JP2607188Y2 - 自転車用フロントディレーラ - Google Patents

自転車用フロントディレーラ

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JP2607188Y2
JP2607188Y2 JP6091193U JP6091193U JP2607188Y2 JP 2607188 Y2 JP2607188 Y2 JP 2607188Y2 JP 6091193 U JP6091193 U JP 6091193U JP 6091193 U JP6091193 U JP 6091193U JP 2607188 Y2 JP2607188 Y2 JP 2607188Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数枚のフロントチェ
インホイールに対して択一的にチェインを掛け換えるた
めに使用する自転車用のフロントディレーラに関し、さ
らに詳しくは、自転車の車体フレームのボトムブラケッ
トの端面に対接する対接部を有する取り付け部材に、チ
ェイン掛け換え用のガイドプレートを四連リンク機構を
介して移動操作自在に取り付けてあることにより、ボト
ムブラケットの端面を基準としてガイドプレートの位置
決めを行う自転車用フロントディレーラに関する。
【0002】
【従来の技術】上述したような構造を有するフロントデ
ィレーラは、従来から知られおり、現実に実施もされて
いる。このように取り付け部材を介在させて、ガイドプ
レートをボトムブラケットに取り付ける構造のフロント
ディレーラにあっては、ボトムブラケットの軸芯と端面
を基準としてガイドプレートの取り付け位置を設定でき
るので、同じくボトムブラケットの軸芯を回転中心とす
るフロントチェインホイールに対してガイドプレートを
径方向の所望の位置に設定し易いのみならず、横方向に
も設定し易く、自転車組み立ての際にきわめて有利であ
る。ところが、従来公知のものは、ガイドプレートを有
する取り付け部材をボトムブラケット端面に取り付ける
のに、取り付け部材をボトムブラケット端面に対接させ
て取り付けていた。つまり、取り付け部材の対接部とボ
トムブラケット端面とを対向させて面と面で接触させ、
ボルト部材などで締め付けて主に両面間に生じる摩擦力
によって、取り付け部材をボトムブラケット端面に取り
付ける構造であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって、前述した
ような利点を有する反面、ボルト部材などでかなり強く
締め付けなければ、取り付け部材がボトムブラケットの
軸芯まわりに回動移動して、取り付け部材の取り付け姿
勢が変化し、強いてはフロントチェインホイールに対す
るガイドプレートの位置がずれる恐れがあった。すなわ
ち、変速時においては、ガイドプレートをチェインに強
力に押しつけて強制的にチェインを横移動させるもので
あり、その際、チェインは移動しているものであるか
ら、このチェインの移動に起因してガイドプレートには
かなり強い力が作用し、そのために取り付け部材がボト
ムブラケットの軸芯まわりに回動移動するという問題が
あった。かかる問題を解決するためには、例えば、取り
付け部材の対接部やボトムブラケット端面に凹凸を付け
たり、ローレットを付けるなどして両面間の摩擦力を大
にすることも考えられる。しかし、いずれにせよ、主と
して両面間の摩擦力によって取り付けるものであるか
ら、やはり長年の使用により取り付け部材の位置が変化
する恐れをぬぐい去ることはできない。本考案は、この
ような従来の問題点に着目したもので、取り付け部材を
ボトムブラケットの端面に取り付けて、ガイドプレート
の位置を設定し易くするにもかかわらず、ボトムブラケ
ットの軸芯まわりでの取り付け部材の回動移動を阻止し
得るフロントディレーラを提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために、本考案の自
転車用フロントディレーラの四連リンク機構は、取り付
け部材の上部に位置する四連リンク基部と、この四連リ
ンク基部の上側に位置し、前記四連リンク基部に対しリ
ンク部材を介して揺動可能に取り付けられ、前記ガイド
プレートを固定する可動部材を有し、前記自転車用車体
フレームに当接することにより、前記取り付け部材の前
記ボトムブラケットの軸芯まわりでの取り付け姿勢を決
める当接面を前記基部の下側の位置において前記取り付
け部材に備えてあることを特徴とする。
