JP2626996B2 - 塗装鋼板用塗料組成物 - Google Patents

塗装鋼板用塗料組成物

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、通常PCM(プレコートメタル)と称される
塗装鋼板を製造するための塗料組成物、殊にプライマー
組成物に関するものである。
従来の技術 塗装鋼板(PCM)は、産業用、民生用に広く使用され
ている。
PCM用のプライマーは、プレス加工性、鋼板および上
塗り塗料との密着性、耐蝕性、耐湿性、耐溶剤性などの
特性を備えていることが要求される。
従来、PCM用のプライマーとしてはアルキド樹脂、ア
クリル樹脂あるいはエポキシ樹脂が使用されており、こ
れらの中ではエポキシ樹脂が最も多く使われている。
近時、PCM用のプライマーとしてポリエステル樹脂を
用いることも提案されており(たとえば、特開昭54−16
537号公報、特開昭54−16538号公報参照)、特に特公昭
62−5467号公報(特開昭56−167767号公報)には、芳香
族ジカルボン酸を主成分とするジカルボン酸を酸成分と
し、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を
グリコール成分の一部として用いたポリエステル樹脂を
PCM用プライマーとして用いることが示されている。
なお、本発明とは目的も組成も異なるが、トリシクロ
アルカンを縮合成分として用いている文献として、本出
願人の出願にかかる特開昭58−215421号公報と特開昭60
−44559号公報とがある。すなわち、特開昭58−215421
号公報には、トリシクロアルカン類、多塩基酸、多価ア
ルコールおよび多価アルコールアリルエーテルを反応さ
せた空乾性不飽和ポリエステル樹脂に充填剤およびビニ
ル系単量体(スチレン等)を混合した不飽和ポリエステ
ル樹脂塗料が示されており、特開昭60−44559号公報に
は、トリシクロアルカン類、三級窒素含有アルコール、
多塩基酸、多価アルコールおよび多価アルコールアリル
エーテルを反応させた空乾性不飽和ポリエステル樹脂に
充填剤およびビニル系単量体(スチレン等)を混合した
不飽和ポリエステル樹脂塗料が示されている。
発明が解決しようとする課題 PCM用のプライマーとして汎用されているエポキシ樹
脂は、本来可撓性の乏しい樹脂であるので、他の要求特
性は満足していても、重要な特性の一つであるプレス加
工時の曲げ加工性の点で改良の余地がある。
この点、上述の特公昭62−5467号公報に記載のポリエ
ステル樹脂は、他の樹脂に比すれはPCM用プライマーと
しての要求特性をバランス良く備えているが、プレス加
工時の曲げ加工性、上塗り塗料との密着性、耐蝕性をさ
らに上げたいとする要望が強い。
本発明は、このような状況に鑑み、PCM用プライマー
としての特性をさらに改善したポリエステル系のプライ
マーを提供することを主たる目的になされたものであ
る。
課題を解決するための手段 本発明の塗装鋼板用塗料組成物は、芳香族ジカルボン
酸を主成分とする酸成分とグリコール成分とからなり、
かつ芳香族ジカルボン酸以外の酸成分またはグリコール
成分の少なくとも一部が一般式 (式中、Xは水酸基、カルボキシル基またはヒドロキシ
アルキル基、nは0〜8の整数)で示されるトリシクロ
アルカンである飽和ポリエステル(X)と、メラミン系
化合物(Y)とからなるものである。
以下本発明を詳細に説明する。
〈飽和ポリエステル樹脂(X)〉 飽和ポリエステル樹脂(X)は、芳香族ジカルボン酸
を主成分とする酸成分とグリコール成分とから構成され
る。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフ
タル酸、無水フタル酸、フタル酸、1,4−ナフタール
酸、1,5−ナフタール酸、ジフェニン酸、4,4′−オキシ
安息香酸、ジグリコール酸、4,4′−スルホニルジ安息
香酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸などが用いられ、
