JP2603333Y2 - 電線接続部用防水カバ― - Google Patents
電線接続部用防水カバ―Info
- Publication number
- JP2603333Y2 JP2603333Y2 JP1999003456U JP345699U JP2603333Y2 JP 2603333 Y2 JP2603333 Y2 JP 2603333Y2 JP 1999003456 U JP1999003456 U JP 1999003456U JP 345699 U JP345699 U JP 345699U JP 2603333 Y2 JP2603333 Y2 JP 2603333Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- seal material
- electric wire
- side piece
- waterproof cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cable Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電線接続部の防水処理に
使用するカバ−に関し、特に、架空電線の接続部を間接
活線工法により防水処理する場合に有用なものである。
使用するカバ−に関し、特に、架空電線の接続部を間接
活線工法により防水処理する場合に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】電線接続部を防水処理する場合、割りを
有する成形カバ−をその両端内部に粘弾性材を付設した
うえで電線接続部上に被せ、成形カバ−両端の防水を粘
弾性材で行い、成形カバ−の下端を接着剤で封止するも
のが公知である(特開昭52−109187号公報)。
有する成形カバ−をその両端内部に粘弾性材を付設した
うえで電線接続部上に被せ、成形カバ−両端の防水を粘
弾性材で行い、成形カバ−の下端を接着剤で封止するも
のが公知である(特開昭52−109187号公報)。
【0003】この成形カバ−を用いた防水構造において
は、伝統的なシ−ルテ−プ巻き付け構造に比べて作業が
簡単であり、架空電線の接続部を間接活線工法により防
水処理する場合に有利である。
は、伝統的なシ−ルテ−プ巻き付け構造に比べて作業が
簡単であり、架空電線の接続部を間接活線工法により防
水処理する場合に有利である。
【0004】特に、上端ひんじ部を滑節としてカバ−を
開閉できるので、かかる面からは取扱が容易である。
開閉できるので、かかる面からは取扱が容易である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、粘弾性
材は被シ−ル空間への流動充填・被シ−ル面との粘着に
よってシ−ル性を呈するものであり、上記ひんじ式の成
形カバ−による防水処理では、防水処理時に成形カバ−
端よりはみ出した粘弾性材が手に付着し易く、かかる面
から作業が厄介である。従来、電線接続凾と電線との間
のシ−ルをゴムパッキングで行うことが公知であり、こ
のゴムパッキングでは被シ−ル面との弾性的加圧接触に
よりシ−ル性を呈するから、粘着性は要求されない。し
かし、上記ひんじ式の成形カバ−による防水処理におい
て、粘弾性材に代えゴムを使用しても、電線が位置する
カバ−内面箇所においてカバ−内面側から外面側に向け
垂直反力が作用し、カバ−の各側片部が外側に凸の曲げ
形状で湾曲し、この結果、ゴムシ−ル材に非圧縮部分が
生じて隙間が発生し、所定の防水性を確保し難い。
材は被シ−ル空間への流動充填・被シ−ル面との粘着に
よってシ−ル性を呈するものであり、上記ひんじ式の成
形カバ−による防水処理では、防水処理時に成形カバ−
端よりはみ出した粘弾性材が手に付着し易く、かかる面
から作業が厄介である。従来、電線接続凾と電線との間
のシ−ルをゴムパッキングで行うことが公知であり、こ
のゴムパッキングでは被シ−ル面との弾性的加圧接触に
よりシ−ル性を呈するから、粘着性は要求されない。し
かし、上記ひんじ式の成形カバ−による防水処理におい
て、粘弾性材に代えゴムを使用しても、電線が位置する
カバ−内面箇所においてカバ−内面側から外面側に向け
垂直反力が作用し、カバ−の各側片部が外側に凸の曲げ
形状で湾曲し、この結果、ゴムシ−ル材に非圧縮部分が
生じて隙間が発生し、所定の防水性を確保し難い。
【0006】本考案の目的は上端ひんじ部の両端に側片
部を有し、各側片部の下端に接合用耳部を有する成形カ
バ−において、弾性シ−ル材を使用しても、側片部を湾
曲させることなくカバ−を電線接続部上に被せ得て充分
な防水性を保証できる電線接続部用防水カバ−を提供す
ることにある。
部を有し、各側片部の下端に接合用耳部を有する成形カ
バ−において、弾性シ−ル材を使用しても、側片部を湾
曲させることなくカバ−を電線接続部上に被せ得て充分
な防水性を保証できる電線接続部用防水カバ−を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の電線接続部用防
水カバ−は上端ひんじ部の両側に側片部を有し、各側片
部内面の少なくとも両端部に25%圧縮歪に対する応力
が2kg/cm2以下の弾性シ-ル材を有し、各側片部の
下端に接合用耳部が設けら、各耳部の内面に粘着材層が
