JP2622830B2 - 異色テープを有する靴の射出成形法 - Google Patents
異色テープを有する靴の射出成形法Info
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Landscapes
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は異色テープを有する靴
の射出成形法に関するものである。
の射出成形法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、異色テープを有する靴の射出成形
法として特公昭５３−２１３４８号によって、胛被を吊
込んだラストとサイドモールドと外周辺部にシール壁を
環状に突設したボトムモールドによって、胛被の下周辺
部に縁テープ成形キャビティを形成し、この縁テープ成
形キャビティに縁テープ成形材を射出して、胛被の下周
辺部に縁テープを成形した後、ボトムモールドを降下さ
せて、胛被を吊込んだラストと縁テープを保持したサイ
ドモールドとボトムモールドと靴底本体成形モールドと
によって靴底本体成形キャビティを形成し、この靴底本
体成形キャビティに縁テープとは異色な靴底本体成形材
を射出して、胛被の底部と縁テープに一体に靴底本体を
成形する異色テープを有する靴の射出成形法が提案され
ている。
法として特公昭５３−２１３４８号によって、胛被を吊
込んだラストとサイドモールドと外周辺部にシール壁を
環状に突設したボトムモールドによって、胛被の下周辺
部に縁テープ成形キャビティを形成し、この縁テープ成
形キャビティに縁テープ成形材を射出して、胛被の下周
辺部に縁テープを成形した後、ボトムモールドを降下さ
せて、胛被を吊込んだラストと縁テープを保持したサイ
ドモールドとボトムモールドと靴底本体成形モールドと
によって靴底本体成形キャビティを形成し、この靴底本
体成形キャビティに縁テープとは異色な靴底本体成形材
を射出して、胛被の底部と縁テープに一体に靴底本体を
成形する異色テープを有する靴の射出成形法が提案され
ている。
【０００３】しかしながらこの方法による場合、ボトム
モールドに一体に突設された環状のシール壁によって縁
テープと靴底本体との境界に環状の溝が形成され、この
溝によって靴底が亀裂したり引き裂かれたりして靴底の
耐久性が著しく低下する欠点があり、しかもシール壁に
よるシール性が不充分で縁テープ成形材が環状突起の内
側へ侵入し、靴底本体成形時に靴底本体と胛被との接着
性が著しく阻害されていた。
モールドに一体に突設された環状のシール壁によって縁
テープと靴底本体との境界に環状の溝が形成され、この
溝によって靴底が亀裂したり引き裂かれたりして靴底の
耐久性が著しく低下する欠点があり、しかもシール壁に
よるシール性が不充分で縁テープ成形材が環状突起の内
側へ侵入し、靴底本体成形時に靴底本体と胛被との接着
性が著しく阻害されていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、これらの
欠点を除去し胛被との接着性並びに耐久性に優れた異色
テープを有する軽量な靴を簡単な方法によって提供しよ
うとするものである。
欠点を除去し胛被との接着性並びに耐久性に優れた異色
テープを有する軽量な靴を簡単な方法によって提供しよ
うとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】以下この発明を実施図面
によって説明すれば、この発明は胛被１１を吊込んだラ
スト１とサイドモールド２．２と外周辺部に弾性のシー
ル壁３１を環状に突設し、その立上り部の内角αが鋭角
となるように構成したダミーボトムモールド３とを、該
ダミーボトムモールド３をサイドモールド２．２に対し
て上昇させて、サイドモールド２．２とダミーボトムモ
ールド３とを斜面で嵌合させて組合せ、胛被１１の下周
辺部に縁テープ成形キャビティ０１を形成し、この縁テ
ープ成形キャビティ０１に縁テープ成形材を射出して、
胛被１１の下周辺部に縁テープ６を成形した後、ダミー
ボトムモールド３を本体ボトムモールド４と置換し、胛
被１１を吊込んだラスト１とサイドモールド２．２とサ
イドモールド２．２に保持された縁テープ６と本体ボト
ムモールド４とによって形成された靴底本体成形キャビ
ティ０２に縁テープ６とは異色の発泡性の靴底本体成形
