JP2614425B2 - コンクリート用組立枠結合金具 - Google Patents

コンクリート用組立枠結合金具

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JP2614425B2
JP2614425B2 JP29511594A JP29511594A JP2614425B2 JP 2614425 B2 JP2614425 B2 JP 2614425B2 JP 29511594 A JP29511594 A JP 29511594A JP 29511594 A JP29511594 A JP 29511594A JP 2614425 B2 JP2614425 B2 JP 2614425B2
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卓司 高島
友春 野口
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株式会社タカシマ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願に係る発明は、コンクリ
ート建造物を構築するためのコンクリート型枠とその型
枠の補強材とを一体的に結合する結合金具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビルや壁等のコンクリート製
建造物(以下、総称してコンクリート建造物という。)
を構築する場合、一般的に、コンクリート打設空間を形
成するための組立枠を組立て、この組立枠で形成された
コンクリート打設空間にコンクリートを打設して硬化さ
せることによりコンクリート建造物を構築する方法が利
用されている。
【0003】この場合、上記組立枠を形成するためのコ
ンクリート型枠にはベニヤ合板が広く利用され、所定の
大きさに形成されたベニヤ合板製枠を連結するとともに
補強材を用いて組立てることによりコンクリート用組立
枠を形成して所定のコンクリート打設空間の壁面を構成
しているが、この場合には多量のベニヤ合板製枠を組立
てる作業に非常に多くの時間と労力とを要し、しかも、
このベニヤ合板製枠は、数回の転用を行うと使用不能と
なって廃棄処分されるため多くの経費も必要とする。
【0004】また、このベニヤ合板製枠の場合には多量
の木材を使用するとともに、使用後には焼却処理を必要
とするため、近年、熱帯材の伐採による自然破壊や産業
廃棄物による環境破壊を防止する観点から、一部の形状
等を除いては再利用が可能な合成樹脂製のパネル化され
たコンクリート型枠が利用されつつある。
【0005】このようなパネル化されたコンクリート型
枠の従来技術として、図8の断面図に示すような構造の
ものがあり、このコンクリート型枠は、多数のパネル5
1をU字形ピン52で連結したパネル枠をセパレータ螺
杆53で所定の間隔に保ち、締結扞54により背面に補
強材55を固定してコンクリート用組立枠56を形成す
るものである。
【0006】なお、この従来技術では補強材55の取付
け,取外しに作業者の高い熟練度と重労働を要し、しか
も多大の経費を必要とするとして、これらを解決するた
めの技術として特開昭56−9563号公報記載の発明があ
る。しかし、この発明のコンクリート型枠は、上記補強
材55が不要となるように多数の補強リブをパネルと一
体的に形成するものであるため、上記補強材55は不要
となるが型枠1枚の重量が大幅に増加して、煩雑な作業
現場において効率的な作業が行えなくなる。
【0007】そこで、迅速に少ない労力でコンクリート
用組立枠が形成できるコンクリート型枠を本出願人が考
案して先に出願した(実開平6-8601号)。このコンクリ
ート型枠は、一定の大きさにパネル化されたコンクリー
ト型枠を連結して全体の組立枠を形成するものであり、
このコンクリート型枠によりコンクリート建造物の一例
としてコンクリート壁面を構築する例を、図6の斜視図
と図7の側面図に基づいて説明する。
【0008】このコンクリート型枠1によれば、一定の
大きさにパネル化されたコンクリート型枠1を相互に締
結金具2によって連結し、それを相対向させてセパレー
