JP2603913B2 - 呼吸器官鍛錬器 - Google Patents
呼吸器官鍛錬器Info
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Description
F、単位:リットル/分、以下ピークフローという)の
測定機能を兼ね備えた呼吸器官鍛錬器具に関するもので
ある。
慢性閉塞性肺疾患の治療、手術後の肺機能回復等を行う
ことを目的とした装置について、本出願人が平成1年4
月13日に出願した特願平1第93594号(平成5年
12月16日公告の特公平5第87265号)「呼吸器
官鍛錬器」の文献がある。この呼吸器官鍛錬器は、呼気
の吹き込みを繰り返しかつその強さを高めることによっ
て、呼吸器官の成育を促し、機能を向上させるという効
果がある。
て、ピークフローと、1秒間継続して出し得る最大呼気
量(FEV1 、単位:リットル、以下1秒量という)が
あり、この目的のために、従来はいわゆるピークフロー
メータが使用されてきた。このピークフローメータのう
ち、器械式のものは、気流量(単位:リットル/分)に
応じて作動するピストンの位置を目盛上で読み取り、ピ
ークフローを測定するものである。この器械式ピークフ
ローメータは、構造上、ピークフローは測定できるが1
秒量は測定できなかった。これに対し、電子式のもの
は、前記ピークフローと1秒量の測定が可能である。
ークフローメータは、それぞれ単機能であるため、呼吸
訓練とそれによる肺機能の改善の定量的な測定を行おう
とした場合、使用が煩雑であり、またこれらを個人的に
所有するとなると患者の負担も増すという問題があっ
た。
目してなされたもので、その課題とするところは、肺機
能を客観的に評価する指標であるピークフローと1秒量
を測定する機能を呼吸器官鍛錬器に組み込むことによ
り、呼吸訓練からそれによる肺機能の改善の定量的な測
定までを1台で効果的に行えるようにすることである。
め、本発明は、呼気の吹き込み口を有し、かつ呼気の気
流抵抗調節手段を有するか、または呼気の吹き込み口を
有し、かつ気流抵抗の異なる複数のものからなる呼気吹
込手段と、呼気の圧力と呼気の気流量を検出するための
共通の圧力検出手段と、訓練モードと測定モードのいず
れかを選択するための切換手段と、選択されたモードよ
り訓練モードの時は少なくとも呼気圧を報知し、測定モ
ードの時は少なくとも最大呼気流量を報知する報知手段
とによって呼吸器官鍛錬器を構成するという手段を講じ
たものである。
として呼気の吹き込み口とそこに吹き込まれた呼気の気
流抵抗を調節するための気流抵抗調節手段、または気流
抵抗の異なる複数のものを有するので、気流抵抗は大の
方向へ調節すると呼吸器官を鍛錬する訓練モードに使用
でき、気流抵抗を小の方向へ調節すると肺機能を測定す
る測定モードに使用することができる。
き込まれた呼気の圧力と気流量を検出する共通の手段で
あり、このため1個の検出手段によって呼気の圧力と気
流量の検出の双方の目的に応じている。
23で行なうことができ、圧力検出手段31によって検
出された信号は切換手段23の切換操作に応じて演算処
理すされる。その処理結果から訓練モードのときは少な
くとも呼気圧を報知することによって訓練の達成度合を
知り、また測定モードのときは少なくとも最大呼気流量
を報知することによって肺機能の客観的な把握を可能に
する。
観を示したものである。その本体20内部の電気回路の
構成は、図8のブロック図に示してある。
の吹き込み口11を一端に有し、他の一端に排出口13
を開口し、その中間に通気口14を開口した構成を有す
る。この排出口13は後述の測定モードで使用する時に
小さい気流抵抗が得られるよう大径の開口面積を有して
