分充填剤
は例えばデキシ・クレー（ＳｉＯ２４４％−Ａｌ２Ｏ３
３９％）、タルク（ＳｉＯ２６４％−ＭｇＯ３２％）、
カタルポ（ＳｉＯ２８８．９％−Ａｌ２Ｏ３ ６．５
％）、ネオスーパー（ＳｉＯ２５７．７％−Ａｌ２Ｏ３
２８．９％）、マイカ（ＳｉＯ２４６％−Ａｌ２Ｏ３２
８％）等がある。３成分系充填剤はシリカライト（Ｓｉ
Ｏ２４０．８％−Ａｌ２Ｏ３２４．４％−ＭｇＯ２３．
４％）等がある。この充填剤は天然ゴム１００重量部に
対して２００〜３００重量部混入され、２００重量部未
満の場合、損失係数が小さくなって防制振効果が悪くな
り、一方３００重量部を越えると静動比が大きくなって
防制振特性が好ましくない。
分に少なくともＡｌ２Ｏ３あるいはＭｇＯ成分を混合し
た２成分または３成分系の充填剤のうち、２成分充填剤
は例えばデキシ・クレー（ＳｉＯ２４４％−Ａｌ２Ｏ３
３９％）、タルク（ＳｉＯ２６４％−ＭｇＯ３２％）、
カタルポ（ＳｉＯ２８８．９％−Ａｌ２Ｏ３ ６．５
％）、ネオスーパー（ＳｉＯ２５７．７％−Ａｌ２Ｏ３
２８．９％）、マイカ（ＳｉＯ２４６％−Ａｌ２Ｏ３２
８％）等がある。３成分系充填剤はシリカライト（Ｓｉ
Ｏ２４０．８％−Ａｌ２Ｏ３２４．４％−ＭｇＯ２３．
４％）等がある。この充填剤は天然ゴム１００重量部に
対して２００〜３００重量部混入され、２００重量部未
満の場合、損失係数が小さくなって防制振効果が悪くな
り、一方３００重量部を越えると静動比が大きくなって
防制振特性が好ましくない。
【００２０】 また、他の充填剤としてカーボンブラッ
クがあり、これは平均粒径が５０〜１００ｎｍのファー
ネスブラック系、アセチレンブラック系、サーマルブラ
ック系、チャネルブラック系等から選択される。むろ
ん、通常のゴムに使用される軟化剤、老化防止剤、加硫
助剤、加硫促進剤等を配合することが出来る。この各成
分を混合する方法としてバンバリーミキサー、ニーダー
ロール等を用いて、適宜公知の手段、方法によって混練
され、シート化することができる。
クがあり、これは平均粒径が５０〜１００ｎｍのファー
ネスブラック系、アセチレンブラック系、サーマルブラ
ック系、チャネルブラック系等から選択される。むろ
ん、通常のゴムに使用される軟化剤、老化防止剤、加硫
助剤、加硫促進剤等を配合することが出来る。この各成
分を混合する方法としてバンバリーミキサー、ニーダー
ロール等を用いて、適宜公知の手段、方法によって混練
され、シート化することができる。
【００２１】以下に本発明を具体的な実施例により更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【００２２】実施例１ 表１に示す配合に基づき、ゴム組成物をバンバリーミキ
サーで混練後、ロールを用いてシートに成形し、１５０
℃で２０分間加硫し、厚さ１ｍｍ，幅８ｍｍ、長さ２０
ｍｍの各試料を作製した。これらの試料の損失係数ｔａ
ｎδを測定した結果を表１に併記する。なお損失係数ｔ
ａｎδの測定では、東洋精機（株）製レオログラフ−ソ
リッドを用い、測定温度２５℃、周波数１００Ｈｚにお
いて０．０５〜０．０８％の正弦的伸張歪みを試料に与
えて測定した。
サーで混練後、ロールを用いてシートに成形し、１５０
℃で２０分間加硫し、厚さ１ｍｍ，幅８ｍｍ、長さ２０
ｍｍの各試料を作製した。これらの試料の損失係数ｔａ
ｎδを測定した結果を表１に併記する。なお損失係数ｔ
ａｎδの測定では、東洋精機（株）製レオログラフ−ソ
リッドを用い、測定温度２５℃、周波数１００Ｈｚにお
いて０．０５〜０．０８％の正弦的伸張歪みを試料に与
えて測定した。
【００２３】
【表１】
【００２４】 この結果によると、タルク（２成分系充
填剤）を２６０〜３００重量部添加した実施例は、比較
例１に比べて１００Ｈｚの高周波数において損失係数ｔ
ａｎδが大きくて優れた防制振効果を有している。
填剤）を２６０〜３００重量部添加した実施例は、比較
例１に比べて１００Ｈｚの高周波数において損失係数ｔ
ａｎδが大きくて優れた防制振効果を有している。
【００２５】実施例２ 表２に示す配合に基づき、ゴム組成物をバンバリ−ミキ
サ−で混練後、ロ−ルを用いて厚さ１．０ｍｍのシ−ト
に成形した。次いで、厚さ２．５ｍｍの化粧合板、前記
ゴムシート、厚さ５．５ｍｍの基材合板（占有率２８％
のスリットを有する３プライのブナ単体）、厚さ４ｍｍ
のゴム発泡体を順次積層して防音床材とした。この床材
は厚さ１３．０ｍｍ，幅３００ｍｍ、長さ６００ｍｍで
あった。これを、ゴム発泡体がスラブコンクリートの床
面に接するように設置して、ＪＩＳＡ−１４８１に準じ
て床衝撃音レベルを測定した。この結果を表２に併記す
る。
サ−で混練後、ロ−ルを用いて厚さ１．０ｍｍのシ−ト
に成形した。次いで、厚さ２．５ｍｍの化粧合板、前記
ゴムシート、厚さ５．５ｍｍの基材合板（占有率２８％
のスリットを有する３プライのブナ単体）、厚さ４ｍｍ
のゴム発泡体を順次積層して防音床材とした。この床材
は厚さ１３．０ｍｍ，幅３００ｍｍ、長さ６００ｍｍで
