JP2602377B2 - 給液装置 - Google Patents

給液装置

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JP2602377B2
JP2602377B2 JP3196854A JP19685491A JP2602377B2 JP 2602377 B2 JP2602377 B2 JP 2602377B2 JP 3196854 A JP3196854 A JP 3196854A JP 19685491 A JP19685491 A JP 19685491A JP 2602377 B2 JP2602377 B2 JP 2602377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のブレーキオイ
ルのリザーブタンク等の被給液容器にブレーキオイル等
の液体の給液を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の給液装置としては、例え
ば特公昭62−20120号公報に開示されているよう
に、被給液容器の口部に装着部を介して装着される給液
本体を備え、先端部にノズル口を有するノズル部を該給
液本体の装着部から被給液容器の内部に突設させたもの
が知られている。
【0003】そして、この給液装置においては、給液本
体の内部に、装着部を通って被給液容器の内部に連通す
る給液通路及び大気開放通路が設けると共に、ノズル部
のノズル口を介して被給液容器の内部に連通する液面調
整通路を兼ねる真空引き通路が設けられており、被給液
容器に給液を行うに際しては、給液本体を被給液容器の
口部に装着した状態で、まず、ノズル口から真空引き通
路を介して被給液容器内の真空引きを行った後に、給液
通路を介して被給液容器に給液を行い、その後に、被給
液容器の内部を大気開放通路を介して大気に開放した状
態で、ノズル口から液面調整通路としての真空引き通路
を介して被給液容器内の余剰液を吸引して液面調整を行
うようにしている。
【0004】この場合、液面調整は、被給液容器内の液
体をノズル口から吸引し得る位置まで、すなわち、被給
液容器内の液体の液面が、ノズル部の先端部に略達する
位置まで行われる。また、この給液装置においては、被
給液容器への給液に際しては、給液通路の途中に設けた
圧力スイッチを介して被給液容器内の被給液空間の圧力
を検知し、その圧力が所定の圧力になった時に給液を停
止するようにしている。
【0005】しかしながら、かかる給液装置において
は、次のような不都合があった。
【0006】すなわち、この給液装置においては、被給
液容器への給液は、該被給液容器が満充填されるまで行
われないため、該給液前の真空引きによる真空スポット
が該被給液容器の内部や各通路に残っていると、液面調
整の際に、被給液容器内の余剰液を吸引すべく、被給液
容器の内部を大気開放通路を介して大気に開放しても、
空気が真空スポットに取り込まれてしまうことがあっ
た。
【0007】この場合、かかる不都合を解消するために
は、給液の際に、被給液容器の内部やこれに連通する各
通路にも、液体を満充填すればよい。
【0008】ところが、上記の給液装置においては、液
面調整を行うためのノズル部が、給液本体の装着部から
被給液容器の内部に大きく突出しているため、液面調整
の際には、被給液容器の口部の略上端部からノズル部の
先端部までの被給液容器の内部の空間に存在する比較的
多量の液体を吸引することとなり、このため、液面調整
に要する時間が長くなって、作業効率が低下するという
不都合がある。
【0009】また、特に、自動車のブレーキオイルのリ
ザーブタンク等の被給液容器においては、車種等に応じ
て、被給液容器の容積等が異なると共に、その内部に供
給すべき液体の最終的な液面の位置も異なる場合があ
り、このような場合においても、同一の給液装置により
