JP2617016B2 - 電気コイル用巻線装置 - Google Patents
電気コイル用巻線装置Info
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- B21B39/00—Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
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- B21B39/08—Braking or tensioning arrangements
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- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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- B21B1/16—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling wire rods, bars, merchant bars, rounds wire or material of like small cross-section
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- B21B31/00—Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
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- B21B31/22—Adjusting or positioning rolls by moving rolls perpendicularly to roll axis mechanically, e.g. by thrust blocks, inserts for removal
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
- Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばスタータのフィールドコイルやオル
タネータのロータコイル等に用いられる線材に所定のテ
ンションを付与するための巻線装置に関わる。
タネータのロータコイル等に用いられる線材に所定のテ
ンションを付与するための巻線装置に関わる。
第11図は、従来のテンション装置による巻線機の概略
図である。図示の巻線機において、サプライボビン30よ
り引き出された線材38は、磁気力等により制動トルクの
付与された主テンションプーリー31に数回巻付けられ、
補助プーリー32、アーム34に取付けられたプーリー33を
介して、トラバース（第11図では上下運動）するノズル
36を通り、巻枠37に巻装される。ここで、主テンション
プーリー31を回転させるのに必要なトルクは、線材38と
主テンションプーリー31の摩擦抵抗によって得られるの
であるが、主テンションプーリー径を小さくすると、線
材38が主テンションプーリー31になじめず、すべりを発
生するため、線径φ0.8mm程度の線材を使用するプーリ
ー径は、φ100mm程度のものが使用されている。
図である。図示の巻線機において、サプライボビン30よ
り引き出された線材38は、磁気力等により制動トルクの
付与された主テンションプーリー31に数回巻付けられ、
補助プーリー32、アーム34に取付けられたプーリー33を
介して、トラバース（第11図では上下運動）するノズル
36を通り、巻枠37に巻装される。ここで、主テンション
プーリー31を回転させるのに必要なトルクは、線材38と
主テンションプーリー31の摩擦抵抗によって得られるの
であるが、主テンションプーリー径を小さくすると、線
材38が主テンションプーリー31になじめず、すべりを発
生するため、線径φ0.8mm程度の線材を使用するプーリ
ー径は、φ100mm程度のものが使用されている。
このような従来技術においては、主テンションプーリ
ー径が大きいことから線材38に加わるテンションが設定
テンションに対してテンション変動が大きいため、実
際、テンション変動を極力押さえるために、衝動緩和手
段が必要となる。そのため、第11図に示すように衝撃緩
和手段として、バネ式のローラ付アーム34等の吸収機構
が採用されている。
ー径が大きいことから線材38に加わるテンションが設定
テンションに対してテンション変動が大きいため、実
際、テンション変動を極力押さえるために、衝動緩和手
段が必要となる。そのため、第11図に示すように衝撃緩
和手段として、バネ式のローラ付アーム34等の吸収機構
