JP2620829B2 - 駐車装置 - Google Patents

駐車装置

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JP2620829B2
JP2620829B2 JP27473391A JP27473391A JP2620829B2 JP 2620829 B2 JP2620829 B2 JP 2620829B2 JP 27473391 A JP27473391 A JP 27473391A JP 27473391 A JP27473391 A JP 27473391A JP 2620829 B2 JP2620829 B2 JP 2620829B2
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淳 青木
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青木精密工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の車を立体状に
駐車するようにした駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、敷地面積か益々狭隘となる都市事
情に対処して、駐車場を立体的に構築することが行われ
ている。
【0003】ところが、奥行の狭い敷地に立体駐車場を
構築する場合には、車を自走によって上層階へ移動する
程のスペースがとれないため、車を搭載した台車を昇降
移動することにより、車を所定の上層階に移送するよう
にした駐車装置が用いられている。
【0004】このような駐車装置としては、図15のよ
うに、中央に台車昇降装置81のスペースを挟んで左右
に一台ずつ駐車し得る駐車スペースを設け、これを多段
構造とし、各段の床面には台車80を横方向に移送する
レール82を設けたものがある。このような駐車装置に
おいては、台車昇降装置81に空の台車80を移動して
地盤近くまで下降し、これに車を乗り入れた後、台車昇
降装置81によって台車80ごと車を上昇し、空所の駐
車スペースを有する段で台車昇降装置81を停止して台
車80をレール82に沿って移送し、車を台車80に搭
載したまま該駐車スペースに駐車しておく。そして、駐
車した車を取り出すときは、駐車時とは逆の手順によ
り、台車昇降装置81を所定段まで上昇し、車を搭載し
たまま台車80をレール82に沿って台車昇降装置81
まで移送して、この台車昇降装置81を最下部まで下降
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
駐車装置では、台車昇降装置を挟んで左右に一台ずつ駐
車し得る多段構造とすることは可能であるが、左右横方
向に複数台を駐車するためには、台車昇降装置を左右の
駐車スペースの間ごとに設ける必要があり、台車昇降装
置を増設した分だけスペースに無駄が生じるほか、製造
コストが増大するという不都合が生じる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、敷地条件の許す限り、一台の台車昇降装置を
挟んで左右上下方向に幾台でも駐車可能な構造体を架構
し得る駐車装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の駐車装置は、立方体フレームからなる複
数の駐車スペースを縦状に複数段配列すると共に左右横
方向に複数個連続的に配列し、該駐車スペースを左右に
挟んだ位置又はその左右いずれかの側端に前記複数段の
駐車スペースの最上段まで至る昇降スペースを設け、該
昇降スペースに台車昇降フレームを昇降可能に設けて、
該台車昇降フレームの上端の前後側にレールを設け、
れらのレールに沿って自走可能に載置され、下部を前後
方向に解放した立方体フレームより成る台車のフレーム
内に、底部を櫛歯構造にして車を搭載するようにした立
方体フレームより成るパレットを収納すると共に、該パ
レットを前記台車の上方及び下方に至るまで昇降可能に
する一方、前記複数段の駐車スペースのうち、任意の上
段の駐車スペースをその下段の駐車スペースの略2倍の
