JP2617686B2 - 折畳み式建具 - Google Patents

折畳み式建具

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JP2617686B2 JP13827194A JP13827194A JP2617686B2 JP 2617686 B2 JP2617686 B2 JP 2617686B2 JP 13827194 A JP13827194 A JP 13827194A JP 13827194 A JP13827194 A JP 13827194A JP 2617686 B2 JP2617686 B2 JP 2617686B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、網またはスクリーンを
蛇腹式に折畳み自在に構成すると共に、この折畳み体を
紐により伸縮させて開閉するようにした網戸、カーテ
ン、間仕切り、日よけ等の折畳み式建具に係り、特にそ
の紐の配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】蛇腹式に網を折畳み、その折畳み体に開
閉用紐を貫通してなる従来の折畳み式網戸として、実開
平6−1696号公報に開示されるもののように、折畳
み体を保持し移動させるための紐が方形枠に沿ってスラ
イドする紐移動式のものと、特開平5−248155号
公報に開示されるもののように、前記紐自体はスライド
しない紐固定式のものがある。
【0003】図12は前記実開平6−1696号公報に
開示された紐移動式の折畳み式網戸と基本構成を同じく
する網戸を示す正面図である。図12に示すように、該
網戸は、蛇腹状に伸縮自在とした網等からなる折畳み体
1を網戸開の状態において収容する収容枠2と、該収容
枠2に対向する対向枠3と、上下のガイド枠4、4とを
相互にねじ等により連結することにより方形枠を形成
し、前記折畳み体1の基端を収容枠2に固定し、折畳み
体1の先端を移動枠5に固定し、該移動枠5の両端を前
記ガイド枠4に移動自在に嵌め込んでいる。また、移動
枠5の移動並びに垂直保持のために、移動枠5の上下部
にそれぞれ2本の紐8a、8bの各一端を張力調整部7
a、7bを介して結合し、該各紐8a、8bを移動枠5
の上下端部のプーリー等の方向転換部材6a、6bに掛
け、ガイド枠4内に挿通して対向枠3に導き、該対向枠
3の上下端部に設けられたプーリー等の方向転換部材6
c、6dに巻き掛けて折り返し、ガイド枠4内に挿通し
て収容枠2に導き、該収容枠2の上下端部に設けられた
プーリー等の方向転換部材6e、6fに巻き掛けて約9
0度方向を変え、該方向転換部材6e、6fに対してそ
れぞれ上下反対側に設けられたプーリー等の方向転換部
材6g、6hに巻き掛けて約90度方向を変え、折畳み
体1に貫通させて移動枠5にそれぞれ紐8a、8bの他
端を固定している(イ、ロ)。
【0004】この張力調整部7a、7bは、図14
(A)に示すように、紐8a、8bの端部にワッシャー
状の接続具9を固定し、該接続具9にねじ10を通し、
該ねじ10を移動枠5に形成した長穴5aに通して裏板
であるプレートナット11に螺合させ、ねじ10を緩め
れば接続具9が長穴5aに沿って移動可能であり、ねじ
10を締め付けると紐8a、8bの端部が移動枠5に固
定される構成である。このような張力調整部7a、7b
を設けておき、組み立ての際に、移動枠5を垂直に保持
しておき、該紐8aの張力と紐8bの張力とが略等しく
なるように調整する。これにより、移動枠5が常に垂直
姿勢を保持したままでガイド枠4に沿って移動する。
【0005】図13は特開平5−248155号公報に
開示された紐固定式の折畳み式網戸を示す正面図であ
る。図13に示すように、該網戸は、収容枠2の上部に