が採用されている。
しかしながら、このような衝撃緩和手段をトラバース
式巻線装置やフライヤー式巻線装置に一体化して組み込
むことは困難であるため、巻線装置の大型化は否めない
事由であった。
式巻線装置やフライヤー式巻線装置に一体化して組み込
むことは困難であるため、巻線装置の大型化は否めない
事由であった。
また、一方で上記のような従来装置においては、既に
記したように主テンションプーリーを回転させるのに必
要なトルクは、線材38と主テンションプーリー31の摩擦
抵抗によるため、線材38と主テンションプーリー31との
間には、発熱を伴なうことから主テンションプーリー31
の高熱化を招く。このことから線材をボビンに巻く巻線
スピードに限界があり、巻線の高速化が図れない。この
ため、主テンションプーリー31の放熱を向上させるため
に主テンションプーリー31自体を大径化することもなさ
れているが、これにより、巻線装置はさらに大型化して
いる。
記したように主テンションプーリーを回転させるのに必
要なトルクは、線材38と主テンションプーリー31の摩擦
抵抗によるため、線材38と主テンションプーリー31との
間には、発熱を伴なうことから主テンションプーリー31
の高熱化を招く。このことから線材をボビンに巻く巻線
スピードに限界があり、巻線の高速化が図れない。この
ため、主テンションプーリー31の放熱を向上させるため
に主テンションプーリー31自体を大径化することもなさ
れているが、これにより、巻線装置はさらに大型化して
いる。
さて、一方で特願昭57−130401号公報の開示技術，海
底ケーブルの布設時、引揚げ時に使用する制動装置にお
いて、Ｖシープ方式が採用されケーブル３は、Ｖシープ
８の溝部8aを通り、上部押え車10の圧着力により制動力
を得る構成が記され、Ｖシープ溝部8aへのケーブル３の
圧着力によりケーブル３がつぶれを生じる点が示されて
いる（図１、２参照）。
底ケーブルの布設時、引揚げ時に使用する制動装置にお
いて、Ｖシープ方式が採用されケーブル３は、Ｖシープ
８の溝部8aを通り、上部押え車10の圧着力により制動力
を得る構成が記され、Ｖシープ溝部8aへのケーブル３の
圧着力によりケーブル３がつぶれを生じる点が示されて
いる（図１、２参照）。
また、実開昭61−58815号公報の開示技術において
は、バックテンション装置付の延線車に関わるものであ
る。延線車は架空工事などで電線などをドラムから繰り
出すときに使用するもので、ドラム架台より搬出された
電線を制動自在なキャップスタン装置に何回か懸回さ
せ、ドラム架台での制動によって生じるバックテンショ
ンと相俟って牽引側に設けたウィンチによる牽引力に対
し十分な制動力（反力）を提供し、所要の延線張力を維
持しながら電線を繰り出すものであるが、延線車に電線
への調整自在でかつ一定のバックテンションを付与する
バックテンション装置を組込み、延線機能を保証するた
めに、以下のような構成を特徴とするものである。
は、バックテンション装置付の延線車に関わるものであ
る。延線車は架空工事などで電線などをドラムから繰り
出すときに使用するもので、ドラム架台より搬出された
電線を制動自在なキャップスタン装置に何回か懸回さ
せ、ドラム架台での制動によって生じるバックテンショ
ンと相俟って牽引側に設けたウィンチによる牽引力に対
し十分な制動力（反力）を提供し、所要の延線張力を維
持しながら電線を繰り出すものであるが、延線車に電線
への調整自在でかつ一定のバックテンションを付与する
バックテンション装置を組込み、延線機能を保証するた
めに、以下のような構成を特徴とするものである。
即ち、延線車をキャップスタン装置１、キャップスタ
ン装置の制動装置２、電線へのバックテンション装置３
とから構成し、このうちバックテンション装置３は、特
にキャップスタン装置１の入側部位に付設され、電線４
に調整自在で一定のバックテンションを付与するもの
で、より具体的には、電線を挟持している滑車５、６の
内の少なくとも１つに（ア）延線の抵抗を増加させる押
付け力、又は（イ）延線によって滑車５、６が回転する
方向と逆方向の回転力を伝達するものであります。
（ア）の押付け力は、押付手段７による押付けで延線の
抵抗を増加するもので、電線４が移動する際に滑車５、
６を回転させることによって失われるエネルギーがバッ
クテンションを発生するための機構とするものであり、
バックテンション値の調整は摩擦力の増減、つまり押付
け手段７での電線４の挟持圧の増減によってなすもので
あります。（イ）については、別途備えられたトルクモ
ータ14からの回転出力を連段とした滑車15、16に対し、
これらが延線によって回転する方向（矢印Ｂ方向）に作
用させ、積極的に電線４をドラム架台側に引張るように
して、押付手段17にて電線４と滑車15、16、18、19とが