被給液容器に給液を行うことができることが望ましい。
【0010】しかしながら、上記の給液装置において
は、給液本体の装着部に対するノズル部の突出量が定ま
っており、このため、液面の位置変更を行うためには、
ノズル部を交換したり、あるいは、給液本体全体を交換
しなければならず、このようにすると、作業効率が低下
するという不都合があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、被給液容器に対して給液・充填及び液面調整
を順次、行って、該被給液容器に所定量の給液を行う給
液装置において、特に、液面調整を迅速、且つ効率よく
行うことができ、また、被給液容器の種類等に応じて、
被給液容器に供給すべき液体の最終的な液面の位置を変
更する場合に、その変更に容易に対応することができる
給液装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を
達成するために、被給液容器の口部に着脱自在に装着さ
れる給液本体と、該給液本体に設けられ、該被給液用に
の内部に向かって開口するノズル口を先端部に有するノ
ズル部とを備え、該給液本体を被給液容器の口部に装着
した状態で、該ノズル口を介して被給液容器の内部に液
体を供給・充填し、該給液後に前記ノズル口を介して該
被給液容器内の液体をその液面が該ノズル口の位置に略
達するまで吸引して液面調整を行う給液装置において、
前記給液本体を被給液容器の口部に装着した際に、該口
部に挿脱自在に嵌挿されると共に、該口部の内径と略同
径で先端面が前記被給液容器の所定の液面レベルに沿っ
た平坦面に形成された嵌挿部を該給液本体に設け前記
ノズル部のノズル口を嵌挿部の先端開口させて
け、該嵌挿部を前記被給液容器の口部に該被給液容器の
所定の液面レベルと略一致する位置まで嵌挿可能に該給
液本体に設けたことを特徴とする。
【0013】さらに、前記給液本体に対して前記嵌挿部
を進退自在に設け、該給液本体を前記被給液容器の口部
に装着する際に、該口部の端面部に当接する当接部と該
口部の外周部に係脱自在に係止可能な係止部とを前記給
液本体に該口部の軸方向に一体的に設け、該当接部を前
記口部の端面部に当接させると共に該係止部を該口部に
係止させた状態で、前記嵌挿部を給液本体に対して進退
して嵌挿部の該口部への嵌挿量を可変としたことを特徴
とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、前記被給液容器に給液を行う
際には、前記給液本体を前記被給液容器の口部に装着す
ると共に、前記嵌挿部を該口部に嵌挿する。
【0015】そして、この状態で、前記ノズル部のノズ
ル口を介して該被給液容器の内部に液体を供給・充填す
る。
【0016】この時、口部内には口部内径と略同径であ
って先端面が被給液容器の所定の液面レベルに沿った平
坦面に形成された嵌挿部が嵌挿されているので、嵌挿部
の先端面の位置まで液体が充填され、また、その液体
は、前記ノズル口を介して被給液容器の内部に連通する
ノズル部にまで充填される。
【0017】次いで、前記ノズル口を介して被給液容器
の内部の液体を吸引して、液面調整を行う。
【0018】この時、ノズル口が嵌挿部の先端面に開口
しているので、ノズル口から液面調整のために吸引され
る液体は、その大部分がノズル口を介して被給液容器の
内部と連通するノズル部に充填されていた液体であり、
被給液容器内の液体はほとんど吸引されない。
【0019】そして、かかる吸引は、最終的に、被給液
容器内の液体の液面が前記ノズルの略先端位置に達する
まで行われ、これにより液面調整が行われる。
【0020】
【0021】また、給液する被給液容器の種類によっ
て、充填する液面が変更されるときには、前記給液本体
を前記当接部と係止部で被給液容器の口部に装着・固定
して、前記嵌挿部を給液本体に対して進退することによ
り、充填する被給液容器内の所定の液面レベルに前記嵌
