JP2622228B2 - 土留め構造物形成用部材、土留め構造物、土留め壁および水硬性土砂の打設方法 - Google Patents

土留め構造物形成用部材、土留め構造物、土留め壁および水硬性土砂の打設方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中で水硬性土砂を打
設する際に用いられる土留め構造物形成用部材、この部
材を用いて形成された土留め構造物および土留め壁に関
する。また、本発明は、前記土留め構造物形成用部材を
用いて水硬性土砂を水中で打設する方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】従来の埋立、裏込めまたは中詰め工事な
どでは、土砂が崩れようとするときに生ずる土圧を抑え
るため、一般に鋼矢板または鋼管矢板が土留め材として
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鋼矢板または
鋼管矢板を土留め材として使用する場合には、積み上げ
られた土砂の土圧や、強風等で荒れた水面上の大きな波
浪によって生ずる強い水圧に耐えられるように、これら
の鋼板は水底に深く、かつ強固に打ち込まれなければな
らない。また、土留めを構築するために鋼矢板または鋼
管矢板を打ち継ぐ場合には、各鋼板の隙間から土砂が流
出したり、あるいは土砂の水中打設中に発生する汚染水
が外部に漏出しないように、これらの鋼板を隙間なく打
ち込む必要がある。
【0004】従って、鋼矢板または鋼管矢板を水中で土
留め材として設置するための工事は、抗打ち船などを用
いる大掛かりな施工を必要とするばかりでなく、十分な
精度を満たす高度な技術も要求されるため、その施工に
は面倒で手数のかかる作業と長い作業時間を要するとい
う不都合がある。
【0005】さらに、これらの鋼矢板または鋼管矢板が
打ち込まれて土留めが形成されると、この土留めはこれ
を超える作業船の出入りを妨げてしまうので、その出入
りにはクレーン船で作業船を吊り上げなければならなく
なって、このような作業船の通行は極端に面倒になり、
台風の襲来などでこの作業に迅速性が要求される場合に
は特に大きな問題となる。
【0006】他方、近年では、通常の土砂の代わりにセ
メントを含む水硬性土砂を水中に打設する工事が盛んに
行われるようになってきており、この水硬性土砂は水中
に打設された後、短時間で硬化するという特徴を有す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、埋立、裏込め
または中詰め等の工事で水硬性土砂を水中に打設する際
に、鋼矢板または鋼管矢板による土留め工事に伴う前述
のような不都合や問題を回避できる、簡単で短時間の施
工ですみ、しかも土留め工事中でも容易に、かつ迅速に
作業船の出入りを許すことができるとともに、土留め工
事と水硬性土砂の打設とを並行して実施することもでき
る土留め構造物形成用部材を提供すること、およびこの
部材を用いて水硬性土砂を水中で迅速に、かつ簡便に打
設する方法を提供することを目的とし、 1.水中で水硬性土砂を打設する際に、その水硬性土砂
の土留めに用いる土留め構造物形成用部材であって、こ
の部材が、水硬性充填材を充填するための透水性織物ま
たは透水性不織布からなるからなる複数個の筒状部を有
し、この筒状部が互いに平行に並列した状態で一体に連
結されていることを特徴とする前記土留め構造物形成用
部材; 2.上記土留め構造物形成用部材における筒状部中に水
硬性充填材が充填されている土留め構造物; 3.上記土留め構造物の水側面に石材またはコンクリー
トからなる構築物が設けられて、この構築物と前記土留
め構造物とが一体となった土留め壁; 4.(1)前記土留め構造物形成用部材の前記筒状部の
一端を下方に向けて水底の地盤に固定する一方、その他
端を上方に向けて水面上に突出させることによって前記
土留め形成用部材を水中で直立ないし傾斜した状態に配
置し、(2)ついで、前記上方に向いて水面上に突出し
た前記筒状部の開口部から水硬性充填材を投入して、こ
の充填材の充填高さが所定の高さとなるように所定量の
水硬性充填材を筒状部の中に充填することによって土留
め構造物を構築し、そして(3)前記充填された水硬性
充填材が硬化した後、前記土留め構造物形成用部材の埋