スリップしない程度とし、またバックテンションの調節
をトルクモータ14への電力供給制御、つまり外的強制力
で回転を拘束するための電圧をパラメータとして一定の
バックテンションを電線に付与するものであります。
ン装置の制動装置２、電線へのバックテンション装置３
とから構成し、このうちバックテンション装置３は、特
にキャップスタン装置１の入側部位に付設され、電線４
に調整自在で一定のバックテンションを付与するもの
で、より具体的には、電線を挟持している滑車５、６の
内の少なくとも１つに（ア）延線の抵抗を増加させる押
付け力、又は（イ）延線によって滑車５、６が回転する
方向と逆方向の回転力を伝達するものであります。
（ア）の押付け力は、押付手段７による押付けで延線の
抵抗を増加するもので、電線４が移動する際に滑車５、
６を回転させることによって失われるエネルギーがバッ
クテンションを発生するための機構とするものであり、
バックテンション値の調整は摩擦力の増減、つまり押付
け手段７での電線４の挟持圧の増減によってなすもので
あります。（イ）については、別途備えられたトルクモ
ータ14からの回転出力を連段とした滑車15、16に対し、
これらが延線によって回転する方向（矢印Ｂ方向）に作
用させ、積極的に電線４をドラム架台側に引張るように
して、押付手段17にて電線４と滑車15、16、18、19とが
スリップしない程度とし、またバックテンションの調節
をトルクモータ14への電力供給制御、つまり外的強制力
で回転を拘束するための電圧をパラメータとして一定の
バックテンションを電線に付与するものであります。
しかしながら、上記の周知技術、および上記の公知技
術においては何れもバックテンションをケーブルとＶシ
ープ、或いは電線と滑車との摩擦力としているため、Ｖ
シープ或いは滑車の高速化が図れない類似の問題点を有
している。
術においては何れもバックテンションをケーブルとＶシ
ープ、或いは電線と滑車との摩擦力としているため、Ｖ
シープ或いは滑車の高速化が図れない類似の問題点を有
している。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、
衝撃緩和手段不要の電気コイル用巻線装置（以下、巻線
装置と省略して記載する）を提供することで装置の小型
化を図ることを課題とするものである。
衝撃緩和手段不要の電気コイル用巻線装置（以下、巻線
装置と省略して記載する）を提供することで装置の小型
化を図ることを課題とするものである。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は 線材を巻きとるための巻枠と、 該巻枠に順次巻きつけるため、前記線材を移動させる
トラバース式巻線装置もしくは、フライヤー式巻線装置
とから少なくとも構成され、 回転自在に支持され、かつ前記線材の線径よりも小さ
い所定間隔を離して対向する少なくとも１対の成形ロー
ラが備えられ、前記線材を前記１対の成形ローラ間に挿
入し、前記線材を引張り前記線材の外周径をφＤからφ
D1に縮径成形することで、前記１対の成形ローラと前記
線材との接触面に面圧を発生させ、該面圧の前記線材の
流れ出る方向の成分を前記線材のテンションとして付与
し、また前記線材の外周径を前記面圧加圧方向にφＤか
らφD1に成形する成形量を調整することで前記テンショ
ンを調整するテンション装置をトラバース装置もしくは
フライヤ部に一体に組み込んで成ることを特徴とする電
気コイル用巻線装置からなる構成を手段として採用する
ものである。
トラバース式巻線装置もしくは、フライヤー式巻線装置
とから少なくとも構成され、 回転自在に支持され、かつ前記線材の線径よりも小さ
い所定間隔を離して対向する少なくとも１対の成形ロー
ラが備えられ、前記線材を前記１対の成形ローラ間に挿
入し、前記線材を引張り前記線材の外周径をφＤからφ
D1に縮径成形することで、前記１対の成形ローラと前記
線材との接触面に面圧を発生させ、該面圧の前記線材の
流れ出る方向の成分を前記線材のテンションとして付与
し、また前記線材の外周径を前記面圧加圧方向にφＤか
らφD1に成形する成形量を調整することで前記テンショ
ンを調整するテンション装置をトラバース装置もしくは
フライヤ部に一体に組み込んで成ることを特徴とする電
気コイル用巻線装置からなる構成を手段として採用する
ものである。
上記手段の採用により、特に前記線材を前記１対の成
形ローラ間に挿入し、前記線材を引張り前記線材の外周
径をφＤからφD1に縮径成形することで、前記１対の成
形ローラと前記線材との接触面に面圧を発生させ、該面
圧の一方向成分を前記線材のテンションとして付与し、
また前記線材の外周径をφＤからφD1に成形する成形量
を調整することで前記テンションを調整するテンション
装置をトラバース装置もしくはフライヤー部に一体に組
