JP2604836Y2 - 懸架装置 - Google Patents

懸架装置

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JP2604836Y2
JP2604836Y2 JP1993013271U JP1327193U JP2604836Y2 JP 2604836 Y2 JP2604836 Y2 JP 2604836Y2 JP 1993013271 U JP1993013271 U JP 1993013271U JP 1327193 U JP1327193 U JP 1327193U JP 2604836 Y2 JP2604836 Y2 JP 2604836Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は旋回走行(コーナリン
グ)時の車体のロール(横傾)または加減速時の車体の
ピツチ(前後傾)を抑える懸架装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば実開平3-40108 号公報に開示され
る懸架装置では、平坦路の直進走行で各車輪を支持する
空気ばねを互いに連通した状態にすれば、車体のロール
やピツチがないほぼ安定した姿勢を保つことができ、加
減速や旋回などの走行条件に応じて、各車輪の空気ばね
の空気量を独立に加減すれば、車体の車体のロールやピ
ツチを積極的に抑えることができる。しかし、上述の懸
架装置では配管や各種制御弁の電気的制御が複雑になる
という難点がある。
【0003】一般に、車体のロールを抑えるために、車
体に回動可能に支持した横方向の捩り棒(トーシヨンバ
ー)の両端を前後方向へ湾曲したうえ、左右の車輪を支
持する懸架腕ないしナツクルへ結合しているが、捩り棒
のばね定数を大きくすると、左右の車輪の上下運動が互
いに干渉することとなり、乗り心地を悪くする。捩り棒
のばね定数を走行条件に応じて変更できるものも知られ
ているが、無段階に加減できるものではない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は上述の
問題に鑑み、特別な制御を必要とせず、構成が簡単で、
車体のロールまたはピツチを抑制でき、かつロール剛性
またはピツチ剛性を無段階に加減できる、懸架装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の構成は左右の各車輪を支持する各懸架腕と
車体との間に、懸架シリンダの端部と懸架シリンダに嵌
挿したピストンから突出するロツドとを連結し、一方の
車輪の懸架シリンダの上端室と他方の車輪の懸架シリン
ダの下端室とを、1対のエコライザの両端室に接続し、
各エコライザはシリンダの内部に1対の浮動ピストンを
嵌挿してなり、1対の浮動ピストンの間の空気室を圧力
制御弁を介して空気槽に接続したことを特徴とする。ま
た、本考案の構成は車体の両側において前後の各車輪を
支持する各懸架腕と車体との間に、懸架シリンダの端部
と懸架シリンダに嵌挿したピストンから突出するロツド
とを連結し、一方の車輪の懸架シリンダの上端室と他方
の車輪の懸架シリンダの下端室とを、1対のエコライザ
の両端室に接続し、各エコライザはシリンダの内部に1
対の浮動ピストンを嵌挿してなり、1対の浮動ピストン
の間の空気室を圧力制御弁を介して空気槽に接続したこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案によれば、車体のロールを抑えるため
に、左右の各車輪を支持する懸架シリンダにおいて、一
方の懸架シリンダの上端室と他方の懸架シリンダの下端
室とをエコライザにより接続することにより、例えば一
方の車輪が路面入力により突き上げられると、つまり一
方の懸架シリンダが短縮されると、一方の懸架シリンダ
の上端室の油がエコライザへ排出され、エコライザの油
が他方の懸架シリンダの下端室へ供給され、他方の懸架
シリンダも短縮される。この結果、車体のロールが抑え
られる。
【0007】エコライザは左右の懸架シリンダの上下端
室を直接連通するものではなく、中間の空気室を区画す
る1対の浮動ピストンが作動し、急激な車輪の上下運動
