JP2623181B2 - 熱染料昇華転写受容材料 - Google Patents

熱染料昇華転写受容材料

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JP2623181B2
JP2623181B2 JP3298289A JP29828991A JP2623181B2 JP 2623181 B2 JP2623181 B2 JP 2623181B2 JP 3298289 A JP3298289 A JP 3298289A JP 29828991 A JP29828991 A JP 29828991A JP 2623181 B2 JP2623181 B2 JP 2623181B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は熱染料昇華転写により使用するた
めの染料像受容材料に関する。
【0002】熱染料拡散転写とも称される熱染料昇華転
写は、熱転写可能性を有する昇華性染料を含有する染料
像を設けた染料供与体材料を、染料像受容材料と接触状
態にし、パターン情報信号に従って、多数の並置した熱
発生レジスターを設けた熱印刷ヘッドで選択的に加熱
し、これによって染料供与体材料の選択的に加熱された
帯域から染料が染料像受容材料に転写され、その上にパ
ターンを形成する、その形及び濃度は染料供与体材料に
付与された熱のパターン及び強度に従う。
【0003】熱染料昇華転写により使用するための染料
像受容材料は通常中へと染料がより容易に拡散できるよ
うな染料像受容層で被覆した支持体例えば紙又は透明フ
イルムを含有する。支持体と受容層の間に接着剤層を設
けてもよい。
【0004】染料像受容層は結合剤として例えばポリカ
ーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリビニルクロライド、ポリスチレン−コ−アクリ
ロニトリル、ポリカプロラクトン又はそれらの混合物を
含有できる。
【0005】一般的に使用される結合剤は、一つ又はそ
れ以上のジカルボン酸及び一つ又はそれ以上のジオール
間の(共)重縮合によって得られる(コ)ポリエステル
である。好ましくはジカルボン酸及び/又はジオールの
少なくとも一つは、(コ)ポリエステルのガラス転移点
が少なくとも0℃、好ましくは少なくとも20℃である
ように芳香族部分を含有する。
【0006】かかるポリエステル受容層は例えばEP2
89161,EP275319,EP261505,E
P368318,JP86/3796及びJP89/2
69589に記載されている。
【0007】JP89/269589においては、ジカ
ルボン酸縮合残基の例としてマロン酸、コハク酸、フマ
ル酸、マレイン酸、グルタル酸及びアジピン酸を用いた
ポリエステル像受容層が記載されている。
【0008】ポリエステル受容層中に導入するため記載
されているジオールの例にはエチレングリコール及びネ
オペンチルグリコールを含む。
【0009】従来技術のポリエステル像受容層において
は、可染性が必ずしも充分に良好でなく、高濃度を有す
る像が所望されるとき、印刷中それに応じた過度の熱含
量が要求される。このため熱ヘッドへのエネルギー負荷
が不可避的に増大し、これによって熱ヘッド駆動電圧が
不利な程大になる。
【0010】更に、熱転写を行った後に、供与体材料及
び受容材料を剥離するとき、供与体層が受容層に接着
し、従ってその上に転写されるように剥離される、これ
によって両シートが決して使用に適合しなくなるであろ
う。従って像受容層の粘着防止性を改良するため、一般
に剥離剤が従来技術の像受容層中に又はこの像受容層上
の表面被覆中に混入されている。
【0011】本発明の目的はすぐれた可染性のポリエス
テル染料像受容層を提供することにある。
【0012】本発明の別の目的は、像受容層又は像受容
層の上の層中に別に剥離剤を混入する必要なしに改良さ
れた剥離性を有するポリエステル染料像受容層を提供す
ることにある。本発明の他の目的は以下の説明から明ら
かになるであろう。
【0013】本発明によれば熱染料昇華転写により使用
するための染料像受容材料を提供する、前記染料像受容
材料は、一つ又はそれ以上のジオール及び一つ又はそれ
以上のジカルボン酸の縮合残基を含有する(コ)ポリエ
ステルを含有する染料像受容層を上に有する支持体を含
み、前記ジオール及び/又は前記ジカルボン酸の少なく
とも一つが5個以下の炭素原子を主鎖中に含有し、少な
くとも6個の炭素原子を有する長鎖アルキル又はアルキ
レン基を側鎖中に含有することを特徴とする。
【0014】好ましくは長鎖側鎖基は少なくとも10個
の炭素原子を含有する。
【0015】側鎖の長鎖アルキル又はアルキレン基は分
枝であっても又は非分枝であってもよい。又二つ以上の
長鎖アルキル又はアルキレン側基が、主鎖の同じ炭素原
子上で又は異なる炭素原子上で本発明のジオール又はジ
カルボン酸中に含有されていてもよい。
【0016】長鎖アルキル又はアルキレン側基は、芳香
族部分、脂環式部分、異種原子(例えば−O−、−NH
−、−O−CO−、−NH−CO−)の如き結合基を介
して主鎖中に結合されていることができる。
【0017】長鎖アルキル又はアルキレン側基を含有す
る本発明の短鎖ジオールの例には、1,2−オクタンジ
オール、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジ
