JP2602618B2 - 模擬打楽器の殴打スイッチ構造 - Google Patents

模擬打楽器の殴打スイッチ構造

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JP2602618B2
JP2602618B2 JP5191024A JP19102493A JP2602618B2 JP 2602618 B2 JP2602618 B2 JP 2602618B2 JP 5191024 A JP5191024 A JP 5191024A JP 19102493 A JP19102493 A JP 19102493A JP 2602618 B2 JP2602618 B2 JP 2602618B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殴打することによって
流路が切り換えられる模擬打楽器の殴打スイッチ構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】特殊な場所に適用されるスイッチには、
通常特別な工夫が凝らされている。例えば、多湿であっ
たり水濡れし易い場所や粉塵が多発する場所、さらには
可燃性ガスが空気中に存在しているような環境下で使用
されるスイッチは、水気や粉塵さらには可燃性ガスが内
部に入り込むのを防止するために密閉構造が採用される
など普通のスイッチよりは重装備になっている。
【0003】また、使用頻度が多いスイッチについて
も、粉塵や異物の混入で故障しないように密閉構造とさ
れるとともに、機械的に頑丈な構造になっている。そし
て、スイッチの接点部分については特に意が払われ、電
流切断時のスパークによっても酸化反応等で容易に損傷
しないように接触子に金や銀等の貴金属が適用されてい
ることも多い。
【0004】使用頻度が極めて多いスイッチとしては、
ゲーム用遊技機に適用されているものを挙げることがで
きる。すなわち、近年遊技機の高度化が起こり、遊技体
や背景がほとんど電気的な仕組みで自動的に動作するよ
うになっており、遊技者は上記動作を目視しながら種々
の操作を行うことによってゲームが進行するように構成
されている。
【0005】ところで、上記遊技機の各種操作は、つま
るところ遊技者による電気的なスイッチ操作の組み合わ
せであるため、遊技装置を対象としたスイッチの操作頻
度は通常一般的に使用されている他の設備機器の場合に
比較して極端に多いものになっている。しかも、遊技装
置においては、スイッチは遊技者が力任せに操作する操
作桿や殴打部材に付設されているため、使用条件は極め
て過酷であり、それに対応しなければならず、特に接触
子については機械的な強度に重点がおかれた構造になっ
ている。
【0006】このようなスイッチが適用されている遊技
装置の例として、サル落し遊技機が考えられる。このサ
ル落し遊技機は、基台に複数の支柱が立設され、これら
支柱のそれぞれに昇降駆動手段の駆動によって上下動す
る昇降手段が設けられている。この昇降手段に昇降遊技
体である模型のサルが付設され、このサルは上記昇降手
段の上下動に応じて支柱の上下を往復するように構成さ
れている。
【0007】そして、上記サルの支柱上昇中にこの上昇
を阻止するための入力操作を行う入力手段が設けられ、
遊技者によって上記入力手段に入力操作が行われたとき
に上記サルの支柱上昇はサルの木からの落下に擬して支
柱の下降に変更されるようになっている。
【0008】また、上記支柱にはサルの上昇を一時停止
させる一つまたは二つ以上の停止点が設定され、サルは
上記停止点で所定時間停止した後さらに上昇するように
なっている。そして上記停止点にはサルが停止している
ことを検出する停止検出手段が設けられ、この停止検出
手段がサルの停止を検出し、その検出信号が制御装置に
入力されたときは、遊技者によって上記入力操作が行わ
れても、上記サルは落ちないように構成されている。
【0009】このようなサル落し遊技機において、上記
遊技者が操作する入力装置として太鼓(コンガ)に似せ
た模擬打楽器としての被殴打手段が採用されており、こ
の被殴打手段の殴打面を手で強く殴打して押圧すること
により、そのことを知らせる信号が制御装置に向けて出
力されるようになっている。すなわちこの被殴打手段に
は上記殴打に応えて作動するスイッチが内装されている
のである。サル落し遊技機の使用中はこのようなスイッ
チの使用頻度は極めて高い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来上記の
ような遊技装置に適用されているスイッチは、上記使用
頻度の高さに対応することができるように頑丈につくら
れているが、スイッチの接点にはただ単に金属製の一対
の接続子が互いに対向して設けられているだけであり、
遊技者の力任せの殴打操作による接続子相互の激突でス
イッチが入るようになっているとともに、この激突頻度
は相当に高いものになっている。
【0011】従って、このような過酷な用途に適用され
るスイッチは故障しがちであり、耐用期間は非常に短い
ものにならざるを得ないという問題点を有している。
【0012】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、乱暴に扱われ、かつ、使用
頻度が多くても充分に対応することができ、これによっ
て耐用期間を延長させることが可能な模擬打楽器の殴打