設けられていることを特徴とする構成であり、弾性シ−
ル材には発泡体を使用することができる。
水カバ−は上端ひんじ部の両側に側片部を有し、各側片
部内面の少なくとも両端部に25%圧縮歪に対する応力
が2kg/cm2以下の弾性シ-ル材を有し、各側片部の
下端に接合用耳部が設けら、各耳部の内面に粘着材層が
設けられていることを特徴とする構成であり、弾性シ−
ル材には発泡体を使用することができる。
【0008】
【考案の実施の形態】以下、図面により本考案の実施の
形態について説明する。図1の(イ)は本考案の実施例
を示す側面図、図1の(ロ)並びに図1の(ハ)はそれ
ぞれ図1の(イ)におけるロ−ロ断面図並びにハ−ハ断
面図である。
形態について説明する。図1の(イ)は本考案の実施例
を示す側面図、図1の(ロ)並びに図1の(ハ)はそれ
ぞれ図1の(イ)におけるロ−ロ断面図並びにハ−ハ断
面図である。
【0009】図1の(イ)乃至(ハ)において、Aはプ
ラスチック又はゴム製の成形カバ−であり、上端ひんじ
部1の両側に側片部2を有し、各側片部2の下端には耳
部3を形成してある。4は耳部3の内面に設けた粘着剤
層である。5は各側片部2内面の両端部に設けた弾性シ
−ル材であり、25%圧縮歪に対する圧縮応力が2kg
/cm2以下、好ましくは500g/cm2以下の低弾性
率体を使用してある。この弾性シ−ル材5の厚みは側片
部内面と耳部内面との間の間隔よりもやや厚いか、ほぼ
等しくしてある。
ラスチック又はゴム製の成形カバ−であり、上端ひんじ
部1の両側に側片部2を有し、各側片部2の下端には耳
部3を形成してある。4は耳部3の内面に設けた粘着剤
層である。5は各側片部2内面の両端部に設けた弾性シ
−ル材であり、25%圧縮歪に対する圧縮応力が2kg
/cm2以下、好ましくは500g/cm2以下の低弾性
率体を使用してある。この弾性シ−ル材5の厚みは側片
部内面と耳部内面との間の間隔よりもやや厚いか、ほぼ
等しくしてある。
【0010】図2は上記防水カバ−を電線の分岐接続部
上に被せた状態を示し(Wは幹線、wは支線)、開放状
態のカバ−で電線接続部を挾み、耳部3,3を粘着材層
4,4によって接着してある。これらの耳部3,3の接
着によってカバ−の各側片部2と電線W,wとの間の弾
性シ−ル材部分50が大きな圧縮歪で圧縮されるが、弾
性シ−ル材に25%圧縮歪に対する圧縮応力が2kg/
cm2以下、好ましくは500g/cm2以下といった低弾
性率体を使用しているから、その圧縮反力を充分に小さ
くでき、各側片部2の湾曲変形をよく防止できる。した
がって、側片部2が湾曲変形するときに生じる弾性シ−
ル材5の非圧縮箇所(図において、両シ−ル材と電線外
面とが寄り合う箇所Pに非圧縮箇所が発生し易い)の発
生を排除でき、良好なシ−ル性を保証できる。
上に被せた状態を示し(Wは幹線、wは支線)、開放状
態のカバ−で電線接続部を挾み、耳部3,3を粘着材層
4,4によって接着してある。これらの耳部3,3の接
着によってカバ−の各側片部2と電線W,wとの間の弾
性シ−ル材部分50が大きな圧縮歪で圧縮されるが、弾
性シ−ル材に25%圧縮歪に対する圧縮応力が2kg/
cm2以下、好ましくは500g/cm2以下といった低弾
性率体を使用しているから、その圧縮反力を充分に小さ
くでき、各側片部2の湾曲変形をよく防止できる。した
がって、側片部2が湾曲変形するときに生じる弾性シ−
ル材5の非圧縮箇所(図において、両シ−ル材と電線外
面とが寄り合う箇所Pに非圧縮箇所が発生し易い)の発
生を排除でき、良好なシ−ル性を保証できる。
【0011】上記25%圧縮歪に対する圧縮応力が2k
g/cm2以下の弾性シ−ル材5には、EPDM,シリコ
−ン等の耐候性に優れたものが使用され、特に独立気泡
乃至は半独立気泡の発泡体を使用することが好ましい。
g/cm2以下の弾性シ−ル材5には、EPDM,シリコ
−ン等の耐候性に優れたものが使用され、特に独立気泡
乃至は半独立気泡の発泡体を使用することが好ましい。
【0012】上記弾性シ−ル材の低弾性率化は、材質面
以外に図3の(イ)又は図3の(ロ)に示すように、シ
−ル材5にスリット51(スリット幅は電線外径に応じ
て定められるが、通常1〜20mmである)を設けるこ
とによって行うこともできる。
以外に図3の(イ)又は図3の(ロ)に示すように、シ
−ル材5にスリット51(スリット幅は電線外径に応じ
て定められるが、通常1〜20mmである)を設けるこ
とによって行うこともできる。
【0013】図1の(ロ)並びに(ハ)において、弾性
シ−ル材5の表面に粘着剤層を設けることもできる。な
お、上記した実施例においては、カバ−の各側片部の内
面の両端部にのみ弾性シ−ル材を設けているが、各側片
部の内面全体にわたって弾性シ−ル材を設けることもで
きる。本考案の防水カバ−は電線(被覆電線)の導体接
続部の防水処理のほか、電線の被覆皮剥ぎ部の防水処
理、トランス等の電線導入ブッシングと電線との間の防
水処理にも使用できる。
シ−ル材5の表面に粘着剤層を設けることもできる。な
お、上記した実施例においては、カバ−の各側片部の内
面の両端部にのみ弾性シ−ル材を設けているが、各側片
部の内面全体にわたって弾性シ−ル材を設けることもで
きる。本考案の防水カバ−は電線(被覆電線)の導体接
続部の防水処理のほか、電線の被覆皮剥ぎ部の防水処
理、トランス等の電線導入ブッシングと電線との間の防