挿部の先端面を位置させる。
【0022】
【実施例】本発明の給液装置の一例を図1乃至図7に従
って説明する。図1は該給液装置の一部縦断面を含む説
明的構成図、図2乃至図7はその作動を説明するための
作動説明図である。
【0023】図1で、1は自動車のリザーブタンク等の
被給液容器Wにブレーキオイル等の液体の給液を行うべ
く該被給液容器Wの口部aに装着される給液本体、2は
給液本体1に装着されたバルブユニット、3は後述の各
種流体経路及び開閉弁等を有する流体経路網、4は被給
液容器W内の後述の真空引きを行うための真空ポンプ、
5は液体Lを貯蔵した密閉貯蔵庫6に接続された給液ポ
ンプ5、7は被給液容器W内の後述の液面調整を行うた
めの真空ポンプ、8はエア供給装置であり、液面調整に
係わる真空ポンプ7は密閉貯蔵庫6及び回収タンク6a
に接続されている。
【0024】給液本体1は、その構成を大別すると、基
部9から垂設されたノズル部10と、該基部9からノズ
ル部10と同心に垂設された略筒状の副基部11と、副
基部11に外挿された外筒部12とから成り、基部9の
上面部に前記バルブユニット2が装着されている。
【0025】ノズル部10の下端部には、その内部から
側面部に向かって開口するノズル口13が形成され、こ
のノズル口13には、基部9の上面部からノズル部10
の下端部までこれらの内部を通って形成された真空引き
通路14及び給液通路15が連通されている。この場
合、真空引き通路14及び給液通路15は、後述の液面
調整に際して、それぞれ被給液容器W内に大気を導入す
るための大気開放通路及び被給液容器W内の液体を吸引
するための液面調整通路を兼ねるものである。
【0026】副基部11の内周部は、その基部9側の上
部を形成する大径内周部16と、内周段部17,18を
有して大径内周部16に固着された小径内周部19とか
ら成り、この小径内周部19とノズル部10との間に
は、大径内周部16側からノズル部10の下端位置まで
略筒状のノズル開閉弁20が摺動自在に内挿されてい
る。
【0027】このノズル開閉弁20は、その上部と基部
9との間でノズル部10に外挿されたスプリング21に
より下方に向かって付勢されると共に、その上部の外周
部に形成された顎部22を介して小径内周部19の内周
段部18上に支承され、この状態では、図示のように、
ノズル部10のノズル口13を閉塞している。
【0028】また、このノズル開閉弁20の上端部は、
その外周部に形成された環状摺接部23を介して副基部
11の大径内周部16に摺接され、この環状摺接部23
と内周段部17,18との間にエア室24を形成してい
る。そして、このエア室24には、基部9の上面部から
基部9及び副基部11の内部を通って形成されたエア通
路25が連通され、このエア通路25を介してエア室2
4にエアを供給して、ノズル開閉弁20を環状摺接部2
3を介して上方に摺動させることにより、ノズル部10
のノズル口13が開かれるようになっている。
【0029】副基部11の外周部は、その基部9側の上
部に形成された大径外周部26と、この大径外周部26
の下端に固着された外周段部27と、大径外周部26の
内周面に固着された小径外周部28と、そのさらに下側
に固着され、外周段部29,30を有して小径外周部2
8よりも大径に形成された嵌挿部31とから成り、嵌挿
部31は、外周段部30上で副基部11の外周部に挿着
された弾性樹脂材料から成るOリング32と共に前記被
給液容器Wの口部a内に摺接・嵌挿可能とされている。
この場合、嵌挿部31は、その先端面がノズル部10及
びノズル開閉弁20の先端位置を略一致するように設け
られている。
【0030】小径外周部28には、外周段部27とOリ
ング32との間に摺動筒33が外挿され、この摺動筒3
3は、その内周面部に形成された環状摺接部34を介し
て小径外周部28に摺動自在に摺接されると共に、その
上端部が外周段部27に形成された環状溝35に挿脱自