立側に前記充填材の高さに相当する高さまで、水硬性土
砂を打設することを特徴とする、水中で土留め構造物を
構築しながら水硬性土砂を打設する方法;および 5.(1)前記土留め構造物形成用部材の前記筒状部の
一端を下方に向けて水底の地盤に固定する一方、その他
端を上方に向けて水面上に突出させることによって前記
土留め形成用部材を水中で直立ないし傾斜した状態に配
置し、(2)ついで、前記上方に向いて水面上に突出し
た前記筒状部の開口部から水硬性充填材を投入して、こ
の充填材の充填高さが所定の高さとなるように所定量の
水硬性充填材を筒状部の中に充填することによって土留
め構造物の一部を構築し、(3)前記充填された水硬性
充填材が硬化した後、前記土留め構造物形成用部材の埋
立側に前記充填材の高さに相当する高さまで、水硬性土
砂を打設し、(4)前記(3)における水硬性土砂の打
設と同時に、またはその打設後、筒状部の中で硬化した
前記水硬性充填材の上に、水硬性充填材の充填高さが所
定の高さとなるように所定量の水硬性充填材を筒状部に
さらに充填することによって土留め構造物の別の一部を
構築し、(5)この引き続いて充填された水硬性充填材
が硬化した後、前記打設された水硬性土砂の上に、この
硬化した充填材の高さに相当する高さまで水硬性土砂を
打設するか、あるいは(6)この(4)および(5)の
作業を2回以上繰り返すことを特徴とする、水中で土留
め構造物を構築しながら順次水硬性土砂を段階的に打設
する方法に係るものである。
【0008】本明細書中、水中とは、河川水中、湖沼水
中、海水中など、淡水または海水中を意味する。本発明
で用いられる水硬性土砂とは、セメントと土砂とを混合
したものであればいかなるものをも使用できる。例え
ば、高濃度浚渫土砂とセメントとを混合したもの、高濃
度浚渫土砂とセメントおよび気泡とを混合したものなど
が挙げられる。また、その28日圧縮強度は2kgf/
cm2 以上であることが好ましい。さらに、その単位体
積重量はいかなる値であってもよい。
【0009】本発明で用いられる水硬性充填材とは、充
填後数時間で0.5kgf/cm2以上の圧縮強度が発
現する材料であればいずれのものでもよく、例えば、セ
メントモルタル、セメントスラリー、セメント混合土
砂、セメント混合土砂スラリー、セメントおよび気泡を
混合した土砂などが挙げられ、したがってこの水硬性充
填材として上記の水硬性土砂を使用することもできる。
【0010】また、本発明で用いられる透水性の織物お
よび不織布とは、実用上十分な強度を有するもの、好ま
しくは引張強度が10kg/5cm以上のものであれば
いずれのものでもよく、また水中で粒子状の汚濁物を成
るべく透過させないように適度に目が詰んでいるか、ま
たはこの汚濁物を捕獲する繊維状の網状組織を有するも
のが好ましい。
【0011】本発明の土留め構造物形成用部材(以下、
単に本発明の部材ともいう)の筒状部の少なくとも一端
は、水硬性充填材をその筒状部の中に充填するための開
口部を有し、その両端に開口部が形成されていてもよい
が、その一端は袋状に閉じているか、または使用に際し
て閉じた状態に保たれるのが好ましい。
【0012】本発明の部材は複数個の筒状部のみが互い
に平行に並列した状態で一体に連結されていてもよい
が、これらの筒状部の間にシート状部が介在していても
よく、そしてこのような場合には、この筒状部とシート
状部は必ずしも1つずつ交互に配列されている必要はな
く、1個または複数個の筒状部とシート状部とが互いに
連結されていてもよい。
【0013】本発明の部材を用いて水中で土留め構造物
を構築するか、または水硬性土砂を打設するに当たっ
て、この部材を直立ないし傾斜した状態で水中の所定の
場所に配置するには、どのような方法を用いてもよい
が、例えば、前記筒状部またはシート状部の一端(これ
は当然水面側に位置する上端となる)に取り付けられた
フロートと、このフロートに取り付けられた係留アンカ
ーを利用するのが便利である。
【0014】本発明による水硬性土砂の打設方法(以
下、単に本発明の打設方法ともいう)では、打設されて
いく未硬化の水硬性土砂の土圧を、前記筒状部中に予め
充填されて硬化した水硬性充填材によって支えるため、
この水硬性土砂の1回当たりの充填高さは、筒状部中に
予め充填された水硬性充填材の充填高さと同等またはそ