オール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,4−オク
タデカンジオール、N,N−ジ−(n−デシル)アミノ
−2,3−プロパンジオール、グリセリンモノステアレ
ート、グリセリンモノオレエート、グリセリンモノリシ
ノレエート、グリセリンモノラウレート、グリセリンモ
ノカプリレート、ペンタエリスリトールジステアレート
及びペンタデシルレゾルシンを含む。これらの中1,2
−ドデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、
グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレエー
ト、ペンタエリスリトールジステアレート及びペンタデ
シルレゾルシンが特に好ましい。
【0018】長鎖アルキル又はアルキレン側基を含有す
る本発明の短鎖ジカルボン酸の例には、テトラデシルマ
ロン酸、ヘキサデシルマロン酸、オクタデシルマロン
酸、ジヘプチルマロン酸、オクチルコハク酸、デシルコ
ハク酸、ドデシルコハク酸、テトラデシルコハク酸、ヘ
キサデシルコハク酸、オクタデシルコハク酸、オクテニ
ルコハク酸、イソ−オクテニルコハク酸、デセニルコハ
ク酸、ドデセニルコハク酸、テトラデセニルコハク酸、
ヘキサデセニルコハク酸、オクタデセニルコハク酸、ド
コシルコハク酸、ドコセニルコハク酸、テトラプロペニ
ルコハク酸、トリアコンテニルコハク酸、ポリイソブテ
ニルコハク酸、1−ドデシルグルタル酸、1−テトラデ
シルグルタル酸、1−ヘキサデシルグルタル酸及び1−
デシルアジピン酸を含む。これらの中ヘキサデシルマロ
ン酸、オクタデシルマロン酸、ヘキサデシルコハク酸、
オクタデシルコハク酸、及びドコセニルコハク酸が特に
好ましい。
【0019】本発明の(コ)ポリエステルは、芳香族及
び脂肪族ジカルボン酸及びジオールを含み、かつ長鎖ア
ルキル又はアルキレン側基を含有する本発明の短鎖ジオ
ール又はジカルボン酸を含む一つ又はそれ以上のジオー
ルと一つ又はそれ以上のジカルボン酸を縮合することに
よって得ることができる。縮合は又相当するエステルの
形でのジカルボン酸の誘導体及び/又は相当するエポキ
シドの形又は相当するアセテートの形でのジオールの誘
導体を用いて行うこともできる。
【0020】好ましくは少なくとも一つの縮合残基は芳
香族部分を含有する。
【0021】芳香族ジカルボン酸の例にはテレフタル
酸、イソフタル酸、スルホイソフタル酸、オルソフタル
酸、t−ブチルイソフタル酸、4,4′−オキシビス安
息香酸、2,5−、2,6−又は2,7−ナフタレンジ
カルボン酸、4,4−ジフエニルジカルボン酸、ジピコ
リン酸及び2,2−ビス(p−カルボキシフエニル)プ
ロパンを含む。
【0022】芳香族ジオールの例にはビスフエノール
A、エトキシル化ビスフエノールA(例えばAkzoによっ
て市販されているDianol22)、プロポキシル化ビスフ
エノールA(例えばAkzoによって市販されているDianol
33)、p−キシリレングリコール、5−スルホレゾル
シンナトリウムを含む。
【0023】脂肪族ジカルボン酸の例にはマロン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を含む。
【0024】脂肪族ジオールの例にはエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、
1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−
シクロヘキサンジオール、2,2′−ビス(4−ヒドロ
キシ−シクロヘキシル)プロパンを含む。
【0025】前述したジオール及びジカルボン酸とは別
に、ポリエステル中に少量の長鎖ジオール及び/又はジ
カルボン酸及び/又はヒドロキシ−カルボン酸を導入し
て更に可染性を増強することができる。
【0026】前記長鎖ジオールの例には、1,8−オク
タンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デ
カンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,1
2−ドデカンジオール、1,13−トリデカンジオー
ル、1,14−テトラデカンジオール、1,15−ペン
タデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、
1,17−ヘプタデカンジオール、1,12−オクタデ
カンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,
2−エポキシオクタデカンジオール、1,19−ノナデ
カンジオール、1,20−エイコサンジオール、1,2
1−ヘンエイコサンジオール、1,22−ドコサンジオ
ール、1,25−ペンタコサンジオール、9−オクタデ
セン−1,12−ジオール及びダイマー脂肪族アルコー
ルを含む。
【0027】前記長鎖ジカルボン酸の例にはセバチン
酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジ
カルボン酸、ドデカンジカルボン酸、トリデカンジカル
ボン酸、テトラデカンジカルボン酸、ヘプタデカンジカ
ルボン酸、オクタデカンジカルボン酸、ノナデカンジカ
ルボン酸、エイコサンジカルボン酸、ドコサンジカルボ
