JP2627015B2 - 熱硬化性樹脂用射出成形機のスクリュ - Google Patents
熱硬化性樹脂用射出成形機のスクリュInfo
- Publication number
- JP2627015B2 JP2627015B2 JP12984990A JP12984990A JP2627015B2 JP 2627015 B2 JP2627015 B2 JP 2627015B2 JP 12984990 A JP12984990 A JP 12984990A JP 12984990 A JP12984990 A JP 12984990A JP 2627015 B2 JP2627015 B2 JP 2627015B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- compression ratio
- thermosetting resin
- screw head
- molding machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/58—Details
- B29C45/60—Screws
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はフェノール樹脂やゴムのような熱硬化性樹脂
を可塑化、計量、射出成形するための熱硬化性樹脂用射
出成形機のスクリュに関する。
を可塑化、計量、射出成形するための熱硬化性樹脂用射
出成形機のスクリュに関する。
(従来の技術) 熱硬化性樹脂は溶融樹脂の粘度が熱可塑性樹脂に比べ
て一般的に高く、スクリュ先端にリングバルブ式の逆流
防止弁を設けても、該リングバルブの閉鎖時間がばらつ
き安定しない上、構造上あるいは部分的熱硬化等により
掃除も困難であった。そのため、熱硬化性樹脂用射出成
形機には第3図に示すスクリュ100の如く、逆流防止弁
を伴なわず、フィードゾーンF、コンプレッションゾー
ンC、メータリングゾーンMがストレートに連続する圧
縮比CR=1(即ち非圧縮)乃至は緩圧縮と称される1.5
程度の範囲のスクリュが使用されていた。
て一般的に高く、スクリュ先端にリングバルブ式の逆流
防止弁を設けても、該リングバルブの閉鎖時間がばらつ
き安定しない上、構造上あるいは部分的熱硬化等により
掃除も困難であった。そのため、熱硬化性樹脂用射出成
形機には第3図に示すスクリュ100の如く、逆流防止弁
を伴なわず、フィードゾーンF、コンプレッションゾー
ンC、メータリングゾーンMがストレートに連続する圧
縮比CR=1(即ち非圧縮)乃至は緩圧縮と称される1.5
程度の範囲のスクリュが使用されていた。
そして、該スクリュ100の形状はそのスクリュ外径を
Dとしたとき、通常、スクリュ形成部長さLsが10D≦Ls
≦18D、スクリュピッチPが0.7D≦P≦D、フィードゾ
ーンFの溝深さHfが0.1D≦Hf≦0.2Dでそれぞれ形成され
ていた。
Dとしたとき、通常、スクリュ形成部長さLsが10D≦Ls
≦18D、スクリュピッチPが0.7D≦P≦D、フィードゾ
ーンFの溝深さHfが0.1D≦Hf≦0.2Dでそれぞれ形成され
ていた。
尚、HmはメータリングゾーンMの溝深さであって、該
フィードゾーンFの溝深さHf及び圧縮比CRが決定されれ
ば自動的に算出決定される。
フィードゾーンFの溝深さHf及び圧縮比CRが決定されれ
ば自動的に算出決定される。
Lはスクリュ形成部長さLsに先端円錐形状部を加えた
事実上のスクリュ長さ(以後スクリュ長さという)であ
る。
事実上のスクリュ長さ(以後スクリュ長さという)であ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、かかる逆流防止弁を伴わず且つストレ
ート乃至は僅かな圧縮比の緩圧縮スクリュにあっては、
射出充填時における溶融樹脂の逆流の量およびバラツキ
が共に大きく、充填不足によるショートショットや過充
填によるバリ気味の成形品が混在することになる。
ート乃至は僅かな圧縮比の緩圧縮スクリュにあっては、
射出充填時における溶融樹脂の逆流の量およびバラツキ
が共に大きく、充填不足によるショートショットや過充
填によるバリ気味の成形品が混在することになる。
このため成形品重量のバラツキの度合σn/が一般的
には0.001〜0.003程度であって、0.0002以下をクリアす
る熱可塑性樹脂の精密成形にははるかに及ばなかった。
但し、ここにおいては成形品重量の平均値、σnは偏
差である。
には0.001〜0.003程度であって、0.0002以下をクリアす
る熱可塑性樹脂の精密成形にははるかに及ばなかった。
但し、ここにおいては成形品重量の平均値、σnは偏
差である。
(課題を解決するための手段) このような課題を解決するために本発明にあっては、
スクリュ外径Dに対して、スクリュピッチPを0.7D≦P
≦D、フィードゾーンの溝深さHfを0.1D≦Hf≦0.2D、圧
縮比CRを1≦CR≦1.5としてそれぞれ形成するととも
に、メータリングゾーンの終了部位におけるD≦Lh≦1.
