JP2607048B2 - レゾルバにおける補正データ作成方法及び回転角度検出方法並びに回転角度検出装置 - Google Patents

レゾルバにおける補正データ作成方法及び回転角度検出方法並びに回転角度検出装置

Info

Publication number
JP2607048B2
JP2607048B2 JP10876894A JP10876894A JP2607048B2 JP 2607048 B2 JP2607048 B2 JP 2607048B2 JP 10876894 A JP10876894 A JP 10876894A JP 10876894 A JP10876894 A JP 10876894A JP 2607048 B2 JP2607048 B2 JP 2607048B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
pole
resolver
initial position
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10876894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07318369A (ja
Inventor
三郎 楠美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CKD Corp filed Critical CKD Corp
Priority to JP10876894A priority Critical patent/JP2607048B2/ja
Publication of JPH07318369A publication Critical patent/JPH07318369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2607048B2 publication Critical patent/JP2607048B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1回転検出レゾルバと多
極レゾルバとを備えたレゾルバにおける補正データ作成
方法及び回転角度検出方法並びに回転角度検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すように、ダイレクトド
ライブモータ11内に1回転検出レゾルバ12と多極レ
ゾルバ13とを共に組み込み、2つのレゾルバ12,1
3が検出するモータ11の回転軸14の回転角に対応す
る出力データに基づいて、回転軸14の回転位置を高分
解能で検出するようにしたレゾルバがある。このように
1回転検出レゾルバ12と多極レゾルバ13を組み合わ
せて用いる場合は、1回転レゾルバ12の回転角に対応
した出力データに基づいて、回転軸14の概略の回転角
を特定するとともに、多極レゾルバ13の回転角に対応
した出力データに基づいて高分解能の回転角を検出す
る。
【0003】この1回転検出レゾルバの回転軸14側に
設けられるロータ12aは回転軸14の軸芯に対して偏
心して軸支される円板にて形成され、例えば、その偏心
量がほぼ0.6mmに設定されている。モータ11の固
定側の偏心ロータ12aの外周面に相対する位置にはス
テータ側突極が設けられている。又、多極レゾルバ13
のロータ13aは例えば132極の突極を有する歯車状
に形成されている。モータ11の固定側の多極ロータ1
3aの外周面に相対する位置にも同様にステータ側突極
が設けられている。
【0004】1回転検出レゾルバ12のステータ側のコ
イル12bに基準信号が入力された状態で偏心ロータ1
2aが回転されると、コイル12bからは図4に示すよ
うに偏心ロータ12aの回転角、すなわちステータ側突
極と偏心ロータ12aとの間隙によりその位置が決定さ
れる360°を1周期とする正弦波D1 が出力される。
この正弦波D1 はレゾルバ−デジタルコンバータにて図
5に直線E1 で示すデジタルデータに変換される。
【0005】又、多極レゾルバ13のステータ側のコイ
ル13bに基準信号が入力された状態で多極ロータ13
aが回転されると、コイル13bからは図4に示すよう
に、多極ロータ13aの回転角すなわち多極ロータ13
aの各極とステータ側突極との位置関係によりその位置
が決定される1極当たりの回転角を1周期とする正弦波
2 が出力される。この正弦波D2 はレゾルバ−デジタ
ルコンバータにて図5に直線E2 で示すデジタルデータ
に変換される。
【0006】しかし、このレゾルバ12,13において
は、各レゾルバ12,13の加工精度、各励磁巻線の巻
き方等の影響により、実際の各回転角に対してレゾルバ
12,13の出力データには誤差が重畳される(例え
ば、図5に破線F1 で示す)。従って、各レゾルバ1
2,13の出力データをそのまま用いて回転角を検出す
ることは困難となっている。そこで、個々のレゾルバ1
2,13が組み込まれたモータ11は予めその回転軸1
4の実際の回転角(基準データ)に対するレゾルバ1
2,13の出力データが測定され、その出力データと基
準データとの差が各出力データに対する補正データとし
て制御コンピュータに記憶される。そして、モータ11
を使用する際に、各レゾルバ12,13の出力データに
対して、予め記憶された補正データを加えることによ
り、出力データに対する実際の回転角を得るようにして
いる。
【0007】以上のようなレゾルバにおける補正データ
の作成方法が、本出願人により特開平4−20813号
公報にて開示されている。この補正データの作成は、図
3に示す測定装置により行われる。ダイレクトドライブ
モータ11の回転軸14には、測定用モータ15及び基
準エンコーダ16が同軸上に連結され、ダイレクトドラ
イブモータ11及び基準エンコーダ16は測定用モータ
15の回転により同期して回転する。測定用モータ15
は制御プログラム及び基準エンコーダ16の出力データ
に基づいて制御コンピュータ17にて制御される。
【0008】そして、基準発信器18から測定用信号が
1回転検出レゾルバ12のステータ側に出力されると、
図4に曲線D1 で示すように、1回転検出レゾルバ12
の回転角θに応じた出力信号がステータ側から出力され
る。又、基準発信器18から測定用信号が多極レゾルバ
13のステータ側に出力されると、同じく図4に曲線D
2 で示すような、多極レゾルバ13の回転角に応じた出
力信号がステータ側から出力される。1回転検出レゾル
バ12の出力信号は切換スイッチ19を介して分解能即
ちデータ数がR(=212=4096)のレゾルバ−デジ
タルコンバータ(以下、RDコンバータという)20に
て、デジタルデータAna(nは整数であって、0〜40
95)に変換された後、制御コンピュータ17に入力さ
れる。又、多極レゾルバ13の出力信号は分解能即ちデ
ータ数がr(=210=1024)のレゾルバ−デジタル
コンバータ(以下RDコンバータという)21にて、デ
ジタルデータImb(mは整数であって、0〜1023)
に変換された後、制御コンピュータ17に入力される。
又、基準エンコーダ16の出力データは図5に直線E3
で示す特性となっている。
【0009】ところが、実際にRDコンバータ20から
出力される出力データAnaは、前述の理由により誤差が
重畳されるため、回転角θ−出力データAna特性は図5
に破線F1 で示すような特性となる。すなわち、図5に
おいて、ある回転角θに対する誤差が重畳された出力デ
ータAnaと直線E1 で示される基準データとの差が誤差
となる。
【0010】この誤差を補正するための補正データの測
定は以下のように行われる。先ず、制御コンピュータ1
7は測定用モータ15を駆動して、RDコンバータ20
からの出力デジタル値が予め定められたデータ数の間隔
(以下設定数という;例えば20 )変化する毎に、その
時の基準エンコーダ16の出力データEna(nは整数)
と1回転検出レゾルバ12の出力データAnaを取り込
み、出力データ(Ena,Ana)として記憶する。又、制
御コンピュータ17はこの出力データAnaの取り込みを
所定の回数繰り返し、その時々の出力データAnaに対し
て繰り返して得られた数の出力データEnaの平均値〈E
na〉をそれぞれ算出して記憶する。
【0011】又、同様に、制御コンピュータ17はRD
コンバータ21からの出力デジタル値が設定数(例えば
6 )変化する毎に、その時の基準エンコーダ16の出
力データEmbと多極レゾルバ13の出力データImbを取
り込んで、出力データ(Emb,Imb)として記憶する。
さらに、これを所定回数繰り返し、その時々の出力デー
タImbに対して繰り返して得られた数の出力データEmb
の平均値〈Emb〉をそれぞれ算出して記憶する。
【0012】次に、制御コンピュータ17はモータ11
が駆動されていない状態における回転軸14の回転角
(以下初期位置という)に対して1回転検出レゾルバ1
2が出力する出力データ(以下初期位置データという)
0 の極表現Ax0 を次式にて算出する。
【0013】 Ax0 =M・A0 /R …(1) ( 但し、Mは多極レゾルバ13の極数) すなわち、極表現Ax0 の整数値[Ax0 ]により、初
期位置データA0 が存在する多極レゾルバ13の極、即
ち初期極[Ax0 ]が特定される。
【0014】制御コンピュータ17はこの極[Ax0
をもとに、多極レゾルバ13の各出力データImbにそれ
ぞれ極[Axmb]を割り付ける。この極[Axmb]の割
り付けは、1つ前と1つ後の両出力データImbとRDコ
ンバータ21のデータ数r(この場合、RDコンバータ
21のデータ数rで表される最大値r=1024)との
比較により行われる。
【0015】各出力データImbに極[Axmb]が割り付
けられると、各出力データImbはその割り当てられた極
[Axmb]に基づいてアブソリュート化され、アブソリ
ュートデータ《Imb》が算出される。このアブソリュー
ト化は、次式に基づいて行われる。
【0016】 《Imb》=r・([AXmb ]−1)+Imb …(2) そして、制御コンピュータ17は算出した各出力データ
mbに対するアブソリュートデータ《Imb》を記憶す
