JP2606113B2 - シクロヘキセンの製造方法 - Google Patents

シクロヘキセンの製造方法

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JP2606113B2
JP2606113B2 JP5324279A JP32427993A JP2606113B2 JP 2606113 B2 JP2606113 B2 JP 2606113B2 JP 5324279 A JP5324279 A JP 5324279A JP 32427993 A JP32427993 A JP 32427993A JP 2606113 B2 JP2606113 B2 JP 2606113B2
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毅 松岡
善博 甲村
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C5/02Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms by hydrogenation
    • C07C5/10Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms by hydrogenation of aromatic six-membered rings
    • C07C5/11Partial hydrogenation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C2601/16Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring the ring being unsaturated
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベンゼンを部分還元し
てシクロヘキセンを製造する方法に関する。シクロヘキ
センは、ラクタム類、ジカルボン酸類などのポリアミド
原料、リジン原料、医薬、農薬などの重要な中間原料と
して有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】シクロヘキセンの製造方法は様々な方法
が知られており、その中でも、単環芳香族炭化水素をル
テニウム触媒と、アルカリ剤または金属塩等の添加剤を
含有させた水溶液の存在下、水素により部分還元する方
法が、対応するシクロオレフィンの選択率が高く、好ま
しい方法とされている(特公昭56−22850、特開
昭577−130926、特公昭57−7607、特開
昭61−40226、特開昭62−45544等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法でベ
ンゼンよりシクロヘキセンを連続的に製造する場合、ル
テニウム触媒と水からなる水相から、反応生成物及び未
反応原料からなる油相をを取り出す。この場合、工業的
実施に際しては、該油相中に触媒等の反応液中に存在す
る固形分が油相中に混入することを確実に回避するため
には、フィルタ−を通すことが必要性である。しかしな
がら、本発明者等の検討によれば、長時間に渡って反応
を実施すると、前記フィルタ−が予想外に速く閉塞し、
シクロヘキセンを安定に製造することが困難であること
が明らかとなった。フィルターを頻繁に交換することは
現実的ではないので、かかる問題は予想以上に深刻であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上記の
課題を解決し、工業的に有利なシクロヘキセンの製造方
法を提供することにある。この目標達成のため、本発明
者等は鋭意検討を進めた結果、意外にもフィルタ−閉塞
とベンゼン中に含まれる微量不純物に密接な関係がある
ことを見出し、本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、ベンゼンをル
テニウム触媒と水の存在下、液相中で高温、高圧下で水
素により部分還元を行い、反応生成物及び未反応原料か
らなる油相を、触媒スラリ−からなる水相より相分離
し、該油相より連続的にシクロヘキセンを回収する方法
において、原料ベンゼン中のメチルビニルベンゼンの濃
度を10ppm以下とすることを特徴とするシクロヘキ
センの製造方法に存する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用する原料のベンゼンとしては、ベンゼン中のメチル
ビニルベンゼンの濃度が10ppm以下、好ましくは5
ppm以下、特に好ましくは1ppm以下とすることが
必要である。メチルビニルベンゼンがかかる濃度以上含
むベンゼンを原料とすると、 早期にフィルタ−が閉塞
するので、安定にシクロヘキセンを製造することが困難
になる。
【0007】本発明者等の詳細な検討によれば、工業的
に入手される種々のベンゼン中の不純物の組成は、各ベ
ンゼンによってかなり違いがあることを確認している。
これは、ベンゼンの製造法、あるいは、ベンゼンの原料
由来の違いによるものと考えられる。そして、通常のベ
ンゼンの規格では、かかるフィルタ−の閉塞発生の原因
物質であるメチルビニルベンゼンの濃度を規定していな
いため、安易に工業用ベンゼンを使用すると、存在する
メチルビニルベンゼンによって、フィルタ−の閉塞が発
生し、安定なシクロヘキセンの製造を困難にする。
【0008】ベンゼン中のメチルビニルベンゼンの濃度
を10ppm以下にする方法は特に限定されないが、メ
チルビニルベンゼンの含有量が所定量以下の工業用原料
ベンゼンを選択して使用してもよいし、蒸留等の公知の
手段により精製をしてもよい。ベンゼン中に存在するメ
チルビニルベンゼンが、フィルタ−の閉塞の原因となる
機構は明確ではないが、次のような機構によるものと考
えられる。すなわち、メチルビニルベンゼンは反応系中
において、高分子化するなどして、フィルタ−上に蓄積
するものと推定される。
【0009】本発明におけるルテニウム触媒としては、
種々のルテニウム化合物を還元して得られるもの、また