ン酸、ダイマー脂肪酸及び誘導体例えばPRIPOL1008
/1009(芳香族、環式脂肪族及び脂肪族C36ダイマ
ー脂肪酸異性体の混合物であるCAS登録No. 6878
3−41−5)及びPRIPLAST3008(前記ダイマー酸
のジメチルエステルであるCAS登録No. 68956−
10−5)、PRIPOL1004(C44ダイマー脂肪酸であ
る)(これらは全てUnichemaによって市販されてい
る)、EMPOL (C36脂肪族ダイマー酸であるQuantum Ch
emicals によって市販されている)及びUNIDYME 14
(Union Campにより市販されている)を含む。
【0028】長鎖アルキル又はアルキレン基を含有する
前記ヒドロキシ−カルボン酸の例には、メチル−n−ヘ
キシルグリコール酸、2,3−ジヒドロキシノナノン
酸、11−ヒドロキシウンデカン酸、2−ヒドロキシ−
4,6,6−トリメチルヘプタン酸、16−ヒドロキシ
ヘキサデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、12
−ヒドロキシ−9−オクタデセン酸、リシノレイン酸、
12,13−エポキシ−9−オクタデセン酸、アナカル
ド酸を含む。
【0029】本発明により使用するポリエステル樹脂は
当業者に知られている縮重合反応によって製造できる。
一つ以上の二重結合を含有するポリエステルの場合架橋
及び/又は副反応を避けるため防止剤を加えることがで
きる。
【0030】長鎖アルキル又はアルキレン側基を含有す
る本発明の短鎖ジオール又はジカルボン酸は、それぞれ
の全ジオールジカルボン酸含有量の1〜60モル%、好
ましくは5〜25モル%、更に好ましくは5〜10モル
%の量でポリエステル中に導入するのが好ましい。
【0031】本発明によるポリエステル結合剤の分子量
は約1000〜10000であるのが好ましい。分子量
は、重縮合反応中少量(例えば約0.1モル%)の3官
能性又は4官能性生成物例えば下記構造式に相当する化
合物を加えることによって増大させることができる。
【0032】
【化1】
【0033】好ましくはCOO- ,SO3 -,O- 又はポ
リエチレンオキサイド鎖の如き可溶性化基は、(コ)ポ
リエステル中に、ジカルボン酸(例えばスルホイソフタ
ル酸、スルホテレフタル酸、スルホオルソフタル酸)の
一つを介して、又はジオール〔例えばGoldschmidt より
共に市販されている下記式(a)に相当するTegomerD
S3117又は下記式(b)に相当するTegomer D34
03〕の一つを介して導入する、かくすると次に支持体
に像受容層の水性付与を容易になしうる利点をもたら
す。かかる可能性化基の例はEP368318及びJP
86/3796に記載されている。
【0034】
【化2】
【0035】
【化3】
【0036】本発明の好ましい(コ)ポリエステルを下
表1に示すが、本発明はこれに限定されない。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表示TPA、IPA、SIPA、EG、D
IA22、CHDM、MPG、TEGODS、TEGO
D、MAL、HSA及びLCAは、ポリエステルの単位
が誘導される成分を表わし、これらの表示は下記の通り
である。
【0040】TPA テレフタル酸 IPA イソフタル酸 SIPA 5−スルホイソフタル酸ナトリウム
塩 EG エチレングリコール DIA22 Akzoにより市販されているDianol2
2(エポキ化ビスフエノール) CHDM シクロヘキサンジメタノール NPG ネオペンチルグリコール TEGODS Goldschmidt より市販されているTe
gomer DS3117 TEGOD Goldschmidt より市販されているTe
gomer D3403 MAL マレイン酸ジメチルエステル HSA 12−ヒドロキシステアリン酸 LCA 長鎖アルキル又はアルキレン側基を
有する本発明の短鎖ジオール又はジカルボン酸。例を下
記に示す。 1,2OD 1,2−オクタンジオール DODD 1,2−ドデカンジオール HDD 1,2−ヘキサデカンジオール GMS グリセリンモノステアレート GMO グリセリンモノオレエート HDMAL ヘキサデシルマロン酸 OSUC オクテニルコハク酸 TPSUC テトラプロペニルコハク酸 ODSUC オクタデシルコハク酸 IODSUC イソオクタデシルコハク酸 DOCSUC ドコセニルコハク酸
【0041】上記表中の数値はそれぞれの合計ジオー
ル、ジカルボン酸含有量についてのモル%での(コ)ポ
リエステル組成中のジオール又はジカルボン酸基の量を
示す。
【0042】本発明のポリエステル樹脂は、支持体の1
2 について0.5〜100gの量で被覆するのが好ま
しく1〜10g/m2 が更に好ましい。
【0043】本発明において本発明の(コ)ポリエステ
ル樹脂の混合物を使用できる、又これらの樹脂と他の既
知の染料受容樹脂との混合物も使用できる。
【0044】例えば本発明の(コ)ポリエステル樹脂と
組合せて、下記に示す合成樹脂(a)〜(e)を単独で
又は2種以上の混合物で使用できる。
【0045】(a)エステル結合を有するもの:ポリエ
ステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ア
クリレート樹脂、ビニルトルエン−アクリレート樹脂