【0005】
【作用】すなわち、本考案のフロントディレーラによれ
ば、取り付け部材に備えた当接面を車体フレームに当接
させて、この取り付け部材のボトムブラケット軸芯まわ
りでの回動移動を阻止するものである。より詳しく説明
すると、従来のように主として摩擦力で取り付け部材の
回動を阻止するのではなく、回動しようとする取り付け
部材の回動方向にほぼ直角に前記当接面を車体フレーム
に当て付けて、取り付け部材の回動力を車体フレームで
受け止めて回動を阻止するものであるから、主として摩
擦力に頼っていた従来のものに比べてより確実に取り付
け部材の回動移動を阻止し、ガイドプレートの位置ずれ
を防止できる。
【0006】
【考案の効果】したがって、ボトムブラケットの端面や
軸芯を基準として、ガイドプレートをフロントチェイン
ホイールに対して所望の位置に設定し易いにもかかわら
ず、ガイドプレートの位置ずれをより確実に防止するこ
とができるのである。
【0007】
【実施例】本考案の実施の態様を図に基づいて説明する
と、図1は側面図、図2と図3は背面図で、自転車用車
体フレームのボトムブラケットBBには、シートチュー
ブST、ダウンチューブDT、チェインステイCSなど
が連結され、このボトムブラケットBBには、取り付け
部材1を介してフロントディレーラのガイドプレート2
が取り付けられている。この取り付け部材1は、図4や
図5に示すように、下端部にクランク軸3の貫通する貫
通孔4を有し、上端部にはほぼ平行な四連リンク機構5
を介して左右一対のガイドプレート2が左右方向に移動
操作自在に取り付けられている。前記取り付け部材1の
貫通孔4の周りには、ボトムブラケットBBのフロント
チェインホイールFW側の端面6に対向して接触する対
接部7が設けられ、この対接部7を前記端面6に対向さ
せて中空のボルト部材8をボトムブラケットBBに螺合
して締め付けることにより、この取り付け部材1がボト
ムブラケットBBに取り付けられるのである。
【0008】前記取り付け部材1のシートチューブST
側の側面には、上面視においてほぼ凹状に形成された支
持体9が一体的に連設され、この支持体9には、着脱自
在に合成樹脂製の当接部材10が取り付けられている。
この当接部材10には、前記シートチューブSTに車体
の横側方から外嵌できるような切り欠き部11が設けら
れ、この切り欠き部11の内面が、シートチューブST
に対する当接面10aに構成されている。すなわち、前
記取り付け部材1をボルト部材8の締め付けでボトムブ
ラケットBBの端面6に取り付けるだけでは、チェイン
Cがガイドプレート2に接触して取り付け部材1がボト
ムブラケットBBの軸芯Xまわりで回動する恐れがあ
り、この回動を前記当接面10aがシートチューブST
に当接することにより阻止しているのである。この点に
ついてさらに詳しく説明すると、例え取り付け部材1の
対接部7やボトムブラケットBBの端面6に多少凹凸を
付けたり、ローレットを付けたりしても、両者の取り付
けは主にボルト部材8の締め付けに起因する摩擦力によ
る対接であるから、軸芯Xまわりでの回動を阻止するに
は無理がある。そこで、ボルト部材8の締め付けで取り
付け部材1をボトムブラケットBBに取り付け、同時に
当接面10aのシートチューブSTへの当接により、取
り付け部材1の軸芯Xまわりでの回動を確実に阻止して
いるのである。したがって、本考案において対接とは、
文字通りに対向して接することで、多少の凹凸の有る無
しにかかわらず、主に面と面との摩擦力による締め付け
を意味し、当接とは、回動しようとする取り付け部材1
の回動方向にほぼ直角に当たって、その回動力を受け止
めて回動を阻止することを意味するものである。
【0009】そして、前記当接部材10の切り欠き部1
1とは逆の側には、前記支持体9を嵌入するためのスリ
ット10bが穿設されている。図7から明らかなよう
に、このスリット10bの前後の内面から前記切り欠き
部11の中心線Yまでの距離、つまり、中心線Yからス
リット10bの前方内面までの距離L1と中心線Yから
スリット10bの後方内面までの距離L2とで長さが異
なっていて、この当接部材10を支持体9に対して図7
の状態に嵌入するか、上下裏返して嵌入するかにより、
取り付け部材1の位置を車体の前後方向に変更してシー
トチューブSTとチェインステイCSとの間の角度θの
変化に対応できるように構成してある。すなわち、シー
トチューブSTとチェインステイCSとの間の角度θ
は、自転車の種類によって異なり、ロードレーサにおい