み込んだことから、即ち、前記線材の外周径をφＤから
φD1に縮径成形することで発生する熱は、線材内に蓄積
され成形ローラに熱伝達する前に巻き取られ、このため
成形ローラが蓄熱されにくくなることから前記成形ロー
ラは小型化が図られると共に巻線の高速化が可能な作用
を備えたテンション装置とすることができ、さらには、
前記成形ローラの小型化からテンション変動を抑制可能
とでき、トラバース装置若しくはフライヤー部に一体化
組込みにより、衝撃緩和手段としての吸収機構は不要と
なる。これにより、巻線装置自体の小型が図れるという
効果を奏するものである。
形ローラ間に挿入し、前記線材を引張り前記線材の外周
径をφＤからφD1に縮径成形することで、前記１対の成
形ローラと前記線材との接触面に面圧を発生させ、該面
圧の一方向成分を前記線材のテンションとして付与し、
また前記線材の外周径をφＤからφD1に成形する成形量
を調整することで前記テンションを調整するテンション
装置をトラバース装置もしくはフライヤー部に一体に組
み込んだことから、即ち、前記線材の外周径をφＤから
φD1に縮径成形することで発生する熱は、線材内に蓄積
され成形ローラに熱伝達する前に巻き取られ、このため
成形ローラが蓄熱されにくくなることから前記成形ロー
ラは小型化が図られると共に巻線の高速化が可能な作用
を備えたテンション装置とすることができ、さらには、
前記成形ローラの小型化からテンション変動を抑制可能
とでき、トラバース装置若しくはフライヤー部に一体化
組込みにより、衝撃緩和手段としての吸収機構は不要と
なる。これにより、巻線装置自体の小型が図れるという
効果を奏するものである。
以下、本発明を図に示す一実施例について説明する。
第１図は本発明テンション装置の第１実施例の斜視
図、第２図は第１図におけるＡ矢視図、第３図は第２図
におけるIII−III線に沿う断面図であり、以下テンショ
ン装置の構成について説明する。
図、第２図は第１図におけるＡ矢視図、第３図は第２図
におけるIII−III線に沿う断面図であり、以下テンショ
ン装置の構成について説明する。
１、２は１対の成形ローラであり、外周にはテンショ
ンを与える線材３（絶縁被膜付の銅コイル）の外周径の
0.5〜1.3倍の曲率を持った溝1a、2aがそれぞれ形成され
ている。これら成形ローラ１、２は、軸受４、５を介し
て、第１のピン６および第２のピン７に回動自在に取り
付けられている。そして、第１のピン６はプレート８に
回転自在に支持されており、このピン６の一端にはねじ
りコイルバネ９が設けられている。このねじりコイルバ
ネ９は、一端をピン６の一端に、他端をプレート８に固
定することで、第１のピン６は第２図および第３図に示
す如く、矢印Ｘ、Ｙ方向に荷重を与えている。
ンを与える線材３（絶縁被膜付の銅コイル）の外周径の
0.5〜1.3倍の曲率を持った溝1a、2aがそれぞれ形成され
ている。これら成形ローラ１、２は、軸受４、５を介し
て、第１のピン６および第２のピン７に回動自在に取り
付けられている。そして、第１のピン６はプレート８に
回転自在に支持されており、このピン６の一端にはねじ
りコイルバネ９が設けられている。このねじりコイルバ
ネ９は、一端をピン６の一端に、他端をプレート８に固
定することで、第１のピン６は第２図および第３図に示
す如く、矢印Ｘ、Ｙ方向に荷重を与えている。
また、第１のピン６の他端側には、第３図および第４
図に示す如く、このピン６の中心と、中心が所定偏心量
ΔＬずれた円柱部6aを有し、この円柱部6aの外周上に、
軸受４が配置される。よって、第１の成形ローラ１の中
心と、第１のピン６の中心とがずれる。
図に示す如く、このピン６の中心と、中心が所定偏心量
ΔＬずれた円柱部6aを有し、この円柱部6aの外周上に、
軸受４が配置される。よって、第１の成形ローラ１の中
心と、第１のピン６の中心とがずれる。
さらに、第１のピン６の他端には、径方向に突出する
突出部6bが形成され、この突出部6bを回動させること
で、第１のピン６を回動させる。
突出部6bが形成され、この突出部6bを回動させること
で、第１のピン６を回動させる。
第２のピン７は、第１のローラ１と第２のローラ２と
の間に所定量の距離を介して、プレート８にナット11に
て固定されている。
の間に所定量の距離を介して、プレート８にナット11に
て固定されている。
10はセットビスであり、第３図に示す如く、プレート
８の上部に形成したネジ穴8aに挿入され、このセットビ
ス10で、第１のピン６の外周を押圧し、第１のピン６の
回動を防止するのである。
８の上部に形成したネジ穴8aに挿入され、このセットビ
ス10で、第１のピン６の外周を押圧し、第１のピン６の
回動を防止するのである。
12、13は、軸受４、５に対するベアリング座である。
