JP2620085B2 - 2ポートsaw共振子 - Google Patents

2ポートsaw共振子

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JP2620085B2 JP17666387A JP17666387A JP2620085B2 JP 2620085 B2 JP2620085 B2 JP 2620085B2 JP 17666387 A JP17666387 A JP 17666387A JP 17666387 A JP17666387 A JP 17666387A JP 2620085 B2 JP2620085 B2 JP 2620085B2
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孝夫 森田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はSAW共振子,殊に高周波領域でQの高い2ポ
ートSAW共振子に関する。
(従来技術) 従来,VHF〜UHF帯の高周波領域に於いて基本波による
直接発振が得られ,且つ,Qの高い安定な共振子としてSA
W共振子が広く使われてきた。中でも2ポートSAW共振子
は1ポートSAW共振子に比べて外部容量の影響を受けに
くいので発振器を構成し易く,周波数偏差も小さいので
製造歩留りが良い時の利点があり,殊にUHF帯の高周波
領域に於いて有利である。
従来の2ポートSAW共振子は第2図に示す如く水晶等
の圧電器板1の表面上に励振用の入力IDT2と受信用の出
力IDT3を置きその両側にグレーティングによる反射器4,
4′を配して構成し,入力IDTによって励振したSAWの振
動エネルギーを反射器間に閉じ込め定在波を生じさせ共
振を起こし,その振動エネルギーを出力IDTにより受信
して取り出すものである。
通常,Qの高い2ポートSAW共振子を得るには,入出力I
DT間の距離l及び入出力IDTと反射器との間の距離l1はI
DTの周期Lに対して, とするのが一般的であった IDTと反射器の位置関係を上述の如く設定すると,入
出力IDT間を該部に於いてIDT周期の連続性を保つような
配置,即ちl=nL/2(n=1,2,3,……)とする場合に比
べて,Qが高くなり且つ,周波数偏差が著しく小さくなる
という利点がある。
この理由は,入出力IDT間が周期的に連続な配置のも
のに比してL/4だけずれている為,反射器間に閉じ込め
られる安定波の腹の部分に対し入出力IDTの各々がL/8ず
つずれていることになり,等価インダクタンスが上昇し
てQが高くなり,且つ,電極膜厚の若干の変化に対して
もこの位置ずれにより伝搬速度の変化に与える影響が小
さく周波数偏差が小さくなるからであると考えられる。
しかしながら上述した如く,入出力IDT間隔を 即ちL/4の奇数整数倍にとると,挿入損失が悪くなると
いう欠点があった。
これは前述のように定在波に対して入出力IDTの電極
位置がずれるため共振抵抗が大きくなることによるもの
か,或は入出力IDT間が周期的に連続な配置からL/4だけ
ずれているため両IDT間の不連続部分に於いてSAWの振動
エネルギーのバルク波への変換が発生する結果損失が増
加するのであろうと考えられる。
尚,入出力IDTの間でIDT周期の連続性が失なわれるよ
うな配置となるため,この不連続性を緩和することによ
ってバルク波への変換損失を減らすことを目的とした方
法が米国特許第4454488に開示されている。この方法は
入出力IDT間の距離をL/4の奇数整数倍としQが高く周波
数偏差が良い利点を生かしたまま,入出力IDTの間隔を
離しその間に周期的に連続性が保たれるように反射器と
は異なる周期のグレーティングを例えば7乃至21本入れ
ることによって入出力IDT間の連続性を維持しようとい
うものである。
ところが,この方法を用いると確かに共振抵抗が減少
して挿入損失が良くなりQも高くなるがスプリアス抑圧
量が低下するという欠点があった。
第3図は入出力IDTの位置関係のみに着目して模式的
に表わした図であって,縦の2次モードスプリアスの変
位分布5を考えると,入出力IDTを互いに近接配置する
従来の2ポートSAW共振子の場合6よりもグレーティン
グ7が入って若干離れて配置されている場合8の方が,
変位の大きな位置にIDTがあることになりそれだけ2次
モードが強く現われることになる。従って,スプリアス
抑圧量の大きな2ポートSAW共振子及びそれを利用した
フィルタの要求に対して,この方法でも未だ満足すべき
特性には至らなかった。
(発明の目的) 本発明は上述の如き従来の2ポートSAW共振子の挿入
損失が大きい欠点を解消するためになされたものであっ
て,スプリアス抑圧量を十分とりながら挿入損失が小さ
くQの高い2ポートSAW共振子を提供することを目的と
する。
(発明の概要) 上述の目的を達成する為,本発明に於いては入出力ID
Tの中心間距離をL/4の奇数整数倍として入出力IDTを近
づけ,且つ,少なくとも一方のIDTの周期を入出力IDTの
対向する内側端の一部において他の部分と異なる周期に
するものである。
(発明の実施例) 以下,本発明を図面に示した実施例に基づいて詳細に
説明する。
第1図は本発明に係る一実施例を示すパターン構成図
であって,水晶等の圧電基板1の表面上に入力IDT2及び
出力IDT3を設けその両側に反射器4,4′を配置する。
而して前記入出力IDT(2及び3)の対向する内側端
の一部に於けるIDTの周期L′を他の部分の周期Lとは