ては66°〜69°で、平均して68°程度、マウンテ
ンバイクにおいては63°〜66°で、平均して64°
程度であり、両者の間には4°程度の差がある。したが
って、シートチューブSTを基準として取り付け部材1
の取り付け姿勢を決める場合、一律に決めたのでは自転
車の種類によってフロントチェインホイールFWに対す
るガイドプレート2の位置に差異が生じ、常にガイドプ
レート2を所望の位置に位置させることができなくな
る。かかる問題点を解決するのが前述した距離L1,L
2で、例えば、支持体9に対して距離の短いL1の方を
前にして当接部材10を嵌入すればロードレーサに、逆
にL2の方を前にして嵌入すればマウンテンバイクに対
応するように設定することで、自転車の種類にかかわら
ず常にガイドプレート2を所望の位置に位置させること
ができる。そして、このような当接部材10をして、曲
率半径の異なる当接面10aを持ったものを複数個用意
し、いずれかひとつを選択することにより、シートシュ
ーブSTの径の違いにも対応することができる。このよ
うに、取り付け部材1と当接面10aとの間に、支持体
9やスリット10bを有する当接部材10とからなる調
節手段12が備えられいて、取り付け部材1に対して当
接面10aの位置が車体前後方向に変更できるように構
成されているので、自転車の種類に影響されることなく
取り付け部材1やフロントディレーラを共用しながら、
しかも、フロントディレーラのガイドプレート2を車種
に関係なく所望の位置に確実に位置させることができる
のである。
【0010】つぎに、取り付け部材1やこの取り付け部
材1にガイドプレート2を移動操作自在に取り付けるた
めの四連リンク機構5の詳細について説明すると、図4
に明示のように、前記取り付け部材1は上下2つに分割
されていて、前記四連リンク機構5の基部として機能す
上方部材1aにガイドプレート2が取り付けられると
ともに、その下端部が折り曲げられて支持体9が形成さ
れ、下方部材1bに前記貫通孔4と対接部7が設けられ
ていて、これら両部材1a,1bが2本のボルト17で
着脱自在に連結固定されている。つまり、下方部材1b
の上方に前後一対のねじ孔18が穿設され、上方部材1
aの下方に前後一対のバカ孔19が穿設されていて、上
方部材1aをシートチューブST側に位置させてボルト
17により、下方部材1bに連結されている。したがっ
て、ガイドプレート2や四連リンク機構5などが破損し
て修理したり、取り替える必要が生じた場合でも、いち
いちフロントチェインホイールFWを外すことなく、上
方部材1aのみを外しさえすればよい。しかも、2つの
ねじ孔18やバカ孔19が前後方向に振り分けて配置さ
れているので、ボルト17の取り外しや締め付けをシー
トチューブSTに邪魔されることなく、シートチューブ
ST側から比較的容易に行うことができる。この下方部
材1bには、前記のねじ孔18とは別に互いに上下にず
らせた状態でさらに前後一対のねじ孔20が穿設されて
いて、このねじ孔20を介して図9に示すようにチェイ
ンケースCCが取り付けられるようになっている。さら
に、下方部材1bの下端からは、車体の中心方向に向か
って、かつ、ボトムブラケットBBの下面に沿う形状に
形成された延出部材1cが一体的に形成され、この延出
部材1cにねじ孔21が穿設されている。このねじ孔2
1は、変速用のインナーワイヤWを案内するためのワイ
ヤガイド22を取り付けたり、フロントチェインホイー
ルFWの下端後方側において、このチェインホイールF
Wによって上方へ持ち上げられようとするチェインCに
作用してチェインCを強制的に外すチェイン外し具など
を取り付けるためのものである。この下方部材1bのボ
トムブラケットBBの端面6への取り付けは、前述した
ようにボルト部材8の締め付けによるのであるが、図5
および図6に示すように、下方部材1bの対接部7に
は、貫通孔4の中心から放射状に延びる複数本の突起7
aが一体的に設けられている。これら突起7aはボトム
ブラケットBBの端面6に押し付けられた際、両者間の
摩擦力を大にして相対回動を阻止する作用を有するもの
であるが、それ以外につぎのような作用を有する。すな
わち、ボトムブラケットBBの端面6が常に鉛直になる
ように切断加工されていれば問題はないが、必ずしも鉛
直になっているとは限らない。そのような場合、ボルト
部材8を締め付けてゆくと、例え端面6が鉛直でなくと
もボトムブラケットBBの雌ねじの軸芯は水平であるた
