JP2617134B2 - 制振フロアー構造 - Google Patents

制振フロアー構造

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JP2617134B2 JP1215610A JP21561089A JP2617134B2 JP 2617134 B2 JP2617134 B2 JP 2617134B2 JP 1215610 A JP1215610 A JP 1215610A JP 21561089 A JP21561089 A JP 21561089A JP 2617134 B2 JP2617134 B2 JP 2617134B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フリーアクセスフロアー等の二重床におけ
る制振フロアー構造に関するものである。
[従来の技術] 近年、オフィスのインテリジェント化に伴い、OAフロ
アー或はフリーアクセスフロアー等の二重床の採用が増
加している。
しかしながら、この種の二重床は建物の構造特性(振
動特性)によっては、地震時に大きな振動力が加わって
OA機器等を損傷する恐れがある。
[発明が解決しようとする課題] このような地震による振動入力を防止する目的から、
床の免振構法等が開発されかつ実用化されているが、か
なり大掛かりの装置のため高価となり、また床仕上げ高
が標準より大きくなるため所要天井高を確保するにあた
って階高を高くしなければならない等の問題点がある。
一方、超高層ビルでは建物の振動周期が長いため、OA
機器への地震入力は比較的小さく、免振床を設ける程の
ことはないが、大梁スパンの長大化によって歩行等によ
る上下振動が生じて居住性の悪化をもたらすことにな
る。
本発明は、このような従来の事態に対処するためにな
され、フリーアクセスフロアー等の二重床において簡単
な構成により免振床を形成出来、かつ上下振動も吸収し
て床の振動特性を向上させた制振フロアー構造を提供す
ることを技術的課題としたものである。
[課題を解決するための手段] この技術的課題を解決するための手段として、本発明
は、スラブと仕上げ床との間に支持脚を突っ張るように
して設け、この支持脚の下部に設けられたベースプレー
トと前記スラブにアンカーボルトで固定された鋼板との
間に平板状の粘弾性材が接着により介在されると共に、
この粘弾性材の周囲には複数個のフィラープレートがそ
れぞれ前記ベースプレートと鋼板とで挟着するようにし
て配設され、これらフィラープレートの下面側は前記鋼
板に固定され、上面側は四フッ化エチレン重合樹脂シー
トが貼着されて前記ベースプレートに当接している構成
を要旨とする。
又、スラブと仕上げ床との間に支持脚を突っ張るよう
にして設け、この支持脚の下部に設けられたベースプレ
ートと前記スラブとの間にリング状の粘弾性材を挟着し
た皿バネが取り付けられ、この皿バネの周囲には前記ベ
ースプレートの周辺部の複数箇所がそれぞれ前記スラブ
にアンカーボルトで固定された構成を要旨とするもので
ある。
[作 用] 地震発生時には、粘弾性材が剪断変形して地震エネル
ギーを吸収し減衰効果も高まるので、設置されたOA機器
等に対する地震入力を低減することが出来、また歩行時
等による上下振動に対しても粘弾性材が圧縮歪みにより
エネルギーを吸収し、減衰効果も高められるので、フロ
アーの振動による人体感覚を低減することが出来る。
[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明の第1実施例を示すもので、一般のビ
ルの地震対策用のものであり、図において1はスラブ2
と仕上げ床3との間に突っ張るようにして設けられた支
持脚であり、そのベースプレート1aと前記スラブ2上に
固定された鋼板4との間には平板状の粘弾性材5が介在
されている。この粘弾性材5は、例えばゴムアスファル
ト等から形成され、前記鋼板4及びベースプレート1aに
それぞれ接着されている。6はフィラープレートであ
り、その下面側は前記鋼板4に溶接固定され、上面側は
四フッ化エチレン重合樹脂シート(図示せず)が貼着さ
れて前記ベースプレート1aに当接している。このフィラ
ープレート6は、第2図に示すように平面がほぼX型を
呈するベースプレート1aと、ほぼ正方形を呈する鋼板4
とが重合する四隅部に、それぞれ挟着するようにして設
けられている。7はアンカーボルトであり、前記鋼板4
を前記スラブ2に固定している。
このように構成された制振フロアーにおいて、地震発
生時には第3図に示すように前記粘弾性材5が横方向に
剪断変形し、前記支持脚1のベースプレート1aは前記フ