タ螺杆3によって所定間隔を保ち、このセパレータ螺杆
3に締付金具4をねじ込んでバタ角と称する補強材5を
押え板6で押さえてくさび7によって強固に固定するこ
とによりコンクリート打設空間Sを形成するものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うにベニヤ合板製又は合成樹脂製のコンクリート型枠で
コンクリート建造物を構築する場合、コンクリート打設
空間にコンクリートを打設して所定の養生期間経過後に
は、セパレータ螺杆3から締付金具4を取外して補強材
5を取外し、これらの取外した部材等を一旦安全な場所
に置いた後、締結金具2を取外して型枠1の解体作業を
行うこととなる。しかし、これらの作業は数多くの部材
を分解する必要があるため非常に煩雑で、特に、補強材
5を分解する場合には、締付金具4からくさび7をハン
マ等で叩いて取外した時に下方の補強材5が落下するた
め、作業者が補強材5を手で支持しながら取外す必要が
あり、重量物である補強材5(例えば1本が16kg程
度)を片手で支えながらの取外し作業が非常に重労働と
なっている。また、このようなコンクリート型枠1の分
解作業は空中の組立足場上で行われる場合がほとんどで
あるため、足元の悪い場所で無理な姿勢での作業となり
非常に効率の悪い作業となっている。
【0010】一方、このようなコンクリート型枠1は、
分解した後に次の転用場所へと搬送されて新たなコンク
リート打設空間の形成に利用するため、上記したように
取外した部材等を一旦安全な場所に置いてコンクリート
型枠1を完全に分解した後に次の転用場所へと搬送する
こととなり、煩雑な作業現場における分解,搬送,組立
作業に非常に時間と労力を要してしまう。しかも、この
作業はコンクリート打設毎に必要となるため、大規模な
コンクリート製建造物にあっては非常に回数の多い(数
十回)煩雑な作業となる。
【0011】また、このようなコンクリート型枠1は、
ベニヤ合板製で数回の転用が可能であり、合成樹脂製に
あっては非常に多くの転用が可能となり、場合によって
は同一建造物で数十回の転用が可能な場合があり、この
ように非常に多くの転用回数で使用する場合でも、上記
したようにコンクリート型枠1の組立,分解,搬送作業
をその都度行うこととなり、その作業は非常に重労働で
時間の必要な作業となるため、コンクリート用組立枠形
成作業を行うにあたり、特に作業時間を要して効率を悪
化させている。
【0012】この出願に係る発明は上記課題に鑑みて、
コンクリート用組立枠の形成と搬送が効率的に行えるコ
ンクリート用組立枠結合金具を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るコンクリート用組立枠結合金具は、
複数のコンクリート型枠を連結してセパレータ螺杆で所
定間隔に設けるとともに、該セパレータ螺杆に締付金具
を取付けて補強材を固定することによりコンクリート用
組立枠を形成するコンクリート用組立枠結合金具であっ
て、前記補強材の外方に連結部を有し該連結部の上下部
に前記コンクリート型枠まで延設した脚部を有する枠部
材と、該枠部材と前記補強材との間の隙間に挿入する固
定部材とから構成し、前記枠部材の先端部に前記型枠に
係止する係止部を形成し、前記固定部材の枠部材側に該
枠部材と前記補強材との間の隙間に嵌入するテーパ状の
ガイド部を立設し、該固定部材の補強材側に該補強材の
間の間隙に嵌入することにより補強材を前記枠部材の脚
部側に広げる突出部を形成したことを特徴とするもので
ある。
【0014】請求項2に係るコンクリート用組立枠結合
金具は、上記請求項1のコンクリート用組立枠結合金具
において、締結金具で連結する複数のコンクリート型枠
を用い、枠部材の脚部間隔を、前記コンクリート型枠の
締結金具取付孔間隔とほぼ同一間隔に形成したことを特
徴とするものである。
【0015】請求項3に係るコンクリート用組立枠結合
金具は、上記請求項1又は請求項2のコンクリート用組
立枠結合金具において、枠部材で補強材を囲んだ状態に
おける脚部と補強材との垂直方向の隙間を、固定部材の
突出部が補強材を広げる間隔とほぼ同一寸法にしたこと