等。 (b)ウレタン結合を有するもの:ポリウレタン樹脂
等。 (c)アミド結合を有するもの:ポリアミド樹脂。 (d)尿素結合を有するもの:尿素樹脂等。 (e)高度に極性結合を有するもの:ポリカプロラクト
ン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルクロライド樹
脂、ポリアクリロニトリル樹脂、セルロース誘導体樹
脂。
【0046】かかる樹脂の例は例えばEP13301
1,EP133012,EP144247,EP227
094,EP228066に記載されている。
【0047】例えば受容層は本発明による(コ)ポリエ
ステルと従来の(コ)ポリエステル樹脂の樹脂混合物か
ら構成できる。
【0048】本発明の(コ)ポリエステル樹脂を他の樹
脂と組合せて使用するとき、他の樹脂の量は、使用する
本発明の(コ)ポリエステルにもよって決るが、本発明
の(コ)ポリエステル樹脂100重量部について好まし
くは0〜100重量部である。
【0049】染料に対する拡散促進剤として又は染料を
受容又は溶解しうる物質として、高沸点有機溶媒又は熱
溶媒又は可塑剤を像受容層中に含有させることができ
る。かかる高沸点有機溶媒及び熱溶媒の有用な例には、
例えばJP62/174754,JP62/24525
3,JP61/209444,JP61/20053
8,JP62/8145,JP62/9348,JP6
2/30247,JP62/136646に記載された
化合物を含む。
【0050】転写された像の鮮鋭度を改良するため受容
層の白度を改良し、又は受容面への書込み性を与え、転
写された像の再転写を防止する目的のため、受容層に白
色顔料を加えることができる。白色顔料としては、酸化
チタン、酸化亜鉛、カオリン、クレー、炭酸カルシウ
ム、微粉末シリカ等を使用でき、これらは前述した如く
2種以上の混合物として使用できる。
【0051】又転写された像の耐光性を更に増強するた
め、紫外線吸収剤、光安定剤及び酸化防止剤の如き添加
剤の1種又は2種以上を必要により加えることができ
る。これらの紫外線吸収剤及び光安定剤の量は、受容層
を構成する樹脂100重量部について、それぞれ0.0
5〜10重量部及び0.5〜3重量部であるのが好まし
い。
【0052】本発明の染料受容材料は、供与体材料に対
する剥離性を改良するため剥離剤を含有できる。剥離剤
としては、固体ワックス例えばポリエチレンワックス、
アミドワックス、及びテフロン粉末;弗素基及びホスフ
エートエステル基界面活性剤;及びパラフイン基、シリ
コーン基及び弗素基油、シリコーン油、好ましくは反応
性シリコーン油及びシリコーン含有コポリマー例えばポ
リシロキサン−ポリエーテルコポリマーが好ましい。
【0053】又像受容層の表面の少なくとも一部上に、
適切な溶媒中の前記剥離剤の分散液又は溶液の被覆を付
与し、次いで乾燥及び他の工程を行って剥離剤を与える
ことができる。剥離層の厚さは0.01〜5μm、特に
0.005〜2μmであるのが好ましい。
【0054】受像層の形成は、既知の被覆又は印刷法で
のみならず、適切な材料を溶解又は分散して得られた受
容層組成物を別の仮支持体上に先ず被覆し、次いでそこ
からそれを永久支持体上に転写することによっても実施
できる。
【0055】受容体シート用支持体としては、種々のプ
ラスチック例えばポリエチレンテレフタレート、ポリオ
レフイン、ポリビニルクロライド、ポリスチレン、ポリ
カーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、セ
ルロースエステル、又はポリビニルアルコール−コ−ア
セタールの透明フイルム又はシートを使用することがで
きる。支持体は又、紙(最上級紙、アート紙、セルロー
ス繊維紙)、バライタ被覆紙、ポリオレフイン被覆紙例
えば二重ポリエチレン被覆紙、合成紙(ポリオレフイン
系、ポリスチレン系)、又は白色ポリエステル例えば白
色顔料化ポリエステルの如き反射性のものであることも
できる。
【0056】又前記の任意の組合せによる積層製品も使
用できる。積層体の代表例には、スルロース繊維紙と合
成紙の積層体及びセルロース繊維紙とプラスチックフイ
ルム又はシートの積層体を含む。積層体の別の例とし
て、セルロース繊維紙の代りに合成紙を用いたプラスチ
ックフイルムを使用できる。更にセルロース繊維紙、プ
ラスチックフイルム及び合成紙の積層体も使用できる。
【0057】支持体シートは染料受容層を支持する作用
をし、そして支持体シートは、熱転写記録を行う時間加
熱される染料受容シートを取り扱うのに充分な機械的強
度を有することが望ましい。染料受容層単独が必要な機
械的強度を有するときには、支持体は除くことができ
る。
【0058】本発明の染料受容層は、染料受容層が支持
体シート上に設けられるときには0.5〜50μmの全
面厚さを有するのが好ましく、2.5〜10μmの厚さ
を有するのが更に好ましい、又は支持体シートを省略す
るときには3〜120μmの厚さを有するのが好まし
い。
【0059】像受容層は単一層であることができる、或
いは二つ以上のかかる層を支持体上に設けてもよい。
【0060】又受容層は支持体の両面に形成してもよ
い。ヨーロッパ特許出願No. 96200930.7に記
載されている如き両受容層上に表裏(recto-verso )印
刷する透明支持体の場合、転写された像の濃度の増大を
もたらす。
【0061】本発明の像受容材料は又支持体と像受容層