階高に形成し、該下段の駐車スペースの前後側には前記
台車昇降フレームのレールと軌道を一致するように配設
したレールを設け、さらに立方体フレームより成るパレ
ット昇降フレームの上端の前後側に前記下段の駐車スペ
ースに設けたと同様のレールを配設すると共に、該パレ
ット昇降フレームの上端が前記上段の駐車スペースの略
中央から前記上段の駐車スペースの下端まで昇降可能と
なるように構成し、前記下段の駐車スペースの床部と前
記パレット昇降フレームの上端に、前記パレットを左右
横方向及び上下方向に通過し得る櫛歯構造の駐車台を設
ける一方、前記駐車スペースの最上段にも前記下段の駐
車スペースに設けたと同様のレールと駐車台を設けた
のである。
【0008】
【作用】上記の構成を実施例に対応した図1に基づき説
明すると、本発明の駐車装置は、上段(第3段)と下段
(第2段)との組合わせからなる駐車スペースを縦状に
構築することにより、多層駐車を可能とし、且つ上段と
下段との組合わせからなる駐車スペースを左右横方向に
連続的に架構することにより横方向にも連続的に駐車し
得る駐車装置を構成し得るものてある。
【0009】中央又は左右端側に配した昇降スペースC
Sは、台車昇降フレーム20を昇降可能とすると共に、
該台車昇降フレーム20の上端に設けたレール22a、
22bと、第2段の床部と第3段(パレット昇降フレー
ム70の上端)と最上段(第4段)の床部に設けたレー
ル8a、8bとの軌道を一致するように停止することに
よって駐車装置の左右横方向の連続的なレールを構成
することができる。そして、台車30は各駐車スペース
の駐車台5を跨いだ状態に架構されているため、この台
車30を徐中に車があっても衝突することのない高さに
構成しておけば、車の有無に係らず、台車30を各下段
のレール8a、8bに沿って自走可能とすることができ
【0010】また、台車30に設けられたパレット50
は、台車30の上方及び下方に至るだけの昇降を可能と
してあるから、昇降スペースCSにおいて、台車30が
台車昇降フレーム20に搭載されている場合は、最下降
位置まで下降することによってパレット50に車の乗り
入れを行うことができる。また、第2段の床部パレット
昇降フレーム70の上端と最上段(第4段)の床剖に設
けたレール8a、8bに台車30を搭載した場合は、パ
レット50を台車30の最上昇位置まで上昇することに
より、上記のように台車30の進行途中に車が既に駐車
されている場合でも、パレット50に車を搭載したま
ま、途中の車を乗り越して進行することができる。
【0011】一方、第3段の駐車スペースを第2段の駐
車スペースの略2倍の階高に構築すると共に、パレット
昇降フレーム70を第2段の駐車スペースの下端から第
3段の駐車スペースの略中央に至るように昇降可能にし
てある。従って、パレット昇降フレーム70を下降した
際(図1の第3駐車スペースS3における状態)には、
パレット昇降フレーム70の上方に搭載された車の有無
に係らず、第3段の上方空間が空くため、パレット50
を上昇した状態にして台車30をパレット昇降フレーム
70の上端のレール8a、8bに沿って自走させること
ができる。また、パレット昇降フレーム70を上昇した
際(図1の第2駐車スペースS2における状態)には、
第3段の下方空間が空くため第2段の上方の車の有無に
係らず、 パレット50を上昇した状態にして台車30を
第2段の上端のレール8a、8bに沿って自走させるこ
とができる。
【0012】また、パレット50と駐車台5は共に櫛歯
構造に形成され、駐車台5をパレット50の底部が左右
横方向及び上下方向に通過し得るものであるから、駐車
台5の上方に台車30を止めて車を搭載したパレット5
0を下降すると、車は駐車台5に移し替えられ、そして
台車30をそのまま走行することによりパレット50を
空の状態にすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0014】図1は本発明による駐車装置の全体正面図
である。図2は図1の平面図であり、中央昇降スペース
を挟んて左方は第4段の床構造を示し、右方は第2、3
段の床構造を示すものである。図3は図1のA−A線断