を特徴とするものである。
【0016】請求項4に係るコンクリート用組立枠結合
金具は、上記請求項1〜3のコンクリート用組立枠結合
金具のいずれかにおいて、固定部材の先端に、湾曲した
案内部を形成したことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項1〜4に係るコンクリート用組立枠結合
金具によれば、複数のコンクリート型枠を連結してセパ
レータ螺杆で所定間隔に設けるとともに、締付金具で補
強材を固定してコンクリート用組立枠を形成した状態
で、枠部材の連結部と脚部とにより補強材を囲んで先端
に形成した係止部を前記コンクリート型枠に係止させ、
この枠部材と前記補強材との間の隙間に固定部材を挿入
して押し込むことにより、固定部材の枠部材側に立設し
たテーパ状のガイド部が枠部材と前記補強材との間の隙
間に嵌入されるとともに、固定部材の補強材側ほぼ中央
部に形成した突出部が補強材の間の間隙に嵌入して補強
材を前記枠部材の脚部側に広げる。そして、固定部材が
補強材と枠部材とを固定する状態まで嵌入させるとコン
クリート型枠と補強材とコンクリート用組立枠結合金具
とが結合された状態となるため、組立枠を分解すること
なくこれらを一体的に搬送したり組立てたりすることが
できる。
【0018】特に、請求項2に係るコンクリート用組立
枠結合金具によれば、枠部材の脚部間隔が締結金具で連
結するコンクリート型枠の締結金具取付孔間隔とほぼ同
一間隔に形成されているため、コンクリート型枠の締結
金具取付孔を利用してコンクリート型枠の迅速な結合が
行える。
【0019】特に、請求項3に係るコンクリート用組立
枠結合金具によれば、枠部材で補強材を囲んだ状態にお
ける脚部と補強材との垂直方向の隙間が固定部材の突出
部が補強材を広げる間隔とほぼ同一寸法に形成されてい
るため、固定部材で補強材を広げると枠部材の脚部に当
接してコンクリート型枠と補強材とコンクリート用組立
枠結合金具とが結合される。
【0020】特に、請求項4に係るコンクリート用組立
枠結合金具によれば、固定部材の先端が湾曲した案内部
に形成されているため、補強材を傷付けることなく型枠
を結合することができる。
【0021】
【実施例】以下、この出願に係る発明の一実施例として
合成樹脂製のコンクリート型枠を用いた例を図面に基づ
いて説明する。図1はコンクリート用組立枠結合金具の
使用状態を示す斜視図であり、図2は同結合金具で結合
したコンクリート用組立枠を示す側面図で、図3は同正
面図、図4は同平面図である。また、図6はコンクリー
ト型枠で壁面を形成する例を示す斜視図であり、図7は
同一部側面図である。なお、以下の説明では便宜上、最
初のコンクリート用組立枠を形成した状態から説明す
る。
【0022】まず、図6及び図7に示すように、一定の
大きさにパネル化されたコンクリート型枠1の側板1a
に形成された締結金具取付孔1bに締結金具2を挿入し
て型枠1を相互に連結し、それを相対向してセパレータ
螺杆3によって所定間隔を保ち、このセパレータ螺杆3
に締付金具4の先端部4aをねじ込んでバタ角と称する
補強材5を押え板6で押さえてくさび7を締付金具4の
固定孔4bに嵌入することにより強固に固定している。
【0023】上記締付金具4の後部は、くさび7を打ち
込むための挿入孔4b,4cを設けるために平板状に形
成されており、締付金具4で補強材5を固定した状態で
は、コンクリートC打設時の側圧力が確実に補強材5か
ら締付金具4を介してセパレータ螺杆3へと伝わるよう
に、締付金具4の平板状の面に近接する所定の間隙H1
を設けて上下近傍に2本の補強材5が沿うように並設さ
れている。
【0024】この時、コンクリート型枠1同士の結合
は、コンクリートC打設時の側圧力に耐えうるように強
固に組立てられ、また、コンクリートCの「のろ」が流
出しないように型枠1の側板1a同士は強固に密着して
いる。また、コンクリート型枠1の内面、つまり、コン
クリートと接する面は面一に形成されている。特に、こ
の実施例のように一定の大きさでパネル化されたコンク
リート型枠1は、各コンクリート型枠1間を強固に密着