の間に一つ以上の中間層を有することができる。それら
が形成される材料によって、中間層は緩衝層、多孔質層
又は染料拡散防止層として機能することができ、或いは
これらの機能の二つ以上を果すことができる、そしてそ
れらは又特別の応用によっては接着剤の目的も果す。
【0062】中間層を構成する材料には例えばウレタン
樹脂、アクリル樹脂、エチレン樹脂、ブタジエンゴム、
又はエポキシ樹脂を含むことができる。中間層の厚さは
約2〜20μmであるのが好ましい。
【0063】染料拡散防止層は染料が支持体中に拡散す
るのを防止する層である。これらの層を形成するため使
用する結合剤は水溶性又は有機溶媒可溶性であることが
できる、しかし水溶性結合剤が好ましく、特にゼラチン
が最も好ましい。
【0064】多孔質層は、付与された熱が効率的に使用
されることを確実にするため、熱転写するときに付与さ
れる熱が像受容層から支持体へ拡散するのを防止する層
である。
【0065】例えばシリカ、クレー、タルク、ケイソウ
土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、酸化亜鉛、リト
ポン、酸化チタン又はアルミナからなる微粉末は、本発
明の熱転写像受容材料を構成する像受容層、緩衝層、多
孔質層、拡散防止層及び接着剤層等中に含有させること
ができる。
【0066】又本発明の像受容材料はその前面又は裏面
に付与した帯電防止処理を有することができる。かかる
帯電防止処理は、例えば像受容層に付与した帯電防止層
中に又は前面に来る像受容層中に帯電防止剤を混入する
ことによって行うことができる。同じ処理は裏面にも行
うことができる。かかる処理によって像受容シート間の
相互の滑りをなめらかに行うことができ、像受容シート
上への粉塵の付着を防止する効果も有する。
【0067】更に像受容シートはシート支持体の裏面に
設けた滑性層を有することができる。滑性層のための材
料にはメタクリレート樹脂例えばメチルメタクリレート
等、又は相当するアクリレート樹脂、ビニル樹脂例えば
ビニルクロライド−ビニルアセテートコポリマーを含み
うる。
【0068】受容材料は、受容材料が転写中所望位置で
正しく設定できるよう一つの面、好ましくは裏面に設け
た検出マークを有することができる、これによって像は
常に正しい所望の位置で形成できる。
【0069】本発明の受容材料と組合せて、熱染料昇華
転写により使用するための染料供与体材料は非常に薄い
支持体例えばポリエステル支持体を通常含み、その一側
は印刷染料を含有する染料層で被覆されている。通常支
持体及び染料層の間には接着剤層又は下塗層を設ける。
通常反対側は、熱印刷ヘッドが摩耗に悩まされることな
く通過できるよう滑性にされた面を与える滑性層で被覆
する。
【0070】染料層は単色層であることができる、或い
はそれは例えばシアン、マゼンタ、黄及び場合によって
は黒色相の異なる染料等の逐次反復部域を含むことがで
きる。3色又はそれ以上の原色染料を含有する染料供与
体材料を使用するとき、各色に対して染料転写処理工程
を逐次行うことによって多色像を得ることができる。
【0071】かかる熱染料昇華転写供与体材料の染料層
は、好適な溶媒又は溶媒混合物に染料、重合体結合剤媒
体、及び他の任意成分を加え、成分を溶解又は分散させ
て支持体に付与する被覆組成物を形成する、支持体には
初めに接着剤層又は下塗層を設けておいてもよい、そし
て乾燥する。
【0072】かくして形成される染料層は約0.2〜
5.0μm、好ましくは0.4〜2.0μmの厚さを有
し、染料対結合剤の比は重量で9:1〜1:3、好まし
くは2:1〜1:2である。
【0073】重合体結合剤としては下記のものを使用で
きる:セルロース誘導体例えばエチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロー
ス、セルロースアセテートホーメート、セルロースアセ
テート水素フアレート、セルロースアセテート、セルロ
ースアセテートプロピオネート、セルロースアセテート
ブチレート、セルロースアセテートペンタノエート、セ
ルロースアセテートベンゾエート、セルローストリアセ
テート;ビニル系樹脂及び誘導体例えばポリビニルアル
コール、ポリビニルアセテート、ポリビニルブチラー
ル、コポリビニルブチラール−ビニルアセタール−ビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセ
トアセタール、ポリアクリルアミド;アクリレート及び
アクリレート誘導体から誘導された重合体及び共重合体
例えばポリアクリル酸、ポリメチルメタクリレート、及
びスチレン−アクリレート共重合体;ポリエステル樹
脂;ポリカーボネート;オルガノシリコーン例えばポリ
シロキサン;ポリフエニレンオキサイド;アラビヤゴ
ム。好ましくは染料層の結合剤としてセルロースアセテ
ートブチレート又はコポリスチレン−アクリロニトリル
を使用する。
【0074】熱の作用により受容シートの染料像受容層
に容易に転写できるならば任意の染料をかかる染料層で
使用できる。
【0075】熱染料昇華転写に使用するための染料の代
表的かつ特別の例は例えばEP400706,EP20
9990,EP209991,EP216483,EP
218397,EP227095,EP227096,
EP229374,EP235939,EP24773
7,EP257577,EP257580,EP258
