JP2611963B2 - ウェブ巻取ロールへのシート供給装置 - Google Patents
ウェブ巻取ロールへのシート供給装置Info
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Description
されたウェブにシートを重ね合わせてウェブの巻取ロー
ルにシートを巻き込むように自動的に供給する装置に関
するものである。
レリーラーによってアンワインド側の原反ロールからウ
ェブを引き出してワインド側で再びロール状に巻き取っ
て巻取ロールを形成するが、その際にシートをウェブに
重ね合わせて巻取ロールに供給することがある。例えば
防湿のために、巻き取りの最終段階でウェブにビニルな
どの防湿用シートを重ね合わせて巻取ロールの表層近傍
にシートを巻き込むように供給することが行われる。
取ロールに供給する工程を手作業で行なうことが多かっ
た。つまり、アンワインドに回転可能に支持された原反
ロールからウェブがローラー群によって引き出され、ス
リッターで所定の面幅に切断され、再びワインド側でロ
ール状に巻き取られて巻取ロールが形成されるが、例え
ば、巻取ロールの両端に位置する2名の作業者がシート
の先端端部をそれぞれ持ち、巻き取りの最終段階でこの
シートを巻取ロールと最終段のローラーの間に食い込ま
せてウェブとともに巻き込んでいた。従って、巻取ロー
ルへのシート供給作業の効率が極めて低い不具合があ
り、危険も伴う。
以前に、人手を要しない自動供給装置を開発し、出願し
た(実願平4−89679号)。この装置は、シートロ
ールから張力を与えられた状態で引き出されたシートの
先端に両面テープを貼り付け、このシートを上昇させて
原反ロールから引き出されたウェブに貼り付けることに
よりロールに巻き込ませている。
ウェブに貼り付ける位置が、どうしてもウェブの巻取り
位置から遠くなる。つまり、シートは、その先端のみが
ウエブに貼り付けられた状態でかなりの距離を走行する
ので、機械周囲の風や走行による付帯流などによりシー
トが煽られ、その結果、シートが片寄ったり、貼り付け
部が外れるなどの不具合があった。また、シートをウェ
ブに貼り付けるので、後工程で人手をかけて巻取ロール
を破る必要が生じるなどの不具合があった。
に煽られることがなく、確実に巻取りロールに巻き込ま
せることが可能であり、後工程でも人手を要しないウェ
ブ巻取ロールへのシート供給装置を提供することを目的
とする。
めに、本発明は、原反ロールから引き出されたウェブに
シートを重ね合わせてウェブの巻取ロールにシートを巻
き込むように供給する装置を、ロール状に巻かれたシー
トロールの芯管の両端を支持する受台と、受台に支持さ
れたシートロールからシートを引き出すシート取出部
と、シートロールから引き出されて待機中のシートの先
端の両端部を保持する一対の1次クランプと、1次クラ
ンプで保持されたシートの先端の両端部を保持し、1次
クランプがシートを開放すると下降する一対の2次クラ
ンプと、2次クランプで保持されたシートの先端の両端
部を保持し、2次クランプがシートを開放すると横走行
し、シートの先端を巻取ロールと下流側の巻取りドラム
の接触部位まで挿入する一対の3次クランプと、受台、
シート取出部、1次クランプ、2次クランプ、3次クラ
ンプおよびこれらを駆動する機構を搭載し、待機時に上
昇する枠体とで構成する。
1次クランプ、2次クランプ、3次クランプでそれぞれ
保持して巻取りロールに巻き込ませるが、これらのクラ
ンプやシートロールの受台などを枠体に搭載し、巻き込
み時に、この枠体が待機位置から下降するので、シート
ロールの引出部からウェブの巻取り位置までの距離が短
くなる。つまり、シートの走行距離が短くなる。そし
て、3次クランプが巻取ロールと下流側の巻取りドラム
の接触部位まで挿入するので、シートの先端をシートが
風に煽られることがなく、確実に巻取りロールに巻き込
ませることが可能となる。また、両面テープなどで貼り
付けないので、後工程でも人手を要しない自動装置とす
ることができる。
具体的に説明する。図1において、図示略の原反ロール
から引き出されたウェブWが、同一方向に回転する一対
のドラムD1 、D2 の間を通り、ドラムD1 、D2 上で
巻取られて巻取ロールRが形成される。巻取ロールRと
ドラムD1 、D2 の接点がそれぞれニップN1 、ニップ
N2 である。そして、シートロールrから防湿用のシー
トSを引き出し、この巻取ロールRに巻き込むように供
給する。
可能に載置されており、繰り出しロール31と押し付け
ロール32からなるシート取出部3によってシートSを
引き出す。繰り出しロール31は、表面にゴムが貼り付
けられたゴムロールであり、電動機や油圧モータ、エア
モータなどの駆動手段34で回転駆動される。押し付け