いる。調節体12は、排出口13の外側にかぶせるキャ
ップ状をしており、一端に後述の訓練モードの時に大き
い気流抵抗を得るための小径の排出口13′を有する
(図2)。調節体12と排出口13により気流抵抗調節
手段を構成する。すなわち、調節体12を呼気吹込手段
10へ嵌めると大きな気流抵抗が得られ、外すと小さな
気流抵抗が得られる。
接続されており、その他端は本体20との接続部材16
に接続している。この通気パイプ15は、曲げ及び伸縮
が可能な蛇腹状の又は弾力材料製のもので良い。通気パ
イプ15は、共通の圧力検出手段31への通気路21の
一部を構成する。また接続部材16は、本体接続口22
へ着脱できるようになっていることが望ましい。共通の
圧力検出手段31は、例えば拡散型半導体圧力センサで
ある。共通の圧力検出手段31の出力信号は、異なる利
得のパス32、アナログ値をデジタル値に変換するA/
D変換器33を経て、演算手段30へ入力される。演算
手段30は中央演算処理装置(CPU)からなり、全体
の制御を司っている。
選択するとともに、訓練モードでは回数設定手段を兼ね
ている。50、100、または150の各位置へ動かす
と訓練モードが選択され、その数字がそれぞれ回数設定
手段の設定値となり、指定された値が報知手段の1つで
ある表示部36へ表示される。ここで、呼気吹込手段1
0の気流抵抗を大の方へ調節し、呼気を吹込口11へ吹
き込むと、呼気の圧力が通気路21を経て共通の圧力検
出手段31に印加され、電圧値として検出される。検出
された信号は、異なる利得のパス32の中から最小の利
得のパスで電圧増幅され、A/D変換器33を通じてデ
ジタル信号に変換され演算手段30へ入力される。演算
手段30は、得られたデジタル信号から呼気圧を算出す
る。
ードの時に使用者は各自の呼吸器官の成長度合乃至は機
能の程度に応じて圧力値を設定して訓練を開始すること
ができる。強度設定手段24の強度は例えば1から5ま
で5段階に設定できる。圧力レベルランプ26は、報知
手段の1つであり、1〜8の数字は呼気圧のレベルを示
しており、呼気圧が増すに従い、1→2→3と8まで順
次点灯する。ここで圧力レベルランプ26は、圧力の強
度設定手段24と対応づけられており、圧力強度設定手
段24を1に設定すると、小さい呼気圧でも8まで点灯
し、5に設定すると、大きな呼気圧を加えないと8まで
点灯しない。その様子を図9に示す。
表示部36の値が1つずつ減じる。0になるとメロディ
IC29から出力される音楽信号が増幅器63で電流増
幅され、報知手段の1つであるスピーカ28を通じてメ
ロディが鳴るようになっている。ここで記憶スイッチ2
5が押されると演算手段30は、訓練データ(切換手段
23で設定された回数設定値、圧力強度設定手段24の
設定値、レベルランプ26の8が点灯した回数及びその
時の年、月、日、時、分の時計情報)を電池(図示しな
い)によってバックアップされた不揮発性の内部記憶手
段39であるスタティックRAMと、不揮発性の外部記
憶手段34であるメモリカードへ記憶する。時計機能6
0は演算手段30の水晶の発振周波数をもとに演算手段
30自らが作り出すもので、年、月、日、時、分の情報
が得られるようになっている。さらに、印刷スイッチ6
1が押されると、演算手段30は、内部記憶手段39に
記憶されている訓練データを印刷手段41であるプリン
タへ印字出力する。尚、呼気圧の計算方法の詳細は後述
する。
へ動かすと、測定モードが選択され、それぞれピークフ
ロー、1秒量が指定される。ここで、呼気吹込手段10
の気流抵抗を小の方に調節し、呼気を吹込口11へ吹き
込むと、気流量に応じて発生した呼気の圧力が通気路2
1を経て共通の圧力検出手段31に印加され、電圧値と