5Dの長さLhにわたってスクリュピッチPhが0.7P≦Ph≦
P、圧縮比CRhが1.7≦CRh≦2.7のそれぞれよりなるスク
リュヘッド部を形成したことを特徴とするスクリュとし
たものである。
スクリュ外径Dに対して、スクリュピッチPを0.7D≦P
≦D、フィードゾーンの溝深さHfを0.1D≦Hf≦0.2D、圧
縮比CRを1≦CR≦1.5としてそれぞれ形成するととも
に、メータリングゾーンの終了部位におけるD≦Lh≦1.
5Dの長さLhにわたってスクリュピッチPhが0.7P≦Ph≦
P、圧縮比CRhが1.7≦CRh≦2.7のそれぞれよりなるスク
リュヘッド部を形成したことを特徴とするスクリュとし
たものである。
(作用) 外径D、スクリュピッチPのスクリュの、メータリン
グゾーンの終了部位におけるD≦Lh≦1.5Dの長さLhにわ
たってスクリュピッチPhが0.7P≦Ph≦P、圧縮比CRhが
1.7≦CRh≦2.7のそれぞれよりなるスクリュヘッド部を
形成したので、射出充填時において比較的粘度の高い熱
硬化性溶融樹脂の逆流を精密成形に近いレベルで防止す
る。
グゾーンの終了部位におけるD≦Lh≦1.5Dの長さLhにわ
たってスクリュピッチPhが0.7P≦Ph≦P、圧縮比CRhが
1.7≦CRh≦2.7のそれぞれよりなるスクリュヘッド部を
形成したので、射出充填時において比較的粘度の高い熱
硬化性溶融樹脂の逆流を精密成形に近いレベルで防止す
る。
(実施例) 以下本発明をより具体的に明らかにするために一実施
例を示した図面に従って説明する。
例を示した図面に従って説明する。
第1図には本発明に係るスクリュ1が、そして第2図
には該スクリュ1の前部拡大図が示されており、第3図
には既に従来の技術の欄で説明したように、熱硬化性樹
脂用射出成形機の通常のスクリュ100が示されている。
には該スクリュ1の前部拡大図が示されており、第3図
には既に従来の技術の欄で説明したように、熱硬化性樹
脂用射出成形機の通常のスクリュ100が示されている。
第1図乃至第2図と第3図との比較からも明らかなよ
うに、本発明に係るスクリュ1は、従来のスクリュ100
のメータリングゾーンMの終了部位における長さLhにわ
たって特殊なスクリュヘッド部1Aを形成したことにおい
て、該従来のスクリュ100とその構成を異にする。
うに、本発明に係るスクリュ1は、従来のスクリュ100
のメータリングゾーンMの終了部位における長さLhにわ
たって特殊なスクリュヘッド部1Aを形成したことにおい
て、該従来のスクリュ100とその構成を異にする。
しかし、該スクリュヘッド部1A以外のスクリュ形状、
即ち外径D、ピッチP、フィードゾーンFの溝深さHf及
びメータリングゾーンMの溝深さHm或いはスクリュ長さ
Lを該スクリュ100と該スクリュ1は同一とすることが
できるので、従来の加熱シリンダに本発明に係るスクリ
ュ1は容易に適用可能となる。
即ち外径D、ピッチP、フィードゾーンFの溝深さHf及
びメータリングゾーンMの溝深さHm或いはスクリュ長さ
Lを該スクリュ100と該スクリュ1は同一とすることが
できるので、従来の加熱シリンダに本発明に係るスクリ
ュ1は容易に適用可能となる。
ここでスクリュヘッド部1Aについて詳述する。第1図
乃至第2図において、Lhは該スクリュヘッド部1Aの先端
円錐形状部を除く長さであり、D≦Lh≦1.5Dとしてい
る。
乃至第2図において、Lhは該スクリュヘッド部1Aの先端
円錐形状部を除く長さであり、D≦Lh≦1.5Dとしてい
る。
Phは該スクリュヘッド部1Aのスクリュピッチであり、
0.7P≦Ph≦Pとしている。
0.7P≦Ph≦Pとしている。
そして、フィードゾーンFに対する該スクリュヘッド
部1Aの圧縮比CRhを、1.7≦CRh≦2.7としている。
部1Aの圧縮比CRhを、1.7≦CRh≦2.7としている。
