JP2602573Y2 - 張出床ユニットの接合構造 - Google Patents

張出床ユニットの接合構造

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JP2602573Y2
JP2602573Y2 JP1993002471U JP247193U JP2602573Y2 JP 2602573 Y2 JP2602573 Y2 JP 2602573Y2 JP 1993002471 U JP1993002471 U JP 1993002471U JP 247193 U JP247193 U JP 247193U JP 2602573 Y2 JP2602573 Y2 JP 2602573Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は張出床ユニットの接合構
造に係り、建物の外部に廊下が形成される共同住宅等の
建物に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、外廊下やバルコニー等を側面か
ら突出させた建物が共同住宅等として建築されている。
このような建物についても、予め工場で製造しておいた
建物ユニットを建築現場で組立てることにより、短期間
で建築可能なユニット式のものがある。
【0003】ユニット式の建物においては、建物ユニッ
トの一種である張出床ユニットを水平方向に突出させた
状態で建物の骨組みに接合することにより、外廊下等を
形成する場合があり、この場合には張出床ユニット専用
の接合構造が利用される。張出床ユニットの接合構造と
しては、図2に示されるように、居室を構成する建物ユ
ニットである上下の居室ユニット40, 41の境界近傍で張
出床ユニット42を片持ち支持する片持ち式のものがあ
る。
【0004】図2において、下方の居室ユニット40に
は、骨組みを構成する天井梁43の側面にブロック44が取
付けられている。ブロック44は、張出床ユニット42に向
かって突出する接合部44A を有するものである。接合部
44A の表面には、天井梁43の長手方向(図2の紙面と直
交する方向)に沿って延びる本体45A を有する掛止部材
45が取付けられ、この本体45A の一端には上方に延びる
ピン状の掛止部45B が設けられている。掛止部材45の本
体45A の他端を接合部44A に取付けることにより、掛止
部45Bの平面位置は、接合部44A の位置から天井梁43の
長手方向に沿ってオフセットされるようになっている。
【0005】一方、張出床ユニット42の骨組みとなる枠
材46には、居室ユニット40側に向かって突出する接合部
46A が設けられている。枠材46の上面には居室ユニット
40側の掛止部45B に応じた位置に掛止部材47が設けられ
ている。掛止部材47の先端には、居室ユニット40側の掛
止部45B を挿通させる孔47A が開けられて掛止部47B が
形成されている。
【0006】このような接合構造によれば、接合部44A,
46Aと掛止部45B, 47Bとが互いにオフセットされるの
で、張出床ユニット42を居室ユニット40の上方から鉛直
に降下する際に、接合部44A, 46Aと掛止部45B, 47Bとが
干渉することがなく、張出床ユニット42を居室ユニット
40に容易に掛止でき、掛止状態にすれば張出床ユニット
42を居室ユニット40に接合する作業が容易になる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
張出床ユニットの接合構造では、ブロック44や掛止部材
45を介して接合するので、接合作業に要する部材の点数
や手間が多くなり、工場での製造効率や建築現場での作
業効率が悪いという問題がある。特に、片持ち式では、
曲げモーメントに対する強度が必要となるため、ブロッ
ク44は厚肉の重いものとなって取扱や取付けが面倒であ
るという問題がある。
【0008】本考案の目的は、接合に要する部材の点数
が少なく、接合が容易な張出床ユニットの接合構造を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、建物の外部に
突出する床部を形成する張出床ユニットを当該建物の骨
組みに接合する張出床ユニットの接合構造であって、前
記建物は、柱と梁とを組んで形成された骨組みを有する
建物ユニットが複数組み合わされて構築されたものであ
り、前記張出床ユニットには、前記建物ユニットの前記
の略水平となった上向きの取付面に沿わせる取付部
と、この取付部および前記取付面を上下方向に凹凸嵌合
させるための嵌合部と、前記取付面よりも下方に位置す
る前記梁の側面部分に当接させる当接部とが設けられ、
前記複数組み合わされた建物ユニットとして、上下に積
み重ねられた建物ユニットが設けられ、これらのうち下
方の建物ユニットの天井側の梁と、その上方の建物ユニ
