JP2602545Y2 - 動力散布機の送風ガイド構造 - Google Patents

動力散布機の送風ガイド構造

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JP2602545Y2
JP2602545Y2 JP1993026487U JP2648793U JP2602545Y2 JP 2602545 Y2 JP2602545 Y2 JP 2602545Y2 JP 1993026487 U JP1993026487 U JP 1993026487U JP 2648793 U JP2648793 U JP 2648793U JP 2602545 Y2 JP2602545 Y2 JP 2602545Y2
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air
blower
guide structure
metering shutter
air introduction
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良聰 橋本
和範 高橋
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Kyoritsu Co Ltd
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Kyoritsu Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、薬剤、肥料及び種子等
を散布する動力散布機の送風ガイド構造に関し、特に、
授粉作業、その他の粉剤少量散布に有効であることを特
徴とする。
【0002】
【従来の技術】例えば、動力散布機を利用した授粉作業
においては、極めて少量の花粉が散布される。また、近
時は防除用薬剤等の散布も少量化の傾向にある。従来の
動力散布機で少量散布を行う場合には、調量シャッタ−
の開度調整に加えて、噴管の噴頭口径を絞ることなどに
より行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、一般散
布用の動力散布機の噴管の噴頭口径を絞った場合には噴
管内部の圧力が上昇し、調量シャッタ−から落下供給さ
れた粉剤が該調量シャッタ−の下部の混合室内等に滞留
して噴管側に均一に流れず、有効な少量散布が行われ
ず、さらに、逆流噴出による粉剤の無駄や、機材の汚れ
が生じる場合があった。
【0004】すなわち、噴管の内部圧力が上昇すると、
薬剤タンクは密閉されているため前記調量シャッター下
部等に滞留している粉剤が送風ファン側に逆流、さらに
は送風ファン部に滞留したりする場合があった。本考案
は、前記事情に鑑みなされたもので、簡単な構成で、前
記少量散布における粉剤の滞留、逆流等を防止した動力
散布機の送風ガイド構造を提供することを目的とする。
【0005】
【問題を解決しようとする手段】前記目的を達成するた
め、本考案は調量シャッター下方の送風ファンケース部
に設けられた攪拌空気ガイドパイプの送風導入側端部
に、混合室への搬送空気導入通路を狭めるガイドプレー
トを設けた構成としたものである。
【0006】
【作用】本考案では、調量シャッター5の下方に設けら
れた混合室Aへの搬送空気導入通路Cを狭めるガイドプ
レート12を設けたため、搬送空気の力を簡単に高め
ることができ、噴管3の噴頭13の口径を絞った場合に
前記調量シャッター5から落下供給された粉剤が前記
調量シャッター5の下部等に滞留することがなく、した
がって、さらに送風ファン9側に逆流、滞留することが
ない。
【0007】すなわち、粉剤の散布が順当に行われるた
めには、噴管3側の内部圧が搬送空気導入通路Cより
低圧とならなければならない。すなわち、構造的に言え
ば、搬送空気導入通路Cよりも、その後の送風通路の
断面十分に大きくなければならない。
【0008】そこで本考案では、絞られた噴管3の噴
頭13の口径に対応して、前記ガイドプレート12によ
り搬送空気導入通路Cを簡単に狭められるようにしたも
のである。したがって、狭められた搬送空気導入通路C
から供給された高圧の搬送空気が、前記ガイドプレート
12により狭められた部分を通過以後は広がった状態、
すなわち、低圧状態となり、送風機2からの送風が前記
噴管3及び噴頭13に順当に流れ、その流れに粉剤がの
って前記噴管3及び噴頭13から外部へ散布される。
【0009】
【実施例】以下に、本考案の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図3には背負式動力散布機の一例が示
されている。同図中、1は動力源の内燃機関、2は該内
燃機関1によって回転駆動させられる送風機、3は作業
者が手に持って操作する噴管であり、前記送風機2の吐
風口2aから延長され、先端に噴頭13を有する。図
中、7は燃料タンク、8は残量表示器である。
【0010】さらに前記送風機2の上部には、薬剤タ
ンク4が着脱自在に設けられ、その底部、すなわち、前
記送風機2と薬剤タンク4間には、図1に示すように調
量シャッター5が設けられ、作業員が調量レバー(図示
せず)を操作することによって動作する回動杆6によっ
て前記調量シャッター5が左右にスライドして開度が変
化するように構成されている。図中、9は送風ファン、
10は送風ファンケースである。
【0011】また、11は前記調量シャッター5の下方
前記送風ファンケース10との間の混合室A内に設け
られた攪拌空気ガイドパイプであり、前記調量シャッタ
ー5の下面に沿って平行に設けられ、その一端Bが前
記混合室Aの搬送空気導入通路C側に導かれ、その上
面、すなわち、前記調量シャッター5側に適数の空気吐
出口14が設けられている。この空気吐出口14から
は、前記送風ファン9からの送風の一部が吐出させら
れ、前記薬剤タンク4の底部の薬剤をほぐし、前記調量
シャッター5から落下供給された粉剤を前記混合室A内
で前記搬送空気導入通路Cからの搬送空気と混合し、前
記送風ファン9からの送風とともに、前記吐出口2aか
ら前記噴管3へと送り出す。
【0012】前記構成において、粉剤を少量散布するた
めに噴管3、具体的にはその先端の噴頭13の口径を、
例えば通常の58mmから38mmに絞ると、そのまま
では、噴管3の内部及び図1における混合室A部の圧力
が搬送空気導入通路C部より上昇し、調量シャッタ−5
から落下供給された粉剤が円滑に流出しなくなり、粉剤
が前記調量シャッタ−5の下部等に滞留し、有効な少量
散布が行われず、さらに送風ファン9側に逆流して外部
へ噴出したり、滞留するなどして、粉剤の無駄や、機材
の汚れを生ぜしめた。
【0013】そこで本実施例では、図2に示すごと
く、前記攪拌空気ガイドパイプ11の送風導入側端部B
に、標準使用の搬送空気導入通路C部を狭めるガイドプ
レート12を一体に設けたものである。その結果、前記
搬送空気導入通路Cに供給された搬送空気が昇圧される
とともに、前記ガイドプレート12を通過して容積の大
きな混合室Aに入ると同時に低圧状態となり、噴管3
及び噴頭13へと順当に流れ、逆流させられることがな
いものである。
【0014】なお、標準仕様の動力散布機であっても、
前記ガイドプレ−ト12と前記攪拌空気ガイドパイプ1
1を一体に構成したものを準備し、交換使用することに
より、簡単に少量散布用とすることができる。
【0015】
【考案の効果】本考案によれば、授粉作業、その他の粉
剤少量散布を、提供されている標準仕様の動力散布機で
有効に行うことができ、さらに構成簡単且つ安価に提供
できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の要部の断面図である。
【図2】ガイドプレート付攪拌空気ガイドパイプの平面
図である。
【図3】動力散布機の斜視図である。
【符号の説明】
5 調量シャッター10 送風ファンケース 11 攪拌空気ガイドパイプ 12 ガイドプレート A 混合室 送風導入側端部 C 搬送空気導入通路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調量シャッター下方の送風ファン
    ケース(10)部に設けられた攪拌空気ガイドパイプ
    (11)の送風導入側端部(B)に、混合室への
    搬送空気導入通路を狭めるガイドプレート
    を設けたことを特徴とする動力散布機の送風ガイド
    構造。
JP1993026487U 1993-04-22 1993-04-22 動力散布機の送風ガイド構造 Expired - Fee Related JP2602545Y2 (ja)

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