JP2607127B2 - 手術用ハンドピースのノズル - Google Patents

手術用ハンドピースのノズル

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JP2607127B2
JP2607127B2 JP63147029A JP14702988A JP2607127B2 JP 2607127 B2 JP2607127 B2 JP 2607127B2 JP 63147029 A JP63147029 A JP 63147029A JP 14702988 A JP14702988 A JP 14702988A JP 2607127 B2 JP2607127 B2 JP 2607127B2
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suction pipe
nozzle pipe
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幹夫 龍口
正雄 中谷
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Sugino Machine Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は高圧流体の噴射によって切開、切除、洗浄
等を行なうための手術用ハンドピースのノズル、特に流
体噴射の適正化に関する。
[従来の技術] 近年、各種手術方法を改善するために、限定された部
位に対して加圧流体ジェットを使用する方法が研究され
ており、この方法に使用する手術用ハンドピースは例え
ば特公昭61−24013号公報、実公昭62−13604号公報、実
公昭62−32009号公報、実公昭62−32010号公報等に開示
されている。
この加圧流体ジェットを使用する方法においては、圧
力と噴射量を適正な範囲に調整することによって、脈管
系等の索状物を切ることなく周囲の組織と遊離すること
が可能であるのみならず、遊離した組織を噴射した流体
と共に施術部から排除し得る。そして、その適用範囲は
広く、10MPa等の高圧を用いた切開、切断、あるいは1MP
a又はそれ以下の低圧を用いた剥離、柔軟部位における
実質細胞と索状物の分離、洗浄等に利用することができ
る。
第4図は例えば実公昭62−32010号公報に開示された
手術用のハンドピースの先端部を示す断面図である。図
において11はハンドピース本体1に取付けられ先端にオ
リフィス18を有するノズルチップであり、ノズルチップ
11は下流方向に延設したノズルパイプ12を有し、ノズル
パイプ12の噴射孔13はノズルチップ11に設けた通孔14と
連通している。
15はノズルパイプ12の外周を取り囲んで設けた吸引孔
16を有する吸引パイプであり、吸引パイプ15は吸引ホー
ス17を介して吸引装置(不図示)に連結されている。
上記のように構成された手術用のハンドピースにポン
プ(不図示)から加圧流体が送られると、加圧流体はノ
ズルチップ11の通孔14とノズルパイプ12の噴射孔13を通
って術部に噴射される。一方、吸引パイプ15を通して術
部やその周囲の流体を吸引している。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の手術用ハンドピースにおいてはノズルチッ
プ11の通孔14先端部にオリフィス18を設けているため、
オリフィス18から噴射した高圧流体がノズルパイプ12の
噴射孔13を通る間に圧力損失を受けるという短所があっ
た。
かかる短所を改善するため第5図に示すようにノズル
パイプ2の通孔3先端にオリフィス4を設けたハンドピ
ースが本願出願人により提案されている(昭和63年3月
29日出願、実願昭63−40465号(実開平1−144007
号))。
第5図に示すハンドピースはハンドピース本体1から
突出して設けたノズルパイプ2の先端に、高圧流体を噴
射するオリフィス4を設けるようにしたから、高圧流体
の圧力損失を生じることがなく、またノズルパイプ2の
長さを用途に応じて変えることができ、ハンドピースの
操作性の向上を図ることができる。
しかしながら、このハンドピースの先端部、すなわち
ノズルパイプ2と吸引パイプ5は手術部で直接使用され
るため、吸引パイプ5あるいはノズルパイプ2が手術部
実質に直接触れて吸引パイプ5あるいはノズルパイプ2
の先端に力が加えられることもある。このため吸引パイ
プ5あるいはノズルパイプ2に変形が生じ、第6図に示
すようにノズルパイプ2と吸引パイプ5の同心性が失わ
れ、ノズルパイプ2から噴射する高圧流体が所定の位置
に当たらないと共にノズルパイプ2と吸引パイプ5との
間隔が狭くなった部分に吸引すべき剥離物等が詰まりハ
ンドピースの正常な能力を発揮し得ない場合が生じると
いう短所がある。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたも
のであり、操作性の向上を図ると共に常に正常な能力を
発揮することがてきる手術用ハンドピースのノズルを得
ることを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] この発明に係る手術用ハンドピースのノズルは、先端
に吸引口を有し、ハンドピース本体から突出して設けら
れた吸引パイプと、先端にオリフィスを有し上記吸引パ
イプ内に配設されたノズルパイプと、このノズルパイプ
を吸引パイプ内に同軸で支持するリブとを備えたことを
特徴とする。