面図である。図4は駐車台の平面図である。図5は中央
昇降スペースを正面から見た部分図である。図6は中央
昇降スペースの要部を示す上面図である。図7は図2の
B−B線断面図であり、中央昇降スペースの部分側面図
である。図8は台車昇降フレームの背面図である。図9
は図8のC−C線断面図である。図10(a)はパレッ
トの側面図であり、図10(b)はパレットの底部平面
図である。図11は第3駐車スペースの各段を示す部分
正面図である。図12は各駐車スペースの連結部を示す
部分平面図である。図13はパレット昇降フレームの昇
降駆動手段を示す正面図である。図14はパレット昇降
フレームの側方図である。
【0015】本実施例の駐車装置は、図1及び図2に示
すように、前列及び後列に所定間隔を開けて配した複数
の柱1(前列柱1a、後列柱1bとする)に対し、各段
について前方横架材2aと後方横架材2bと側方横架材
2cとを立方体状に架構した鉄骨構造を構成してある。
その中央には後述する台車昇降フレーム20を昇降する
ための中央昇降スペースCSを配し、この中央昇降スペ
ースCSを挟んで左右に4輪自動車等の車Cを横方向に
2台ずつ所定間隔を開けて配列し得る駐車スペースを左
側から順次第1駐車スペースS1、第2駐車スペースS
2、第3駐車スペースS3、第4駐車スペースS4とし
て配し、縦状には各駐車スペースを夫々4段構造に構成
してある
【0016】ただし、第3段の駐車スペースは、第2段
の駐車スペースに比べて略二倍の階高を有し、最上段の
第4段の駐車スペースは上方を開放してあり、駐車用の
床構造、即ち図2の左方に示す平面構造を有するものて
ある。また、第2段の駐車スペースにーおいても図2の
右方に示すように略同様の床構造を有するものである
が、第3段の駐車スペースにおいては後述するパレット
昇降フレーム70を昇降移動し得るように構成され、パ
レット昇降フレーム70を下降したとき、第3段の下端
位置で床構造が整列し、パレット昇降フレーム70を上
昇したとき、第3段の駐車スペースの略中間位置で床構
造が整列する構成とされている。
【0017】第1段は図1或は図3に示すように、敷地
と略同レベルにして車が地盤上をそのまま自走して出入
りできるようにしてある。ただし、敷地が狭隘であるた
めに各駐車スペースS1〜4の前面に車の出入れをする
だけの余裕がない場合は、図1に示す架構の第2段を最
下段とした構成としてもよい。また、必ずしも中央昇降
スペースCSを中央に配する必要はなく、中央昇降スペ
ースCSを左右いずれか偏った位置、或は左右いずれか
の片端に設けるようにしてもよい。
【0018】第2〜4段においては、図2に示すよう
に、各段の前方横架材2aと後方横架材2bとの間に所
定間隔を開けて並設した架材3、3を各駐車スペースS
1〜4の各々に2組ずつ並設し、各架材3、3上には、
図3或は図4に示すように支持材4を2本ずつ一定間隔
で配して四方に突出し、その上に支持梁7、7を架け、
これに多数本の支持棒6を所定間隔ごとに前後方向に並
設して駐車台5を構成してある。この駐車台5は、櫛歯
構造を成すものであり、後輪支持部5aは車のホイルベ
ースの長短に対応するため前輪支持部5bよりも前後方
向に長く形成してある。
【0019】また、第2〜4段(第3段においてはパレ
ット昇降フレーム70の上端)においては、第1、策2
駐車スペースS1、S2間、及び第3、第4駐車スペー
スS3、S4間において、夫々前後側にて左右に延びる
一対のレール8a、8bが載架され、これら一対のレー
ル8a、8bは後述する台車昇降フレーム20の前後側
に設けられた一対のレール22a、22bと夫々軌道を
一致するようにしてある
【0020】中央昇降スペースCSは、図5及び図6に
示すように、四隅に配設された前列柱1a、後列柱1b
の夫々に沿ってH形鋼よりなるガイドレール21を最上
段に至るまで付設してある。この中央昇降スペースCS
内に収容された台車昇降フレーム20は、四方に縦桟2
0aを配して横桟20bと側桟20cとを連結した立方
体フレームよりなり、各ガイドレール21のフランジ間
に台車昇降フレーム20の各縦桟20aの上下端部の各
外側面に付設した8個のローラ23を夫々収嵌させて該
