JP2002000342A - 気密性容器 - Google Patents
気密性容器Info
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Abstract
密性容器であって、容器本体と蓋体の嵌合強度を大きく
しても気密シール性の低下を生じないようにすることを
課題とする。 【解決手段】 略方形の容器本体の口部に環状壁を立設
し、該環状壁に密着して気密シールを達成する環状舌片
を蓋体に一体に形成し、環状壁と環状舌片とからなるシ
ール部の外方に互いに嵌合する本体リブと蓋リブを形成
し、該蓋リブを本体リブの外側に位置させると共に、本
体リブと蓋リブを容器のコーナー部ではなく直線部にの
み設けたことを特徴とする。
Description
使用しない気密性容器に関する。
の気密性容器は公知であり、種々の構造のものが実用化
されている。最も一般的には、容器本体の口部若しくは
蓋体内面にゴム等のシール材を定着し、容器本体と蓋体
との嵌合時にシール材を密着させて気密性を得るように
してある。しかしながら、シール材の使用は収納する物
品によっては耐薬品性、耐候性、耐水性等種々の性能が
要求されると共に、押圧による破損のおそれがあり、又
ゴム製シール材の使用はコストの上昇をもたらしてい
る。そこで、ゴム等のシール材を使用することなく気密
性を確保するようにした容器構造が提案され、実用化さ
れている。
い気密性容器の一例を示すものであり、容器本体(1)の
口部に蓋体(2)を、本体リブ(3)と蓋リブ(4)とで互い
に嵌合させつつ装着し、容器本体の口部に上向きに延び
る環状壁(5)を口部を囲繞して一体に立設し、該環状壁
(5)に密着する柔軟な弾性を有した環状舌片(6)を蓋体
(2)の内面に環状に囲繞して一体に形成し、閉蓋時にシ
ール部である弾性の環状舌片(6)と環状壁(5)との密着
により気密シール性を確保しつつ、リブ(3)と(4)の嵌
合により蓋体(2)を容器本体(1)に装着し、蓋の外れを
防止するようにしてある。しかしながら、かかる公知の
気密性容器は、本体リブ(3)と蓋リブ(4)が、略方形に
形成された容器の四隅部に設けられていると共に、蓋リ
ブ(4)が本体リブ(3)の外側に位置している。このた
め、経時変化や輸送途中等における蓋の外れを防止すべ
くリブ(3)(4)の嵌合力を強くすべくリブ(3)(4)の突
出高さを大きくすると、蓋リブ(4)が外方に押し拡げら
れる状態となり、環状壁(5)と環状舌片(6)との当たり
が弱くなって気密シール性の低下をもたらす欠点があっ
た。特に、方形状の容器の四隅部は、変形その他の理由
により環状壁と環状舌片の当たりが元々弱いため、嵌合
力を増すためにリブ(3)(4)の突出高さを大きくすると
更にシール部の当たりが弱くなって、気密性が低下され
てしまう問題がある。
シール材を使用しない略方形状の気密性容器であって、
容器本体と蓋体の嵌合強度を大きくしても気密シール性
の低下を生じないようにすることを課題とする。又、蓋
体の上面に上方から鏡等の平坦な板状部材を適用して押
圧する際、蓋体の部分的な浮き上がりを防止して確実な
気密シール性を確保することを課題とする。
にこの発明が採った手段は、略方形の容器本体の口部に
環状壁を立設し、該環状壁に密着して気密シールを達成
する環状舌片を蓋体に一体に形成し、環状壁と環状舌片
とからなるシール部の外方に互いに嵌合する本体リブと
蓋リブを形成し、該蓋リブを本体リブの外側に位置させ
ると共に、本体リブと蓋リブを容器のコーナー部ではな
く直線部にのみ設けたことを特徴とする。
し、該環状壁に密着して気密シールを達成する環状舌片
を蓋体に一体に形成し、環状壁と環状舌片とからなるシ
ール部の外方に互いに嵌合する本体リブと蓋リブを形成
し、本体リブの内側に蓋リブを位置させたことを特徴と
する。
蓋体に押圧力を付与する押圧突起を、蓋体の直線部や中
央部ではなくコーナー部の上面に形成したことを特徴と
する。
を、以下に詳細に説明する。尚、以下の説明において前
記図4,8に示す従来公知の容器の部品と同一の部品に
は同一の符号を付した。図1〜6を参照して、容器本体
(1)及び蓋体(2)は従来公知の気密性容器の構造と実質
的に同一の構造を有しており、容器本体(1)と蓋体(2)
とを、本体リブ(3)と蓋リブ(4)とで互いに嵌合させつ
つ蓋体(2)を容器本体(1)の口部に装着し、容器本体の
口部に上向きに延びる環状壁(5)を口部を囲繞して一体
に立設し、該環状壁(5)に密着する柔軟な弾性を有した
環状舌片(6)を蓋体(2)の内面に環状に囲繞して一体に
形成し、閉蓋時にシール部である弾性の環状舌片(6)と
環状壁(5)との密着により気密性を発揮させつつ、リブ
(3)と(4)の嵌合により蓋体(2)を容器本体(1)に装着
し蓋の外れを防止するようにしてある。蓋リブ(4)は、
本体リブ(3)の外側に位置している。
て、蓋体に形成される蓋リブ(4)を本体リブ(3)の外側
に位置させると共に、容器本体(1)と蓋体(2)に形成さ
れる本体リブ(3)及び蓋リブ(4)を方形の容器のコーナ
ーすなわち四隅部ではなくほぼ直線状に延びるコーナー
とコーナーの中間部にのみ設けたことを特徴とする。本
体リブ(3)と蓋リブ(4)をコーナーとコーナーの中間部
に設けることによって、容器本体(1)と蓋体(2)との外
れ防止のために、リブ(3)(4)の高さを大きくし嵌合力
を高めても、容器のコーナー部が外方に広がることがな
くなり、シール部の当たりは低下せず気密性の低下を防
止することが出来た。高分子吸収剤にイオン交換水を1
対50の割合で含浸させたゲルを充填し、37℃で1週