Hhは該スクリュヘッド部1Aの溝深さであって、該フィ
ードゾーンFの溝深さHf及び圧縮比CRhを決めれば自動
的に算出される。
ードゾーンFの溝深さHf及び圧縮比CRhを決めれば自動
的に算出される。
尚スクリュ1は、第2図に示す如くスクリュヘッド部
1Aと該スクリュヘッド部1Aを除くスクリュ本体部1Bを単
独に形成し螺合(熱可塑性スクリュにおいては通常多く
用いられる公知の手段につき詳しい説明を省略する)に
より両者を固定することにより構成することもできる
し、両者を連続する一体物として形成することもでき
る。何れの場合においても、該スクリュ本体部1Bからス
クリュヘッド部1Aに移行する部分は段差のないように例
えば45゜程度のテーパで滑らかに結ぶとともに、該スク
リュ本体部1Bのスクリュフライトの終了部分と該スクリ
ュヘッド部1Aのスクリュフライトの開始部分はスクリュ
の長さ方向において隙間を設けても周方向では隙間のな
いように僅かにラップする形状としている。
1Aと該スクリュヘッド部1Aを除くスクリュ本体部1Bを単
独に形成し螺合(熱可塑性スクリュにおいては通常多く
用いられる公知の手段につき詳しい説明を省略する)に
より両者を固定することにより構成することもできる
し、両者を連続する一体物として形成することもでき
る。何れの場合においても、該スクリュ本体部1Bからス
クリュヘッド部1Aに移行する部分は段差のないように例
えば45゜程度のテーパで滑らかに結ぶとともに、該スク
リュ本体部1Bのスクリュフライトの終了部分と該スクリ
ュヘッド部1Aのスクリュフライトの開始部分はスクリュ
の長さ方向において隙間を設けても周方向では隙間のな
いように僅かにラップする形状としている。
ところで、該スルリュヘッド部1Aの長さLh、スクリュ
ピッチPh及び圧縮比CRhの最適範囲は実際の成形及びテ
ストを重ね、主としてその結果に基づいて決定したもの
であるが、射出充填時における溶融樹脂の逆流の量及び
そのバラツキを最少にするための要素として、特に圧縮
比CRhの影響が大きいことを見出だした。そして、その
範囲として1.7≦CRh≦2.7を実用上最適なものとした。
ピッチPh及び圧縮比CRhの最適範囲は実際の成形及びテ
ストを重ね、主としてその結果に基づいて決定したもの
であるが、射出充填時における溶融樹脂の逆流の量及び
そのバラツキを最少にするための要素として、特に圧縮
比CRhの影響が大きいことを見出だした。そして、その
範囲として1.7≦CRh≦2.7を実用上最適なものとした。
このことについて第4図に基づいて詳細に説明する。
第4図のグラフは横軸に5種類のスクリュをその圧縮
比で表し、縦軸に4種類の熱硬化性樹脂原料を実機(各
機製射出成形機M100A II−TS)成形テストしたときの各
スクリュ、即ち各圧縮比に対する成形品重量のバラツキ
の度合σn/をとっている。
比で表し、縦軸に4種類の熱硬化性樹脂原料を実機(各
機製射出成形機M100A II−TS)成形テストしたときの各
スクリュ、即ち各圧縮比に対する成形品重量のバラツキ
の度合σn/をとっている。
該5種類のスクリュの諸元は次の通りである。
圧縮比(CR)1のスクリュは従来のスクリュ100の1
例であって、スクリュ外径D=45mm、スクリュピッチP
=36mm(0.8D)、フィードゾーンの溝深さHf=6.0mm
(0.133D)としている。圧縮比1、即ち非圧縮のスクリ
ュなので、メータリングゾーンの溝深さHmはフィードゾ
ーンの溝深さHfと同じの6.0mmである。スクリュ長さL
=770mm、スクリュ形成部長さLs=720mm(16D)であ
る。
例であって、スクリュ外径D=45mm、スクリュピッチP
=36mm(0.8D)、フィードゾーンの溝深さHf=6.0mm
(0.133D)としている。圧縮比1、即ち非圧縮のスクリ
ュなので、メータリングゾーンの溝深さHmはフィードゾ