して検出される。検出された信号は、異なる利得のパス
32の中から最適のパスで電圧増幅され、A/D変換器
33を通じてデジタル信号に変換され演算手段30へ入
力される。演算手段30は、得られたデジタル信号から
気流量を求め、その最大値であるピークフローと、気流
量を1秒間積分した値、すなわち1秒間継続して出し得
る最大呼気量である1秒量の両方を算出する。表示部3
6へは、切換手段23が、PEFを示している時は、ピ
ークフローを、FEV1 を示しているときは、1秒量を
表示する。
手段30は、測定データ(算出したピークフローと1秒
量とその時の年、月、日、時、分の時計情報)を内部記
憶手段39と、外部記憶手段34へ記憶する。さらに、
印刷スイッチ61が押されると、演算手段30は、内部
記憶手段39に記憶されている測定データを印刷手段4
1へ印字出力する。27は電源スイッチ兼用のボリュー
ムスイッチ、35は外部記憶手段34の着脱部、37は
電源入力コネクタ、38はパイロットランプを示す。
尚、ピークフローと1秒量の計算方法の詳細は後述す
る。
へ送信する方法を示す。同図(a)は患者が直接本体2
0を病院に持ち込み、本体20と病院にあるコンピュー
タをRS−422またはRS−232Cインターフェー
スを介して接続する方法である。この場合は、コンピュ
ータのソフトウェアが起動し、その処理手順に応じて、
送信スイッチ62を押すと、演算手段30は、外部通信
手段40を通じて、内部記憶手段39へ記憶された訓練
データと測定データをコンピュータへ送信する。
置したコンピュータと本体20をRS−422またはR
S−232Cインターフェースを介して接続し、コンピ
ュータとモデムをRS−422またはRS−232Cイ
ンターフェースを介して接続して、電話同線を通して訓
練データと測定データを送信する方法である。この場合
も図10(a)と同様、患者のコンピュータのソフトウ
ェアが起動し、その処理手順に応じて、送信スイッチ6
2を押すと、演算手段30は、外部通信手段40を通じ
て、内部記憶手段39へ記憶された訓練データと測定デ
ータが患者のコンピュータに取り込まれ、電話回線を通
じて、病院のコンピュータへ送信される。
データがコンピュータに送信され、医師はこの訓練デー
タと測定データにより、患者の肺機能を診断するととも
に、次の訓練への指示を与えることができる。後者の場
合は、訓練データと測定データが遠隔的に把握され、電
話などで指示を受けられるため、通院の負担を軽減でき
る。
るので、呼吸器官鍛錬器として使用する場合、まず切換
手段23を50、100、または150のいずれかの位
置へ移動させ、訓練モードを選択しておく。次に、気流
抵抗を上げる方向に調節し、呼気吹込手段10に呼気を
吹き込む。その後の使用法及び作動は特公平5−872
65号のものとほぼ同様である。
は圧力強度設定手段24を1の位置にし、切換手段23
の回数設定値を最少の50にする。この時表示部36に
50の数字が表示される。そこで呼気を吹き込み口11
に吹き込むと、その呼気の圧力の強さが、呼気圧の強さ
を設定する圧力強度設定手段24の設定値に達したとき
は圧力レベルランプ26の1〜8まですべて点灯し、表
示された数字を1減ずる。つまり吹き込んでも表示され
た数字が減らない場合には、吹き込む努力が不足してい
るのであるから、使用者はさらに強く吹き込まなければ
ならないことを知る。その際においても、レベルランプ
26は点灯するのでさらにどの程度の努力を加えれば良
いかを知ることができるから、使用者は呼気の強さを感
じながら鍛錬できる訳である。
練データ(切換手段23で設定された回数設定値、強度
設定手段24の設定値、レベルランプ26の8が点灯し