材を射出して、胛被１１の底部と縁テープ６に一体に発
泡靴底本体７を成形することを特徴とする異色テープを
有する靴の射出成形法を発明の要旨とするものである。
によって説明すれば、この発明は胛被１１を吊込んだラ
スト１とサイドモールド２．２と外周辺部に弾性のシー
ル壁３１を環状に突設し、その立上り部の内角αが鋭角
となるように構成したダミーボトムモールド３とを、該
ダミーボトムモールド３をサイドモールド２．２に対し
て上昇させて、サイドモールド２．２とダミーボトムモ
ールド３とを斜面で嵌合させて組合せ、胛被１１の下周
辺部に縁テープ成形キャビティ０１を形成し、この縁テ
ープ成形キャビティ０１に縁テープ成形材を射出して、
胛被１１の下周辺部に縁テープ６を成形した後、ダミー
ボトムモールド３を本体ボトムモールド４と置換し、胛
被１１を吊込んだラスト１とサイドモールド２．２とサ
イドモールド２．２に保持された縁テープ６と本体ボト
ムモールド４とによって形成された靴底本体成形キャビ
ティ０２に縁テープ６とは異色の発泡性の靴底本体成形
材を射出して、胛被１１の底部と縁テープ６に一体に発
泡靴底本体７を成形することを特徴とする異色テープを
有する靴の射出成形法を発明の要旨とするものである。
【０００６】この発明において、ダミーボトムモールド
３の外周辺部に突設されるシール壁３１は、ラスト１と
サイドモールド２．２とダミーボトムモールド３とを組
み合わせた際、ラスト１に吊込まれた胛被１１の底部に
圧接される高さに突設されており、ダミーボトムモール
ド３がポリウレタンのような弾性体で構成されている場
合は、ダミーボトムモールド３と一体に形成されていて
もよいが、ダミーボトムモールド３が金属性である場合
は、アクリルゴム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレン、シリコンゴム、ニトリルゴム、ポリスルフィ
ドゴム等の耐熱性ゴムで構成し、これをボトムモールド
３の外周辺部に設けられた溝３２に部分的に埋設してラ
スト１の底面に対向して突設固着されていてもよい。ダ
ミーボトムモールド３とサイドモールド２．２の嵌合面
の摩耗を回避でき、モールドの耐久性をアップでき、し
かもシール壁３１をずれることなく胛被１１の下面に正
確に圧接できる。
３の外周辺部に突設されるシール壁３１は、ラスト１と
サイドモールド２．２とダミーボトムモールド３とを組
み合わせた際、ラスト１に吊込まれた胛被１１の底部に
圧接される高さに突設されており、ダミーボトムモール
ド３がポリウレタンのような弾性体で構成されている場
合は、ダミーボトムモールド３と一体に形成されていて
もよいが、ダミーボトムモールド３が金属性である場合
は、アクリルゴム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレン、シリコンゴム、ニトリルゴム、ポリスルフィ
ドゴム等の耐熱性ゴムで構成し、これをボトムモールド
３の外周辺部に設けられた溝３２に部分的に埋設してラ
スト１の底面に対向して突設固着されていてもよい。ダ
ミーボトムモールド３とサイドモールド２．２の嵌合面
の摩耗を回避でき、モールドの耐久性をアップでき、し
かもシール壁３１をずれることなく胛被１１の下面に正
確に圧接できる。
【０００７】
【発明の作用】この発明は以上のように構成されてお
り、異色テープを有する靴を射出成形するに当って、底
部に中底１２を袋縫いした胛被１１をラスト１に吊込
み、これにダミーボトムモールド３をサイドモールド
２．２に対して上昇させて、サイドモールド２．２とダ
ミーボトムモールド３を斜面で嵌合させて組み合わせ、
ダミーボトムモールド３の外周辺部に突設された環状の
弾性のシール壁３１を胛被１１の底部に圧接させ、胛被
１１の下周辺部に形成された縁テープ成形キャビティ０
１に、射出ゲート２１を通して縁テープ成形材を射出し
て、縁テープ６を成形する。縁テープ６を成形した後、
常法によってダミーボトムモールド３を降下させ、ラス
ト１とサイドモールド２．２から離説させ、常法によっ
て本体ボトムモールド４をラスト１と縁テープ６を保持
したサイドモールド２．２に対して上昇させて、ラスト
１とサイドモールド２．２に組み合わせて、靴底本体成
形キャビティ０１を形成し、この靴底本体成形キャビテ
ィ０１に射出ゲート４１を通して、縁テープ６とは異色
の発泡性の靴底本体成形材を射出して、胛被１１の底部