該紐8の一端を固定し(ホ)、該紐8を収容枠2の上部
に設けられた方向転換部材6i、折畳み体1、移動枠5
の上部に設けられた方向転換部材6j、移動枠5内、移
動枠5の下端部に設けられた方向転換部材6k、下のガ
イド枠4内、対向枠3の下端部に設けられた方向転換部
材6m、対向枠3内、対向枠3の上端部に設けられた方
向転換部材6n、上のガイド枠4内、移動枠5の上端部
に設けられた方向転換部材6p、移動枠5内、移動枠5
の下部に設けられた方向転換部材6q、折畳み体1、お
よび収容枠2の下部に設けられた方向転換部材6rを経
て、収容枠2に紐8の他端を張力調整部7を介して固定
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12に示した紐移動
式の網戸においては、前記紐8a、8bの張力を別々
に、しかもこれらの紐8a、8bの張力が等しくなるよ
うに調整する必要があるために、組み付けに手間がかか
り、しかも2本の紐8a、8bの張力が相違すると、移
動枠5が垂直に保持されないという問題点がある。
【0007】一方、図13に示した紐固定式の網戸にお
いては、移動枠5に方向転換部材6j、6k、6p、6
qを設ける必要があり、このような移動枠5に設ける方
向転換部材6j、6k、6p、6qは、紐8の離脱を防
止する上で方向転換部材6j、6k、6p、6qの取付
け構造が複雑化するという問題点がある。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑み、移動枠が
ガイド枠に対して常に垂直に保持され、かつ紐の方向転
換部材を簡単な構造にすることができる構成の折畳み式
建具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
、請求項1の折畳み式建具は、網又はスクリーンを蛇
腹状に構成した折畳み体と、該折畳み体の一端を取付け
た収容枠と、該折畳み体の他端に取付けた移動枠と、前
記収容枠の両端に直角に設けられ、かつ前記移動枠の両
端を移動自在に係合した2つのガイド枠と、該ガイド枠
間に前記収容枠に対向して設けられる対向枠とからな
り、 張力調整用の紐の両端は、移動枠に固定され、少な
くとも一方の固定点を移動枠の長手方向に沿って位置調
整自在な紐の張力調整部とし、紐の中間部は移動枠に解
放可能に固定され、 紐は、移動枠の長手方向中央を通る
部分を中心としてほぼ対称形をなす2つの部分からな
り、 それぞれの部分は、移動枠の一端からガイド枠、対
向枠、ガイド枠、収容枠、折畳み体、移動枠を介して掛
け回され、 移動枠と収容枠間の紐の部分は折畳み体を貫
通し、 折畳み建具を移動枠の長手方向中央を境にして一
方側、他方側と称した場合、紐の途中部分において、紐
は収容枠または対向枠中を一方側から他方側へと移行
し、 移動枠がガイド枠に沿って移動すると紐もガイド
枠、対向枠、収容枠、折畳み体中において同時に移動す
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、移動枠に紐の両端が固定さ
れるので、紐移動式の折畳み式建具が構成され、紐が1
本でなるために、紐の一端において張力を調整するだけ
で張力が調整される。
【0011】
【実施例】図1は本発明による折畳み式網戸の一実施例
を示す正面図、図2は図1のF−F拡大断面図、図3は
図1のG−G拡大断面図である。図1ないし図3におい
て、1は網又はスクリーンを蛇腹状に構成した折畳み
体、2は該折畳み体1の一端を取付けた収容枠、5は該
折畳み体1の他端に取付けた移動枠であり、折畳み体1
の前記収容枠2や移動枠5に対する取付けは、図2に示
すように、折畳み体1の両端にそれぞれ両面テープある
いは紙綴器等により帯状の合成樹脂製の取付け板1c、
