JP2610794B2 - ヘルメットにおけるシールドの取付構造 - Google Patents
ヘルメットにおけるシールドの取付構造Info
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Description
車する時着用するヘルメット、詳しくはバイザーを備え
たヘルメットに対するシールドの取付構造に関する。
ザーの付いたジェットタイプ、或いはセミジェットタイ
プのヘルメットにシールドを取り付けたものが存在する
が、その取付構造として実公平4−41131号公報が
ある。その取付構造は、ヘルメット本体の左右両側外周
面に樹脂製の止めネジで定着固定されるバイザーの軸支
部に節度機構の一方を構成する掛止部材を定着し、その
掛止部材の中央のボス部にシールドにおける左右両側の
取付部を回動可能に嵌合すると共に、その取付部側に節
度機構の他方を形成し、且つ掛止部材と取付部には相対
してシールドの回動範囲を規制するストッパ手段を設
け、バイザーの軸支部、掛止部材、シールドの取付部を
止めネジで定着したものである。
ド取付構造は上述したようにヘルメットに対してネジ止
め固定されるバイザーの上に、前記止めネジによってシ
ールドの取付部を回動可能に取り付けているもので、シ
ールドを交換する時はバイザーを定着保持している止め
ネジを外さなければならず、シールドの取り付け取り外
しに手数を要すると共に、シールドの取り付け取り外し
の度毎にそれらを定着保持している止めネジを回動操作
するため、止めネジの螺合を常に正常な状態で行おうと
すれけばそれなりに注意を払って螺合することになり、
注意を怠って捩じ込めばネジ山を損傷し、ネジ止め出来
なくなるといった不具合を生じる。
る問題点に鑑みて成されたもので、その目的とするとこ
ろは、バイザーを定着保持している止めネジを外すこと
無くシールドの取り付け、取り外しをワンタッチで行う
ことができる取付構造を提供することにある。
めに本発明が講じた技術的手段は、ヘルメット本体に対
して止めネジで定着されるバイザーにおける左右両側の
軸支部に、外形が円形でシールドの回転中心となり且つ
外周内方の一部に切り欠きを有して径方向に弾発力を生
じるバネ片が区画され応力を受けることで円形の直径よ
りも幅狭くなるC形バネ部材を定着し、そのC形バネ部
材の上にシールドにおける側方の取付部を抜き差し且つ
所定範囲の回動を可能にする開口部を切り欠き形成した
カバーを被着してバイザー、C形バネ部材、及びカバー
の三者をヘルメット本体に螺合する止めネジで固定し、
前記カバーの開口部よりシールドの側部に設けた略C字
形の取付部をC形バネ部材のバネ片を径方向に圧縮させ
て嵌合し、更にバイザーの軸支部とシールドの取付部と
にわたって該シールドの回動範囲を規制するストッパー
手段を設けたことを特徴とする。
定着は、軸支部とC形バネ部材とに相対して設けた凹凸
の係合手段によって行うか、或いは接着剤を用いて接着
固定するなどいずれでも良い。又、上記のC形バネ部材
は、通常使用しない上限位置を越えた方向からシールド
が差し込まれた場合にバネ片が作用するように配置取り
付ける。
ッパー手段は、バイザー又はシールドのいずれか一方に
突起を設け、他方に前記突起が嵌合する円弧状のガイド
孔を開設して形成され、そうしたストッパー手段に節度
機構を付設してシールドの開閉位置を段階的に調整でき
るようにするも可能である。又、シールドを回動範囲内
の任意の位置で止める手段としては前記したC形バネ部
材のバネ片がシールドの取付部に摩擦係合することで行
っても良く、勿論前記した節度機構と併用しても良い。
側におけるバイザーの軸支部上にC形バネ部材が定着さ
れ、そのC形バネ部材の外周方向の一部がカバーに切り
欠き形成した開口部によって開放されているため、シー
ルドの側部における略C形をした取付部を前記開口部よ
りカバー内に差し込み、C形の取付部をC形バネ部材の
外側に嵌合することでシールドはC形バネ部材を中心と
して回動可能に支持される。そして、シールドとバイザ
ーとのストッパー手段を係合させれば前記シールドは所
定範囲内で上下回動自在となり、シールドの開閉が可能
となる。
部材を通常使用しないストッパーの上限位置を越えた方
向からシールドが差し込まれた場合にバネ片が作用する
ように配置取り付けた場合は、該シールドをストッパー
の上限を越えた位置へ回動させて初めてC形バネ部材の
バネ片が該シールドの抜き差しに伴って径方向に弾発作
用し、シールドの取付け、取り外しが可能となる。そし
て、この場合は通常使用するストッパーの範囲内におい
てはC形バネ部材のバネ片の他にバネ作用を生じない固
定部分にシールドの取付部が係合するためシールドを引
っ張っても該取付部はC形バネ部材から外れず、嵌合状
態が保持される。
すると、図面はバイザーの軸支部にC形バネ部材を凹凸
の係合手段を介して取り付けた実施例を示し、図中、1
はヘルメット本体、2はヘルメット本体1に対して止め
ネジ3で定着されるバイザー、4はバイザー2の軸支部
に係合定着されるC形バネ部材、5は前記C形バネ部材