させることにより、内面を面一に形成させることができ
る。
【0025】この状態がコンクリート用組立枠Uを形成
した状態であり、このコンクリート用組立枠U間に形成
されたコンクリート打設空間SにコンクリートCを打設
することにより、コンクリート壁を構築することができ
る。
【0026】そして、所定の養生期間経過後に、この出
願に係る発明であるコンクリート用組立枠結合金具Mを
用いてコンクリート用組立枠Uを一体的に結合する。
【0027】このコンクリート用組立枠結合金具Mを用
いてコンクリート用組立枠Uを容易に一体的に結合する
方法を以下に説明する。
【0028】図1及び図2に示すように、このコンクリ
ート用組立枠結合金具Mは、補強材5に対して垂直方向
に位置する連結部8aと、この連結部8aの上下端部か
ら補強材5を囲んで型枠1の側板1aまで延設した脚部
8bとを有するコ字状の枠部材8と、この枠部材8と前
記補強材5との間に形成される垂直方向隙間vに挿入す
る固定部材9とから構成されており、前記枠部材8の脚
部8b先端には側方に屈曲して前記側板1aに係止する
係止部8cが形成されている。
【0029】また、前記固定部材9の枠部材側には、先
端を前記垂直方向隙間vを通過可能な厚みに形成すると
ともに後端を通過不可能な厚みに形成した、いわゆるく
さび状のガイド部9aが立設され、この固定部材9の補
強材側のほぼ中央部には、前記補強材5の間に形成され
た間隙H1 に嵌入して補強材5を前記枠部材8の脚部8
b側に広げる突出部9bが形成されている。この実施例
では、突出部9aを略半円形に形成しているが、この突
出部9aは補強材5の間隔H1 を広げて締付金具4の回
転が可能な間隔H2 にできる形状であればよく、例え
ば、台形状や略三角状であってもよい。また、上記ガイ
ド部9aは、後述する図4に示すように先端の厚みw1
が隙間vを通過可能で後端の厚みw2 が通過不可能な形
状であればよい。
【0030】更に、この実施例では固定部材9の先端に
湾曲した案内部9cを設けることにより、後述するよう
に枠部材8と補強材5との隙間vへ固定部材9を嵌入す
る時に補強材5を傷付けることなく容易に行えるように
している。なお、9dは固定部材9と枠部材8とを繋ぐ
ワイヤである。
【0031】このようなコンクリート用組立枠結合金具
Mによって上記したようにしてコンクリート壁を構築し
たコンクリート型枠1を結合する場合、図3(a) に示す
ように、まず、補強材5の上下位置でコンクリート型枠
1同士を連結している締結金具2を取外し(図7参
照)、次に、枠部材8の脚部8bを2本の補強材5を跨
ぐように囲んで型枠1の側板1aまで位置させ、この実
施例では合成樹脂製のコンクリート型枠1の側板1aに
設けられた締結金具取付孔1bに、脚部8bから側方に
屈曲した係止部8cを挿入することにより枠部材8で補
強材5を囲んだ状態でコンクリート型枠1に係止させ
る。
【0032】この状態が枠部材8の取付完了状態であ
り、上下に設けられた補強材5と連結部8aとの間に所
定の垂直方向隙間vが形成され、補強材5と脚部8bと
の間に所定の水平方向隙間hが形成されている。この状
態では、図7に示すように締付金具4の平板状の面に補
強材5が近接するように設けられているため、この補強
材5の間の間隙H1 では締付金具4が補強材5に当接す
るので回転させてセパレータ螺杆3から取外すことがで
きない。
【0033】その後、図3(b) に示すように、補強材5
と枠部材8の垂直方向隙間vに固定部材9の先端を挿入
し、この固定部材9のガイド部9aを枠部材8の連結部
8aに当接させるとともに突出部9bを補強材5の間隙
1 の角部に当接させた状態にする。
【0034】そして、上記締付金具4と補強材5とを固
定しているくさび7(図7)を取外すことにより補強材
5をフリーの状態にする。この時、下側の補強材5は枠
部材8の下側脚部8bによって支持されるので、作業者
は補強材5を支持することなく容易に取外すことができ
る。
【0035】その後、固定部材9の後端をハンマ等で叩
くことにより、ガイド部9aが枠部材8の連結部8aに
当接しながら嵌入するとともに、突出部9bが補強材5
の間に入って間隙H1 を広げて行く。