スイッチ構造を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
模擬打楽器の殴打スイッチ構造は、筒状の胴部の頂部に
設けられ、かつ、殴打時に殴打方向に変形する殴打面を
備えた打面部材を有する模擬打楽器の殴打スイッチ構造
であって、上記胴部と上記打面部材との間で殴打面の裏
面側との間に空間を形成するように介設された支持板
と、この支持板の上部に配設され、かつ、上記殴打面を
外方に向けて付勢する筒状部材と、上記筒状部材の径内
で殴打面に平行に配設された軸と、この軸に回動可能に
軸支され、かつ、上記径内で殴打面の裏面の略中央部に
当接する第1の検出片とこの第1の検出片の基端部から
他方側であって上記支持板の下方に延出された第2の検
出片とからなる回動部材と、上記第1の検出片を上記殴
打面の裏側に当接する方向に付勢する付勢部材と、上記
回動部材の第2の検出片の回動軌跡中に近接して配置さ
れたセンサとからなり、上記打面部材は、柔軟性材料に
よって上記胴部の頂部に外嵌し得るように形成され、上
記殴打面が殴打変形されたときに上記回動部材が上記軸
回りに回動することにより上記第2の検出片が上記セン
サに近接してこのセンサで第2の検出片の存在が検出可
能に構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の模擬打楽器の殴打スイッチ
構造によれば、打面部材の殴打面が殴打変形されたとき
に第2の検出片がセンサに近接して該センサでその存在
が検出可能になされているため、この検出結果をスイッ
チ接点の接続に代えることが可能になる。すなわち、従
来のように直接スイッチの接点の接続子を押圧操作し、
接続子同士を衝突させてスイッチが接続されるのではな
く、第2の検出片のセンサへの近接のみでスイッチの切
り換え操作を行うことができるため、使用頻度が多く、
かつ、力任せのスイッチ操作が行われる過酷な環境下に
あっても充分に対応することができ、耐用期間を延長さ
せることが可能になる。
【0015】そして、スイッチの第1の検出片は上記殴
打面を殴打することによって軸回りに回動可能に設けら
れておりこの回動軌跡は上記軸への第1の検出片の軸支
によって確実に確定するため、スイッチ操作の検出ミス
が有効に阻止されるとともに、簡単な構造であるため設
備コスト面で有利であり、かつこの部分の故障も極力回
避されることになる。
【0016】また、殴打面の内面と第1の検出片との当
接位置が上記殴打面の略中央になるようにしているた
め、殴打面の略中央部を殴打すれば、殴打力を無駄なく
有効に第1の検出片に伝達することができる。また、た
とえ殴打位置が殴打面の中心部から偏位したとしても、
同一円周上においては偏位位置による殴打力の第1の検
出片への伝達量にバラツキはないため、同一円周上のど
こを殴打しても同じ殴打力でスイッチが入り、スイッチ
操作者の操作の手心が確定する。
【0017】また、回動部材の第1の検出片は、付勢部
材からの付勢力を受けて殴打面の裏側に当接されている
とともに、殴打面は筒状部材によって外方に向かってお
うあつされているため、殴打面はこれら付勢部材および
筒状部材の付勢力によって、殴打による凹みが速やかに
復元し、殴打面を乱打してもスイッチ機能が損なわれる
ことはない。
【0018】
【実施例】図1は、本発明に係る模擬打楽器の殴打スイ
ッチが適用された遊技装置の一例を示す一部切欠き斜視
図である。この図に示すように、遊技装置1は、遊技体
が昇降可能に支持された複数の遊技体昇降ユニット3か
らなる遊技体昇降部1aと、遊技者が遊技実行のために
所定の入力操作を行う複数の殴打手段7が設けられた入
力操作部1bと、この遊技装置1全体に係る各種の入出
力および遊技体6その他の駆動を制御する制御部1cと
がケーシング2に納められて基本構成をなしている。
【0019】上記ケーシング2は、側面視がL字形状を
呈した第一ケーシング21と、この第一ケーシング21
の基端側天井部、両側面部および背面部をカバーする第
二ケーシング22とからなり、特に第一ケーシング21
の基端側水平面上には遊技体昇降部1aが支持されるス
テージ部21aが形成されているとともに、ステージ部
21aの前方には入力操作部1bが配設されるパネル部
21bが形成されている。また、ステージ部21aの後
方には第一ケーシング21の垂直面で背景部21cが形
成されており、第一ケーシング21に第二ケーシング2
2が組み付けられた状態で、上記背景部21cの前方に
遊技体6が昇降する遊技装置1の舞台が形成される。
【0020】上記舞台には五基の基台としてのベース部
31が設けられ、これら五基のベース部31それぞれに
支柱32が立設されている。本実施例の場合、上記支柱
32は、バナナの木に擬せられているとともに、遊技体
6の外形はサルの形になっている。支柱32をバナナの
木に見せるために、舞台に向かって支柱32の右側面お
よび正面はバナナの木の外皮に似せた表皮11で被覆さ
れている。さらに表皮11の正面側であって支柱を例え
ば三等分割して形成した二つの分割点に該当する部分に
はバナナの葉が茂っているように擬した葉部材12が付
設され、最上端部にはバナナの房を模した房部材13が
設けられ、遊技者に臨場感が付与されるようになってい
る。
【0021】また、すべての支柱32の左側面にはサル
形状の遊技体6が昇降可能に付設されている。当初すべ
ての遊技体6は、支柱32の最下部に位置しており、ラ
ンダムにいずれかの遊技体6が木登りに擬して支柱32