支持部14は、プレート８に対し垂直方向に設けられ、
この支持部14にマイクロメータをなすスピンドル15およ
びスリーブ16が配置されている。そして、このスリーブ
16は、第１のピン６の突出部6bに対向する位置の支持部
14に固定されている。
この支持部14にマイクロメータをなすスピンドル15およ
びスリーブ16が配置されている。そして、このスリーブ
16は、第１のピン６の突出部6bに対向する位置の支持部
14に固定されている。
また、スピンドル15は、スリーブ16を貫通し、第１の
ピン６の突出部6bに当接する押圧部15aおよびスリーブ1
6とねじ嵌合するねじ部15bが形成されている。
ピン６の突出部6bに当接する押圧部15aおよびスリーブ1
6とねじ嵌合するねじ部15bが形成されている。
さらに、スピンドル15の外周およびスリーブ16の外周
には、それぞれ目盛りが表示されており、これら目盛り
により、スピンドル15の押圧部15aの位置を正確に知る
ことができる。
には、それぞれ目盛りが表示されており、これら目盛り
により、スピンドル15の押圧部15aの位置を正確に知る
ことができる。
そして、第１のノズル17は、線材３を第１、第２の成
形ローラ１、２間に導くために支持部14に設けられ、か
つ第２のノズル18は、第１、第２の成形ローラ１、２間
から出た線材３を案内するためにプレート８に設置され
ている。
形ローラ１、２間に導くために支持部14に設けられ、か
つ第２のノズル18は、第１、第２の成形ローラ１、２間
から出た線材３を案内するためにプレート８に設置され
ている。
次に、テンションの発生について説明を行う。
第５図において、線材３をＨ方向（線材の流れ出る方
向）に引張り、線材３の外周径をφＤからφD1に成形す
ると、第１の成形ローラ１と線材３との接触面には、面
圧Ｐが発生する。この面圧ＰのＨ方向の成分Ｆが線材に
加わるテンションである。つまり、テンションを調整す
るには、第６図における斜線部で示す成形量を調整すれ
ば良いことがわかる。
向）に引張り、線材３の外周径をφＤからφD1に成形す
ると、第１の成形ローラ１と線材３との接触面には、面
圧Ｐが発生する。この面圧ＰのＨ方向の成分Ｆが線材に
加わるテンションである。つまり、テンションを調整す
るには、第６図における斜線部で示す成形量を調整すれ
ば良いことがわかる。
そこで、本発明では、上述した如く第１の成形ローラ
１の中心と、第２のピン６の中心とをΔＬだけ偏心させ
ているので、第１のピン６を回転させると、成形ローラ
１、２間の距離は、Ｌ±ΔＬの範囲で変化する。つま
り、Ｌ±ΔＬの範囲で成形ローラ１、２間の距離を変化
させることで、線材３に加わるテンションを任意に変え
ることができる。
１の中心と、第２のピン６の中心とをΔＬだけ偏心させ
ているので、第１のピン６を回転させると、成形ローラ
１、２間の距離は、Ｌ±ΔＬの範囲で変化する。つま
り、Ｌ±ΔＬの範囲で成形ローラ１、２間の距離を変化
させることで、線材３に加わるテンションを任意に変え
ることができる。
そこで、まずセットビス10をゆるめ、第１のピン６を
回転自由にし、線材３を第１のノズル17、１対の成形ロ
ーラ１、２間、第２のノズル18の順に通す。
回転自由にし、線材３を第１のノズル17、１対の成形ロ
ーラ１、２間、第２のノズル18の順に通す。
その後、スピンドル15を回動させ、このスピンドル15
の押圧部15aが第１のピン６の突出部6bを押圧すること
で、第４図に示す如く、突出部6bがＺ方向に回動する。
この時、第１のピン６にはねじりコイルバネ９により、
Ｙ方向に荷重がかかっているため、スピンドル15の動き
によって、常にスピンドル15の押圧部15aと第１のピン
６の突出部6bとは当接している。よって突出部6bの動き
に応じて、第１のピン６が回動して、第１、第２のロー
ラ１、２間の距離が小さくなる。
の押圧部15aが第１のピン６の突出部6bを押圧すること
で、第４図に示す如く、突出部6bがＺ方向に回動する。
この時、第１のピン６にはねじりコイルバネ９により、
Ｙ方向に荷重がかかっているため、スピンドル15の動き
によって、常にスピンドル15の押圧部15aと第１のピン
６の突出部6bとは当接している。よって突出部6bの動き
に応じて、第１のピン６が回動して、第１、第２のロー
ラ１、２間の距離が小さくなる。
そして、スピンドル15を回動させ、第１、第２の成形
ローラ１、２間の距離を設定し、テンションを所定値に
設定した後、セットビス10をロックして、第１のピン６
が回動しないようにする。
ローラ１、２間の距離を設定し、テンションを所定値に
設定した後、セットビス10をロックして、第１のピン６
が回動しないようにする。
次に、本発明テンション装置の第２実施例を、第７図
および第８図に基づいて説明する。
および第８図に基づいて説明する。
