JP2605638Y2 - 静圧主軸の軸受構造 - Google Patents

静圧主軸の軸受構造

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JP2605638Y2
JP2605638Y2 JP1991107835U JP10783591U JP2605638Y2 JP 2605638 Y2 JP2605638 Y2 JP 2605638Y2 JP 1991107835 U JP1991107835 U JP 1991107835U JP 10783591 U JP10783591 U JP 10783591U JP 2605638 Y2 JP2605638 Y2 JP 2605638Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、静圧主軸の軸受構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の静圧主軸の軸受構造は、図5に示
すように、スピンドル101を2個の軸受102・103で両側
より外嵌めして回動自在に支持し、その軸受102・103を
ハウジング104に内嵌め固着していた。この静圧主軸で
は、スピンドル101が2個の軸受102・103で径方向に支
持され、さらにスピンドル101の中央大径のスラスト部1
05はその両端面に対向する軸受102・103の端面から流体
を流出させて軸方向の支持を行っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ここで、軸受102・103
は共に内周面はスピンドル101の外周面と嵌合接触し、
外周面はハウジング104と嵌合固着するために、軸受102
・103の内周面と外周面とは同一軸芯上にあるように加
工せねばならず現実の加工では困難を伴う。また、スピ
ンドル101を2個の軸受102と軸受103とで行うため、両
者の内周面、外周面、軸芯の一致も実際の加工では困難
を伴う。
【0004】これらの加工精度がスピンドル101の回転
精度に影響を与え、スピンドル101、軸受102、軸受10
3、ハウジング104の各単品の加工精度を厳しく管理せね
ばならない。また、この静圧主軸では、軸方向の支持は
スラスト部105に軸受102・103壁体内に穿設した軸方向
の流路106・107を端面に開口108・109して行っている
が、軸受102・103に軸方向の流路106・107を設けるため
に、軸受102・103は長くならざるを得ず、スピンドル10
1も長くなってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は上記の
事情に鑑み、静圧主軸の回転精度がよく出て、コンパク
トで、かつ、スラスト剛性がある静圧主軸の軸受構造と
すべく、スピンドルとスピンドルに外嵌まりしてスピン
ドルを回転自在に支持する一体化したラジアル軸受ハウ
ジングと、ラジアル軸受ハウジングの両端部に当接し前
記スピンドルの両端部に固着したスラスト軸受とよりな
り、上記スピンドルに対向する流体の供給口を備えたラ
ジアル軸受ポケットを上記ラジアル軸受ハウジングに設
けてなる静圧主軸の軸受構造であって、上記軸受ポケッ
トの両側のランドであって、上記スラスト軸受に隣接す
るランドの長さをL2 、他方のランドの長さをL1 、上
記スラスト軸受の外方への突出長さをL3 、上記スピン
ドルの半径をr0 、上記スラスト軸受の半径をr1 とし
たときに、 L1 ≧L2 +L3 ・(r1 +r0 )/2r01 ≠L2 である静圧主軸の軸受構造とした。
【0006】
【作用】スピンドルのラジアル軸受は、1個のハウジン
グで構成したので、静圧主軸の回転精度がよく出て、コ
ンパクトであり、また、スピンドルの両端部に固着した
スラスト軸受とよりなる静圧主軸の軸受構造において、
前記スピンドル外周面とラジアル軸受ハウジング内周面
との間に介在するラジアル軸受用流体を、スラスト軸受
と軸受ハウジング端面間に流入させたのでスラスト剛性
がある。
【0007】
【実施例】本考案を添付する図面に示す具体的な一実施
例に基づいて以下詳細に説明する。図1に、具体的な静
圧主軸の軸受構造を示す。スピンドル1に外嵌まりして
スピンドル1を回転自在に支持する一体化したラジアル
軸受ハウジング2がある。ラジアル軸受ハウジング2の
両端3・4に当接し、前記スピンドル1の両端部に固着
したスラスト軸受5・6が設けてある。
【0008】ラジアル軸受ハウジング2のスピンドル1
外周面に対向する部位にラジアル軸受ポケット7・8を
刻設してある。このラジアル軸受ポケット7・8にはそ
れぞれ油圧調整弁9・10が連通させてあり、この油圧調
整弁9・10よりラジアル軸受ポケット7・8に流体が供
給される。図1では明確でないが、スピンドル1外周面
とラジアル軸受ハウジング2内周面との間には間隙が介
在し、そこに流体は流入する。この流体によりスピンド
ル1の径方向を支持する。油圧調整弁9・10よりラジア
ル軸受ポケット7・8に流入した流体は、ラジアル軸受
ポケット7・8よりスピンドル1外周面とラジアル軸受
ハウジング2内周面との間の間隙を経た流体は、ラジア
ル軸受ハウジング2の端面3・4とスラスト軸受5・6
との間の間隙のスラスト軸受ポケット11・12に流入し
て、スピンドル1の軸方向を支持する。
【0009】図1の静圧主軸の軸受構造を模式図で表し
たのが、図2である。スピンドル51に外嵌まりしてス
ピンドル51を回転自在に支持する一体化したラジアル
軸受ハウジング52がある。ラジアル軸受ハウジング5