を葉部材12がある位置(すなわち停止点)まで上昇
し、この停止点で一時停止する。しばらく経つと遊技体
6は再度上昇し、つぎの停止点で一時停止し、また上昇
して最後にバナナの房に擬した房部材13がある位置に
到達する。そこで遊技体6のサルはバナナを採ったと想
定し、再度最下部まで降下するのである。
【0022】そして、遊技体6が停止点に位置していな
い状態(すなわちサルが木登りをしている状態)で遊技
者がこの遊技体6に対応した上記殴打手段7を殴打する
と、遊技体6は直ちに最下部まで降下するように構成さ
れている。遊技体6を途中で落すと加点され、最上部の
房部材13に到達されると減点され、その合計点で勝敗
が競われるのである。
【0023】従って、遊技者は上記舞台に対向して遊技
体昇降部1aの遊技体6の昇降動作を目視しながら入力
操作部1bに設けられた殴打手段7を殴打することによ
り遊技が進行することになる。
【0024】以下、上記遊技体昇降部1a、入力操作部
1bおよび制御部1cのそれぞれについて詳細に説明す
る。図2は、遊技体昇降部1aに設けられる遊技体昇降
ユニット3の一例を示す一部切欠き斜視図である。この
図に示すように、遊技体昇降ユニット3は、下部に設け
られた箱形のベース部31と、このベース部31の上面
部に立設された四角筒からなる支柱32と、この支柱3
2の側面を昇降可能に形成された昇降手段4とから構成
されている。
【0025】上記ベース部31の上面部には支柱32の
平面視の形状に合致した凹部31aが凹設されている。
この凹部31aに支柱32の底部が若干の遊びを有した
状態で嵌め込まれ、この状態で支柱32はベース部31
上に立設されている。従って、支柱32の頂部が後述す
るように揺動されても、支柱32の底部は上記遊びによ
って揺動が吸収され、支柱32に無理が生じることはな
い。このような支柱32の一側面には後述するシャーシ
45の上下動をガイドする断面視がT字形状を呈したガ
イドレール34がT字形状の上面部を表面に向けた状態
で上下方向に延びるように敷設されている。
【0026】上記ベース部31の内部には正逆の回転駆
動が可能な昇降駆動手段としての昇降モータXが内設さ
れており、この昇降モータXの回転軸42に共回りする
ように第一歯車42aが取り付けられている。また、ベ
ース部31内には下部水平軸43が下部ブラケット41
に回転可能に設けられており、この下部水平軸43には
第二歯車43aと下部スプロケット43bとが一体に設
けられている。
【0027】なお、本実施例においては、上記支柱32
の底部はステージ部21aの凹部31aに嵌め込まれて
ステージ部21a上に立設されているが、このような嵌
め込みによる立設に限定されるものではなく、上記下部
水平軸43回りに回動自在に軸支されるようにして立設
してもよい。
【0028】そして上記第一歯車42aと第二歯車43
aとは互いに噛合するように寸法設定されており、これ
らの噛合によって昇降モータXが正逆回転すると、この
回転駆動は回転軸42、第一歯車42a、第二歯車43
aおよび下部水平軸43を介して同軸43回りの下部ス
プロケット43bの回転駆動に伝達されるようになって
いる。
【0029】一方、上記支柱32の頂部には上部ブラケ
ット33が上方に向かって突設されており、このブラケ
ット33には上部スプロケット43cが上部水平軸33
a回りに回転可能に軸支されている。そして、上記下部
スプロケット43bと上部スプロケット43cとの間に
は昇降手段である同期ベルトとしての連絡チエン44が
掛け周されており、この連絡チエン44の一端部と他端
部との間には後に詳述する遊技体6を支持するためのシ
ャーシ45が連結されている。
【0030】このシャーシ45は、平板を曲げ加工して
得られた部材であり、中央部に扁平な底を有する凹部4
5aが形成され、この凹部45aの上下に垂直方向に延
びる翼部45bが形成されている。上記凹部45aの中
央部分には矩形の貫通窓45cが穿設されている。この
ようなシャーシ45の上下両翼部45bに連絡チエン4
4の両端部が接続されているのである。
【0031】また、上記凹部45aの背面部には、ガイ
ドレール34を挟持する複数の案内ローラ45dが設け
られている。この案内ローラ45dの両側部には一対の
鍔部が設けられており、これら鍔部の間にガイドレール
34の左右の突出条が嵌め込まれた状態でシャーシ45
はガイドレール34にガイドされつつ昇降するようにな
っている。また、上記支柱32におけるシャーシ45の
昇降面とは反対側の面においては、連絡チエン44にウ
エイト46が付設されている。このウエイト46は、上
記シャーシ45に後述する遊技体6が取り付けられた合
計重量にバランスするように重量設定されている。
【0032】従って、昇降モータXを正逆回転駆動させ
ると、この回転は回転軸42、第一歯車42a、下部水
平軸43および下部スプロケット43bを介して連絡チ
エン44に伝達され、この連絡チエン44の駆動によっ
てシャーシ45は昇降する。また、昇降モータXが駆動
していない状態では、シャーシ45に遊技体6が付設さ
れた状態でその重量はウエイト46とバランスしている
ため、連絡チエン44の静止状態は安定したものになっ
ている。
【0033】図3は、遊技体昇降支柱の揺動機構の一例
を示す背面図である。この図および図1乃至図2に示す
ように、支柱32の頂部には揺動機構5が設けられてい
る。この揺動機構5は、コ字状部材からなるクランク腕