ロール32はシリンダー33で繰り出しロール31に押
し付けられている。従って、シートSの先端を繰り出し
ロール31と押し付けロール32の間に挾み、繰り出し
ロール31を回転させると、シートSが引き出される。
クランプ4、2次クランプ5、3次クランプ6が配置さ
れている。1次クランプ4、2次クランプ5、3次クラ
ンプ6は、図3に示すように、それぞれ左右一対になっ
ており、シートS先端の両端部分をそれぞれのクランプ
が保持する。そして、1次クランプ4の近傍にカッター
7が配置されており、巻き込みが終るとカッター7が前
進してシートSを切断するようになつている。
1次クランプ4、2次クランプ5、3次クランプ6およ
びこれらを駆動するための機構は枠体1に搭載されてい
る。枠体1は、図3に示すように、平面形状がH形をし
ており、その端部が一対の柱Hに上下動可能に取り付け
られている。つまり、枠体1の端部が、柱Hに設けられ
たガイドレールGに嵌め込まれており、枠体1の端部に
取り付けられた図示略の移動体がねじ棒Mと螺合してい
る。従って、ねじ棒Mが正逆回転すると枠体1はねじ送
りされて上下動するが、シートSを巻取ロールRに供給
しないときは枠体1が上昇して待機し、巻取ロールRを
取卸台T上に取り出す時に干渉しないようになってい
る。そして、シートSを巻取ロールRに供給するとき
は、図1に示す位置まで下降し、シート取出部3が巻き
込み部であるニップN1 、ニップN2に接近するように
なっている。
板状体からなり、図3に示すように、1次クランプ開閉
用シリンダー42の両端にそれぞれ取り付けられてい
る。従って、1次クランプ4はシリンダー42が作動す
ることによって開閉する。また、1次クランプ4は、図
2に示すように、切欠き部45を有し、2次クランプ5
が切欠き部45に入り込めるようになっている。つま
り、1次クランプ4と2次クランプ5が同時にシートS
を保持できるようになっている。
り、その表面はシートが確実に把持するように軟質の弾
性体59で覆われているが、2次クランプ5は支持棒5
1に連結され、支持棒51が2次クランプ開閉用シリン
ダー52の両端に取り付けられている。従って、2次ク
ランプ5はシリンダー52が作動すると開閉する。2次
クランプ5は上下動するが、その機構を説明すると、図
2に示すように、枠体1に支持板58が取り付けられ、
支持板58に2次クランプ昇降用シリンダー54とガイ
ド55が取り付けられている。そして、シリンダー54
のロッド57に移動体56が接続され、この移動体56
に支持棒51が接続されている。従って、シリンダー5
4が作動すると2次クランプ5が上下動する。
えばL字状をした2本の棒状体からなり、表面に軟質の
弾性体が貼り付けられている。そして、3次クランプ6
は3次クランプ開閉用シリンダー62の両端にそれぞれ
取り付けられている。従って、3次クランプ6はシリン
ダー62が作動することによって開閉する。3次クラン
プ6は横走行するが、その機構を説明すると、枠体1に
支持体65が固定され、支持体65に3次クランプ横走
行用シリンダー63が取り付けられている。また、伸縮
体64の一端が支持体65に固定されると共に伸縮体6
4の他端にシリンダー62が取り付けられている。伸縮
体64は、例えば径の異なる複数本のパイプを同心円状
に配置して多段に伸縮できるようにしたものである。そ
して、シリンダー63のロッド61の先端が連結具66
を介して伸縮体64に固定されている。従って、シリン
ダー63が作動することによって伸縮体64が伸縮し、
3次クランプ6が横走行する。なお、3次クランプ6に
昇降機能を設けると2次クランプ5を省略することがで
きるが、このようにすると3次クランプ6が大型となっ
て、コストアップや重量化になるため、繰り出しとのス
ピード同調が難しいなどの問題点が生じるため、クラン
プは、前記の1次、2次、3次の構成にする必要があ
る。
ブ巻取ロールへのシート供給装置の作動を説明する。先
ず、前準備として、シートロールrからシートSを手で
引っ張り出し、手動で作動釦を押して1次クランプ4で
シートSの先端を保持し、シートSの先端部を切り揃え
る。そして、2次クランプ5もシートSの先端を保持す
る(図4(A)参照)。以上で前準備が完了し、枠体1
は上昇位置で待機する。
自動運転に移る。自動運転はワインダーの定尺信号をコ
ントローラーが受けてスタートする。そして、1次クラ
ンプ4がシートSを開放し、繰り出しロール31が回転
するとともに、2次クランプ5が下降する(図4(B)
参照)。そして、繰り出しロール31が停止すると、シ
ートSの先端を3次クランプ6が保持し、2次クランプ
5が開放する(図4(C)参照)。
ともに、シートSの先端を保持した3次クランプ6は横
