JP2601342B2 - 密封缶のヒートシール方法 - Google Patents

密封缶のヒートシール方法

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JP2601342B2
JP2601342B2 JP1088548A JP8854889A JP2601342B2 JP 2601342 B2 JP2601342 B2 JP 2601342B2 JP 1088548 A JP1088548 A JP 1088548A JP 8854889 A JP8854889 A JP 8854889A JP 2601342 B2 JP2601342 B2 JP 2601342B2
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heat sealing
sealed
heat
sealing
aluminum foil
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雅幸 鍛治
澄昭 立川
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昭和アルミニウム 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、のり、茶、インスタントコーヒー等のごと
く、水分や酸素と接触させない包装を要求するものの包
装用密封缶のヒートシール法、特に缶内の圧力の変動に
も耐え、且つイージーピール性のある密封缶のヒートシ
ール法に関する。
[従来の技術] 従来、食品の長期間保存のためには金属製の缶詰等が
よく利用されている。この場合の密封方法として、缶胴
と蓋とを二重巻締めする方法が一般的である。この缶詰
は長期保存に耐え、さらに酸素バリアー性には優れてい
るが開封には缶切りが必要であって、この点が問題とな
る場合もある。
この対策として、イージーオープン機能を持たせたプ
ルトップの蓋のある缶詰も開発されている。この缶は開
封するのには把手をひくことにより予め定められた必要
な大きさの口を開くことができるが、この際に蓋のスコ
アエッジ部で手にけがをするという問題があり、安全
で、密封性の良い缶の開発が望まれていた。
一方、これとは別に蓋材としてアルミニウム箔とプラ
スチックの複合材を缶にヒートシールした包装容器が市
場にも出ている。この場合、容器内に内容物の品質を維
持するため酸素吸収剤や除湿剤を入れる、あるいは窒素
ガス等により置換などをしていることが多い。このよう
な包装容器は容器内が減圧になっているため、あるいは
気温の変化や高地に持参するときなど内外の気圧差によ
ってヒートシールが破れ易く、簡易な密封包装として軽
量性,イージーピール性などに優れてはいるが、未だ密
封性が不充分であって改善すべき点が残されていた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、アルミニウム箔複合材をヒートシールした
簡易な密封包装でありながら、酸素吸収剤や除湿剤を入
れた減圧状態、又は大幅な気温の上昇、高所へ持参した
場合等の容器内外部の圧力差によるシールの破れが起こ
らないヒートシールで軽量でイージーピール性のある密
封する缶のヒートシール法に関する。
[課題を解決するための手段] 従来のヒートシール法により密閉した缶の上部は、第
2図に示すごとく、直立した缶胴の頂部に缶トップがあ
り、これにアルミニウム箔複合材の蓋をヒートシールし
ているが、シールされる缶トップ部分のアールが小さ
く、したがってヒートシールされる面積は小さくならざ
るを得なかった。このため缶内と外界の圧力差が生じた
ときは、当然シール部は内側に引っ張られるが、シール
面積が小さいためこの抵抗力は小さく、リークの発生率
は当然高くならざるを得なかった。
本発明者らはこの欠点を改良するために種々検討を行
ない、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、蓋材として合成樹脂フィルムとア
ルミニウム箔からなる複合シートを用い、缶トップのア
ール、缶胴の傾斜と同じ形状をしたシールヘッドで缶体
に圧着することにより、缶胴の上部の一部を内方に1〜
20゜傾斜させた形状の缶体の外側面にシール幅が少なく
とも3mmヒートシールするイージーピール性のある密封
缶のヒートシール方法及びシールされる蓋の中央部分が
窪ませてあり、かつ缶体上部径が缶体底部径より小さく
してある上記記載のイージーピール性のある密封缶のヒ
ートシール方法である。
複合シートとしては、通常の蓋材として使用される二
軸延伸フィルム/アルミニウム箔/接着用樹脂であって
よく、場合によっては表面に印刷性改善のための紙を積
層したり、アルミニウム箔を二層以上にしたり、またそ
の中間に合成樹脂フィルムを挟んだり、アルミニウム箔
と接着用樹脂の間に二軸延伸フィルムを積層したりする
ことは可能であり、目的や用途に応じて適宜選択すれば
良い。
二軸延伸フィルムとしては、ポリエステル、ポリポリ
プロピレン、ポリアミド等が使用でき、特にポリエステ
ルが強度、価格,耐熱性等の点から最もバランスがとれ
ている。使用フィルムの厚みは特に制限する要はない
が、6〜35μm位が手頃である。
アルミニウム箔はヒートシールの際の圧着が折り曲げ
程度であるため、ヒートシールによってのピンホールの
発生は少ないので一層でも充分と考えられるが、二層積
層すればピンホールの発生をより防止できるのでコスト
と内容物の性質との兼ね合いで定めることになろう。
接着用樹脂としては、金属との接着性の良い樹脂を選
ばねばならない。この場合、缶の接着面を予めシランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤等で前処理してお
くことは一層好ましい。
