JP2630576B2 - 釣り餌の保存液及び釣り餌 - Google Patents
釣り餌の保存液及び釣り餌Info
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- JP2630576B2 JP2630576B2 JP7135793A JP13579395A JP2630576B2 JP 2630576 B2 JP2630576 B2 JP 2630576B2 JP 7135793 A JP7135793 A JP 7135793A JP 13579395 A JP13579395 A JP 13579395A JP 2630576 B2 JP2630576 B2 JP 2630576B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、釣り餌の保存液及び
釣り餌に係るもので、詳しくは生の釣り餌を流動状態で
保存できるように工夫した保存液の組成とそれを利用し
た釣り餌に関するものである。
釣り餌に係るもので、詳しくは生の釣り餌を流動状態で
保存できるように工夫した保存液の組成とそれを利用し
た釣り餌に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、釣り餌としては、例えば、図１に
示すようにブロック状に冷凍固形化された沖アミ１００
等を使用していたが、煉瓦のようにかちかちに固まって
いるため、直ちに使用することは不可能であり、ガスト
−チ等の熱源を利用し、解凍して使用しなければならな
いとういう欠点があった。
示すようにブロック状に冷凍固形化された沖アミ１００
等を使用していたが、煉瓦のようにかちかちに固まって
いるため、直ちに使用することは不可能であり、ガスト
−チ等の熱源を利用し、解凍して使用しなければならな
いとういう欠点があった。
【０００３】また、夏期では、解凍した沖アミ１００等
はすぐにふやけ、腐敗が進み、悪臭を発し、釣り人の身
体や釣竿等の釣り具に悪臭が染みつき、衛生上好ましく
ないという欠点があった。
はすぐにふやけ、腐敗が進み、悪臭を発し、釣り人の身
体や釣竿等の釣り具に悪臭が染みつき、衛生上好ましく
ないという欠点があった。
【０００４】さらに、沖アミ等の身がふやけてくると、
魚も敬遠し、釣り果が上がらず、解凍した沖アミ１００
等の釣り餌の相当部分は、釣り果に結びつかない無益な
浪費になるという欠点があった。
魚も敬遠し、釣り果が上がらず、解凍した沖アミ１００
等の釣り餌の相当部分は、釣り果に結びつかない無益な
浪費になるという欠点があった。
【０００５】図１で示したようなブロック状に冷凍固形
化された沖アミ１００等の釣り餌の輸送は冷凍車で行な
わなければならないという不便さがあり、流通コストを
アップする一つの要因になっていた。
化された沖アミ１００等の釣り餌の輸送は冷凍車で行な
わなければならないという不便さがあり、流通コストを
アップする一つの要因になっていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この発明は従来の技術
で述べた欠点を解消するためになされたもので、釣り餌
を常に流動状態に保持できる保存液と、その保存液に漬
し、常温保存及び常温輸送が可能で、かつ釣り果が期待
できる釣り餌の提供を目的とするものである。
で述べた欠点を解消するためになされたもので、釣り餌
を常に流動状態に保持できる保存液と、その保存液に漬
し、常温保存及び常温輸送が可能で、かつ釣り果が期待
できる釣り餌の提供を目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】プロピレングリコ−ル、
蒸留水又は水を主成分とする溶液に、塩化ナトリウム、
ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウムから成
る保存剤、砂糖、サッカリンナトリウムから成る甘味料
及びグリセリン、Ｄ−ソルビットから成る粘ちょう剤を
混合して釣り餌の保存液を構成する。
蒸留水又は水を主成分とする溶液に、塩化ナトリウム、
ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウムから成
る保存剤、砂糖、サッカリンナトリウムから成る甘味料
及びグリセリン、Ｄ−ソルビットから成る粘ちょう剤を
混合して釣り餌の保存液を構成する。
【０００８】前記の保存液に、生の沖アミ、イワシ、貝
等の魚介類又はゴカイ、イワムシ等の環形動物を漬して
釣り餌を構成する。
等の魚介類又はゴカイ、イワムシ等の環形動物を漬して
釣り餌を構成する。
【０００９】
【作用】プロピレングリコ−ル、蒸留水又は水を主成分
とする溶液が、マイナス３０℃でも釣り餌を凍結させな
い不凍液として働き、塩化ナトリウム、ソルビン酸ナト
リウム、デヒドロ酢酸ナトリウムから成る保存剤が釣り
餌の身を引き締め、ふやけ等を防止し、釣り餌に含まれ
る消化酵素の作用を抑制する腐敗防止剤として働き、砂
糖、サッカリンナトリウムから成る甘味料は釣り餌の身
を引き締めると同時に悪臭を抑制し、甘い香りにし、不
快感を除去し、さらに魚の好む味、匂いに適宜調整可能
な作用をなし、グリセリン、Ｄ−ソルビットから成る粘
ちょう剤は、釣り餌に適当な粘性を与え、釣り餌を保存
液中に均等に拡散させる働きをする。