台車昇降フレーム20の昇降移動を案内するようにし、
2本の上方の側桟20cの上端面の前後にはレール22
a、22bを載架してなるものて、上記したように各段
のレール8a、8bと夫々軌道を一致することができる
ように配してある。
【0021】この台車昇降フレーム20の昇降駆動手段
は、図6及び図7に示すように、その駆動源として中央
昇降スペースCSの後列柱1b、1b間の最上方に位置
する後方横架材2bの中央に正逆回転自在なブレーキ付
きギヤードモータ26を取付け、このギヤードモータ2
6の左右両方向に延びる回転軸27の両端に夫々外側ド
ラム28と内側ドラム29とを左右一対に固着してあ
る。ただし、図6において、右側のドラムは図示を省略
してある。左右夫々の外側ドラム28にはワイヤロープ
28aを数回重ねて巻回したうえで、ワイヤロープ28
aの前方端を中央昇降スペースCSの最上部の側方横架
材2cの下端面に設けたガイドローラ28bを介して台
車昇降フレーム20の前方縦桟20aに固定したブラケ
ット28cに係止し、後方端を中央昇降スペースCSの
背後に配したウェイター24の上端部に固定してある。
一方、内側ドラム29にワイヤロープ29aを数回重ね
て巻回したうえで、ワイヤロープ28aの前方端を台車
昇降フレーム20の後方の縦桟20aに固定したブラケ
ット29cに係止し、他端をウェイター24の上端部に
固定してある。
【0022】なお、ウェイター24は平板状に形成さ
れ、図6に示すように、両端部の各上端面でワイヤロー
プ28a、29aの一端を固定する一方、各両端面の上
下部には夫々L形鋼24aを間隙を開けて背中合わせに
固着し、この間隙に後列柱1b、1bから後方に向けて
固設したH形鋼24bの各フランジを挟むことにより、
ウェイター24の左右両端部の案内をしながら昇降する
ようにしてある。
【0023】このような台車昇降フレーム20の駆動手
段により、ギヤードモータ26が回転するに従って内側
及び外側ドラム28、29が同期的に回転すると、ワイ
ヤロープ28a、29aが同時に繰出すか巻取られるこ
とにより、台車昇降フレーム20の前方が吊下げられる
か吊上げられ、またウェイター24の自重により台車昇
降フレーム20の後方が吊上げられるか吊下げられ、こ
うして台車昇降フレーム20の前後で水平バランスを取
りなから昇降移動する。
【0024】中央昇降スペースCSには1台の台車昇降
フレーム20を設け、台車昇降フレーム20を中央昇降
スペースCSの最下部まで下降すると、台車昇降フレー
ム20のレール22a、22bは、左右第2段のレール
8a、8bと軌道を一致するものであり、台車昇降フレ
ーム20上の台車30からパレット50を下降すると、
パレット50の底部の前後輪支持部50a、50bが地
盤近く、或は地盤の掘削孔(図5において点線d1で示
す)に位置し、これに車Cが乗入れて前輪支持部50b
に車Cの前輪を載置すると共に後輪支持部50aに車C
の後輪を載置することができる。なお、図5において、
台車昇降フレーム20の下方には振れ止め20dを設け
てあり、パレット50が下降して台車30から離脱した
とき、この振れ止め20dによってパレット50の昇降
が案内される。
【0025】台車30は、図8に示すように、左右の縦
桟30aを四方に配したうえ、前後側を上側横桟30b
uと下側横桟30bdとで連結すると共に、図3に示す
ように上部のみ側桟30cで結合して下方は前後方向に
開放した状態にしてある。そして、台車30の前方と後
方の下側横桟30bdの下端には左右に車輪32が夫々
取付けられ、これ等四方の車輪32を台車昇降フレーム
20のレール22a、22bのレール溝に沿って夫々転
動可能に収嵌してある。
【0026】また、台車30の縦桟30aの下部後方側
面には、図8に示すように、正逆回転自在なブレーキ付
きギヤードモータ33が取付けられ、その出力軸にはピ
ニオン34が取付けられている。そして、台車昇降フレ
ーム20の後方上部の横桟20bの上面にチャンネル形
の取付け板35aが、その立上がり面にラック35を付
設して、このラック35にピニオン34が噛合されるこ
とにより、台車30はギヤードモータ33の駆動により