め、ボルト部材8の締め付けに伴って前記突起7aの一
部、つまり、貫通孔4のまわりに位置する複数の突起7
aのうち、ボルト部材8のボトムブラケットBB側の端
面とボトムブラケットBBの端面6との間の隙間の少な
い方に位置する突起7aが大きく潰され、逆の方に位置
する突起7aはあまり潰されず、その結果、端面6が鉛
直でなくとも、下方部材1bは常に鉛直姿勢でボトムブ
ラケットBBに取り付けられる。したがって、取り付け
部材1全体も当然に鉛直姿勢を維持し、これに取り付け
られたガイドプレート2も端面6を基準として常に所望
の姿勢を維持することになる。
【0011】さらに、この下方部材1bには、チェイン
落ち防止用の膨出部23と突出部24とが一体的に設け
られていて、チェインCがフロントチェインホイールF
Wの最小径ホイールFW1と取り付け部材1の下方部材
1bとの間に落ち込まないように構成されている。すな
わち、下方部材1bの上端部のチェインホイールFW回
転駆動方向の前方側の一部が、図4や図10からよく理
解できるように、最小径ホイールFW1側に膨出されて
いる。この膨出部23は、フロントチェインホイールF
Wの中径ホイールFW2の歯先よりも若干下方に位置す
るように配設されていて、その上面23aが最小径ホイ
ールFW1の方に向かう傾斜面に形成されている。した
がって、ガイドプレート2を移動操作して、チェインC
を中径ホイールFW2から最小径ホイールFW1へと掛
け換える際、中径ホイールFW2から外れたチェインC
が誤って最小径ホイールFW1を飛び越えてこのホイー
ルFW1と下方部材1bとの間に落ち込もうとしても、
チェインCは前記膨出部23に当たり、その後上面23
aに案内されて確実に最小径ホイールFW1に掛け換わ
ることになる。この膨出部23のさらにチェインホイー
ルFW回転駆動方向の前方側においては、前記膨出部2
3に連続して下方部材1bの端部が最小径ホイールFW
1側に折り曲げられて、この下方部材1bと一体形成さ
れた突出部24が設けられている。そして、この突出部
24も前記膨出部23とほぼ同じ位置に配設され、か
つ、チェインホイールFW回転駆動方向の前方側に行く
にしたがって徐々に曲率半径が小になってボトムブラケ
ットBBの軸芯Xに近づくように構成されている。した
がって、チェインCが最小径ホイールFW1に掛かった
状態でホイールFW1を逆転させると、チェインCのテ
ンション不足などに起因してホイールFW1の下方にお
いてチェインCが外れ、逆転によって徐々にチェインC
が外れて遂には最小径ホイールFW1と下方部材1bと
の間に落ち込む恐れがあるが、その場合には、図11に
示すように、この突出部24にチェインCが接触して落
ち込みが阻止される。そして、その後ホイールFW1を
正転させると、前記膨出部23の上面23aの作用でチ
ェインCは再度最小径ホイールFW1に掛かることにな
るのである。
【0012】取り付け部材1の上方部材1aには、前述
した支持体9が一体連設されるとともに、計4本の枢支
軸25a,25b,25c,25dを有する四連リンク
機構5を介してガイドプレート2が取り付けられてい
る。上方外方に位置する枢支軸25bは、ガイドプレー
ト2を固定する可動部材26にその両端を枢支され、か
つ、この枢支軸25bの中間部には外リンク部材27が
回動自在に枢支されていて、この外リンク部材27の下
端が下方外方に位置する枢支軸25dを介して上方部材
1aに枢支されている。上方内方に位置する枢支軸25
aは、他の枢支軸25b,25dに比べてかなり短く、
その一端が前記可動部材26の車体後方側から一体的に
延出されたアーム26aに片持ち状に枢支連結され、他
端が内リンク部材28に枢支されている。下方内方に位
置する枢支軸25cも上方内方の枢支軸25aと同様に
短く、その一端が前記内リンク部材28に枢支されると
ともに、他端が上方部材1aに枢支連結されていて、こ
の内リンク部材28に図外の変速操作装置に連動連結さ
れた操作ワイヤのインナーワイヤWが固定されている。
したがって、通常のディレーラと同様に、図2のように
図外のリターンばねによって車体のシートチューブST
側に弾性付勢されたガイドプレート2を、前記インナー
ワイヤWの引っ張り操作により車体の外方に移動操作し
て変速を行うのである。この場合、外方に位置する上下
の枢支軸25b,25dは比較的長いが、内方に位置す
る上下の枢支軸25a,25cは共に短く、かつ、図8
から明らかなように、シートチューブSTを避けるよう
に車体の後方側に偏って配置されているので、四連リン