在に挿入されている。
【0031】この摺動筒33は、その環状摺接部34と
嵌挿部31の外周段部29との間で小径外周部28に外
挿されたスプリング36により上方に付勢されると共
に、環状摺接部34を介して外周段部27に係止され、
この状態では、摺動筒33の下端がOリング32に接触
されている。そして、環状摺接部34と外周段部27と
の間には、エア室37が形成され、このエア室37は副
基部11の前記内周段部18から外周段部27にかけて
穿設した連通孔38を介して前記エア室24に連通され
ている。
【0032】従って、嵌挿部31及びOリング32を被
給液容器Wの口部aに嵌挿した状態で、前記したように
ノズル部10のノズル口13を開くべくエア室24にエ
アを供給すると、そのエアは該エア室24から連通孔3
8を介してエア室37にも供給され、この時、摺動筒3
3がOリング32に向かって摺動して該Oリング32を
押圧することにより、Oリング32が外方に張り出すよ
うに変形して被給液容器Wの口部aの内周面に全周にわ
たって密着する。
【0033】給液本体1の外筒部12は、その上部が副
基部11の大径外周部28に上下に間隔を存して形成さ
れた一対の環状摺接部39,39に摺動自在に外挿され
ると共に回動自在とされ、外筒部12の下端部の内周部
には、副基部11の嵌挿部31を被給液容器Wの口部a
に嵌挿するに際して口部aの外周部に形成されたネジ部
bに螺合可能な係止部12aが形成されている。そし
て、係止部12aは、外筒部12の下部の内周面に形成
された環状の当接部43が被給液容器Wの口部aの端面
部に当接する位置で該口部aに係止されるようになって
いる。
【0034】この場合、外筒部12の上部の内周面に
は、大径外周部26の環状摺接部39,39の間で大径
外周部26に摺接された環状摺接部40が形成され、こ
の環状摺接部40は、その上側の環状摺接部39と、下
側の環状摺接部39との間にそれぞれ上側エア室41a
と下側エア室41bとを画成している。
【0035】そして、これらのエア室41a,41bに
は、それぞれ基部9の上面部から基部9及び副基部11
の内部を通って形成されたエア通路42a,42bが連
通され、外筒部12を被給液容器Wの口部aに螺合・係
止した状態で、エア通路42aからエア室41aにエア
を供給した時には、副基部11の嵌挿部31が外筒部1
2及び口部aに対して上方に摺動されて、嵌挿部31が
同図仮想線示の位置まで口部aに嵌挿され、エア通路4
2bからエア室41bにエアを供給した時には、副基部
11が外筒部12及び口部aに対して下方ん摺動され
て、嵌挿部31が同図実線示の位置まで口部aに嵌挿さ
れる。従って、外筒部12を被給液容器Wの口部aに螺
合・係止した状態で、副基部11を外筒部12及び口部
aに対して摺動させることにより、嵌挿部31の口部a
への嵌挿量が変更されることとなる。
【0036】尚、前記バルブユニット2内には、ニード
ルバルブ等により構成される開閉弁V1 〜V4 が収納さ
れており、開閉弁V1,V3 は、バルブユニット2内で
前記真空引き通路14に接続され、また、開閉弁V2
4 はバルブユニット2内で前記給液通路15に接続さ
れている。
【0037】前記流体回路網3は、開閉弁V1 を介して
給液本体1の真空引き通路14に接続された真空引き経
路44と、開閉弁V2 を介して給液本体1の給液通路1
5に接続された給液経路45と、開閉弁V3 を介して真
空引き通路14に接続された大気開放経路46と、開閉
弁V4 を介して給液通路15に接続された液面調整経路
47と、真空引き経路44の一部及び開閉弁V1 を介し
て真空引き通路14に接続されたエア圧送経路48とを
備え、大気開放経路46は、開閉弁V3 からバルブユニ
ット2の外部に導出されて大気に開放されている。
【0038】この場合、真空引き経路44は、開閉弁V
1 からバルブユニット2の外部に設けた開閉弁V5 、サ
ージタンク49及び開閉弁V6 を順に介して前記真空ポ