を緩和し、同時に一方の懸架シリンダから排出された油
量とほぼ同じ油量を、他方の懸架シリンダへ供給する。
空気室の空気圧を高くするほど、ロール剛性は高くな
る。
【0008】
【実施例】図1は本考案による車体のロールを抑制する
懸架装置の概略構成を示す背面図である。図1は前輪の
懸架装置を示すが、後輪のものも同様に構成される。左
右の各前輪20は各懸架腕16の端部に結合したナツク
ル19に支持される。各懸架腕16は車体8の下部に、
前後方向の支軸15により傾動可能に支持される。車体
8と各懸架腕16との間に配設される懸架シリンダ10
は、上端に結合した支板10aを弾性ブツシユ9により
車体8に連結され、懸架シリンダ10に嵌合したピスト
ン14から下方へ突出するロツド17を、継手18によ
り懸架腕16へ連結される。
【0009】本考案によれば、左右の懸架シリンダ10
の上下端室が1対のエコライザ7,7aにより交差して
接続される。各エコライザ7,7aはシリンダ6に1対
の浮動ピストン5を嵌挿してなり、1対の浮動ピストン
5の間の空気室4は圧力制御弁3を経て空気槽2へ接続
される。空気槽2は図示してない空気圧縮機から加圧空
気を充填される。エコライザ7の左端室は左前輪20の
懸架シリンダ10の下端室13へ連通され、右端室は右
前輪20の懸架シリンダ10の上端室12へ連通され
る。エコライザ7aの左端室は左前輪の懸架シリンダ1
0の上端室12へ連通され、右端室は右前輪の懸架シリ
ンダ10の下端室13へ連通される。
【0010】次に、本考案による懸架装置の作動につい
て説明する。車両の直進走行時、路面入力が左右の前輪
20に作用すると、各懸架腕16は支軸15を中心とし
て上下に傾動する。この時、各ピストン14が懸架シリ
ンダ10に対し昇降し、各懸架シリンダ10の上下端室
12,13の油は各エコライザ7,7aの端室との間を
往復流動し、空気室4の空気を圧縮・膨張させる。こう
して、懸架腕16の上下振動が緩和される。
【0011】旋回走行(コーナリング)時、例えば路面
入力により左前輪20が突き上げられると、左前輪20
の懸架シリンダ10のピストン14が上昇し、上端室1
2の油がエコライザ7aの左端室へ流れ、エコライザ7
の左端室の油が下端室13へ吸い込まれる。エコライザ
7aの左側の浮動ピストン5は右方へ押され、空気室4
の空気を加圧しつつ、右側の浮動ピストン5を右方へ押
す。したがつて、エコライザ7aの右端室の油が右前輪
20の懸架シリンダ10の下端室13へ流れ、上端室1
2の油がエコライザ7の右端室へ流れるので、右前輪2
0の懸架シリンダ10のピストン14が上昇し、右前輪
20も相対的に上昇する。
【0012】上述のように、左右1対の懸架腕16はほ
ぼ対称的な傾動動作をするので、車体8のロールが抑制
される。走行条件に応じて圧力制御弁3を手動または電
気的に制御し、空気槽2から空気室4へ供給する空気量
ないし空気圧を加減すれば、路面入力に対する空気室4
の容積変化の割合が変化する。例えば、旋回走行時、空
気室4の空気圧を高くすれば、一方の懸架シリンダ10
の伸縮動作(懸架シリンダ10に対するピストン14の
相対的昇降動作)が、他方の懸架シリンダ10を伸縮さ
せる力が大きくなる。つまり、ロール剛性が大きくなる
ので、車体のロールはより効果的に抑制される。
【0013】図2は車体のピツチを抑制する懸架装置の
平面図であり、図1に示す構成部材と同じものに共通の
符号を付してある。左側のエコライザ7の前端室は鎖線
で示す配管により、左前輪20の懸架シリンダ10の下
端室へ連通され、エコライザ7の後端室は実線で示す配
管により、左後輪20aの懸架シリンダ10Aの上端室
へ連通される。エコライザ7aの前端室は実線で示す配
管により、左前輪20の懸架シリンダ10の上端室へ連
通され、エコライザ7aの後端室は左後輪20aの懸架
シリンダ10Aの下端室へ連通される。同様に、右前輪
20の懸架シリンダ10と、右後輪20aの懸架シリン
ダ10Aとの各上下端室も、エコライザ7,7aにより
接続される。
【0014】制動時、車体荷重の前方移動により前輪2
0の各懸架シリンダ10が短縮されると、懸架シリンダ
10の上端室の油が各エコライザ7aの前端室へ排出さ
れ、各エコライザ7aの後端室の油が懸架シリンダ10
Aの下端室へ供給され、後輪20aの各懸架シリンダ1
0Aも短縮するので、車体のピツチ(前傾)が抑えられ
る。
【0015】なお、上述の実施例では、懸架シリンダの
ピストンの上下端面の受圧面積は等しくなつているが、
本考案は段付シリンダ型のエコライザを用いれば、ピス
トンの上下端面の受圧面積が異なる懸架シリンダにも適
用できる。
【0016】
【考案の効果】本考案は上述のように、左右の各車輪を
支持する各懸架腕と車体との間に、懸架シリンダの端部
と懸架シリンダに嵌挿したピストンから突出するロツド
とを連結し、一方の車輪の懸架シリンダの上端室と他方
の車輪の懸架シリンダの下端室とを、1対のエコライザ
の両端室に接続し、各エコライザはシリンダの内部に1
対の浮動ピストンを嵌挿してなり、1対の浮動ピストン
の間の空気室を圧力制御弁を介して空気槽に接続したも
のであり、懸架シリンダをエコライザにより接続するだ
けであるから、配管が簡単であり、特別な電気的制御装
置を必要とせず、僅かなコスト負担で車体のロールまた
はピツチを効果的に抑制できる。
【0017】エコライザの空気室の空気圧を加減するこ
とにより、走行条件に適した車体のロール剛性またはピ
ツチ剛性を無段階に調整できる。
【0018】ロツドがピストンから上方または下方へ突
出している一般的な懸架シリンダでは、ピストンの上下
面の受圧面積が異なるので、ピストンの昇降に伴う上下
両端室間を出入りする油の過不足を解消するための緩衝
室が設けられているが、この緩衝室はエコライザを備え
たことにより不要になるので、懸架シリンダの構成が簡
単になり、車輪の懸架部に余裕空間ができ、より広い機
関室が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車体のロールを抑えるための懸架
装置の背面図である。
【図2】車体のピツチを抑えるための懸架装置の平面図
である。
【符号の説明】
2:空気槽 3:圧力制御弁 4:空気室 5:浮動ピ
ストン 6:シリンダ7,7a:エコライザ 8:車体
9:弾性ブツシユ 10,10A:懸架シリンダ 1
0a:支板 12:上端室 13:下端室 14:ピス
トン 15:支軸 16:懸架腕 17:ロツド 1
8:ピン 19:ナツクル 20:車輪

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右の各車輪を支持する各懸架腕と車体と
    の間に、懸架シリンダの端部と懸架シリンダに嵌挿した
    ピストンから突出するロツドとを連結し、一方の車輪の
    懸架シリンダの上端室と他方の車輪の懸架シリンダの下
    端室とを、1対のエコライザの両端室に接続し、各エコ
    ライザはシリンダの内部に1対の浮動ピストンを嵌挿し
    てなり、1対の浮動ピストンの間の空気室を圧力制御弁
    を介して空気槽に接続したことを特徴とする懸架装置。
  2. 【請求項2】車体の両側において前後の各車輪を支持す
    る各懸架腕と車体との間に、懸架シリンダの端部と懸架
    シリンダに嵌挿したピストンから突出するロツドとを連
    結し、一方の車輪の懸架シリンダの上端室と他方の車輪
    の懸架シリンダの下端室とを、1対のエコライザの両端
    室に接続し、各エコライザはシリンダの内部に1対の浮
    動ピストンを嵌挿してなり、1対の浮動ピストンの間の
    空気室を圧力制御弁を介して空気槽に接続したことを特
    徴とする懸架装置。
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FR2985687B1 (fr) * 2012-01-16 2014-02-07 Peugeot Citroen Automobiles Sa Systeme anti-devers pour vehicule automobile, comportant des amortisseurs
KR101338449B1 (ko) * 2012-05-25 2013-12-10 현대자동차주식회사 차량용 안티 롤 장치

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