1dを固定し、これらの取付け板1c、1dをそれぞれ
収容枠2、移動枠5に設けた取付け溝2c、5eに嵌め
込むことにより行っている。
【0012】4は前記収容枠2の両端に直角に設けら
れ、かつ前記移動枠5の両端を移動自在に係合したガイ
ド枠、3は該ガイド枠4、4間に前記収容枠2に対向し
て設けられる対向枠である。これらの枠2〜5はアルミ
ニウム合金製または合成樹脂製押出し形材でなる。収容
枠2とガイド枠4または対向枠3とガイド枠4は、図4
(A)の斜視図および(B)の縦断面図に示すように、
一方の枠(図示例においてはガイド枠4)に設けたタッ
ピングホール13に他方の(図示例は対向枠3)の穴1
4に通したねじ15を螺合することにより結合され、図
2、図3に示すように、建物の開口部を構成する躯体1
6に、枠2、3をねじ等の固定具17によって固定する
ことによりこれらの枠2〜4でなる方形枠が取付けられ
る。図3に示すように、折畳み体1の折り目の間には、
スライドガイド19を挟み、スライドガイド19に設け
た溝19aに、移動枠5の移動、垂直保持並びに折畳み
体1の弛みを防止する紐8を通し、スライドガイド19
の足19bをガイド枠4のガイド溝4aにスライド自在
に嵌合して折畳み体1のガイド枠4からのずれを無く
す。図2において、折畳み体1の実線で示す状態は開い
た状態、2点鎖線は閉じた状態を示す。折畳み体1は、
ガイド枠4の中間部までの範囲で開閉する場合もある。
【0013】本発明においては、前記紐8を1本とし、
該紐8の掛け回し経路は次の通りにしている。図1に示
すように、紐8の始端を張力調整部7Aを介して移動枠
5に固定し、移動枠5の上端に継ぎ足した端部部材20
Aに設けた方向転換部材21Aに掛け、ガイド枠4に通
し、対向枠3の上端の方向転換部材22Aに掛け、対向
枠3内に通し、対向枠3の下端の方向転換部材22Bに
掛け、下方のガイド枠4に通し、収容枠2の下端の方向
転換部材22Cに掛け、収容枠2の下部に通し、収容枠
2の下部に設けた方向転換部材23Aに掛け、折畳み体
1の下部に貫通し、移動枠5の下端に継ぎ足した端部部
材20Bの方向変換部材24Bに掛け、移動枠5の内部
に通し、移動枠5の上端の前記端部部材20Aに設けた
方向転換部材24Aに掛け、折畳み体1の上部に貫通
し、収容枠2の上部の方向転換部材23Bに掛け、収容
枠2の上部に通し、収容枠2の上端に設けた方向転換部
材22Dに掛け、上部のガイド枠4に通し、対向枠3の
上端の前記方向転換部材22Aの前記とは別の穴に掛
け、対向枠3内に通し、対向枠3の下端の方向転換部材
22Bの前記とは別の穴に掛け、下方のガイド枠4に通
し、移動枠5の下端の端部部材20Bの方向転換部材2
1Bに掛け、終端を移動枠5に張力調整部7Bを介して
移動枠5に固定する。また、紐8の途中の部分を移動枠
5に中間固定装置25により固定する。すなわち、張力
調整用の紐8の両端は、移動枠5に固定され、紐8の中
間部は移動枠5に解放可能に固定され、紐8は、移動枠
5の長手方向中央を通る部分を中心としてほぼ対称形を
なす2つの部分からなり、それぞれの部分は、移動枠5
の一端からガイド枠4、対向枠3、ガイド枠4、収容枠
2、折畳み体1、移動枠5を介して掛け回され、移動枠
5と収容枠3間の紐8の部分は折畳み体1を貫通し、折
畳み建具を移動枠の長手方向中央を境にして一方側、他
方側と称した場合、紐8の途中部分において、紐8は収
容枠2または対向枠3中を一方側から他方側へと移行
し、移動枠5がガイド枠4に沿って移動すると紐8もガ
イド枠4、対向枠3、収容枠2、折畳み体1中において
同時に移動する。
【0014】図5は前記張力調整部7A、7Bを示す斜
視図であり、この張力調整部7A、7Bは、図14
(A)の張力調整部7と基本的には同じ構造を有するも
のであって、移動枠5の折畳み体1取付け面の反対側の