塗膜物性の点からは、特にテレフタル酸およびイソフタ
ル酸の使用が好ましい。酸成分に占める芳香族ジカルボ
ン酸の割合は50モル%以上、さらには70モル%以上とす
ることが望ましい。
芳香族以外のジカルボン酸の酸成分としては、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、2,5−ノルボルナンジカルボン
酸、ヘット酸、シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン
酸、コハク酸、グルタール酸、2、2−ジメチルグルタ
ール酸、アジピン酸、ドデカンジカルボン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,3−シ
クロヘキサンジカルボン酸などがあげられ、その酸成分
に占める割合は50モル%以下、さらには30モル%以下と
することが望ましい。なお、3官能以上のカルボン酸、
たとえば、トリメリット酸、ピロメリット酸、ブタンテ
トラカルボン酸などを併用することもできる。
また少量であれば、無水マレイン酸、マレイン酸、無
水イタコン酸、イタコン酸、フマール酸などの不飽和ジ
カルボン酸を併用しても特に支障とはならない。
グリコール成分としては、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、1,2−または1,3−プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,3−、1,4−または2,3
−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノールなどがあげられ、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ビスフェノールジオキシプ
ロピルエーテルなど3官能以上のアルコールを併用する
こともできる。
そして本発明においては、芳香族ジカルボン酸以外の
酸成分またはグリコール成分の少なくとも一部として、
一般式 で示されるトリシクロアルカンを用いることが重要であ
る。ただし、式中、Xは水酸基、カルボキシル基または
ヒドロキシアルキル基、nは0〜8の整数である。
上式のトリシクロアルカンの中では、取得上の容易さ
も考慮すると、n=0のもの、すなわち下記に例示する
ようなトリシクロデカンが実用的である。
一般式(I)で示されるトリシクロアルカンは、xの
種類によってジカルボン酸タイプのものとグリコールタ
イプのものとに区別される。
飽和ポリエステル(X)中のトリシクロアルカンの含
有量は、酸成分とグリコール成分との合計量の少なくと
も5モル%、特に7〜25モル%となるようにする。トリ
シクロアルカンの含有量が余りに少ないときは、得られ
るプライマー組成物の金属密着性、耐蝕性などの向上効
果が不足する。
飽和ポリエステル(X)は、上記の各成分を常法に従
って不活性ガス雰囲気下に温度150〜250℃程度で縮合さ
せ、さらに減圧下に220〜270℃程度で重縮合させること
により製造される。酸成分とグリコール成分との比率
は、ほぼ当モルとするが、どちらかを若干過剰に用いて
もよい。
〈メラミン系化合物(Y)〉 メラミン系化合物(Y)としては、メラミンおよびそ
の誘導体、たとえばヘキサメチロールメラミンのような
遊離アミノ基の大部分の水素をメチロール基で置換した
もの、および炭素数が1〜6のアルコキシメチルメラミ
ン、すなわち上記ヘキサメチロールメラミンの大部分の
メチロール基をアルコキシ化したもの、たとえばヘキサ
メトキシメチルメラミン、ヘキサエトキシメチルメラミ
ン、ヘキサプロポキシメチルメラミン、ヘキサブトキシ
メチルメラミン、ヘキサペンチルオキシメチルメラミ
ン、ヘキサヘキシルオキシメチルメラミン、あるいはこ
れらを2種を組み合わせた混合エーテル化メラミンがあ
げられる。
アルコキシメチルメラミンは、たとえばヘキサメトキ