異なる周期として,入出力IDTの中心間距離l0をL/4の奇
数整数倍とすると共に,入出力IDTの電極指間隔lをl
=nL′/2であってnが1乃至4となるようにする。
尚,IDTと反射器の間隔l1は従来同様mL/2(m=1,2,3,
……)とする。
斯くすることによってIDTの中心間距離l0がL/4の奇数
整数倍であることから反射器4,4′間に定在波が生じた
とき,入出力IDT2,3の内側端を除く大部分のIDTが定在
波の腹の部分に対して各々L/8ずつずれていることにな
り,Qが高く周波数偏差が小さくなるという利点があるこ
と前述の通りである。その上,入出力IDT間でIDT周期が
周期的に連続となる配置からL/4ずれているが,これは
入出力IDTの内側端の一部のIDTにおいて周期を違えるこ
とにより徐々に補正され入出力IDTの内側の間隔lはn
L′/2となって入出力IDT間の周期的連続性が保たれるこ
とになる。
従って,振動エネルギーのバルク波への変換損失が小
さくなり定在波とIDTの位置関係が補正されて共振抵抗
が小さくなり,且つ,Qも上昇すること前述の通りであ
る。尚,ここでnの値を1乃至4の間にとることによ
り,入出力IDTが十分近づく為に縦の2次モードスプリ
アスを十分抑圧することができる。これに対してnの値
を5以上にとると,nが大きくなるに従ってスプリアスレ
ベルが大きくなるばかりでなく,挿入損失が増加しQが
低下していくことが判った。
次に,本発明による実験結果の例について説明する。
基板はSTカット水晶基板,入出力IDTは各50対でCOS型の
重みづけがしてあり反射器は両側に210本,交又長は500
μm,電極はアルミニウムである。入出力IDTの内側端各
3対ずつの周期がL′=9.720μmであり,他の部分のI
DT及び反射器の周期はL=10.124μmである。
又,IDTの中心間距離はl0=503.669μmであり に相当し,l=4.9,μm=L′2,l1=10.124μm=Lであ
る。
第4図はこの条件にて実験した共振周波数310MHZの2
ポートSAW共振子の周波数特性の例であり,実線は本発
明の方法による結果であり,破線は従来の入出力IDTが
全て同一周期Lで の場合の結果である。又,下記第1表はこの従来の方法
(1)及び前述のUSP4454488による方法(2)と本発明
との共振特性の比較を示した表である。
第4図及び第1表より明らかなように,本発明による
方法は従来のIDT全てが同一周期Lで である場合に比べて挿入損失が小さく,且つQが高く,
又,USP4454488による方法に比べて縦の2次モードスプ
リアスの抑圧量が大きくなっていることが判る。
以上,入出力IDTの内側端の一部のIDTを均一の周期
L′にした場合について説明したが,この周期は均一と
する必要もなく可変周期としても良い。又,この異なる
周期のIDT対数は入出力IDT両方で6対分にとったが,実
験によれば入出力IDT両方で4乃至10対にとるのが効果
的であり,入出力IDTによる電極容量を同じくする為に
入出力IDT両方に同じ対数ずつ分けるのが望ましいが,
一方のIDTのみで行っても効果があることは明らかであ
る。
尚,水晶を用いた2ポートSAW共振子についてのみ説
明したが,本発明は水晶以外の圧電基板,例えばLiNb
O3,Li2B4O7等でも良く,又,SAW以外のIDTによって励振
される他の波,例えばリーキーSAW,SSBW,ラブ波等にも
適用可能である。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように構成するので,高周波領
域で安定な2ポートSAW共振子の挿入損失を小さくしQ
を高めスプリアス抑圧量を大きくとる上で著しい効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る2ポートSAW共振子の電極構成を
示す図,第2図は従来の2ポートSAW共振子の電極構成
を示す図,第3図は入出力IDTの位置と2次モードスプ
リアスの変位分布の関係を説明する図,第4図は本発明
による2ポートSAW共振子の周波数特性を示す図であ
る。 1……圧電基板,2,3……入出力IDT,4,4′……反射器,5
……2次モードの変位分布,6……入出力IDTが近づいた
ときの模式図,7……グレーティング,8……入出力IDTが
離れたときの模式図。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板表面上に周期Lの入出力インタデ
    ィジタルトランスジューサ((IDT)電極を設けその両
    側に反射器を配した2ポート弾性表面波(SAW)共振子
    に於いて、前記入出力IDTの中心間距離がL/4の奇数整数
    倍であって、前記入出力IDTの少なくとも一方のIDTの周
    期を、前記入出力IDTの対向する内側端の一部に於いて
    該IDTの他の部分の周期と異なる周期L′として、前記
    入出力IDTの間隔lが前記入出力IDT間の周期的連続性を
    保つように構成されていることを特徴とする2ポートSA
    W共振子。
  2. 【請求項2】前記入出力IDTの間隔lがl=nL′/2であ
    ってnが1乃至4であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の2ポートSAW共振子。
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