面に設けた溝5bの裏面にプレートナット11を嵌め、
紐8の端部にワッシャー状の接続具9を固定し、該接続
具9にねじ10を通し、該ねじ10を前記溝5bに通し
てプレートナット11に螺合させ、ねじ10を緩めれば
接続具9が溝5bに沿って移動可能であり、ねじ10を
締め付けると紐8の端部が移動枠5に固定される構成で
ある。
【0015】図6(A)は移動枠5の下端の端部部材2
0Bを斜め上方より見た図、(B)は同じく斜め下方よ
り見た図、(C)は移動枠5に端部部材20Bを嵌合し
た状態を示す横断面図である。該端部部材20Bは例え
ばナイロンのような硬質樹脂製の2つの部材a、bを両
者の合わせ面に設けた凹凸嵌合部を嵌合し、両者間に方
向転換部材21Bを拡大溝cにおいて嵌着することによ
り組み合わせてなるものである。該端部部材20Bは、
上面に突出した嵌合部20dを図6(C)に示すように
移動枠5の内空部5c内に嵌合することにより、移動枠
5に取付けられる。26は移動枠5の反折畳み体1側の
面を覆うカバー、27は端部部材20Bに取付けた戸車
である。移動枠5の上端に取付けられる端部部材20A
は下端部の端部部材20Bと対称形に構成される。
【0016】図4(A)、(B)に示すように、対向枠
3の中空部3aに、例えばポリアセタール樹脂等の硬質
樹脂製の成形材でなる方向転換部材22Aを嵌合し、該
方向転換部材22Aの下端の係止爪22eを、対向枠3
に設けた係止穴3bに係止させ、上端の鍔部22hを対
向枠3の端面に当接させることにより、対向枠3の端面
を覆って安全性を高める役目と意匠性を向上させる役目
を果たしている。該方向転換部材22Aは、紐8を通す
2つの通過穴22f、22gを有しており、これらの通
過穴22f、22gは突出端面間に水平方向にXに示す
距離を持たせることにより、これらの穴22f、22g
を通過する紐8の移動方向が反対になる部分が相互に干
渉しないようにしている。28は対向枠3の外面に嵌合
して装着されるアタッチメントであり、合成樹脂製また
はアルミニウム合金製押し出し形材でなるものである。
対向枠3の下端の方向転換部材22Bは上部の方向転換
部材22Aと対称形に形成され、対角上の方向転換部材
22Cは22Aと同形をなし、22Bと22Dも同形を
なし、方向転換部材22C、22Dは1個の通過穴22
fまたは22gに紐8を通す。
【0017】図7(A)は収納枠2に設ける方向転換部
材23Bを取付け状態で示す斜視図、(B)は方向転換
部材23Bの側面図であり、該方向転換部材23Bは例
えばポリアセタール樹脂等の硬質樹脂製のリング状をな
す成形体であり、収納枠2に設けた穴2aに、方向転換
部材23Bの周囲の溝dを嵌めて取付け、方向転換部材
23Bの穴eに紐8を通す。収納枠2の下部の方向転換
部材23Aも同じ構造を有している。
【0018】図7(C)は前記紐8の途中を移動枠5に
おいて固定する中間固定装置25を示す正面図、(D)
は(C)のH−H断面図である。該中間固定装置25
は、移動枠5の折畳み体1の反対側の面において、溝5
bを構成する2つの片5c、5cを切除して矩形の欠除
部30を形成し、該欠除部30に合成樹脂製または金属
製の受け具31を入れてねじ等の固定具32により移動
枠5に固定し、該受け具31に紐8を当て、その上に押
え具33を当て、ねじ34により該押え具33を受け具
31に締め付けることにより、紐8の途中部分を受け具
31と押え具33との間で挟持して固定するものであ
る。
【0019】この構成において、紐8の端部の固定なら
びに張力調整は、まず、移動枠5を収容枠2に寄せて垂
直にし、張力調整部7A、7Bのうちの一方のねじ10
を締めて紐8の一端(例えば7A側)を固定しておき、
また、中間固定装置25のねじ34も緩めておき、他方
の張力調整部(7B側)のねじ10を緩めた状態で接続