台車昇降フレーム20のレール22a、22bに沿って
左右方向に自走することかできる。また、台車昇降フレ
ーム20が昇降することによってレール22a、22b
が各段のレール8a、8bと軌道を一致したとき、台車
30はこれ等のレール8a、8b、22a、22bを連
続的に自走できるものである。
【0027】この台車30内には、図5及び図8に示す
ように、パレット50が収納され、後述する駆動手段
(図8乃至図9に図示)により台車30のフレーム内を
昇降し得るものである。
【0028】パレット50は、図8及び図10に示すよ
うに、前方縦桟52aと後方縦桟52bを夫々二本ずつ
四方に配し、前方縦桟52a、52a間、及び後方縦桟
52b、52b間を上側横桟53aと下側横桟53bと
で夫々連結することにより前後各面は図8で示す矩形の
フレームを形成し、天井部は前方縦桟52aと後方縦桟
52bの各上端を上側横桟54、54により連結する。
これに対し、パレット50の底部は、図10(b)に示
すように、前方縦桟52a、52aの下端からは後輪支
持部50aを内側水平方向に突出形成し、後方縦桟52
b、52bからは前輪支持部50bを後輪支持部50a
より短く形成して内側水平方向に突出形成し、後輪支持
部50aと前輪支持部50bとは間隙57を開けて互い
に平行状態に対向してある。これら後輪支持部50aと
前輪支持部50bとは、前方縦桟52a、52aの下端
部から2本の後輪支持梁56a、56aと、後方縦桟5
2b、52bの下端部から2本の前輪支持梁56b、5
6bとを上記の間隙57を開けた状態で補強材58を付
設して片持式に固定し、互いに並設された後輪支持梁5
6a、56aと前輪支持梁56b、56bから多数本の
支持棒59を櫛歯状に間隙60を開けて突出形成してな
るものである。この支持棒59の櫛歯構造は駐車台5を
構成する支持棒6に対応し、パレット50の支持棒59
は駐車台5の支持棒6を互い違いに通り抜けて上下方向
に通過することができるように形成されている。
【0029】また、後輪支持部50aと前輪支持部50
bとの間隙57は駐車台5を支持する支持材4、4間を
左右横方向に通り抜けるためのもので、間隙57は支持
材4、4の前後間隔よりもやや広くとってある。
【0030】このように形成されたパレット50を台車
30内で昇降するための昇降手段は、図8及び図9に示
すように、駆動源として正逆回転自在なブレーキ付きギ
ヤードモータ37と、チェーン伝達機構38と、左右一
対の駆動ドラム39と、左右一対の第1ガイドローラ4
0と、左右一対の第2ガイドローラ41と、左右夫々に
配した第1ワイヤロープ42aと第2ワイヤロープ42
bとを備えてなるものである。
【0031】より詳細には、台車30の後方側の下側横
桟30bd上にギヤードモータ37が固設される一方、
台車30の後方の両側縦桟30a、30aの夫々の下部
に固定した一対のブラケット43、43に夫々設けられ
た軸受(不図示)を介して連結軸45の両端に一対の駆
動ドラム39、39を固着すると共に、ギヤードモータ
37上方の連結軸45部位にはチェーン伝達機構38が
軸設されて該ギヤードモータ37と連繋してあり、ギヤ
ードモータ37の駆動により連結軸45を介して両側の
駆動ドラム39、39が同期回転される。駆動ドラム3
9は、セパレータ39aを介して第1巻胴軸39bと第
2巻胴軸39cを並設してなるものである。一方、台車
30の後方上部両端に夫々固定したブラケット46a、
46aの夫々には駆動ドラム39と同構成に成る一対の
第1ガイドローラ40が回動可能に軸支され、また台車
30の前方上部両端に夫々固定したブラケット46a、
46aには通常の溝付きローラより成る一対の第2ガイ
ドローラ46が回動自在に軸支されている。
【0032】このようなパレット50の昇降手段におい
て、第1ワイヤロープ42aの一端を左右の各駆動ドラ
ム39の第1巻胴部39bに固定すると共に、第1ガイ
ドローラ40の第1胴部40aと第2ガイドローラ46
とを順次経由させ、他端をパレット50に固定する。ま
た、第2ワイヤロープ42bの一端を左右の各駆動ドラ
ム39の第2巻胴部39cに固定すると共に、第1ガイ