れ以下でなければならない。
【0015】本発明の打設方法では、水硬性充填材およ
び水硬性土砂の充填をそれぞれ1回だけで済ませてもよ
いし、あるいは2回以上段階的に繰り返してもよい。こ
のように水硬性充填材と水硬性土砂の充填を段階的に繰
り返して作業を進める場合には、この両方の水硬性材料
の硬化を順次並行して起こすことができるから、打設作
業を迅速に進行させることができ、したがって工期を短
縮できるという利点が生ずる。
【0016】本発明の部材は、透水性の織物または不織
布で作られているため、埋立土砂等から生ずる粒子の透
過を防ぐ一方、水を通すので、本発明の水中打設方法に
おいては、その工事中に生ずる水硬性土砂の余剰水を排
出させる操作を省くことができるとともに、この打設工
事中に汚濁物が水中に拡散していくのを防止するための
汚濁物除去処理を省くこともできる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施態様を説
明する。図1は、本発明による土留め構造物形成用部材
の一例を示す。この土留め構造物形成用部材1は、透水
性の織物または不織布(以下、まとめて生地という)か
らなる。部材1は、シート状部を交互に挟んで連結され
た筒状部2を有し、その一端には開口部3が形成されて
いる。各筒状部2は、所定の間隔をおいて曲面部が形成
されている生地4に、曲面部の両側縁部に縫い代を有す
る生地5を縫い合わせることによって、互いに並行に並
列した状態で一体に連結されている。生地4と5とは接
着剤を用いて結合させてもよい。
【0018】このような部材1においては、筒状部2の
直径とそれらの間隔、すなわちシート状部の幅は、それ
が、打設されていく水硬性土砂の水平土圧に十分耐える
ことができる土留め構造物を形成できる大きさに定めら
れる。
【0019】開口部3の反対側の端部は、開口していて
もよいが、充填された水硬性充填材が流出して付近の水
を汚染することのないように、例えば生布6をその開口
端部に縫い合わせることによって閉じられているのが好
ましい。
【0020】なお、生地4、生地5および生地6の種類
は、同一であっても異なっていてもよい。図2は、本発
明による土留め構造物形成用部材の別の製造例を示して
いる。この部材1’は、形状および大きさが同一である
2枚の生地4’,4’を互いに縫い合わせることによっ
て作られている。
【0021】図3は、本発明による土留め構造物形成用
部材のさらに別の実施態様を示している。この部材1”
は、各筒状部2”の間を詰めて、シート状部が殆どない
例を示している。
【0022】図4は、筒状部の中に水硬性充填材を充填
する方法を示している。水硬性充填材は、図示されるよ
うに、筒状部の開口にあてがわれた適当な大きさの漏斗
7を介して筒状部中に投入される。
【0023】図5は、本発明の打設方法、すなわち本発
明の部材11を利用して水硬性土砂を水中で打設する方
法の一例を図解したものである。この例では、浚渫装置
12によって浚渫された土砂が、搬送管13内でセメン
トスラリーおよび気泡と混合され、その結果得られた軽
量の水硬性土砂が水中打設装置14により水中で打設さ
れる。図中、符号15は台船を示している。
【0024】本発明の土留め構造物形成用部材11は、
それぞれその下端および上端に取り付けられたシンカー
16およびフロート17によって、水中の所定の位置に
配置される。フロート17に取り付けられたアンカー1
8は水底の基盤に固定されてフロート17を係留し、そ
れによって部材11の位置が定められる。
【0025】水面に対する部材11の角度は、例えば、
その部材11の構造、寸法、水硬性土砂の性状、水面か
ら水底までの深さ、水硬性土砂の1回当たりまたは全体
の打設高さおよび埋立、裏込めまたは中詰め工事の設計
上要求される種々の要件等によって適宜定められる。
【0026】部材11が水中に配置された後、その筒状
部には、上方の開口部から先ず水硬性充填材としてのセ
メントモルタル21が所定の高さまで充填され、この充
填されたセメントモルタル21が硬化した後、部材11
に接して、その埋立側に前記充填材の高さに相当する高
さまで、水硬性土砂としての水硬性軽量土砂22が打設
されて、1回目の打設作業が終了する。
【0027】ついで、上記の硬化したセメントモルタル
21の上に、セメントモルタル23を充填し、このセメ