具9の位置を上下に調整して紐8の張力を一度の調整作
業で適当な張力に調整する。続いて中間固定装置25の
ねじ34を締めることにより、中間固定装置25と張力
調整部7Aとの間の紐8の張力と、中間固定装置25と
張力調整部7Bとの間の紐8の張力とが等しくなった状
態で紐8の途中部分が固定される。
【0020】このように、1本の紐8の張力調整だけで
全体の張力調整が可能となり、紐移動式の従来のものの
ように、2本の紐の張力が等しくなるように調整する必
要がなく、紐の張力調整が容易となると共に、紐の張力
の相違による移動枠の傾きが発生することがない。ま
た、移動枠5に設ける方向転換部材21A、21B、2
4A、24Bに対して紐8が相対的に移動しないため、
移動枠5に設けるこれらの方向転換部材21A、21
B、24A、24Bの構成が簡単となる。
【0021】また、勝手違いに取付け可能に構成される
ものにおいて、図13に示した紐固定式の従来構造によ
れば、張力調整部7を収容枠2に設けざるをえないため
に、図14(B)の横断面図に示すように、収容枠2が
室内側Iから見て左側にある場合にはドライバ12によ
るねじ10の回動や接続具9の上下移動による張力調整
は室内側から行なえるが、図14(C)に示すように、
勝手違いに折畳み体1を取付けて室内側Iから見て右側
に収容枠2にあるように設置する場合、折畳み体1の室
外側からドライバ12によりねじ10の回動や接続具9
の上下移動による紐8の張力調整を行わなければなら
ず、この場合には、室外に身をのり出して調整作業を行
う必要があり、調整作業が困難でかつ危険である。一方
本実施例のものは、このような張力調整部7A、7Bの
ねじ10の締め付け作業や、中間固定装置25のねじ3
4の締め付け作業は、移動枠5の折畳み体1の装着面の
反対側の面において行われるから、図1のように、収容
枠2が右側に位置するのではなく、左側に位置するよう
に構成する場合においても、作業者は、室外に身をのり
出すことなく、室内側からねじの締め付け作業を行うこ
とができる。
【0022】なお、上記実施例においては、紐8の両端
を張力調整部7A、7Bとしたが、一方の端部は一定位
置に移動枠5に取付ける構造としてもよい。
【0023】図8は本発明の他の実施例であり、紐8が
収容枠2において交差するように配設したものである。
図8の例において、移動枠5の中間部に手を掛けて開閉
する場合には移動枠5が傾斜することなく開閉できる
が、例えば移動枠5の上端部を図面上右方向に動かした
場合、その力は紐8を介して移動枠5の上部にもっぱら
伝達されるから、移動枠5の下部においてはこれを右に
動かす力が弱くなり、移動枠5が傾いてしまうおそれが
ある(移動枠5の下端部を右方向に動かした場合も同
様)。図1のように、下方(上方)のガイド枠4を通し
た紐を下方(上方)のガイド枠4寄りの部分に貫通させ
ることによってこのような傾斜を防止し得る。
【0024】また、図9に示すように、折畳み体1の中
間部における弛みを防止するために、移動枠5の姿勢保
持用の紐8の他に、弛み防止用の紐8A(7C、7Dは
紐8Aの両端の張力調整部である)を付加してもよい。
この場合、移動枠5の姿勢保持用の紐8は、なるべく折
畳み体1の上下端部に近い部分を貫通させるように構成
することが移動枠5を垂直に姿勢保持する上で好まし
く、折畳み体1の中間部の弛み防止用の紐8Aは、移動
枠5を通過する部分において必ずしも固定する必要はな
いが、この紐8Aも移動枠5において固定するようにし
てもよい。
【0025】また、図10に示すように、本発明は両開
き式に折畳み体1を構成したものにも適用できる。本例
においては、左右の収容枠2A、2B(2Aは2Bに対
して対向枠、2Bは2Aに対して対向枠となる)と、上
下のガイド枠4、4により方形枠を構成し、上下のガイ