た回数及びその時の年、月、日、時、分の時計情報)を
内部記憶手段39と、外部記憶手段34へ記憶する。さ
らに、印刷スイッチ61が押されると、内部記憶手段3
9に記憶されている訓練データが印刷手段41へ印字出
力され、日々の訓練状況を記録として残すことが出来
る。
する場合、まず切換手段23をPEFまたはFEV1 の
いずれかの位置へ移動させ測定モードを選択しておく。
次に、気流抵抗を小の方へ調節する。呼気吹込手段10
に呼気が吹き込まれると、ピークフローと1秒量の両方
が計算され、ここで記憶スイッチ29が押されると、測
定データ(算出したピークフローと1秒量とその時の
年、月、日、時、分の時計情報)を内部記憶手段39
と、外部記憶手段34へ記憶する。さらに、印刷スイッ
チ61が押されると、内部記憶手段39に記憶されてい
る測定データが印刷手段41へ印字出力され、日々の肺
機能の変化を記録として残すことができる。
データを合わせると、日々の呼吸訓練と、それがどのよ
うに肺機能の改善に結びついたかを客観的、定量的に知
ることができ、医師の治療と患者の訓練継続に多大な効
果をもたらすことが期待できる。
39へ記憶された訓練データと測定データをRS−42
2またはRS−232Cで外部へ送信し、直接外部通信
手段40を通じて医師に提出し、その診断を仰ぐことが
できる。このように特定の患者の病状データが遠隔的に
把握されるので通院の負担が軽くなり、例えば電話など
で指示を受けることができる。尚、送信方法としてモデ
ム以外にISDN(Integrated Servi
ces Digital Network)インターフ
ェースを利用してもよい。
呼気吹込手段10と調節体12の端面の中心に小径の排
出口51、53を夫々開口し、排出口51、53と点対
称に大径の排出口50、52を2個ずつ開口する。大径
の排出口を小径の排出口に対し点対称に配置したのは、
気流の偏りを防ぐためである。調節体12を回転し、小
径の排出口51、53のみが開口するようにすれば気流
抵抗が大となり、全排出口51、53、50、52が開
口するようにすれば、気流抵抗は小となる。
手段10全体を交換し、気流抵抗を調節しても良い。図
7の例では、呼気吹込手段10として訓練モード用の気
流抵抗大のものと、測定モード用の気流抵抗小のものを
別々に用意している。ここで、本体20との接続部材1
6を異なる形状a、bとし、その形状情報を演算装置3
0へ入力するようにすれば訓練モードと測定モードを自
動的に判断することも可能である。また、気流抵抗を生
じさせる方法として、呼気吹込手段10の排出口を細管
束または金網等でしきっても良い。
モード時のピークフローと1秒量の計算方法を以下に述
べる。
p(単位:Pa)に比例した電位差Δvを出力する。Δ
v=αΔp(α:定数)である。共通の圧力検出手段の
出力を差動増幅器(利得Gs)で増幅しA/D変換器3
3へ入力する。さらに差動増幅器の出力を、増幅器1
(利得G1 )、増幅器2(G2 )、増幅器3(G3 )で
増幅しA/D変換器へ入力する。利得G1 、G2 、G3
は、1<G1 <G2 <G3 で、ダイナミックレンジの広
い信号Δvを限られた分解能のA/D変換器で精度よく
求めることができるように選ばれる。
位:V)。
変換し、測定モードの時はV2 、V3 、V4 をA/D変
換する。従って、共通の圧力検出手段33の出力とA/
D変換器との入力の間の利得は、測定モードの時は、G
1 Gs、G2 Gs、G3 Gsの3つの異なるパスを使用
し、そのいずれもが測定モードの時の利得Gsよりも高
くなる。
幅器2、増幅器3)使用しているが、A/D変換器の分
解能が低ければ、精度の良い演算結果を得るために増幅
