JP2600512Y2

JP2600512Y2 - 食器洗浄機

Info

Publication number: JP2600512Y2
Application number: JP1993029164U
Authority: JP
Inventors: 勝人倉地
Original assignee: Nifco Inc
Current assignee: Nifco Inc
Priority date: 1993-05-10
Filing date: 1993-05-10
Publication date: 1999-10-12
Anticipated expiration: 2008-05-10
Also published as: JPH0681452U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、食器を自動洗浄するた
めの食器洗浄機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】今日、使用済みの食器類を自動的に洗浄
する食器洗浄機が普及しつつある。この種の食器洗浄機
は、例えば実開昭５８−８８９６３号公報や実公平３−
２５７３３号公報等に示されている。

【０００３】この食器洗浄機は、概略、前面が扉で開閉
される洗浄槽内に、食器かごとポンプで循環される洗浄
水を噴射するノズルアームを備えるとともに、前記洗浄
槽の底面に前記循環する洗浄水の取水凹所を設け、前記
取水凹所内に皿状の残菜フィルターを配した構造になっ
ている。

【０００４】図６は、その食器洗浄機１における洗浄槽
２の扉３を開いて、この扉３上まで食器かご４を引き出
した状態で示している概略斜視図で、図７は残菜フィル
ター５を配した取水凹所６の周辺構造を示した概略斜視
図である。この食器洗浄機１は、食器かご４内に図示せ
ぬ使用済みの食器を載せ、この食器かご４を洗浄槽２内
に押し込み、さらに専用洗剤を扉３の所定位置にセット
した後、この扉３を閉じて運転を開始させる構造になっ
ている。そして、運転が開始されると、洗浄槽２の底部
に配設されている左右に回転する図示せぬノズルアーム
より洗浄水が噴射され、これが食器かご４内の食器に吹
き付けられる。また、ノズルアームより噴射される洗浄
水は図示せぬポンプで循環され、この循環時に専用洗剤
が混合されて洗剤入りの洗浄水が噴射されることにな
る。さらに、この洗浄水が循環されるとき、この洗浄で
生じた残菜等のゴミは取水凹所６に設けられた残菜フィ
ルター５で受けられて捕獲される。

【０００５】この捕獲されたゴミは、運転停止後、扉３
を開けるとともに、食器かご４を再び扉３上まで引き出
し、さらに食器かご４をどけて残菜フィルター５を取り
出し易くし、その後から残菜フィルター５に固着して設
けられている細長い板状片として作られている取っ手７
を掴んで残菜フィルター５と共に洗浄槽２の外に取り出
され、処理される構造になっている。

【０００６】ところで、従来の食器洗浄機１における残
菜フィルター５は、図７に示すように中央にゴミ受け凹
部５Ａを有するとともに、この凹部５Ａの外側に小孔を
無数に設けたパンチングメタル５Ｂを配して全体として
略皿状に形成されており、これが取水凹所６内に落し込
まれて単にセットされた構造になっている。したがっ
て、残菜フィルター５で受けられたゴミは、この残菜フ
ィルター５を取り出して処理されるまで外部から目視で
きる状態で洗浄槽２内におかれている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】上述したように、従来
の食器洗浄機１では、残菜フィルター５で受けられたゴ
ミは、残菜フィルター５を取り出して処理されるまで外
部から直接目視できる状態になっている。しかも、この
残菜フィルター５は、洗淨槽２の扉３を開け、食器かご
４を扉３上に引き出してさらにどけなければ取り出すこ
とがない。またこの状態は比較的長い間続くために、こ
のゴミを見た人に不快感（不潔感）を与える問題点があ
った。さらに、処理が面倒なことから後回しになり、忘
れて悪臭を放ったりする場合も少なくない。特に、洗浄
後に食器の乾燥まで行う乾燥機能付きのものでは、乾燥
が終了するまで残菜フィルター５は取り出されないの
で、この間ずっとゴミが洗浄槽２内に置かれたままにな
る。