ントモルタル23および前記水硬性軽量土砂22が硬化
した後、土砂22の上に、さらに水硬性軽量土砂24を
打設することによって2回目の打設作業が終了する。こ
のような打設作業を段階的に繰り返すことによって、逐
次構築されていく土留め構造物に対する埋立土砂の水平
土圧を著しく低減させることができる。
【0028】上記のような打設作業は、埋立深さが小さ
ければ、ただ1回で済ませてもよいし、前記水硬性軽量
土砂22の打設と、セメントモルタル23の充填とを同
時に遂行してもよい。
【0029】部材11の筒状部に充填される水硬性充填
材の量は、その充填材が硬化した時に、打設された水硬
性土砂が硬化するまでに部材11にかかるその土砂の水
平土圧に対抗できる量でなければならないが、この量
は、前記筒状部の断面形状と断面積、部材11における
シート状部の有無またはその寸法、水硬性充填材の耐圧
性、水硬性土砂の組成や性状、例えば流動性およびそれ
の1回毎の打設高さ等を総合的に勘案して決められる。
【0030】また、1回毎に打設される水硬性土砂の高
さは、1回毎に充填された水硬性充填材の高さを超えな
ければ、逐次構築されていく土留め構造物の耐圧性に応
じて適宜の高さに定めることができるが、作業能率を高
める点からみると、その高さは、勿論毎回積み重ねられ
ていく充填材の高さと同程度であるのが好ましい。
【0031】埋立範囲が広範囲にわたるような場合に
は、土留め構造物に接する部分に予め打設された水硬性
軽量土砂が硬化した後、その背後に水硬性軽量土砂25
を後で打設してもよい。このようにすれば、後から打設
された水硬性軽量土砂25の土圧を、土留め構造物に及
ばさないですむ。
【0032】図6は、本発明を利用して得られた土留め
壁35を示しており、この土留め壁35は、埋立構築物
31の先端に構築された土留め構造物32の水側面を石
材33で一体に囲み、かつ必要に応じてその頂部をコン
クリート34で覆うことによって構築されるもので、波
浪等に対して十分な耐久性を備えた護岸構築物となり得
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、埋立、裏込めまたは中
詰め等の工事で水硬性土砂を水中に打設する際に、鋼矢
板または鋼管矢板等による従来の土留め工事に伴う前述
の不都合や問題が回避される。すなわち、具体的には、
大掛かりの施工や面倒な作業を必要としないで、簡単な
施工と短時間の作業ですみ、しかも土留め工事中でも容
易に、かつ迅速に作業船の出入りを許すことができる。
【0034】また、本発明の土留め構造物形成用部材は
埋立土砂等から生ずる粒子の透過を防ぐ一方、水を通す
ので、本発明によれば、打設工事中に生ずる水硬性土砂
の余剰水を排出させる操作が省かれるとともに、この打
設工事中に汚濁物が水中に拡散していくのを防止するた
めの汚濁物除去処理を省くこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による土留め構造物形成用部材の1つ
の実施態様を示す部分斜視図である。
【図2】 本発明による土留め構造物形成用部材の別の
実施態様を示す部分斜視図である。
【図3】 本発明による土留め構造物形成用部材のさら
に別の実施態様を示す部分斜視図である。
【図4】 本発明による土留め構造物形成用部材に水硬
性充填材を充填する1方法を示す斜視図である。
【図5】 本発明による水硬性土砂の打設方法の1つの
実施態様を示す説明図である。
【図6】 本発明による土留め構造物を後仕上げするこ
とによって構築された土留め壁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,1’,1”,11 土留め構造物形成用部
材 2,2” 筒状部 3 開口端 4,4’,5,6 生地 7 漏斗 12 浚渫装置 13 搬送管 14 打設装置 15 台船 16 シンカー 17 フロート 18 アンカー 21,23 セメントモルタル 22,24,25 水硬性軽量土砂 31 埋立構築物 32 土留め構造物 33 石材 34 コンクリート 35 土留め壁

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中で水硬性土砂を打設する際に、その
    水硬性土砂の土留めに用いる土留め構造物形成用部材で
