JP2601059Y2 - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器

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JP2601059Y2
JP2601059Y2 JP1992089048U JP8904892U JP2601059Y2 JP 2601059 Y2 JP2601059 Y2 JP 2601059Y2 JP 1992089048 U JP1992089048 U JP 1992089048U JP 8904892 U JP8904892 U JP 8904892U JP 2601059 Y2 JP2601059 Y2 JP 2601059Y2
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JP
Japan
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outer tube
tube
shock absorber
bound stopper
rod guide
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JP1992089048U
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Inventor
誠司 岩澤
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、緩衝器、特にバウンド
ストッパの組み付け構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような緩衝器としては、例え
ば、実開昭59−155342号に記載されているよう
なものがある。
【0003】この従来の緩衝器は、内外二重に形成され
たシリンダチューブとアウタチューブの上端開口部内周
にそれぞれ嵌装してロッドガイドが設けられ、その上部
のアウタチューブ内にはオイルシールが嵌装されてい
て、このオイルシールはアウタチューブの上端縁部を内
方に折曲してかしめることによって固定されている。そ
して、アウタチューブの上端開口部にはバウンドストッ
パが装着されていて、このバウンドストッパはそのスト
ッパ部の外周部をアウタチューブのかしめ部上面に係止
させると共に、外周円筒部をアウタチューブの外周面に
嵌装させた状態で組み付けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の緩衝器にあっては、上述のように、バウンド
ストッパがそのストッパ部の外周部をアウタチューブの
かしめ部上面に係止させると共に、その外周円筒部をア
ウタチューブの外周面に単に嵌装させることにより組み
付けられた構造となっていたため、バウンドストッパに
バンパラバーからの繰り返し衝撃荷重が入力された際に
は、アウタチューブの上端かしめ折り曲げ部に対しても
曲げ荷重が入力されることから、かしめ部の強度上不利
であるという問題点があった。
【0005】本考案は、上述のような従来の問題点に着
目してなされたもので、緩衝器のフルバウンド時の荷重
入力によるアウタチューブの上端かしめ部の強度低下を
防止することができる緩衝器を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために、本考案の緩衝器では、内外二重に形成され
たシリンダチューブとアウタチューブの上端開口部内周
にそれぞれ嵌装して異径のロッドガイドが設けられ、前
記アウタチューブの上端開口部でロッドガイドの上部に
はピストンロッドに当接して液圧をシールするオイルシ
ールが嵌装され、該オイルシールと前記ロッドガイドは
アウタチューブの上端縁部を内側に折曲してかしめるこ
とにより該かしめ部とシリンダチューブ上端面との間に
内部残留軸力を受けた状態で固定され、前記アウタチュ
ーブの上端部にその開口部を覆う状態のバウンドストッ
パがその外周円筒部をアウタチューブの外周に嵌装させ
た状態で設けられ、前記アウタチューブの上端部付近の
外周に該アウタチューブを外向に断面略U字状に湾曲膨
出させた環状リブを形成し、この環状リブにバウンドス
トッパの外周円筒部下端を係止させることによりバウン
ドストッパを軸方向に固定し、前記アウタチューブの上
端かしめ部とバウンドストッパとの間に所定の隙間を形
成させた手段とした。
【0007】
【作用】本考案の緩衝器では、上述のように構成される
ので、緩衝器のフルバウンド時に、軸方向に大きな荷重
入力があると、バンパラバーの下端面がバウンドストッ
パの上面に当接して緩衝器のストロークが停止されるも
ので、この衝突による軸方向荷重は、バウンドストッパ
の外側円筒部を介してアウタチューブの突出リブで受け
止められるため、バウンドストッパの下方への移動が阻
止され、これにより、アウタチューブのかしめ部とバウ
ンドストッパとの間には所定の隙間が維持された状態と
なっている。
【0008】従って、アウタチューブの上端かしめ部に
対する荷重入力を阻止することができ、これにより、緩
衝器のフルバウンド時の荷重入力によるアウタチューブ
の上端かしめ部の強度低下を防止することができる。ま
た、前記隙間の形成により、緩衝器のフルバウンド時に
アウタチューブの上端かしめ部への直接入力を防止する
と共に、軸方向入力荷重の大部分を前記環状リブによっ