スライダ40はプレート８に摺動自在に支持されてい
る。そして、第１のピン41がスライダ40にナット42にて
固定され、第１のピン41の先端に第１のローラ１が回転
自在に設けられている。
る。そして、第１のピン41がスライダ40にナット42にて
固定され、第１のピン41の先端に第１のローラ１が回転
自在に設けられている。
また、スライダ40の上端には、スプリング44の一端が
収納される穴部40aが形成されている。
収納される穴部40aが形成されている。
ブロック43は、プレート８の上端に設けられると共
に、このブロック43には、スライダ40の穴部40aに対向
する位置にネジ穴43aが形成されている。
に、このブロック43には、スライダ40の穴部40aに対向
する位置にネジ穴43aが形成されている。
そして、このネジ穴43aには、ビス45が挿入され、こ
のビス45を回動することで、スプリング44の圧縮量を調
整できる。
のビス45を回動することで、スプリング44の圧縮量を調
整できる。
まず、線材３を第１のノズル17、１対の成形ローラ
１、２間、第２のノズル18の順に通す。次に、線材の成
形量が所定の値となるように、ビス45を回動させて、ス
プリング44の圧縮量を調整して、第１のローラ１が線材
３を押圧する押圧力を調整する。この押圧力の調整によ
り、線材３の成形量が変わり、テンションを変えること
ができる。
１、２間、第２のノズル18の順に通す。次に、線材の成
形量が所定の値となるように、ビス45を回動させて、ス
プリング44の圧縮量を調整して、第１のローラ１が線材
３を押圧する押圧力を調整する。この押圧力の調整によ
り、線材３の成形量が変わり、テンションを変えること
ができる。
第９図に本発明によるテンション装置を使用した巻線
装置の正面図を示す。サプライボビン20より引き出され
た線材３は、補助プーリー21を介して本発明のテンショ
ン装置によりテンションを付与され、巻枠22に巻装され
る。この時、テンション装置は、矢印ａの如く移動し、
線材３を巻枠22上に移動させるトラバース装置に一体に
組み込まれている。
装置の正面図を示す。サプライボビン20より引き出され
た線材３は、補助プーリー21を介して本発明のテンショ
ン装置によりテンションを付与され、巻枠22に巻装され
る。この時、テンション装置は、矢印ａの如く移動し、
線材３を巻枠22上に移動させるトラバース装置に一体に
組み込まれている。
本発明では、成形ローラ１、２の径は、φ18mm程度ま
で小さくでき、慣性モーメントは成形ローラ２個の場
合、１×10-5（kg・cm・S2）程度となり、従来の1/100
程度ですむ。また、成形ローラ１、２からノズル18まで
の距離は、3cm程度ですむため、線材３の振動による振
幅を微小にすることができ、テンション変動も低減でき
る。さらに、制動時の発熱は線材３が持ち去ることとな
ることから、ベアリング使用限界まで高速化可能とな
り、従来にない高線速巻装ができるという優れた効果が
得られることとなる。
で小さくでき、慣性モーメントは成形ローラ２個の場
合、１×10-5（kg・cm・S2）程度となり、従来の1/100
程度ですむ。また、成形ローラ１、２からノズル18まで
の距離は、3cm程度ですむため、線材３の振動による振
幅を微小にすることができ、テンション変動も低減でき
る。さらに、制動時の発熱は線材３が持ち去ることとな
ることから、ベアリング使用限界まで高速化可能とな
り、従来にない高線速巻装ができるという優れた効果が
得られることとなる。
本発明テンション装置は第10図に示すように、フライ
ヤー式巻線機にも適用可能である。フライヤー式の場合
には、テンション装置が含まれているフライヤー部27
（ガイドノズル23、線材３をガイドするプーリー24、2
5、26を有している）が、矢印Ｃの如く移動し、巻枠22
の軸方向に線材３を順次巻き、一方、矢印ｄの如く回転
し、線材３を巻枠22の周方向に巻くものである。
ヤー式巻線機にも適用可能である。フライヤー式の場合
には、テンション装置が含まれているフライヤー部27
（ガイドノズル23、線材３をガイドするプーリー24、2
5、26を有している）が、矢印Ｃの如く移動し、巻枠22
の軸方向に線材３を順次巻き、一方、矢印ｄの如く回転
し、線材３を巻枠22の周方向に巻くものである。
第１図は本発明によるテンション装置の第１実施例を示
す斜視図、第２図は第１図におけるＡ矢視図、第３図は
第２図におけるIII−III線に沿った断面図、第４図は第
２図を拡大して示す一部断面正面図、第５図はローラと
線材の要部を示す正面図、第６図はローラの要部を示す
側面図、第７図は本発明装置の第２実施例を示す正面
図、第８図は第７図におけるXIII−XIII線に沿った断面
図、第９図は第１実施例のテンション装置を用いたトラ
バース式巻線装置の正面図、第10図は第１実施例のテン