また、ノズルパイプを吸引パイプ内に同軸で支持する
リブは、その先端形状が流線形をしていることを特徴と
する。
[作 用] この発明においては、ノズルパイプをリブによって吸
引パイプ内に同軸で支持するから、吸引パイプあるいは
ノズルパイプに力が加えられて変形しても吸引パイプ先
端とノズルパイプ先端の相対的位置は変らずに高圧流体
を噴出させることができる。
また、ノズルパイプを吸引パイプ内に支持するリブの
先端形状を流線形とすることにより、吸引パイプ内を吸
引される流体等の抵抗を少なくすることができると共
に、リブに遊離した組織が堆積することを防止し得る。
[実施例] 第1図はこの発明の一実施例の構造を示す部分縦断側
面図である。図に示すように内部に通孔3を有するノズ
ルパイプ2はパイプホルダ6によりハンドピース本体1
の先端部に取付けられ、かつその先端部がハンドピース
本体1の軸線に対して所定角度曲げられている。このノ
ズルパイプ2の先端部にはオリフィス4を有する。8は
ノズルパイプ2を吸引パイプ5に同軸で支持するリブで
ある。リブ8は第2図の断面図に示すようにノズルパイ
プ2の外面の一部分を吸引パイプ5の内面の一部分で支
持し、リブ8と吸引パイプ5の内面との間には吸引通路
9を有する。このリブ8の先端は第3図の側面断面図に
示すように流線形に形成されて、吸引通路9を流れる流
体路の抵抗が、できるだけ小さくなるようにされてい
る。
上記のように構成された手術用ハンドピースに高圧流
体を送ると、高圧流体はハンドピース本体1からノズル
パイプ2を通ってオリフィス4に送られ、オリフィス4
により術部にむけて噴射される。一方、術部に噴射され
た流体やその周囲の流体は吸引パイプ5及吸引ホース17
を通って吸引装置(不図示)に送られる。
この高圧流体を噴射する際、吸引パイプ5の先端部あ
るいはノズルパイプ2の先端部が手術部実質に直接触れ
て力が加えられる場合がある。この力により吸引パイプ
5あるいはノズルパイプ2に変形が生じてもノズルパイ
プ2と吸引パイプ5との間にはリブ8が設けられている
ため、ノズルパイプ2と吸引パイプ5との同軸性は失な
われることない。したがってノズルパイプ2の先端オリ
フィス4から常に術部に高圧流体を噴出させることがで
き、かつ噴出した流体等を吸引パイプ5で良好に吸引す
ることができる。
尚、図示の例においては、リブ8を2個設けた例につ
いて説明したが、リブ8の個数はノズルパイプ2の長さ
に応じて適宜定める。複数個のリブ8を使用するとき
は、当然吸引される液体や手術時に生じる実質片等の吸
引の妨げにならないようにリブ8を配置する。
また、図示の例では吸引パイプ5とノズルパイプ2と
をハンドピース本体1の軸線から所定角度曲げてある場
合を示しているが、吸引パイプ5等をハンドピース本体
1の軸線と真直ぐに形成しても良い。
さらに、図示の例では吸引パイプ5の先端面とノズル
パイプ2の先端面を同一面とした場合について説明した
が、ノズルパイプ2の先端面を吸引パイプ5の先端面よ
り若干内側とすることにより、細い管から形成されたノ
ズルパイプ2の先端が術部に直接触れることを防ぎ、ノ
ズルパイプ2の微小変形を防止することもできる。
[発明の効果] この発明は以上説明したように、ノズルパイプをリブ
によって吸引パイプ内に同軸で支持するから、吸引パイ
プあるいはノズルパイプに力が加えられて変形しても、
吸引パイプ先端とノズルパイプ先端の相対的位置は変ら
ず、所定の術部に良い噴射形状の高圧流体を噴射するこ
とができると共に、吸引パイプの吸引口の詰まりなしに
良好に吸引することができる。
さらに、ノズルパイプと吸引パイプとを支持するリブ
の先端形状が流線形をなしているため、吸引パイプ内を
吸引される流体の抵抗を小さくして、円滑に吸引するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の構造を示す部分縦断側面
図、第2図、第3図は上記実施例のリブを示し、第2図
はリブの正面断面図、第3図はリブの側面断面図、第4
図は従来の手術用ハンドピースの先端部を示す断面図、
第5図は他の従来例の構造を示す部分縦断側面図、第6
図は従来例の動作を示す断面図である。 1……ハンドピース本体、2……ノズルパイプ、3……
通孔、4……オリフィス、5……吸引パイプ、7……吸
引口、8……リブ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧流体を噴射する手術用ハンドピースに
    おいて、先端に吸引口を有し、ハンドピース本体から突
    出して設けられた吸引パイプと、先端にオリフィスを有
    し上記吸引パイプ内に配設されたノズルパイプと、該ノ
    ズルパイプを吸引パイプ内に同軸で支持するリブとを備
    えたことを特徴とする手術用ハンドピースのノズル。
  2. 【請求項2】リブの先端形状が流線形をしている請求項
    1記載の手術用ハンドピースのノズル。
JP63147029A 1988-06-16 1988-06-16 手術用ハンドピースのノズル Expired - Lifetime JP2607127B2 (ja)

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JP5585369B2 (ja) * 2010-10-12 2014-09-10 セイコーエプソン株式会社 流体噴射装置、および医療機器
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