51と、このクランク腕51の両側部に形成された一対
の側壁部51aと、この側壁部51a間に挟持された偏
心カム52と、この偏心カム52を回転軸53を介して
偏心回転させる揺動モータYとから構成されている。そ
して、上記偏心カム52の周面は回転に伴って上記一対
の側壁部51aに交互に当接するように寸法設定されて
いる。また、上記揺動モータYは、図1に示す背景部2
1cの上縁部から後方に延設された台座22d上に固設
されている。
【0034】本実施例の場合、上記偏心カム52は円柱
体の中心から偏心量だけ離間した部分に回転軸53の先
端部が固定されて形成されているが、偏心カム52はこ
のような円柱体に限定されるものではなく、ハート形や
楕円形等の異形で形成させるようにしてもよい。また、
電磁ソレノイドによる左右往復振動を応用して支柱32
を振動させるようにしてもよい。
【0035】支柱32の揺動機構5は以上のように構成
されているので、揺動モータYを駆動させれば、この駆
動に従って回転軸53を介して偏心カム52は偏心回転
し、図3の一点鎖線で示すように、回転軸53から周面
までの距離が最大になっている部分が左方に位置したと
きにはクランク腕51は左方に傾動するとともに、同右
方に位置したときには二点鎖線で示すようにクランク腕
51は右方に傾動する。すなわち、揺動モータYを回転
駆動させれば、これに伴ってクランク腕51は偏心カム
52を介して左右に揺動し、この揺動に従ってクランク
腕51と一体の支柱32も揺動するようになっている。
【0036】そして、図2に示すように、支柱32の下
端部は昇降ユニット3のベース部31表面に凹設された
凹部31aに嵌め込まれた状態で支持されており、ベー
ス部31に一体に固定されていないため、上記偏心カム
52の回転によって支柱32の上部が揺動することで、
支柱32は弾性変形することなく無理のない状態で、か
つ、あたかも木の根っ子を中心に揺れているように動く
ことができる。
【0037】また、本発明の遊技装置1においては、遊
技体6であるサルが支柱32の最下部(地上)、上記バ
ナナの葉部材12の位置(停止点)、およびバナナの房
部材13の位置(木の頂上)のいずれかにいる状態が重
要な意味をもっており、これらの位置にいるサルを検出
しなければならない。そこで支柱32の側部であって、
上記それぞれの位置に対応した部分に光センサを備えた
停止検出手段としての位置検出センサAが設けられてい
る。
【0038】図4は、遊技体の一例を示す平面視の断面
図である。また、図5および図6はは図4に示す遊技体
の側面視の断面図であり、図5は遊技体の上下に設けら
れた一対の突出肢が互いに近接した状態、図6は上記一
対の突出肢が互いに離間した状態を例示している。
【0039】これらの図に示すように、遊技体6は平板
が折り曲げられ相対向する支持壁部61aが形成された
枠体61と、この枠体61の支持壁部61aに挟持され
た状態で支持された上下肢揺動機構62と、外形をサル
に擬したサル表皮63と、サルが木登りをする状態で互
いに連携して揺動するようになされた上肢部材64aお
よび下肢部材64bからなる上下肢部材64とから構成
されている。なお、上記上下肢部材64は、遊技者が見
ることができる遊技体6の片面にのみ設けられている。
上記枠体61は上記シャーシ45の凹部45aに嵌め込
まれた状態でビス止め、ボルト止め、または溶接がなさ
れ上記シャーシ45に一体に固定されている。
【0040】そして、上記枠体61の中央下部に一方の
支持壁部61aを貫通した支持軸62aが設けられてお
り、この支持軸62aに支持アーム62bの基端側が同
軸62a回りに回動自在に軸支されている。また、支持
アーム62bの先端側には中心軸62c回りに回転可能
に回転ローラ62dが設けられており、この回転ローラ
62dが中心軸62cに軸支された状態で支持アーム6
2bは支柱32側に傾倒するとともに、この回転ローラ
62dの外周面は上記シャーシ45の凹部45aに穿設
された貫通窓45cから外部に突出するように寸法設定
されている。
【0041】上記貫通窓45cから外部に突出した回転
ローラ62dの周面は、遊技体6がシャーシ45に取り
付けられた状態でガイドレール34の表面に当接するよ
うになっている。この当接状態で遊技体6を上昇させる
と、回転ローラ62dの周面には下方に向かう力が付与
された状態になる。そしてこの力は支持アーム62bを
支持軸62aを中心にして時計方向(図5、図6)に回
動させるように働き、この時計方向に回動させようとす
る力によって回転ローラ62dの周面はガイドレール3
4に押圧された状態になるため、結局遊技体6が上昇す
れば回転ローラ62dは中心軸62c回りに時計方向に
回転することになる。
【0042】一方遊技体6を降下させると、上記とは逆
に支持アーム62bを支持軸62aを中心として反時計
方向に回動させるような力が作用するため、回転ローラ
62dの周面がガイドレール34の表面に与える押圧力
は非常に弱いものになるとともに、コイルバネ62iの
付勢力によって操作アーム62gが回転ローラ62dの
カム片62hを押圧してブレーキの役割を果たしている
ため、回転ローラ62dは中心軸62c回りに回転し難
い状態になる。
【0043】一方、枠体61の上下方向の略中央部後方
には上下一対の上軸62eおよび下軸62fが支持壁部
61a間に回転可能に架橋され、それぞれの軸62e、
62fに互いに噛合した上ギヤー62e’および下ギヤ