ットの床側の梁との間に、前記張出床ユニットの前記取
付部が介装されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】このような本考案では、下方の建物ユニット
骨組みに設けられた天井側の梁の上面部分に張出床ユニ
ットを掛止し、この状態で当該の側面部分に張出床ユ
ニットを接合する。ここで、張出床ユニットは、直接建
物の骨組みに接合できるので、曲げモーメントに対する
強度が充分確保されるうえ、ブロック等の部材を介装す
る必要がなくなり、接合に要する部材の点数が少なくて
すみ、接合が容易となる。しかも、上下に積み重ねられ
た建物ユニットのうち、下方の建物ユニットの天井側の
梁と、その上方の建物ユニットの床側の梁との間に、張
出床ユニットの取付部を介装し、建物ユニットの梁に張
出床ユニットが接合されるようにしたので、上下の建物
ユニットの柱を相互に連結する柱の連結構造と、張出床
ユニットの接合構造とが錯綜しないようになり、張出床
ユニットを建物の骨組みに接合するようにしても、建物
ユニットの上下接合作業が容易に行なえ、建物ユニット
による建物の構築作業が何ら損なわれなくなり、これに
より前記目的が達成される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例の居室ユニット10, 20およ
び張出床ユニットとしての廊下ユニット30が示されてい
る。居室ユニット10, 20および廊下ユニット30は、予め
工場で製造されて建築現場で組立てられる建物ユニット
である。
【0012】居室ユニット10は、下側の階の居室を構成
するものである。居室ユニット10には、角筒状の柱11お
よび断面「コ」字形状の梁12等からなる骨組み13が備え
られている。骨組み13の側面には外壁材14が張り付けら
れている。居室ユニット10の外壁材14は、居室ユニット
10の骨組み13の上端より低くなっている。骨組み13の外
壁材14から露出した部分が廊下ユニット30との接合部分
となっている。
【0013】居室ユニット20は、居室ユニット10と同様
のものであり、柱21および梁22等からなる骨組み23の側
面に外壁材24を張り付けて形成され、上側の階の居室を
構成するようになっている。
【0014】廊下ユニット30は、建物の側面に直交する
長尺材31と、建物の側面に平行となる長尺材32とを連結
した骨組み33を有するものである。骨組み33の上には床
材34が設置されて建物の側部から突出する外廊下の床を
形成するようになっている。
【0015】廊下ユニット30および居室ユニット10は、
本考案に基づく張出床ユニットの接合構造1によって相
互に接合されるようになっている。すなわち、廊下ユニ
ット30の長尺材31は、断面が上下に延びた「コ」字形状
となったものであり、居室ユニット10の骨組みである梁
12の側面部分に当接するウェブ31A が当接部35となって
いる。当接部35には、ウェブ31A を貫通するボルト挿通
孔36が設けられている。長尺材31の上方のフランジ31B
には、梁12のウェブ12B へ向かって延びるピン37を有す
る突片38が設置されている。突片38は梁12の略水平とな
った上向きの取付面であるウェブ12B に沿わされる取付
部となっており、ピン37はウェブ12B と突片38とを上下
方向に凹凸嵌合させるための嵌合部となっている。
【0016】一方、居室ユニット10の梁12のうち廊下ユ
ニット30と対向するものには、そのウェブ12A にボルト
挿通孔15が設けられている。ボルト挿通孔15の位置は、
廊下ユニット30側のボルト挿通孔36の位置に対応してい
る。ボルト挿通孔15の裏側にはナット16が固着されてい
る。この梁12の上方のフランジ12B には、廊下ユニット
30のピン37を挿通させる嵌合孔17が設けられている。
【0017】この嵌合孔17にピン37を挿通させることに
より、廊下ユニット30は梁12に掛止可能となっている。
廊下ユニット30を掛止させた仮固定状態では、廊下ユニ
ット30のボルト挿通孔36と、居室ユニット10のボルト挿
通孔15とが連通され、ここにボルト39を挿通してナット
16に螺合させることにより、廊下ユニット30が居室ユニ
ット10に接合されるようになっている。ここで、図1か
ら明らかなように、上下に積み重ねられた居室ユニット
10,20のうち、下方の居室ユニット10の天井側の梁12
と、その上方の居室ユニット20の床側の梁22との間に、
廊下ユニット30の突片38が介装されている。
【0018】このような本実施例では、予め工場で居室
ユニット10, 20および廊下ユニット30を製造しておき、
建築現場で居室ユニット10を据付けてから、梁12に掛止
させて仮固定した状態で廊下ユニット30を居室ユニット
10に接合し、この後、居室ユニット10に居室ユニット20
を載せ、居室ユニット20を接合する。