4に対して回動可能に係合されるシールド、6は前記し
たバイザー2の軸支部上にC形バネ部材4を被覆して保
持するカバーである。
てジェット形に形成され、そのヘルメット本体1の左右
両側に雌ネジ部材7が一体的に埋設され、その雌ネジ部
材7に螺着する止めネジ3によってバイザー2、C形バ
ネ部材4及びカバー6が定着されるように構成されてい
る。
状に成形され、そのバイザー2の左右両側における軸支
部21には前記止めネジ3が挿通される通孔22が開設され
ると共に、その通孔22を挟む相対位置にはC形バネ部材
4を係合保持する取付孔23が形成され、更に取付孔23よ
り径方向外側にはシールド5の回動範囲を規制するスト
ッパー手段8を構成する突起81が突設されている。又、
軸支部21の外周部分は半円弧宛て切欠24され、その切欠
24を利用してカバー6が位置決め定着されるように構成
されている。
回転中心となり、且つ外周内方の一部に切り欠きを有し
て径方向に弾発力を生じるバネ片が区画され応力を受け
ることで円形の直径よりも幅狭くなるもので、合成樹脂
製の円板の中心に止めネジ3が挿通される孔41が開設さ
れ、その孔41の周囲には該孔41を挟む相対位置に外周よ
り溝42を切り欠いて径方向に弾発作用を生じるバネ片43
を区画形成し、更に前記バネ片43以外の固定部分にはバ
イザー2の取付孔23に嵌合する突起44を突設し、その突
起44をバイザー2の取付孔23に嵌合することで該C形バ
ネ部材4はバイザー2の軸支部21に一体的に係合定着さ
れる。
ー2の軸支部21に対する取付位置は、C形バネ部材4の
孔41の中心をバイザー2の通孔22の中心に合わせて配置
するだけでもよいが、シールドを通常使用しないストッ
パーの上限位置を越えた方向からシールドが差し込まれ
た場合にC形バネ部材4におけるバネ片43が作用するよ
うに配置取り付けることで、通常使用するストッパーの
範囲内では後述するシールド5を引っ張っても外れない
ようにすることができる。
で今日周知の形状に形成され、その左右両側には略C字
形の取付部51が一体に形成され、且つその取付部51の周
囲、即ち前記のC形バネ部材4が嵌合する切り欠きの外
側にはストッパー手段8のもう一方を構成する円弧状の
ガイド孔82が形成され、バイザー2側の突起81に嵌合す
ることでシールド5の回動範囲が規制される。又、略C
字形の取付部51の入口52の幅はC形バネ部材4の円板の
外径寸法より多少幅狭く形成され、且つその入口52より
奥にC形バネ部材4の外径に相当する最大径部が位置す
るように形成されている。更に、上記したガイド孔82は
図示するようにその長さ方向に沿ってガイド孔の幅を狭
くした狭小部9を数箇所に設けることでシールド5を前
記狭小部9で節度を付けて係合保持することができる。
及びシールド5の取付部51を被覆しうる外径を有した皿
状をなし、その中心に止めネジ3が挿通される孔61が開
設され、外周縁の半周宛てには位置決め突縁62が一体的
に形成され前記したバイザー2の切欠24に係合すること
で該カバー6の取付け位置が決定されると共に、位置決
め突縁62の無い半周宛てはバイザー2における軸支部21
の表面との間に前記したシールド5の取付部51を抜き差
しする開口部10を区画形成する。又、カバー6における
孔61の周囲は内側に突出させて前記したC形バネ部材4
における孔41の周囲を押し付けて該C形バネ部材4の定
着固定が強固に行われるように構成されている。
取付け、取り外しを図5に基づいて説明すると、シール
ド5を取り付けるときは該シールド5の取付部51をスト
ッパー手段8の上限位置を越えた位置でカバー6の外周
とバイザー2の軸支部21表面との間に区画された開口部
10よりカバー6内に差し込み、取付部51の入口52をC形
バネ部材4の外周面に合わせて押し込むと該C形バネ部
材4のバネ片43が取付部51で径方向内側に変位されてC
形バネ部材4は取付部51内に嵌入する(図5の(a) 、
(b) 参照)。そしてシールド5をC形バネ部材4を中心
として回動し、ガイド孔82をバイザー2の突起81に嵌合
させることでシールド5の取付けが完了し、以後シール
ド5はガイド孔82の範囲内を回動自在となる(図5の
(c) 参照)。しかも、そのガイド孔82の範囲内では取付
部51はC形バネ部材4における弾発作用を行うバネ片43
だけでなく弾発作用を生じない固定部分にも接触係合す
るため、通常使用するガイド孔82の範囲内ではシールド
5を引っ張っても外れることはない。
時は上述したと同じ様に先ずシールド5を回動範囲を規
制するバイザー2側の突起81を乗り越えて上限位置より
上方に移動させ、シールド5の取付部51がC形バネ部材
4のバネ片43と対応するようにする。そして、シールド
5を引っ張れば取付部51がバネ片43を径方向内側に変位
させて取付部51の入口52がC形バネ部材4の外周を通り
抜けて外れる。
記載する構成としたことにより、シールドの取付け及び
取り外しはバイザーやカバー等を定着保持する止めネジ
を外すことなく、単にシールド両側の略C字形をした取
付部を抜き差しするだけのワンタッチ操作で簡単に行う
ことができる。従って、シールドの交換を面倒な止めネ