接着用樹脂として熱可塑性樹脂であるポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、塩素化ポリプロピ
レン、非晶性共重合ナイロン、飽和無定形ポリエステル
等のいわゆるホットメルト、またはこれらの混合物を単
独で、あるいはアルミニウム箔との間にポリエチレン等
の樹脂層を挟んで積層する。厚みはアルミニウム箔を除
いて10〜200μm、好ましくは50μm〜80μmである。
このような複合シートを、予め缶のシール部分の形状
に合わせて形成しておき、シールすべき缶にかぶせた
後、シールヘッドによりヒートシールを行なう。
一方、金属又はプラスチックからなる缶は、缶胴の上
部が内方に傾斜しており、その先端は従来と同じく小さ
なアールを持つ缶トップまたは切断のまま(断面を処理
することは必要である。)であっても良い。
この傾斜面の長さは、缶のサイズ、包装する内容物や
減圧または予想される差圧により異なるが、通常は3mm
位以上、好ましくは5mm以上あれば良い。缶の構造をこ
のようにすると接着面を缶トップのみであったものから
缶胴部の一部もシール可能となり、従来のシール幅が1
〜2mmであったものが3mm以上、缶のサイズにもよるが10
〜15mmのごとくシール面積を一挙に増加させることがで
きるので、シール強度を大幅に増強できる。
この場合、傾斜角度θ(第2図(4))は缶の容積と
も関係するので1゜〜20゜、好ましくは5゜〜10゜位あ
れば充分である。また、シールされる蓋の部分を若干凹
ませておけば、缶の表面からシール部分が突出していな
いことになるので積み重ねる等の作業の場合に引っ掛け
て剥離させることも防止できる。
このように缶上部が缶底部よりわずかに小さく出来て
いるので積み重ねる場合に傾斜部に缶底部の巻締め部が
はまり込むので従来の缶より安定性ある積み重ねができ
る。
さらに、この傾斜はヒートシール工程において、シー
ルヘッドに缶が付いて持ちあがり、次の缶のシールが出
来なくなるトラブルを防止できるので、ヒートシール工
程の高速度化も可能となり、量産する場合に効果があ
る。
このように本発明によれば安価なアルミニウム幅複合
材を使うことによっても、水分、酸素、光等の影響を完
全に遮断できる包装が可能である。
以下、実施例により更に具体的に説明する。
[実施例] 蓋材として二軸延伸ポリエチレンテレフタレート12μ
m/アルミニウム箔40μm/エチレン酢酸ビニル共重合体70
μmのアルミニウム箔複合材を用い、傾斜角7゜、斜面
長5mm、75mmφの第1図に示すようなエポキシ樹脂コー
ト缶に接着させた。
ヒートシール条件は200℃、70kg/缶、1.5秒である。
この場合、缶体に予めシール部分の形状に合わせた成
形をした蓋体をかぶせておき、ヒートシールを行なった
が、シールヘッドの遊び時間を完全になくすことが出
来、またシールの失敗も全くなかった。
これと全く同一条件で第3図に示すような通常の75mm
φエポキシ樹脂コート缶に接着を行ない、ヒートシール
の強度の比較を行なった。
この際、1日の運転中2度シールヘッドに缶が付いて
離れず、工程のトラブルが起きた。
結果を第1表に示す。
手によって蓋の剥離を行なってみたところ、強度に差
はあるが両者共イージーピール性は良好であった。
シールヘッドの凹みを缶トップのアールよりわずかに
大きくとることによりシールヘッドに缶が付いていくト
ラブルを解消できたが接着力の低下を認めた。
[効 果] 本発明による密封缶のヒートシール方法を採用すると
きは、 (i)蓋材がアルミニウム箔複合材でありコストダウン
が計れる。
(ii)イージーピール性があって、開缶する場合でもア
ルミニウム箔複合材のため安全である。
(iii)光、ガス等のバリアー性は全金属製の缶と同じ
である。
(iv)ヒートシール強度が従来のヒートシール密封缶に
比して遥かに高い。(減圧になってもリークが起きな
い。) (v)ヒートシールの際、シールヘッドに缶が付いてい
かないので、シール工程のトラブルが少ない。
(vi)予め蓋材を缶体に合わせた成形をしているのでヒ
ートシールのミスが少なく、またトラブルも少ない。
等優れた方法であり、多種類の商品の包装に利用できる
密封缶を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施の一態様である。 第2図(1)は本発明のヒートシール状況、(2)は缶
内陽圧の状況、(3)は缶内減圧の状況を、(4)は缶
胴の上部の内方への傾斜角をそれぞれ示す。 第3図は従来法のヒートシール状況、缶内陽圧、缶内減
圧のそれぞれの状況を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−109787(JP,A) 特開 昭63−278620(JP,A) 特開 昭62−151235(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋材として合成樹脂フィルムとアルミニウ
    ム箔からなる複合シートを用い、缶トップのアール、缶
    胴の傾斜と同じ形状をしたシールヘッドで缶体に圧着す
    ることにより、缶胴の上部の一部を内方に1〜20゜傾斜
    させた形状の缶体の外側面にシール幅が少なくとも3mm
    ヒートシールすることを特徴とするイージーピール性の
    ある密封缶のヒートシール方法。
  2. 【請求項2】シールされる蓋の中央部分が窪ませてあ
    り、かつ缶体上部径が缶体底部径より小さくしてある請
    求項1記載のイージーピール性のある密封缶のヒートシ
    ール方法。
JP1088548A 1989-04-07 1989-04-07 密封缶のヒートシール方法 Expired - Lifetime JP2601342B2 (ja)

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