ー62f’が固定されている。特に上記上軸62eには
上記上ギヤー62e’の他に、支柱32の方向に延びる
操作アーム62gが延設されており、この操作アーム6
2gを上軸62e回りに回動させれば、それに伴って上
ギヤー62e’も共回りするようになっている。
【0044】また、上記操作アーム62gの基端側に上
方に向かって突設された突片には付勢手段としてのコイ
ルバネ62iが取り付けられており、このコイルバネ6
2iによって操作アーム62gは、図5および図6に示
される角度位置において、上軸62e回りに時計方向に
回動するように付勢されている。
【0045】そして、上記回転ローラ62dの一側面部
には中心軸62cに対して互いに点対称の位置に一対の
円筒状カム片62hが立設され、操作アーム62gはそ
の片がこれら一対の円筒状カム片62hまで届いてその
側面部に当接し得る長さ寸法に設定されている。従っ
て、回転ローラ62dが回転すると、それに伴って上記
一対のカム片62hは中心軸62c回りに公転するた
め、これに側周面部で当接している操作アーム62gは
上軸62eを中心として図5と図6とで示すような角度
範囲内で揺動し、これと一体の上ギヤー62e’は上軸
62e回りに正逆回動するとともに、これに噛合してい
る下ギヤー62f’は下軸62f回りに逆向きに正逆回
動することになる。
【0046】このような上軸62eおよび下軸62fの
支持壁部61aから外部に突出した先端部には、それぞ
れ上肢部材64aおよび下肢部材64bが固設されてい
る。従って、回転ローラ62dが回転すると、カム片6
2h、操作アーム62gおよび上軸62eを介して上肢
部材64aは上軸62e回りに上下に揺動し、上軸62
eと一体の上ギヤー62e’に噛合している下ギヤー6
2f’も下軸62f回りに正逆回動するため下軸62f
と一体の下肢部材64bも下軸62fを中心として上肢
部材64aとは逆に揺動することになる。
【0047】以上より、遊技体6を上昇させると、この
上昇によって回転ローラ62dは中心軸62c回りに時
計方向に回転し、この回転が上記のように上下肢部材6
4に伝達され、上肢部材64aと下肢部材64bとは互
いに接近したり離反したりする運動を繰り返すため、あ
たかもサルがバナナの木によじ登っているような状態を
現出することができる。
【0048】なお、本実施例においては、上記カム片6
2hは回転ローラ62dに中心軸62cを中心とした点
対称の位置に一対が突設されているが、一対に限定され
るものではなく、一つでもよいし三つ以上でもよい。ま
た、本実施例においては、操作アーム62gはコイルバ
ネ62iによってカム片62hに押圧当止するように付
勢されているが、操作アーム62gは自重でカム片62
hに当接するようになっているため、特にこのようなコ
イルバネ62iを設けなくてもよい。さらに、本実施例
においては、上下肢部材64は、上肢部材64aと下肢
部材64bの上下一対で構成されているが、上下一対に
限定されるものではなく、一本でもよいし三本以上でも
よい。
【0049】図7および図8は、上記被殴打手段の一例
を示す側面視の断面図であり、図7は殴打面が殴打され
ていない状態、図8は殴打面が殴打された状態を示して
いる。これらの図に示すように、本実施例においては、
入力手段としての被殴打手段(模擬打楽器)7は打楽器
の一種であるコンガを擬して形成されている。そして、
この被殴打手段7は、上部が若干窄んだ円筒状を呈する
胴部71と、この胴部71の上部に設けられたスイッチ
機構72と、このスイッチ機構72の上部を覆うゴムや
合成樹脂等の柔軟性材料でつくられた打面部材73とか
ら基本構成されている。この打面部材73によって殴打
面が形成されている。
【0050】上記胴部71の上部には平板上の支持板7
1aがビス75によって固設されている。この支持板7
1aの略中央部には貫通孔71bが穿設されており、こ
の貫通孔71bに隣接してブラケット71cが設けられ
ている。そして、このブラケット71cに付設された水
平軸71d回りに回動自在にL字形状の回動部材72a
がその中央部で軸支されている。
【0051】この回動部材72aは、上記水平軸71d
を挟んで打面部材73の中央部に向かって延設された操
作片(第1の検出片)72a’と、この操作片72a’
とは反対側に延設された検出片(第2の検出片)72
a’’とから構成されている。
【0052】そして、この回動部材72aの下部、すな
わち検出片72a’’には付勢部材であるコイルバネ7
2bが取り付けられており、このコイルバネ72bによ
って回動部材72aは水平軸71d回りに時計方向に回
動するように付勢されている。従って、普段は回動部材
72aの上端部、すなわち操作片72a’の頂部が打面
部材73内部の天井面に当接した状態になっている。こ
の当接状態を詳述すれば、回動部材72aの上部が図7
に示すように比較的大きく水平方向に傾倒しているとと
もに、この傾倒姿勢位置で操作片72a’の頂部が打面
部材73の中央部に位置するように水平軸71dが支持
板71aの中央部から右方に偏心されて設けられてい
る。なお、スイッチ片72aが図7に示す姿勢で重力的
にほぼバランスするようにその重心位置に工夫がされて
いるものでは、上記コイルバネ72bは特に必要ではな
い。
【0053】一方、支持板71aの下面部から立設さ
れ、下部が水平方向に曲げられたセンサ取付台74が付
設されている。このセンサ取付台74の下部に形成され
た棚部74aの上面には、その部分に回動部材72aの