【0036】そして、この実施例では、図3(c) 及び図
4に示すように、突出部9bが補強材5の間を間隙H2
まで広げると、両補強材5が上下の脚部8bに当接して
広がりが阻止されるとともに固定部材9の嵌入も阻止さ
れて、コンクリート型枠1と補強材5とが枠部材8と固
定部材9とからなるコンクリート用組立枠結合金具Mに
よって一体的に結合される。
【0037】この状態では図5の斜視図に示すように、
固定部材9の突出部9bが補強材5の間を所定の間隙H
2 に広げているため、この間隙H2 であれば締付金具4
を回転させることができ、セパレータ螺杆3と締付金具
4との連結を解除することができる。なお、この締付金
具4の先端部4aは、この間隙H2 を通過することがで
きないので、補強材5の内側面に当接させた状態でくさ
び7を内側の挿入孔4cに挿入することにより補強材5
と固定している。
【0038】このようにしてコンクリート用組立枠結合
金具Mによってコンクリート用組立枠Uを結合すること
により、補強材5を取外すことなく、しかも従来の構成
を変更することなくコンクリート型枠1と補強材5とを
組立てたコンクリート用組立枠Uを容易に一体的に形成
することができる。
【0039】また、セパレータ螺杆3と締付金具4との
締結を解除することができるので、従来のようにある位
置でコンクリートを打設した後に他の転用位置に移送す
る場合には、補強材5やコンクリート型枠1を個々に分
解することなく一体的にクレーン等によって容易に搬送
することができるので、足下の悪い足場上での作業が大
幅に簡略化されて、大幅な労力の軽減と施工期間の短縮
が可能となる。
【0040】なお、この実施例では、補強材5の当初の
間隙H1 が約12mmで、固定部材9の突出部9bの幅寸
法が約24mmであり、この突出部9bで広げた間隙H2
を約23mmにするようにしている。これらの寸法は、使
用場所等に応じて適宜設定すればよい。
【0041】また、上記実施例では、説明の便宜上、コ
ンクリート用組立枠Uを形成した状態でコンクリート用
組立枠結合金具Mによって結合する場合を説明したが、
この結合金具Mによれば、予め地上においてコンクリー
ト用組立枠Uを組立てて結合金具Mによって結合し、そ
の状態のコンクリート用組立枠Uをクレーン等によって
所定位置に搬送して最初のコンクリート用組立枠から形
成することも可能であり、このようにすればコンクリー
ト用組立枠Uの形成を極めて容易に行うことができ、大
幅な時間の短縮と労力の軽減が可能となる。
【0042】更に、上述した実施例ではパネル化された
合成樹脂製のコンクリート型枠1を例に説明したが、ベ
ニヤ合板製枠の場合でも同様に結合することができ、こ
の場合には、枠部材8の脚部8b先端に形成した係止部
8cを剣先状に形成し、型枠1の側板1aに打ち込むよ
うに形成すればよい。
【0043】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うに構成しているので、以下に記載するような効果を奏
する。
【0044】請求項1〜4に係るコンクリート用組立枠
結合金具によれば、コンクリート用組立枠を形成した状
態で、枠部材の連結部と脚部とにより補強材を囲んでコ
ンクリート型枠に係止させ、この枠部材と前記補強材と
の間の隙間に固定部材を嵌入させると、固定部材の枠部
材側に立設したテーパ状のガイド部が枠部材と前記補強
材との間の隙間に嵌入されるとともに、突出部が補強材
の間の間隙に嵌入して補強材を前記枠部材の脚部側に広
げた状態でコンクリート型枠と補強材とコンクリート用
組立枠結合金具とが結合されるため、組立枠を分解する
ことなくこれらを一体的に形成して搬送したり組立てた
りすることができるので、作業効率の向上による大幅な
工程短縮と労力の軽減が可能となり、建築費用の大幅な
削減も可能となる。
【0045】特に、請求項2に係るコンクリート用組立
枠結合金具によれば、枠部材の脚部間隔が締結金具で連
結するコンクリート型枠の締結金具取付孔間隔とほぼ同
一間隔に形成されているため、コンクリート型枠の締結
金具取付孔を利用してコンクリート型枠の迅速な結合が