とする溶液が、マイナス３０℃でも釣り餌を凍結させな
い不凍液として働き、塩化ナトリウム、ソルビン酸ナト
リウム、デヒドロ酢酸ナトリウムから成る保存剤が釣り
餌の身を引き締め、ふやけ等を防止し、釣り餌に含まれ
る消化酵素の作用を抑制する腐敗防止剤として働き、砂
糖、サッカリンナトリウムから成る甘味料は釣り餌の身
を引き締めると同時に悪臭を抑制し、甘い香りにし、不
快感を除去し、さらに魚の好む味、匂いに適宜調整可能
な作用をなし、グリセリン、Ｄ−ソルビットから成る粘
ちょう剤は、釣り餌に適当な粘性を与え、釣り餌を保存
液中に均等に拡散させる働きをする。
【００１０】生の沖アミ、イワシ、貝等の魚介類又はゴ
カイ、イワムシ等の環形動物を保存液に漬して成る釣り
餌は、常時流動状態にあるから、従来のような解凍の手
間を省略でき、しかも従来のようなふやけがなく、かつ
魚の好む味に調整されているから、釣り果を上げる。ま
た、常温でも一ヶ月程度の保存が可能であり、通常のト
ラック等による常温輸送を可能にする。
カイ、イワムシ等の環形動物を保存液に漬して成る釣り
餌は、常時流動状態にあるから、従来のような解凍の手
間を省略でき、しかも従来のようなふやけがなく、かつ
魚の好む味に調整されているから、釣り果を上げる。ま
た、常温でも一ヶ月程度の保存が可能であり、通常のト
ラック等による常温輸送を可能にする。
【００１１】
【実施例】本発明の実施の一例を説明するに、プロピレ
ングリコ−ル、蒸留水又は水を主成分とする溶液に、塩
化ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酸ナト
リウムから成る保存剤、砂糖、サッカリンナトリウムか
ら成る甘味料及びグリセリン、Ｄ−ソルビットから成る
粘ちょう剤を混合して、釣り餌の保存液を構成させる。
ングリコ−ル、蒸留水又は水を主成分とする溶液に、塩
化ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酸ナト
リウムから成る保存剤、砂糖、サッカリンナトリウムか
ら成る甘味料及びグリセリン、Ｄ−ソルビットから成る
粘ちょう剤を混合して、釣り餌の保存液を構成させる。
【００１２】なお、標準的な保存液は、プロピレングリ
コ−ル２９重量部と水又は蒸留水４５重量部を混合して
成る溶液に、保存液４乃至５重量部、甘味料１６乃至１
８重量部、粘ちょう剤２．５乃至３．５重量部、必要に
応じて少々の香料及び変色防止剤を混合し、構成されて
いる。これらの混合成分は、いずれも人体に対しては無
害であり、勿論海中に散布しても、海水を汚染すること
は全くない。
コ−ル２９重量部と水又は蒸留水４５重量部を混合して
成る溶液に、保存液４乃至５重量部、甘味料１６乃至１
８重量部、粘ちょう剤２．５乃至３．５重量部、必要に
応じて少々の香料及び変色防止剤を混合し、構成されて
いる。これらの混合成分は、いずれも人体に対しては無
害であり、勿論海中に散布しても、海水を汚染すること
は全くない。
【００１３】前記の保存液１を、例えば図２に示すよう
なプラスチック容器２に入れ、その中に、生の沖アミ、
イワシ、貝等の魚介類又はゴカイ、イワムシ等の環形動
物３を漬し、蓋４で密封し、釣り餌５を構成させる。生
の沖アミ、魚介類又は環形動物３は、流動状態で、かつ
粘ちょう剤によって、保存液１中に均等に拡散されてい
るので、取扱が極めて容易になる。
なプラスチック容器２に入れ、その中に、生の沖アミ、
イワシ、貝等の魚介類又はゴカイ、イワムシ等の環形動
物３を漬し、蓋４で密封し、釣り餌５を構成させる。生
の沖アミ、魚介類又は環形動物３は、流動状態で、かつ
粘ちょう剤によって、保存液１中に均等に拡散されてい
るので、取扱が極めて容易になる。
【００１４】なお、釣りの対象となる魚種に応じて、甘
味料等の配合割合を適当に調整し釣り果を上げ得るよう
に調合することができる。また、本願の保存液１に漬し
た生の沖アミ３について保存性を実験した結果、プラス
チック容器２に詰めて１ヶ月間、常温に放置した後、蓋
４を開け、沖アミ３の状態を調べたが、悪臭、ふやけ、
腐蝕の発生がないことを確認した。さらに、冷凍保存に
ついて行なった実験においては、プラスチック容器２に
詰めた沖アミ３をマイナス３０℃に調整した冷凍室に一
週間放置した後、沖アミ３の状態を調べたが、沖アミ３
は使用上全く問題のない流動性を保持していることを確
認した。
味料等の配合割合を適当に調整し釣り果を上げ得るよう
に調合することができる。また、本願の保存液１に漬し
た生の沖アミ３について保存性を実験した結果、プラス
チック容器２に詰めて１ヶ月間、常温に放置した後、蓋
４を開け、沖アミ３の状態を調べたが、悪臭、ふやけ、
腐蝕の発生がないことを確認した。さらに、冷凍保存に
ついて行なった実験においては、プラスチック容器２に
詰めた沖アミ３をマイナス３０℃に調整した冷凍室に一
週間放置した後、沖アミ３の状態を調べたが、沖アミ３
は使用上全く問題のない流動性を保持していることを確
認した。
【００１５】
【効果】本発明は以上のように構成されているので次の
ような効果を呈する。
ような効果を呈する。
【００１６】本願の保存液は、マイナス３０℃の冷凍温
度においても、流動性を保持しているから、従来のよう
な解凍の手間を全く省略でき直ちに釣りを開始すること
ができる。
度においても、流動性を保持しているから、従来のよう