ション装置を用いたフライヤー式巻線機装置の正面図、
第11図は従来のテンション装置を用いた巻線装置を示す
概略図である。 1,2……第1,第２の成形ローラ、1a,2a……溝、３……線
材、６……第１のピン、6b……突出部、７……第２のピ
ン、15……スピンドル、16……スリープ
す斜視図、第２図は第１図におけるＡ矢視図、第３図は
第２図におけるIII−III線に沿った断面図、第４図は第
２図を拡大して示す一部断面正面図、第５図はローラと
線材の要部を示す正面図、第６図はローラの要部を示す
側面図、第７図は本発明装置の第２実施例を示す正面
図、第８図は第７図におけるXIII−XIII線に沿った断面
図、第９図は第１実施例のテンション装置を用いたトラ
バース式巻線装置の正面図、第10図は第１実施例のテン
ション装置を用いたフライヤー式巻線機装置の正面図、
第11図は従来のテンション装置を用いた巻線装置を示す
概略図である。 1,2……第1,第２の成形ローラ、1a,2a……溝、３……線
材、６……第１のピン、6b……突出部、７……第２のピ
ン、15……スピンドル、16……スリープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 光征 愛知県刈谷市昭和町１丁目１番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−78504（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−58815（ＪＰ，Ｕ)
Claims (2)
- 【請求項１】線材を巻きとるための巻枠と、 該巻枠に順次巻きつけるため、前記線材を移動させるト
ラバース式巻線装置もしくは、フライヤー式巻線装置と
から少なくとも構成され、 回転自在に支持され、かつ前記線材の線径よりも小さい
所定間隔を離して対向する少なくとも１対の成形ローラ
が備えられ、前記線材を前記１対の成形ローラ間に挿入
し、前記線材を引張り前記線材の外周径をφＤからφD1
に縮径成形することで、前記１対の成形ローラと前記線
材との接触面に面圧を発生させ、該面圧の前記線材の流
れ出る方向の成分を前記線材のテンションとして付与
し、また前記線材の外周径を前記面圧加圧方向にφＤか
らφD1に成形する成形量を調整することで前記テンショ
ンを調整するテンション装置をトラバース装置もしくは
フライヤ部に一体に組み込んで成ることを特徴とする電
気コイル用巻線装置。 - 【請求項２】前記成形ローラの外周には、前記線材の外
周径の0.5〜1.3倍の曲率半径を有する溝が形成されてい
ることを特徴とする請求項（１）記載の電気コイル用巻
線装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1-136859 | 1989-05-30 | ||
| JP13685989 | 1989-05-30 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03128869A JPH03128869A (ja) | 1991-05-31 |
| JP2617016B2 true JP2617016B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=15185184
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2130528A Expired - Lifetime JP2617016B2 (ja) | 1989-05-30 | 1990-05-21 | 電気コイル用巻線装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5109690A (ja) |
| JP (1) | JP2617016B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5370290A (en) * | 1992-02-12 | 1994-12-06 | Gilliland; Malcolm T. | Wire feeder allowing for wire slippage without damaging wire |
| US5384945A (en) * | 1993-04-21 | 1995-01-31 | United States Surgical Corporation | Device for forming drilled needle blanks |
| KR100336045B1 (ko) * | 1999-11-26 | 2002-05-10 | 홍영철 | 언본디드 피씨 강연선 제조라인의 스트랜드 텐션조절장치 |