ク機構5そのものをシートチューブSTに近接させて取
り付けることができるのである。
【0013】以上の説明から理解できるように、上下の
部材1a,1bからなる取り付け部材1に四連リンク機
構5やガイドプレート2からなるフロントディレーラの
みならず、ワイヤガイド22やチェインケースCCなど
も、必要によってはチェイン外し具までも取り付けるこ
とができ、かつ、この取り付け部材1はボトムブラケッ
トBBの端面6を基準として、この端面6が例え鉛直に
切断加工されていなくとも鉛直姿勢を維持して取り付け
られるので、同じくボトムブラケットBBの軸芯Xを回
転中心とするフロントチェインホイールFWに対してガ
イドプレート2を径方向の所望の位置に設定し易いのみ
ならず、ワイヤガイド22やチェインケースCC、さら
にはチェイン外し具の位置も設定し易く、結局、取り付
け部材1さえ所定の状態で取り付ければ、後は自然と各
部品が所望通りの位置に間違いなく位置されることにな
る。加えて、自転車の車種の相違によるシートチューブ
STとチェインステイCSとのなす角度θの変化にも対
応できるので、車種のいかんにかかわらず、全て共用す
ることも可能である。また、取り付け部材1の下方に位
置する下方部材1bが自転車のボトムブラケットBBに
取り付けられ、上方部材1aは弾性変形し易い合成樹脂
製の当接部材10を介して保持されているだけで比較的
自由な状態となっているので、ガイドプレート2をリタ
ーンばねに抗して外方に移動操作する際、取り付け部材
1の上方が撓んでセーバ効果をも期待できるのである。
【0014】〔別実施例〕 図12から図14は別の実施例を示し、ボトムブラケッ
トBBの端面6の一部に切り欠き13が設けられてい
る。他方、取り付け部材1の下方部材1bには、その一
部をボトムブラケットBB側に折り曲げて形成した支持
体14が設けられ、この支持体14に取り付け孔15c
を介して合成樹脂製の当接部材15が取り付け位置変更
自在に取り付けられ、この当接部材15が前記切り欠き
13内に位置している。そして、前記当接部材15の前
後の面が、前記切り欠き13によって形成された被当接
面13aに対する当接面15a,15bに構成されると
ともに、取り付け孔15cの中心から一方の当接面15
aまでの距離L1と前記孔15cの中心から他方の当接
面15bまでの距離L2とが、前述した実施例とは逆に
L1の方が長くなっている。したがって、この別実施例
においても、取り付け孔15cを介して支持体14に当
接部材15を取り付ける際、当接面15aを前にして取
り付けるか、上下裏返して当接面15bを前にして取り
付けるかにより、取り付け部材1から見て実質的に被当
接面13aに当接作用する当接面の位置を車体の前後方
向に変更することができ、シートチューブSTとチェイ
ンステイCSとの間の角度θの変化に対応できるのであ
る。そして、この別実施例においては、2つの当接面1
5a,15bや取り付け孔15cを有する当接部材15
と支持体14とが、取り付け部材1に対して実質的な当
接面の位置を車体前後方向に変更する調節手段16を構
成し、この調節手段16が取り付け部材1と当接面15
a,15bとの間に備えられていることになる。さら
に、この別実施例においては、取り付け部材1の下方部
材1bのみが自転車の車体に接触し、上方部材1aは全
く自由な状態となっているので、前述したセーバ効果が
さらに顕著に期待できるのである。
【0015】これまで述べた実施例においては、当接面
10aを車体フレームのシートチューブSTに当接させ
たり、当接面15a,15bをボトムブラケットBBの
被当接面13aに当接させて取り付け部材1の姿勢を決
める構造であったが、それ以外にダウンチューブDTや
チェインステイCSなどに当接させる構造を採用するこ
ともできる。調節手段12,16にしても、当接部材1
0,15の向きを変えて当接面の位置を変更する構造以
外に、例えばボルトのようなものを用いて当接面の位置
を変え得るようにしたり、当接面を形成する当接部材と
取り付け部材1との間にスペーサを挿入して当接面の位
置を変えるなど、色々な構造を採用することが可能であ
る。取り付け部材1については、必ずしも実施例に示し
たように上下に分割する必要はなく、取り付け部材全体
を1枚の板状体から一体形成することもできる。
【0016】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントディレーラを自転車のフレームに取り