ドローラ40の第2胴部40bを経由させ、他端をパレ
ット50に固定する。
【0033】なお、第1、第2ワイヤロープ42a、4
2bとパレット50とは、図9に示すように、パレット
50に固定したチャネル材47に、各ワイヤロープ42
a、42bの他端に固定したコネクタ48をナット49
で締結することにより連結することができる。
【0034】そこで、ギヤードモータ37を駆動する
と、一対の駆動ドラム39が同期回転するに伴い、この
ドラム39に対し、第1、第2ワイヤロープ42a、4
2bが同時に繰出し又は巻取られるから、第1ワイヤロ
ープ42aか第1、第2ガイドローラ40、46を経由
してパレット50の前方を昇降する共に、第2ワイヤロ
ープ42bが第1ガイドローラ40を経由してパレット
50の後方を昇降することにより、台車30内でパレッ
ト50の平行状態を保って昇降することができる。この
パレット50の下降動作は、上記の構成により、パレッ
ト50の底部の前後輪支持部50a、50bが台車30
の下方に車Cの出入りを可能とするだけの空間を有する
まで行うことができる。
【0035】ここで、第3段について説明すると、図1
1に示すように、この第3段は互いに略共通の階高を有
する第1段と第2段に比べて略二倍の階高を有し、各駐
車スペースS1〜4の夫々に一台ずつ設けられたパレッ
ト昇降フレーム70は第2段と第3段の下半分までの間
を昇降し得るものである。
【0036】より詳細には、パレット昇降フレーム70
は、図11乃至図14に示すように、四方に縦桟70a
を配して横桟70bと側桟70cとを連結して立方体フ
レームを構成してなるもので、四方の縦桟70aの夫々
上下端に左右横方向に突出してなる支持板71を介して
ローラ72を軸設すると共に、各駐車スペースS1〜4
の四隅の前後列柱1a、1bの夫々にH形鋼によるガイ
ドレール73を第2段の下端部から第3段の中間位置ま
で固設し、これらガイドレール73の夫々にパレット昇
降フレーム70の各ローラ72を回動可能に収嵌する。
【0037】さらに、パレット昇降フレーム70の上端
には、第2段及び第4段で設けられたと同様に、上方の
前後横桟70b、70b間に所定間隔を開けて架材3、
3を開けて並設し、各架材3、3上に配した支持材4を
介して支持梁7、7を架け、これに駐車台5を構成する
と共に、前後一対のレール8a、8bを設けてこれを第
3段の台車30用案内レールとしてあるため、第3段に
おける前後一対のレール8a、8bは、第3段の最下端
から第3段の中間位置までを上下動することとなる。
【0038】また、パレット昇降フレーム70の駆動手
段は、図13及び図14に示すように、各駐車スペース
S1〜4の最上端の後方の横架材2bの中央下端に正逆
回転自在なブレーキ付きギヤードモータ74を取り付
け、このギヤードモータ74の回転軸75にブラケット
76を介して左ドラム77と右ドラム78とを固着し、
左ドラム77にはワイヤロープ77aを数回重ねて巻回
したうえで、一端を各駐車スペースS1〜4の最上端の
前方の横架材20bの下面に固設したガイドローラ79
を介してパレット昇降フレーム70の前方の上側横桟7
0bに固定し、他端をウェイター24の上端部に固定し
て吊下する一方、右ドラム78にワイヤロープ78aを
数回重ねて巻回したうえで、一端をパレット昇降フレー
ムの後方の上側横桟70bに固定し、他端をウェイター
24の上端部に固定してある。
【0039】ウェイター24は、図14に示すように、
中央昇降スペースCSの背後に設けられたウェイター2
4と同様に平板状に形成され、上記のように上端面でワ
イヤロープ77a、78aの一端を固定する一方、両側
面の上下部には、図12に示すように、夫々L形鋼79
bを間隙を開けて背中合わせに固設し、この間隙に各後
側柱1bから後方に向けて固設したH形鋼79aのフラ
ンジの一側を挟むことにより、左右のバランスを取りな
がらウェイター24を昇降移動するようにしてある。
【0040】このようなパレット昇降フレーム70の昇
降駆動手段により、ギヤードモータ74が回転するに従
って左右のドラム77、78が同期的に回転すると、
イヤロープ77a、78aが同時に繰出すか巻取られる