器の数を増やすべきである。逆にA/D変換器の分解能
が高ければ増幅器の数を減らしても良い。
手段23を50、100または150のいずれかの位置
へ移動させ訓練モードを選択する。呼気吹込手段10
は、呼気を吹き込んだときに、大きな気流抵抗が得られ
るように、気流抵抗調節手段によって調節するか、また
は気流抵抗の大きな呼気吹込手段10を使用する。呼気
圧は、次のように求められる。呼気吹込手段から息を吹
き込むと呼気圧の強さに応じて電圧V1 が発生する。C
PUはA/D変換器の値によりV1 の電圧を知ることが
できる。呼気圧Δpは、式より、 Δp=V1 /(αGs) … として計算される。
計算方法>切換手段23をPEFまたはFEV1 のいず
れかの位置へ移動させ測定モードを選択する。CPU
は、ピークフローと1秒量の両方を計算する。呼気吹込
手段10は、気流抵抗を小の方向へ調節するか、または
気流抵抗の小さいものを使用する。呼気吹込手段10に
息を吹き込むと、吹き込まれた気流量Δf(単位:リッ
トル/分)に応じて、Δp=β(Δf)2 (βは実験に
より求める)なる圧力Δp(単位:Pa)が発生する。
このときのA/D入力電圧V2 、V 3 、V4は、、
式で示される。従って、A/Dの値によりV2 、V 3
、V4 の電圧が求まれば、気流量Δfは、 Δf=√{V2 /(αβG1 Gs)} … Δf=√{V3 /(αβG2 Gs)} … Δf=√{V4 /(αβG3 Gs)} … により計算できる。ここで、精度良く気流量を計算する
ためには、V2 、V3 、V4 の中で正しくA/D交換で
きる電圧範囲に入っていてかつ出来るだけ大きな電圧値
のものを選ぶ必要がある。
フローチャートと共に説明する。呼気吹込手段から、短
時間に息を最大限に吹き込む。CPUは、V2 、V3 、
V4を順番に、十分に短い間隔(例えば1mS)でA/
D変換を続けている。そのときのA/D変換の値を、 V2 :D21、D22、D23、D24、……(最大値D2 h) V3 :D31、D32、D33、D34、……(最大値D3 i) V4 :D41、D42、D43、D44、……(最大値D4 j) とする。ここで、D21、D31、D41は、それぞれ息が吹
き込まれた瞬間のV2 、V3 、V4 のA/D変換の値で
ある。
わちV4 が、正しくA/D変換できる電圧範囲に入って
いるときは、D4 jからV4 の最大値が求まるので、
式により気流量Δfが計算できる。この値がピークフロ
ーである。1秒量はD41、D42、D43、…より求めた気
流量Δf(時系列)を1秒間積分することにより得るこ
とができる。D4 jが飽和しているとき、すなわちV4
が、正しくA/D変換できる電圧範囲外であるときは、
図5に示すフローチャートを下へ進む。
きはV3 の最大値から、式により気流量Δfが計算さ
れ、この値がピークフローである。1秒量は、D31、D
32、D33、…より求めた気流量Δf(時系列)を1秒間
積分することより得ることができる。
大値D2 hでピークフローを計算する。D2 hは健康な
者が使用しても飽和しにくいよう、差動増幅器の利得G
sと増幅器の利得G1 を決めている。D2 hからV2 の
最大値が求まるので、式により気流量Δfが計算され
る。この値がピークフローである。1秒量は、D21、D
22、D23、…より求めた気流量Δf(時系列)を1秒間
積分することにより得ることができる。
増幅器の出力の振幅が大きく取れるなら、差動増幅器の
利得Gsを高く設定し、増幅器1、増幅器2、増幅器3
の代わりに、減衰器1、減衰器2、減衰器3を使用して
も良い。減衰器1(利得H1 )、減衰器2(利得H
2 )、減衰器3(利得H3 )の利得はH1 <H2 <H3
