JP2601652B2 - ブレーキ用摩擦材 - Google Patents

ブレーキ用摩擦材

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JP2601652B2
JP2601652B2 JP62054856A JP5485687A JP2601652B2 JP 2601652 B2 JP2601652 B2 JP 2601652B2 JP 62054856 A JP62054856 A JP 62054856A JP 5485687 A JP5485687 A JP 5485687A JP 2601652 B2 JP2601652 B2 JP 2601652B2
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brake
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信夫 上岡
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株式会社 曙ブレ−キ中央技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車等のブレーキ又はクラッチ用摩擦材に
関し、特に耐フェード性を大幅に向上せしめたものであ
る。
〔従来の技術〕
現在、自動車,電車,産業機械等の摩擦ブレーキやク
ラッチに使用されている石綿系、セミメタリック系又は
無機・有機繊維等を使用したノンアスベスト系などの摩
擦材はフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂をバインダーに
用い、これに石綿,スチールファイバーあるいはガラス
繊維等を主原料として配合した材料を熱成形して製造さ
れている。
このように摩擦材料としては多種類のものが研究さ
れ、実際に使われているが、摩擦材料を結合させるバイ
ンダーについては良好な耐熱性,断熱性及び強度を有す
るフェノール樹脂が長年使われており、特に自動車用摩
擦材バインダーとしての使用実績は60年以上に及んでい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが最近の自動車の高速化はブレーキに対する熱
負荷を次第に増大させており、ブレーキの小型化と相ま
ってブレーキブレーキ材料の耐熱限界を引き上げること
を強く要求している。上記耐熱限界は主としてバインダ
ーの耐熱性によって支配されるので基本的にはブレーキ
材料が製造される温度又はその後実施される熱処理温度
以下でブレーキが使用されれば高温での摩擦係数の急激
な低下によるフェード現象や著しい摩耗等の熱に関する
トラブルは防ぐことができる。しかし現状での実際のブ
レーキング時における温度上昇はフェノール樹脂バイン
ダーの耐熱性の限界に達しており、より優れた耐熱性を
有するバインダー材が強く望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はこれに鑑み種々検討の結果、連続した高負荷
ブレーキ下でも安定した性能を維持できるブレーキ用摩
擦材を開発したもので、バルクメソフェーズカーボン
(以下BMCと略記)をバインダーとした摩擦材材料をホ
ットプレス法にて400〜650℃の温度及び100〜700Kg/cm2
の圧力で熱成形することを特徴とするものである。
〔作 用〕
バインダー材料をカーボンとしたのは高温(約800
℃)でも摩擦係数は安定しているからであり、これによ
り耐フェード性が維持できる。またホットプレス法で40
0〜650℃の温度及び100〜700Kg/cm2の圧力としたのは40
0℃未満の温度ではBMCが溶融し難く、100Kg/cm2の圧力
ではBMCの成形には圧力が不足するからであり、それぞ
れの上限値を超える温度及び圧力であっても一層の効果
は臨めないからである。
なお本発明にて用いるBMCは熱分解重油又はタールピ
ッチを350〜450℃で熱処理し、メソフェーズ小球体を成
長,合体させたものである。
〔実施例〕
実施例(I) 第1表に示す配合比率の摩擦材材料を配合撹拌し、常
温にて予備成形した後、ホットプレスにて600℃の温度
に加熱・加圧して熱成形し、オーガニックパッドを作製
した。このオーガニックパッドについて密度,硬さ及び
衝撃値を測定した値を第1表に併記する。さらに上記パ
ッドについてブレーキダイナモメータにより摩耗特性を
調査した結果を第1図に示す。なお従来のフェノール樹
脂をバインダーとし、他の配合材は上記本発明材と同一
であるオーガニックパッドを常法に従い作製して前記の
物性値及び摩耗特性を調査して第1表及び第1図に併記
した。
第1表からわかるようにオーガニックパッドの物性値
においては本発明材は従来材の比較して大きな差はない
が、第1図から明らかなように従来材は本発明材に比較
してパッドの温度上昇に伴ない摩擦係数は大幅に低下し
ていることがわかり、耐フェード性における両者の差は
大きく、本発明材は高負荷ブレーキ下でもブレーキ性能
の優れていることがわかる。
実施例(II) 第2表に示す配合比率の摩擦材材料を配合・撹拌し、
常温にて予備成形した後、ホットプレスにて600℃の温
度に加熱・加圧して熱成形し、セミメタリックパッドを
作製した。このセミメタリックパッドについて密度,硬
さ及び衝撃値をそれぞれ測定した結果を従来材に対して
測定した結果と合わせて第2表に併記した。さらにこの
パッドについてブレーキダイナモメータにより摩耗特性
を調査した結果を従来材パッドの調査結果と合わせて第
2図に示した。
第2表からわかるように本発明材パッドと従来材パッ
ドは物性値においては大きな差はないが、第2図から明
らかなように従来材パッドは本発明材パッドに比較して
パッドの温度上昇に伴なう摩擦係数の減少は顕著であ
り、実施例(I)の場合と同様に本発明材パッドは優れ
た耐フェード性を示すことがわかる。
〔発明の効果〕
このように本発明によれば連続した高負荷ブレーキ域
におけるブレーキ性能の信頼性が向上する等工業上顕著
な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はオーガニックパッドのブレーキダイナモメータ
試験の結果を示す実測図、第2図はセミメタリックパッ
ドのブレーキダイナモメータ試験の結果を示す実測図で
ある。 1……本発明材パッド 2……従来材パッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルクメソフェーズカーボンをバインダー
    とした摩擦材材料をホットプレス法にて400〜650℃の温
    度及び100〜700Kg/cm2の圧力で熱成形してなることを特
    徴とするブレーキ用摩擦材。
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