る。
【0017】次に、制御コンピュータ17は1回転検出
レゾルバ12の出力データAnaと組になる基準エンコー
ダ16の出力データ〈Ena〉に最も近い出力データ〈E
mb〉と組になる多極レゾルバ13の出力データImbを読
み出す。続いて、その読み出した出力データImbに対す
るアブソリュートデータ《Imb》を読み出す。そして、
この読み出された1回転検出レゾルバ12の出力データ
na及びアブソリュートデータ《Imb》から仮の1回転
補正データΔAxnaを次式にて算出する。
【0018】 ΔAxna=R・《Imb》/(r・M)−Ana …(3) こうして得られた1回転補正データΔAxnaはそれぞれ
RDコンバータ20のデータ数Rと比較され、正規の1
回転補正データΔAxnaに修正された後、PROM22
に記憶される。
【0019】すなわち、この正規の1回転補正データΔ
Axnaは、出力データAnaにおける破線F1 に対する直
線E1 の差、即ち誤差を表すことになる。次に、制御コ
ンピュータ17は出力データAna及び1回転補正データ
ΔAxnaから、補正出力データ(=Ana+ΔAxna)を
求め、出力データAnaの極表現たるIbnaを次式にて求
める。
【0020】即ち、極表現Ibnaは Ibna/M=(Ana+ΔAxna)/R …(4) の関係から、 Ibna=M・(Ana+ΔAxna)/R …(5) 次に、この極表現Ibnaを整数化した値を仮の極[Ib
na]とする。
【0021】各仮の極[Ibna]は出力データAnaの極
表現Ibnaと多極レゾルバデータI mbに基づいて正規の
極[Ibna]に修正される。こうして求められた正規の
極[Ibna]と多極レゾルバデータImbから、完全アブ
ソリュートデータIambが次式にて算出される。
【0022】 Iamb=r・[Ibna]+Imb …(6) 次に、制御コンピュータ17は、完全アブソリュートデ
ータIambとその多極レゾルバの出力データImbに対し
て求められている基準エンコーダ16の出力データEmb
との差である多極補正データΔIxmbを求めるために、
先ず基準データIpmbを次式にて算出する。
【0023】即ち、基準データIpmbは Ipmb/(r・M)=Emb/P …(7) Pは基準エンコーダ16の最大データ数 の関係から、 Ipmb=Emb・r・M/P …(8) そして、制御コンピュータ17はこの基準データIpmb
に基づいて多極レゾルバデータImbの多極補正データΔ
Ixmbを次式にて算出する。
【0024】 ΔIxmb=Ipmb−Iamb …(9) こうして算出された多極補正データΔIxmbはPROM
22に記憶される。以上のように、1回転検出レゾルバ
12の出力データAnaに対する1回転補正データΔAx
na及び多極レゾルバ13の出力データImbに対する多極
補正データΔIxmbが算出されたダイレクトドライブモ
ータ11は図6に示すブロック構成で使用される。モー
タ11には基準発信器23、切換スイッチ24、RDコ
ンバータ21と同一の分解能(即ちデータ数)を有する
レゾルバ−デジタルコンバータ(以下RDコンバータと
いう)25及び制御コンピュータ26が接続される。こ
の制御コンピュータ26には前記PROM22が接続さ
れる。
【0025】先ず、制御コンピュータ26はRDコンバ
ータ25を介してモータ11が駆動されていない状態で
の1回転検出レゾルバ12の出力データ(以下初期位置
データという)Ak を取り込む。そして、制御コンピュ
ータ26はこの初期位置データAk に対応する1回転補
正データΔAxk をPROM22から読み出し、式
(5)にて極表現Ibk を算出する。
【0026】 Ibk =M・(Ak +ΔAxk )/R …(5a) 又、制御コンピュータ26は算出した極表現Ibk を整
数化して初期極[Ib k ]を算出する。
【0027】次に、制御コンピュータ26は算出した初
期極[Ibk ]に基づいて、多極レゾルバ13の出力デ
ータ(以下初期位置データという)Ik の完全アブソリ
ュート化を行う。すなわち、完全アブソリュートデータ
Iak を式(6)にて算出する。
【0028】 Iak =r・[Ibk ]+Ik …(6a) そして、制御コンピュータはこの完全アブソリュートデ
ータIak に対応する多極補正データΔIxk をPRO
M22から読み出し、初期位置データIk の回転軸14
の回転位置の回転角θに対応するデータとしての回転位
置データHk を次式にて算出する。
【0029】 Hk =Iak +ΔIxk …(10) 制御コンピュータ26はこの回転位置データHk をダイ
レクトドライブモータ11の回転角に対応した回転初期
位置データとして出力する。
【0030】以後、初期の回転位置データHk が求まる
と、制御コンピュータ26は多極レゾルバ13の出力デ
ータImbのみを使って回転位置データHk を求める。つ
まり、制御コンピュータ26は所定時間後に多極レゾル
バ13から出力される多極レゾルバデータIk+1 と初期
位置データIk との差を多極レゾルバ13のデータ数r
と比較する。そして、多極レゾルバ13の出力データI
k の存在する極[Ibk ]が隣に移ったかどうかを判断
して極[Ibk ]を修正する。制御コンピュータ26は
修正した極[Ibk ]に基づいて完全アブソリュートデ
ータIak を式(6)にて算出する。
【0031】 Iak =r・[Ibk ]+Ik …(6b) さらに、完全アブソリュートデータIak に対応する補
正データIak を読み出し、回転角に対応した回転位置
データHk を式(10)にて算出する。
【0032】 Hk =Iak +ΔIxk …(10a) こうして、制御コンピュータ26はダイレクトドライブ
モータ11の回転に伴って、順次多極レゾルバデータI
k+1 ,Ik+2,…を取り込み、それぞれについて完全アブ
ソリュートデータIak の算出、多極補正データΔIx
k の読み出し及び回転位置データHk の算出を行い、逐
次回転位置データHk を出力する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レゾルバを
小型化するために1回転検出レゾルバ12及び多極レゾ
ルバ13を近づけて設けたり、小さく設計すると、互い
の磁気回路が干渉するため1回転検出レゾルバ12の回
転角θ−出力データAna特性が図7に曲線F2 で示すよ
うに大きく変動する。この結果、出力データAnaの変化
量に対する回転角θの変化量が著しく大きくなる箇所が
発生する。
【0034】従って、このような箇所において1回転補
正データΔAxnaを作成すると、図8に示すように、1
回転検出レゾルバ12の出力データ(1回転設定デー
タ)A z-1 ,AZ ,AZ+1 のそれぞれに対応する補正デ
ータΔAxZ-1 ,ΔAxZ ,ΔAxZ+1 が大きく変化す
る。
【0035】一方、ダイレクトドライブモータ11を使
用する際、回転軸14の径方向に過大な外力が加わる
と、1回転検出レゾルバ12のロータ12aの中心がス
テータの中心に対してずれる。偏心ロータ12aの偏心
量はほぼ0.6mmに設定されているため、132極の
多極レゾルバ13の1極当たりの偏心ロータ12aとス
テータ側突極との間隙の変化量はほぼ7μmとなる。外
力が過度に大きくなったとき、偏心ロータ12aの中心
とステータの中心が7μmを超えてずれる場合がある。
この結果、1回転検出レゾルバ12の偏心ロータ12a
の回転角に対する偏心ロータ12aとステータ側突極と
の間隙の関係が変化するため、偏心ロータ12aの回転
角θと1回転検出レゾルバ12の出力データAnaとの関
係が変化する。一方、多極レゾルバ13はその多極ロー
タ13aの回転角θと出力データI mbとの関係は基本的
にほとんど変化しない。従って、回転軸14の回転位置
θに対する1回転検出レゾルバ12の出力データAna
多極レゾルバ13の出力データImbとの関係がずれる。
【0036】すなわち、例えば、図8に二点鎖線で示す
ように、1回転検出レゾルバ12の回転角θ−出力デー
タAna特性が補正データ測定時の回転角θ−出力データ
na特性に対して変化する。この結果、ある回転角θk
に対して出力されるべき出力データAZ の代わりに、例
えばAZ-1 又はAZ+1 が出力される。
【0037】従って、式(5a)、即ち Ibk =M・(Ak +ΔAxk )/R を用いて初期極Ibk を求める場合、この出力された初
期位置データAZ-1 又はAZ+1 に、この初期位置データ
Z-1 、AZ+1 に対応する補正データΔAxZ-1、ΔA
Z+1 を加えて算出される補正出力データ(=Ak +Δ
Axk )はそれぞれ回転角θZ-1 、θZ+1 において得ら
れるべき値に相当する。
【0038】ゆえに、この補正出力データに基づいて算
出される初期極[IbZ は本来の極[IbZ ]と異
なる極[IbZ ]となる。従って、式(6a)、即ち IaX =r・[IbX ]+IX を用いて完全アブソリュートデータIaZ を求める場
合、この極[IbZ ]に基づいて算出される完全アブソ
リュートデータIak 及びこの完全アブソリュートデー
タIaZ から式(10)を使って算出される回転位置デ
ータHZ は本来得られるべき回転位置データHZ と異な
る結果となる。さらに、以後順次各回転位置データHk
が全て誤差を含んだ回転位置データHZ となる。
【0039】従って、前述のような回転角θ−出力デー
タAna特性を有する1回転検出レゾルバ12及び多極レ
ゾルバ13が組み込まれたダイレクトドライブモータ1
1において、上記のような回転角θ−出力データAna
性のずれが生じて、回転角θ Z において出力されるべき
出力データAZ の代わりに隣の出力データAZ-1 又はA
Z+1 が出力されると、補正データΔAZ-1 又はΔAZ+1
にてそれぞれ回転角θ Z-1 又はθZ+1 に相当する補正出
力データ(=Ak +ΔAxk )が得られる。
【0040】しかしながら、この補正出力データに対応
する回転角θZ-1 又はθZ+1 と、回転角θz との差が
(θz-1 −θz )又は(θz+1 −θz )と大きいため、
この補正出力データにて算出される初期極[Ibz ]は