856,EP279330,EP279467,EP2
85665,US4743582,US475392
2,US4753923,US4757046,US4
769360,US4771035,JP84/788
94,JP84/78895,JP84/78896,
JP84/227490,JP84/227948,J
P85/27594,JP85/30391,JP85
/229787,JP85/229789,JP85/
229790,JP85/229791,JP85/2
29792,JP85/229793,JP85/22
9795,JP86/41596,JP86/2684
93,JP86/268494,JP86/26849
5及びJP86/284489に記載されている。
【0076】原色染料供与体材料に使用するため特に好
ましい染料又は染料混合物には下記の物がある:
【0077】黄については、1:10〜10:1の比で
の下記式に相当する染料の混合物;
【0078】
【化4】
【0079】
【化5】
【0080】マゼンタについては1:10〜10:1の
比での下記式に相当する染料の混合物;
【0081】
【化6】
【0082】
【化7】
【0083】マゼンタについては1:10〜10:1の
比での下記式に相当する染料の混合物;
【0084】
【化8】
【0085】
【化9】
【0086】シアンについては1:10〜10:1の比
での下記式に相当する染料の混合物;
【0087】
【化10】
【0088】
【化11】
【0089】黒については下記式(1)に相当するマゼ
ンタ染料、下記式(2)に相当するシアン染料及び下記
式(3)に相当する黄染料の混合物;
【0090】
【化12】
【0091】
【化13】
【0092】
【化14】
【0093】前記原色染料層に使用するのに好ましい結
合剤には構成成分の何れかが0〜100%の比の範囲で
のコ−スチレン−アクリロニトリル及びコ−スチレン−
アクリロニトリル−ブタジエンの混合物がある。好まし
い結合剤/染料比は5:1〜1:5である。
【0094】被覆層は又他の成分例えば硬化剤、保恒
剤、有機もしくは無機微粒子、分散剤、帯電防止剤、消
泡剤、粘度制御剤等も含有できる。これらの及び他の成
分はEP133011,EP133012,EP111
004及びEP279467に更に完全に記載されてい
る。
【0095】染料供与体材料用の支持体としては、それ
が20ミリ秒以下の間にわたって400℃までを含む温
度に耐えることができ寸法的に安定であり、更にかかる
短時間、代表的には1〜10ミリ秒内で受容体シートへ
転写を行うため、他側上の染料を通って一側上に付与し
た熱を伝達するのに充分な薄さであるならば、任意の材
料を使用できる。かかる材料にはポリエチレンテレフタ
レートの如きポリエステル、ポリアミド、ポリアクリレ
ート、ポリカーボネート、セルロースエステル、弗素化
重合体、ポリエーテル、ポリアセタール、ポリオレフイ
ン、ポリイミド、グラシン紙及びコンデンサー紙を含
む。好ましいのはポリエチレンテレフタレートである。
一般に支持体は2〜30μmの厚さを有する。支持体は
又所望によって接着剤層又は下塗層で被覆してもよい。
【0096】染料供与体材料の染料層は支持体上に被覆
してもよく、或いはグラビヤ法の如き印刷法でその上に
印刷してもよい。
【0097】支持体の方へ向って染料の誤った方向への
転写を防止することによって染料転写濃度を改良するた
め支持体と染料層の間で染料供与体材料中に、親水性コ
ロイド重合体を含有する染料バリヤー層を使用してもよ
い。染料バリヤー層は意図する目的にとって有用である
任意の親水性材料を含有できる。一般に良好な結果は、
ゼラチン、ポリアクリルアミド、ポリイソプロピルアク
リルアミド、ブチルメタクリレートグラフト化ゼラチ
ン、エチルメタクリレートグラフト化ゼラチン、エチル
アクリレートグラフト化ゼラチン、セルロースモノアセ
テート、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンイミン、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコ
ールとポリビニルアセテートの混合物、ポリビニルアル
コールとポリアクリル酸の混合物又はセルロースモノア
セテートとポリアクリル酸の混合物を用いて得られた。
好適な染料バリヤー層は例えばEP227091及びE
P228065に記載されている。或る種の親水性重合
体、例えばEP227091に記載されているものは、
支持体及び染料層に対する適切な接着性も有する、従っ
て別の接着剤層及び下塗層の必要をなくすことができ
る。供与体材料で単一層の形で使用するこれらの特別な
親水性重合体は従って二重機能を果す、従ってここでは
染料バリヤー/下塗層と称する。
【0098】好ましくは染料供与体材料の反対側は、染
料供与体材料への粘着から印刷ヘッドを防ぐため滑性層
で被覆できる。かかる滑性層は、重合体結合剤を用い又
は用いずに、滑性材料例えば界面活性剤、液体潤滑剤、
固体滑剤又はそれらの混合物を含有する。界面活性剤は
当業者に知られている任意のもの、例えばカルボキシレ
ート、スルホネート、ホスフエート、脂肪族アミン塩、
脂肪族四級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
フルオロアルキルC2 〜C20脂肪酸であることができ