ーンの溝深さHfと同じの6.0mmである。スクリュ長さL
=770mm、スクリュ形成部長さLs=720mm(16D)であ
る。
圧縮比(CRh)1.9と2.2及び2.7の3種類のスクリュ
は、それぞれ本発明に係るスクリュ1に相当するものの
1実施例であり、1.4のスクリュは該スクリュ1と同様
の構成ではあるが1.7≦CRh≦2.7の範囲をはずれるもの
である。
は、それぞれ本発明に係るスクリュ1に相当するものの
1実施例であり、1.4のスクリュは該スクリュ1と同様
の構成ではあるが1.7≦CRh≦2.7の範囲をはずれるもの
である。
上記圧縮比(CRh)1.4、1.9、2.2及び2.7の各スクリ
ュのスクリュ本体1Bに相当する部分の諸元は圧縮比(C
R)1のものと全く同一である。即ちスクリュ外径D=4
5mm、スクリュピッチP=36mm、フィードゾーンの溝深
さHf=6.0mm、メータリングゾーンの溝深さHm=6.0mmで
ある。
ュのスクリュ本体1Bに相当する部分の諸元は圧縮比(C
R)1のものと全く同一である。即ちスクリュ外径D=4
5mm、スクリュピッチP=36mm、フィードゾーンの溝深
さHf=6.0mm、メータリングゾーンの溝深さHm=6.0mmで
ある。
そして、スクリュヘッド部1Aの溝深さHhの値をかえる
ことにより4種類のスクリュを構成している。即ち、圧
縮比(CRh)1.4の場合Hh=4.0mm、1.9の場合Hh=3.0m
m、2.2の場合Hh=2.5mm、2.7の場合Hh=2.0mmとなって
いる。
ことにより4種類のスクリュを構成している。即ち、圧
縮比(CRh)1.4の場合Hh=4.0mm、1.9の場合Hh=3.0m
m、2.2の場合Hh=2.5mm、2.7の場合Hh=2.0mmとなって
いる。
スクリュヘッド部1Aの長さLh及びスクリュピッチPhは
4種類のスクリュとも同一で、Lh=47mm(1.04D)と
し、Ph=36mm(P)としている。
4種類のスクリュとも同一で、Lh=47mm(1.04D)と
し、Ph=36mm(P)としている。
スクリュ長さLは770mmで5種類のスクリュ全て同一
である。
である。
成形に用いた原料は、不動化学のフドウライトF6332
(グラフは破線Vで表示)、松下電工のパナフローCY33
17(グラフは一点鎖線Wで表示)、住友ベークライトの
スミコンPM2900(グラフは2点鎖線Xで表示)及び住友
ベークライトのスミコンPM8750(グラフは長い破線Yで
表示)の合計4種類のフェノール樹脂である。
(グラフは破線Vで表示)、松下電工のパナフローCY33
17(グラフは一点鎖線Wで表示)、住友ベークライトの
スミコンPM2900(グラフは2点鎖線Xで表示)及び住友
ベークライトのスミコンPM8750(グラフは長い破線Yで
表示)の合計4種類のフェノール樹脂である。
尚、グラフの実線Zは4種類の原料の成形品重量のバ
ラツキの度合σn/を単純平均したものを表す。
ラツキの度合σn/を単純平均したものを表す。
成形品は多数個取りの精密電気部品でスプル、ランナ
込みで約65gのものである。
込みで約65gのものである。
第4図のグラフは該成形品を成形開始から70ショット
廃棄した後、連続100ショット採取し、各ショット重量
を1/1000gまで測定し、その平均を、偏差をσnとし
て成形品重量のバラツキの度合をσn/で表している。
廃棄した後、連続100ショット採取し、各ショット重量
を1/1000gまで測定し、その平均を、偏差をσnとし
て成形品重量のバラツキの度合をσn/で表している。
第4図から明らかなように、4種類の原料の内スミコ
ンPM2900を除く3種類の原料が、圧縮比2.2でσn/が
最少となっている。そして4種類の原料の各σn/を単
純平均したものを表す実線Zにおいてその傾向が読み取
り易いように、該圧縮比2.2を中心にして±0.5、即ち1.
