JP2602129B2 - 密封容器 - Google Patents

密封容器

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JP2602129B2
JP2602129B2 JP3142268A JP14226891A JP2602129B2 JP 2602129 B2 JP2602129 B2 JP 2602129B2 JP 3142268 A JP3142268 A JP 3142268A JP 14226891 A JP14226891 A JP 14226891A JP 2602129 B2 JP2602129 B2 JP 2602129B2
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文雄 有山
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アジア金属工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野及び発明の概要】本発明は、密封容
器、特に、エアーゾル容器等のように、耐圧性及び気密
性が要求される密封容器に関するものであり、その胴部
分と別体に構成され且該胴部分に接着固定される底部分
を、透明な合成樹脂製とすることにより、容器内に収容
されている収容物の残量を確認できるようにするもので
ある。
【0002】
【従来技術及びその問題点】エアーゾル容器等の密封容
器は、従来は、有底寸胴容器か、又は、下端開放の筒状
主体(1)にこれと別体に製作される底体(2)を気密
状態に接着固定させてなる筒状容器の上方開放部を細口
に構成し、この細口部にバルブ装置を具備する蓋体を装
着させた形式のものがある。後者における底体(2)
は、図5に示すように、底部となる緩い球面状の底板
(20)の周縁部からスカート部(21)を垂下させた
構成のものが一般的であり、これを筒状主体(1)の下
端開放部(11)から圧入させ、該スカート部(21)
の外周面と筒状主体(1)の内周面とを接着剤(3)で
接着固定させるとともに、下端開放部(11)を屈曲さ
せることにより前記スカート部(21)の下端部をカー
リングによってカシメ止めする構成となっている。(特
開昭49−125917号) この種密封容器は耐圧性が要求されるため、従来は金属
製としている。よって、従来のものでは内部を透視する
ことはできず、内容物の残量を確認できないという問題
点があった。
【0003】内容物を確認するには、図6に示すよう
に、金属製の筒状主体(1)に窓部(12)を形成する
とともに該窓部に、内側から合成樹脂製の透明板(1
3)を添設固定させるという方法が考えられる。この方
法によれば、金属製の密封容器の内部を該透明板(1
3)を介して透視できる。しかしながら、このもので
は、製作しにくい上に窓部(12)と透明板(13)と
の間の気密性が不十分であるという問題がある。
【0004】
【技術的課題】本発明は、このような『底部開放状態に
形成された金属製の筒状主体(1)の下端開放部(1
1)に、該筒状主体(1)と別体に構成した底体(2)
を嵌入させるとともに接着剤(3)によって外周気密状
態に接着固定せしめてなる形式の密封容器』において、
容器内に収容されている内容物の残量を確認できるよう
にするために、密封容器内を外部から透視できるように
することをその技術的課題とする。
【0005】
【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『筒状主体(1)の下部域に開口(10)を
形成し、前記底体(2)を、円板状の底板(20)の周
縁に所定高さで且上端外周に環状の切欠部(23)が形
成された周壁(22)を設けたカップ状に形成し、該周
壁(22)を筒状主体(1)の下部域に密に嵌入させる
とともに前記切欠部(23)までの高さを筒状主体
(1)の下端開放部(11)から前記開口(10)の上
端部までの高さよりもやや高く設定し、前記切欠部(2
3)と前記筒状主体(1)の内周面との間に前記接着剤
(3)が充填されて前記開口(10)の近傍上方域と周
壁(22)の上端部とが接着され、底体(2)のうち、
少なくとも周壁(22)は透明な合成樹脂製とし、、前
記底板(2)の下端部は前記筒状主体(1)の下端開放
部(11)のカーリング部(14)によりカシメ止めさ
れてなる』ことである。
【0006】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。この密