ンプ4に接続され、給液経路45は、開閉弁V2 から前
記給液ポンプ5を介して密閉貯蔵庫6に接続され、液面
調整経路47は、開閉弁V4 から前記回収タンク6a及
びフィルター6bを介して密閉貯蔵庫6に接続されてい
る。そして、真空引き経路44のサージタンク49は、
開閉弁V7 を途中に有する副経路50を介して液面調整
経路47に接続され、また、給液経路45の途中には、
この給液通路45から給液本体1の給液通路15に至る
液圧が所定の圧力以上になったか否かを検知する圧力ス
イッチ51が設けられている。
【0039】また、エア圧送経路48は、真空引き経路
44の開閉弁V1 と開閉弁V5 との間の箇所から、開閉
弁V8 を介して分岐され、さらにフィルタ52を介して
前記エア供給装置8に接続されている。
【0040】そして、このエア圧送経路48のエア供給
装置8とフィルタ52との間の箇所からは、開閉弁V9
及び一対の3ポート切替弁V10,V11をそれぞれ介して
エア供給経路53,54a,54bが分岐され、これら
のエア供給経路53,54a,54bは、それぞれバル
ブユニット2の内部を通って、前記給液本体1のエア通
路25,42a,42bに接続されている。この場合、
切替弁V10,V11は互いに連動して作動するものであ
り、給液本体1の嵌挿部31を外筒部12に対して同図
実線示のように下側に移動させる際には、エア供給経路
55bが切替弁V 11を介してエア圧送経路48に接続さ
れて前記エア室41bにエアが供給される(切替弁V11
のON状態)と共にエア供給経路55aが切替弁V10
介して大気に開放され(切替弁V10のOFF状態)、ま
た、給液本体1の嵌挿部31を外筒部12に対して同図
仮想線示のように上側に移動させる際には、エア供給経
路55aが切替弁V10を介してエア圧送経路48に接続
されて前記エア室41aにエアが供給される(切替弁V
10のON状態)と共にエア供給経路55bが切替弁V 11
を介して大気に開放される(切替弁V11のOFF状態)
ようになっている。
【0041】尚、流体回路網3を構成する各経路44〜
47等はホース等により構成され、また、各弁V1 〜V
11は図示しないコントローラ等によりその作動が制御さ
れる。
【0042】次に、かかる給液装置の作動を図1乃至図
7に従って説明する。
【0043】図1で、被給液容器Wに給液を行う際に
は、まず、図示のように、給液本体1の嵌挿部31が被
給液容器Wの口部aに嵌挿されると共に、外筒部12
が、その環状の当接部43が口部aの端面部に当接する
位置まで、係止部12aを介して口部aの外周部に螺合
されて係止され、これによって、給液本体1が被給液容
器Wに装着される。
【0044】この時、図1及び図7に示すように、開閉
弁V1 〜V9 のうち、開閉弁V3 ,V4 ,V5 ,V6
開状態とされており、その他の開閉弁は閉じられてい
る。また、切替弁V10,V11はいずれもOFF状態とさ
れている。
【0045】そして、この状態では、真空引き用の真空
ポンプ4及び液面調整用の真空ポンプ7が作動されてお
り、このため、真空引き通路44においては、開閉弁V
1 から真空ポンプ4に至る箇所で真空引きが行われてお
り、また、真空ポンプ7により回収タンク6aの内部が
減圧されることにより、大気開放経路46から真空引き
通路14、給液通路15及び液面調整経路47を順に介
してエアが回収タンク6a内に供給され、これにより、
真空引き通路14及び給液通路15等の清掃が行われて
いる。
【0046】次いで、図2及び図7に示すように、切替
弁V10,V11のうち、例えば切替弁V11がON状態とさ
れてエア供給経路54bがエア圧送経路48に接続さ
れ、これにより、エア圧送手段8のエア供給装置8aか
らエア圧送経路48、エア供給経路54b及び給液本体
1のエア通路42bを順に介してエア室41bにエアが
供給されて、被給液容器Wの口部aに係止部12aを介