7〜2.7の範囲においてσn/が最も好ましい値を示すこ
とが判る。
ンPM2900を除く3種類の原料が、圧縮比2.2でσn/が
最少となっている。そして4種類の原料の各σn/を単
純平均したものを表す実線Zにおいてその傾向が読み取
り易いように、該圧縮比2.2を中心にして±0.5、即ち1.
7〜2.7の範囲においてσn/が最も好ましい値を示すこ
とが判る。
例えば4種類の材料のなかで実線Zに最も近似した1
点鎖線W(パナフローCY3317)を例にみてみると、圧縮
比1の従来のスクリュによる成形結果ではσn/が0.00
14であるのに対して、本発明に係るスクリュヘッド部を
形成した圧縮比1.9のスクリュで0.00041、圧縮比2.7の
スクリュで0.00053となっており、圧縮比2.2のスクリュ
では最小の0.00027となっている。
点鎖線W(パナフローCY3317)を例にみてみると、圧縮
比1の従来のスクリュによる成形結果ではσn/が0.00
14であるのに対して、本発明に係るスクリュヘッド部を
形成した圧縮比1.9のスクリュで0.00041、圧縮比2.7の
スクリュで0.00053となっており、圧縮比2.2のスクリュ
では最小の0.00027となっている。
発明が解決しようとする課題の欄で述べたように、従
来一般的に成形品重量のバラツキの度合σn/が0.001
〜0.003(上記例では0.0014)程度のものが、熱可塑性
樹脂の精密成形の0.0002以下に極めて近い(上記例では
0.00027)ところまで到達可能となったのである。
来一般的に成形品重量のバラツキの度合σn/が0.001
〜0.003(上記例では0.0014)程度のものが、熱可塑性
樹脂の精密成形の0.0002以下に極めて近い(上記例では
0.00027)ところまで到達可能となったのである。
(効果) 本発明に係るスクリュヘッド部を備えたスクリュを用
いることにより、射出充填時における溶融樹脂の逆流の
量及びそのバラツキを従来のスクリュによる成形に比較
して1/5〜1/10程度の水準に減少せしめることが可能と
なる。このことにより、熱硬化性樹脂のバリなし精密安
定成形を可能としたことは本発明の著しい効果である。
いることにより、射出充填時における溶融樹脂の逆流の
量及びそのバラツキを従来のスクリュによる成形に比較
して1/5〜1/10程度の水準に減少せしめることが可能と
なる。このことにより、熱硬化性樹脂のバリなし精密安
定成形を可能としたことは本発明の著しい効果である。
加えて、非圧縮乃至は緩圧縮の従来のスクリュに比較
して、本発明に係るスクリュによれば、可塑化・溶融時
に非常に良好な混練効果が得られ、そのため物性的にも
均質な成形品を得ることができる。
して、本発明に係るスクリュによれば、可塑化・溶融時
に非常に良好な混練効果が得られ、そのため物性的にも
均質な成形品を得ることができる。
第1図は本発明に係るスクリュを説明するための図であ
り、第2図は第1図における要部拡大図である。第3図
は熱硬化性樹脂用射出成形機の従来のスクリュを示す図
である。 第4図は従来のスクリュ及び本発明に係るスクリュのフ
ィードゾーンに対するメータリングゾーン又はスクリュ
ヘッド部の圧縮比と、成形品重量のバラツキの度合σn/
の関係を示す図である。尚、第1図乃至第3図におい
て同じ符号をつけたものは同一又は相当するものを表
す。 1:スクリュ 1A:スクリュヘッド部 1B:スクリュ本体部 D:スクリュ外径 Hf:フィードゾーンの溝深さ Hm:メータリングゾーンの溝深さ Hh:スクリュヘッド部の溝深さ Lh:スクリュヘッド部の長さ (先端円錐形状部を除く) P:スクリュピッチ Ph:スクリュヘッド部のスクリュピッチ F:フィードゾーン C:コンプレッションゾーン M:メータリングゾーン
り、第2図は第1図における要部拡大図である。第3図
は熱硬化性樹脂用射出成形機の従来のスクリュを示す図