はその調製段階もしくは調製後において他の金属、例え
ば、亜鉛、クロム、モリブテン、コバルト、マンガン、
ニッケル、鉄、金、銅などを加えたルテニウムを主体と
する触媒である。これら金属成分を添加することにより
ルテニウム単独の場合よりも一般的に反応速度は多少小
さくなるものの、選択率を高めることができる。ルテニ
ウムと共に他の金属を用いる場合には、ルテニウムに対
する原子比で、通常0.1〜10の範囲で選択される。
【0010】種々のルテニウム化合物としては特に制限
はされないが、例えば、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝
酸塩、塩酸塩、水酸化物、酸化物、あるいは各種のルテ
ニウムを含む錯体などを用いることができる。還元法と
しては、水素ガスによる還元、あるいはホルマリン、水
素化ホウ素ナトリウム、ヒドラジン等による化学還元法
によって行なうことができる。ルテニウム触媒は担体に
担持してもよく、担体として、シリカ、アルミナ、シリ
カ−アルミナ、ゼオライト、活性炭、あるいは一般的な
金属酸化物、複合酸化物、水酸化物、難水溶性金属塩等
が例示される。ルテニウムは、担体に各種のルテニウム
化合物を通常行なわれる方法、例えば、イオン交換法、
吸着法、共沈法、乾固法などによって担持される。担持
されるルテニウム化合物としては、ルテニウムの塩化
物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、塩酸塩、水酸化物、酸
化物、あるいは各種のルテニウムを含む錯体、またはこ
れら化合物においてルテニウムを金属状態にまで還元し
たものである。また、これらの触媒調製後、他の金属を
共担持してもよい。ルテニウムの担持量は、通常0.0
1〜10重量%である。
【0011】本発明の反応系には、水の存在が必要であ
る。水の量としては、反応形式によって異なるが、通
常、ベンゼンの0.01〜20重量倍であり、好ましく
は、0.1〜5倍量である。水が少なすぎても、多すぎ
ても共存の効果が減少する。また、好ましい水の量にお
いては、反応系から取り出した反応液が有機相と水相に
分離し、有機相に含まれる目的シクロヘキセンの回収が
容易となる。
【0012】また、本発明の反応系にいおては、金属塩
を水中に共存させてもよい。かかる金属塩としてはIU
PAC無機化合物命名法(1989年度版)の周期表の
1族元素、2族元素、亜鉛、鉄、マンガン、コバルトな
どの金属塩の添加が有効であり、特に、亜鉛の塩類の添
加によって好ましい反応成績が得られる。ここで各種金
属の塩類としては、例えば、炭酸塩、酢酸塩等の弱酸
塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、等の強酸塩が使用され
る。金属塩の使用量は、共存する水に対し、通常1×1
-5〜1重量倍である。
【0013】本発明の反応は、反応温度が通常50〜2
50℃、好ましくは100〜220℃、反応圧力が通常
0.1〜20MPaという高温、高圧下で行なわれる。
反応は回分式でも連続的でも実施できるが、工業的には
通常、連続的に行なわれる。反応は原料であるベンゼ
ン、水、触媒などが懸濁された液状反応混合物に水素ガ
スを供給することにより実施され、水素ガスは、かかる
液状反応混合物中にノズル開口部を介して供給される。
【0014】
【実施例】以下に実施例を記すが、本発明はこれらの実
施例によって限定されるものではない。
【0015】実施例1 精密蒸留を施し、メチルビニルベンゼンの含有量が0.
1ppm以下であるベンゼンを使用して、ベンゼン3
3.9重量%、シリカを担持したルテニウム触媒1.4
重量%、及び6重量%硫酸亜鉛水溶液を64.7重量%
のスラリ−に、ノズル開口部より水素ガスを供給し、反
応圧力5.0MPa、温度150℃にて、高速攪拌を行
いながら、ベンゼンを連続的に供給し、ベンゼンの部分
水素化反応を行った(油相の平均滞留時間35分)。更
に、反応器内には静置槽を設置し、静置槽内にて油相と
水相を分離させ、更に、油相を口径5μmのフィルタ−
を通過させた後、採取した。反応開始500時間後、フ
ィルタ−を取り出して観察したところ、蓄積物は認めら
れなかった。
【0016】比較例1 メチルビニルベンゼンが20ppm存在するベンゼンを
用いる以外は実施例1と同様にベンゼンの部分水素化反
応を実施した。反応開始後500時間後、フィルタ−は
閉塞し、油相の抜き出しが行えなくなった。フィルタ−
を取り出して観察したところ堆積物が蓄積していた。
【0017】
【発明の効果】本発明の方法により、ベンゼンを部分還
元してシクロヘキセンを工業的に製造する場合において
障害となる、反応液の分離フィルターの閉塞を抑制する
ことができるので、シクロヘキセンを長期に安定して製
造することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンゼンをルテニウム触媒と水の存在
    下、液相中で高温、高圧下で水素により部分還元を行
    い、反応生成物及び未反応原料からなる油相を、触媒ス
    ラリ−からなる水相より相分離し、該油相より連続的に
    シクロヘキセンを回収する方法において、原料ベンゼン
    中のメチルビニルベンゼンの濃度を10ppm以下とす
    ることを特徴とするシクロヘキセンの製造方法。
JP5324279A 1993-12-22 1993-12-22 シクロヘキセンの製造方法 Expired - Lifetime JP2606113B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03238047A (ja) * 1990-02-14 1991-10-23 Asahi Chem Ind Co Ltd 触媒スラリーの前処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03238047A (ja) * 1990-02-14 1991-10-23 Asahi Chem Ind Co Ltd 触媒スラリーの前処理方法

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