JP2616113B2 - 電気化学素子 - Google Patents

電気化学素子

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は複数個のガスセンサーを有する電気化学素子
に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 従来、固体高分子電解質(Solid Polymer Electrolyt
e、以下SPEという)膜を用いたガスセンサーとして、米
国特許第4,227,984号明細書、同第4,265,714号明細書お
よび特開昭53−115293号公報に記載されたものがある。
これらは一酸化炭素または一酸化チッ素を検知するもの
で、水素電極(カソード)では下記の式(1)の反応
が、また被検知ガス電極では下記の式(2)または式
(3)の反応が起こることにより、一酸化炭素または一
酸化チッ素の濃度に応じた電流が外部回路に流れ、この
値を電流計により読み取るようになっている。そして、
あらかじめ既知の濃度の一酸化炭素または一酸化チッ素
を流したときの電流値によって求めておいた検量線を用
いて未知の被検知ガスの一酸化炭素または一酸化チッ素
の濃度を検知している。
2H++2e-→H2 (1) CO+H2O→CO2+2H++2e- (2) NO+H2O→NO2+2H++2e- (3) これらの反応のうち、式(1)の反応の電位は水素電
極に純水素を供給してやればきわめて安定である。しか
し、式(2)や式(3)の反応の電位は、電極に用いる
貴金属の溶出反応やカーボンの腐食反応、被検知ガスに
含まれる不純物の反応などの副反応により変動し、必ず
しも安定ではなく、また反応過電圧も大きい。また反応
物質が気体であるためにガス拡散電極を必要とし、その
電極の撥水性の状態が変動する可能性があるので、再現
性の面で信頼性に欠けるという問題がある。しかし、信
頼性を上げるためにセンサーの数を増すと、個々に電気
配線とガス配管が必要となるため高コストになる。
本発明は前記のような問題を解消するためになされた
もので、ガス検知の信頼性の高い電気化学素子をうるこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、1枚の固体高分子電解質膜からなる基盤の
片面上に設けられた複数個の被検知ガス電極と、他の片
面上に設けられた少なくとも1個の水素電極とからなる
複数個のガスセンサーを含む電気化学素子であって、前
記基板の被検知ガス電極の設けられた面上に、被検知ガ
ス供給プラグ、被検知ガス排気プラグおよび被検知ガス
を被検知ガスマニホールド内を曲折させて流すための仕
切板を有する被検知ガスマニホールドが設けられてお
り、他の片面上に水素ガス供給プラグおよび水素ガス排
気プラグを有する水素ガスマニホールドが設けられてお
り、前記被検知ガスマニホールドに被検知ガス電極のそ
れぞれに電気的に接続せしめられた複数個の電流端子が
設けられていることを特徴とする電気化学素子に関す
る。
[作 用] 本発明において、基盤に形成された複数個のガスセン
サーは、個々に被検知ガスについてのデータを与えるの
で、個々のセンサーに流れる電流を測定し、これらのデ
ータを統計処理することによって信頼性の高い値をうる
ことができる。また、本発明においては、被検知ガスマ
ニホールド内に仕切板を設けて被検知ガスに接するセン
サーの順番を固定することができるため、被検知ガスの
滞留を防止するとともに被検知ガスの不純物による汚染
の影響をうしろの方のセンサーには及ばないようにする
ことができる。
[実施例] 以下、本発明の電気化学素子の一実施例を第1図〜第
4図に基づいて説明する。
第1図は被検知ガスマニホールド(7)側から見た、
SPE膜(1)上に形成された32個の被検知ガス電極
(2)の配置を示す平面図である(水素ガス供給プラグ
および水素ガス排気プラグは略している)。図中、
(3)は被検知ガス供給プラグ、(4)は被検知ガス排
気プラグ、(5)は被検知ガスマニホールド(7)とSP
E膜(1)との間に形成された仕切板、(6)は電流ソ
ケットであり、ガスセンサーは被検知ガス電極(2)と
第1図に示す図の裏側の水素電極とからなる。また、第
3図は本発明の電気化学素子の外観平面図、第4図は電
流ソケット側の側面図であり、図中、(10)は水素ガス