| DE10148681B4 (de) † | 2001-10-02 | 2008-03-13 | Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH | Bremsscheibe für eine Scheibenbremse |
| US7748659B2 (en) * | 2006-10-24 | 2010-07-06 | Lincoln Global, Inc. | Wire tensioning arrangement |
| JP4429352B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2010-03-10 | 株式会社三共製作所 | 板材送り装置 |
| JP5578304B2 (ja) * | 2008-06-20 | 2014-08-27 | 村田機械株式会社 | フィラメントワインディング装置における繊維束のテンション管理システム及び繊維束のテンション管理方法 |
| WO2018187909A1 (zh) * | 2017-04-10 | 2018-10-18 | 深圳市立昌机电设备有限公司 | 一种电机定子绕线机单轴主轴箱及其调节方法 |
| CN111675023B (zh) * | 2020-06-05 | 2021-12-03 | 浙江新中源建设有限公司 | 一种机电安装工程用电缆收放装置及其使用方法 |
| CN112209164B (zh) * | 2020-09-17 | 2021-06-08 | 邯郸一三高研科技有限公司 | 一种金属线材生产用的输送装置 |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2603343A (en) * | 1952-07-15 | Sheetsxsheet i | ||
| US2072831A (en) * | 1935-02-26 | 1937-03-02 | Simplex Products Corp | Rolling mill |
| US2362920A (en) * | 1943-01-08 | 1944-11-14 | Harry W Moore | Unreeling device |
| US2738144A (en) * | 1952-06-25 | 1956-03-13 | Honig Frank | Textile package |
| US2909341A (en) * | 1957-05-27 | 1959-10-20 | Lewis A Kingsley | Wire aligning and tensioning mechanism |
| US3648506A (en) * | 1970-02-16 | 1972-03-14 | Gen Electric | Apparatus and method for winding electrical coils |
| US3885789A (en) * | 1974-06-21 | 1975-05-27 | Michael E Deluty | Exercising device |
| US4204417A (en) * | 1978-09-25 | 1980-05-27 | General Electric Company | Apparatus and method for winding electrical coils |
| JPS6158815U (ja) * | 1985-08-27 | 1986-04-21 | ||
| JPS62140066A (ja) * | 1985-12-16 | 1987-06-23 | Hitachi Medical Corp | 超音波撮像装置 |
| JPS642749A (en) * | 1987-06-25 | 1989-01-06 | Toshiba Corp | Tension giving device |
-
1990
- 1990-05-21 JP JP2130528A patent/JP2617016B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1990-05-29 US US07/528,888 patent/US5109690A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5109690A (en) | 1992-05-05 |
| JPH03128869A (ja) | 1991-05-31 |
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Legal Events
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