下端部が位置するとその存在を検出する光センサが応用
された殴打検出センサBが設けられている。すなわち殴
打検出センサBは、水平方向に多少の隙間をおいて発光
素子と受光素子とが対向配設され、この隙間を回動部材
72aの下端部が通過可能な構造になっている。なお、
殴打検出センサBは発光、受光素子が同一側に配されて
なる反射式であってもよい。
【0054】また、上記殴打検出センサBについては、
光センサに代えて、マグネットスイッチやリードスイッ
チ等の無接触式センサを適用してもよい。このような無
接触式のセンサは、先に述べた位置検出センサAについ
ても適用可能である。
【0055】そして、普段は図7に示すように、回動部
材72aの先端部は殴打検出センサBによって検出され
ない部位に位置するとともに、図8の白抜き矢印で示す
ように、打面部材73の表面が遊技者の殴打によって凹
むと、この凹みに応じて操作片72a’が下方に押さ
れ、回動部材72aが水平軸71d回りに反時計方向に
回動し、この状態で回動部材72aの検出片72a’’
の下端部が殴打検出センサBによって検出される部位に
位置するように寸法設定されている。
【0056】なお、上記支持板71aの上部には殴打に
よって打面部材73が凹み過ぎで、回動部材72aに損
傷を与えないようにストッパ76が設けられている。ま
た、一旦殴打によって凹んだ打面部材73の殴打面を、
その復元力に加えて、さらに迅速に復元するために、コ
イルバネ77が設けられている。
【0057】被殴打手段7は以上のように構成されてい
るので、遊技者が被殴打手段7の打面部材73表面を殴
打すると、まず殴打面は白抜き矢印で示すように力を受
けて凹み、この凹みは回動部材72aの水平軸71d回
りの反時計方向の回動に伝達され、この回動によって回
動部材72aの検出片72a’’が殴打検出センサBで
発光、受光素子間の光路を遮断する空間に位置するよう
になり、その結果この殴打検出センサBは被殴打手段7
が殴打されたことを検出することができる。
【0058】そして、本発明は、位置検出センサAと、
殴打検出センサBとの検出結果を利用しつつ昇降モータ
Xおよび揺動モータYの駆動制御を行うべく、遊技装置
1には予め所定の遊技プログラムが記憶された制御部を
有している。以下、駆動制御について詳細に説明する。
【0059】図9は本発明に係る遊技装置の制御系の一
例を示すブロック図である。この図に示すように、本発
明に係る制御系は、下記制御部1cに検出信号を入力す
る位置検出センサAおよび殴打検出センサBからなる検
出信号入力部Pと、この検出信号入力部Pから伝達され
た検出信号を受けて、遊技プログラムに基づいてどの昇
降モータXおよびどの揺動モータYにどのような駆動を
させるかの指令信号を出力する制御部1cと、この制御
部1cから入力される指令信号を受け、選択された昇降
モータX、揺動モータYに駆動信号を供給する昇降モー
タ駆動回路81および揺動モータ駆動回路82からなる
モータ駆動回路8と、このモータ駆動回路8からの駆動
信号の供給を受けて指令信号通りの回転駆動を行う各支
柱32毎に設けられた昇降モータXおよび揺動モータY
とから構成されている。
【0060】上記位置検出センサAについては、五本あ
る各支柱32の一本当りについて、房部材13が設けら
れている位置、上部の葉部材12が設けられている位
置、下部の葉部材12が設けられている位置、および支
柱32の最下部に位置にそれぞれ付設されている。
【0061】この位置検出センサAの付設状態を図9に
おいてはマトリックスで表現している。すなわち最上段
の位置検出センサAは第一行の(A1j)であり、上か
ら二番目の段の位置検出センサAは第二行の(A2j)
である。また上から三番目の段の位置検出センサAは第
三行の(A3j)であり、最下段の位置検出センサAは
第四行の(A4j)である(但し上記j=1〜5の整
数)。
【0062】また、左から数えて第一本目の支柱32に
設けられていえる位置検出センサAは第一列の(Ai
1)、同第二本目の位置検出センサAは(Ai2)、同
第三本目の位置検出センサAは(Ai3)、同第四本目
の位置検出センサAは(Ai4)、第五本目の位置検出
センサAは(Ai5)である(但し上記i=1〜4の自
然数)。そして位置検出センサAijそれぞれのセンサ
出力が制御部1cに入力されるようになっている。
【0063】一方、殴打検出センサBjについては、各
支柱32に対応して設けられた被殴打手段7一基当り一
個が付設されている。従って第一本目の支柱32に対応
する第一番目の被殴打手段7には殴打検出センサ(B
1)が設けられ、同様に順次(B2)、(B3)、(B
4)、(B5)の殴打検出センサBが設けられているこ
とになる。
【0064】また、上記昇降モータXjについては、第
一番目の支柱32から第五番目の支柱32までそれぞれ
昇降モータ(X1)、(X2)、(X3)、(X4)、
(X5)が設けられており、揺動モータYについても同
様に揺動モータ(Y1)、(Y2)(Y3)、(Y
4)、(Y5)が設けられている。
【0065】そして、上記制御部1cにおいては、ある
範囲内でランダムに発生させる乱数によって設定された
時間毎に、これも乱数によって設定された第i本目の支
柱32の昇降モータXiに対して遊技体6が1ステップ
だけ(すなわち遊技体6が支柱32の最下部にいるとき
はその上の葉部材12がある位置まで、遊技体6が下の
葉部材12の位置にいるときはその上の葉部材12があ