封容器では、筒状主体(1)の下端開放部(11)から
底体(2)が該筒状主体(1)内に収容され、底体
(2)の周壁(22)は筒状主体(1)の下部域に密に
嵌入すると共に、前記周壁(22)と筒状主体(1)の
内周面とは、該嵌入域の上端部の前記周壁(22)の上
端外周に形成された前記切欠部(23)と筒状主体
(1)の前記内周面との間隙に接着剤(3)が充填され
ることによって、気密状態に接着固定されている。周壁
(22)の前記切欠部(23)までの高さは、筒状主体
(1)の下端開放部(11)から開口(10)の上端部
までの高さよりもやや高く設定されているから、該開口
(10)からは前記周壁(22)の一部が露呈すること
となる。この周壁(22)は透明な合成樹脂によって形
成されていることから、前記筒状主体(1)の開口(1
0)に対応する周壁(22)を通して筒状主体(1)の
内部が透視できることとなる。尚、筒状主体(1)と底
体(2)との接着域は、周壁(22)の上端部と開口
(10)の上方域としたから、開口(10)に対応する
周壁(22)の部分には接着剤(3)が付着されない。
前記底体(2)は、下端部が筒状主体(1)の下端開放
部(11)のカーリング部(14)によるカシメ止めに
よって固定され、周壁(22)の上端部は前記切欠部
(23)に相当する間隙に充填された接着剤(3)によ
って前記筒状主体(1)に全周的に接着固定される。こ
のように、底体(2)の下端部と上端部とが共に筒状主
体(1)の胴部に全周的に固着される。
【0007】
【効果】筒状主体(1)に形成した開口(10)から周
壁(22)を通して筒状主体(1)の内部が透視できる
から、筒状主体(1)内の収容物の残量を確認すること
ができ、密封容器の使い勝手が良いものとなる。又、開
口(10)に対応する周壁(22)の外面部分には、接
着剤(3)が付着することがないので、接着剤(3)や
それに付着されるごみ等によって汚れる不都合はなく、
透明状態を維持することができる。底体(2)の下端部
と上端部とが共に筒状主体(1)の胴部に全周的に固着
されるから、筒状主体(1)に対して前記底板(2)が
確実に且強固に固着される。特に、前記底体(2)の周
壁(22)の上端は前記切欠部(23)によって形成さ
れる間隙内に接着剤(3)が充填されて筒状主体(1)
の内周面に固着されるものであるから、前記周壁(2
2)と筒状主体(1)の内周面との接着域が広くなり、
前記接着部の接着強度が大きいものとなる。
【0008】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に基い
て説明する。この実施例のものは、本発明をエアーゾル
容器等として利用される密封容器に実施したもので、筒
状主体(1)については、既述した従来のものとほぼ同
様な製造方法により製作可能であるが、筒状主体(1)
の下端開放部(11)近傍の所定域に縦長楕円形状の開
口(10)を打抜いて窓部とした。図1に示す第1実施
例のものでは、該筒状主体(1)の下端開放部(11)
側から圧入させる底体(2)を、全体を透明な合成樹脂
によって構成するもので、円板状の底板(20)の周縁
部に周壁(22)を設けて断面略U字状に成型するとと
もに該底板(20)は上方に凸となる球面状とし、又、
周壁(22)の上端外周には、断面略L字状の切欠部
(23)を形成した。尚、前記周壁(22)の高さは、
前記筒状主体(1)の下端開放部(11)側から底体
(2)を筒状主体(1)内の所定位置まで圧入させた時
に、該筒状主体(1)の下端開放部(11)から開口
(10)の上端部までの高さよりも、やや高くなるよう
に設定しておく必要がある。又、筒状主体(1)及び底
体(2)の寸法関係は、底体(2)の周壁(22)が、
筒状主体(1)の内面下部域に密に嵌入ように設定して
おく。
【0009】この筒状主体(1)の内面において、前記
開口(10)の上方域で且底体(2)の固定時における
切欠部(23)が対向する位置よりも下方域に、図2に
示すように、接着剤(3)を環状に塗布し、該筒状主体
(1)の下端開放部(11)側から、底体(2)を、そ
の周壁(22)の上端側から圧入せしめる。筒状主体
(1)と底体(2)との寸法関係は上記の如くであり且
接着剤(3)の塗布域は切欠部(23)よりも下方にま
で配設されているから、この接着剤(3)は、底体
(2)の周壁(22)によって該周壁(22)の上端側
へ押し上げられることとなる。該周壁(22)の上端に
は上記したように切欠部(23)が形成されているの
で、このように押し上げられた接着剤(3)は、該切欠