ド枠4、4間に2本の移動枠5A、5Bを装着し、収容
枠2Aと移動枠5A間、収容枠2Bと移動枠5Bとの間
にそれぞれ折畳み体1A、1Bを設けたものである。本
例においては、紐8の一端を一方の移動枠5Aの張力調
整部7Aに固定し、方向転換部材21A、上ガイド枠
4、方向転換部材22A、収容枠2B(収容枠2Aの対
向枠)、方向転換部材23D、折畳み体1B、移動枠5
Bの端部部材20Dに設けた方向転換部材24D、移動
枠5B上の中間固定装置25A、移動枠5Bの端部部材
20Dに設けた方向転換部材21D、下ガイド枠4、方
向転換部材22C、収容枠2A(収容枠2Bの対向枠)
の下部、方向転換部材23A、折畳み体1Aの下部、移
動枠5Aの端部部材20Bに設けた方向転換部材24
B、移動枠5A、移動枠5Aの端部部材20Aに設けた
方向転換部材24A、折畳み体1Aの上部、方向転換部
材23B、収容枠2Aの上部、方向転換部材22D、上
ガイド枠4、移動枠5Bの端部部材20Cに設けた方向
転換部材21C、移動枠5Bに設けた紐8の中間固定装
置25B、移動枠5Bの端部部材20Cに設けた方向転
換部材24C、折畳み体1Bの上部、方向転換部材23
C、収容枠2B、方向転換部材22B、下ガイド枠4、
移動枠5Aの端部部材20Bに設けた方向転換部材21
B、移動枠5Aの張力調整部7Bの経路で紐8が配設さ
れる。
【0026】本例において、端部部材20C、20Dは
端部部材20A、20Bと対称形をなすもので、方向転
換部材23C、23Dは前記リング状の方向転換部材2
3A、23Bと同じものである。また、中間固定装置2
5A、25Bは、図11に示すように、移動枠5Bの溝
5bの裏面に移動自在に挿入した受け具36を、そのね
じ穴に螺合するねじ37により溝5bの部分に締め付け
固定し、該受け具36に対し、固定部材38を重ね、そ
の丸穴38aにねじ39を貫挿して受け具36のねじ穴
に螺合し、ねじ39に紐8を掛け、紐8の張力調整段
階、すなわち一方の張力調整部7Aを固定し、他方の張
力調整部7Bで張力を調整する段階においては、ねじ3
9を双方の中間固定装置25A、25Bについて緩めて
おいて紐8をねじ39に対してスライド自在にしてお
き、張力調整後にねじ39を締め付けることにより、紐
8が移動枠5Bにおいて中間固定装置25A、25Bに
より固定され、また、移動枠5Aにおいても紐8を固定
するようにしたものである。本例の両開き式のものにお
いては、一方の移動枠5A(または5B)を開ける(閉
じる)方向に移動させると、他方の移動枠5B(または
5A)も開く(閉じる)方向に移動する。
【0027】上記実施例においては、収容枠を建物の躯
体に固定される固定枠を兼ねる一体構造に形成した例を
示したが、収容枠を建物の躯体に固定される枠と別体に
構成し、その収容枠を建物の躯体に固定される枠に対し
て固定する構造としてもよい。また、収容枠、ガイド枠
あるいは対向枠は、他の障子を装着する窓枠や戸枠の一
部として構成してもよい。また、本発明の建具は、縦に
設置される建具のみならず、天窓のように斜めに設置さ
れるもの、あるいは水平に設置される建具にも用いられ
る。さらに本発明において、ガイド枠、収容枠、対向
枠、移動枠、折畳み体および紐の張力調整部について、
種々の変更、付加が可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、移動枠の移動並びに垂
直保持用の紐を1本とし、該紐の両端の固定点を前記移
動枠に設けると共に、紐の両端の固定点の少なくともい
ずれか一方を移動枠の長手方向に沿って位置調整自在な
紐の張力調整部とし、紐の途中の部分を移動枠の部分で
固定したので、1本の紐の張力調整だけで全体の張力調
整が可能となり、紐移動式の従来のもののように、2本