して螺合されている外筒部12に対して副基部11が下
方に摺動されると共に、嵌挿部31の口部aへの嵌挿量
は図2に示す状態に保持される。
【0047】この場合、上記と逆に切替弁V10がON状
態とされた場合には、図6に示すように、被給液容器W
の口部aに螺合されている外筒部12に対して副基部1
1が上方に摺動されることとなり、この場合には、嵌挿
部31の口部aへの嵌挿量は上記の場合よりも若干、減
少することとなる。尚、このような切替弁V10,V11
ON/OFFの選択は、被給液容器Wの種類や、これを
備える自動車の車種等に応じて適宜行われる。
【0048】次いで、図2及び図7に示すように、前記
の切替弁V11がON状態とされるのと並行して大気開放
経路46に係わる開閉弁V3 が閉状態とされた後に、開
閉弁V4 が閉状態とされると共に、開閉弁V9 が開状態
とされ、これにより、エア供給装置8aからエア圧送経
路48、エア供給経路53及び給液本体1のエア通路2
5を順に介してエア室24に供給されてノズル開閉弁2
0が上昇され、ノズル口13が開かれる。また、この
時、エア室24から連通孔38を介してエア室37にも
エアが供給され、これにより、前記したように、摺動筒
33がOリング30を押圧するように下方に摺動されて
該Oリング30が全周にわたって被給液容器Wの内周面
に圧接され、被給液容器Wの内部が外部に対して完全に
密封される。
【0049】そして、上記のようにノズル口13が開か
れると、次に、真空引き通路14に係わる開閉弁V1
開状態とされ、これにより、被給液容器W内からノズル
口13、真空引き通路14、真空引き経路44を順に介
してエアが真空ポンプ4aに吸引されて、該被給液容器
W内の真空引きが行われる。
【0050】この場合、前記したように、この真空引き
に先立って、真空引き経路44における真空引きが行わ
れているので、被給液容器W内の真空引きは、開閉弁V
1 を開状態とすることにより、迅速に行われる。
【0051】かかる真空引きは、例えば所定時間継続し
て行われ、その所定時間が経過すると、開閉弁V1 が再
び閉じられて終了する。
【0052】次いで、図3及び図7に示すように、開閉
弁V1 が閉状態とされて上記の真空引きが終了すると、
給液通路15に係わる開閉弁V2が開かれると共に給液
手段5の給液ポンプ5aが作動され、この時、給液ポン
プ5aの加圧力と、被給液容器W内の負圧とにより、密
閉貯蔵庫6から給液経路45、給液通路15及びノズル
口13を順に介して被給液容器W内に液体Lが供給され
て充填され、さらに加圧される。この時、かかる給液
は、被給液容器Wの嵌挿部31の下側の内部だけでな
く、ノズル部10の先端部と嵌挿部31との隙間や、被
給液容器Wにノズル口13を介して連通する真空引き通
路14の内部にもその負圧により行われる。
【0053】そして、かかる給液が進行すると、給液経
路45内の液圧が加圧により上昇していき、その液圧が
所定の圧力以上となると、給液経路45に設けた圧力ス
イッチ51によりこれが検知され、この検知が行われた
時から所定時間経過した後に、開閉弁V2 が閉状態とさ
れて、被給液容器Wへの給液が終了される。
【0054】かかる給液が終了すると、次に、図4及び
図7に示すように、液面調整経路47に係わる開閉弁V
4 が開状態とされ、これに続いて大気開放経路46に係
わる開閉弁V1 が開状態とされる。
【0055】この時、液面調整用の真空ポンプ7により
回収タンク6aの内部も減圧されると共に、大気開放経
路46から大気開放通路としての真空引き通路14を介
して被給液容器W内にエアが流入することにより、被給
液容器W及び真空引き通路14内の液体Lがノズル口1
3から液面調整通路としての給液通路15及び液面調整
経路47を介して回収タンク6a内に吸引・回収され
る。この場合、この吸引・回収は、被給液容器W内の液
体Lの液面が図4に示すように、ノズル部10及び嵌挿