である。 第4図は従来のスクリュ及び本発明に係るスクリュのフ
ィードゾーンに対するメータリングゾーン又はスクリュ
ヘッド部の圧縮比と、成形品重量のバラツキの度合σn/
の関係を示す図である。尚、第1図乃至第3図におい
て同じ符号をつけたものは同一又は相当するものを表
す。 1:スクリュ 1A:スクリュヘッド部 1B:スクリュ本体部 D:スクリュ外径 Hf:フィードゾーンの溝深さ Hm:メータリングゾーンの溝深さ Hh:スクリュヘッド部の溝深さ Lh:スクリュヘッド部の長さ (先端円錐形状部を除く) P:スクリュピッチ Ph:スクリュヘッド部のスクリュピッチ F:フィードゾーン C:コンプレッションゾーン M:メータリングゾーン
Claims (2)
- 【請求項1】スクリュ外径Dに対して、スクリュピッチ
Pを0.7D≦P≦D、フィードゾーンの溝深さHfを0.1D≦
Hf≦0.2D、圧縮比CRを1≦CR≦1.5としてそれぞれ形成
するとともに、メータリングゾーンの終了部位における
D≦Lh≦1.5Dの長さLhにわたってスクリュピッチPhが0.
7P≦Ph≦P、圧縮比CRhが1.7≦CRh≦2.7のそれぞれより
なるスクリュヘッド部を形成したことを特徴とする熱硬
化性樹脂用射出成形機のスクリュ。 - 【請求項2】前記スクリュヘッド部と該スクリュヘッド
部を除くスクリュ本体部をそれぞれ単独に形成し、該ス
クリュヘッド部を該スクリュ本体部に螺合により取付け
固定するようにした請求項1記載の熱硬化性樹脂用射出
成形機のスクリュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12984990A JP2627015B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 熱硬化性樹脂用射出成形機のスクリュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12984990A JP2627015B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 熱硬化性樹脂用射出成形機のスクリュ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0425424A JPH0425424A (ja) | 1992-01-29 |
JP2627015B2 true JP2627015B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=15019767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12984990A Expired - Lifetime JP2627015B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | 熱硬化性樹脂用射出成形機のスクリュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2627015B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2967385B2 (ja) * | 1993-02-10 | 1999-10-25 | 株式会社日本製鋼所 | 金属射出成形品の製造方法および金属射出成形品 |
-
1990
- 1990-05-18 JP JP12984990A patent/JP2627015B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0425424A (ja) | 1992-01-29 |
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