シメチルメラミンの場合、メラミンとホルムアルデヒド
を反応させて得られるヘキサメチロールメラミンをメタ
ノールでエーテル化し、さらにその大部分がメトキシメ
チル基になったものである。
また必要に応じて、メチロール化ベンゾグアナミンの
メチルエーテル化物やブチルエーテル化物なども併用す
ることができる。
メラミン系化合物(Y)は、それぞれ単独で用いても
よく、2種以上を混合して用いてもよい。
〈配合割合〉 飽和ポリエステル(X)100重量部に対するメラミン
系化合物(Y)の配合割合は、5〜45重量%、特に10〜
35重量%とすることが望ましい。メラミン系化合物
(Y)の配合割合が余りに小さいときは、塗膜の耐溶剤
性や耐汚染性が低下し、一方メラミン系化合物(Y)の
配合割合が余りに大きいときは、塗膜が硬くなりすぎ
て、プレス加工時の高度の曲げや深絞りに耐えられなく
なる。
〈塗装方法〉 本発明の塗料組成物は、上述の飽和ポリエステル
(X)とメラミン系化合物(Y)との配合物からなる
が、鋼板への塗装に際しては、溶媒としてトルエン、キ
シレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン、イソホロン、メチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ブチル
セロソルブアセテート、カルビトール、エチルカルビト
ールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、メタ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノー
ル、ジアセトンアルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、
石油エーテル、石油ナフサなどの溶剤に適当濃度に溶解
して用いる。またこの際には、塗料に一般的に用いられ
る充填剤(炭酸カルシウム、カオリンクレー、アルミ
ナ、シリカ、酸化チタン、タルク、硫酸バリウム、リト
ポン、マイカ、石膏、パーライト、ドロマイト等)、着
色剤(ベンガラ、マンガンブルー、カーボンブラック、
鉄黒、ウルトラマリンブルー、クロームイエロー、クロ
ームグリーン、アニリンブラック、シアニンブルー
等)、防錆顔料(ストロンチウムクロメート等)、レベ
リング剤(シリコーン、セルロースアセテートブチレー
ト等)、硬化触媒(p−トルエンスルホン酸およびその
塩、リン酸モノアルキルエステル、メラミン樹脂用硬化
触媒等)などを配合して用いる。
塗装方法としては、スプレーコート法、ロールコート
法、フローコート法、静電塗装法、電着塗装法、浸漬塗
装法など種々の方法が採用される。
作用および発明の効果 本発明のPCM用プライマー組成物は、従来のそれに比
し、PCM用プライマーとしての要求特性(プレス加工時
の曲げ加工性、鋼板および上塗り塗料との密着性、耐蝕
性、耐湿性、耐溶剤性)をバランス良く備えている。
上塗り塗料との密着性も焼付条件の依存性が小さく、
作業上有利である。また耐候性等も良好であるので、上
塗り塗料としても使用可能である。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。以下
「部」、「%」となるのは、反射光沢保持率(%)を除
き、重量基準で表わしたものである。
〈飽和ポリエステル(X)の製造〉 製造例1 撹拌機、精留塔、窒素導入管、真空装置および温度計
を備えた2反応容器に、テレフタル酸290.7部、イソ
フタル酸290.7部、エチレングリコール271.6部、下式で
示されるトリシクロデカンジメチロール171.9部、ジn
−ブチルスズオキサイド0.2部、三酸化アンチモン0.3部
を仕込み、150℃から220℃まで5時間かけてエステル化
反応を行った。続いて30分かけて1mmHgまで減圧し、さ
らに0.1〜0.8mmHgの減圧下250〜260℃で2時間重縮合反
応を行った。これにより、淡黄色透明飽和ポリエステル
(X−1)が得られた。