付けたところを示す側面図
【図2】フロントディレーラを自転車のフレームに取り
付けたところを示す背面図
【図3】フロントディレーラを自転車のフレームに取り
付けたところを示す背面図
【図4】取り付け部材の分解斜視図
【図5】取り付け部材を構成する下方部材の裏面図
【図6】取り付け部材を構成する下方部材の要部の断面
【図7】取り付け部材とシートチューブとの関係を示す
断面図
【図8】フロントディレーラとシートチューブとの関係
を示す平面図
【図9】取り付け部材にチェインケースを取り付けたと
ころを示す側面図
【図10】取り付け部材の要部を示す背面図
【図11】取り付け部材の要部を示す背面図
【図12】別の実施例を示す要部の背面図
【図13】別の実施例を示す要部の斜視図
【図14】別の実施例を示す要部の平面図
【符号の説明】
1 取り付け部材 2 ガイドプレート 6 ボトムブラケットの端面 7 対接部 9,14 支持体 10,15 当接部材 10a,15a,15b 当接面 13a 被当接面 12,16 調節手段 BB ボトムブラケット X ボトムブラケットの軸芯 ST シートチューブ

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車用車体フレームのボトムブラケット
    (BB)の端面(6)に対接する対接部(7)を有する
    取り付け部材(1)に、チェイン掛け換え用のガイドプ
    レート(2)を四連リンク機構(5)を介して移動操作
    自在に取り付けてあることにより、ボトムブラケット
    (BB)の端面(6)を基準としてガイドプレート
    (2)の位置決めを行う自転車用フロントディレーラに
    おいて、前記四連リンク機構(5)は、前記取り付け部材(1)
    の上部に位置する四連リンク基部(1a)と、前記四連
    リンク基部(1a)の上側に位置し、前記四連リンク基
    部(1a)に対しリンク部材(27)を介して揺動可能
    に取り付けられ、前記ガイドプレート(2)を固定する
    可動部材(26)を有し、 前記自転車用車体フレームに当接することにより、前記
    取り付け部材(1)の前記ボトムブラケット(BB)の
    前記軸芯(X)まわりでの取り付け姿勢を決める当接面
    (10a,15a,15b)を前記基部(1a)の下側
    の位置において前記取り付け部材(1)に備えてある自
    転車用フロントディレーラ。
  2. 【請求項2】 前記当接面(10a,15a,15b)
    と取り付け部材(1)との間に、この取り付け部材
    (1)に対して車体前後方向に前記当接面(10a,1
    5a,15b)の位置を変更する調節手段(12,1
    6)を備えている請求項1記載の自転車用フロントディ
    レーラ。
  3. 【請求項3】 前記調節手段(12,16)が前記取り
    付け部材(1)に固定の支持体(9,14)とこの支持
    体(9,14)に対して着脱自在に構成された当接部材
    (10,15)とからなり、この当接部材(10,1
    5)の支持体(9,14)に対する取り付け位置変更に
    よって前記当接面(10a,15a,15b)の位置を
    変更する請求項2記載の自転車用フロントディレーラ。
  4. 【請求項4】 前記当接部材(15)に少なくとも2つ
    の当接面(15a,15b)が設けられている請求項3
    記載の自転車用フロントディレーラ。
  5. 【請求項5】 前記当接面(10a)が自転車用車体フ
    レームのシートチューブ(ST)に当接する請求項3記
    載の自転車用フロントディレーラ。
  6. 【請求項6】 前記当接面(15a,15b)が自転車
    用車体フレームのボトムブラケット(BB)に設けた被
    当接面(13a)に当接する請求項3記載の自転車用フ
    ロントディレーラ。
  7. 【請求項7】 前記当接部材(10)がシートチューブ
    (ST)に車体横側方から外嵌するための切り欠き部
    (11)を有し、この切り欠き部(11)の内面が前記
    当接面(10a)に構成されていて、この当接部材(1
    0)の前記支持体(9)に対する取り付け位置変更によ
    って前記当接面(10a)の位置を変更する請求項3記
    載の自転車用フロントディレーラ。
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