本来の初期極[Ibz ]から大きくずれる。この結果、
このずれた初期極[Ibz ]に基づいて得られる回転位
置データHz は誤差を含んだデータとなる。さらに、モ
ータ11の回転により順次特定される極[Ibz ]が全
てずれた極[Ibz ]となるため、この極[Ib z ]か
ら算出される回転位置データHz が全て誤差を含んだ回
転位置データHzとなる。
【0041】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その第1の目的は初期位置において
検出する初期位置データに誤差が生じても、初期位置デ
ータに対する補正による誤差の拡大を抑制することがで
きる補正データの作成方法を提供することにある。
【0042】又、第2の目的は、初期位置において検出
する初期位置データに誤差が生じても、初期位置データ
の補正による誤差の拡大を抑制して精度の高い回転角の
検出を行うことができるレゾルバにおける回転角度検出
方法及び回転角度検出装置を提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、1回転検出レゾルバから
得られる各1回転設定データデータに対する基準エンコ
ーダの各基準データを求めるとともに、多極レゾルバか
ら得られる各多極設定データに対する基準エンコーダの
各基準データを求め、各多極設定データに対してその多
極設定データをアブソリュート化したアブソリュートデ
ータを作成し、前記各1回転設定データに対する多極測
定データを前記基準エンコーダの各基準データから求め
て、各1回転設定データとその1回転設定データに対応
する多極設定データのアブソリュートデータとからその
1回転設定データのそのアブソリュートデータに対する
1回転補正データを作成し、前記各多極設定データに対
する基準エンコーダの基準データからその多極設定デー
タに対する多極基準データを求め、各多極設定データに
対する多極基準データとその多極設定データをアブソリ
ュート化したアブソリュートデータとから多極補正デー
タを作成するレゾルバにおける補正データ作成方法にお
いて、前記各1回転補正データを隣合う少なくとも1個
以上の1回転補正データと平均化した平均化補正データ
を作成し、この平均化補正データを1回転レゾルバの各
1回転測定データに対する1回転補正データとする。
【0044】又、請求項2に記載の発明は、1回転検出
レゾルバから得られる初期位置データから初期位置デー
タが対応する多極レゾルバの初期極を求め、この初期極
と多極レゾルバから得られる初期位置データから回転初
期位置データを求めるとともに、順次得られる多極レゾ
ルバの出力データからこの出力データが対応する極を割
り出し、この極と出力データから回転位置データを求め
る回転角度検出方法において、請求項1に記載のレゾル
バにおける補正データ作成方法にて作成された1回転検
出レゾルバの各1回転設定データに対する平均化補正デ
ータと、多極レゾルバの各多極設定データに対する多極
補正データを記憶し、1回転検出レゾルバの初期位置デ
ータに対応する平均化補正データを求め、初期位置デー
タをこの平均化補正データにて補正して1回転補正初期
位置データを算出し、前記1回転補正初期位置データと
多極レゾルバの初期位置データとから多極レゾルバの初
期極を割り出し、 前記初期極と多極レゾルバの初期位
置データとから初期位置データをアブソリュート化した
初期位置アブソリュートデータを算出し、前記初期位置
アブソリュートデータに対応する多極補正データを求
め、初期位置アブソリュートデータをこの多極補正デー
タにて補正して多極補正初期位置データを算出して回転
初期位置データとして出力し、順次得られる多極出力デ
ータをその前に得られた多極出力データと比較して、そ
の多極出力データが対応する多極レゾルバの極を割り出
し、前記多極出力データと割り出した極とに基づいて、
その多極出力データをアブソリュート化したアブソリュ
ートデータを算出し、前記アブソリュートデータに対す
る多極補正データを求め、このアブソリュートデータを
この多極補正データにて補正して補正回転位置データを
算出して回転位置データとして出力する。
【0045】又、請求項3に記載の発明は、1回転検出
レゾルバと多極レゾルバとを備えた回転角度検出装置に
おいて、請求項1に記載のレゾルハの補正データ作成方
法にて作成された1回転検出レゾルバの各1回転設定デ
ータに対する平均化補正データと、多極レゾルバの各多
極設定データに対する多極補正データを記憶する記憶手
段と、1回転検出レゾルバの初期位置データに対応する
平均化補正データを求め、初期位置データをこの平均化
補正データにて補正して1回転補正初期位置データを算
出する1回転補正初期位置データ算出手段と、前記1回
転補正初期位置データと多極レゾルバの初期位置データ
とから多極レゾルバの初期極を割り出す初期極割り出し
手段と、前記初期極と多極レゾルバの初期位置データと
から初期位置データをアブソリュート化した初期位置ア
ブソリュートデータを算出する初期位置アブソリュート
データ算出手段と、前記初期位置アブソリュートデータ
に対応する多極補正データを求め、初期位置アブソリュ
ートデータをこの多極補正データにて補正して多極補正
初期位置データを算出して回転初期位置データとして出
力する多極補正初期位置データ算出手段と、順次得られ
る多極出力データをその前に得られた多極出力データと
比較して、その多極出力データが対応する多極レゾルバ
の極を割り出す極割り出し手段と、前記多極出力データ
と割り出した極とに基づいて、その多極出力データをア
ブソリュート化したアブソリュートデータを算出するア
ブソリュートデータ算出手段と、前記アブソリュートデ
ータに対する多極補正データを求め、このアブソリュー
トデータをこの多極補正データにて補正して補正位置デ
ータを算出して回転位置データとして出力する補正位置
データ算出手段とを備えた。
【0046】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、各1
回転設定データ及び各多極設定データに対して求められ
た各基準データに基づいて、両データが組み合わされ
る。又、各多極設定データがアブソリュート化されたア
ブソリュートデータが作成される。そして、各1回転設
定データとその1回転設定データに対応する多極設定デ
ータのアブソリュートデータとからその1回転設定デー
タのアブソリュートデータに対する1回転補正データが
作成される。この各1回転補正データはその前後に隣合
う少なくとも1個以上の1回転補正データと平均化さ
れ、各1回転設定データに対応する平均化補正データが
作成される。こうして作成された隣り合う各平均化補正
データ間の差は、平均化される前の各1回転補正データ
間の差よりも縮小される。
【0047】又、請求項2に記載の発明によれば、1回
転レゾルバの1回転設定データに対する平均化補正デー
タ及び多極レゾルバの多極設定データに対する多極補正
データが記憶される。1回転レゾルバの初期位置データ
に対応する平均化補正データが求められ、この平均化補
正データにて補正された1回転補正初期位置データが算
出される。そして、この1回転補正初期位置データにて
多極レゾルバの初期極か割り出され、この初期極と多極
レゾルバの初期位置データとから初期位置データがアブ
ソリュート化されたアブソリュートデータが算出され
る。このアブソリュートデータは対応する多極補正デー
タにて補正され、回転初期位置データとしての多極補正
初期位置データが求められる。初期位置において、補正
データ作成時の出力データからずれた出力データが初期
位置データとして取り込まれた場合、この出力データに
対応して実際の初期位置データに対応する平均化補正デ
ータと異なる隣合う平均化補正データにて補正が行われ
て1回転補正初期位置データが算出される。こうして算
出された1回転補正初期位置データは、ずれた出力デー
タに対して平均化がされる前の1回転補正データにて補
正された1回転補正初期位置データよりも、実際の初期
位置に対する補正データ作成時の出力データとこの出力
データに対応する1回転補正データから求められる1回
転補正初期位置データに対する差が小さくなる。従っ
て、この平均化補正データにて補正された1回転補正初
期位置データ及び多極レゾルバの初期位置データから求
められる初期極は、実際に初期位置データが対応する初
期極に対するずれが抑制されたものとなる。
【0048】さらに、順次得られる多極出力データがそ
の前に得られた多極出力データと比較され、その多極出
力データが対応する多極レゾルバの極が割り出される。
割り出された極と出力データからこの出力データのアブ
ソリュートデータが算出される。そして、アブソリュー
トデータが対応する多極補正データにて補正されて回転
位置データとしての補正回転位置データが算出される。
従って、誤差を含んだ初期位置データから求められる多
極レゾルバの初期極の実際の初期極に対するずれが抑制
されているため、この初期極を基準にして多極レゾルバ
の出力データ同士の比較により特定される極の実際の極
に対するずれが抑制される。又、請求項3に記載の発明
によれば、請求項1に記載の補正データの作成方法にて
補正データの作成を行う補正データ作成装置にて作成さ
れた1回転レゾルバの各1回転設定データに対する平均
化補正データと多極レゾルバの各多極設定データに対す
る多極補正データがが記憶手段に記憶される。1回転補
正初期位置データ算出手段は、1回転検出レゾルバの初
期位置データに対応する平均化補正データを求め、初期
位置データをこの平均化補正データにて補正して1回転
補正初期位置データを算出する。初期極割り出し手段は
前記1回転検出レゾルバから得られる初期位置データと
この初期位置データに対する平均化補正データとから初
期位置データに対応する多極レゾルバの初期極を割り出
す。初期位置アブソリュートデータ算出手段は前記初期
極と多極レゾルバの初期位置データからその初期位置デ
ータをアブソリュート化したアブソリュートデータを求
める。多極補正初期位置データ算出手段は前記初期位置
アブソリュートデータに対応する多極補正データを求
め、初期位置アブソリュートデータをこの多極補正デー