水処理にも使用できる。
【0014】
【考案の効果】本考案に係る電線接続部用カバ−では、
各側片部内面の少なくとも両端部に設けた25%圧縮歪
に対する応力が2kg/cm2以下の弾性シ-ル材で電線
との良好なシ-ルを保証できる結果、易変形性の粘弾性
シ−ル材使用の場合でのカバ−外面から粘弾性シ−ル材
を押さえることによりシ−ルする場合に発生し易い食み
出しシ−ル材の手への粘着付着を排除でき、また、カバ
−の保管・取扱時にシ−ル材が移着したり流動したりす
るのを排除できカバ−の保管・取り扱いが容易である。
各側片部内面の少なくとも両端部に設けた25%圧縮歪
に対する応力が2kg/cm2以下の弾性シ-ル材で電線
との良好なシ-ルを保証できる結果、易変形性の粘弾性
シ−ル材使用の場合でのカバ−外面から粘弾性シ−ル材
を押さえることによりシ−ルする場合に発生し易い食み
出しシ−ル材の手への粘着付着を排除でき、また、カバ
−の保管・取扱時にシ−ル材が移着したり流動したりす
るのを排除できカバ−の保管・取り扱いが容易である。
【0015】更に、弾性シ−ル材の圧縮反力が小さいた
めに側片部の厚みを薄くしても側片部の湾曲変形をよく
防止して良好なシ−ルを保証でき、カバ−を軽量にでき
てカバ−荷重に対する粘弾性シ−ル材の歪みを小さくで
き、粘弾性シ−ル材使用の場合とは異なりその歪みが経
時的に進行していくことが無いから、カバ−を固定する
ための複雑な構成をとる必要が無い。
めに側片部の厚みを薄くしても側片部の湾曲変形をよく
防止して良好なシ−ルを保証でき、カバ−を軽量にでき
てカバ−荷重に対する粘弾性シ−ル材の歪みを小さくで
き、粘弾性シ−ル材使用の場合とは異なりその歪みが経
時的に進行していくことが無いから、カバ−を固定する
ための複雑な構成をとる必要が無い。
【図1】図1の(イ)は本考案の実施例を示す側面図、
図1(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図、図1
(ハ)は図1の(イ)におけるハ−ハ断面図である。
図1(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図、図1
(ハ)は図1の(イ)におけるハ−ハ断面図である。
【図2】本考案カバ−の使用状態を示す断面図である。
【図3】本考案の上記とは別の異なる実施例の要部を示
す説明図である。
す説明図である。
1 ひんじ部 2 側片部 3 耳部 4 粘着剤層 5 弾性シ−ル材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/70
Claims (2)
- 【請求項1】上端ひんじ部の両側に側片部を有し、各側
片部内面の少なくとも両端部に25%圧縮歪に対する応
力が2kg/cm2以下の弾性シ-ル材を有し、各側片部
の下端に接合用耳部が設けられ、該耳部の内面に粘着剤
層が設けられていることを特徴とする電線接続部用防水
カバ−。 - 【請求項2】弾性シ−ル材が発泡体である請求項1記載
の電線接続部用防水カバ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999003456U JP2603333Y2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 電線接続部用防水カバ― |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999003456U JP2603333Y2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 電線接続部用防水カバ― |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11155U JPH11155U (ja) | 1999-12-10 |
JP2603333Y2 true JP2603333Y2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=18378374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999003456U Expired - Lifetime JP2603333Y2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 電線接続部用防水カバ― |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603333Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5827916Y2 (ja) * | 1976-08-05 | 1983-06-17 | 克哉 伊藤 | 滑走艇の停止時の方向安定装置 |
-
1999
- 1999-05-20 JP JP1999003456U patent/JP2603333Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11155U (ja) | 1999-12-10 |
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