てアウタチューブにて分担支持することができるように
なるという効果が得られるもので、 即ち、上述のよう
に、前記アウタチューブの上端かしめ部とバウンドスト
ッパとの間に所定の隙間が形成されることで、バウンド
ストッパからの荷重入力の全部が、まず、環状リブを介
してアウタチューブに作用するもので、この時、アウタ
チューブを圧縮変形させる。 一方、上記かしめ部には、
アウタチューブの圧縮変形の結果として、軸方向荷重が
作用することになるので、この時の荷重はアウタチュー
ブが圧縮変形することによる緩衝作用によって小さくな
ると共に、該かしめ部を介してシリンダチューブにも作
用しているので、入力は2系統に分離して作用すること
になり、この緩衝作用と入力分離作用によって、シリン
ダチューブへの軸方向入力を可及的に小さくできる。
って、フルバウンド時の軸方向荷重入力をシリンダチュ
ーブ位置に直接受けることによって生じるシリンダチュ
ーブ上端面に当接するロッドガイド部分の摩耗やへこみ
の発生が防止されるため、かしめ部により該かしめ部と
シリンダチューブとの間においてオイルシールおよびロ
ッドガイドに付与された内部残留軸力低減することを
防止できる
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面により詳述す
る。まず、実施例の構成を説明する。図1は実施例緩衝
器の要部を示す拡大断面図であり、図において1はシリ
ンダチューブを示している。このシリンダチューブ1の
外周にはリザーバ室Cを形成してアウタチューブ2が設
けられ、この内外二重に形成されたシリンダチューブ1
とアウタチューブ2の上端開口部内周にそれぞれ嵌装し
てロッドガイド3が設けられている。
【0010】また、前記ロッドガイド3の上側には、前
記オイルシール4が設けられている。このオイルシール
4は、前記アウタチューブ2の内周に嵌合される補強環
4aを有し、この補強環4aには、その内周側にピスト
ンロッド5に密着してダストリップ4bとシールリップ
4cとが設けられると共に、下面側には前記ロッドガイ
ド3のフランジ3aに圧接するチェックリップ4dが設
けられている。
【0011】そして、前記オイルシール4の上側で前記
アウタチューブ2の上端部が内側へ折曲してかしめら
れ、このかしめ部2aにより、オイルシール4及びロッ
ドガイド3が内部残留軸力を受けた状態で固定されてい
る。
【0012】また、アウタチューブ2の上端には、バウ
ンドストッパ6が設けられている。このバウンドストッ
パ6は、ピストンロッド5の上端部外周に設けられたバ
ンパラバー7の衝突を受け止める環状のストッパ部6a
と、アウタチューブ2に対する装着部となる外周円筒部
6bとを備えている。そして、前記外側円筒部6bは、
環状ストッパ部6aの外周部に一体に形成されると共
に、その中途部にはアウタチューブ2の外周に圧接する
内向きに突出する環状リブ6cが形成され、その下端部
にもアウタチューブ2の外周に当接する絞り部6dが形
成されている一方、アウタチューブ2の外周には絞り部
6dの下端を係止させるための外向き環状リブ2bが形
成され、この環状リブ2bにより、かしめ部2aと環状
ストッパ部6aの下面との間に所定の隙間hが形成され
るようになっている。
【0013】次に、実施例の作用を説明する。緩衝器の
フルバウンド時に、軸方向に大きな荷重入力があると、
上述のように、バンパラバー7の下端面がバウンドスト
ッパ6の環状ストッパ部6aの上面に当接して緩衝器の
ストロークが停止されるもので、このバンパラバー7の
衝突により環状ストッパ部6aに受ける軸方向荷重は、
その外側円筒部6bを介してアウタチューブ2の外向き
環状リブ2bで受け止められるため、バウンドストッパ
6の下方への移動が阻止され、これにより、かしめ部2
aと環状ストッパ部6aの下面との間には所定の隙間h
が維持された状態となっている。
【0014】従って、アウタチューブ2の上端かしめ部
2aに対する荷重入力を阻止することができ、これによ
り、緩衝器のフルバウンド時の荷重入力による上端かし
め部2aの強度低下を防止することができる。
【0015】従って、アウタチューブ2の上端かしめ部
2aに対する荷重入力を阻止することができ、これによ
り、緩衝器のフルバウンド時の荷重入力による上端かし
め部2aの強度低下を防止することができる。また、
記隙間hの形成により、緩衝器のフルバウンド時にアウ
タチューブ2の上端かしめ部2aへの直接入力を防止す
ると共に、軸方向入力荷重の大部分を前記環状リブ2b
によってアウタチューブ2にて分担支持することができ
るようになるという効果が得られるもので、 即ち、上述
のように、前記アウタチューブ2の上端かしめ部2aと
バウンドストッパ6との間に所定の隙間hが形成される
ことで、バウンドストッパ6からの荷重入力の全部が、
まず、環状リブ2bを介してアウタチューブ2に作用す
るもので、この時、アウタチューブ2を圧縮変形させ
る。 一方、上記かしめ部2aには、アウタチューブ2の
圧縮変形の結果として、軸方向荷重が作用することにな
るので、この時の荷重はアウタチューブ2が圧縮変形す
ることによる緩衝作用によって小さくなると共に、該か
しめ部2aを介してシリンダチューブ1にも作用してい
るので、入力は2系統に分離して作用することになり、
この緩衝作用と入力分離作用によって、シリンダチュー
ブ1への軸方向入力を可及的に小さくできる。 従って、
フルバウンド時の軸方向荷重入力をシリンダチューブ1