タにて補正して多極補正初期位置データを算出する。極
割り出し手段は順次得られる多極出力データをのその前
に得られた多極出力データと比較して、その多極出力デ
ータが対応する多極レゾルバの極を割り出す。アブソリ
ュートデータ算出手段は前記多極出力データと割り出し
た極とに基づいて、その多極出力データをアブソリュー
ト化したアブソリュートデータを算出する。補正位置デ
ータ算出手段は前記アブソリュートデータに対する多極
補正データを求め、このアブソリュートデータをこの多
極補正データにて補正して補正位置データを算出する。
【0049】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1に
従って説明する。本実施例における各レゾルバの出力デ
ータに対する補正データの作成は、従来例と同じく、図
3に示す補正データ作成装置により行われる。即ち、1
回転検出レゾルバ12(以下1回転レゾルバという)及
び多極レゾルバ13が内蔵されたダイレクトドライブモ
ータ11の回転軸14には測定用モータ15及び基準エ
ンコーダ16が同軸上に連結される。各レゾルバ12,
13の各コイル12b,13bの入力側には基準発信器
18が接続されている。又、各コイル12b,13bの
出力側には切換スイッチ19及びRDコンバータ20,
21を介して制御コンピュータ17が接続されている。
尚、本実施例ではRDコンバータ21の分解能はRDコ
ンバータ20と同じく212(=R)になっている。
【0050】又、制御コンピュータ17は中央処理装置
(以下CPUという)27、一時記憶メモリ(以下RA
Mという)28及び書き込み可能読出専用メモリである
PROM22から構成されている。このPROM22に
は補正データ作成プログラムが収容されている。CPU
27はこの補正データ作成プログラムにて、各レゾルバ
12,13からRDコンバ20,21を介して出力され
る出力データAma,Bmaの内、所定の間隔で取り込まれ
る1回転設定データAma〔i〕及び多極設定データBma
〔j〕に対応する基準エンコーダ16の基準データとし
ての出力データEA 〔i〕,EB 〔j〕を取り込み、各
出力データAma〔i〕,Bma〔j〕に対する補正データ
ΔAma〔i〕,ΔBma〔j〕を算出するようになってい
る。
【0051】又、CPU27は算出した1回転レゾルバ
12の各出力データAma〔i〕に対する1回転補正デー
タΔAma〔i〕をその前後の1回転補正データΔAma
〔i−1〕,ΔAma〔i+1〕と平均し、新たに出力デ
ータAma〔i〕に対応する平均化補正データ〈ΔAma
〔i〕〉を作成するようになっている。さらに、CPU
27は測定用モータ15を回転制御し、切換スイッチ1
9を切り換えるようになっている。PROM22は算出
された平均化補正データ〈ΔAma〔i〕〉及び多極補正
データΔBma〔j〕を記憶するようになっている。
【0052】次に、上記の補正データ作成装置による補
正データの作成方法について説明する。先ず、CPU2
7は基準データ作成処理を実行する。基準データ作成処
理は、先ず、切換スイッチ19を1回転レゾルバ12に
切り換え、その出力データAmaの取り込みの待機状態に
入るとともに、測定用モータ15を駆動してモータ11
をその初期位置から回転させる。ここで、初期位置とは
モータ11の駆動直前位置をいう。制御コンピュータ1
7は回転に伴ってRDコンバータ20からの出力データ
Amaが所定のデータ数の間隔(以下設定数という)e
(=22 =4)変化する毎に、その1回転設定データと
しての出力データAma〔i〕 0,e,2e,…,i・e,… …,(x−2)e,(x−1)e (x=210=1024=R/e;xは1回転当たりのデ
ータ数;0≦i≦x−1;∴0≦i≦1023;iは整
数) に対応する基準エンコーダ16からの出力データEA
〔i〕 EA
〔0〕,EA 〔1〕,…,EA 〔i〕,… …,EA 〔x−2〕,EA 〔x−1〕 を求める。ここで、x(=210 =1024)はRDコ
ンバータ20の分解能である最大データ値R(=212
4096)を設定数e(=22 =4)で除した値であ
り、モータ21が360°回転する間にCPU27が1
回転レゾルバ12から取り込むデータ数である。
【0053】そして、その時々の出力データAma〔i〕
に対する基準エンコーダ16の出力データEA 〔i〕の
値、即ち、 (0,EA
〔0〕), (e,EA 〔1〕), ・・・・・・・・ (i・e,EA 〔i〕), ・・・・・・・・ ((x−2)e,EA 〔x−2〕), ((x−1)e,EA 〔(x−1)〕) をRAM28に記憶する。
【0054】次に、CPU27は切換スイッチ19を1
32極レゾルバ13に切り換え、その出力データBmaの
取り込みの待機状態に入り、測定用モータ15を駆動し
てモータ11を初期位置から回転させる。CPU27は
回転に伴ってRDコンバータ21からの出力データBma
が設定数f(=27 =128)変化する毎に、即ち、1
32極レゾルバ20からの多極設定データとしての出力
データBma〔j〕 (0,f,2f,…,(n−1)f)1 , (0,f,2f,…,(n−1)f)2 , ・・・・・・・・・・・・ (0,f,2f,…,(n−1)f)132 (但し、 n=25 =32=R/f;1極当たりのデー
タ数;0≦j≦y−1;∴0≦j≦4223;jは整
数;y=n×132=4224) に対応する基準エンコーダ16からの出力データEB
〔j〕 EB
〔0〕,EB 〔1〕,…,EB 〔j〕,… …,EB 〔y−2〕,EB 〔y−1〕 を求める。ここで、n(=25 =32)はRDコンバー
タ21の最大データ値R(=212=4096)を設定数
f(=27 =128)で除した値であり、モータ11が
(360/132)°回転する毎、即ち1極毎に、CP
U27が132極レゾルバ20から取り込むデータ数で
ある。従って、132極レゾルバ20が360°回転す
ると、全体でy(=n×132=4224)個のデータ
数となる。
【0055】そして、その時々の出力データBma〔j〕
に対する基準エンコーダ16の出力データEB 〔j〕の
値、即ち、 (0,EB
〔0〕), (f,EB 〔1〕), ・・・・・・・・ ((n−1)f,EB 〔n−1〕), (0,EB 〔n〕), (f,EB 〔n+1〕), ・・・・・・・・ ((n−2)f ,EB 〔y−2〕) ((n−1)f ,EB 〔y−1〕) をRAM28に記憶する。
【0056】次に、CPU27は1回転補正データ作成
処理を実行する。1回転補正データ作成処理は、測定し
た1回転レゾルバ12の出力データAma〔i〕と対応す
る基準エンコーダ16の出力データEA 〔i〕から出力
データAma〔i〕に対する1回転補正データΔAma
〔i〕を作成する。
【0057】先ず、CPU27は基準エンコーダ16の
出力データEA 〔i〕に対して、 |EA 〔i〕−EB 〔h〕| (0≦h≦y−1 ∴ 0≦h≦4223 ;hは整
数) が最小となる時の出力データEB 〔h〕を求め、出力デ
ータEA 〔i〕の番号iに対する出力データEB 〔h〕
の番号hを求める。そして、1回転レゾルバ12のi番
の1回転補正データΔAma〔i〕を次式にて算出してP
ROM22に記憶する。
【0058】ΔAma〔i〕=h・f−i・e×132 =128・h−4・i×132 ここで、上式の右辺第1項h・fは132極レゾルバ1
3の出力データBma〔h〕をアブソリュート化した値で
ある。又、右辺第2項のi・eは1回転レゾルバ12の
出力データAma〔i〕を表し、i・e×132はこの出
力データAma〔i〕を132極レゾルバ13の出力デー
タBma〔i〕に換算した値である。従って、fは12
8、eは4なので、ΔAma〔i〕=128・h−4・i
×132となる。
【0059】次に、CPU27は多極基準データ作成処
理を実行する。多極基準データ作成処理は、多極レゾル
バ13の各出力データBma〔j〕に対応する基準エンコ
ーダ16の出力データEB 〔j〕からその出力データB
ma〔i〕に対する多極基準データIp〔i〕を次式にて
求める。
【0060】Ip〔j〕=EB 〔j〕・y・f/Pmax (但し、Pmax は基準エンコーダ16の最大データ値) ここで、上式の右辺は基準エンコーダ16の出力データ
EB 〔j〕を132極レゾルバ13の出力データBmaに
換算した値である。
【0061】次に、CPU27は多極補正データ作成処
理を実行する。多極補正データ作成処理は、各出力デー
タBma〔j〕に対する多極基準データIp〔j〕とその
出力データBma〔j〕に対するアブソリュートデータj
・fとから多極補正データΔBma〔j〕を次式にて算出
してPROM22に記憶する。
【0062】ΔBma〔j〕=Ip〔j〕−j・f ここで、上式の右辺第2項j・fは出力データBma
〔j〕をアブソリュート化した値である。
【0063】次に、CPU27は平均化補正データ作成
処理を実行する。平均化補正データ作成処理は、1回転
補正データ作成処理にて作成した各1回転補正データΔ
Ama〔i〕をその前後に隣合う1個ずつの1回転補正デ
ータΔAma〔i−1〕及びΔAma〔i+1〕とを次式に
て平均化して平均化補正データ〈ΔAma〔i〕〉を作成
し、PROM22に記憶する。
【0064】 〈ΔAma〔i〕〉=ΣΔAma〔i+u〕/3 ;(uは−1,0,1) =(ΔAma〔i−1〕+ΔAma〔i〕+ΔAma〔i+1〕)/3 以上で、1回転レゾルバ12の出力データAma〔i〕に
対する平均化補正データ〈ΔAma〔i〕〉及び多極レゾ
ルバ13の出力データBma〔j〕に対する多極補正デー
タΔBma〔j〕がそれぞれ作成され、PROM22に記
憶される。この両補正データ〈ΔAma〔i〕〉,ΔBma
〔j〕が記憶されたPROM22は1回転レゾルバ12
及び多極レゾルバ13が使用される回転角度検出装置の
制御コンピュータ26内に内蔵されて用いられる。
【0065】次に、内蔵する各レゾルバ12,13の出
力データAma〔i〕,Bma〔j〕に対する補正データ
〈ΔAma〔i〕〉,ΔBma〔j〕が作成されたモータ1
1の出力軸1の回転角を測定する回転角度検出装置につ