    あって、この部材が、水硬性充填材を充填するための透
    水性織物または透水性不織布からなる複数個の筒状部を
    有し、この筒状部が互いに平行に並列した状態で一体に
    連結されていることを特徴とする前記土留め構造物形成
    用部材。
  2. 【請求項2】 前記筒状部が、これらの筒状部の間に介
    在している透水性織物または不織布からなるシート状部
    によって互いに一体に連結されている請求項1の部材。
  3. 【請求項3】 前記筒状部の少なくとも一端が開口部を
    有している請求項1または2の部材。
  4. 【請求項4】 前記筒状部がその一端に開口部を有し、
    そしてその他端が閉じられている請求項3の部材。
  5. 【請求項5】 前記筒状部の開口端部にフロートが取り
    付けられている請求項3または4の部材。
  6. 【請求項6】 前記筒状部の開口端部側シート状部にフ
    ロートが取り付けられている請求項3ないし5のいずれ
    か1項に記載の部材。
  7. 【請求項7】 前記フロートに係留アンカーが取り付け
    られている請求項5または6の部材。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の土留め構造物形成用部材における筒状部中に水硬性充
    填材が充填されている土留め構造物。
  9. 【請求項9】 請求項8の土留め構造物の水側面に石材
    またはコンクリートからなる構築物が設けられて、この
    構築物と前記土留め構造物とが一体となった土留め壁。
  10. 【請求項10】 (1)請求項1記載の土留め構造物形
    成用部材の筒状部の一端を下方に向けて水底の地盤に固
    定する一方、その他端を上方に向けて水面上に突出させ
    ることによって前記土留め形成用部材を水中で直立ない
    し傾斜した状態に配置し、 (2)ついで、前記上方に向いて水面上に突出した前記
    筒状部の開口部から水硬性充填材を投入して、この充填
    材の充填高さが所定の高さとなるように所定量の水硬性
    充填材を筒状部の中に充填することによって土留め構造
    物を構築し、そして (3)前記充填された水硬性充填材が硬化した後、前記
    土留め構造物形成用部材の埋立側に前記充填材の高さに
    相当する高さまで、水硬性土砂を打設することを特徴と
    する、水中で土留め構造物を構築しながら水硬性土砂を
    打設する方法。
  11. 【請求項11】 (1)請求項1記載の土留め構造物形
    成用部材の筒状部の一端を下方に向けて水底の地盤に固
    定する一方、その他端を上方に向けて水面上に突出させ
    ることによって前記土留め形成用部材を水中で直立ない
    し傾斜した状態に配置し、 (2)ついで、前記上方に向いて水面上に突出した前記
    筒状部の開口部から水硬性充填材を投入して、この充填
    材の充填高さが所定の高さとなるように所定量の水硬性
    充填材を筒状部の中に充填することによって土留め構造
    物の一部を構築し、 (3)前記充填された水硬性充填材が硬化した後、前記
    土留め構造物形成用部材の埋立側に前記充填材の高さに
    相当する高さまで、水硬性土砂を打設し、 (4)前記(3)における水硬性土砂の打設と同時に、
    またはその打設後、筒状部の中で硬化した前記水硬性充
    填材の上に、水硬性充填材の充填高さが所定の高さとな
    るように所定量の水硬性充填材をさらに充填することに
    よって土留め構造物の別の一部を構築し、 (5)この引き続いて充填された水硬性充填材が硬化し
    た後、前記打設された水硬性土砂の上に、この硬化した
    充填材の高さに相当する高さまで水硬性土砂を打設する
    か、あるいは (6)この(4)および(5)の作業を2回以上繰り返
    すことを特徴とする、水中で土留め構造物を構築しなが
    ら順次水硬性土砂を段階的に打設する方法。
  12. 【請求項12】 フロートおよび係留アンカーで土留め
    構造物形成用部材を水中に配置する請求項10または1
    1の方法。
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