2の端面53に対向し、前記スピンドル1に固着したス
ラスト軸受56が設けてある。ここで、ラジアル軸受ポ
ケット58には油圧調整弁60から流体が供給され、そ
の流体はスピンドル51外周面とラジアル軸受ハウジン
グ52内周面との間の間隙を通り、スラスト軸受56と
ラジアル軸受ハウジング52の端面53との間のスラス
ト軸受ポケット62に流入する。ここで、ラジアル軸受
ポケット58の両側の他方のランド52aと上記スラス
ト軸受56に隣接するランド52bとのそれぞれの長さ
をL1 ,L2 とし、スラスト軸受56と端面53との間
隙をH1 とし、スラスト軸受56の外方へ突出長さをL
3 とする。
【0010】一方、図3に示すように、公知の静圧主軸
の軸受構造であると、ラジアル軸受ハウジング202とス
ピンドル201との間には、ランド 252a、 252bがあ
り、流体は両側方に流れようとする。また、図4に示す
ように、公知の静圧主軸の軸受構造では、図3のものに
スラスト軸受256が付加され、ラジアル軸受ハウジング2
02の端面にスラスト軸受256が当接したものである。こ
の場合は、流体が端面253とスラスト軸受256とでせき止
められ、ランド 252a部への流出せずにポケット258の
半径方向に流入し、流体は端面253とスラスト軸受256間
には介在せず、スラスト201の剛性は得られない。
【0011】これに対し、本考案は、図2に示すよう
に、スラスト軸受56と端面53との間に間隙を介在させス
ラスト軸受ポケット62を介在させたので、スピンドル51
にはスラスト剛性が得られる。スラスト剛性について実
際に実験を行った結果は次のとおりであった。
【0012】
【表1】
【0013】したがって、スラスト軸受56と端面53との
間の間隙H1 に流れる流量に比例してスラスト剛性が高
まり、ランド52aの長さL1 に対し、ランド52bの長さ
2は非対称にし、
【0014】
【数1】
【0015】になるように調整を行うとよい。ここで、
上記の数式1を、図6に基づいて説明する。軸受半径r
0 、ランドL1 ,L2 ,L3 、各ランド面積S1
2 ,S3 、スラスト幅r1 とする。 L1 側の絞り面積は、S1 =2πr0 1 … (1) L2 側の絞り面積は、S2 =2πr0 2 … (2) L3 側の絞り面積は、S3 =π (r1 2 −r0 2) … (3) (1),(2),(3) よりS1 側の面積を大きくすることにより
スラスト剛性が出せるため、 S1 ≧S2 +S3 … (4) 2πr0 1 ≧2πr0 2 +π (r1 2 −r0 2)
【0016】
【数2】
【0017】
【数3】
【0018】ここで、r1 −r0 =L3 であるから、数
式1が成り立つ。
【0019】
【考案の効果】本考案は、上述のように、スピンドルと
スピンドルに外嵌まりしてスピンドルを回転自在に支持
する一体化したラジアル軸受ハウジングと、ラジアル軸
受ハウジングの両端部に当接し前記スピンドルの両端部
に固着したスラスト軸受とよりなり、上記スピンドルに
対向する流体の供給口を備えたラジアル軸受ポケットを
上記軸受ハウジングに設けてなる静圧主軸の軸受構造で
あって、上記ラジアル軸受ポケットの両側のランドであ
って、上記スラスト軸受に隣接するランドの長さを
2 、他方のランドの長さをL1 、上記スラスト軸受の
外方への突出長さをL3 、上記スピンドルの半径を
0 、上記スラスト軸受の半径をr1 としたときに、 L1 ≧L2 +L3 ・(r1 +r0 )/2r01 ≠L2 である静圧主軸の軸受構造であるので、静圧主軸の回転
精度がよく出て、コンパクトで、かつ、スラスト剛性が
ある静圧主軸の軸受構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の具体的な静圧主軸の軸受構造の半分を
断面した側面図である。
【図2】図1の静圧主軸の軸受構造を模式的に表した側
面断面図である。
【図3】従来の静圧主軸の軸受構造のラジアル軸受ハウ
ジングの断面図と、スラスト軸受にラジアル軸受ハウジ
ングに付けた状態の断面図との2面図である。
【図4】従来の静圧主軸の軸受構造の縦断側面図であ
る。
【図5】従来の静圧主軸の軸受構造の縦断側面図であ
る。
【図6】表1の計算用参照図である。
【符号の説明】
51…スピンドル 52…ラジアル軸受ハウジング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルとスピンドルに外嵌まりして
    スピンドルを回転自在に支持する一体化したラジアル軸
    受ハウジングと、ラジアル軸受ハウジングの両端部に当
    接し前記スピンドルの両端部に固着したスラスト軸受と
    よりなり、上記スピンドルに対向する流体の供給口を備
    えたラジアル軸受ポケットを上記軸受ハウジングに設け
    てなる静圧主軸の軸受構造であって、上記ラジアル軸受
    ポケットの両側のランドであって、上記スラスト軸受に
    隣接するランドの長さをL2 、他方のランドの長さをL
    1 、上記スラスト軸受の外方への突出長さをL3 、上記
    スピンドルの半径をr0 、上記スラスト軸受の半径をr
    1 としたときに、 L1 ≧L2 +L3 ・(r1 +r0 )/2r01 ≠L2 であることを特徴とする静圧主軸の軸受構造。
JP1991107835U 1991-12-27 1991-12-27 静圧主軸の軸受構造 Expired - Lifetime JP2605638Y2 (ja)

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