あった。これを、ゴム発泡体がスラブコンクリートの床
面に接するように設置して、ＪＩＳＡ−１４８１に準じ
て床衝撃音レベルを測定した。この結果を表２に併記す
る。
【００２６】
【表２】
【００２７】この結果より、本発明の防音床材は床衝撃
音を充分に吸収できる特長を持っていることが判る。
音を充分に吸収できる特長を持っていることが判る。
【００２８】
【発明の効果】以上のように本発明においては、緩衝シ
ートとして天然ゴムに、海綿状の鉄粉とＳｉＯ2 にＡｌ
2 Ｏ3 成分もしくはＭｇＯ成分とが混和された２成分系
の充填剤、あるいはＳｉＯ2 にＡｌ2 Ｏ3 成分とＭｇＯ
成分とが混和された３成分系の充填剤を混入したゴム組
成物を用いているため、高周波数において損失係数ｔａ
ｎδが大きくなり、このためこれを用いた防音床材にお
いては床衝撃音レベルが減少し、遮音性が改善される。
ートとして天然ゴムに、海綿状の鉄粉とＳｉＯ2 にＡｌ
2 Ｏ3 成分もしくはＭｇＯ成分とが混和された２成分系
の充填剤、あるいはＳｉＯ2 にＡｌ2 Ｏ3 成分とＭｇＯ
成分とが混和された３成分系の充填剤を混入したゴム組
成物を用いているため、高周波数において損失係数ｔａ
ｎδが大きくなり、このためこれを用いた防音床材にお
いては床衝撃音レベルが減少し、遮音性が改善される。
【図１】本発明に係る防音床材の縦断面図。
【符号の説明】 １ 防音床材 ２ 合板層 ３ 化粧合板 ４ 緩衝シート ５ 基材合板 ６ スリット ７ クッシヨン層
Claims (2)
- 【請求項１】 化粧合板とスリット付き基材合板との間
に緩衝シートを介在させ、この基材合板のスリットを有
する面に少なくともクッシヨン層を積層した防音床材に
おいて、前記緩衝シートとして天然ゴム１００重量部
に、海綿状の鉄粉を１５０〜２５０重量部とＳｉＯ2 に
Ａｌ2 Ｏ3 成分もしくはＭｇＯ成分とが混和された２成
分系の充填剤を２００〜３００重量部混入したゴム組成
物を用いることを特徴とする防音床材。 - 【請求項２】 化粧合板とスリット付き基材合板との間
に緩衝シートを介在させ、この基材合板のスリットを有
する面に少なくともクッシヨン層を積層した防音床材に
おいて、前記緩衝シートとして天然ゴム１００重量部
に、海綿状の鉄粉を１５０〜２５０重量部とＳｉＯ2 に
Ａｌ2 Ｏ3 成分とＭｇＯ成分とが混和された３成分系の
充填剤を２００〜３００重量部混入したゴム組成物を用
いることを特徴とする防音床材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5080791A JP2632602B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 防音床材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5080791A JP2632602B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 防音床材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04269263A JPH04269263A (ja) | 1992-09-25 |
| JP2632602B2 true JP2632602B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=12869043
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5080791A Expired - Lifetime JP2632602B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 防音床材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2632602B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100728519B1 (ko) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | (주)신명엔지니어링 | 건물의 층간 소음 저감용 난방 배관 패널 및 이를 이용한건물의 바닥 난방 구조 |
| CN104790633A (zh) * | 2015-04-28 | 2015-07-22 | 单祥宁 | 一种静音地板及其制造方法 |
-
1991
- 1991-02-21 JP JP5080791A patent/JP2632602B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04269263A (ja) | 1992-09-25 |
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