部31の略下端位置に達してノズル口13の若干、下側
に達するまで行われ、これにより、被給液容器W内の液
体の液面が所定の位置に調整される。
【0056】この場合、ノズル口13の位置は嵌挿部3
1の先端面の位置と略一致しているので、嵌挿部31よ
り下側の被給液容器W内の液体Lはほとんど吸引され
ず、吸引される液体Lは、真空引き通路14や給液通路
15内のものが大部分である。従って、かかる液体Lの
吸引は、短時間で迅速に行われる。そして、かかる吸引
後は、単にエアが大気開放経路46から真空引き通路1
4、給液経路15、液面調整経路47及び密閉貯蔵庫6
内の空室6aを介して真空ポンプ7に吸引されることと
なる。また、回収タンク6a内に吸引された液体は、フ
ィルタ6bを介して密閉貯蔵庫6内に回収される。
【0057】尚、この場合、図6に示すように、被給液
容器Wの種類や車種等に応じて、給液本体1の副基部1
1を外筒部12に対して上昇させた状態では、嵌挿部3
1の被給液容器Wの口部aへの嵌挿量が図4に示す場合
よりも少なくなるので、この場合には、上記の液面調整
による被給液容器Wの最終的な液面も上昇することとな
る。
【0058】かかる液面調整が終了すると、図7に示す
ように、ノズル開閉弁20を開閉するための開閉弁V9
が、液面調整の際に大気開放経路46に係わる開閉弁V
3 を開状態としてから所定時間の経過後に閉状態とされ
るようになっており、このように、開閉弁V9 が閉状態
とされると、前記エア室24へのエアの供給が遮断され
て、ノズル開閉弁20がスプリング21により下降さ
れ、これにより、ノズル口13が閉塞される(図1参
照)。また、これと並行して、前記切替弁V11もOFF
状態とされ、これにより、元の状態に戻される。そし
て、この状態で、前記と逆に、給液本体1が被給液容器
Wから脱離され、以下、前述の給液作業が他の複数の被
給液容器に対して繰り返されることとなる。
【0059】尚、この給液装置においては、被給液容器
Wへの前述の給液を所定回数行う毎に、かかる給液作業
と並行して、真空引き通路14や真空引き経路44の清
掃を行うようにしている。
【0060】すなわち、図5と図7のタイミングチャー
トの後半とに示すように、前述の場合と全く同様に、給
液本体1の被給液容器Wへのセッティング、真空引き及
び給液を行った後に、液面調整を行う際に、まず、大気
開放経路46に係わる開閉弁V3 を閉状態としたまま
で、液面調整経路47に係わる開閉弁V4 を開状態と
し、次いで、真空引き経路44の開閉弁V5,V6 を順
次、閉状態とした後に、大気圧送経路48の開閉弁V8
を開状態とし、さらに、これに続いて真空引き通路14
に係わる開閉弁V1 を開状態とする。
【0061】この時、真空ポンプ7により回収タンク6
aの内部が減圧されると共に、エア供給装置8からエア
圧送経路48、真空引く経路44の開閉弁V1 ,V5
間の箇所及び真空引き通路14を介して被給液容器W内
にエアが圧送されることにより、被給液容器W及び真空
引き通路14内の液体Lがノズル口13から給液通路1
5及び液面調整経路47を介して回収タンク6a内に吸
引・回収されて液面調整が行われると共に、真空引く経
路44の開閉弁V1 ,V5 の間の箇所及び真空引き通路
14内がエアの圧送により清掃され、これらの内部に被
給液容器Wの真空引き毎に徐々に残留していく液体等が
除去される。
【0062】そして、かかる液面調整及び清掃を所定時
間行った後に、図7に示すように、真空引き通路14に
係わる開閉弁V1 を閉状態として液面調整を終了し、さ
らにこれに続いて、ノズル開閉弁20に係わる開閉弁V
9を閉状態としてノズル口13を閉じると共に、真空引
き通路44の開閉弁V5 を再び開き、さらに、前記副経
路50の開閉弁V7 を開状態として真空引き経路44の
サージタンク49と液面調整経路47とを連通させる。
【0063】この時、エア供給装置8aからエア圧送経