る位置まで、遊技体6が上の葉部材12の位置にいると
きは最上部の房部材13がある位置まで)上昇するよう
に位置検出センサAijからの検出信号を監視しながら
指令信号を昇降モータ駆動回路81に対して出力するよ
うにプログラムされている。
【0066】また、制御部1cは、遊技体6の位置を位
置検出センサAijから入力される位置検出信号によっ
て認識している。
【0067】そして、位置検出センサA1jから検出信
号が入力された場合には、遊技体6が支柱32の最上段
の位置に到達してサルがバナナを採ったと想定し、制御
部1cは支柱32の昇降モータXjが逆の回転駆動を行
うための指令信号を昇降モータ駆動回路81に出力する
ようになっている。また、昇降モータXjによる逆の回
転駆動は、遊技体6が最下部の位置検出センサA4jに
よって検出されるまで行われるようになっている。
【0068】以上の結果サルの遊技体6は各ステップ毎
に一服しながら、かつ、遊技者のすきをむては順次支柱
32を最上部まで登って行き、最上部に到達するとバナ
ナを採って下まで降りるという運動を繰り返すのであ
る。
【0069】このように制御されつつ各支柱32の遊技
体6がランダムに上昇している状態で、遊技者が第j番
目の被殴打手段7を殴打すると、この殴打を殴打検出セ
ンサBjが検出し、その検出信号は制御部1cに伝達さ
れる。これを受けた制御部1cは、いずれの位置検出セ
ンサAijからも信号が伝達されない状態、すなわち遊
技体6が支柱32上を移動しているときには、揺動モー
タYjが駆動するための指令信号を揺動モータ駆動回路
82に発信し、揺動モータYjを回転駆動させるととも
に、昇降モータXjを逆に回転駆動させるようになって
いる。
【0070】従って、揺動モータYjは回転駆動して支
柱32を左右に揺動させ、昇降モータXjは逆回転して
遊技体6を降下させるが、これは、木登り途中のサルを
見つけて遊技者がコンガを叩けば、その音でバナナの木
が振動し、サルが驚いて木から落ちるという一連の動作
を擬したものである。
【0071】図10は、本発明に係る遊技装置の制御の
流れの一例を示すフローチャートである。上記制御部1
cの特に揺動モータYを駆動させる作用について、この
フローチャートを基に説明する。なお、このフローチャ
ートは、五本ある支柱32の内のいずれか一つを対象に
したものである。
【0072】上記制御部1c内では、まずステップS1
で遊技体6であるサルが木(支柱32)の一番下にいる
か否かが判断される。サルが一番下におれば揺動モータ
Yjを駆動させる必要はないので、その駆動を停止する
(ステップS2)。
【0073】ステップS1でNOの場合は、サルは支柱
32のどこかにいることになるため、条件が満足されれ
ば支柱32を揺動させるステップS3以下のルーチンが
実行される。そしてステップS3においては、まず遊技
者がコンガ(被殴打手段7)を叩いてコンガスイッチ
(殴打検出センサB)による入力が行われた否かが判断
される。遊技者がコンガを殴打したときには、ステップ
S4に移行する。
【0074】そして、ステップS4においては、サルが
木を登りつつあるのか否かが判断され、いずれの位置検
出センサAjからも検出信号が制御部1cに入力されな
い場合はサルはどの停止点にも留まっていない状態、つ
まり木を登っている状態であるので、ステップS5にお
いて、揺動モータYjが駆動される。この揺動モータY
jの駆動によって支柱32は揺動するため、樹上のサル
が木を揺らされている状況が現出されるのである。つい
で、ステップS6で昇降モータXjが逆駆動され、サル
(遊技体6)が揺らされている木から落ちるように下降
する。
【0075】なお、上記ステップS3およびステップS
4においてNOの場合は、遊技者はコンガ(被殴打手段
7)を叩いておらず、また、サル(遊技体6)は木(支
柱32)を登っている途中にない状態であるため、上記
ステップS5およびステップS6はスキップされてリタ
ーンに移動する。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の模擬打楽器
の殴打スイッチ構造は、殴打スイッチの殴打面が殴打変
形されたときに第2の検出片がセンサに近接して該セン
サでその存在が検出可能になされているため、この検出
結果をスイッチ接点の接続に代えることが可能になる。
すなわち、従来のように直接スイッチの接点の接続子を
押圧操作し、接続子同士を衝突させてスイッチが接続さ
れるのではなく、第2の検出片のセンサへの近接のみで
スイッチの切り換え操作を行うことができるため、使用
頻度が多く、かつ、力任せのスイッチ操作が行われる過
酷な環境下にあっても充分に対応することができ、耐用
期間を延長させることが可能になり、ランニングコスト
を上昇させる上で好都合である。
【0077】そして、スイッチの回動部材は上記殴打面
を殴打することによって軸回りに回動可能に設けられて
おりこの回動軌跡は上記軸への回動部材の軸支によって
確実に確定するため、スイッチ操作の検出ミスを有効に
阻止することができるとともに、簡単な構造であるため
設備コスト面で有利でありかつこの部分の故障も極力回
避することができる。
【0078】上記殴打面の内面と回動部材との当接位置
が上記殴打面の略中央になるように上記軸が上記殴打面
の中央位置より偏位した位置に設ければ、スイッチ操作
のために殴打面の略中央部を殴打操作すればその直下に
回動部材が存在し、殴打力を無駄なく有効に回動部材に