な解凍の手間を全く省略でき直ちに釣りを開始すること
ができる。
【００１７】常温においても保存ができるので、冷凍車
の手配をする必要がなく、通常の車で常温輸送ができる
から、便利であり、流通コストを削減できる。
の手配をする必要がなく、通常の車で常温輸送ができる
から、便利であり、流通コストを削減できる。
【００１８】甘味料等の配合割合を調整することによっ
て、魚の好む味に調合できるから釣り果を上げることが
できる。
て、魚の好む味に調合できるから釣り果を上げることが
できる。
【００２０】従来のような悪臭を発しないから、人体や
釣り具に悪臭が染み込むことがなく、衛生的である。
釣り具に悪臭が染み込むことがなく、衛生的である。
【００２１】釣り具店等においては、通常の棚に陳列し
て売ることができるので、売る側にとっても、買う側に
とっても便利である。
て売ることができるので、売る側にとっても、買う側に
とっても便利である。
【００２２】余った餌はそのまま持ち帰り、常温で保存
し、再利用ができるので、経済的である。
し、再利用ができるので、経済的である。
【図１】従来の実施例を示す斜視図である。
【図２】本発明の一実施例を示す正面図である。
１ 保存液 ２ プラスチック容器 ３ 沖アミ、魚介類、環形動物 ４ 蓋 ５ 釣り餌
Claims (2)
- 【請求項１】プロピレングリコ−ル、蒸留水又は水を主
成分とする溶液に、塩化ナトリウム、ソルビン酸ナトリ
ウム、デヒドロ酢酸ナトリウムから成る保存剤、砂糖、
サッカリンナトリウムから成る甘味料及びグリセリン、
Ｄ−ソルビットから成る粘ちょう剤を混合して成ること
を特徴とする釣り餌の保存液 - 【請求項２】請求項１に記載した釣り餌の保存液に、生
の沖アミ、魚介類又は環形動物を漬して成ることを特徴
とする釣り餌
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7135793A JP2630576B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 釣り餌の保存液及び釣り餌 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7135793A JP2630576B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 釣り餌の保存液及び釣り餌 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08298940A JPH08298940A (ja) | 1996-11-19 |
| JP2630576B2 true JP2630576B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15159966
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7135793A Expired - Fee Related JP2630576B2 (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 釣り餌の保存液及び釣り餌 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2630576B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030070946A (ko) * | 2002-02-27 | 2003-09-03 | 최영수 | 갯지렁이 가공 처리방법 |
| JP4570866B2 (ja) * | 2003-12-16 | 2010-10-27 | 林兼産業株式会社 | 常温保管及び常温流通可能な養殖魚用固形飼料 |
| JP2007189959A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Kitakyu Reito:Kk | 釣り用の撒き餌及びその製造方法 |
| CN103798201B (zh) * | 2012-11-08 | 2016-08-03 | 金陵科技学院 | 一种麦粒鱼饵 |
| JP5636416B2 (ja) * | 2012-12-27 | 2014-12-03 | 真二 牧野 | 釣り餌及びその製造方法 |
| JP6374313B2 (ja) * | 2014-12-12 | 2018-08-15 | グローブライド株式会社 | 乾燥餌およびその製造方法 |
| JP7121687B2 (ja) * | 2019-05-07 | 2022-08-18 | 株式会社しいの食品 | 釣り餌および釣り餌の製造方法 |
| JP7096280B2 (ja) * | 2019-08-31 | 2022-07-05 | 株式会社しいの食品 | 常温保存可能な釣り餌の製造方法 |
-
1995
- 1995-05-08 JP JP7135793A patent/JP2630576B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08298940A (ja) | 1996-11-19 |
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