【0019】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果が得られる。すなわち、骨組み13を構成する梁12
のフランジ12B に廊下ユニット30のピン37を嵌合させる
ことにより、廊下ユニット30および居室ユニット10の骨
組み33, 13同士を直接接合するようにしたので、従来の
ようなブロック等の部材を介装する必要がなくなり、接
合に要する部材の点数が少なくてすみ、接合作業を容易
にできる。
【0020】しかも、上下に積み重ねられた居室ユニッ
ト10,20のうち、下方の居室ユニット10の天井側の梁12
と、その上方の居室ユニット20の床側の梁22との間に、
廊下ユニット30の突片38を介装し、居室ユニット10の天
井側の梁12に廊下ユニット30が接合されるようにしたの
で、上下の居室ユニット10,20の柱11,21を相互に連結
する柱の連結構造(図示略)と、接合構造1とが錯綜し
ないようになり、廊下ユニット30を建物の骨組み13に接
合するようにしても、居室ユニット10,20の上下接合作
業を容易に行なうことができ、居室ユニット10,20等で
建物を構築する作業が何ら損なわれることがない。ま
た、廊下ユニット30および居室ユニット10は、骨組み3
3,13同士が直接接合されているので、曲げモーメント
に対して充分な強度を有する強固な接合とできる。
【0021】さらに、直接接合により、接合構造1が極
めて簡単なものになるため、廊下ユニット30等の量産性
を向上できる。
【0022】また、居室ユニット10は、梁12に孔15, 17
を開けるだけで、廊下ユニット30の接合が可能となるの
で、廊下ユニット30の設置箇所を容易に設定することが
でき、居室ユニット10の量産性をも向上できる。
【0023】
【0024】なお、本考案は前述の一実施例に限定され
るものではなく、次に示すような変形などをも含むもの
である。 すなわち、前記実施例では、廊下ユニット30側
の嵌合部をピンとし、居室ユニット10側の嵌合部を嵌合
孔としたが、これとは逆に、廊下ユニット30側に嵌合孔
を設け、居室ユニット10側にピンを設けてもよい。
【0025】さらに、嵌合部としては、ピン37と嵌合孔
17とから構成されるものに限らず、例えば、溝と突起と
からなるもの、または、上方から梁12の両側を挟み込ん
で嵌合する断面形状が「コ」字形のものでもよい。
【0026】また、廊下ユニット30の長尺材31および居
室ユニット10の梁12は、断面「コ」字形状のものに限ら
ず、例えば、断面H字状のものや、角筒状のものでもよ
く、これらを構成する部材の具体的な形状等は実施にあ
たり適宜選択できる。
【0027】なお、本考案は、前記実施例で示した外廊
下を形成する廊下ユニットに限らず、建物の外壁部分か
ら張り出すバルコニーユニット等にも適用できる。
【0028】
【考案の効果】前述のように本考案によれば、張出床ユ
ニットを建物の骨組みに直接接合できるようになるか
ら、接合に要する部材の点数が少なくなり、接合作業を
容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す分解状態の断面図であ
る。
【図2】従来例を示す図1と同様の図である。
【符号の説明】
1 張出床ユニットの接合構造10,20 建物ユニットとしての居室ユニット 11,21 建物の骨組みを構成する柱 12,22 建物の骨組みを構成する梁 12B 取付面としてのウェブ 13,23 建物の骨組みとしての建物ユニットの骨組み 30 張出床ユニットとしての廊下ユニット 35 当接部 37 嵌合部としてのピン 38 取付部としての突片

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の外部に突出する床部を形成する張出
    床ユニットを当該建物の骨組みに接合する張出床ユニッ
    トの接合構造であって、 前記建物は、柱と梁とを組んで形成された骨組みを有す
    る建物ユニットが複数組み合わされて構築されたもので
    あり、 前記張出床ユニットには、前記建物ユニットの前記梁
    略水平となった上向きの取付面に沿わせる取付部と、こ
    の取付部および前記取付面を上下方向に凹凸嵌合させる
    ための嵌合部と、前記取付面よりも下方に位置する前記
    梁の側面部分に当接させる当接部とが設けられ、 前記複数組み合わされた建物ユニットとして、上下に積
    み重ねられた建物ユニットが設けられ、これらのうち下
    方の建物ユニットの天井側の梁と、その上方の建物ユニ
    ットの床側の梁との間に、前記張出床ユニットの前記取
    付部が介装されていることを特徴とする張出床ユニット
    の接合構造。
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