【０００８】本考案は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は残菜フィルターを何時でも簡単に
取り出して処理することができる構造にした食器洗浄機
を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、前面に扉で開閉される開口を有する洗浄槽内
に食器かごとポンプで循環される洗浄水を噴射するノズ
ルアームを備えるとともに、前記洗浄槽の底面に前記循
環する洗浄水の取水凹所を設け、前記取水凹所内に残菜
フィルターを配してなる食器洗浄機において、前記洗浄
槽の前記扉を開けずに前記残菜フィルターの装脱を行う
ための補助開口と、前記補助開口を開閉するための回動
式の補助扉と、前記残菜フィルターを保持した状態で前
記補助開口を通じて前後方向にスライドされるフィルタ
ーホルダーと、前記補助扉と前記フィルターホルダーと
の間を連結している連結部材とを有し、前記残菜フィル
ターが、前記補助扉の開操作に連動して、前記フィルタ
ーホルダー及び前記連結部材を介して前記補助開口から
取り出されるよう構成したものである。

【００１０】

【作用】この構成によれば、洗浄槽の扉を開けて残菜フ
ィルターを取り出さなくても、補助開口を閉じている補
助扉を開けると、この補助開口を通して残菜フィルター
を前記フィルターホルダー及び前記連結部材を介して取
水凹所の所定の位置に装脱させることができる。したが
って、残菜フィルターを何時でも自由に取り出して、捕
獲したゴミの処理を行うことができる。

【００１１】

【実施例】以下、本考案の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図１乃至図５は本考案に係る食器洗浄
機の一実施例を示すものである。また、図１乃至図５に
おいて図６及び図７と同一符号を付したものは図６及び
図７と同一のものを示している。

【００１２】そして、図１及び図２はその食器洗浄機の
要部構造を示しているものである。そこで、図１及び図
２を用いて本実施例の食器洗浄機における概略構成を先
ず説明する。この食器洗浄機１１は、前面が扉３で開閉
される洗浄槽２（図２参照）を内部に有し、この洗淨槽
２内に食器かご４及びポンプで循環される洗浄水を噴射
する図示せぬノズルアーム等が配されている。さらに、
洗淨槽２の底面２ａには、前記循環する洗浄水の取水凹
所６（図３，図４参照）が設けられ、この取水凹所６内
に皿状の残菜フィルター１６が配されている。また、扉
３の下側には補助扉１７で開閉される補助開口１８が設
けられ、この補助開口１８を通して前記残菜フィルター
１６の取水凹所６への装着並びに取り外しができる構造
になっている。

【００１３】そして、食器を洗浄する場合は、扉３を開
いて食器かご４を扉３上まで引き出して図示せぬ使用済
みの食器を載せ、この食器かご４を洗浄槽２内に押し込
み、さらに専用洗剤を扉３の所定位置にセットした後、
この扉３を閉じて運転を開始させる。一方、運転が開始
されると、洗浄槽２の底部に配設されている左右に回転
する図示せぬノズルアームより洗浄水が噴射され、これ
が食器かご４内の食器に吹き付けられる。また、ノズル
アームより噴射される洗浄水は図示せぬポンプで循環さ
れ、この循環時に専用洗剤が混合されて洗剤入りの洗浄
水が噴射されることになる。さらに、この洗浄水が循環
されるとき、この洗浄で生じた残菜等のゴミは取水凹所
６に設けられた残菜フィルター１６で受けられて捕獲さ
れる。

【００１４】この捕獲されたゴミは、運転停止後、補助
扉１７を開けると、この補助扉１７の開放に連動して残
菜フィルター１６が補助開口１８より引き出され、これ
を取り上げて外すと処理することができ、また処理後は
再びセットして補助扉１７を閉じると取水凹所６の所定
の位置に配置できる構造になっている。