供給プラグ、(11)は水素ガス排気プラグ、(12)は水
素ガスマニホールドである。
SPE膜(1)としては、イオン伝導性を有する厚さ50
〜300μm程度の膜が好ましく、たとえばデュポン社の
ナフィオン117、ナフィオン324、ナフィオン417などを
用いることができる。
被検知ガス電極(2)としては、白金などの貴金属や
Niなどの金属を含む電極が用いられる。たとえば白金触
媒を担持させたカーボンとPTFE(ポリテトラフルオロエ
チレン)とを含む多孔質電極、Niメッシュ電極などがあ
げられる。被検知ガス電極の個数は、第1図に示す例で
は32個であるが、必要に応じて自由に選択することがで
き、数が多いほどデータの信頼性が増大する。また被検
知ガス電極の配列についても自由に選択できる。
32個の被検知ガス電極(ガス拡散電極)は、通常ホッ
トプレスによりSPE膜に接合される。このSPE膜−電極接
合体の好ましい製造方法については、たとえば「ジャー
ナル・オブ・パワー・ソーシズ(Journal of Power Sou
rces)、22巻p.359〜375(1988)」に詳しく記述されて
いる。
一方、第1図に示す面の裏側には水素電極が設けられ
ている。この水素電極はもちろん被検知ガス電極(2)
と同様に形成されていてもよいが、複数個である必要は
ない。たとえばメッキ技術によりSPE膜裏面の全面にわ
たって白金メッキを行なって形成した白金膜などであっ
てもよい。SPE膜への白金のメッキ技術は、たとえば特
開昭53−38934号公報や特開昭57−134586号公報に記述
されている。
SPE膜(1)の被検知ガス電極の設けられた片面側に
は、被検知ガス供給プラグ(3)および被検知ガス排気
プラグ(4)を有する被検知ガスマニホールド(7)が
設けられている。また、被検知ガスマニホールド(7)
には被検知ガスが複数個の被検知ガス電極を順に通るよ
うにマニホールド内を曲折させて流すための仕切板
(5)が設けられている。被検知ガス供給プラグから供
給された被検知ガスは、たとえば第1図に示す素子のば
あいには、仕切板(5)の存在によりa→b→c……→
ffの順に被検知ガス電極を通る。被検知ガスマニホール
ド(7)はガス不透気性であればよく、金属、セラミッ
ク、ゴムなど種々の材料から選ぶことができる。
被検知ガスマニホールド(7)には被検知ガス電極
(2)のそれぞれに電気的に接続せしめられた複数個の
電流端子が設けられており、それぞれからの情報を取り
出せるようにそれぞれの配線により電流ソケット(6)
に導かれている。
被検知ガス電極(2)からの集電方法としては、たと
えば第2図(水素ガス供給プラグおよび水素ガス排気プ
ラグは略している)に示すように金属製の被検知ガスマ
ニホールド(7)の外側の面に電気絶縁性の塗料を塗布
したのち電流端子(8)を設け、半導体のプリント基盤
のばあいと同様にして配線(9)をプリントし、電極端
子(8)と被検知ガス電極(2)とを、たとえば本出願
人によって出願された特開昭63−2264号公報に開示され
たようなバネのごとき弾力性を有する集電金具によって
接続するなどすればよい。
被検知ガス電極(2)からの集電は、他の方法、たと
えば本出願人によって出願された特開昭62−200666号公
報に開示されているごとき集電板を用いてもよく、また
配線(9)は被検知ガスマニホールドの内側の面または
SPE膜上に形成されていてもよく、マニホールド内に設
置された配線基盤を用いてもよい。電流端子(8)の形
態は電極の数や大きさに応じて変化させればよい。
SPE膜(1)の水素ガス供給電極の設けられた片面側
には、水素ガス供給プラグ(10)および水素ガス排気プ
ラグ(11)を有する水素ガスマニホールドが設けられて
いる。水素ガスマニホールド内には、水素を供給してい
る限り他のガス種が入り込む余地はないので、仕切板は
必要としないが、存在していてもさしつかえない。
前記のごとき被検知ガス電極と水素ガス電極とからな
る32個のガスセンサーに被検知ガスを流したばあいに生
じる電流値を交互に読み取って統計処理することによっ
て、たとえば「CO=1.32%±0.05%」といった誤差範囲
を含む信頼性の高いガス検知ができる。
また、被検知ガスに含まれる不純物による被毒があっ
ても、後流側のセンサーは被毒されず生き残る確率が高
い。数個のセンサーが故障しても、これを自動的に演算