伝達することができ好都合である。
【0079】また、たとえ殴打位置が殴打面の中心部か
ら偏位したとしても、同一円周上においては偏位位置に
よる殴打力の回動部材への伝達量にバラツキはないた
め、同一円周上のどこを殴打しても同じ殴打力でスイッ
チが入り、スイッチ操作者の操作の手心が確定し、スイ
ッチ操作が行い易くなるという利点も有している。
【0080】また、回動部材の操作片が殴打面の裏側に
確実に当接し、また復帰も比較的迅速となるので、その
分スイッチ性能の向上が図れる。さらに、殴打面を乱打
しても、筒状部材によって殴打面の凹みは速やかに元に
復元するので、スイッチ機能が損なわれることを確実に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る模擬打楽器の殴打スイッチ構造が
適用された遊技装置の一例を示す一部切欠き斜視図であ
る。
【図2】遊技体昇降ユニットの一例を示す一部切欠き斜
視図である。
【図3】遊技体昇降支柱の揺動機構の一例を示す背面図
である。
【図4】遊技体の一例を示す平面視の断面図である。
【図5】図4に示す遊技体の側面視の断面図であり、上
下に設けられた一対の突出肢が互いに近接した状態を例
示している。
【図6】図4に示す遊技体の側面視の断面図であり、上
下に設けられた一対の突出肢が互いに離間した状態を例
示している。
【図7】殴打スイッチ(被殴打手段)の一例を示す側面
視の断面図であり、殴打面が殴打されていない状態を示
している。
【図8】殴打スイッチ(被殴打手段)の一例を示す側面
視の断面図であり、殴打面が殴打された状態を示してい
る。
【図9】殴打スイッチ(被殴打手段)が適用された遊技
装置の制御系の一例を示すブロック図である。
【図10】殴打スイッチ(被殴打手段)が適用された遊
技装置の制御の流れの一例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 遊技装置 1a 遊技体昇降部 1b 入力操作部 1c 制御部 2 ケーシング 21 基盤用織製シート 21a ステージ部 21b パネル部 21c 背景部 22 区分用織製シート 3 昇降ユニット 31 ベース部(基台) 31a 凹部 32 支柱 33 上部ブラケット 33a 上部水平軸 34 ガイドレール 4 昇降手段 41 下部ブラケット 42 回転軸 42a 第一歯車 43 下部水平軸 43a 第二歯車 43b 下部スプロケット 44 連絡チエン(昇降手段) 45 シャーシ 45a 凹部 45b 翼部 45c 貫通窓 45d 案内ローラ 5 揺動機構 51 クランク腕 51a 側壁部 52 偏心カム 53 回転軸 6 遊技体 61 枠体遊技体 61a 支持壁部 62 上下肢揺動機構 62a 支持軸 62b 支持アーム 62c 中心軸 62d 回転ローラ 62e 上軸 62e’ 上ギヤー 62f 下軸 62f’ 下ギヤー 62g 操作アーム 62h カム片 62i コイルバネ 63 サル表皮 64 上下肢部材 64a 上肢部材 64b 下肢部材 7 被殴打手段(模擬打楽器) 71 胴部 71a 支持板 71b 貫通孔 71c ブラケット 71d 水平軸 72 スイッチ機構 72a 回動部材 72a’ 操作片 72a’’ 検出片(第2の検出片) 72b コイルバネ 73 打面部材 74 センサ取付台 75 ビス 8 モータ駆動回路 81 昇降モータ駆動回路 82 揺動モータ駆動回路 A 位置検出センサ B 殴打検出センサ P 検出信号入力部 X 昇降モータ Y 揺動モータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の胴部の頂部に設けられ、かつ、殴
    打時に殴打方向に変形する殴打面を備えた打面部材を有
    する模擬打楽器の殴打スイッチ構造であって、上記胴部
    と上記打面部材との間で殴打面の裏面側との間に空間を
    形成するように介設された支持板と、この支持板の上部
    に配設され、かつ、上記殴打面を外方に向けて付勢する
    筒状部材と、上記筒状部材の径内で殴打面に平行に配設
    された軸と、この軸に回動可能に軸支され、かつ、上記
    径内で殴打面の裏面の略中央部に当接する第1の検出片
    とこの第1の検出片の基端部から他方側であって上記支
    持板の下方に延出された第2の検出片とからなる回動部
    材と、上記第1の検出片を上記殴打面の裏側に当接する
    方向に付勢する付勢部材と、上記回動部材の第2の検出
    片の回動軌跡中に近接して配置されたセンサとからな
    り、上記打面部材は、柔軟性材料によって上記胴部の頂
    部に外嵌し得るように形成され、上記殴打面が殴打変形
    されたときに上記回動部材が上記軸回りに回動すること
    により上記第2の検出片が上記センサに近接してこのセ
    ンサで第2の検出片の存在が検出可能に構成されている
    ことを特徴とする模擬打楽器の殴打スイッチ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0742456Y2 (ja) * 1988-06-22 1995-10-04 株式会社オリンピア スロットマシン用のスイッチ
JPH0225123U (ja) * 1988-08-04 1990-02-19

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