いて説明する。尚、本実施例の回転角度検出装置は従来
例と基本的に同一の構成である。即ち、モータ11に内
蔵される各レゾルバ12,13の各コイル12b,13
bの入力側には基準発信器23が接続される。又、各コ
イル12b,13bの出力側は切換スイッチ24及びR
Dコンバータ25を介して制御コンピュータ26に接続
されている。尚、RDコンバータ25は補正データ作成
装置のRDコンバータ20,21と同じくその分解能が
12(=R)になっている。
【0066】制御コンピュータ26は、中央処理装置
(以下、CPUという)29、一時記憶メモリ(以下R
AMという)30及び記憶手段としてのPROM22か
ら構成されている。このPROM22には前記補正デー
タ作成装置にて作成された平均化補正データ〈ΔAma
〔i〕〉及び多極補正データΔBma〔j〕が記憶されて
いる。即ち、平均化補正データ〈ΔAma〔i〕〉は、R
Dコンバータ25を介して出力される1回転レゾルバ1
2の各出力データAma〔i〕に対する補正データであ
り、多極補正データΔBma〔j〕同じくRDコンバータ
25を介して出力される132極レゾルバ13の各出力
データBma〔j〕に対する補正データである。
【0067】又、PROM22には回転位置算出プログ
ラムが収容されている。CPU29はこの回転位置算出
プログラムにて、入力した1回転レゾルバ12の初期位
置θK に対する出力データAma(以下初期位置データA
K という)を対応する平均化補正データ〈ΔAma
〔i〕〉にて補正した1回転補正初期位置データAKSを
算出する。又、CPU29は1回転補正初期位置データ
AKS及び132極レゾルバ13の初期位置に対応する出
力データBma(以下初期位置データBK という)から1
32極レゾルバ13の初期位置データBK に対応する極
(以下初期極TBKという)を割り出す。又、CPU29
は初期極TBK及び初期位置データBK から初期位置デー
タBK をアブソリュート化した初期位置アブソリュート
データBaKを算出する。そして、この初期位置アブソリ
ュートデータBaKを対応する多極補正データΔBma
〔j〕で補正して初期位置θK に対応する回転初期位置
データとしての多極補正初期位置データBKSを算出す
る。さらに、CPU29は所定時間が経過する毎に得ら
れる132極レゾルバ13の出力データBma(以下Bma
(t)という)をその前に得られた出力データBmaと比
較して対応する極(以下TBK(t)という)を新たに割
り出す。又、この極TBK(t)及び出力データBma
(t)から出力データBma(t)をアブソリュート化し
たアブソリュートデータBaK(t)を算出する。そし
て、このアブソリュートデータBaK(t)を対応する多
極補正データΔBma(t)にて補正してその回転位置に
対する回転位置データとしての補正位置データBKS
(t)を算出するようになっている。
【0068】又、RAM30には上記各データが一時的
に記憶されるようになっている。次に、上記の回転角度
検出装置による回転角度の検出方法について説明する。
先ず、CPU29はモータ11が初期位置θK にある状
態で1回転補正初期位置データ算出手段としての1回転
補正初期位置データ算出処理を行う。1回転補正初期位
置データ算出処理は、先ず、1回転レゾルバ12の初期
位置データAK、132極レゾルバ13の初期位置デー
タBK を取り込む。CPU29は取り込んだ1回転レゾ
ルバ12の初期位置データAK を設定数fで除し、その
小数点以下を切り捨てた値を求める。そして、その求め
た値に対応する平均化補正データ〈ΔAma〔i〕〉をP
ROM22から読み出す。即ち、次式の処理を行う。
【0069】〈ΔAma〔i〕〉=〈ΔAma〔[AK /f
+0.5]〕〉 ここで、[ ]はガウス記号であり、右辺の[AK /f
+0.5]は初期位置データAK を設定数fで除した値
を四捨五入することを意味する。即ち、〈ΔAma〔[A
K /f+0.5]〕〉は初期位置データAK に最も近い
出力データAma〔i〕に対応する平均化補正データ〈Δ
Ama〔i〕〉を意味する。次に、CPU29はこの平均
化補正データ〈ΔAma〔[AK /f+0.5]〕〉にて
1回転レゾルバ12の初期位置データAK を補正した値
である補正初期位置データAKSを次式にて算出する。
【0070】AKS=AK ×132+〈ΔAma〔[AK /
f+0.5]〕〉 ここで、上式の右辺第1項は初期位置データAK を13
2極レゾルバ13の出力データBma〔j〕に換算した値
を表す。
【0071】次に、CPU29は初期極割り出し手段と
しての初期極割り出し処理を実行する。初期極割り出し
処理は、先ず、算出した1回転レゾルバ12の補正初期
位置データAKSをRDコンバータ25の最大データ値で
あるn・f(=R)で除して、その商AKS(H)及び余
りAKS(L)を求める。この商AKS(H)に1を加えた
値は132極レゾルバ13の仮の初期極Tck となる。
【0072】 AKS/(n・f)=AKS(H)…AKS(L) 次に、CPU29は初期位置データBK と余りAKS
(L)との差を求め、この差を最大データ値であるn・
f(=R)で除した値Gを次式にて算出する。
【0073】G=(BK −AKS(L))/(n・f) この値Gは132極レゾルバ13の1極当たりのデータ
数に対する初期位置データBK と余りAKS(L)との差
の比を表す。CPU29はこの値Gに基づいて補正初期
位置データAKSから割り出された仮の初期極TBK(=A
KS(H)+1)を実際に初期位置データBK を出力した
真の初期極に修正する。即ち、以下のように132極レ
ゾルバ13の真の初期極TBK(=RN /(n・f)+
1)を割り出す。ここで、値RN は以下のように決定さ
れる。
【0074】−3/8≦G≦3/8 の時は RN =A
KS(H)×(n・f) (この時初期極は、TBK=AKS(H)+1) 5/8≦G<1 の時は RN =(AKS(H)−
1)×(n・f) (この時初期極は、TBK=AKS(H)) −1<G≦−5/8の時は RN =(AKS(H)+1)
×(n・f) (この時初期極は、TBK=AKS(H)+2) 即ち、値RN は初期極TBKの1 つ前の極の極番に、RD
コンバータ25の最大データ数R(=n・f)を乗じた
値である。そして、−3/8≦G≦3/8の場合は、初
期位置データBK を出力した極TBK(即ち、132極レ
ゾルバ13の初期極)が補正初期位置データAKSにて割
り出された仮の初期極TBK(=AKS(H)+1)と同じ
極になる場合であり、真の初期極TBKはAKS(H)+1
となる。又、5/8≦G<1の場合は、初期極TBKが仮
の初期極の1つ前の極(AKS(H))であった場合であ
り、真の初期極TBKはAKS(H)となる。又、−1<G
≦−5/8の場合は、初期極TBKが仮の初期極の1つ後
の極(AKS(H)+2)であった場合であり、真の初期
極TBKはAKS(H)+2となる。
【0075】ここで初期位置データBK と余りAKS
(L)との差は最大でもR/2よりも小さいことが前提
とされている。何故なら、差がR/2よりも大きい場合
を含めると、初期位置データBK と余りAKS(L)との
差から把握される両者の位置関係に2通り以上の組合せ
が生じるため、初期極TBKを特定することができなくな
るためである。即ち、値Gは−1<G<1の範囲にあ
り、−1/2<G<1/2の範囲では、初期位置データ
BK を出力した初期極TBKと余りAKS(L)に対応する
仮の極とが同一の極であることが分かる。又、−1<G
<−1/2の範囲では、初期極TBKが仮の極の1つ後の
極であることが分かる。反対に、1/2<G<1の範囲
では、初期極TBKが仮の極の1つ前の極であることが分
かる。
【0076】又、本実施例で値Gの範囲を上記の3つの
場合、即ち、−3/8≦G≦3/8、5/8≦G<1及
び−1<G≦−5/8とし、−5/8<G<−3/8及
び3/8<G<5/8の範囲を除いているのは、初期位
置データAK ,BK の検出誤差により、初期位置データ
BK が存在する極と補正初期位置データAKSから求めら
れた仮の初期極TBKとの関係が誤って判断されるのを防
ぐためである。即ち、CPU29は、この範囲の値Gが
得られた場合は、データが異常であるとして初期極TBK
の割り出しを行わず、モータ11の回転により次に得ら
れた出力データAma,Bamを初期位置データAK ,BK
として初期極TBKの割り出しを行うようになっている。
【0077】次に、CPU29は132極レゾルバ13
の初期位置アブソリュートデータ算出手段としての初期
位置アブソリュートデータ算出処理を実行する。初期位
置アブソリュートデータ算出処理は、前記初期極割り出
し処理において算出した値RN 及び132極レゾルバ1
3の初期位置データBK から、この初期位置データBK
をアブソリュート化したアブソリュートデータBaKを次
式にて算出する。
【0078】BaK=RN +BK 次に、CPU29は多極補正初期位置データ算出手段と
しての多極補正初期位置データ算出処理を実行する。多
極補正初期位置データ算出処理は、多極補正データΔB
ma〔j〕にてアブソリュートデータBaKを補正した値で
ある補正初期位置データBKSを次式にて算出する。
【0079】 BKS=BaK+ΔBma〔[BaK/f+0.5]〕 即ち、算出したアブソリュートデータBaKを設定数fで
除し、その小数点以下を切り捨てた値を求める。その求
めた値に対応する多極補正データΔBma〔j〕にてアブ
ソリュートデータBaKを補正して補正初期位置データB
KSを算出する。
【0080】そして、CPU29は、算出した補正初期
位置データBKSを初期位置θK における回転初期位置デ
ータとして出力する。次に、CPU29は極割り出し手
段としての極割り出し処理、アブソリュートデータ算出
手段としてのアブソリュートデータ算出処理及び補正位
置データ算出手段としての補正位置データ算出処理を実
行する。
【0081】先ず、CPU29は初期位置データAK ,
BK を取り込んでから所定時間tだけ経過すると、再び
RDコンバータ25を介して1回転レゾルバ12及び多
極レゾルバ13の出力データAma(t),Bma(t)を