路48、真空引き経路44の開閉弁V6 とサージタンク
49との間の箇所、副経路50及び液面調整経路47の
一部を介して回収タンク6a内にエアが圧送され、これ
により、真空引き経路44の開閉弁V6 とサージタンク
49との間の箇所及びサージタンク49の内部等が清掃
され、これらの内部の残留液体等が除去されることとな
る。
【0064】そして、かかる後には、副経路50の開閉
弁V7 が閉状態とされると共に、エア圧送経路V8 の開
閉弁V8 が閉状態とされ、さらに真空引き経路44の開
閉弁V6 が再び開状態とされ、これにより、給液装置は
元の状態(図1の状態)に戻される。
【0065】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、被給液容器の口部に嵌挿する嵌挿部を該口部
の内径と略同径で先端面が前記被給液容器の所定の液面
レベルに沿った平坦面に形成し、かつ、前記ノズル部の
ノズル口を嵌挿部の先端面で開口させて設けたので、余
剰液を吸引・排出して液面調整を行う際、ノズル部内に
ある液体のみを排出するだけで液面調整を短時間で迅速
に行うことができる。
【0066】さらに、前記当接部と係止部とで前記被給
液容器の口部に前記嵌挿部を嵌挿した状態で前記給液本
体を装着し、該嵌挿部を給液本体に対して進退すること
により、被給液容器の種類等に応じて被給液容器の液面
レベルに合わせて設けることができ、種々の被給液容器
の充填に容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給液装置の一例の一部縦断面を含む説
明的構成図、
【図2】該給液装置の作動説明図、
【図3】該給液装置の作動説明図、
【図4】該給液装置の作動説明図、
【図5】該給液装置の作動説明図、
【図6】該給液装置の作動説明図、
【図7】該給液装置の作動を説明するためのタイミング
チャート。
【符号の説明】
1…給液本体、10…ノズル部、12a…係止部、13
…ノズル口、31…嵌挿部、43…当接部、W…被給液
容器、a…口部、L…液体。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被給液容器の口部に着脱自在に装着される
    給液本体と、該給液本体に設けられ、該被給液容器の内
    部に向かって開口するノズル口を先端部に有するノズル
    部とを備え、該給液本体を被給液容器の口部に装着した
    状態で、該ノズル口を介して被給液容器の内部に液体を
    供給・充填し、該給液後に前記ノズル口を介して該被給
    液容器内の液体をその液面が該ノズル口の位置に略達す
    るまで吸引して液面調整を行う給液装置において、前記
    給液本体を被給液容器の口部に装着した際に、該口部に
    挿脱自在に嵌挿されると共に、該口部の内径と略同径で
    先端面が前記被給液容器の所定の液面レベルに沿った平
    坦面に形成された嵌挿部を該給液本体に設け前記ノズ
    ル部のノズル口を嵌挿部の先端開口させて設け、該
    嵌挿部を前記被給液容器の口部に該被給液容器の所定の
    液面レベルと略一致する位置まで嵌挿可能に形成したこ
    とを特徴とする給液装置。
  2. 【請求項2】前記給液本体に対して前記嵌挿部を進退自
    在に設け、該給液本体を前記被給液容器の口部に装着す
    る際に、該口部の端面部に当接する当接部と該口部の外
    周部に係脱自在に係止可能な係止部とを前記給液本体に
    該口部の軸方向に一体的に設け、該当接部を前記口部の
    端面部に当接させると共に該係止部を該口部に係止させ
    た状態で、前記嵌挿部を給液本体に対して進退して嵌挿
    の該口部への嵌挿量を可変としたことを特徴とする請
    求項1記載の給液装置。
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