【００１５】図３乃至図５は、補助扉１７の開閉操作に
連動して残菜フィルター１６の装着並びに取り外しを可
能にしているフィルター・イジェクト機構の一例を示す
ものである。そこで、このフィルター・イジェクト機構
の構造を図３乃至図５を用いてさらに説明する。このフ
ィルター・イジェクト機構は、下端が枢軸２１を支点に
回動されて補助開口１８を開放自在に閉じる上記補助扉
１７と、取水凹所６の下側の位置で前後方向に延びる状
態にして取水凹所６の左右両側に分かれて配設された一
対のレール部材２２と、この一対のレール部材２２に案
内されて前後方向スライドされるフィルターホルダー２
３等で構成されており、残菜フィルター１６はフィルタ
ーホルダー２３上にセットされて、このフィルターホル
ダー２３と共に移動される。

【００１６】さらに、詳述すると、残菜フィルター１６
は、小孔を無数に設けた例えばパンチングメタルや金網
等で全体として角形の略皿状に形成されており、中央に
は粗ゴミを受けるための凹部１６Ａが形成されている。
また、外周部分にはこの残菜フィルター１６を掴むため
の取っ手２４が固定して取り付けられている。

【００１７】一対のレール部材２２は、断面略コ状に形
成されており、開口側を互いに内側に向けて食器洗浄機
本体内に固定して取り付けられている。

【００１８】フィルターホルダー２３は樹脂製で、内側
に残菜フィルター１６の一部を逃げるための開口２５
（図５参照）が設けられ、全体として矩形状をした枠体
として形成されており、このフィルターホルダー２３上
に落し込む形で残菜フィルター１６を取り外し自在にセ
ットできる構造になっている。また、左右の両側面に
は、レール部材２２に係合されるガイド壁２３ａが前後
方向に延びる状態にして一体に形成されているととも
に、前端側に前後方向に延びる状態にして長孔２６が各
々形成されている。そして、このフィルターホルダー２
３は、ガイド壁２３ａをレール部材２２にスライド自在
に係合させて、このレール部材２２の案内で前後方向に
移動自在にして配設されている。

【００１９】また、フィルターホルダー２３と補助扉１
７との間は、左右両側に分かれて配設されている一対の
連結部材２７を介して互いに連結されており、各連結部
材２７の一端はフィルターホルダー２３の長孔２６に回
動自在に係合され、他端は補助扉１７の長孔２８に回動
自在に係合されている。

【００２０】次に、このように構成されているフィルタ
ー・イジェクト機構の動作を説明する。先ず、図示せぬ
ロックを外して補助扉１７を前側に回転させると、補助
開口１８が開放されると同時に、この補助扉１７の回転
に伴って連結部材２７を介してフィルターホルダー２３
が補助開口１８を通って前側に引き出される。図１，図
４及び図５は、このようにしてフィルターホルダー２３
が引き出された状態を示している。また、さらに大きく
フィルターホルダー２３を引き出したい場合は、フィル
ターホルダー２３を外側に引くと、連結部材２７が長孔
２８との係合部分を支点として回転し、図４中の一点鎖
線で示す位置まで引き出すことができる。そして、この
状態でフィルターホルダー２３上に残菜フィルター１６
を載せたり、あるいは取り外して残菜の処理等を行うこ
とができる。

【００２１】また、フィルターホルダー２３上における
残菜フィルター１６の処理が終わり、この残菜フィルタ
ー１６が再びフィルターホルダー２３上にセットされた
ら、フィルターホルダー２３を図４中の実線で示す位置
までスライドさせて戻し、次に補助扉１７を閉じる方向
に回転させる。すると、このときフィルターホルダー２
３は連結部材２７を介して内側へ押され、これがレール
部材２２に案内されて残菜フィルター１６が取水凹所６
の所定の位置に配置された状態になるまで移動されて、
最終位置では補助扉１７が補助開口１８を閉じて図示せ
ぬ手段によりロックされる。図３は、この状態を示して
いるものである。