の紐の張力が等しくなるように調整する必要がなく、紐
の張力調整が容易となると共に、紐の張力調整後は紐の
張力の相違による移動枠の傾きが発生するおそれがな
く、移動枠がガイド枠に対して常に垂直に保持される。
また、移動枠には紐に対して相対的に移動しない方向転
換部材のみが設けられ、固定枠に紐が移動する方向転換
部材が設けられるので、紐の方向転換部材を簡単な構造
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による折畳み式建具の一実施例を示す正
面図である。
【図2】図1のF−F拡大断面図である。
【図3】図1のG−G拡大断面図である。
【図4】(A)は本実施例におけるガイド枠と対向枠と
の結合構造を示す分解斜視図、(B)はその縦断面図で
ある。
【図5】本実施例の紐の張力調整部を示す斜視図であ
る。
【図6】(A)は本実施例の移動枠の端部部材を斜め上
方より見た図、(B)は該端部部材を斜め下方より見た
図、(C)は端部部材と移動枠との結合構造を示す横断
面図である。
【図7】(A)は本実施例において、収容枠に取付けた
方向転換部材を示す斜視図、(B)は該端部部材の側面
図、(C)は移動枠に設ける紐の中間部の固定装置を示
す正面図、(D)はそのH−H断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図9】本発明における紐の他の配設例を示す図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図11】図10の実施例に用いる紐中間部固定装置を
示す斜視図である。
【図12】従来の折畳み式建具を示す正面図である。
【図13】従来の折畳み式建具の他の例を示す正面図で
ある。
【図14】(A)は紐の張力調整部を示す正面図、
(B)、(C)は図13の建具の紐の張力調整を、それ
ぞれ勝手違い構造のものについて行っている状態を示す
横断面図である。
【符号の説明】
1、1A、1B:折畳み体、2、2A、2B:収容枠、
3:対向枠、4:ガイド枠、5、5A、5B:移動枠、
7A〜7D:張力調整部、8、8A:紐、20A〜20
D:端部部材、21A〜21D、22A〜22D、23
A〜23D、24A〜24D:方向転換部材、25、2
5A、25B:紐の中間部固定装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】網又はスクリーンを蛇腹状に構成した折畳
    み体と、該折畳み体の一端を取付けた収容枠と、該折畳
    み体の他端に取付けた移動枠と、前記収容枠の両端に直
    角に設けられ、かつ前記移動枠の両端を移動自在に係合
    した2つのガイド枠と、該ガイド枠間に前記収容枠に対
    向して設けられる対向枠とからなり、 張力調整用の紐の両端は、移動枠に固定され、少なくと
    も一方の固定点を移動枠の長手方向に沿って位置調整自
    在な紐の張力調整部とし、紐の中間部は移動枠に解放可
    能に固定され、 紐は、移動枠の長手方向中央を通る部分を中心としてほ
    ぼ対称形をなす2つの部分からなり、 それぞれの部分は、移動枠の一端からガイド枠、対向
    枠、ガイド枠、収容枠、折畳み体、移動枠を介して掛け
    回され、 移動枠と収容枠間の紐の部分は折畳み体を貫通し、 折畳み建具を移動枠の長手方向中央を境にして一方側、
    他方側と称した場合、紐の途中部分において、紐は収容
    枠または対向枠中を一方側から他方側へと移行し、 移動枠がガイド枠に沿って移動すると紐もガイド枠、対
    向枠、収容枠、折畳み体中において同時に移動する こと
    を特徴とする折畳み式建具。
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