取り込む。ここで、出力データAma(t)はCPU29
が1回転レゾルバ12から初期位置データAK を取り込
んでからt時間後に取り込む出力データAmaを意味し、
出力データBma(t)は同じく132極レゾルバ13か
らt時間後に取り込む出力データBmaを意味する。尚、
この時間tは、モータ11の最大回転速度が132極レ
ゾルバ13の1極に対する回転角を飛び越さない値に設
定されている。
【0082】極割り出し処理は、先ず、時間t後に取り
込んだ132極レゾルバ13の出力データBma(t)に
付き、次の不等式が成立するか否かを判断する。 |BK −Bma(t)|≧R/2 |BK −Bma(t)|は(BK −Bma(t))の絶対値
を表す。上記の不等式は132極レゾルバ13の出力デ
ータBma(t)の存在する極TBK(t)が初期位置デー
タBK と同じか、あるいは前後の隣の極に移ったかを判
断するためのものである。即ち、初期位置データBK と
出力データBma(t)との差を132極レゾルバ13の
1極当たりのデータ数Rの半分と比較することにより、
初期位置データBK と出力データBma(t)が同一の極
であるか、それとも隣合う極であるかを判断する。
【0083】CPU29は不等式が成立しない場合、即
ち132極レゾルバ13の出力データBma(t)が存在
する極TBK(t)が初期極TBKと同一である場合には、
アブソリュートデータ算出処理としてアブソリュートデ
ータBak(t)を次式にて算出する。
【0084】BaK(t)=RN +Bma(t) 但し、RN =(TBK−1)×(n・f) そして、CPU29は補正位置データ算出処理として、
多極補正データΔBma〔j〕にて出力データBma(t)
を補正した値である補正位置データBKS(t)を次式に
て算出し回転位置データとして出力する。
【0085】BKS(t)=BaK(t)+ΔBma〔[BaK
(t)/f+0.5]〕 即ち、算出したアブソリュートデータBaK(t)を設定
数fで除し、その小数点以下を切り捨てた値を求める。
その求めた値に対応する多極補正データΔBma〔j〕に
てアブソリュートデータBaK(t)を補正して補正位置
データBKS(t)を算出し、回転位置データとして出力
する。
【0086】不等式が成立する場合、即ち132極レゾ
ルバ13の出力データBma(t)が存在する極TBK
(t)が初期極TBKの隣の極に移った場合には、CPU
29は極割り出し処理として次式の演算を行う。
【0087】RN =RN ±(n・f) この式は、132極レゾルバの出力データBma(t)が
存在する極が初期極TBKの隣の極に移ったことを示す。
【0088】次に、CPU29はアブソリュートデータ
算出処理としてアブソリュートデータBaK(t)を次式
にて算出する。 BaK(t)=RN +BK 但し、RN =RN ±(n・f)=(TBK−1)×(n・
f)±(n・f) そして、CPU29は補正位置データ算出処理として補
正位置データBKS(t)を次式にて算出し、回転位置デ
ータとして出力する。
【0089】BKS(t)=BaK(t)+ΔBma〔[BaK
(t)/f+0.5]〕 即ち、算出したアブソリュートデータBaK(t)を設定
数で除し、その小数点以下を切り捨てた値を求める。そ
の求めた値に対応する多極補正データΔBma〔j〕にて
アブソリュートデータBaK(t)を補正して補正位置デ
ータBKS(t)を算出し、回転位置データとして出力す
る。
【0090】以後CPU29は時間tの経過毎に、順次
132極レゾルバ13の出力データBma(2t),Bma
(3t),…を取り込む。そして、逐次各出力データB
ma(2t),Bma(3t),…とその前に得られた出力
データBma(t),Bma(2t),…との差をR/2と
比較し、その比較結果からその出力データBma(2
t),Bma(3t),…に対応する極TBK(2t),T
BK(3t),…の移り変わりを判断する。この比較結果
から新たに対応する極を特定し、この極と出力データB
ma(2t),Bma(3t),…からアブソリュートデー
タBaKを算出する。さらに、このアブソリュートデータ
BaKを多極補正データΔBma〔j〕にて補正して補正位
置データBKS(2t),BKS(3t)を算出し、その回
転位置における回転位置データとして出力する。
【0091】次に、上記の平均化補正データ〈ΔAma
〔i〕〉及び多極補正データΔBma〔j〕を用いる回転
角度検出装置の作用について説明する。図1に実線F2
で示す回転角θ−出力データAma特性において、Ama
〔w−1〕,Ama〔w〕,Ama〔w+1〕をそれぞれ1
回転設定データAma〔i〕とする。即ち、この各1回転
設定データAma〔w−1〕,Ama〔w〕,Ama〔w+
1〕はそれぞれ設定数fだけ離れている。そして、この
各1回転設定データAma〔w−1〕,Ama〔w〕,Ama
〔w+1〕に対応する回転角をそれぞれθ(w-1) ,θ
(w) ,θ(w+1) とする。
【0092】先ず、CPU29は初期位置θK において
1回転レゾルバ12の初期位置データAK を取り込む
と、この初期位置データAK に対する1回転補正データ
ΔAma〔i〕の値iをi=[AK /f+0.5]にて算
出する。ここで、この値iがwであるとする。
【0093】図1に示すように、初期位置θK に対する
初期位置データAK から算出される1回転補正データΔ
Ama〔w〕に対応する1回転設定データAma〔w〕の前
後の1回転設定データAma〔w−1〕及びAma〔w+
1〕が、実線F2 で示すような回転角θ−出力データA
ma特性により離れた回転角θ(w-1) 又はθ(w+1) に対応
する場合、隣合う1回転補正データΔAma〔w〕とΔA
ma〔w−1〕又はΔAma〔w〕とΔAma〔w+1〕との
差は大きくなる。
【0094】モータ11が初期位置θK にある状態で、
出力軸に径方向の外力が加わると、、回転角θK −出力
データAma特性が実線F2 からずれる。そして、初期位
置θK において実際の初期位置データAK と異なる出力
データAZ が取り込まれる。そして、この出力データA
Z に対応する1回転補正データΔAma〔i〕として1回
転補正データΔAma〔w−1〕又はΔAma〔w+1〕が
求められたとする。この出力データAmaが平均化されて
いない1回転補正データΔAma〔w−1〕又はΔAma
〔w+1〕にて補正されて算出される補正初期位置デー
タをAKS″〔Z,w−1〕又はAKS″〔Z,w+1〕と
する。この補正初期位置データAKS″〔Z,w−1〕又
はAKS″〔Z,w+1〕は、実際の初期位置θK に対応
する初期位置データAK と平均化されていない1回転補
正データΔAma〔w〕から求められる1回転補正初期位
置データAKS″〔K,w〕から大きくずれる値になる。
ここで、1回転補正初期位置データAKS″〔Z,w〕
は、初期位置データAZ 及び補正データΔAma〔w〕に
て算出される1回転補正初期位置データを意味する。従
って、算出された補正初期位置データAKS″〔Z,w−
1〕又はAKS″〔Z,w+1〕から求められる初期極T
BK〔w−1〕又はTBK〔w+1〕は、多極レゾルバ13
の初期位置データBK に対応する極TBKと異なってしま
う可能性が大きくなる。
【0095】上記において、初期位置データAK に対す
る補正が平均化補正データ〈ΔAma〔i〕〉にて行われ
ると、出力データAZ が平均化補正データ〈ΔAma〔w
−1〕〉又は〈ΔAma〔w+1〕〉にて補正されて1回
転補正初期位置データAKS〔Z,w−1〕又はAKS
〔Z,w+1〕が求められる。この場合、平均化補正デ
ータ〈ΔAma〔w〕〉と〈ΔAma〔w−1〕〉又は〈Δ
Ama〔w〕〉と〈ΔAma〔w+1〕〉との差は、補正デ
ータΔAma〔w〕とΔAma〔w−1〕又は〈ΔAma
〔w〕〉とΔAma〔w+1〕との差よりも小さい。この
結果、算出された1回転補正初期位置データAKS〔Z,
w−1〕又はAKS〔Z,w+1〕の、初期位置データA
K と平均化補正データΔAma〔w〕から求められる1回
転補正初期位置データAKS〔K,w〕に対する差は、平
均化されていない補正データΔAma〔w−1〕又はΔA
ma〔w+1〕を用いて算出された補正初期位置データA
KS″〔Z,w−1〕又はAKS″〔Z,w+1〕の、初期
位置データAK と平均化されていない1回転補正データ
ΔAma〔i〕から求められる1回転補正初期位置データ
AKS″〔K,w〕に対する差よりも小さくなる。
【0096】従って、1回転補正初期位置データAKS
〔Z,w−1〕又はAKS〔Z,w+1〕から特定される
132極レゾルバ13の初期極TBK〔w−1〕又はTBK
〔w+1〕は、出力データAK 及び平均化補正データ
〈ΔAma〔w〕〉から求められる1回転補正初期位置デ
ータAKS〔K,w〕から特定される初期極TBKに対して
ずれにくくなる。そして、この初期極TBK及び132極
レゾルバ13の初期位置データBK からアブソリュート
データBaKが算出される。さらに、このアブソリュート
データBaK及び多極補正データΔBma〔j〕から多極補
正初期位置データBKSが算出され、回転初期位置データ
として出力される。この結果、出力軸に径方向の外力が
加わった状態でも、初期位置θK に対する精度の高い回
転初期位置データBKSが算出される。
【0097】又、CPU29は所定時間tが経過する
と、多極レゾルバ13の出力データBma(t)を取り込
む。そして、CPU29はこの出力データBma(t)を
初期位置データBK と比較し、極TBKの移り変わりを判
断する。そして、この結果から出力データBma(t)が
対応する極TBK(t)を特定し、新たに特定した極TBK
(t)及び出力データBma(t)からアブソリュートデ
ータBaK(t)を算出し、多極補正データΔBma(t)
を加算して補正位置データを求める。ここで、出力軸に
径方向の外力が加わっている状態においても、1回転レ
ゾルバ12の初期位置データAK から求められる初期極
TBKの実際の初期位置θK に対応する初期極TBKに対す
るずれが抑制されている。従って、この初期極TBKを基
準にして順次得られる多極レゾルバ13の出力データB