ことにより、パレット昇降フレーム70の前方が吊下げ
られるか吊上げられ、一方ウェイター24の自重により
パレット昇降フレーム70の後方が吊上げられるか吊下
げられ、こうしてパレット昇降フレーム70の前後で水
平バランスを取りながら平行に昇降移動する。
【0041】なお、上記のような構成によるパレット昇
降フレーム70においても、台車30はこのパレット昇
降フレーム70の上端のレール8a、8aに沿って左右
方向に自走することができ、またこの台車30内におい
てパレット50が昇降移動し得るものである。
【0042】次に、上記のように構成された駐車装置に
車Cを出入する方法を図1を用いて説明する。
【0043】まず、第1段に駐車する場合は、いずれの
駐車スペースS1〜4に対しても地盤上で車Cをそのま
ま出し入れすることができる。
【0044】第2段に駐車する場合は、中央昇降スペー
スCSにおいて台車昇降フレーム20を最下部まで下降
する。この状態で、台車昇降フレーム20のレール8
a、8bは第2段各駐車スペースのレール22a、22
と夫々軌道を一致する。そして、台車昇降フレーム2
0上の台車30からパレット50を図5に示すように下
降して前後輪支持部50a、50bに車Cの後輪と前輪
を載せるように乗り入れ、次いでパレット50を台車3
0の上方まで上昇する。この際、第2段の各駐車スペー
スS1〜4において、左右方向への台車30の進行途中
に他の車が既に駐車されている場合、パレット昇降フレ
ーム70の上端を第3段の中間位置まで上昇しておく
と、パレット50に搭載された車Cは進行途中にある車
を乗り越した状態で通過することができ、空所に至った
時点で該空所の駐車台5上で台車30を停止し、次いで
パレット50を下降して搭載した車Cを駐車台5の前後
輪支持部5a、5bに移し替える。
【0045】また、第3段に駐車する場合は、パレット
昇降フレーム70の上端を第3段の下端まで下降し、第
3段の上方をパレット50に搭載された車Cの通過スペ
ースとして確保しておき、中央昇降スペースCSの台車
昇降フレーム20のレール8a、8bがパレット昇降フ
レーム70の上端にあるレール22a、22bと夫々軌
道を一致するよう台車昇降フレーム20を上昇してか
ら、台車30を横方向に移動して第3段の上方通路にて
パレット50に搭載された車Cを通過させ、空所に至っ
た時点で該空所の駐車台5上で台車30を停止し、次い
でパレット50を下降して搭載した車Cを駐車台5に移
し替える。その後、パレット昇降フレーム70の上端を
第3段の中間部まで上昇すると、該パレット昇降フレー
ム70の駐車台5に載置された車cは第3段の上方に駐
車された状態となる。第4段に駐車する場合は、パレッ
ト昇降フレーム70に対する配慮が不要なほかは、第2
段と同様の手順で駐車することができる。
【0046】また、既に駐車された車を取り出す時は、
上記の駐車方法と逆の手順で行うことができる。
【0047】なお、以上の駐車装置の必要な各所には各
稼動部の位置を検出するためのリミットスイッチ等の各
種位置センサー(不図示)が設けられ、また各稼動部の
動作を指示する操作盤(不図示)は、中央昇降スペース
CS下方の適宜の場所に設けておくとよい。
【0048】かくして、上記の構成によれは、敷地条件
の許す限り、中央昇降スペースCSの左右に各駐車スペ
ースを連続的に架構できるばかりか、第2段と第3段と
の組み合わせ構造を縦方向に増設することにより高層駐
車場の架構を可能とし、また同様の架構を奥行方向に並
設することは勿論可能であるから、縦方向、横方向及び
奥行方向に大規模の駐車装置を構築し得るものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明の駐車装置
は、駐車スペースを左右横方向に連続架構した構成とし
ても、各段において、途中の駐車台に既に駐車された車
に台車の進行を阻止されることなく、パレットに搭載さ
れた車をいずれの空所にも移送することができるから、
敷地条件の許す限り、中央昇降スペースの左右横方向に
各駐車スペースを連続的に架構できるばかりか、上段と
下段との組み合わせ構造を縦方向に増設することにより