位置に直接受けることによって生じるシリンダチューブ
1上端面に当接するロッドガイド3部分の摩耗やへこみ
の発生が防止されるため、かしめ部2aにより該かしめ
部2aとシリンダチューブ1との間においてオイルシー
ル4およびロッドガイド3に付与された内部残留軸力
低減することを防止できる。
【0016】以上、本考案の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変
更等があっても本考案に含まれる。
【0017】例えば、実施例では、突出リブをアウタチ
ューブの外周全体にわたる環状に形成したが、スポット
的に形成してもよい。
【0018】また、上記実施例では複筒形の緩衝器を例
に取ったが、単筒形の緩衝器において、チューブの上端
開口外周及び内周に段部を設け、内周の段部には、ロッ
ドガイドとその上部にオイルシールが嵌装され、オイル
シールとロッドガイドは、チューブの上端縁部を内側に
折曲してかしめることにより固定される。次にチューブ
の上端開口外周の段部には、バウンドストッパの外周円
筒部下端を係止させることにより、チューブの上端かし
め部とバウンドストッパとの間に所定の隙間を形成す
る。このように本案は、単筒形の緩衝器であっても適用
可能である。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の緩衝器に
あっては、アウタチューブの上端部付近の外周に該アウ
タチューブを外向に断面略U字状に湾曲膨出させた環状
リブを形成し、この環状リブにバウンドストッパの外周
円筒部下端を係止させることにより、アウタチューブの
上端かしめ部とバウンドストッパとの間に所定の隙間を
形成させたことで、緩衝器のフルバウンド時の荷重入力
によるアウタチューブの上端かしめ部の強度低下を防止
することができるようになるという効果が得られる。ま
た、前記隙間の形成により、緩衝器のフルバウンド時に
アウタチューブの上端かしめ部への直接入力を防止する
と共に、軸方向入力荷重の大部分を前記環状リブによっ
てアウタチューブにて分担支持することができるように
なるという効果が得られるもので、 即ち、上述のよう
に、前記アウタチューブの上端かしめ部とバウンドスト
ッパとの間に所定の隙間が形成されることで、バウンド
ストッパからの荷重入力の全部が、まず、環状リブを介
してアウタチューブに作用するもので、この時、アウタ
チューブを圧縮変形させる。 一方、上記かしめ部には、
アウタチューブの圧縮変形の結果として、軸方向荷重が
作用することになるので、この時の荷重はアウタチュー
ブが圧縮変形することによる緩衝作用によって小さくな
ると共に、該かしめ部を介してシリンダチューブにも作
用しているので、入力は2系統に分離して作用すること
になり、この緩衝作用と入力分離作用によって、シリン
ダチューブへの軸方向入力を可及的に小さくできる。
って、フルバウンド時の軸方向荷重入力をシリンダチュ
ーブ位置に直接受けることによって生じるシリンダチュ
ーブ上端面に当接するロッドガイド部分の摩耗やへこみ
の発生が防止されるため、かしめ部により該かしめ部と
シリンダチューブとの間においてオイルシールおよびロ
ッドガイドに付与された内部残留軸力低減することを
防止できるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例緩衝器の要部を示す拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ 2 アウタチューブ 2a かしめ部 2b 環状リブ(突出リブ) 3 ロッドガイド 4 オイルシール 5 ピストンロッド 6 バウンドストッパ 6b 外周円筒部 h 隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外二重に形成されたシリンダチューブ
    とアウタチューブの上端開口部内周にそれぞれ嵌装して
    異径のロッドガイドが設けられ、前記アウタチューブの
    上端開口部でロッドガイドの上部にはピストンロッドに
    当接して液圧をシールするオイルシールが嵌装され、該
    オイルシールと前記ロッドガイドはアウタチューブの上
    端縁部を内側に折曲してかしめることにより該かしめ部
    とシリンダチューブ上端面との間に内部残留軸力を受け
    た状態で固定され、前記アウタチューブの上端部にその
    開口部を覆う状態のバウンドストッパがその外周円筒部
    をアウタチューブの外周に嵌装させた状態で設けられ、 前記アウタチューブの上端部付近の外周に該アウタチュ
    ーブを外向に断面略U字状に湾曲膨出させた環状リブ
    形成し、この環状リブにバウンドストッパの外周円筒部
    下端を係止させることによりバウンドストッパを軸方向
    に固定し、前記アウタチューブの上端かしめ部とバウン
    ドストッパとの間に所定の隙間を形成させたことを特徴
    とする緩衝器。
JP1992089048U 1992-12-25 1992-12-25 緩衝器 Expired - Lifetime JP2601059Y2 (ja)

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JPH0653837U JPH0653837U (ja) 1994-07-22
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