間放置して、減量の測定を行ったところ、従来の四隅の
コーナー部にリブを設けたものでは、1.19%の減量
が測定されたのに対し、本願発明の容器では、0.21
%の減量が見られたに過ぎず、本願発明品の効果を確認
することが出来た。
をレフィル容器として、コンパクト容器(10)内に塗布具
(11)と共に収納された使用例を示す。蓋体(2)を被着し
た後コンパクト容器(10)の蓋を閉めると、コンパクト容
器の蓋の内面に取り付けられた鏡(12)が気密性容器の蓋
体(2)の上面に当接して蓋体(2)を押圧し閉止する。蓋
体(2)の上面には、鏡(12)との当接をもたらすために上
方に向かって突出する押圧突起(13)が突設されており、
鏡(12)と当接して蓋体(2)を押し下げ密閉する。ところ
で、この発明の気密性容器は、前述したように蓋体(2)
と本体(1)との嵌合をもたらすリブ(3)(4)が容器のコ
ーナー部ではなく直線部に設けられているため、鏡と当
接する押圧突起(13)を従来と同様の図9〜11に示すよ
うな位置に設けると、図12に示すように蓋体の中央部
に押圧力が集中し、コーナー部への押圧力が弱くなると
共に、該コーナー部にはリブによる嵌合力が存在してい
ないために、浮き上がり気密性が低下してくるおそれが
あった。本発明は、かかるコーナー部における蓋体の浮
き上がりを防止すべく、図3に示すように鏡と当接する
押圧突起(13)を蓋体(2)のコーナー部に配置したことを
特徴とする。押圧突起(13)を蓋体(2)のコーナー部に配
置したことにより、図6に示すように鏡(12)による押圧
力が蓋体のコーナー部に付加され、コーナー部が浮き上
がることがなくなる。
水を1対50の割合で含浸させたゲルを充填し、37℃
で1週間放置して、減量の測定を行ったところ、従来の
図9に示される中央部4箇所に突起を形成したもので
は、1.09%の減量が測定され、又図11に示される
中央部に2箇所突起を形成したものでは、0.71%の
減量が見られたのに対し、本願発明のコーナー部の4箇
所に突起を形成したものでは、0.25%の減量が見ら
れたに過ぎず、本願発明品の効果を確認することが出来
た。
本体リブ(3)の内側に蓋リブ(4)が位置するように構成
したことを特徴とする。その他の点は図1〜3と同様で
ある。蓋リブ(4)を本体リブ(3)の内側に位置させるこ
とにより、リブ(3)(4)の高さを大きくして嵌合力を高
くした場合、嵌合力の増大により蓋リブ(4)が内方に押
圧変形されるため、蓋体に設けた環状舌片(6)と環状壁
(5)との密着性が高まり、より気密性の向上を図ること
が可能となる。この場合、本体リブと蓋リブの形成位置
は、コーナー部であっても直線部であっても良い。
使用することなく、蓋体に形成した柔軟な弾性を有する
環状舌片を容器本体の口部に立設した環状壁に密着させ
てシール性を得るようにした気密性容器において、容器
本体と蓋体の装着性を保持するために容器本体と蓋体に
形成される嵌合リブを容器のコーナー部ではなく直線部
にのみ形成してあるので、嵌合力を高めるためにリブの
高さを大きくしても環状舌片と環状壁の密着力を低下さ
せるおそれがなく安定した気密性を確保することが出来
る。又、ゴム製シール材を使用しないので、コストの低
下を図ることが出来る。
蓋体側のリブが位置するようにすることにより、リブの
高さを大きくして嵌合力を高めても、リブの嵌合による
押圧で蓋体側のリブが内方に押圧されるため、環状舌片
と環状壁の密着性が増大し、気密性の低下を招来するお
それはない。
蓋体に押圧力を付与する押圧突起を、蓋体の直線部や中
央部ではなくコーナー部の上面に形成してあるので、コ
ーナー部にリブによる嵌合力が作用していなくとも、蓋
体のコーナー部の浮き上がりを防止し、シール性が低下
するのを防止することが可能となる。
収納した状態の斜視図
て、コンパクト容器の鏡による押圧力が作用する状態を
示す斜視図
側面図
Claims (3)
- 【請求項1】略方形の容器本体の口部に環状壁を立設
し、該環状壁に密着して気密シールを達成する環状舌片
を蓋体に一体に形成し、環状壁と環状舌片とからなるシ
ール部の外方に互いに嵌合する本体リブと蓋リブを形成
し、該蓋リブを本体リブの外側に位置させると共に、本
体リブと蓋リブを容器のコーナー部ではなく直線部にの
み設けたことを特徴とする気密性容器。 - 【請求項2】略方形の容器本体の口部に環状壁を立設
し、該環状壁に密着して気密シールを達成する環状舌片
を蓋体に一体に形成し、環状壁と環状舌片とからなるシ
ール部の外方に互いに嵌合する本体リブと蓋リブを形成
し、本体リブの内側に蓋リブを位置させたことを特徴と
する気密性容器。 - 【請求項3】コンパクト容器内面の鏡等に向って突出し
蓋体に押圧力を付与する押圧突起を、蓋体の直線部や中
央部ではなくコーナー部の上面に形成したことを特徴と
する請求項1又は2記載の気密性容器。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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Country Status (1)
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-
2000
- 2000-05-16 JP JP2000143553A patent/JP4108904B2/ja not_active Expired - Lifetime
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