行え、更に作業効率の向上が可能となって後期短縮によ
る経費節減と大幅な労力の軽減が可能となる。
【0046】特に、請求項3に係るコンクリート用組立
枠結合金具によれば、固定部材で補強材を広げると補強
材が枠部材の脚部に当接してコンクリート型枠と補強材
とコンクリート用組立枠結合金具とが結合されるので、
補強材の広がる位置が規制された状態で更に容易にコン
クリート型枠と補強材とコンクリート用組立枠結合金具
とを結合することができる。
【0047】特に、請求項4に係るコンクリート用組立
枠結合金具によれば、固定部材の先端が湾曲した案内部
に形成されているため、補強材を傷付けることなくコン
クリート型枠と補強材とを容易に結合することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係るコンクリート用組立枠結合金具
全体を示す斜視図である。
【図2】図1のコンクリート用組立枠結合金具を取付け
た状態を示す側面図である。
【図3】図1のコンクリート用組立枠結合金具を取付け
る状態を示す図面であり、(a)は結合前,(b) は結合後
を示す正面図である。
【図4】図1のコンクリート用組立枠結合金具を取付け
た状態を示す平面図である。
【図5】図1のコンクリート用組立枠結合金具で結合し
たコンクリート型枠を示す斜視図である。
【図6】この出願に係る発明を実施するコンクリート用
組立枠を組立てた状態の一例を示す斜視図である。
【図7】図6に示すコンクリート用組立枠の組立状態を
示す側面図である。
【図8】従来のコンクリート用組立枠の一例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1…コンクリート型枠 2…締結金具 3…セパレータ螺杆 4…締付金具 5…補強材 6…押え板 7…くさび 8…枠部材 8a…連結部 8b…脚部 8c…係止部 9…固定部材 9a…ガイド部 9b…突出部 9c…案内部 M…コンクリート用組立枠結合金具 U…コンクリート用組立枠 S…コンクリート打設空間 C…コンクリート v…垂直方向隙間 h…水平方向隙間 H1,H2 …間隙

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンクリート型枠を連結してセパ
    レータ螺杆で所定間隔に設けるとともに、該セパレータ
    螺杆に締付金具を取付けて補強材を固定することにより
    コンクリート用組立枠を形成するコンクリート用組立枠
    結合金具であって、前記補強材の外方に連結部を有し該
    連結部の上下部に前記コンクリート型枠まで延設した脚
    部を有する枠部材と、該枠部材と前記補強材との間の隙
    間に挿入する固定部材とから構成し、前記枠部材の先端
    部に前記型枠に係止する係止部を形成し、前記固定部材
    の枠部材側に該枠部材と前記補強材との間の隙間に嵌入
    するテーパ状のガイド部を立設し、該固定部材の補強材
    側に該補強材の間の間隙に嵌入することにより補強材を
    前記枠部材の脚部側に広げる突出部を形成したことを特
    徴とするコンクリート用組立枠結合金具。
  2. 【請求項2】 締結金具で連結する複数のコンクリート
    型枠を用い、枠部材の脚部間隔を、前記コンクリート型
    枠の締結金具取付孔間隔とほぼ同一間隔に形成したこと
    を特徴とする請求項1記載のコンクリート用組立枠結合
    金具。
  3. 【請求項3】 枠部材で補強材を囲んだ状態における脚
    部と補強材との垂直方向の隙間を、固定部材の突出部が
    補強材を広げる間隔とほぼ同一寸法にしたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のコンクリート用組立枠
    結合金具。
  4. 【請求項4】 固定部材の先端に、湾曲した案内部を形
    成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のコンクリート用組立枠結合金具。
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