と縁テープ６に発泡靴底本体７を一体に成形する。
り、異色テープを有する靴を射出成形するに当って、底
部に中底１２を袋縫いした胛被１１をラスト１に吊込
み、これにダミーボトムモールド３をサイドモールド
２．２に対して上昇させて、サイドモールド２．２とダ
ミーボトムモールド３を斜面で嵌合させて組み合わせ、
ダミーボトムモールド３の外周辺部に突設された環状の
弾性のシール壁３１を胛被１１の底部に圧接させ、胛被
１１の下周辺部に形成された縁テープ成形キャビティ０
１に、射出ゲート２１を通して縁テープ成形材を射出し
て、縁テープ６を成形する。縁テープ６を成形した後、
常法によってダミーボトムモールド３を降下させ、ラス
ト１とサイドモールド２．２から離説させ、常法によっ
て本体ボトムモールド４をラスト１と縁テープ６を保持
したサイドモールド２．２に対して上昇させて、ラスト
１とサイドモールド２．２に組み合わせて、靴底本体成
形キャビティ０１を形成し、この靴底本体成形キャビテ
ィ０１に射出ゲート４１を通して、縁テープ６とは異色
の発泡性の靴底本体成形材を射出して、胛被１１の底部
と縁テープ６に発泡靴底本体７を一体に成形する。
【０００８】
【発明の作用効果】この発明は以上のように構成されて
いるので、縁テープ６射出成形時に弾性のシール壁３１
が胛被１の下面に正確に圧接されているので、縁テープ
成形材がシール壁３１を越えて環状のシール壁３１の内
側へ侵入することがなく、靴底本体成形時に靴底本体と
胛被１との接着性が阻害されることがない。また靴底本
体７は、ダミーボトムモールド３を本体ボトムモールド
４と置換して形成される靴底本体成形キャビティ０１で
射出発泡形成されるので、軽量でしかも従来のように縁
テープ６と靴底本体７との境界にシール壁によって環状
の溝が形成されることなく、耐久性に優れた異色テープ
を有する靴を成形することができる。しかもダミーボト
ムモールド３の立上り部の内角αが鋭角となるように構
成され、ダミーボトムモールド３をサイドモールド２．
２に対して上昇させて、サイドモールド２．２とダミー
ボトムモールド３とを斜面で嵌合させ、縁テープ成形キ
ャビティ０１が形成されるので、ダミーボトムモールド
３をサイドモールド２．２の嵌合面の摩耗が回避されモ
ールドの耐久性がアップされる。
いるので、縁テープ６射出成形時に弾性のシール壁３１
が胛被１の下面に正確に圧接されているので、縁テープ
成形材がシール壁３１を越えて環状のシール壁３１の内
側へ侵入することがなく、靴底本体成形時に靴底本体と
胛被１との接着性が阻害されることがない。また靴底本
体７は、ダミーボトムモールド３を本体ボトムモールド
４と置換して形成される靴底本体成形キャビティ０１で
射出発泡形成されるので、軽量でしかも従来のように縁
テープ６と靴底本体７との境界にシール壁によって環状
の溝が形成されることなく、耐久性に優れた異色テープ
を有する靴を成形することができる。しかもダミーボト
ムモールド３の立上り部の内角αが鋭角となるように構
成され、ダミーボトムモールド３をサイドモールド２．
２に対して上昇させて、サイドモールド２．２とダミー
ボトムモールド３とを斜面で嵌合させ、縁テープ成形キ
ャビティ０１が形成されるので、ダミーボトムモールド
３をサイドモールド２．２の嵌合面の摩耗が回避されモ
ールドの耐久性がアップされる。
【図面の簡単な説明】
【図１】Ａ．縁テープ成形状態を示す要部断面図であ
る。 Ｂ．靴底本体成形状態を示す要部断面図である。
る。 Ｂ．靴底本体成形状態を示す要部断面図である。
０１．縁テープ成形キャビティ ０２．靴底本
体成形キャビティ １．ラスト １１．胛被 １２．中底 ２．サイドモ
ールド ３．ダミーボトムモールド ３０．射出ゲ
ート ３１．シール壁 ３２．溝 ４．本体ボトムモールド ４１．射出ゲ
ート ６．縁テープ ７．靴底本体 α．ダミーボトムモールドの立上り部の内角
体成形キャビティ １．ラスト １１．胛被 １２．中底 ２．サイドモ
ールド ３．ダミーボトムモールド ３０．射出ゲ
ート ３１．シール壁 ３２．溝 ４．本体ボトムモールド ４１．射出ゲ
ート ６．縁テープ ７．靴底本体 α．ダミーボトムモールドの立上り部の内角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｃ 45/16 // Ｂ２９Ｋ 105:04 105:20 Ｂ２９Ｌ 31:50