製造例2 酸成分としてテレフタル酸/イソフタル酸/セバシン
酸、グリコール成分としてエチレングリコール/ネオペ
ンチルグリコール/下式のトリシクロデカンジメチロー
ルを用い、以下製造例1と同様にして飽和ポリエステル
(X−2)を製造した。
製造例3 酸成分としてテレフタル酸/イソフタル酸、グリコー
ル成分としてエチレングリコール/ネオペンチルグリコ
ール/下式のトリシクロデカンジメチロールを用い、以
下製造例1と同様にして飽和ポリエステル(X−3)を
製造した。
製造例4 酸成分としてテレフタル酸/イソフタル酸/セバシン
酸、グリコール成分としてエチレングリコール/ネオペ
ンチルグリコール/下式のトリシクロデカンジメチロー
ルを用い、以下製造例1と同様にして飽和ポリエステル
(X−4)を製造した。
との1:1の混合物 製造例5 酸成分としてテレフタル酸/イソフタル酸/下式トリ
シクロデカンジカルボン酸、グリコール成分としてエチ
レングリコール/ネオペンチルグリコールを用い、以下
製造例1と同様にして飽和ポリエステル(X−5)を製
造した。
製造例6 酸成分としてテレフタル酸/イソフタル酸/製造例5
で用いたトリシクロデカンジカルボン酸、グリコール成
分としてエチレングリコール/ネオペンチルグリコール
/製造例3で用いたトリシクロデカンジメチロールを用
い、以下製造例1と同様にして飽和ポリエステル(X−
6)を製造した。
比較製造例1 酸成分としてテレフタル酸/イソフタル酸/セバシン
酸、グリコール成分としてエチレングリコール/ビスフ
ェノールAのエチレンオキサイド2モル付加物(三洋化
成工業株式会社製のニューポールBPE−20)を用い、以
下製造例1と同様にして飽和ポリエステル(X−a)を
製造した。
比較製造例2 酸成分としてテレフタル酸/イソフタル酸、グリコー
ル成分としてエチレングリコール/ビスフェノールAの
プロピレンオキサイド4.4モル付加物(日本油脂株式会
社製のユニオールDB−500)を用い、以下製造例1と同
様にして飽和ポリエステル(X−b)を製造した。
比較製造例1〜6および比較製造例1〜2において得
られた飽和ポリエステルの組成および還元粘度を後の第
1表にまとめて示す。
ただし、還元粘度は、飽和ポリエステル0.10gをフェ
ノールとテトラクロルエタンの容量比で6対4の混合溶
媒25mlに溶解し、30℃で測定したものである。
〈塗料の調製〉 実施例1 製造例1で得た飽和ポリエステル(X−1)をシクロ
ヘキサノン/ソルベッソ#150(エッソスタンダードオ
イル社製の芳香族系溶剤)/イソホロン=50/30/20(重
量比)の混合溶媒に溶解して樹脂分40%の溶液とし、こ
の溶液を用いて下記の処方で各成分を混合し、ディスパ
ー中で1時間分散混練して、PCM用プライマー組成物を
調製した。
実施例2 飽和ポリエステル(X−1)の40%溶液に代えて製造
例2で得た飽和ポリエステル(X−2)の40%溶液を用
い、かつメラミン系化合物(Y)として住友化学工業株
式会社製のスミマールM504C(不揮発分96%)を15部用
いたほかは、実施例1と同様にしてPCM用プライマー組
成物を調製した。
実施例3 飽和ポリエステル(X−1)の40%溶液に代えて製造
例3で得た飽和ポリエステル(X−3)の40%溶液を用
い、かつメラミン系化合物(Y)として日本カーバイド
工業株式会社製のカラックMS−11(不揮発分60%)を15
部用いたほかは、実施例1と同様にしてPCM用プライマ
ー組成物を調製した。
実施例4 飽和ポリエステル(X−1)の40%溶液に代えて製造
例4で得た飽和ポリエステル(X−4)の40%溶液を用
いたほかは、実施例1と同様にしてPCM用プライマー組
成物を調製した。
実施例5 飽和ポリエステル(X−1)の40%溶液に代えて製造
例5で得た飽和ポリエステル(X−5)の40%溶液を用
いたほかは、実施例1と同様にしてPCM用プライマー組
成物を調製した。
実施例6 飽和ポリエステル(X−1)の40%溶液に代えて製造
例6で得た飽和ポリエステル(X−6)の40%溶液を用