高層駐車場の架構を可能とするものであり、しかも台車
昇降フレームのための昇降スペースは一か所の架構でよ
く、最上段には建屋を必要としない。
【0050】また、同様の架構を奥行方向に並設するこ
とは勿論可能であるから、縦方向、横方向及び奥行方向
に大規模の駐車装置を低コストで構築し得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による駐車装置の全体正面図であ
る。
【図2】図2は図1の平面図であり、中央昇降スペース
を挟んで左方は第4段の床構造を示し、右方は第2、3
段の床構造を示すものである。
【図3】図3は図1のA−A線断面図である。
【図4】図4は駐車台の平面図である。
【図5】図5は中央昇降スペースを正面から見た部分図
である。
【図6】図6は中央昇降スペースの要部を示す上面図で
ある。
【図7】図7は図2のB−B線断面図であり、中央昇降
スペースの部分側面図である。
【図8】図8は台車昇降フレームの背面図である。
【図9】図9は図8のC−C線断面図である。
【図10】図10(a)はパレットの側面図てあり、図
10(b)はパレットの底部平面図である。
【図11】図11は第3駐車スペースの各段を示す部分
正面図である。
【図12】図12は各駐車スペースの連結部を示す部分
平面図である。
【図13】図13はパレット昇降フレームの昇降駆動手
段を示す正面図である。
【図14】図14はパレット昇降フレームの側方図であ
る。
【図15】図15は従来の駐車装置の正面図である。
【符号の説明】
5…駐車台、5a…駐車台の後輪支持部、5b…駐車台
の前輪支持部、8a、8b…第2段と第3段(パレット
昇降フレームの上端)と第4段の前後側に設けたレー
、20…台車昇降フレーム、22a、22b…台車昇
降フレームの上端の前後側に設けたレール、30…台
車、50…パレット、50a…パレットの後輪支持部、
50b…パレットの後輪支持部、70…パレット昇降フ
レーム、73…パレット昇降フレームの昇降用ガイドレ
ール、S1…第1駐車スペース、S2…第2駐車スペー
ス、S3…第3駐車スペース、S4…第4駐車スペー
ス、CS…中央昇降スペース。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立方体フレームからなる複数の駐車スペー
    スを縦状に複数段配列すると共に左右横方向に複数個連
    続的に配列し、該駐車スペースを左右に挟んだ位置又は
    その左右いずれかの側端に前記複数段の駐車スペースの
    最上段まで至る昇降スペースを設け、該昇降スペースに
    台車昇降フレームを昇降可能に設けて、該台車昇降フレ
    ームの上端の前後側にレールを設け、これらのレールに
    沿って自走可能に載置され、下部を前後方向に解放した
    立方体フレームより成る台車のフレーム内に、底部を櫛
    歯構造にして車を搭載するようにした立方体フレームよ
    り成るパレットを収納すると共に、該パレットを前記台
    車の上方及び下方に至るまで昇降可能にする一方、前記
    複数段の駐車スペースのうち、任意の上段の駐車スペー
    スをその下段の駐車スペースの略2倍の階高に形成し、
    該下段の駐車スペースの前後側には前記台車昇降フレー
    ムのレールと軌道を一致するように配設したレールを設
    け、さらに立方体フレームより成るパレット昇降フレー
    ムの上端の前後側に前記下段の駐車スペースに設けたと
    同様のレールを配設すると共に、該パレット昇降フレー
    ムの上端が前記上段の駐車スペースの略中央から前記上
    段の駐車スペースの下端まで昇降可能となるように構成
    し、前記下段の駐車スペースの床部と前記パレット昇降
    フレームの上端に、前記パレットを左右横方向及び上下
    方向に通過し得る櫛歯構造の駐車台を設ける一方、前記
    駐車スペースの最上段にも前記下段の駐車スペースに設
    けたと同様のレールと駐車台を設けたことを特徴とする
    駐車装置。
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