Claims (1)
- 【請求項１】 胛被１１を吊込んだラスト１とサイドモ
ールド２．２と外周辺部に弾性のシール壁３１を環状に
突設し、その立上り部の内角αが鋭角となるように構成
したダミーボトムモールド３とを、該ダミーボトムモー
ルド３をサイドモールド２．２に対して上昇させて、サ
イドモールド２．２とダミーボトムモールド３とを斜面
で嵌合させて組合せ、胛被１１の下周辺部に縁テープ成
形キャビティ０１を形成し、この縁テープ成形キャビテ
ィ０１に縁テープ成形材を射出して、胛被１１の下周辺
部に縁テープ６を成形した後、ダミーボトムモールド３
を本体ボトムモールド４と置換し、胛被１１を吊込んだ
ラスト１とサイドモールド２．２とサイドモールド２．
２に保持された縁テープ６と本体ボトムモールド４とに
よって形成された靴底本体成形キャビティ０２に縁テー
プ６とは異色の発泡性の靴底本体成形材を射出して、胛
被１１の底部と縁テープ６に一体に発泡靴底本体７を成
形することを特徴とする異色テープを有する靴の射出成
形法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5095312A JP2622830B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 異色テープを有する靴の射出成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5095312A JP2622830B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 異色テープを有する靴の射出成形法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06277104A JPH06277104A (ja) | 1994-10-04 |
| JP2622830B2 true JP2622830B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=14134245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5095312A Expired - Lifetime JP2622830B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 異色テープを有する靴の射出成形法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2622830B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100413674C (zh) * | 2004-07-19 | 2008-08-27 | 许圣慈 | 改进的发泡聚合物多色成型方法 |
| FR3102709B1 (fr) * | 2019-10-31 | 2021-11-05 | Christian Louboutin | Semelle extérieure de chaussure bicolore et procédé de fabrication d’une telle semelle extérieure |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02224602A (ja) * | 1989-02-27 | 1990-09-06 | Moon Star Co | 射出成形靴の成形方法 |
| JPH0651003B2 (ja) * | 1990-05-12 | 1994-07-06 | 株式会社アサヒコーポレーション | 異色テープ部を有する多色靴底の成形法 |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP5095312A patent/JP2622830B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06277104A (ja) | 1994-10-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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