る。液体潤滑剤の例にはシリコーン油、合成油、飽和炭
化水素及びグリコールを含む。固体滑剤の例には各種高
級アルコール例えばステアリルアルコール、脂肪酸及び
脂肪酸エステルを含む、好適な滑性層は例えばEP13
8483、EP227090,US4567113,U
S4572860,US4717711に記載されてい
る。好ましくは滑性層は結合剤としてスチレン−アクリ
ロニトリル共重合体又はスチレン−アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体を含有し、滑剤としてポリシロキサ
ン−ポリエーテル共重合体又はポリテトラフルオロエチ
レン又はそれらの混合物を結合剤(混合物)の0.1〜
10重量%の量で含有する。
【0099】染料供与体材料の染料層は、転写後染料受
容材料から染料供与体材料を分離するのを助ける剥離剤
も含有できる。剥離剤は染料層の少なくとも一部上に別
の層の形で付与することもできる。剥離剤としては固体
ワックス、弗素もしくはホスフエート含有界面活性剤及
びシリコーン油を使用する。好適な剥離剤は例えばEP
133012,JP85/19138,EP22709
2に記載されている。
【0100】本発明による染料受容材料は染料転写像を
形成するために使用される。かかる方法は供与体材料の
染料層を受容体シートの染料受容層と面対面関係に置
き、供与体材料の裏から像に従って加熱することを含
む。染料の転写は400℃の温度で約数ミリ秒の間加熱
することによって達成される。
【0101】この方法を単一色のみについて行うとき、
単色染料転写像が得られる。多色像は3色又はそれ以上
の原色染料を含有する供与体材料を用い、各色に対して
前述した処理工程を逐次行うことによって得ることがで
きる。供与体材料と受容体シートの上記サンドイッチ
は、熱印刷ヘッドによって熱を供給する時間の間三つの
場合で形成する。第一の染料が転写された後材料を引き
離す。第二の染料供与体材料(又は異なる染料部域を有
する供与体材料の別の部域)を次いで染料受容材料と整
合させておき、この方法を繰返す。第3の色及び所望に
よってそれ以上の色は同じ方法で得られる。
【0102】この方法を一色より多くについて行う時完
全な整合を達成するため、及び色が供与体材料の印刷部
分で存在していることを検出するため、供与体材料の一
面に検出マークを通常付与する。一般に光源又は光セン
サーで検出できる光学的検出可能マークを用いる、検出
は検出マークから反射されるか又は検出マークを透過し
た光を測定することによって行うことができる。光吸収
性又は光反射性被覆の形であるマークを例えばグラビヤ
印刷により供与体材料上の予め定めた位置に形成する。
検出マークはカーボンブラックの如き赤外吸収化合物を
含有できる。検出マークは又像形成のため使用する像染
料の一つを含有することもでき、この検出は可視範囲で
ある。
【0103】熱ヘッドに加えて、レーザー光、赤外フラ
ッシュまたは加熱ペンを熱エネルギーを供給するための
熱源として使用できる。本発明の染料供与体材料から受
容体シートへ染料を転写するため使用できる熱印刷ヘッ
ドは市場で入手できる。レーザー光を使用する場合、染
料材料の染料層又は別の層は、レーザーによって放出さ
れる光を吸収し、それを熱に変える化合物、例えばカー
ボンブラックを含有しなければならない。
【0104】或いは染料供与体材料の支持体は、例えば
薄いアルミニウムフイルムで被覆した炭素充填ポリカー
ボネートの多層構造からなる電気抵抗リボンであること
ができる。電流は、適合電極の下のリボンの高度に局在
化した加熱を生ぜしめるプリントヘッド電極を電気的に
目的として抵抗リボン中に注入する。この場合熱は抵抗
リボン中で直接発生すること、及び従って熱くなるのが
リボンであることの事実は、熱ヘッドの各素子が熱を
得、ヘッドを次の印刷位置へ動かすことができる前に冷
却しなければならない熱ヘッド技術と比較して抵抗リボ
ン/電極ヘッド技術を用いると印刷速度における固有の
利点をもたらす。
【0105】下記実施例は本発明を更に詳細に示すが、
これに限定されるものではない。
【0106】実施例 1:ポリエステルの合成 樹脂No. 4
【0107】0.450モルのテレフタル酸ジメチルエ
ステル、0.400モルのイソフタル酸ジメチルエステ
ル、0.150モルの5−スルホイソフタル酸ジメチル
エステルナトリウム塩及び1.7モルのエチレングリコ
ール及び0.3モルの1,2−ドデカンジオールの混合
物を、0.0002モルの酢酸亜鉛及び0.0001モ
ルの酸化アンチモン(III) を窒素雰囲気下反応器中で溶
融し、200℃で撹拌した。
【0108】エステル化が急速に開始し、メタノールを
溜去した。60〜90分間で温度を255℃に上昇さ
せ、理論量のメタノールを溜去した。反応生成物を、所
望の重合度が得られるまで255〜280℃で60〜1
20分減圧下で縮合させた。縮合反応中過剰のエチレン
グリコールを溜去した。縮合収率は100%であった。
【0109】表1に示した如き本発明の他のポリエステ
ルを上述した方法で作ることができる。
【0110】実施例 2:像受容材料の製造 10重量%水性ポリエステル分散液を、支持体材料(ポ
リエチレン被覆紙)にバー被覆で湿潤厚さ20μmで付
与し、40℃で乾燥し、更に90℃で30分乾燥した。
【0111】下表2に示すポリエステル樹脂を含む像受
容材料をこの方法で作った。