【００２２】したがって、このフィルター・イジェクト
機構を用いた食器洗浄機では、洗浄槽２の扉３を開けて
残菜フィルター１６を取り出さなくても、補助開口１８
を閉じている補助扉１７を開けると、この補助開口１８
を通して残菜フィルター１６を取り出して処理すること
ができる。また、処理後はフイルターホルダー２３の上
に残菜フィルター１６を載せて補助扉１７を閉じると、
この残菜フイルター１６を取水凹所６の所定の位置にセ
ットさせることができる。よって、残菜フィルター１６
を何時でも自由に取り出し、捕獲されたゴミの処理を行
うことができるので、食器洗浄後、すぐにゴミを処理す
ることが可能になり、残菜を長時間放置し悪臭を放った
り、ゴミが見えて不快感（不潔感）を与えたりするよう
なことも無くなる。

【００２３】

【考案の効果】以上説明したとおり、本考案に係る食器
洗浄機によれば、洗浄槽の扉を開けて残菜フィルターを
取り出さなくても、補助開口を閉じている補助扉を開け
ると、この補助開口を通して残菜フィルターを取水凹所
の所定の位置に装脱させることができるので、残菜フィ
ルターを何時でも自由に取り出して捕獲したゴミの処理
を行うことができる。すなわち、食器洗浄後、すぐにゴ
ミを処理することができるので、残菜を長時間放置し悪
臭を放ったり、ゴミが見えて不快感（不潔感）を与えた
りするようなことがなくなる等の効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】補助扉を開放した状態で示す本考案の一実施
例に係る食器洗浄機の要部斜視図である。

【図２】洗浄槽の扉を開けて食器かごを引き出した状
態で示す本考案の一実施例に係る食器洗浄機の要部斜視
図である。

【図３】補助扉を閉じた状態で示す本考案の一実施例
に係る食器洗浄機の要部拡大断面図である。

【図４】補助扉を開放した状態で示す本考案の一実施
例に係る食器洗浄機の要部拡大断面図である。

【図５】補助扉を開放した状態で示す本考案の一実施
例に係る食器洗浄機の要部斜視図である。

【図６】従来の食器洗浄機の要部斜視図である。

【図７】図６に示した従来の食器洗浄機の要部構造を
示す斜視図である。

【符号の説明】

２洗淨槽３扉４食器かご６取水凹所１１食器洗浄機１６残菜フィルター１７補助扉１８補助開口２３フィルターホルダー２７連結部材

フロントページの続き (56)参考文献特開平４−109924（ＪＰ，Ａ) 特開平５−211973（ＪＰ，Ａ) 特開平２−185222（ＪＰ，Ａ) 特開平３−234233（ＪＰ，Ａ) 特開平４−200429（ＪＰ，Ａ) 実開昭63−147173（ＪＰ，Ｕ) 実開昭50−75849（ＪＰ，Ｕ) 実開昭50−66475（ＪＰ，Ｕ) 実公昭47−20929（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A47L 15/42

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前面に扉で開閉される開口を有する洗浄
槽内に食器かごとポンプで循環される洗浄水を噴射する
ノズルアームを備えるとともに、前記洗浄槽の底面に前
記循環する洗浄水の取水凹所を設け、前記取水凹所内に
残菜フィルターを配してなる食器洗浄機において、前記洗浄槽の前記扉を開けずに前記残菜フィルターの装
脱を行うための補助開口と、前記補助開口を開閉するた
めの回動式の補助扉と、前記残菜フィルターを保持した
状態で前記補助開口を通じて前後方向にスライドされる
フィルターホルダーと、前記補助扉と前記フィルターホ
ルダーとの間を連結している連結部材とを有し、前記残菜フィルターが、前記補助扉の開操作に連動し
て、前記フィルターホルダー及び前記連結部材を介して
前記補助開口から取り出されるようにした、ことを特徴
とする食器洗浄機。