ィラープレート6の四フッ化エチレン重合樹脂加工され
た上面を若干摺動する。従って、この場合地震エネルギ
ーは吸収され、前記仕上げ床3上に設置されたOA機器
(図示せず)に対する地震入力を未然に防止することが
出来る。一方、通常の歩行時等には、衝撃力が加わると
第4図に示すように前記支持脚1のベースプレート1aが
撓むと共に、前記粘弾性材5に圧縮歪みが生じて衝撃エ
ネルギーを吸収し、これにより前記スラブ2への振動伝
播を防止し、かつ仕上げ床3の振動を防止することが出
来る。
第5図は本発明の第2実施例を示すもので、超高層ビ
ルの歩行対策用のものであり、11はスラブ12と仕上げ床
13との間に突っ張るようにして設けられた支持脚であ
り、そのほぼ正方形を呈するベースプレート11aと前記
スラブ12との間には皿バネ14が取り付けられ、この皿バ
ネの間にゴムアスファルト等からなるリング状の粘弾性
材15が挟着されている。また、前記支持脚11のベースプ
レート11aは、アンカーボルト16によって四隅部が前記
スラブ12に取り付けられている。
上記のように構成された制振フロアーにおいて、歩行
等によって衝撃力が加わると、第7図に示すように前記
二枚の皿バネ14が押されて高さが低くなると共に、その
間に挟まれている前記粘弾性材15に剪断歪みが生じ、こ
の変形により衝撃エネルギーが吸収され、構造体に振動
を加えない。従って、仕上げ床に設置されたOA機器等が
振動から保護され、かつ振動による居住性を損なうこと
もない。この場合、粘弾性材15を薄くすると、剪断変形
角が増大してより大きな減衰効果が得られる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、フリーアクセ
スフロアー等の二重床において、上下の床間に突っ張る
ように設けられた支持脚と下床のスラブとの間に粘弾性
材を設けたので、地震時の上下左右の振動及び歩行時等
の衝撃による上下振動を、粘弾性材の剪断変形により吸
収することが出来、これにより上床(仕上げ床)に設置
されたOA機器等を振動から保護し、かつ振動による不快
感を防止して居住性を高めることが出来る等の優れた効
果を奏する。また、構成が極めて簡単であるから安価で
あり、その実施も容易である等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す要部の概略断面図、
第2図は半断面で示す平面図、第3図は地震時における
作用を示す説明図、第4図は歩行時における作用を示す
説明図、第5図は本発明の第2実施例を示す要部の概略
断面図、第6図は半断面で示す平面図、第7図は歩行時
における作用を示す説明図である。 1、11……支持脚 1a、11a……ベースプレート 2、12……スラブ、3、13……仕上げ床 4……鋼板、14……皿バネ 5、15……粘弾性材 6……フィラープレート、16……アンカーボルト 7……アンカーボルト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラブと仕上げ床との間に支持脚を突っ張
    るようにして設け、この支持部の脚部に設けられたベー
    スプレートと前記スラブにアンカーボルトで固定された
    鋼板との間に平板状の粘弾性材が接着により介在される
    と共に、この粘弾性材の周囲には複数個のフィラープレ
    ートがそれぞれ前記ベースプレートと鋼板とで挟着する
    ようにして配設され、これらフィラープレートの下面側
    は前記鋼板に固定され、上面側は四フッ化エチレン重合
    樹脂シートが貼着されて前記ベースプレートに当接して
    いることを特徴とする制振フロアー構造。
  2. 【請求項2】スラブと仕上げ床との間に支持脚を突っ張
    るようにして設け、この支持脚の下部に設けられたベー
    スプレートと前記スラブとの間にリング状の粘弾性材を
    挟着した皿バネが取り付けられ、この皿バネの周囲には
    前記ベースプレートの周辺部の複数箇所がそれぞれ前記
    スラブにアンカーボルトで固定されたことを特徴とする
    制振フロアー構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6051240U (ja) * 1983-09-16 1985-04-10 日本板硝子株式会社 浮床用支持装置
JPS61130554A (ja) * 1984-11-28 1986-06-18 大成建設株式会社 防振免震束構造

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