部(23)に溜り、該接着剤(3)は、経時的にこの状
態で硬化することとなる。これにより、筒状主体(1)
の内周面と底体(2)とは気密状態に接着固定されるこ
ととなるとともに、この方法で製作すると、開口(1
0)に対応する周壁(22)の部分に接着剤(3)が付
着する心配がない。
【0010】尚、接着剤(3)は、筒状主体(1)の内
面における開口(10)の上方域の外、図3に示すよう
に、底体(2)を筒状主体(1)内に固定させた時に、
開口(10)の下方域となる周壁(22)の下端近傍部
に設けても良い。この場合も、開口(10)に対応する
周壁(22)の部分に接着剤(3)が付着する不都合が
ない上に、開口(10)の上下両域において接着される
こととなるので、底体(2)の筒状主体(1)への接着
強度が増大する。又、底体(2)は、通常、カーリング
過去によってもカシメ止めされる。このためには、図2
の想像線で示すように、周壁(22)の下端部が筒状主
体(1)の下端開放部(11)よりも所定深さ奥に挿入
して位置決めし、周壁(22)の下方に位置することと
なる筒状主体(1)の下端開放部(11)を内側へ屈曲
するようにカールさせる。これにより、底体(2)は、
図1,図3に示すように、カーリング部(14)によっ
ても、抜け止め状態に装着固定せしめられることとな
る。この場合、同図に示すように、底板(2)の周縁
に、下方に突出する凸条を形成して、これを前記カーリ
ング部(14)によって抱持するようにすれば半径方向
にも保持されることとなる。
【0011】図4に示す第2実施例のものは、底体
(2)を、インサート成型により、周壁(22)を第1
実施例と同様な透明な合成樹脂製とするとともに該周壁
(22)で囲まれる底板(20)を金属板としたもので
ある。この場合には、底体(2)の全体の熱膨張の度合
が、筒状主体(1)の胴部のそれ略一致することとな
る。すなわち、筒状主体(1)と底体(2)との膨張差
が小さくなるため、合成樹脂製の周壁(22)と金属製
の筒状主体(1)との間に隙間が生じる不都合が緩和さ
れることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の説明図。
【図2】底体(2)の装着工程の説明図。
【図3】他の接着方法の説明図。
【図4】第2実施例の説明図。
【図5】従来例の説明図。
【図6】試作案の説明図。
【符合の説明】
(1)・・・筒状主体 (10)・・・開口 (11)・・・下端開放部 (2)・・・底体 (20)・・・底板 (22)・・・周壁 (3)・・・接着剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部開放状態に形成された金属製の筒状
    主体(1)の下端開放部(11)に、該筒状主体(1)
    と別体に構成した底体(2)を嵌入させるとともに接着
    剤(3)によって外周気密状態に接着固定せしめてなる
    形式の密封容器において、筒状主体(1)の下部域に開
    口(10)を形成し、前記底体(2)を、円板状の底板
    (20)の周縁に所定高さで且上端外周に環状の切欠部
    (23)が形成された周壁(22)を設けたカップ状に
    形成し、該周壁(22)を筒状主体(1)の下部域に密
    に嵌入させるとともに前記切欠部(23)までの高さを
    筒状主体(1)の下端開放部(11)から前記開口(1
    0)の上端部までの高さよりもやや高く設定し、前記切
    欠部(23)と前記筒状主体(1)の内周面との間に前
    記接着剤(3)が充填されて前記開口(10)の近傍上
    方域と周壁(22)の上端部とが接着され、底体(2)
    のうち、少なくとも周壁(22)は透明な合成樹脂製と
    し、前記底板(2)の下端部は前記筒状主体(1)の下
    端開放部(11)のカーリング部(14)によりカシメ
    止めされてなる密封容器。
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MX173919B (es) * 1991-05-27 1994-04-08 Antonio Perez De La Garza Proceso para la descontaminacion atmosferica
KR200476593Y1 (ko) * 2013-10-24 2015-03-18 (주)에뛰드 플라스틱으로 제작되는 투명 압력용기 프리폼

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