【0112】実施例 3:像受容材料の評価 染料供与体材料として、市場で入手しうる三菱マテリア
ルタイプCK100Sを用いた。
【0113】黄、マゼンタ及びシアン像を重ねることに
よって黒色像を形成するように、得られた染料受容材料
を三菱ビデオプリンタータイプCP100で染料供与体
材料と組合せて印刷した。
【0114】受容体シートを染料供与体材料から分離
し、受容シート上に記録された黒色像の色濃度をMacbet
h RD919濃度計により測定した。
【0115】この実験を表2に示したポリエステル樹脂
の各々について繰返した。その結果として表2に示す色
濃度の黒色着色記録が得られた。
【0116】
【表3】
【0117】これらの結果は本発明のポリエステル像受
容層を用いて高濃度が得られることを示している。
【0118】更に受容層又は最上層中で剥離化合物を用
いずに像受容層の粘着防止性が改良される。
【0119】実施例 4:比較実験例 下記比較ポリエステル像受容材料(実施例2と同様にし
て作った)を実施例3と同じ方法で評価した。
【0120】 表 3 No. TPA IPA SIPA EG DIOL C 1 53 40 7 100 0 C 2 50 40 10 60 NPG=40 C 3 50 40 10 40 NPG=60 C 4 53 40 7 40 MPD=60 C 5 53 40 7 47.5 EPD=52.5 C 6 55.5 33.5 11 40 CHDM=60 C 7 53 40 7 62 TCDDM=35 C 8 50 40 10 60 TEG=40 C 9 50 40 10 80 1,2HD=20
【0121】表3において下記略記号を使用した。 NPG ネオペンチルグリコール MPD 2−メチル−2,4−ペンタンジオ
ール EPD 2,2−ジエチル−1,3−プロパ
ンジオール 1,2HD 1,2−ヘキサンジオール CHDM シクロヘキサンジメタノール TCDDM トリシクロデカンジメタノール TEG トリエチレングリコール
【0122】結果を表4に示す。
【0123】
【0124】これらの結果は、側基を有しないか又は短
鎖側基を有する短鎖ジオールを含有するポリエステルを
用いてかなり低い濃度が得られることを示している。
【0125】更に受容材料への供与体材料の接着を防ぐ
ため層中に剥離剤を混入することが必要であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロルフ・ヴェールマン ドイツ連邦共和国デ−4150 クレフエル ド、シャイブラシュトラーセ 81 (56)参考文献 特開 昭63−74691(JP,A) 特開 平2−274591(JP,A) 特開 平3−173690(JP,A) 特開 平4−263991(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つ又はそれ以上のジオール及び一つ又
    はそれ以上のジカルボン酸の縮合残基を含有する(コ)
    ポリエステルを含有する染料像受容層を上に有する支持
    体を含む熱染料昇華転写により使用するための染料像受
    容材料において、前記ジオール及び/又は前記ジカルボ
    ン酸の少なくとも一つが主鎖中に5個以下の炭素原子を
    含有し、かつ側鎖中に少なくとも6個の炭素原子を有す
    る長鎖アルキル又はアルキレン基を含有することを特徴
    とする染料像受容材料。
  2. 【請求項2】 長鎖アルキル又はアルキレン基が少な
    くとも10個の炭素原子を有することを特徴とする請求
    項1の染料像受容材料。
  3. 【請求項3】 長鎖アルキル又はアルキレン基が分技
    していることを特徴とする請求項1又は2の染料像受容
    材料。
  4. 【請求項4】 前記ジオールを、1,2−ドデカンジオ
    ール、1,2−ヘキサデカンジオール、グリセリンモノ
    ステアレート、グリセリンモノオレエート、ペンタエリ
    スリトールジステアレート及びペンタデシルレゾルシン
    からなる群から選択することを特徴とする請求項1〜3
    の何れか1項の染料像受容材料。
  5. 【請求項5】 前記ジカルボン酸を、ヘキサデシルマロ
    ン酸、オクタデシルロン酸、ヘキサデシルコハク酸、
    オクタデシルコハク酸及びドコセニルコハク酸からなる
    群から選択することを特徴とする請求項1〜4の何れか
    1項の染料像受容材料。
  6. 【請求項6】 (コ)ポリエステルが、一つ又はそれ以
    上の芳香族ジカルボン酸及び一つ又はそれ以上の脂肪族
    ジオールの縮合残基を含有することを特徴とする請求項
    1〜5の何れか1項の染料像受容材料。
  7. 【請求項7】 芳香族ジカルボン酸が、テレフタル酸、
    イソフタル酸及び5−スルホイソフタル酸からなる群か
    ら選択された一つ又はそれ以上のジカルボン酸であり、
    脂肪族ジオールがエチレングリコールであることを特徴
    とする請求項6の染料像受容材料。
  8. 【請求項8】 (コ)ポリエステルが可溶性化基を含有
    することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項の染料
    像受容材料。
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