ジの回動操作をすることなくスピーディに行うことがで
きる。又、シールドの回動中心となるC形バネ部材を請
求項2に示す構成とした場合は、前記シールドの取付
け、取り外しは該シールドを通常使用しない上限位置を
越えた位置でしか行うことができず、従って、通常使用
する回動範囲内ではシールドは外れることがなく非常に
安全である。更に、シールドの回動範囲を規制するスト
ッパー手段に節度機構を付設した請求項3の構成とした
場合は、シールドを回動範囲内で段階的に係止保持する
ことができる。
ある。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 バイザーを備えたヘルメットに対するシ
ールドの取付構造であって、ヘルメット本体の左右両側
に止めネジで定着固定されるバイザーの軸支部に、外形
が円形でシールドの回転中心となり且つ外周内方の一部
に切り欠きを有して径方向に弾発力を生じるバネ片が区
画され応力を受けることで円形の直径よりも幅狭くなる
C形バネ部材を定着し、そのC形バネ部材の上にシール
ドにおける側方の取付部を抜き差し且つ所定範囲の回動
を可能にする開口部を切り欠き形成したカバーを被着し
てバイザー、C形バネ部材、及びカバーの三者をヘルメ
ット本体に螺合する止めネジで固定し、前記カバーの開
口部よりシールドの側部に設けた略C字形の取付部をC
形バネ部材のバネ片を径方向に圧縮させて嵌合し、更に
バイザーの軸支部とシールドの取付部とにわたって該シ
ールドの回動範囲を規制するストッパー手段を設けたこ
とを特徴とするヘルメットにおけるシールドの取付構
造。 - 【請求項2】 上記のC形バネ部材が、通常使用しない
上限位置を越えた方向からシールドが差し込まれた場合
にバネ片が作用するように取り付けられていることを特
徴とする請求項1記載のヘルメットにおけるシールドの
取付構造。 - 【請求項3】 上記のストッパー手段に節度機構が付属
されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
のヘルメットにおけるシールドの取付構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP6609995A JP2610794B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | ヘルメットにおけるシールドの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6609995A JP2610794B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | ヘルメットにおけるシールドの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08260218A JPH08260218A (ja) | 1996-10-08 |
JP2610794B2 true JP2610794B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=13306102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6609995A Expired - Fee Related JP2610794B2 (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | ヘルメットにおけるシールドの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2610794B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE602007011933D1 (de) * | 2007-09-18 | 2011-02-24 | Opticos Srl | Sicherheitshelm mit zusätzlichem Innenvisier |
JP5097756B2 (ja) * | 2009-08-19 | 2012-12-12 | マルシン工業株式会社 | ヘルメット |
WO2016149523A2 (en) | 2015-03-17 | 2016-09-22 | Major League Baseball | Protective headgear for sports participants, especially baseball fielders |
JP2022074782A (ja) * | 2020-11-05 | 2022-05-18 | 株式会社福井クラフト | 可動式マスク |
-
1995
- 1995-03-24 JP JP6609995A patent/JP2610794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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