ma同士の比較により割り出される極も同様に精度良く特
定される。そして、この新たに特定された極TBK及び出
力データBmaから算出される補正位置データBKS(t)
が精度の高い回転位置データとなる。
【0098】以上詳述したように、本実施例のレゾルバ
の補正データ作成方法及び補正データ作成装置によれ
ば、1回転レゾルバ12の各出力データAma〔i〕に対
して作成された1回転補正データΔAma〔i〕がその前
後に隣合う1回転補正データΔAma〔i−1〕,ΔAma
〔i+1〕と平均化されて平均化補正データ〈ΔAma
〔i〕〉が作成される。この結果、各平均化補正データ
〈ΔAma〔i〕〉間の差が1回転補正データΔAma
〔i〕間の差よりも縮小される。従って、検出誤差によ
り初期位置データが本来得られるべき初期位置データか
らずれ、その結果本来の初期位置データに対して用いら
れるべき平均化補正データ〈ΔAma〔w〕〉に隣合う平
均化補正データ〈ΔAma〔w−1〕〉又は〈ΔAma〔w
+1〕〉にて初期位置データAK の補正が行われても、
算出された1回転補正初期位置データAKS〔Z,w−
1〕又は〔Z,w+1〕の実際の1回転補正初期位置デ
ータAKS〔K,w〕に対する補正による誤差の拡大を抑
制することができる1回転補正データを作成することが
できる。
【0099】又、本実施例の回転角度検出方法及び回転
角度検出装置によれば、1回転レゾルバ12の初期位置
データAK が平均化補正データ〈ΔAma〔i〕〉にて補
正されて1回転補正初期位置データAKSが作成され、こ
の1回転補正初期位置データAKSにて132極レゾルバ
13の初期極TBKが特定される。従って、出力軸に径方
向の外力が加わった結果、初期位置θK において平均化
補正データ〈ΔAma〔i〕〉作成時の出力データAK か
らずれた出力データAZ が出力されても、この出力デー
タAZ を平均化補正データ〈ΔAma〔w−1〕〉又は
〈ΔAma〔w−1〕〉にて補正して作成した1回転補正
初期位置データAKS〔Z,w−1〕又はAKS〔Z,w+
1〕から特定される132極レゾルバ13の初期極TBK
は実際の初期位置θK に対応する初期極TBKに対してず
れたものとなりにくい。さらに、以後この初期極TBK及
び132極レゾルバ12の各出力データBK ,Bmaから
算出される回転位置データBKSが実際の回転位置に対し
てずれにくくなる。従って、モータ11の出力軸に径方
向の外力が加わった状態においても、精度の高い回転位
置データを得ることができる。
【0100】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに構成することもできる。 (1) 上記実施例では、1回転レゾルバ12及び多極
レゾルバ13からなるレゾルバにおいて実施したが、1
回転レゾルバ12及び互いに異なる極数を有する複数の
多極レゾルバからなるレゾルバにおいて、その1回転レ
ゾルバ12の1回転補正データΔAma〔i〕を平均化補
正データ〈ΔAma〔i〕〉としてもよい。
【0101】又、多極レゾルバ13の極数を132極以
外の例えば120極、150極等の極数としてもよい。 (2) 上記実施例では、1回転補正データΔAma
〔i〕をその前後の1つずつの1回転補正データΔAma
〔i−1〕,ΔAma〔i+1〕と平均したが、前後2つ
ずつの1回転補正データΔAma〔i〕と平均してもよ
く、又、3つ以上の1回転補正データΔAma〔i〕と平
均してもよい。
【0102】又、上記実施例では、1回転補正データΔ
Ama〔i〕をその前後の等しい数の1回転補正データΔ
Ama〔i−1〕,ΔAma〔i+1〕と平均したが、これ
を前後の異なる数の1回転補正データとで平均してもよ
い。即ち、例えば、後ろ側に続く1回転補正データΔA
ma〔i+1〕,ΔAma〔i+2〕とで平均したデータを
平均化補正データ〈ΔAma〔i〕〉としてもよい。 (3) 上記実施例では、1回転補正データΔAma〔i
−1〕,ΔAma〔i〕,ΔAma〔i+1〕の平均化を、
相加平均(算術平均)にて行ったが、これを幾何平均
(相乗平均)又は調和平均にて平均化した平均化補正デ
ータ〈ΔAma〔i〕〉としてもよい。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、初期位置において検出する初期位置デー
タに誤差が生じても、初期位置データに対する補正によ
る誤差の拡大を抑制することができる補正データを作成
することができる。
【0104】又、請求項2,3に記載の発明によれば、
初期位置において検出する初期位置データに誤差が生じ
ても、初期位置データの補正による誤差の拡大を抑制し
て精度の高い回転角の検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を具体化した一実施例としての1回転
レゾルバの出力データに対する補正データの作成及びそ
の作用を説明するためのグラフである。
【図2】レゾルバが組み込まれたダイレクトドライブモ
ータを示す縦断面図である。
【図3】補正データ作成装置を示すブロック図である。
【図4】1回転レゾルバ及び多極レゾルバの出力信号を
示すグラフである。
【図5】1回転補正レゾルバ及び多極レゾルバのRDコ
ンバータ変換出力データ並びに基準エンコーダの出力デ
ータを示すグラフである。
【図6】ダイレクトドライブモータの製品回路ブロック
を示すブロック図である。
【図7】磁気的に影響を受けた1回転レゾルバのRDコ
ンバータ変換出力データを示すグラフである。
【図8】図7のグラフの一部を拡大したグラフである。
【符号の説明】
12…1回転レゾルバ、13…多極レゾルバ、16…基
準エンコーダ、22…記憶手段としてのPROM、27
…基準データ作成手段、1回転補正データ作成手段、多
極基準データ作成手段、多極補正データ作成手段及び平
均化補正データ作成手段としてのCPU、29…1回転
補正初期位置データ算出手段、初期極割り出し手段、初
期位置アブソリュートデータ算出手段手段、多極補正初
期位置データ算出手段、極割り出し手段、アブソリュー
トデータ算出手段及び補正位置データ算出手段としての
CPU、Ama〔i〕…1回転設定データ、Bma〔j〕…
多極設定データ、EA 〔i〕,EB 〔j〕…基準デー
タ、h・f…アブソリュートデータ、ΔAma〔i〕,Δ
Ama〔i−1〕,ΔAma〔i+1〕…1回転補正デー
タ、Ip〔j〕…多極基準データ、ΔBma〔j〕…多極
補正データ、〈ΔAma〔i〕〉…平均化補正データ、T
BK…初期極、ΔBma(t)…出力データ、TBK(t)…
極、AKS…1回転補正初期位置データ、BaK…初期位置
アブソリュートデータ、BKS…多極補正初期位置デー
タ、BaK(t)…アブソリュートデータ、BKS(t)…
補正位置データ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02K 24/00 H02K 24/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1回転検出レゾルバ(12)から得られ
    る各1回転設定データデータ(Ama〔i〕)に対する基
    準エンコーダ(16)の各基準データ(EA〔i〕)を
    求めるとともに、多極レゾルバ(13)から得られる各
    多極設定データ(Bma〔j〕)に対する基準エンコーダ
    (16)の各基準データ(EB 〔j〕)を求め、 各多極設定データ(Bma〔j〕)に対してその多極設定
    データ(Bma〔j〕)をアブソリュート化したアブソリ
    ュートデータ(h・f)を作成し、 前記各1回転設定データ(Ama〔i〕)に対する多極設
    定データ(Bma〔j〕)を前記基準エンコーダ(16)
    の各基準データ(EA 〔i〕,EB 〔j〕)から求め
    て、各1回転設定データ(Ama〔i〕)とその1回転設
    定データ(Ama〔i〕)に対応する多極設定データ(B
    ma〔j〕)のアブソリュートデータ(h・f)とからそ
    の1回転設定データ(Ama〔i〕)のそのアブソリュー
    トデータ(h・f)に対する1回転補正データ(ΔAma
    〔i〕)を作成し、 前記各多極設定データ(Bma〔j〕)に対する基準エン
    コーダ(16)の基準データ(EB 〔j〕)からその多
    極設定データ(Bma〔j〕)に対する多極基準データ
    (Ip〔j〕)を求め、 各多極設定データ(Bma〔j〕)に対する多極基準デー
    タ(Ip〔j〕)とその多極設定データ(Bma〔j〕)
    をアブソリュート化したアブソリュートデータ(j・
    f)とから多極補正データ(ΔBma〔j〕)を作成する
    レゾルバにおける補正データ作成方法において、 前記各1回転補正データ(ΔAma〔i〕)を隣合う少な
    くとも1個以上の1回転補正データ(ΔAma〔i−
    1〕,ΔAma〔i+1〕)と平均化した平均化補正デー
    タ(〈ΔAma〔i〕〉)を作成し、この平均化補正デー
    タ(〈ΔAma〔i〕〉)を1回転レゾルバ(12)の各
    1回転測定データ(Ama〔i〕)に対する1回転補正デ
    ータとするレゾルバにおける補正データの作成方法。
  2. 【請求項2】 1回転検出レゾルバ(12)から得られ
    る初期位置データ(AK )から初期位置データ(AK )
    が対応する多極レゾルバ(13)の初期極(TBK)を求
    め、この初期極(TBK)と多極レゾルバ(13)から得
    られる初期位置データ(BK )から回転初期位置データ
    を求めるとともに、順次得られる多極レゾルバの(1
    3)出力データ(Bma(t))からこの出力データ(B
    ma(t))が対応する極(TBK(t))を割り出し、こ
    の極(TBK(t))と出力データ(Bma(t))から回
    転位置データを求める回転角度検出方法において、 請求項1に記載のレゾルバにおける補正データ作成方法
    にて作成された1回転検出レゾルバ(12)の各1回転
    設定データ(Ama〔i〕)に対する平均化補正データ
    (〈ΔAma〔i〕〉)と、多極レゾルバ(13)の各多