いたほかは、実施例1と同様にしてPCM用プライマー組
成物を調製した。
比較例1 飽和ポリエステル(X−1)の40%溶液に代えて比較
製造例1で得た飽和ポリエステル(X−a)の40%溶液
を用いたほかは、実施例1と同様にしてPCM用プライマ
ー組成物を調製した。
比較例2 飽和ポリエステル(X−1)の40%溶液に代えて比較
製造例2で得た飽和ポリエステル(X−b)の40%溶液
を用いたほかは、実施例1と同様にしてPCM用プライマ
ー組成物を調製した。
比較例3 市販のPCM用エポキシ樹脂塗料を用いた。
〈塗装試験〉 上記で調製したPCM用プライマー組成物を厚さ0.3mmの
リン酸亜鉛処理軟鋼板(日本テストパネル株式会社製の
ボンデ#144処理板)上に乾燥膜厚が17〜20μmとなる
ように塗装し、軟鋼板の最終到達温度が230℃になるよ
うに60秒間熱風乾燥機で焼付けを行った。
得られた塗装鋼板(PCM)につき、下記に述べる方法
により塗膜物性を測定した。結果を後の第2表に示す。
〈塗膜物性の測定〉 光沢 60゜−60゜反射光沢保持率を測定した。
鉛筆硬度 JIS K−5400に準じて測定した。
加工性(T折り曲げ加工性) 2φマンドレル程度に折り曲げた折り曲げ部に、試験
片と同じ厚さの軟鋼板をはさみ、万力を使って最終はさ
み曲げを行い、折り曲げ部にクラックの入らないまでに
はさんだ板の枚数で加工性を評価した。n枚の場合をnT
と表わした。なおクラックの判定は、折り曲げ部を30倍
ルーペで観察することにより行った。
耐メチルエチルケトン性 塗面を20℃でメチルエチルケトンをしみこませたガー
ゼで100回ラッピングし、塗面状態を観察した。
耐蝕性 JIS K−5400(塩水噴霧試験)に準じて測定した。
耐沸水性 沸騰水に2時間浸漬した後、60゜−60゜反射光沢保持
率を測定した。
耐スクラッチ性 塗膜に硬化にて傷をつけ、そのときの剥離に要する程
度により、○、△、×で評価した。
○:非常に強い剥離力が必要 △:やや強い剥離力が必要 ×:軽い剥離力で剥離 鋼板との密着性 塗装板上に、厚さ0.2mm、巾5mm、長さ50mmの鋼板をエ
ポキシ樹脂接着剤を用いて接着させ、Tピール剥離試験
(引張速度5mm/min)を行い、剥離強度(5kg/mm)を測
定した。
上塗り塗料との密着性 上記で得たPCMのプライマー組成物塗装層の上から、
下記組成のポリエステル系樹脂塗料を塗装焼付けし、上
記と同様の方法で剥離試験を行い、剥離強度を測定し
た。
(上記ポリエステル系樹脂としては、テレフタル/イソ
フタル酸/セバシン酸/エチレングリコール/ネオペン
チルグリコールの組成の還元粘度0.7dl/gの縮合物を使
用。)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ジカルボン酸を主成分とする酸成分
    とグリコール成分とからなり、かつ芳香族ジカルボン酸
    以外の酸成分またはグリコール成分の少なくとも一部が
    一般式 (式中、Xは水酸基、カルボキシル基またはヒドロキシ
    アルキル基、nは0〜8の整数)で示されるトリシクロ
    アルカンである飽和ポリエステル(X)と、メラミン系
    化合物(Y)とからなる塗装鋼板用塗料組成物。
  2. 【請求項2】酸成分に占める芳香族ジカルボン酸の割合
    が50モル%以上である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】飽和ポリエステル(X)中のトリシクロア
    ルカンの導入量が、酸成分とグリコール成分との合計量
    の少なくとも5モル%である請求項1記載の組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102482191B (zh) * 2009-09-03 2014-03-19 日立化成株式会社 三环癸烷单甲醇单羧酸及其衍生物

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