から除去して「CO=2.53%±0.12%、エラーセル3/32
個」といった表示も可能になる。さらに、被検知ガスの
流路を長くして同時に32個の短絡電流を測定すれば、ガ
ス濃度の瞬間的な経時変化を記録して評価することもで
きる。
このように、本発明の電気化学素子は、安価、多機能
で信頼性の高いガスセンサーなどとして有用である。
実施例1 第1〜2図に示されるような電気化学素子を製造し、
評価した。
なお、被検知ガス電極(2)は、白金触媒を担持させ
たカーボンとPTEEとを含む多孔質電極を打ち抜いて製造
した厚さ100μm、上面の面積0.8cm2の被検知ガス電極3
2個を、ナフィオン117からなるSPE膜上に間隔が最短で1
mmになるように並べ、120℃でホットプレスして製造し
た。水素電極としては、SPE面全面に白金メッキを行な
った白金膜を用いた。被検知ガス電極(2)からの集電
は、被検知ガス電極(2)と被検知ガスマニホールド
(7)の外側の面にプリントされた配線(9)の先端の
電流端子(8)とを、集電金具(バネ)で接続すること
により行なった。
電気化学素子の水素ガス供給プラグから水素ガスを流
し、被検知ガス供給プラグから5種の既知の一酸化炭素
濃度(0%、1%、0.1%、0.05%、0.01%)の検量ガ
スを流して32個の電極を交互に短絡して流れる電流値を
電流計で測定し、このデータを統計処理して、平均値と
標準偏差とを求めて検量線をえた。つぎに別の一酸化炭
素濃度が0.08%の検量ガスを検知したところ、標準偏差
内で精度よく濃度検知ができた。また、短絡する前の各
センサーの開放電圧を測定することにより、各センサー
の状態の良否をも判定することができた。
前記実施例では32個の被検知ガス電極を用いて交互に
電流値を測定したが、各被検知ガス電極に流れる電流値
を同時に測定することにより、被検知ガスの短時間での
濃度の経時変化を計測することができ、被検知ガスの濃
度変化を瞬時に把握することができた。
なお、前記実施例では一酸化炭素濃度を検知するばあ
いについて示したが、一酸化チッ素やその他アノード反
応を起こして電流を発生しうるガスについても同様にし
て検知することができた。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば1枚の固体高分子電解
質(SPE)膜からなる基盤に複数個の被検知ガス電極を
配設し、被検知ガスマニホールド内をガスが曲折して流
れるようにしたので、ガス検知の信頼性の高い電気化学
素子がえられる効果がある。また1枚の基盤の上に複数
個のセンサーが形成できるので安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気化学素子の一例を示す一部切欠平
面図、第2図は本発明の電気化学素子における配線を示
す平面図、第3図は本発明の電気化学素子の外観平面
図、第4図は本発明の電気化学素子の電流ソケット側の
側面図である。 (図面の主要符号) (1):固体高分子電解質(SPE)膜 (2):被検知ガス電極 (3):被検知ガス供給プラグ (4):被検知ガス排気プラグ (5):仕切板 (7):被検知ガスマニホールド (8):電流端子 (10):水素ガス供給プラグ (11):水素ガス排気プラグ (12):水素ガスマニホールド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1枚の固体高分子電解質膜からなる基盤の
    片面上に設けられた複数個の被検知ガス電極と、他の片
    面上に設けられた少なくとも1個の水素電極とからなる
    複数個のガスセンサーを含む電気化学素子であって、前
    記基板の被検知ガス電極の設けられた面上に、被検知ガ
    ス供給プラグ、被検知ガス排気プラグおよび被検知ガス
    を被検知ガスマニホールド内を曲折させて流すための仕
    切板を有する被検知ガスマニホールドが設けられてお
    り、他の片面上に水素ガス供給プラグおよび水素ガス排
    気プラグを有する水素ガスマニホールドが設けられてお
    り、前記被検知ガスマニホールドに被検知ガス電極のそ
    れぞれに電気的に接続せしめられた複数個の電流端子が
    設けられていることを特徴とする電気化学素子。
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