    極設定データ(Bma〔j〕)に対する多極補正データ
    (ΔBma〔j〕)を記憶し、 1回転検出レゾルバ(12)の初期位置データ(AK )
    に対応する平均化補正データ(〈ΔAma〔i〕〉)を求
    め、初期位置データ(AK )をこの平均化補正データ
    (〈ΔAma〔i〕〉)にて補正して1回転補正初期位置
    データ(AKS)を算出し、 前記1回転補正初期位置データ(AKS)と多極レゾルバ
    (13)の初期位置データ(AK )とから多極レゾルバ
    (13)の初期極(TBK)を割り出し、 前記初期極(TBK)と多極レゾルバ(13)の初期位置
    データ(AK )とから初期位置データ(AK )をアブソ
    リュート化した初期位置アブソリュートデータ(BaK)
    を算出し、 前記初期位置アブソリュートデータ(BaK)に対応する
    多極補正データ(ΔBma〔j〕)を求め、初期位置アブ
    ソリュートデータ(BaK)をこの多極補正データ(ΔB
    ma〔j〕)にて補正して多極補正初期位置データ(BK
    S)を算出して回転初期位置データとして出力し、 順次得られる多極出力データ(Bma(t))をその前に
    得られた多極出力データ(BK )と比較して、その多極
    出力データ(Bma(t))が対応する多極レゾルバ(1
    3)の極(TBK(t))を割り出し、 前記多極出力データ(Bma(t))と割り出した極(T
    BK(t))とに基づいて、その多極出力データ(Bma
    (t))をアブソリュート化したアブソリュートデータ
    (BaK(t))を算出し、 前記アブソリュートデータ(BaK(t))に対する多極
    補正データ(ΔBma〔j〕)を求め、このアブソリュー
    トデータ(BaK(t))をこの多極補正データ(ΔBma
    〔j〕)にて補正して補正位置データ(BKS(t))を
    算出して回転位置データとして出力するレゾルバにおけ
    る回転角度検出方法。
  3. 【請求項3】 1回転検出レゾルバ(12)と多極レゾ
    ルバ(13)とを備えた回転角度検出装置において、 請求項1に記載のレゾルバにおける補正データ作成方法
    にて作成された1回転検出レゾルバ(12)の各1回転
    設定データ(Ama〔i〕)に対する平均化補正データ
    (〈ΔAma〔i〕〉)と、多極レゾルバ(13)の各多
    極設定データ(Bma〔j〕)に対する多極補正データ
    (ΔBma〔j〕)を記憶する記憶手段(22)と、 1回転検出レゾルバ(12)の初期位置データ(AK )
    に対応する平均化補正データ(〈ΔAma〔i〕〉)を求
    め、初期位置データ(AK )をこの平均化補正データ
    (〈ΔAma〔i〕〉)にて補正して1回転補正初期位置
    データ(AKS)を算出する1回転補正初期位置データ算
    出手段(29)と、 前記1回転補正初期位置データ(AKS)と多極レゾルバ
    (13)の初期位置データ(BK )とから多極レゾルバ
    (13)の初期極(TBK)を割り出す初期極割り出し手
    段(29)と、 前記初期極(TBK)と多極レゾルバ(13)の初期位置
    データ(BK )とから初期位置データ(BK )をアブソ
    リュート化した初期位置アブソリュートデータ(BaK)
    を算出する初期位置アブソリュートデータ算出手段(2
    9)と、 前記初期位置アブソリュートデータ(BaK)に対応する
    多極補正データ(ΔBma〔j〕)を求め、初期位置アブ
    ソリュートデータ(BaK)をこの多極補正データ(ΔB
    ma〔j〕)にて補正して多極補正初期位置データ(BK
    S)を算出して回転初期位置データとして出力する多極
    補正初期位置データ算出手段(29)と、 順次得られる多極出力データ(Bma(t))をその前に
    得られた多極出力データ(BK )と比較して、その多極
    出力データ(Bma(t))が対応する多極レゾルバ(1
    3)の極(TBK(t))を割り出す極割り出し手段(2
    9)と、 前記多極出力データ(Bma(t))と割り出した極(T
    BK(t))とに基づいて、その多極出力データ(Bma
    (t))をアブソリュート化したアブソリュートデータ
    (BaK(t))を算出するアブソリュートデータ算出手
    段(29)と、 前記アブソリュートデータ(BaK(t))に対する多極
    補正データ(ΔBma〔j〕)を求め、このアブソリュー
    トデータ(BaK(t))をこの多極補正データ(ΔBma
    〔j〕)にて補正して補正位置データ(BKS(t))を
    算出して回転位置データとして出力する補正位置データ
    算出手段(29)とからなる回転角度検出装置。
JP10876894A 1994-05-23 1994-05-23 レゾルバにおける補正データ作成方法及び回転角度検出方法並びに回転角度検出装置 Expired - Fee Related JP2607048B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10876894A JP2607048B2 (ja) 1994-05-23 1994-05-23 レゾルバにおける補正データ作成方法及び回転角度検出方法並びに回転角度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10876894A JP2607048B2 (ja) 1994-05-23 1994-05-23 レゾルバにおける補正データ作成方法及び回転角度検出方法並びに回転角度検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07318369A JPH07318369A (ja) 1995-12-08
JP2607048B2 true JP2607048B2 (ja) 1997-05-07

Family

ID=14493001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10876894A Expired - Fee Related JP2607048B2 (ja) 1994-05-23 1994-05-23 レゾルバにおける補正データ作成方法及び回転角度検出方法並びに回転角度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2607048B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006013622A1 (ja) * 2004-08-03 2006-02-09 Ntn Corporation 絶対角度センサ付軸受装置
JP4227132B2 (ja) * 2005-10-07 2009-02-18 三菱電機株式会社 レゾルバ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07318369A (ja) 1995-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107592041B (zh) 用于同步mdps电机和电机位置传感器的方法和装置
US7049776B2 (en) Rotor-position sensor assembly and method for detecting a rotor position
US7664619B2 (en) Fault detection unit for rotation angle detecting device
CN107860404B (zh) 旋转编码器及旋转编码器的绝对角度位置检测方法
JP2004279231A (ja) R/dコンバータ
US20050127906A1 (en) Absolute Magnet Encoder
JP2005061943A (ja) バリアブルリラクタンス型レゾルバ
JP3170449B2 (ja) アブソリュートエンコーダ
JP2607048B2 (ja) レゾルバにおける補正データ作成方法及び回転角度検出方法並びに回転角度検出装置
JP2999473B1 (ja) バリアブルリラクタンス型レゾルバの零位置検出装置
JP5369635B2 (ja) 回転角度位置検出装置および回転角度位置検出方法、並びに回転角度位置検出装置を備えたモータ
JP2607047B2 (ja) 回転角度検出装置
JPH11118521A (ja) Vr形レゾルバ及びレゾルバ信号処理回路
JPH081388B2 (ja) レゾルバにおける補正データ作成方法及び角度検出装置
JPH09210726A (ja) 回転角度検出装置及び回転角検出信号生成回路
JP4798473B2 (ja) 位置検出装置
JPH0854205A (ja) 回転電機の回転位置検出装置
JP3100841B2 (ja) 回転位置検出装置及びその方法
JPH03222686A (ja) 同期電動機のトルク検出方法
JP3557855B2 (ja) リラクタンスモータのトルク制御装置
JP2002039795A (ja) レゾルバおよび、レゾルバの断線検出方法
JP2004304740A (ja) エンコーダ出力分周装置およびr/dコンバータ
JP3576023B2 (ja) モータ速度制御装置
JPH02168113A (ja) 回転角検出装置
JPH0725698Y2 (ja) 回転機の速度検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 16

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 16

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140213

Year of fee payment: 17

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees