JP2604506Y2 - 畜 柵 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、畜舎畜房内に堆積する
畜糞、敷オガを、家畜自身の行動により畜房外へ排出さ
せる為の構造を持たせた柵に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の畜柵は、縦柵棒の最下部に横棒が
連結されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の畜柵は、最下部
に横棒を連結している為、家畜自身に糞、敷オガを踏み
出させる場合、最下部の横棒がバリケードとなり、スム
ーズに排出しない欠点がある。これをスムーズに自然排
出するように解決するものである。

【０００４】従来は、畜房内に糞が堆積する為、逐次こ
れを人が畜房外に排出しなければなず、その労力と時間
を要している欠点がある。これを人的労力を要せずに畜
房外に排出できるようにする。

【０００５】従来では、糞尿が畜房内で堆積して腐敗
し、それからガスが発生して飼育環境を著しく害してい
る。この場合、畜房内に糞尿を堆積させないことで、ガ
ス発生を未然に無くするようにする。

【０００６】

【問題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成する為に、柵の最下部の縦柵棒に対する横棒連結を一
切排斥する。そして、家畜自身に柵の下部より畜房外に
糞を排出させる。その構造の柵にする。

【０００７】

【作用】畜房３を仕切る板柵６の飼料供給側の反対側端
の支柱９に、上横棒７と下横棒１０を連結している。こ
の７と１０の間に適度な間隔で縦柵棒２を複数本連結し
ている。この２は１０より下部方向に突出しており、そ
の２の最下部に横連結棒が一切連結されていない。そし
て、１０より下部の２と２の間を家畜に押された糞、敷
オガ１１が糞尿集積清掃通路４へと人的管理を要せず自
然落下排出する。

【０００８】

【実施例】実施例番こついて図面を参照し説明する。第
１図は、畜舎１の側面図であるが畜房が中央から両側に
復列に並んでいる。その畜房を仕切り板柵６で仕切って
いる。

【０００９】第２図では、畜房を仕切る板柵６の端、畜
舎中央の反対側に立てた支柱９の上部に上横棒７を固定
バンド８で自在状態に固定している。第４図の側面図も
参照していただきたい。支柱９の下部に予め設けてある
下横棒１０を固定する固定金具１３に１０を入れ込み、
差し込み棒１２を差し込み１０を固定している

【００１０】第３図参照では、７と１０の間を適度な間
隔で縦柵棒２が連結してある。この２は１０より下部に
延長突出している。そして、その１０より下部に２を横
連結する棒を一切排斥しており、２のみがフリーに存在
する構造にしてある。

【００１１】第２図参照では、１０より下部の２の間隙
から、糞尿の混合した敷オガ１１が家畜の動作で、人的
労力を要せず糞尿集積清掃通路４に自然排出している。
第４図はその側面図である。

【００１２】第５図では、家畜出荷後、敷オガ入れ換え
の為、敷オガを畜房外にショベルカーで押し出している
側面図である。これは、１２を抜き、柵全体を上部８を
起点に回転させ跳ね上げて畜舎柱へロープで固定してお
り、その柵をオープンしてから、糞、敷オガを押し出
す。その様子を表してある。

【００１３】

【考案の効果】本考案は、上述のとおり構成されている
ので次に記載の効果を奏する。柵の最下部２の間隙か
ら、糞尿、敷オガがスムーズに清掃通路４に畜房床３よ
り人的管理を必要とせず家畜の動作で自然排出する。そ
の効果を奏する。

【００１４】糞尿が逐次畜房から排出するので、家畜自
身にガスの弊害が直接及ばず、飼育環境が最良に保たれ
る効果を奏する。

【００１５】家畜飼育期間中、清掃の為、畜房へ人が入
る事無く飼育できることで人的労力手間が省かれ、飼育
管理上、飼育者にゆとりができる。その効果を奏する。

【００１６】従来の柵では、最下部に横棒が存在し、こ
れがバリケードとなりスムーズに糞敷オガが排出しな
い。その点、最下部の横棒を排斥することで、バリケー
ドを外したように、糞、敷オガの排出がスムーズに行な
われる。これに対し、従来の柵では、最下部と床に間隙
を持たせすぎると、家畜が横棒と床の間に挟まれた状態
になり事故が多発する。本願は、この点、最下部の横棒
を排斥することでこれを解決するものである。その効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 畜舎の側面断面図である。畜房と清掃通路の
関係を表してある。

【図２】 畜房より、糞敷オガが清掃通路へ排出してい
る様子を表した斜視図断面図である。

【図３】 柵の正面図である。

【図４】 柵の側面断面図である。

【図５】 柵を開け、ショベルを使っている状況の側面
断面図である。

【符号の説明】

１ 畜舎 ２ 縦柵棒 ３ 畜房床 ４ 糞尿集積清掃通路 ５ 畜舎柱 ６ 畜房仕切り板柵 ７ 上横棒 ８ 自在固定バンド ９ 支柱 １０ 下横棒 １１ 糞尿、敷オガ １２ 差し込み棒 １３ 下横棒固定金具 １４ 自在固定バンドビス １５ ショベルバケット

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柵を構成する上横棒（７）と下横棒（１
   ０）に対して、適度な間隔を於いて縦柵棒（２）を縦方
   向に複数本を連結して柵を構成している。その縦柵棒
   （２）の下部先端が畜房床面（３）に向かい下横棒（１
   ０）より下部に突出延長されている。その下横棒（１
   ０）より延長された縦柵棒（２）の最下部先端部に間隙
   して隣接する隣り合わせた縦柵棒（２）とに横方向へ横
   棒連結が一切されていない柵であって、このように、縦
   柵棒（２）の最下部に横棒が一切連結されておらず縦柵
   棒（２）の先端がフリー状態であることを特徴とする畜
   柵。