<1で、ダイナミックレンジの広い信号ΔV(単位:
V)を限られた分解能のA/D変換器で精度良く求める
ことができるように選ばれる。共通の圧力検出手段31
は、呼気圧Δp(単位Pa)に比例した電位差Δvを出
力する。Δv=αΔp(α:定数)。
練モードの時はV1 をA/D変換し、測定モードのとき
はV2 、V3 、V4 をA/D変換する。
衰器3)使用するものとしているが、A/D変換器の分
解能が低ければ、精度の良い演算結果を得るために減衰
器の数を増やすべきである。逆にA/D変換器の分解能
が高ければ減衰器の数を減らしても良い。以下の計算方
法は、方法1と同様である。
るものであるから、前述した訓練モードで呼吸器官を鍛
錬し、気管支喘息の治療、慢性閉塞性肺疾患の治療、手
術後の肺機能回復を行うと同時に測定モードで肺機能変
化の状態を把握することが1台で効果的に実施できる。
また、両モードを合わせると、日々の呼吸訓練とそれが
どう肺機能の改善に結びついたかを客観的、定量的に知
ることができ、医師の治療と患者の訓練継続に多大な効
果をもたらすことが期待できる。
面説明図。
説明図。 (b)同手段の訓練モード時を示す説明図。 (c)同手段の測定モード時を示す説明図。
出手段の駆動方法及びその出力とA/D変換器の入力と
の間の利得の異なるバスを示すブロック図。
チャート。
出手段の駆動方法及びその出力とA/D変換器の入力と
の間の利得の異なるパスの他の実施例を示すブロック
図。
すブロック図。
フ。
る方法の1例を示す説明図。 (b)訓練データと測定データを外部送信する方法の別
の例を示す説明図。
Claims (9)
- 【請求項1】 呼気の吹き込み口を有し、かつ呼気の気
流抵抗調節手段を有するか、または呼気の吹き込み口を
有し、かつ気流抵抗の異なる複数のものからなる呼気吹
込手段と、呼気の圧力と呼気の気流量を検出するための
共通の圧力検出手段と、訓練モードと測定モードのいず
れかを選択するための切換手段と、選択されたモードよ
り訓練モードの時は少なくとも呼気圧を報知し、測定モ
ードの時は少なくとも最大呼気流量を報知する報知手段
とからなることを特徴とする呼吸器官鍛錬器。 - 【請求項2】 訓練モードにおいて、呼気圧の強度を設
定するための圧力強度設定手段と、呼気圧が圧力強度設
定手段で設定した値に達したことを報知する報知手段と
を設けた請求項第1項記載の呼吸器官鍛錬器。 - 【請求項3】 訓練モードにおいて、達成すべき回数を
設定するための回数設定手段と、呼気圧が圧力強度設定
手段で設定した値に達したとき吹込回数が作動するよう
にし、作動した吹き込み回数が回数設定手段にて設定し
た値に達したとき報知する報知手段とを設けた請求項第
2項記載の呼吸器官鍛錬器。 - 【請求項4】 測定モードにおいて、共通の圧力検出手
段の出力とA/D変換器の入力との間の利得を訓練モー
ドの時よりも増大するようにした請求項第1項記載の呼
吸器官鍛錬器。 - 【請求項5】 測定モードにおいて、共通の圧力検出手
段の出力とA/D変換器の入力との間の信号に利得の異
なる2つ以上のパスを設けた請求項第4項記載の呼吸器
官鍛錬器。 - 【請求項6】 訓練モードにおいて得られた訓練デー
タ、測定モードにおいて得られた測定データを印字出力
するための印刷手段を有する請求項第1項記載の呼吸器
官鍛錬器。 - 【請求項7】 不揮発性の内部記憶手段を有する請求項
第1項記載の呼吸器官鍛錬器。 - 【請求項8】 不揮発性の外部記憶手段を有する請求項
第1項記載の呼吸器官鍛錬器。 - 【請求項9】 外部通信手段を有する請求項第1項記載
の呼吸器官鍛錬器。
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