走行し、シートSの先端をニップN2 に続いてニップN
1 に食い込ませてから3次クランプ6はシートSを開放
する。つまり、3次クランプ6は、シートSの先端を巻
取ロールRと下流側の巻取りドラムD1 の接触部位まで
挿入してから開放し、シートSが巻取ロールRに供給さ
れる。従って、ドラムD1 とドラムD2 の間にシートS
が落ちることがなく、確実に供給することができる。そ
して、巻き込み中は、シートSは1次クランプ4に摺動
しながら走行し、1次クランプ4がシートSのガイドに
なっている(図4(D)参照)。次に、シートSを開放
した3次クランプ6は原位置に復帰して待機する(図4
(E)参照)。
1が停止し、カッター7が前進してシートSを切断す
る。これと同時に1次クランプ4がシートSの先端を保
持し、2次クランプ5が上昇してシートSの先端を保持
し、図4(A)の状態に復帰するとともに、枠体1が待
機位置に上昇して待機する。このように、待機中も1次
クランプ4と2次クランプ5でシートSの先端を保持し
ているので、待機中のシートSが風に煽られることがな
い。
へのシート供給装置は、完全に自動化したので作業効率
が高くて安全であるが、シート供給時には各クランプな
どを搭載した枠体が下降して供給位置に接近するので、
シートロールと巻取ロールの距離が短くなり、しかも1
次クランプをガイドとして利用すると、走行中のシート
が風により煽られることを防止することができる。そし
て、3次クランプはシートの先端を巻取ロールと下流側
の巻取りドラムの接触部位まで挿入するので、シートが
巻取りドラムの間に落ちることがなく、確実に巻取ロー
ルへ供給することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 原反ロールから引き出されたウェブにシ
ートを重ね合わせてウェブの巻取ロールにシートを巻き
込むように供給する装置であって、 ロール状に巻かれたシートロールの芯管の両端を支持す
る受台と、受台に支持されたシートロールからシートを
引き出すシート取出部と、シートロールから引き出され
て待機中のシートの先端の両端部を保持する一対の1次
クランプと、1次クランプで保持されたシートの先端の
両端部を保持し、1次クランプがシートを開放すると下
降する一対の2次クランプと、2次クランプで保持され
たシートの先端の両端部を保持し、2次クランプがシー
トを開放すると横走行し、シートの先端を巻取ロールと
下流側の巻取りドラムの接触部位まで挿入する一対の3
次クランプと、該受台、シート取出部、1次クランプ、
2次クランプ、3次クランプおよびこれらを駆動する機
構を搭載し、待機時に上昇する枠体とを具備することを
特徴とするウェブ巻取ロールへのシート供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12748695A JP2611963B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ウェブ巻取ロールへのシート供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12748695A JP2611963B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ウェブ巻取ロールへのシート供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08301492A JPH08301492A (ja) | 1996-11-19 |
JP2611963B2 true JP2611963B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=14961141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12748695A Expired - Fee Related JP2611963B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ウェブ巻取ロールへのシート供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2611963B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP12748695A patent/JP2611963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08301492A (ja) | 1996-11-19 |
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